目次
- 高校で頑張ったことは「学び」の伝え方で面接官からの印象が変わる!
- 「高校で頑張ったこと」を聞くときに企業が知りたいこと
- ①価値観や人柄を知りたい
- ②過去の経験との向き合い方を知りたい
- ③目標達成に向けて努力できるか知りたい
- これだけ押さえよう! 高校で頑張ったことの構成の基本要素
- ①高校生活で頑張ったエピソード
- ②頑張ることになった経緯
- ③行動した結果
- ④結果から学んだこと
- ⑤学んだことを業務でどう活かすかというビジョン
- エピソード別のコツも紹介! 高校で頑張ったことの例文7選
- 例文①勉強を頑張ったことをアピール
- 例文②体育系の部活を頑張ったことをアピール
- 例文③文化系の部活を頑張ったことをアピール
- 例文④文武両道に励んだことをアピール
- 例文⑤文化祭で頑張ったことをアピール
- 例文⑥大学受験で頑張ったことをアピール
- 例文⑦留学で頑張ったことをアピール
- 面接の回答をもっと魅力的に! 高校で頑張ったことを答えるコツ3選
- ①結論から伝える
- ②大学で頑張ったことと差別化する
- ③挫折・失敗のエピソードも織り交ぜる
- 高校で頑張ったことを答えるときの注意点
- ①ただの自慢話に終始しないようにする
- ②嘘をつかないようにする
- ③自分の意思で頑張ったことを話す
- 高校で頑張ったことが思いつかない場合の3つの対処法
- ①自己分析で過去を振り返る
- ②家族や友人に聞く
- ③就活エージェントに相談する
- 自分ならではのエピソードで高校で頑張ったことをアピールしよう
高校で頑張ったことは「学び」の伝え方で面接官からの印象が変わる!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。よく面接で聞かれる「高校で頑張ったこと」について、「高校で頑張ったことをどのようにアピールすれば効果的か」「大学時代に頑張ったことの差別化が難しい」と学生から相談を受けます。
就職活動の面接では、学生時代に頑張ったこと、いわゆる「ガクチカ」について質問される機会は多いですが、加えて「高校で頑張ったこと」についても質問される場合があります。大学時代に頑張ったことはあっても、高校で頑張ったことをどのようにアピールしたら良いのか悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、高校で頑張ったことをアピールするコツや例文、アピールする際の注意点、高校生活で頑張ったことが思いつかない場合の対処法などを詳しく解説します。
高校で頑張ったことをアピールするために、例文を参考にして自分のエピソードを見つけていきましょう。さらに伝え方にも気を配り、堂々と選考を突破していきましょう。
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「高校で頑張ったこと」を聞くときに企業が知りたいこと

