社内SEの選考は志望動機の作り方で差がつく|例文8選

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目次

  1. 人気の社内SEの選考は志望動機で差がつく
  2. 社内SEとSIerの違いは?
  3. 社内向けの開発をするのが主な違い
  4. 社内SEの仕事内容を整理しよう
  5. 自社の事業のためのシステムの開発・運用・保守
  6. 社内インフラの整備
  7. 社員向けのヘルプデスク業務
  8. 就活生に人気の理由は?社内SEのメリット・デメリット
  9. 社内SEのメリット
  10. 社内SEのデメリット
  11. 社内SEの企業が求める人物像
  12. コミュニケーション能力が高い
  13. 探求心やチャレンジ精神がある
  14. 誠実で真面目に対応できる
  15. 縁の下の力持ちとして活躍できる
  16. 社内SEの志望動機で差をつけるための4つのポイント
  17. ①結論から述べる
  18. ②なぜ社内SEを目指すのかを明確にする
  19. ③なぜその企業なのかを明記する
  20. ④強みをどう企業で活かせるのか明確にする
  21. 社内SEの志望動機例文
  22. スキルを活かしてチームに貢献したい
  23. 会社が好きで事業に貢献したい
  24. 強みを企業で活かしたい
  25. 一つの事業を長く支えていきたい
  26. 創意工夫で会社の利益に貢献したい
  27. コミュニケーション能力を活かしたい
  28. 社内SEの志望動機を作る際の注意点
  29. 働き方や条件面を志望理由にするのはNG
  30. 相手を見下すような視点は控える
  31. 採用担当者を納得させる社内SEの志望動機を作ろう

人気の社内SEの選考は志望動機で差がつく

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
社内SEを志望する学生から、こんな声を聞くことがあります。

「社内SEの志望動機は何を書けば良い評価がもらえますか」
「SIerと同じではだめですか?」

社内SEは人気の職種なので、志望動機で他の学生と差をつけることは非常に重要です。また、社内SEとSlerとの違いをきちんと理解し、それぞれに合った内容にすることが不可欠です。

この記事では社内SEの仕事内容やメリット・デメリット、求める人物像などを押さえたうえで、採用担当者に印象づけられる志望動機の書き方を紹介します。必ず避けたい注意点なども伝えていくので、ぜひ参考にしてください。

社内SEとSIerの違いは?

社内SEとSlerの違い

志望動機で高評価を得るには、「なぜ社内SEなのか」を明確にする必要があります。そのためにも、社内SEとSIer(SystemIntegrator:システムインテグレーター)の違いを確認しておきましょう。

どちらにも似た点はありますが、両者には上記のような違いがあります。

社内SEとSIerとの違いを理解しないまま就活を進めてしまうと、働きだしてからこんなつもりではなかったというミスマッチを感じることにもなりかねません。

社内向けの開発をするのが主な違い

社内SEとSIerの一番大きな違いは、社内向けの開発をするか、社外向けの開発をするかという点です

SIerは社外、つまりクライアント企業から依頼されたシステムを開発するのに対して、社内SEは自社内で必要なシステムを開発します。

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キャリアアドバイザー

そこから派生して、社内SEは自社に出勤して仕事をしますが、SIerはクライアント企業に出向して働く場合があるのも特徴です。

塩田 健斗

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組織の縁の下の力持ちになりたい人に向いている

社内SEは、「チームのために仕事をしたい」という考えの人が目指す傾向が強いです。社外に出向くSIerの場合には、社外の課題を解決することで顧客が喜ぶ姿を見られる点にやりがいを感じられます。一方、社内SEの場合には正直なところ比較的地味な部分もあるでしょう。同じ会社であれば、どうしても営業や企画職などが目立った成果を上げやすく、かつわかりやすく利益に直結する行動ができるため、社内SEの仕事を行っていても直接的に売上につながっている感覚を掴みにくいかもしれません。

しかし、インターネットが普及する昨今では社内インフラが整わなければ事業そのものが成り立ちません。詳しくはこれから説明していきますが、組織全体の基盤を支えるという意味では事業に大きく貢献をしています。まさに「縁の下の力持ち」になりたい人に向いている職種とも言えるでしょう。

社内SEの志望動機は、ツールを使えば自動で作成できます

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社内SEの仕事内容を整理しよう

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就活生

社内SEは社内向け、Slerは社外向けですね。理解しました!

