目次
- 市役所の志望動機では「地域ならではの理由」のアピールが必須!
- 市役所で地方公務員として働くには「地元が有利」って本当?
- まずは確認しよう! 市役所の主な3つの職種
- ①事務系職種
- ②技術系職種
- ③専門職種
- 市役所の志望動機に書くべき5つのポイント
- ①地方公務員に興味を持ったきっかけ
- ②その地域を希望する理由
- ③職員として携わりたい仕事
- ④仕事に活かせる自身の強み
- ⑤地域や市民への想い
- 市役所の志望動機を書くときの3つの注意点
- ①「安定しているから」はNG
- ②特定の業務だけにこだわりすぎない
- ③民間企業ではない理由も説明できるようにする
- 事前準備が大切! 自治体のホームページから情報を集めよう
- 市政情報:地域の課題や問題がわかる
- 産業・文化・観光:地域の強みや魅力がわかる
- 組織・財政・人口:自治体の特徴がわかる
- 合格率アップ! 市役所の志望動機を書いたら第三者に添削してもらおう
- 公務員試験に合格した先輩
- 大学のキャリアセンター
- 親や友人など身近な人
- 【OK例文6選】市役所の志望動機は「地元」と「地元以外」で書き方が異なる!
- 例文①地元
- 例文②地元
- 例文③地元
- 例文④地元以外
- 例文⑤地元以外
- 例文⑥地元以外
- 【NG例文4選】市役所の志望動機では3つのNGポイントに気を付けよう
- NG例文①「地域が好き」という主張だけになっている
- NG例文②志望理由が「安定」になっている
- NG例文③自分ならではのエピソードが含まれていない
- NG例文④特定の業務にのみ関心を示している
- 市役所の志望動機作成に悩む学生からよく聞かれる質問に回答!
- 市役所の志望動機では「その地域で働きたい理由」を伝えよう!
市役所の志望動機では「地域ならではの理由」のアピールが必須!
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「市役所で働くためにはどのような志望動機を書いたらいいのでしょうか?」
「志望動機を書く際、市役所ならではの意識すべきポイントはありますか?」
「地域に貢献する仕事がしたい」「地元を支えたい」という思いから、市役所への就職を考えている学生は少なくありません。その一方で「志望動機をどう書けばいいかわからない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。特に地元以外の市役所を志望する場合、不利になってしまうのではないかと不安に感じてしまう傾向にあります。
結論から言うと、市役所の志望動機では地元・地元以外にかかわらず、その地域の市役所でなければならない理由をはっきりと示すことが重要です。人気の就職先であるため、「地域貢献のため」「安定して働きたいから」といった浅い志望動機では面接官の心は掴めません。
この記事では、市役所の志望動機に書くべき内容や注意点、例文を紹介します。民間企業との違いも交えながら解説するので、市役所への就職を考えている人はぜひ参考にしてくださいね。
市役所で地方公務員として働くには「地元が有利」って本当?