就活生
面接で高校で頑張ったことを聞かれた場合、何をどうアピールしたら良いのかわからず困っています。

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そういうときは、そもそもなぜその質問をするのか? と考えてみることがおすすめです。何を知りたいのかがわかれば、答えの道筋が見えてきますよ。
企業が高校で頑張ったことを聞く意図は、以下の3つです。
効果的なアピール方法を考えるため、しっかりと質問の意図を把握しておきましょう。
①価値観や人柄を知りたい
企業はまず、学生の価値観や人柄を知りたいと考えています。生まれてからこれまでに起きた出来事に影響を受けて、人は自己を形成しています。高校生活でどんなことに力を入れたのか、何を大切だと考えて行動したのか、どのような人間関係を築いたのかなどから、学生の性格や価値観を把握したいというねらいがあるのです。
大学時代だけでなく高校生活にも焦点を当てることで、学生がどんな人物なのか深く理解し、自社の雰囲気や企業文化、理念に合っているか判断したいという意図があります。
②過去の経験との向き合い方を知りたい
学生が過去の自分とどのように向き合っているのかを知りたいという意図もあります。
たとえば、失敗したときにそれをリカバリーするためにどう行動したのか、というエピソードからは、学生が対応力と行動力を兼ね備えた人物だということがわかります。このように、学生が自分の過去とどのように向き合う人物であるか確認し、自社で活躍していけるか判断する材料にしています。
自分の過去としっかりと向き合って分析できれば、自分の強みがわかってそれを業務に活かせたり、他方で弱みを改善したりすることもできます。過去を振り返り、次に活かしていこうと努力する力は社会人として必要な能力なので、ぜひアピールしてみましょう。
③目標達成に向けて努力できるか知りたい
学生が目標達成に向けて努力できるか知りたい、という意図もあります。目標を達成するために頑張ったことや、挫折や苦労に対しての乗り越え方、努力を継続できるかを探りたいと考えているのです。
社会人として働くということは、個人や組織の目標達成を目指していく必要があります。高校で頑張ったことを通して、学生の目標への考え方や取り組み方を把握し、自社でも目標に向けて頑張ってくれる人材なのか判断したいと考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!「どのように成長してきたか」をより深く知りたい
入社後のあなたをイメージする材料になる
就活で鉄板の質問「ガクチカ」があるのに、なぜ高校時代のエピソードまで聞くのだろう?と感じることもあるかもしれません。たしかに、目標への取り組み方や学生時代に頑張ったことはガクチカから知ることができますよね。
その答えは、学生が高校時代からどのように成長を遂げたのか、を知りたいからです。たとえば、入社後に成果を出して活躍するためには個人の継続的な成長が必要不可欠ですよね。企業のために成長し続けていってくれる人物かどうかを確認したいというねらいがあります。
つまり、高校時代から大学時代にかけて継続して成長していることをアピールできるエピソードは効果的だということです。入社後も伸びてくれる人材かどうかを、中長期的な目線で企業は確認しようとしているということを覚えておきましょう。
これだけ押さえよう! 高校で頑張ったことの構成の基本要素
高校で頑張ったことを、どのようにアピールすれば高評価につながるのかは気になるポイントですよね。これから解説する基本構成を押さえることを意識しながらエピソードを組み立てましょう。
①高校生活で頑張ったエピソード
まずはじめに軸となるエピソードが必要です。試験、部活、習い事、趣味……なんでも良いので、高校生活で頑張ったエピソードを思い出してみましょう。
そこで思い出したエピソードを頑張ったことの軸にします。伝え方としては、最初に結論を述べ、何を頑張ったのかを明確にわかりやすく主張することが大切です。

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高校で何を頑張ったのかを一言でまとめ、補足的なエピソードはその後に足すのがわかりやすく伝えるコツです。
②頑張ることになった経緯
次に、なぜその内容に取り組んだのか経緯を伝えます。当時のことを思い出し、なぜ頑張ろうと思ったのかを、自分の感情や行動をベースに説明できると説得力の高い内容になります。
たとえば、「サッカー部の活動で、誰もやりたがらないボール磨きを頑張った」とアピールする場合をイメージしてみましょう。その取り組みをしようと考えた経緯、理由や背景があるはずです。頑張ったこと自体の主張も大切ですが、周辺情報を盛り込むことで人柄や価値観も同時にアピールできますよ。

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状況を淡々と語るのではなく、なぜ取り組んだかという理由や自分の当時の感情を伝えると人柄を伝えやすいですよ。
③行動した結果
3つ目に盛り込みたいのは、行動した結果です。成功でも失敗でもどちらでも構わないので、自分が取り組んだ結果をできるだけ具体的に語れるようにするとエピソードの説得力が増します。
そしてもっとも重要なのが、自分が行動した結果の前後で何がどう変わったのかを伝えることです。結果をどう落とし込み、次の行動につなげているかという部分を強調することで成長意欲や将来性をアピールしましょう。

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数字を用いたり、第三者の感想を入れたりするのもエピソードに厚みをもたせるコツです。
④結果から学んだこと
行動した結果に伴い、結果やその経験から学んだことも話しましょう。企業は、結果や経験から学びを得られる人物かを探り、学生の将来性や伸びしろを想定しています。
行動の結果が成功でも失敗でも、何かしらの学びを得ることができますよね。学んだことを通して、どのように成長したのか、という点をしっかりアピールできるようにしていきましょう。

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「こんな経験から、目標を決めて努力し続ける必要性を学ぶことができました」というように、具体的にアピールしてください。
⑤学んだことを業務でどう活かすかというビジョン
最後に、学んだことを業務でどう活かすかも伝えましょう。頑張ったことやそこから学んだことを仕事でどのように活かせるかというビジョンがあると、さらに魅力的にうつります。
ビジョンをアピールする際は、志望する企業が求める人物像を意識することが大切です。求める人物像をイメージしながら、自分の学びをどのように活かしていくのかを考えましょう。