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キャリアアドバイザー

それが基本ですが、社内SEにはその他の仕事もあるので注意する必要があります。

社内SEとSIerの違いについて確認したところで、社内SEの仕事内容について深掘りしていきましょう。

上で紹介した表にもある通り、社内SEの仕事内容は主に「社内システムの開発・運用・保守」「社内インフラの整備」「ヘルプデスク業務」の3点です。

それぞれがどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。

自社の事業のためのシステムの開発・運用・保守

社内SEの仕事として、まずは自社の事業で使うシステムの開発・運用・保守が挙げられます。

会社では、業務や会社の運営をスムーズに進めるために、次のようなシステムを使っていることが多いです。

社内システムの例
  • 他の社員の内線番号やスケジュールなどを確認できるシステム
  • 全社向けのお知らせなどを確認できるシステム
  • 顧客情報の登録・検索やテレアポの記録を残せるシステム
  • オンラインで経費の申請をできるシステム

どのようなシステムを使うかは事業や業種によっても異なりますが、社内SEは、上記のような社内用システムの開発・運用・保守を担っています

たとえば大学でも独自の履修登録システムや図書館の蔵書検索システムなどがあると思いますが、それらは大学に勤める社内SEが開発し、運用・保守しています。

社内インフラの整備

社内インフラの整備も社内SEの仕事です。社内インフラとは、ITシステムの運用のために必要な次のようなものを指します。

社内インフラの例
  • コンピューター
  • OS
  • ミドルウェア
  • サーバー
  • 通信回線
  • ネットワーク

社内SEは、必要な機器の設置、通信ケーブルの配線、ソフトウェアのインストール、ネットワークの設定といったことを通して社内インフラを整える役割を担います。

社内インフラが整っていないと、ネットの動きが遅くて仕事が捗らない、パソコンから送った資料がコピーできないなどの弊害が出てきます。

仕事をするうえで不可欠でありながら社員が当たり前のように利用しているインフラ環境を整える社内SEは、縁の下の力持ちといえる存在です

社員向けのヘルプデスク業務

社内SEの仕事には、社員向けのヘルプデスク業務も含まれます。

会社ではパソコン周りのことに詳しくない社員が働いていることも多く、社内SEには日々さまざまな問い合わせがあります

社員からの問い合わせの例
  • パソコンが動かなくなった
  • データが消えてしまった
  • 新しいシステムの使い方がわからない
  • ログインパスワードを忘れてしまった

また、全社的にパソコン周りの問題が発生したときには、一斉に問い合わせが来ることもあります。そうした問い合わせに迅速にわかりやすく答えることも、社内SEの仕事です。