結論から言うと、市役所などの地方公務員は地元出身者の方が有利になる傾向があります。なぜなら、「地元が好きだから」「生まれ育った○○市で働きたい」という志望動機には一定の説得性があるからです。地方公務員の大きな役割は地域への貢献であるため、地元であることを理由にその地域への愛着を語るとポジティブな印象を与えられるでしょう。
一方地元以外の場合は、「なぜ縁もゆかりもないこの地域に?」「地元の市役所が受かったらそっちに行ってしまうのでは?」と思われる可能性があります。そのため「この地域でなければならない理由」をより明確に示すことが必須となります。採用担当者を納得させるハードルが高い分、地元出身者と比較すると不利と言えるでしょう。
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まずは確認しよう! 市役所の主な3つの職種
市役所職員というと、窓口業務や事務作業などをイメージする人も多いでしょう。しかし実際は、一言で市役所といっても仕事内容は職種や配属先によってさまざまです。市役所を受けるなら、最低限その違いは知っておきたいところですよね。
そこでまずは、市役所職員の仕事内容を事務系、技術系、専門職の3つに分けて解説します。既に知っている人もいるかもしれませんが、改めて確認していきましょう。
①事務系職種
事務系の市役所職員は、「行政職」という区分で採用されることが多く、一般企業で言う営業職や事務職、総合職のようなイメージです。仕事内容は配属先によって異なり、市民に近い仕事から市の運営にかかわる仕事まで非常に多岐に渡ります。
たとえば、住民票や戸籍謄本などの手続きをおこなう窓口業務は接する機会もあるためイメージしやすいですよね。しかしこれは市役所の仕事のほんの一部で、子どもや高齢者、障害者などへの支援・相談をおこなったり、観光やPRなど地域活性化に携わったりする部署も存在します。人事や総務などの管理部門に配属される可能性もあるでしょう。
事務系職種では、多くの場合数年ごとに部署を異動しながら幅広い業務を経験していきます。その都度仕事内容を学ぶ必要があるため、新しい知識を吸収する力や柔軟な対応力がもとめられるでしょう。
②技術系職種
技術系職種は大学や大学院で学んだ理系の知識を活かして、技術的な観点から地域を支える仕事です。一般的には土木や建築、機械、化学など専門分野ごとに採用がおこなわれます。
たとえば建築なら、学校や図書館、公民館などの公共物のほか、トンネルや道路、上下水道の建築・維持管理にかかわる業務をおこないます。化学であれば、産業廃棄物処理や水質管理など環境保全にかかわる課題を、専門知識を駆使して解決していきます。
主軸となるのは地域や市民の生活を長期的に支えることであるため、一部の専門分野に特化した知識やスキルがもとめられる民間企業と比べると、専門職でありながらも幅広い知識がもとめられます。
③専門職種
市役所の中には、保健師や保育士、薬剤師、獣医師などの専門職種として働く職員もいます。特定の資格・免許を持った人が受験でき、専門分野ごとに配属先が決まっているのが特徴です。公立の保育園で働く保育士や栄養士、保健所で働く薬剤師などはこれに該当します。
また市営バスの運転手や給食調理員、学校用務員など技能労務職員と呼ばれる人や、消防職員や救急隊員も市役所職員の一員です。
このように一口に市役所と言っても、非常に幅広い仕事が存在します。採用後でないとどの部署に配属されるかわからない場合も多いですが、市役所職員を目指すなら最低限この違いは把握しておきましょう。
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市役所の志望動機に書くべき5つのポイント
市役所の志望動機を作成する際、何を書けばいいのかわからなくなってしまう人も多いですよね。仕事内容が幅広いことから、民間企業とは違った難しさもあるでしょう。
ここでは市役所の志望動機に書くべき内容を5つ紹介します。内容を決めるときの参考にしてくださいね。
①地方公務員に興味を持ったきっかけ
志望動機に書くべき1つ目の内容は、市役所で働きたいと思うようになったきっかけです。よく「人の役に立ちたいから」「地域に貢献したいから」といった理由を述べる学生がいますが、そのような志望動機では不十分です。民間企業や他の公務員でも同様のことが言えるため、「市役所でなくても良いのでは?」と思われてしまうでしょう。
大切なのは、市役所職員に興味を持ったきっかけをなるべく具体的に示すこと。たとえば「旅行に来た際に〇〇の魅力を感じたから」「公共インフラの整備を通して市民の生活をより良くしたい」など、民間企業ではできない市役所の役割に触れると良いでしょう。「若い世代を誘致して地域を活性化させたい」など、その自治体が抱える課題に注目するのもおすすめです。
②その地域を希望する理由
次に、全国にある市役所の中でなぜその地域を選んだのかを明確に示しましょう。この部分をあいまいにしてしまうと、「なんとなく公務員になりたいだけなのでは?」と熱意を疑われる可能性があります。