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どう活かせると考えているのか、具体例を用いながら簡潔に話すようにすると相手にうまく伝わりやすいですよ。
エピソード別のコツも紹介! 高校で頑張ったことの例文7選
高校で頑張ったことといわれても、何をテーマにしたら良いのか悩む人も多いと思います。どんなに小さなことでも、自分が頑張ったと思えるエピソードがあれば、それをテーマと考えてみてください。
ここからは、勉強・体育系の部活・文化系の部活・文武両道に励んだ・文化祭・大学受験・留学経験のそれぞれで頑張ったことを例文とあわせてエピソード別に解説します。それぞれのポイントも解説するので、例文を参考に自分なりのエピソードを考えていきましょう。
例文①勉強を頑張ったことをアピール
高校で頑張ったことのテーマとして、勉強を頑張ったこともアピール材料です。ただし、高校生の本分は勉強であるため、当たり前の内容にならないように工夫する必要があります。
たとえば、「私は高校生活で授業の予習と復習を頑張りました」という話をされても、どの高校生も当然するべきことであるため、面接官の心には響かないでしょう。
この場合は、予習と復習を頑張った結果を伝えると効果的であるため、「私は赤点を取っていた数学を克服したことです」と伝え、具体的な行動を述べていくと具体性が高まり理解がしやすいです。
私が高校生活で頑張ったことは、英語の点数を伸ばしたことです。英語は嫌いではなくそこそこ勉強をしていたため、問題ないかと思っていたら、志望大学に入れない点数しか取れていない事実を知ったことがきっかけです。
苦手分野を分析してみると学校のテストでも模試でも長文問題でミスが多いことに気が付きました。そのため、まずは、単語、熟語、慣用句など基礎的な理解力を向上させるために、毎日30分早起きをして勉強する時間を作り、繰り返し過去問を解いたり、先生に相談してアドバイスをもらったりしながらできることをコツコツ積み上げていきました。
結果として、学校のクラスで一番の点数を取れ、模試では20点アップし、無事に志望大学に入学することができました。弱点を克服するために、自分の決めたことから逃げ出さずに取り組むと、大きな結果を生み出せることを経験できました。
勉強で点数をアップさせるために試行錯誤したように、御社でも目標に対して結果を出せるように地道な努力をしていきたいと考えています。

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結論→自分のエピソード→会社で活かせることを、具体的に伝えることができていて、とてもわかりやすく仕上がっています。
例文②体育系の部活を頑張ったことをアピール
体育系の部活で頑張ったことでは、上達するために努力したこと、ほかの部員とのかかわり方、組織の中での自分の立ち位置などについてアピールすることができます。
部活動をテーマにすると、部長やキャプテンなどの役職に就いていないとアピールできないと思っている人がいますが、それは間違いです。採用担当者の質問の意図は、高校生活で頑張ったことを通して、何を考えて行動し、結果につながったかを知り、学生の性格や価値観を把握することです。
そのため、頑張ったことを伝えることができれば、役職に就いていなくても良いということです。部活の中での自分の役割について振り返り、アピールしていきましょう。
部活で学んだことをアピールするポイントはこちらを参考にしてみてください。
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13例文|部活動で学んだことは打ち出したい強みで内容を決めよう
部活動で学んだことを話すときは、具体的なエピソードや企業での活かし方を話すと好評価が得られますよ。 この記事では部活動の経験をアピールするポイントや例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、事前準備をして評価につなげましょう!
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私が高校生活で頑張ったことは、テニス部の練習です。中学のときからの経験者ではありましたが、上には上がいて試合に勝てない日々を過ごしていたため、どうしたら試合に勝てるのかを考えて、練習計画を練り実行しました。
私は背が高めなので、強力なサーブとスマッシュを強化しつつ、高い動作性が必要で苦手意識があったネットプレーを重点的におこない、練習を繰り返しおこないました。結果として、ある大会でベスト4まで残ることができました。
この経験から、どんなことも諦めずに自分の頭で解決できる方法を考えて行動することの大切さを学ぶことができました。御社でも何事も最初からできないと思わず、挑戦することで貢献していきたいと考えています。