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就活生に人気の理由は?社内SEのメリット・デメリット

社内SEのメリット・デメリット

社内SEは人気の仕事の1つです。社内SEの仕事に多くの魅力的なメリットがあることが人気の理由ですが、一方でデメリットがあることも見落としてはなりません。

就職後のミスマッチを防ぐためにも、社内SEのメリット・デメリットについて把握しておきましょう。

社内SEのメリット

社内SEには、自社の従業員向けの仕事だからこそのメリットがあります。

これから解説する社内SEのメリットは、社外向けの仕事をするSIerと対比になっている部分も多いので、その点も意識しながら確認してみてください。

特に志望動機がSIerでも通用する内容になってしまうという場合には、この部分が解決のヒントになりますよ

安定して仕事ができる

社内SEが提供するサービスのエンドユーザーは自社の従業員ですので、安定して仕事ができるのがメリットです。

たとえばSIerだと、プロジェクトごとに出勤先が変わる場合がありますし、それに伴い勤務時間や通勤時間、人間関係も変わってしまいます。

また、社外の企業を顧客とするので、ときには厳しい納期や依頼、相手の都合に振り回されてしまう場面もあります。

それに対して社内SEは社内向けの仕事をするので、勤務先が変わることはありませんし、相手の都合に振り回されることも少なくなります。

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キャリアアドバイザー

社内SEは、ある程度固定されたメンバーとともに安定した環境の中で働きたいという人におすすめです。

同僚に感謝される機会が多い

社内SEの仕事は大まかに言えば、自社で働く社員たちをITの側面から支えることです。

そのため、新しいシステムを開発して社員がより一層働きやすくなったり、社員のパソコン周りのトラブルに対応したりすると、直接感謝されることも多い仕事です。

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同僚

すごく仕事しやすくなったよ!ありがとう。

社外向けのシステムを開発し、対価として費用を受け取るSIerでは直接感謝される機会は多くはないので、この点は社内SEのメリットと言えます。

顔の見える範囲内にいる身近な人の役に立ちたいという思いがあるのなら、社内SEはやりがいのある仕事だと言えますね。

自社の事業に貢献できる

社内SEのメリットは、システムの開発・運用・保守、会社の通信インフラの整備といった仕事を通して自社の事業に貢献できるという点にもあります。

SIerでも仕事を通して他社の事業に貢献できるというやりがいはあります。しかし、あくまでもクライアントとして出会う企業のために働くのと、自分が帰属意識を持っている組織のために働くのとでは感覚が違ってきます。

自社や自社の事業に役に立ちたいと思っている人にとっては、社内SEのこうした点は大きな魅力となります。

創意工夫が活かせる

社内SEのメリットには、「創意工夫をしてシステム開発ができる」という点もあります。

SIerの場合、クライアント企業の要望に応えるシステムを開発しなければならないので、どうしても指示された通り、決められた通りに開発することが多くなります。

社内SEも経営陣や関係部署からの要望に応えるシステムを構築しますが、自社向けのシステムである分、新しい技術も試験的に取り入れながら、より良いシステムを目指して創意工夫しやすい環境にあります。

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キャリアアドバイザー

ときにはシステムの設計から開発まで一任してもらえることもあり、環境によっては技術者としても成長できるのが社内SEの仕事です。

社内SEのデメリット

一方で、社内SEにはその特性からデメリットといえる点もあります。

面接の際には、これから解説するようなデメリットに耐えられるかを問うような質問をされることもあります。

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キャリアアドバイザー

これらのデメリットがあってもなお社内SEとして働きたいか、どのようにデメリットに耐えるかといったことも考えながら読んでみてください。

開発できるシステムが社内向けに限定される

社内SEは社内向けの仕事をするので、開発するシステムの種類がどうしても偏りがちです。

自社の事業・業種・業務フローに沿ったシステムや、人事系・経理系などバックヤード関連のシステムなどが多くなります。

自社のために働き、貢献したいという思いが強い場合は問題なさそうですが、さまざまな業種・業界で使われるシステムの開発に幅広く携わってみたいと思っている人や飽きっぽい人には、より多彩なシステム開発に携われるSIerの方が向いているかもしれません。

こちらの記事ではメーカー系SIerについて詳しく解説しています。仕事内容や魅力についても紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

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社内のなんでも屋のような役割を求められる

社内SEは会社のITシステムに関するほぼすべての仕事を担います。そのため、何でも屋のようになってしまい、次のようなストレスを感じる可能性があります。

社内SEが抱えやすい悩み
  • パソコンが動かない、ログインパスワードを忘れたなど細々した問い合わせが多数来て、都合よく使われているような気分になる
  • 業務内容が多岐にわたるので、システム開発がしたいのにヘルプデスク業務に時間を取られるといったようなジレンマが生じる
  • 会社からシステム周りに関するあれもこれもを任せられ、思ったより忙しい

