英語力をアピールする自己PR術|評価される基準や注意点も徹底解説

この記事のアドバイザー

「英語力がある」だけでは刺さらない! 英語力の自己PRには〇〇が必要

目次

  1. 英語力をただアピールするだけでは不十分! 企業に響く自己PRのコツを学ぼう
  2. そもそもアピールになる? 就活で評価される英語力の基準
  3. 英語検定の場合:2級以上
  4. TOEICの場合:700点以上
  5. 簡単3ステップ! 英語力を効果的にアピールする自己PRの構成
  6. ステップ①英語力や英語学習から得られた強みを伝える
  7. ステップ②強みを裏付ける具体的なエピソードを伝える
  8. ステップ③仕事での活かし方を伝える
  9. 英語力を伝える自己PR例文6選
  10. 例文①英語力
  11. 例文②英語力
  12. 例文③継続力
  13. 例文④積極性
  14. 例文⑤適応能力
  15. 例文⑥視野の広さ
  16. 英語力を自己PRで効果的にアピールする3つのコツ
  17. ①数字を使って説明する
  18. ②スコアだけでなく4技能のなかで特に自信があるスキルを具体的に伝える
  19. ③英語力とあわせて汎用性の高いスキルをアピールする
  20. 英語力を自己PRで伝える際に知っておくべき4つの注意点
  21. ①英語力が必須の企業では「当たり前」ととらえられることがある
  22. ②英語力の証明として資格の有無が重視されることがある
  23. ③英語力が不要な企業では評価されにくい
  24. ④自身のスコアを偽ると内定取り消しなどのリスクがある
  25. 面接そのものが英語でおこなわれる場合もある!
  26. 英語力にまつわるプロセスを具体的に伝えて効果的にアピールしよう

英語力をただアピールするだけでは不十分! 企業に響く自己PRのコツを学ぼう

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。

「英語力を自己PRでアピールしたいです!」
「どのように伝えると効果的でしょうか」

自己PRを考えている学生から、このような相談を受けることがあります。たしかに英語力はグローバル化の進む現代において需要の高いスキルですし、適切にアピールすれば好印象を残せる可能性も高いです。

しかし、英語力をアピールする際には、いくつかのポイントがあります。企業の求める形で伝えなければ、最大限の効果は得られませんよ。

この記事では、英語力をアピールしたい学生に向けて、必要な資格の目安や伝え方のコツについて、実際の例文とあわせて詳しく解説します。ぜひ参考にして、採用担当者に刺さるアピールを成功させましょう。

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そもそもアピールになる? 就活で評価される英語力の基準

就活で評価される英語力の基準

英語力をアピールしたいとしても、そもそも今の自分が持っている英語力が就活でアピールできるレベルに達しているのかわかりませんよね。まずは就活において、どの程度の英語力であれば「英語力がある」とアピールできるかの基準を解説します。

学生の英語力を測るのにもっともわかりやすいのが資格や試験です。実際に、これまでの学生生活のなかでTOEICや英検などの試験を受けてきた学生も多いことでしょう。

それぞれの試験でどの程度のスコアを獲得できていれば英語力をアピールできるのか解説していきます。

就活における英語力の重要性についてはこちらの記事で詳しく説明していますよ。

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英語検定の場合:2級以上

英検は正式名称を「実用英語技能検定」といい、国内最大規模の英語検定試験です。「聞く」「読む」「書く」「話す」の4つの技能を測定します。

英検は2級以上であれば就活でアピールできるとされています。2級とは高校卒業程度の英語力を指し、基本的な英語力が備わっていることを示します。英検2級以上を取得している場合は英語力があることを自己PRでアピールできるでしょう

英検1級以上を取得していると、さらに就活では有利になりますよ。具体的な活かし方についてはこちらの記事が参考になります。

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TOEICの場合:700点以上

TOEICとは、「聞く」「読む」という2つのスキルから、ビジネスや日常生活における英語によるコミュニケーションを測る世界共通の試験です。ビジネスシーンで求められる英語力が身に付けられ、国内だけでなく国際的に権威のある資格とされています。

一般的に就活でアピールできるTOEICのスコアは700点以上です。700点とは英語による日常会話のほかビジネスにおいても限定された範囲内のコミュニケーションができるレベルとされています

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キャリアアドバイザー

もちろん目指す職種でどれだけ英語を利用するかで求められるレベルは変わりますが、基本的に就活の時点では700点以上あれば「英語力がある」とアピールできるでしょう。

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!履歴書に書くべき英語資格の目安

吉川 智也

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英検は2級・TOEICは700点以上を記載しよう

就活生にとって最も一般的な英語関連の資格・検定は、英検とTOEICです。履歴書に記載してアピールするなら、英検は2級以上、TOEICのLRは700点以上が目安になるでしょう。

ただしこれらの資格は日本国内では非常に広く認知されていますが、海外では英語力の証明としてはあまり認められていないことも少なくありません。ほかの検定試験のほうが評価される場合も多いです。たとえば、TOEFLは外資系や海外企業を目指す人に向いており、90点以上であれば評価されるでしょう。ただし、TOEFLには大学内でクラス分けなどに用いられる「TOEFL ITP」という形式もあり、これは公的証明としては不十分な場合があるため注意が必要です。

ほかにも、大学入学共通テストへの民間試験導入で話題になったCEFR(ケンブリッジ英検)ではB2クラスを取得できれば、一定の評価は得られるでしょう。このように、企業によってアピールする英語資格を使い分けるのもおすすめです。