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社会に出ると、難問や高い壁が立ちはだかることがたくさんありますが、どんなことでも打ち勝っていけそうな強さを、この例文から感じることができます。
例文③文化系の部活を頑張ったことをアピール
高校生活で頑張ったこととして、文化系の部活をアピールするのも良いでしょう。部活動の種類や役職は評価に関係がなく、大切なのは部活動で経験した結果学んだことを伝えることです。
もし、文化系の部活でマイナーな場合でも、アピールすることはないと思わずに、自分が自信も持って頑張ったと思える出来事であれば具体的なエピソードに落とし込んでアピールしてください。
どのような部活動であっても、チーム一丸となって課題のクリアを目指したり、個人で目標達成に向けて努力したりなど頑張ったことがあると思いますので、しっかりと伝えることができれば高評価を狙うことは可能ですよ。
私は高校生活で、吹奏楽部の部長としてチームのマネジメントを頑張りました。人気のある部活であったため、部員が多く、まとめることにとても苦労したのです。
あるとき各パートでの練習に偏ってしまったことで、全体の結束が薄れてしまい部員の雰囲気が悪くなってしまう事件が起こりました。
定期コンサートを成功させるためには一丸となる必要があるため、メンバー全員と面談をし、不満や不安を吸い上げて、部員同士のコミュニケーション不足だと判断し、解決するための場を設けました。
結果として、部の雰囲気は良くなり、定期コンサートを成功させられました。御社でも組織に貢献していけるように努力していきます。

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組織がどうしたら良くなるのか自分なりに考え行動する実直さや一生懸命な人柄が伝わります。
例文④文武両道に励んだことをアピール
高校生活で文武両道に励んだこともアピールできる要素の一つです。文武両道とは、読んで字の如く勉強とスポーツの両方に優れた人物に対して用いられる言葉であり、高校生活でどちらも力を入れたのであれば、ストレスコントロール力や忍耐力の高さなどを持ち合わせた人物であると評価することができます。
社会人として働くということは、我慢が必要だったり、諦めずにやり遂げなければならなかったりする場面が多々あります。
そのため学業と部活を両立させるために努力した経験は、働くうえで再現性が高いため採用担当者も良い印象を持つでしょう。
私は高校生活で、文武両道を徹底しておこないました。強豪校の野球部に所属していたため、志望する大学への合格に向けて1年生の頃から、学業と部活を両立させるために時間の管理をしてきたのです。
学業は、朝練が始まる前と寝る前にそれぞれ1時間ずつ時間を取り、隙間時間には少しでも勉強をおこないました。部活は全体練習が終わり次第、曜日ごとに自作したトレーニング表に沿って投球とバッティングなど練習を毎日2時間欠かさずおこないました。
3年間続けた結果、第一志望の大学に合格することができ、野球部でもレギュラーとして試合に出場し続けることができました。御社でも文武両道で培った粘り強さを武器に貢献していきたいと考えます。

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自分で決めたことをやり続けることは、簡単ではありません。文武両道から学んだことはとても魅力的であり、一緒に働きたい人であると感じさせる内容になっています。
例文⑤文化祭で頑張ったことをアピール
高校生活で頑張ったこととして、文化祭をアピールするのも良いでしょう。文化祭は高校生ならではのイベントであるため、大学時代のエピソードと差別化することができます。
また、文化祭では社会人に必要なスキルを多く学べることもあり、採用担当者に仕事への再現性をイメージしてもらいやすいという点もあります。
たとえば、文化祭は年に1回しか開催されない大きなイベントであり、緻密なスケジューリングや学校内外の関係者との調整に求められる計画力やイレギュラーな問題に対して対応する臨機応変力などさまざまなスキルが必要です。
文化祭の経験を通して自分が成長できたエピソードで、ビジネスでも活躍していけることをアピールしてください。
私が高校生活で頑張ったことは、文化祭実行委員です。クラスの催し物を決めるときに、前年と同じ内容が良い人、新しい内容にしたい人、文化祭に興味がなくて協力してくれない人など意見が対立して困ったことがありました。
私は、クラスのみんなからなぜそれが良いのか率直に意見をもらいカテゴリー分けをおこないました。その後に、前年のベースに新しい要素を取り入れた催しにすることを提案し、クラスの一人ひとりに役割を与えることで責任感を持ってもらうように工夫をしました。
結果、それぞれが決められた仕事をこなすことで、クラスが一つになり文化祭を無事に成功させることができました。御社でも、周囲の人の意見をしっかり取り入れて仕事をおこなっていきたいと考えています。