社内SEがIT関連の何でも屋のようになってしまうということは、それだけスペシャリストとして会社や社員から頼られている証拠でもあります。

そう思うと、デメリットではなくやりがいと感じられるかもしれませんね。

塩田 健斗

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会社のカラーによって得られることは異なる

どのような会社の社内SEを目指すかによって、これらのメリットやデメリットの捉え方は少しずつ異なってくるでしょう。たとえば、社員のITリテラシーが比較的高い会社であれば、社内のなんでも屋のような役割になるのではなく、より専門的な内容を提案するなど積極的な事業関与ができるかもしれません。

一方、あまりITリテラシーが高いとは言い難い会社の場合にはパソコン教室のように、社員に寄り添いながらひとつひとつ丁寧に説明をしたり問題を教えていく時間が増えるため、より高度なことをおこないたい人にはストレスになってしまうかもしれません。しかし、誰かに何かを教えたりサポートをしたりすることが好きな人はやりがいを感じられるでしょう。

どのようなケースでもメリットとデメリットは存在します。自分がどのような社内SEになりたいのかを考えながら会社を選んでいきましょう。

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社内SEの企業が求める人物像

社内SEに企業が求める人物像

続いて、企業が求める社内SEの人物像を解説していきます。

社内SEというと、「コミュニケーション能力はあまり必要ない」「ワークライフバランスを重視したい人に向いている」といったイメージを持たれがちですが、実際には違う部分もあります。

よくあるイメージに縛られず、これから解説する人物像と自分とのマッチ度を確認してください。

コミュニケーション能力が高い

意外に思われるかもしれませんが、社内SEはコミュニケーション能力が高い人が求められます。

確かに社内SEはパソコンに向かって仕事をすることも多いですが、一方でシステム開発に当たって他部署の人や経営陣にヒアリングをしたり、社員からの問い合わせに答えたりする場面も多くあります

社内SEに求められるコミュニケーション力のタイプ
  • 社内の人がわからないことを聞きやすいフレンドリーさ
  • 相手の理解度に合わせてわかりやすく説明できる力
  • 相手の話をじっくりと聞いて意向を読み取り、自身のアイデアを提案できる力

コミュニケーション能力をアピールするときの効果的な言い換え表現はこちらの記事で紹介しています。

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探求心やチャレンジ精神がある

社内SEの仕事はルーチン化しやすいので受け身・安定志向の人に向いていると思われがちですが、探究心やチャレンジ精神があることも重要です。

社内SEは、社員たちが効率的に働けるようなシステムを開発します。そのため、社員の働き方や業務フローを理解し、もっと社員がスムーズに働けるにはどうしたら良いのかを考える探究心を持っていなければなりません

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キャリアアドバイザー

社内SEは会社の事業を動かす基礎となるシステムを生み出す重要な仕事です。ただ受け身の姿勢でいるだけでは務まりません。

チャレンジ精神の自己PR例文はこちらの記事で確認してください。

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誠実で真面目に対応できる

社内SEには、誠実で真面目な対応ができることも求められます。

とくに社員からの問い合わせに答えるシーンでは、パソコン周りに疎い社員になかなか話が通じないこともあります。

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同僚A

どこが悪いのかわからないんだ、ちょっと隣で見ててよ。

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同僚B

ログインできない。困るよ、早くなんとかしてよ。

パソコンが動かず仕事が進まないことに腹を立てた社員から理不尽なクレームを受けることもあります。

また、あまり忙しくないと思われがちな社内SEですが、実際には人手不足だったり、急ぎの対応・システム開発が舞い込んで来たりしてかなり忙しい場合もあります

そんな中でも一つ一つの業務をおざなりにせず、誠実に真面目に対応できる人物が社内SEとして求められます。

真面目さをアピールするコツはこちらの記事で解説しています。

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縁の下の力持ちとして活躍できる

社内SEとして求められる人物像には、縁の下の力持ちとして活躍できるという点もあります。

会社の社員たちにとってシステムや社内インフラが整っていることはごく当たり前のことであり、その快適な環境の整備・維持をしている社内SEの存在を意識することは多くないかもしれません。