地元の市役所を受ける場合、「〇〇市が好きだから」「地元に恩返しをしたいから」など地域への愛着や思い入れを述べる就活生が多いです。もちろんそれも大切なことではありますが、それだけではありきたりで印象には残りません。改めて地域の特色やおこなっている政策、抱えている問題などを理解し、どのように貢献したいのかを明確化しておきましょう。
また地元以外の場合は、「地元が受かったらそっちに行ってしまうのでは?」と思われやすいので注意が必要です。その地域の特色や地元と違いなど、客観的視点を加えると地元以外であることの強みを活かせるでしょう。
③職員として携わりたい仕事
一言で市役所といっても子育て支援や環境整備、観光などさまざまな仕事があります。市のホームページや広報誌などを見てどんな仕事・部署があるのかを把握し、その中で特に興味がある分野を述べましょう。そうすることで志望動機の説得力が増し、採用側も入職後のイメージがつきやすくなります。
ただし市役所職員は、採用段階ではどの部署に配属されるかわからないことが多いです。特に事務系職種は異動も多いため、ひとつの仕事だけをアピールしすぎると「希望の部署に配属されなかったら辞めてしまうのでは?」と思われてしまうでしょう。そのため興味のある仕事に触れつつも、それ以外の部署でも頑張っていく姿勢を示すことが大切です。
④仕事に活かせる自身の強み
市役所は民間企業のように利益をもとめる仕事ではありませんが、ボランティアでもないため採用するからにはメリットのある人材を選びたいと担当者は思っています。そのため学業やサークル活動などこれまでの経験から、仕事に活かせる自身の強みをアピールすることも大切です。
たとえば、以下のように述べると良いでしょう。
- 大学で学んだ都市計画の知識を活かして、企業誘致をして地域を活性化させたい。
- 国際交流サークルで活動した経験を活かし、多様人種とかかわることができる。
公務員試験では地域への愛着や意欲について述べる人も多いですが、そればかりに気を取られないように注意しましょう。
自分の強みがわからない人はこちらの記事も参考にしてくださいね。
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⑤地域や市民への想い
5つ目のポイントは、地域や市民への想いを述べることです。民間企業の場合、「〇〇という自分の強みを活かしたい」「〇〇の分野で実績を上げたい」など自身の目標をアピールすると評価につながりやすいです。しかし市役所は地域や市民への貢献が主な目的であるため、それだけでは独りよがりな印象を与える可能性があります。「何があっても市民の生活を守る」という強い気持ちもアピールしましょう。
- 市民の声に耳を傾け安心して暮らせるようにサポートをしたい
- 子育てしやすい環境を整えることで、長く住みたいと思われる街づくりをしたい
上記のように、地域や市民に対する貢献の明確なアプローチを述べると良い印象を与えられるでしょう。
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市役所の志望動機の文字数は自治体によって異なりますが、150〜300字程度であることが一般的です。
また志望動機の提出方法も自治体によって異なり、オンラインで提出する場合と郵送で提出する場合があります。オンラインの場合は入力可能な文字数が指定されていることが多く、指定された文字数を超えることはできません。そのため、指定文字数に合わせて志望動機を調整する必要があります。一方、手書きで提出する場合は厳密な文字数の指定がないケースも多く、枠の中に収まるように記載するようにしましょう。
自治体によって志望動機の文字数は異なりますが、何文字であろうと大切なのは志望動機の内容です。自分の思いや地方公務員としてのビジョンを明確に伝えられるような志望動機を心掛けましょう。
志望動機の文字数を調節するコツについては、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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志望動機の文字数は300字程度にまとめておくのがおすすめです。読みやすい文章量でありつつ、過不足なく熱意を伝えられます。ただ、企業から字数を指定されることもあるため、どんな文字数でもまとめられるテクニックを知っておくことが必要です。この記事では、キャリアアドバイザーの解説を交えて、志望動機の文字数を自在に調整する方法を例文と合わせて紹介しています。ぜひチェックしてくださいね。
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市役所の志望動機を書くときの3つの注意点