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協調性、傾聴力、統率力などのビジネスパーソンに求められるスキルの高さを感じることができる内容になっています。
例文⑥大学受験で頑張ったことをアピール
高校生活で大学受験を頑張ったことをアピールする場合は注意が必要です。大学受験とは、大学生として就活をしている時点で誰しも経験していることです。差別化するために、自分ならではの目的意識を持って試行錯誤して取り組んだことをアピールするようにしましょう。
大学受験を頑張ったテーマであれば、勤勉さ、継続力、目標達成力などを伝えることができます。自分ならではのエピソードを採用担当者の心に響く内容に仕上げていきましょう。
私が高校生活で頑張ったことは、大学受験です。高校3年生になったときに、担任の先生からは現在通っている大学には100%入れないと言われました。ただ、どうしても学びたい学部であったため、そこから合格に向けて勉強をスタートさせました。
目標に対して、自分に足りていない部分の洗い出しをし、逆算して毎日のスケジュールに落とし込みをおこないました。PDCAサイクルを回し、必要に応じて修正や改善を繰り返し勉強をし続けた結果、無事に第一志望の大学に入学することができました。
正直途中で諦めそうになったこともありましたが、大学で学びたい学問をモチベーションに頑張り続けました。御社の仕事でも成果を出し続けるための行動をして、貢献していきたいです。

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担任の先生から100%無理と言われていても、最後まで諦めずに合格したエピソードからは、愚直にものごとに取り組めるメンタルの強さを感じる内容になっています。
例文⑦留学で頑張ったことをアピール
高校生活で頑張ったことで留学経験をテーマにすると、語学力だけでなく積極性、コミュニケーション力、問題解決力などをアピールすることができます。
高校生のとき留学をする学生は多くないため、採用担当者としては「なぜ留学したのか」の部分が興味を引かれるポイントです。そのため、「親に言われたから」「学校のプログラムだから」などネガティブな理由を伝えるのは避けるようにしてください。
また、差別化するためにも、特に留学中に大変だったことをどう切り抜けたのかというエピソードがあれば、インパクトが大きく印象に残りやすく高評価を得られる可能性が高くなるといえます。
留学経験をアピールするコツはこちらを参考にしてみてください。
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自己PRで留学をアピールするときは前後のプロセスが欠かせません。今回は留学をアピールする際に知っておくべきことや、アピールできる強みについて紹介していきます。キャリアアドバイザー監修のもと、強み別に例文6選も解説するので、参考にしてくださいね。
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私が高校生活で頑張ったことはアメリカでの1年間の留学生活です。英語を使った仕事をしたいと考えて決意しました。アメリカでは言葉や文化の壁に苦労し、帰国の二文字が頭を過ぎることがありましたが、決して諦めず挑戦し続けました。
あるときちょっとした誤解が生じたことで、アメリカ人の友人と喧嘩をしてしまい思っていることを伝えられず、どんどん険悪になってしまい当時は本当につらかったです。
ただ、拙い言葉ながらも何度も声をかけてコミュニケーションを取り、話し合った結果仲直りができて、今でも交流が続いています。どんな壁であっても、考えて果敢に挑戦することで道は開けると確信しています。御社でも、持ち前の積極力と行動力で活躍していきたいと思います。

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言葉や文化の壁があるなかで、誤解を解くために果敢にコミュニケーションを取ることは誰にでもできることではありません。勇気や積極性がありとても好印象です。
面接の回答をもっと魅力的に! 高校で頑張ったことを答えるコツ3選

就活生
高校で頑張ったことをアピールする方法や例文は理解できました。アピールする際に人と差別化したいので、コツを教えてほしいです!