場合によっては、営業のように実際に利益を生み出しているわけではないからと、少し下に見られる可能性もあります。

しかし、社内SEが会社に欠かせない存在であることは間違いありません。そこに誇りとやりがいを持って頑張れる人が、社内SEとして求められるのです。

縁の下の力持ちの自己PR例文はこちらの記事で読んでください。

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吉川 智也

キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる

社内SEになるためには人柄も重視されている

近年では文系職でもSE職を目指す人が増えてきています。なぜかというと、SEになるためには、技術スキルだけではなくコミュニケーション能力や柔軟性など、人柄も重視されているからです。

社内のインフラが整わなければその会社の事業は成り立ちません。社内ではIT関連についてどのような課題があり、どのように解決をしていけるのかを知るためには受け身の姿勢ではなく積極的に社内のさまざまな人と会話をしていく必要があります。また、何かを説明するときには専門用語ばかりを使うのではなくて相手の知識レベルに合わせて言葉を咬み砕くなどの想像力や協調性も大切になってくるでしょう。

技術スキルは後から勉強すれば自ずと身についていきます。迷っている場合には、ぜひ自分の性格面からSEへの適性を考えてみることも大切ですよ。

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社内SEの志望動機で差をつけるための4つのポイント

社内SEの志望動機で差をつけるための4つのポイント

それではいよいよ、社内SEの志望動機について解説していきます。

社内SEは人気の職種なので、志望動機では伝えるべき点をしっかり伝えつつ、他の学生との差別化を図ることが非常に重要です。

そのために押さえておくべき4つのポイントを解説していくので、参考にしながら志望動機を書いてみてくださいね。

①結論から述べる

社内SEの志望動機を書くうえでまず大切なのは、結論から書くこと、つまりなぜ社内SEになりたいのかを冒頭で述べることです。

志望動機を書く時、いきなりエピソードなどから入って最後に「だから社内SEになりたい」と締める人がいますが、これは次の点から良くありません。

志望動機を結論から「書かない」ことによるデメリット例

・読み手は要点がつかめないまま文章を読み進めることになる
・インパクトが残らず他の学生と差別化できない
・結論から述べることは社会人の一般的な常識なので、それができていない点で評価が下がる可能性がある

結論から述べることで、読み手は言いたいことをしっかりと理解しながら読み進めることができるため、印象に残りやすくなります

②なぜ社内SEを目指すのかを明確にする

次に大切なのは、なぜSIerではなく社内SEを目指すのかを明確にすることです。

採用側は、なるべく内定を辞退しない学生を採用したいと考えているので、SIerに受かったらそちらに行ってしまう恐れのある学生は敬遠する可能性があります

社内SEとSIerそれぞれの仕事内容や特徴、メリット・デメリットを洗い出し、社内SEに魅力を感じた理由や、社内SEが自分に合っていると考えた理由をはっきり示すことがポイントです。

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キャリアアドバイザー

志望動機を書いたら、SIerでも通用する内容になっていないか確認してみましょう。

③なぜその企業なのかを明記する

社内SEの志望動機では、なぜその企業を志望するのかも明確に書きましょう。

社内SEは自社のために働くので、「なぜその企業のために働きたいと思ったのか」は当然採用時にチェックされる可能性が高いです。その企業で働きたい理由が明確でないと、他にもっと志望度の高い企業があるのではないかと疑われ、評価に響く可能性があります

社内SEというポジションは多くの企業に存在しますし、仕事内容自体もそれほど変わりません。そんな中でなぜその企業を選んだのか、企業の理念や事業内容などから説明することが重要です。

例文

私は御社の事業と、「サービスを通して社会をより良くしたい」という理念に深く共感しています。一方で私の強みは、子どもの頃からずっと興味と関心を惹かれてきたエンジニアとして「いつか今までにないシステムを作りたい」という想いです。だからこそ私は、社内SEとして御社の事業に貢献し、御社の一員としてより良い社会を目指したいと考えました。