市役所の志望動機では、「これはやらない方が良い」という注意点もいくつか存在します。それを知らないと、せっかく頑張って志望動機を作成しても思わぬところでマイナス評価を受けてしまうかもしれません。ここでは、市役所の志望動機を書くときに注意すべき3つのポイントを紹介します。
①「安定しているから」はNG
就活生の中には、安定していることが理由で市役所を志望している人もいるでしょう。その考え方自体は悪くありませんが、志望動機として積極的にアピールするのはおすすめできません。というのも、「安定しているから」と伝えると「楽をしたいだけ」「自己中心的な人」と捉えられる可能性が高いからです。
市役所職員は、市民の生活を守るため、ときには市民を第一に考えなければならない仕事です。そのような使命がある仕事の中で、自分のメリットだけを考える人は不適正とされてしまうでしょう。特に公務員の場合は「安定」という言葉に嫌悪感を持つ採用担当者も多いため、本音がどうであれ志望動機には書かない方が無難ですよ。
②特定の業務だけにこだわりすぎない
志望動機には携わりたい仕事について書くべきだと説明をしましたが、だからといって特定の業務だけにこだわりすぎるのはおすすめできません。
もし特定の業務だけを熱く語ってしまうと、採用担当者に「他の業務はやりたくないのかな?」「希望の仕事に就けなかったら辞めてしまうのでは?」と不安を与えてしまうでしょう。やりたい仕事について触れつつも、「仕事を通じて何を実現したいか」をメインに伝えるのがおすすめです。
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市役所の仕事内容は非常に幅広く必ずしも希望の部署で働けるとは限らないため、運良く希望が通ったとしても、何年後かに他部署へ異動になる可能性も考えれますね。
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市役所の仕事は多岐に渡るため、希望の部署での勤務が難しい場合もあります。そのため面接では希望部署以外について打診される場合があることも覚えておいてくださいね。
希望の部署以外について聞かれた際は「興味があります」など、意欲的な回答をすることを心掛けましょう。もちろんただ「興味があります」と回答しただけでは説得力に欠けてしまうので、「何のために市役所で働きたいのか」という根本の動機を忘れないことが重要です。
特定の業務への強い興味や情熱は必要ですが、市を盛り上げたい、市のために貢献したいという気持ちを忘れずに、1つの部署に固執しすぎないように柔軟な視点を持つことを意識しましょう。
③民間企業ではない理由も説明できるようにする
市役所などの公務員試験の面接では、「民間企業は受けないのですか?」「なぜ民間企業でなく公務員なのですか?」と聞かれることがあります。志望度をアピールするためにも、志望動機を作成する段階からその理由を明確化しておきましょう。
このときのポイントは、自身の経験を交えながら自治体にしかできないことを挙げることです。たとえば「市の助成金のおかげで留学することができました。同じように志を持つ若者を応援したいと思い、〇〇市職員の一員になりたいと考えています。」といった言い方が良いでしょう。
キャリアアドバイザー
「地元に貢献がしたいから」「民間企業に落ちたから」といった浅い理由やネガティブな理由は言わないように注意してくださいね。
事前準備が大切! 自治体のホームページから情報を集めよう
市役所の志望動機を作成する際は、その地域にまつわる情報収集をすることが必須です。地元以外の場合はもちろん、たとえ住み慣れた地元であっても、実は知らない地域の特色や課題が隠れているでしょう。
では具体的に、どんなことを調べれば良いのでしょうか。ここでは、自治体のホームページから情報収集をする際に見るべきポイントを紹介します。
市政情報:地域の課題や問題がわかる
市政情報とは、簡単に言うと市がおこなっている政治に関する情報です。国においては少子高齢化や労働力不足、ジェンダー平等などが問題となっており、政府がそれを解決するための施策を立案したり実行したりしていますよね。市政はその自治体版のようなもので、各市町村は地域の課題を解決するためにさまざまな施策をおこなっています。
地方公務員として市役所に就職すると、こうした市の取り組みを考えたり実行したりする立場になります。そのため地域の問題や課題を知っておくと、採用時には「市役所の役割をきちんと理解している」「前向きに働いてくれそう」と良いイメージを与えられるでしょう。
産業・文化・観光:地域の強みや魅力がわかる
自治体のホームページでは、その地域で盛んな産業や文化、観光などの強みや魅力を知ることもできます。市役所は、これらの側面から地域の経済や発展、住民の暮らしやすさなどを改善する役割も担っています。そのためどんな産業や文化、観光に力を入れているのかを知っておくことも公務員試験合格の鍵となるでしょう。
地元であれば調べなくてもだいたいのイメージはつくかもしれませんが、実は知らないこともあるものです。まだあまり脚光を浴びていない特色を活性化することも職員の役割であるため、ぜひ一度調べてみましょう。