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アドバイザー
積極的で良いですね。3つのコツがありますよ。
高校で頑張ったことを回答して、採用担当者へのアピールにつなげるコツは、下記の3つです。
ほかの学生よりも自分の魅力を効果的に伝えるために、コツを意識して高校で頑張ったことをアピールしましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!取り組んだ姿勢や内容を詳しく伝えよう
「大きな成果」は必ずしも必要ではない
面接官が「頑張ったこと」を質問するときは、頑張ったという実績だけを聞きたいのではありません。重要なことは、実績や結果の素晴らしさではなく、「どのように取り組んだのか」です。質問の意図を勘違いして、「大きな成果をあげた経験」を無理に探すのは時間がもったいないですよ。
面接官は「学生時代に何にどのように取り組んだのか」を聞きたいと考えています。自分にとって大きな成果ではなくても、取り組んだ姿勢や内容を詳しく伝えることで、高い評価をしてもらえます。きちんと面接官の質問の意図に沿って回答をしましょう。
まずは結論から伝えることが重要です。初めに何を頑張ったのかを簡潔に述べることで、全体を通して何を伝えたいのか明確にできるので、結論から述べましょう。
たとえば、「私が高校生活で頑張ったことは、文化祭の役員です。活動を通して、目標達成のために仲間と協力することの大切さを学ぶことができました。」と簡潔に結論から伝えるようにしてください。

キャリア
アドバイザー
上記のように、結論から伝え、自分なりに頑張ったことの具体的なエピソードの後に、入社後どう活かしていくのかの順番で回答すると、内容の理解がしやすくなります。
大学で頑張ったことと差別化することも重要です。高校生でしか経験できないエピソードに特化するのもおすすめですよ。
- 大学受験を頑張ったエピソード
- 部活動と勉強の両立を頑張ったエピソード
- 合唱コンクールや修学旅行など学校行事にまつわるエピソード

キャリア
アドバイザー
アルバイトや資格の勉強などは大学生でもできるため、ほかに差別化できるエピソードがあればそちらを話すようにしましょう。
挫折・失敗のエピソードも織り交ぜるのも効果的です。
高校で頑張ったことと聞くと、上手くいったことや成功したことを伝えないといけないと勘違いしがち。しかし、実は挫折や失敗経験から学んだことも伝え方次第では魅力的にアピールできます。
失敗や挫折について話すときは、失敗や挫折から立ち直った経験、学んだことを活かした経験を添えて話すと好印象です。挫折や失敗したことを「〇〇を頑張ったけど上手くいきませんでした」とただ語るだけでは、何を頑張ったのかわからず、ただマイナスの印象を持たれてしまうことになりかねません。
挫折や失敗から成長できたと伝わるようにアピールしてみましょう。
挫折経験の魅力的な伝え方はこちらを参考にしてみてください。
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【例文5選】就活で「挫折経験」を魅力的に伝える6ステップを解説!
面接で挫折経験を伝える際は、伝え方を工夫することが大切です。エピソードを説明する際は、挫折した原因や反省点、乗り越えるために取り組んだことも合わせて伝えましょう。この記事では、キャリアアドバイザーが挫折経験の伝え方や注意点を解説していきます。
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!数字やエピソードの細部から「頑張ったこと」に立体感を出す
具体的にイメージできるかが肝
高校時代のことなんて思い出せないと悩むこともあるかもしれません。具体的なエピソードを思い出すのはハードルが高いですが、曖昧なまま伝えてしまうと面接官はイメージをすることができず、学生が何をアピールしたいのかわからない可能性があります。
NG例としては「サッカー部で部長を務め、リーダーシップを活かしてチームを牽引し、大会で優勝することができました。」というものが挙げられます。このような伝え方では、実際に何が課題で、何に取り組んだのかなどの詳細がわからないですよね。
具体的なイメージを持ってもらうためには、「部員50人全員に声をかけて、課題をすり合わせて各自が目的意識を持つように働きかけた結果、優勝することができました。」と数字を使ったり、行動を説明したりすることが大切です。
過去のエピソードを思い出すことは簡単ではないですが、家族や友人などと話して過去を思い出すなど、できるだけ具体的に語れるように準備しましょう。
ガクチカが思いつかない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ
学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。
そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで採用担当者に魅力が伝わるガクチカが完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
高校で頑張ったことを答えるときの注意点
高校で頑張ったことをアピールする際に注意すべき点もあります。下記の3つに注意しましょう。
高校で頑張ったことを上手にアピールするためには、注意点を正しく把握しておく必要があります。「頑張ったこと」を伝える場だからといって、話をむやみに大げさにしたり、嘘をついたりすることは絶対に避けましょう。
①ただの自慢話に終始しないようにする
面接でのアピールに共通することですが、ただの自慢話に終始しないようにしましょう。企業が「高校で頑張ったこと」で把握したいのは、学生の持っている考え方や価値観の部分です。
自慢がメインのエピソードからは、人から認められたい承認欲求の強さと、潜在的に自分に自信がない人というネガティブな印象を与えることがあります。また、自慢話ばかりになってしまうと、自社で働いたときにほかの社員との円滑な関係性を築いていけるのか不安になり、一緒に働きたいと思ってもらえない可能性が高いです。
ほかの学生が経験していないようなエピソードは魅力的ではありますが、人間性に問題があるのではと捉えられてしまっては意味がないといえます。
②嘘をつかないようにする
当たり前ですが、高校時代で少し前のことだからといって、嘘をつかないように気を付けてください。自分をよく見せようと思って嘘をついてしまうのはやめておきましょう。
嘘をついたとしても、深掘り質問でどんどん辻褄が合わなくなり、嘘だと見抜かれると印象はとても悪くなりますよ。
また、もし嘘がばれずに入社できても、自分の実力よりも企業の期待値が上回っているため、プレッシャーを感じて居心地が悪くなる可能性が高いです。
選考では人をあっと驚かせるようなエピソードは求められていません。ありのままの自分の魅力を嘘をつかずにアピールしたうえで、自分の可能性を信じてくれる企業を選ぶようにしましょう。
就活で噓をつくリスクはこちらを参考にしてみてください。
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就活の嘘はバレる可能性大! バレる原因と噓のリスクを徹底解説
就活で嘘をつくことには、たくさんのリスクがあります。この記事では、嘘と嘘ではないものの境界線や、嘘のエピソードを話さなくて良い対策法をキャリアアドバイザーが紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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③自分の意思で頑張ったことを話す
もう一つの避けたいケースは、受け身で頑張ったことを話すことです。たとえば、親に言われたから取り組みを始めた、周りの友達から誘われたからなんとなくやったなど、自分で頑張りたいと思って始めていないエピソードは、あまり良い印象を持ちにくいです。
自分で決めて行動する主体性がない、言われたからやるという他人任せな人であるなど、ビジネスパーソンとして必要なスキルが備わっていないと判断されてしまうからです。
積極性や自主性をアピールするためにも、自分の意志で頑張ったことを話すようにしましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!わかりやすく伝える技術が評価につながる
面接練習で客観的に振り返ろう
高校で頑張ったことを伝えるときは、学生同士にしかわからない言葉や表現を使うことは避けましょう。自分が今まで友だちと使っていた言葉をそのまま使ったり、自分がいた環境が当たり前だと思って背景を省いて伝えたりすると、面接官は話を理解することができません。
「相手にわかりやすく説明するスキルがない」とマイナス評価をされてしまう可能性もあります。このようなマイナス評価を避けるためには、中学生に向けて説明をするように意識することがおすすめです。中学生に伝えるように意識すると、その人に合わせて詳しく、わかりやすく伝えようとしますよね。面接官もイメージが湧きやすくなります。
面接官からマイナスな印象を持たれないかどうしても不安になる人は、大学時代の友人や大学教員にお願いして面接練習をすることもおすすめですよ。
高校で頑張ったことが思いつかない場合の3つの対処法