④強みをどう企業で活かせるのか明確にする

志望動機では、自分の強みを企業でどう活かせるのか伝えることも必要です。社内SEとしての仕事の特性を踏まえた強みをエピソードとともにアピールしましょう。

社内SEでアピールしたい強みや経験の例
  • システム開発やITスキルに関する資格、経験
  • 縁の下の力持ちとして組織を支えた経験
  • トラブルに冷静に対応した経験
  • 独自のアイデアを人に提案して喜ばれた経験

企業の社風や理念、今後予定している展開などを踏まえつつ、自分の強みをどう企業で活かし、どう企業に貢献していきたいかも志望動機に盛り込みましょう

社内SEの志望動機例文

それでは具体的に、社内SEの志望動機の例文を紹介していきます。

社内SEという仕事を志望する理由ごとに、その企業を志望する理由や強みをどう活かすかといった点も盛り込んだ志望動機例文です。 

スキルを活かしてチームに貢献したい

例文

私が貴社の社内SEを志望したのは、自分のスキルを活かしてチームに貢献したいと思ったからです。

私にとって、思い入れのある仲間の役に立ちたいという気持ちは何よりもの原動力になります。

たとえばゼミのプレゼンの準備では、一人のときよりもチームを組んだときの方がやりがいを感じ、積極的に周囲の意見を聞きながらまとめていくことができました。

こうしたことを踏まえ、同じ仲間と長く働ける、そして社員同士の親睦の機会を多く設けている貴社の社内SEとして、大学で学んできたプログラミングやインフラの知識・技術を存分に活かしながらチームに貢献したいと思い、貴社を志望しました。

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キャリアアドバイザー

「長く時間を共にする思い入れのあるチーム」で力を発揮し貢献したいということを強調することで、プロジェクトごとに常駐先が点々とするSIerではなく社内SEになりたいという意思が伝わってきます。

チームワークを効果的にアピールする方法についてはこちらの記事で解説しています。

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自己PRでチームワークが評価されるための重要な3つの要素を紹介します。キャリアアドバイザーが、チームワーク力をアピールする4つのステップやチームワーク力をアピールする例文も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

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会社が好きで事業に貢献したい

例文

私が貴社を志望する理由は、自分の強みを活かして尊敬する貴社に貢献したいと思ったからです。

私はネット通販や動画配信のサブスク、観光事業など幅広い事業を手掛ける貴社の活動を尊敬しており、常に新たな挑戦を続けて成長する貴社の一員として、事業に貢献したいと思うようになりました。

中でも社内SEは、すべての事業を運営していくための根幹部分を担当します。ここなら、バレー部のマネージャーとしてプレイヤーたちが活躍するための基盤を支えることにやりがいや楽しさを見出してきた、自分の「縁の下の力持ち」的な性格を活かせると思いました。

貴社に入社したら、貴社の事業や拡大をどっしり支える土台となるべく、一つひとつの仕事に誠実に取り組んでいきます。

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キャリアアドバイザー

楽そう、安定していそうなど保守的な理由で社内SEを目指す学生もいる中、すでに社内SEとしてのやりがい・責任感を持っていることが伝わります。会社への情熱も加わり、積極的に働いてくれそうな印象があります。

強みを企業で活かしたい

例文

私が貴社を志望したのは、自分の強みを活かして働きたいと思ったからです。

私の強みは、幼いころから興味を持ちスクールにも通って学んできたプログラミングスキルです。たとえばゼミにおいて共同で卒業論文を作成するときには、それぞれの進捗具合や執筆文字数がボタン1つで全チームメイトに通知されるシステムを構築しました。

これにより皆が互いの進捗具合を見てやる気を出したり、助け合ったりできるようになり、論文作成がスムーズに進みました。

貴社はベンチャー企業で、事業の円滑化のためのシステムがまだ十分には整っていないとお聞きしました。そんな貴社で、どんなシステムが必要かを考えて構築する自分の強みを活かし、会社とともに成長していきたいと思い、貴社を志望しました。