組織・財政・人口:自治体の特徴がわかる
行政組織や財政状況、人口、世帯数などの基本情報を調べておくことも大切です。民間企業を受ける場合、事業内容や社風、職種など企業研究をおこなって選考に備えますよね。市役所の場合も同じで、各自治体の特徴は最低限知っておく必要があります。得た情報を元に志望動機を作成することで、地方公務員への熱意や適性をアピールできるでしょう。
また、同じような規模の他の自治体と比較することで見えてくる地域の特色もあります。たとえば同じ人口の市でも企業が多い地域なのか、住宅が多い地域なのかでおこなうべき市政は異なります。このような違いを把握するためにも、自治体の基本情報はしっかりと調べておきましょう。
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合格率アップ! 市役所の志望動機を書いたら第三者に添削してもらおう
- 公務員試験に合格した先輩
- 大学のキャリアセンター
- 親や友人など身近な人
ここまで市役所の志望動機のポイントや注意点を解説してきましたが、より魅力的に仕上げたいなら第三者に添削してもらいましょう。
客観的な視点が入ることで、わかりにくい部分や足りない部分など改善点が見つかる可能性もあります。おすすめの添削の依頼先について、解説しますのでぜひチェックしてみてください。
公務員試験に合格した先輩
公務員試験に合格した先輩であれば、実際の仕事内容や市役所の採用で重視されること、答え方のコツなどを心得ている可能性が高いです。そのため身近にお願いできそうな先輩がいるなら、積極的に添削してもらいましょう。
できれば自分の希望する自治体と同じ自治体で働く先輩がベストですが、公務員で共通する部分もあるためそれ以外でもかまいません。併せて面接の雰囲気や聞かれること、注意点なども聞いておくと良いでしょう。
大学のキャリアセンター
志望動機の添削は、各大学のキャリアセンターでも受けられます。予約をすれば誰でも利用できるため、授業などのついでに依頼してみましょう。大学のキャリアセンターには専門の相談員が在籍しており、毎年多くの就活生に指導をしています。同じように市役所を目指す学生も利用しているため、役立つアドバイスを得られるでしょう。
ただし大学のキャリアセンターは混雑している時期もあり、すぐに予約を取れるとは限りません。利用したいと考えているのであれば、なるべく早く予約しておきましょう。
親や友人など身近な人
志望動機の添削は、信頼できる相手であれは自分の親や友人など身近な人でもかまいません。志望動機で大切なのは、その志望動機を初めて読んだ(聞いた)人がどう感じるかです。そのため就活や公務員に詳しい人でなくても、読みやすさや全体の印象を聞いてみると参考になるでしょう。
ただし相手が就活や公務員試験に詳しくない場合、アドバイスを鵜呑みにしないように注意してください。そもそも志望動機に明確な正解はないため、アドバイスを参考にしつつ最終的には自分で内容を決定しましょう。
【OK例文6選】市役所の志望動機は「地元」と「地元以外」で書き方が異なる!
ここまでのポイントを踏まえて、市役所の志望動機の例文を見ていきましょう。地元と地元以外のケースをそれぞれ紹介するので、その違いに着目しながら参考にしてくださいね。
例文①地元
私が〇〇市で働きたいと思ったのは、生まれ育った地元をもっと活性化させたいと思ったからです。大学進学を機に他県に引っ越しましたが、豊かな自然や市民のあたたかい人柄など離れてみて改めて〇〇市の魅力を感じました。一方で若い世代を中心に人口流出が進んでおり、高齢者の割合が増えていることも知りました。その裏側には教育機関や医療機関、働き口の少なさが関係していると考えています。
私はもともと市役所での仕事に興味をもっていたため、大学では都市計画や経済学を学んできました。その経験を活かし、子育て支援や企業誘致によって活気ある〇〇市を取り戻していきたいです。
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キャリアアドバイザー
地元ならではの強みをアピールできていますね。具体的な想いが書かれているため、共感もされやすいでしょう。
例文②地元
私が市役所の仕事に興味を持ったのは、高校2年生のときに参加した交換留学がきっかけです。もともと海外留学に興味を持っていたのですが、手続きや費用面に不安を感じていました。そんなとき○○市の交換留学プログラムを知り、助成を受けながら参加することができました。
同じように志を持つ若者を支援するため、地元である○○市で働くことを決めました。若者の活躍を推進することは、子育て世代の誘致や地元企業の活性化、高齢者問題の解決につながると考えています。市民全員が安心して暮らせる街を作れるよう、持ち前の責任感を活かして尽力いたします。
キャリアアドバイザー
興味を盛った理由が実際の体験に基づいた内容になっていますね!