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アドバイザー
高校生活で頑張ったことがどうしても思いつかなくて困っています。

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アドバイザー
ただ漠然と記憶を辿っても良いエピソードは思い出せないので、おすすめの対処法を3つ解説していきますね。
高校生活を振り返っても、どうしても頑張ったことが思いつかずにどうしたら良いのか困っている人は多いと思います。ここからは、対処法を3つ解説していきます。過去を一つずつ紐解いて、自分なりのエピソードを考えていきましょう。
①自己分析で過去を振り返る
高校で頑張ったことが思いつかない場合は、自己分析で過去を振り返ってみましょう。自己分析で過去を振り返ることで、過去の頑張ったエピソードを思い出せることがあります。
自己分析で抽出した価値観が変わるような大きな出来事や挫折経験など、それぞれのエピソードを振り返ると「あのときは頑張っていたな」と思えるものがいくつかあるはずです。
それでも思いつかなければ、勉強や部活動、アルバイトなど、さまざまなシーンでこれまで自分がどのように目の前のことに取り組んできたかを思い出してみましょう。
また、自己分析のやり方はいろいろありますが自分史の作成がおすすめですよ。自分史とは、生まれてから現在までの自分の歴史を時系列でまとめたものを意味します。幼少期〜現在までの実体験を洗い出し、起こった出来事を深堀りしていくなかで、自分の思考性や価値観などを把握することができます。
- メモを用意する
- 人生を幼少期、小学生、中学生、高校生、大学生に分けて振り返る
- それぞれの楽しかったこと、つらかったこと、頑張ったことを書き出す
高校生のときだけでなく、幼少期からの自分史を作成することで、どんなことが好きで何が得意なのか、反対に何が嫌いで不得意なのかなどが明確になり高校生活で頑張ったことを考えるときだけでなく、就活全般で役立てることが可能になります。
自分史のやり方はこちらを参考にしてみてください。
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②家族や友人に聞く
高校生活で頑張ったことが思いつかないときは、家族や友人に相談してみるという対処法があります。一番近くで自分を見てきた存在に、客観的な意見をもらってみましょう。
自分では頑張ったとは思っていなかった出来事でも、近しい存在だからこそ気づける「頑張りポイント」を挙げてもらえるケースもよくあります。当たり前だと思ってやっていたことが、近しい存在から「すごいなと思った」「私には真似できない」と評価されていることもあるので、ぜひ聞いてみましょう。