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キャリアアドバイザー

企業の状況と自分の強み・経験を照らし合わせ、即戦力として働ける点をうまくアピールしています。会社とともに成長していきたいという点から、SIerではなく社内SEになりたいということも伝わってきますね。

一つの事業を長く支えていきたい

例文

私が貴社を志望したのは、自分の強みを活かしつつ貴社の事業を長く支えていきたいと思ったからです。

私は大学入学直後から今まで、同じ飲食店でアルバイトを続けてきました。その中で、一つのことに長く携わり思い入れが強くなるにつれ、もっと役に立ちたいという気持ちが増し、常に向上心を持っていられることに気づきました。

私は大学でプログラミングを学んでいたので、上記の気づきも踏まえ、社内SEとして一つの事業を長く支えたいと思うようになりました。

中でも貴社の介護事業は、今後ますます需要が高まる重要なものだと思います。そんな社会貢献性の高い事業にて、欠かせない存在として長く活躍したいと思い、貴社を志望しました。

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キャリアアドバイザー

社内SEとして長く働いているとマンネリ化が生じてしまう可能性があります。その中で長く同じ事業を支えるからこそ向上心がわいてくる性格をうまくアピールできています。

創意工夫で会社の利益に貢献したい

例文

私が貴社を志望したのは、創意工夫によって会社の利益に貢献したいと思ったからです。

私は以前、貴社のインターンシップに参加し、社員が成果を上げやすくなるようなシステムを提案する課題に取り組みました。

改善したい状況と問題の原因を整理し、さまざまなシステムを参考にしつつ工夫を凝らしたシステムを提案したところ、インターン生の中でもっとも高い評価をいただきました。

この経験を通して創意工夫を活かしたシステム構築にやりがいを感じ、実際にそれができる環境で働きたいと強く思うようになりました。

こうした経験から、社内SEのアイデアを重視しており、社内SEの方々もアイデアを形にすべく技術力の向上に努めておられる貴社において、会社の利益に貢献できる社内SEになりたいと思いました。

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キャリアアドバイザー

実際の社員にも評価されるような創意工夫ができる点は良いアピールになります。技術力向上に意欲がある点も評価ポイントですね。

コミュニケーション能力を活かしたい

例文

私が貴社を志望したのは、プログラミングやインフラの知識・経験とコミュニケーション能力という2つの強みを活かせると思ったからです。

私は携帯電話ショップでアルバイトをしていて、あまり知識のない人やときには外国人の方に対応する中で、相手のニーズに合った提案をしたり、相手の理解度に合わせた会話をしたりする能力が身に付きました。

こうした能力と、大学で学んだプログラミング・インフラの知識・経験を活かせる仕事として、社内SEに惹かれました。

中でも貴社は今後海外展開を計画しており、海外支部の情報システム部のリーダーを日本から派遣する予定だと伺いました。今後さらに技術力を磨き、持ち前のコミュニケーション能力を活かして海外でも活躍できる存在になりたいと思い、貴社を志望しました。

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キャリアアドバイザー

将来も活躍できる存在になりたいということをアピールすることで、採用側にも将来性を評価してもらえる可能性があります。

社内SEの志望動機を作る際の注意点

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就活生

社内SEの自分なりの志望動機が作れそうな気がしてきました!

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キャリアアドバイザー

最後に、社内SEの志望動機を作る際の注意点も押さえておきましょう。社内SEだからこそ気をつけるべきポイントがありますよ。

次に紹介するのは社内SEの志望動機を書くときにやってしまいがちな注意点なので、志望動機を書く前はもちろん、書き終えてからもよく確認してみましょう。

ポイントを踏まえたNG例文にも目を通しておいてくださいね。

働き方や条件面を志望理由にするのはNG

社内SEの志望動機として、働き方や条件面を挙げることは避けましょう。

社内SEの場合、「なぜその会社で働きたいのか」という部分の説明が難しいこともありますよね。しかし、だからといって働き方や条件面を理由に挙げてしまうと、打算的なイメージを持たれたり、仕事に対する熱意を疑われたりします