例文③地元
私が貴庁を志望するのは、建築職として市民の住環境を支えたいと思ったからです。○○市は緑豊かな自然を持ちつつ、陸空の交通の要として発展を遂げており県外から訪れる人も多くいます。私は大学進学を機に市外に引っ越しましたが、帰省するたびに駅周辺が活性化しており、自身もその成長に寄与したいと考えるようになりました。
今後○○市はさらなる交通網の発展や施設の充実がもとめられると予想され、そこには自治体による都市計画や企業との連携が欠かせません。大学で学んだ建築の知識を活かして、ぜひ住みやすい街づくりに貢献したく存じます。
キャリアアドバイザー
具体的な職種を提示し、理由を述べられている点が良いですね! 自分のやりたいことも書かれている点も評価されるポイントでしょう。
例文④地元以外
○○市には大学進学を機に住み始めたのですが、実際に住んでみると、豊かな自然がありながらも医療機関や商業施設が充実しており大変魅力的な街だと感じました。その一方で全国的な知名度はあまり高くなく、旅行などで訪れる人は多くありません。そのため私は、○○市の豊かな観光資源を活用し全国に向けて発信することで、観光地としての魅力度を上げたいと考えました。具体的には、公共交通機関の整備や地元企業とのイベント開催、テレビ番組の誘致などに興味を持っています。
観光地としての知名度を上げることで、地元企業の活性化や雇用の創出によって市民が暮らしやすい街づくりにつながると考えております。結婚式場のアルバイトで培ったホスピタリティを活かし、観光の側面から○○市を盛り上げます。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
なぜ地元以外の市役所に興味を持ったのかが具体的に書かれていますね! 働く上で成し遂げたい目標が書かれている点も、共感を得やすいでしょう。
例文⑤地元以外
私が貴庁を志望するのは、大学で行っているカンキツ類の栄養成分についての研究を活かして地域貢献をしたいからです。○○市はオレンジの生産が有名ですが、他の地域からの知名度はあまり高くないように感じます。そこで栄養成分を多く含むオレンジの栽培方法や品種を開発し、特産品としての価値を高める仕事をしたいと考えました。そうすることで担い手の確保や育成、観光資源の活用にもつながります。
地元や民間企業への就職も考えましたが、「大学で学んだことを活かした地域貢献」という私の目標を考えると○○市が最適だと考えています。ぜひ○○市の一員になり、農業の側面から市民の生活を支えたいです。
キャリアアドバイザー
「地域貢献」という、市役所で働く上で重要な想いがしっかりと書かれている点が良いでしょう。
例文⑥地元以外
私が○○市を志望する理由は、子育て支援への取り組み方に深く感銘を受けたからです。昨今日本は少子化が加速しており、子育てしやすい環境作りが急がれています。そんな中○○市は、育児ヘルパーの派遣やおむつ配布、保育施設の充実など独自の取り組みをおこなっていると知りました。
子どもの数を増やすことは、国や地域の発展において非常に大切だと考えています。そのため自身も○○市の一員になり、市民の方が本当に望む子育て支援を提供していきたいです。子育てしやすい街づくりのモデルケースとして注目を集め、○○市をさらに活性化させることが私の目標です。
キャリアアドバイザー
具体的な市役所の施策を踏まえて志望理由を述べているため、志望度の高さをアピールすることができていますね。
【NG例文4選】市役所の志望動機では3つのNGポイントに気を付けよう
次に、先程紹介した志望動機を作成する際の注意点を踏まえてNG例文を紹介します。就活生にありがちなパターンをまとめたので、自身が志望動機を作成する際は十分注意しましょう。
- 「安定しているから」
- 特定の職種にこだわりすぎる
- 民間企業でも同じことが言える志望動機
キャリアドバイザー
NG例文とポイントを確認し、なぜ良い印象を与えられない志望動機なのかを一緒に考えていきましょう。
NG例文①「地域が好き」という主張だけになっている