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自分では思いつかなかったエピソードを掘り起こしてもらうことで、そのほかの「頑張った」エピソードも思い出せるかもしれません。
③就活エージェントに相談する
高校で頑張ったことが思いつかない場合は、就活エージェントに相談してみるという対処法があります。就活エージェントとは、専任のアドバイザー、自己分析、企業選び、応募書類添削、面接練習など就活におけるさまざまな悩みを相談し解決していくことができます。
高校で頑張ったことが思いつかなくても、専任のアドバイザーからのアドバイスを参考にすれば、納得のいくエピソードを考えることができるはずです。
就活は一人で困難に立ち向かわなければいけないことがたくさんあり、不安やストレスを感じること場面が多いです。そのため、プロに相談し相談に乗ってもらいアドバイスをもらうことで安心して就活を進められるようになります。
自分ならではのエピソードで高校で頑張ったことをアピールしよう
高校で頑張ったことを聞く背景には、学生が過去とどのように向き合っているのか、目標に向けて努力ができるのかなどを把握する意図があります。それをふまえると、それは誰もが驚くようなエピソードでなくても問題ありません。
例文を参考にしながら自分ならではのエピソードを盛り込み、高校で頑張ったことを最大限アピールして自分の魅力を伝えられる内容に仕上げていきましょう。
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キャリアアドバイザーの体験談評価ポイントは成果の大小ではない
キャリアアドバイザー
酒井 栞里
プロフィールをみる「伝え方」を工夫して魅力をアピールしよう
「高校で頑張ったこと」のエピソードは必ずしも全国大会優勝や超難関大学合格といった、誰もが目を見張るような成果である必要はありません。大切なのは、自分で設定した目標に対して、どのように真摯に取り組み、その結果何を得たか、というプロセスです。一つ一つの成果が突出していなくても、複数の活動を高いレベルで両立させたこと自体が素晴らしい強みとなります。
ある学生さんが語ってくれたエピソードが記憶に残っています。その人は、大学受験対策、全国大会出場を目指す厳しい部活動、そして生徒会長としての責任、この3つの非常に負荷の高い活動を高校3年間、どれ一つとして手を抜くことなく継続し、それぞれでしっかりと成果を出していました。
一つ一つの活動だけを取り上げれば、全国トップレベルといった華々しい成果ではありません。しかしこのエピソードが魅力的だったのは、「なぜ取り組もうと思ったのか」「限られた時間のなかで、どのように工夫してそれぞれの活動時間を捻出し、高いモチベーションを維持したのか」、そして「多様な経験を通して、何を学び、どのような自己成長につながったのか」を、具体的に、生き生きと語ってくれた点です。
並外れた自己管理能力、目標達成への執着心、周囲を巻き込む力、粘り強さ、そしてキャパシティの広さが鮮やかに伝わってきますよね。複数のことに真摯に向き合い、それぞれで得た具体的な学びや成長、その過程での工夫や努力を丁寧に語る「伝え方」は、結果の大小以上に、その人のポテンシャルや人間的な魅力を強く印象づけるものだと感じます。
一つのことに集中して大きな成果を出すことも素晴らしいですが、多様な役割を責任持って果たし抜いた経験もまた、非常に価値のあるアピールポイントになります。