働き方や条件面が行動や決断の基準だと思われると、今一つ信頼できないと思われる可能性もあります。

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キャリアアドバイザー

もちろん働き方や条件面も会社選びでは重要ですが、志望動機では別の理由を挙げるようにしましょう。

NG例文

例文

私が貴社を志望したのは、働きやすく、他の会社よりも社内SEの待遇が良いと思ったからです。

私は幼いころからプログラミングに興味があり、将来はエンジニアとして働きたいと思っていました。しかし、SIerは残業が多いと聞き、常に良いパフォーマンスをするためにも安定した働き方ができる社内SEの方が良いと思いました。

中でも貴社は他社に比べて社内SEの給与水準が高く、社内SEを大切にしていると感じられました。このような環境でなら、やりがいを持ちながら良いパフォーマンスができると思い、貴社を志望しました。

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キャリアアドバイザー

良いパフォーマンスをするためには安定した働き方と良い待遇が大切というのも確かに一理あります。しかし、これでは大変な仕事はやらなさそう、向上心が低そうと思われ、良い評価にはつながりません。

相手を見下すような視点は控える

社内SEの志望動機では、相手を見下すような視点が入らないように気をつけましょう。

社内SEは事業の基盤を支える存在なので、社内SEがいなければ回らない部分もあります。しかし、「事業や社員を支えてあげる」といった偉そうな意識が見えてしまうと、人柄の面で問題がありそうだと思われてしまいます。

また、エントリーシートは情報システム部や人事部以外の社員が読む可能性もあるので、他部署を見下す発言は良くありません。確かに社内SEは皆を支える存在ですが、会社では互いが支え合って働いていることを意識しましょう。

NG例文

例文

私が貴社を志望したのは、優秀な営業の方々が成果を上げるためのサポートをしたいと思ったからです。

私は以前、ある会社のインターンでヘルプデスクの体験をしました。難しい質問が来るかと緊張していましたが、パソコンやシステムの基本的な使い方に関する問い合わせが多く、こんなものかと驚きました。

華やかに見える営業部の方々もパソコン周りについては基本的な知識が乏しく、社内SEがいなければ初期段階でつまずいてしまい、仕事がストップしてしまうのだと知りました。

貴社の営業部は、業界の中でも優秀な人が多いと評判で、実際に多くの素晴らしい成果を上げています。そんな素晴らしい営業部も社内SEのサポートがあってこそ成り立っているのだと考えると、仕事に一層やりがいを持てると思い、貴社を志望しました。

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キャリアアドバイザー

営業部の人々に対する優越感が見えますし、自分より劣ると判断した上司や同僚にも高圧的な態度を取りそうな雰囲気があるため、これでは評価が下がります。トゲのある言い回しは避けるようにしましょう。

辻 華菜子

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苦手なことを羅列するなど、消極的な文章は避けよう

この他にも、SIerではなく社内SEを目指す理由を強調しようとするあまり、「社外の人と話すのは怖いからやりたくない」など消極的な姿勢が伝わる文章にならないように注意しましょう。また、「SIerのデメリットはこうだから」と片方を陥れる書き方ではなく、社内SEを通じて発揮したい強みややってみたいことに重きを置いて書くようにしてください。

そのためにも、自分の考えをもう少し深めてみてください。結果として、「一期一会の出会いを楽しむ働き方よりも、知っている相手と回数を重ねて深いコミュニケーションを取る働き方のほうが、自分の〇〇という強みを活かせそうだな」のように物事をプラスに捉えられるようになるでしょう。

採用担当者を納得させる社内SEの志望動機を作ろう

社内SEの志望動機では、なぜ社内SEなのか、なぜその企業なのかといった点で採用担当者を納得させなければなりません。また、自分の強みをどう活かせるのかアピールすることも重要です。

この記事で解説した社内SEの仕事内容、メリット・デメリット、求められる人物像をしっかり理解したうえで、自分らしい志望動機を書いてみてくださいね。

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