私は地元である○○市に恩返しをしたいと考えています。これまで20年以上○○市に住んできましたが、豊かな自然があり商業施設や公共交通機関も充実しており、本当に住みやすい街です。住民の方も非常に温かく、たくさんの人のお世話になったおかげで無事に大学生まで過ごすことができました。そんな○○市に、今度は私が地域や市民の方の役に立ちたいと思っています。誰よりも○○市への想いが強いので、ぜひ市役所の一員として地域に貢献します。
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キャリアアドバイザー
地域への愛着は市役所職員にとって大切なことですが、それだけだとありきたりな志望動機になってしまいます。「地元であれば民間企業でも良いのでは?」と思われる可能性も高いでしょう。
NG例文②志望理由が「安定」になっている
私が○○市の職員を希望する理由は、慣れ親しんだ地元で長く働ける環境が整っているからです。私は平和主義で安定を大切にする性格なので、就職活動においても民間企業より公務員が向いていると思います。市外への転勤もないと聞いたので、地元である○○市が大好きな私にはぴったりだと思いました。育児休暇や特別休暇、年金など福利厚生が充実しているのも魅力です。安定して長く働くことで、○○市に多くの貢献をしていきたいです。
キャリアアドバイザー
例文のように公務員の安定性を強くアピールすると、「楽をしたいだけでやる気がない」「自分の利益を優先する人」と捉えられる可能性が高いです。仕事への興味ややりたいことを伝えるようにしましょう。
NG例文③自分ならではのエピソードが含まれていない
私は地元である〇〇市の職員として、多くの市民に貢献したいと考えています。幼い頃から人の役に立つことが好きで、大学ではボランティアや地域清掃にも積極的に参加してきました。この奉仕の心を活かし、多くの市民の人と触れ合いながら皆が住みやすい環境作りに貢献したいです。
キャリアアドバイザー
独自性・具体性に欠けるため印象に残らないでしょう。「人の役に立ちたい」「地域に貢献したい」という理由も、民間企業でも同様のことが言えるため説得力がありません。地域貢献や奉仕の心をアピールしたいのであれば、どのような思いでボランティアに参加し、どんな活動をしたのかを具体的に示し、他の就活生との差別化を図りましょう。
NG例文④特定の業務にのみ関心を示している
私は○○市の職員として、市民のみなさまに信頼される窓口業務をおこないたいです。以前市役所で転居届を提出した際、担当の方が非常に丁寧な対応をしてくださいました。質問にも親切に答えていただき、不安が解消されたことを覚えています。市民が安心して暮らせる環境を作ることは、市役所職員の大切な使命だと考えております。そのため○○市に入職し、市民のみなさまが満足できるような対応をして貢献いたします。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
市役所の仕事は非常に幅広く、窓口業務はその中のほんの一部にすぎません。そのため窓口業務にのみ関心を示すと、「仕事内容を理解していない」「他の仕事はやる気がないのか?」と思われる可能性が高いでしょう。
やりたい仕事を述べるのは良いですが、仕事の全体像を理解し内容を限定しすぎないように注意してください。
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
市役所を志望する際、ただ「地元に貢献したい」や「多くの人とかかわりたい」という理由だけではどこにでも通用してしまい、考えが浅いという印象を与える恐れがあります。上述したように市や町の特色、課題、未来へのビジョンを明確に理解し志望動機に織り込むことが重要です。
たとえば「○○市の美しい自然や歴史的背景を活かし、国内外の観光客にその魅力を伝えるプロモーションを強化して、地域の活性化に寄与したい」など具体的な事例を出すことで、真剣さや地域への愛着を伝えることができます。
市の特徴や課題を基に、自分自身がどのような役割を果たしたいのかを強調することで、より深い考えや熱意をアピールすることができるでしょう。
市役所の志望動機作成に悩む学生からよく聞かれる質問に回答!
市役所の志望動機を作成するにあたって、まだまだ疑問が残っている人も多いでしょう。そこで次に、市役所職員の志望動機の作成に悩む学生からのよくある質問にお答えします。自信を持って選考に臨むために、ぜひここで疑問を解消しておきましょう。
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市役所の志望動機が思いつかないときはどうすれば良いですか?
市役所で働きたい思いがあっても、それを言語化して志望動機を作成するとなると難しく感じるかもしれません。その場合は希望する自治体が抱えている課題や力を入れている取り組み、独自の政策などを調べてみるのがおすすめです。自治体の特色を知ることにより、やりたい仕事や興味を持ったきっかけなど志望動機のヒントが得られるでしょう。
具体的な方法としては、市のホームページや地方紙、ローカルニュースなどが挙げられます。近隣や同規模の市町村など他の自治体についても調べると、希望する自治体ならではの魅力や課題が見えてくるのでなお良いでしょう。
志望動機が書けないときの具体的な対処法については、こちらの記事も参考にしてください。
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市役所ではどんな人材がもとめられますか?
市役所職員にとって最も大切なのは、地域への強い関心と住民に対する奉仕の心です。目を背けたくなるような問題や地味な業務であっても、責任感を持って前向きに取り組む姿勢がもとめられます。そのため「市民の生活をより良くするためにはどうすればいいのか」を常に考えられる人は市役所に向いているでしょう。
また市役所では定期的な人事異動がおこなわれることから、新しい業務や人間関係など環境への適応力ももとめられます。特定の分野で仕事をする民間企業とは異なり業務分野が非常に幅広いため、ひとつの仕事に強いこだわりがある人や個人の実績を重視したい人は向いていないかもしれません。
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地元以外の市役所を受ける場合、注意することはありますか?
地元以外の市役所を受ける場合、 結婚や介護など個人的な事情を志望動機のメインとして伝えないように注意しましょう。そのような理由で地元以外の市役所を目指すのは悪いことではありません。しかしいきなり条件面の志望動機を伝えてしまうと、あまりに利己的な印象を与える可能性があるため不利になりやすいです。地域の魅力や成し遂げたいことなどをメインに伝える方が良いでしょう。
ただし「なぜこの自治体なのか」を裏付ける理由にもなるため、無理に隠す必要はありません。面接などで深掘りされた際には、補足として付け加えても良いでしょう。
市役所の志望動機では「その地域で働きたい理由」を伝えよう!
市役所の志望動機を作成する際は、その地域の職員でなければならない理由を明確に示すことが大切です。民間企業や他の自治体ではない理由も盛り込むと、より説得力が増すでしょう。公益性が高い仕事なので「市民のために力を尽くしたい」という奉仕の心をアピールするのもおすすめです。
ただし市役所の職員は部署を異動しながら幅広い仕事を経験していくのが一般的であるため、特定の仕事にこだわりすぎないように注意しましょう。この記事を参考に、ぜひ市役所の志望動機を作成してみてください。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
地元以外の市役所を志望することはまったくおかしなことではなく、メリットもありますよ。たしかに地元出身者は「思い入れ」という説得力のある理由を話せますが、主観的な要素が強くなりすぎてしまう場合もあるでしょう。一方、地元以外からの志望者は客観的な視点から、地元の人が気が付かないような魅力に気づく場合もあります。
また、地元ではない場所を勤務先に選ぶという選択自体が、好奇心や探求心を持っているというアピールに繋がります。面接などで「なぜこの地域を選んだのか」や「この地域でどのように活躍したいのか」という点を具体的に伝えることで、その地域での長期的なキャリアを真剣に考え、具体的な計画やビジョンを持っていることを示すことができますよ。
このように地元以外の市役所を志望することは、地元の人にはない魅力をアピールすることもできるため自信をもって準備を進めましょう。