就活でのTOEICのアピール方法についてはこちらの記事で解説しています。

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資格がない場合:日常会話が滞りなくできる

もしTOEICや英検などの資格試験の受検経験がない場合は、英語での日常会話がどの程度成立するかを基準として考えてみると良いでしょう。

日常会話ができる程度の英語力があると言えるケース
  • 留学経験がありホームステイ先で問題なく日常会話ができていた
  • 普段英語で授業を受けている
  • アルバイト先で頻繁に英語を使用している

資格がないと、どの程度英語を扱えるのかがわかりません。そのようなときに指標となるのが、実際に英語を使ったコミュニケーションを取れるかどうかです。

また、仮に資格やTOEICのスコアを持っていたとしても、実際に企業に入社後に英語が扱えなければ意味がありません。そのため実際に英語を扱ってコミュニケーションを取った経験があることは十分にアピールになりますよ。

キャリアアドバイザーが読み解く!英語力をアピールする際に押さえておきたいこと

堀内 康太郎

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英語力とほかのスキルを掛け合わせてアピールしよう

正直なところ、英語力「だけ」のアピールによって選考を通過できるケースはあまりありません。企業が求めるTOEICスコアは、あくまで最低限の基準と見なされることが多いからです。むしろ英語力のアピールだけでは、「それしかないのか」というマイナスな印象を持たれてしまうリスクもあります。

もちろん高い英語力は素晴らしいですが、英語が話せる人材は日本人以外にも多く、現代では翻訳アプリなどの技術も進化しています。

そのため、重要なのは「英語力プラスアルファ」で何ができるかです。英語はあくまでツールであり、それを使って交渉する力やビジネスを推進する力といった、ほかのスキルと掛け合わせて明確にアピールすることが最も評価につながるでしょう。

簡単3ステップ! 英語力を効果的にアピールする自己PRの構成

英語力を効果的にアピールする自己PRの構成

就活でアピールできる英語力の目安がわかっていても、それを適切に伝えられなければ相手に良い印象を残すことはできません。

ここからは、自己PRで英語力をアピールするための構成について解説します。3つのステップに分けて説明するので、しっかり読み、自身の自己PRを作成する際の参考にしてみてください。

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ステップ①英語力や英語学習から得られた強みを伝える

まずは「自分には高い英語力があります」と結論から言い切って話を始めましょう。ただし、シンプルに「英語ができる」と伝えるだけでは他の就活生との差がつきません。

そこでおすすめは、英語を身に付ける際に同時に得られた自分の強みも伝えることです。「私は英語力に自信があり、またその学習のなかで身に付けた◯◯という強みも持っています」のような形で伝えれば効果的でしょう。

英語と関連付けてアピールしやすい強みの例
  • 継続力
  • 積極性
  • 適応能力
  • 視野の広さ

国内で勉強してきたにせよ、留学を経験したにせよ、一定の英語力を身に付けるまでには何らかの努力をしてきたはずです。努力を通して手に入れた強みをしっかり伝え、効果的な自己アピールにつなげてみてください。

自己PRの書き出しでさらに差別化を図りたい学生はこちらの記事を読んでみると良いでしょう。

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ステップ②強みを裏付ける具体的なエピソードを伝える

次に、英語力があることを裏付けるエピソードを述べます。自分の英語力がどのような経験から培われたのかを伝えましょう

エピソードの説得力を高める方法
  • 「なぜ英語力を身に付けようと考えたのか」という動機やきっかけを伝える
  • 「どのような努力をしてきたのか」という努力の過程を伝える

この先でそれぞれについて詳しく解説しているので、しっかり目を通しておいてくださいね。

「なぜ英語力を身に付けようと考えたのか」という動機やきっかけを伝える

周囲と同等の英語力を持っていたとしても、「なぜ英語力を身に付けようとしたのか」という理由は人によって異なるでしょう。そのきっかけを具体的に述べることで、あなたの人柄がわかりやすくなるほか、周囲との差別化にもつながります。

また、適切なエピソードとともに伝えられれば、「目的意識を持って行動していた」こともわかるため、好印象につながりやすいですよ。

例①

洋画が好きで、字幕なしでも英語を楽しめるよう英語力を伸ばしたいと思った

向上心・積極性がある、探求心が強い

例②

バイト先で外国人対応ができず、悔しい思いをしたことから英語力を身に付けた

負けず嫌い、努力家、問題解決能力がある

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きっかけは、特別壮大なエピソードである必要はありません。なるべく具体的な内容を伝えることを意識してみましょう。

「どのような努力をしてきたのか」という努力の過程を伝える

高い英語力を身に付けるのは一筋縄ではいかなかったことでしょう。相応の努力を重ねてきたからこその英語力と言えるはずです。英語力をアピールする際には、これまでの努力の過程もあわせてアピールするようにしましょう。

努力の過程を伝えるときに大事なこと
  • 具体的な数字をふまえて伝える
  • 具体的な行動に言及する

数字があると、努力の度合いがわかりやすくなります。たとえば「TOEICのスコアを伸ばした」と伝えるよりも、「450点だったTOEICのスコアを700点に伸ばした」と伝えるほうが頑張りが伝わりやすいですよね。

また実際にどのような努力をしたかも人によってまったく違うはずです。具体的な説明は話をわかりやすくするほか、英語を身に付けた理由と同様に、個人の人となりもわかりやすくなりますよ

ステップ③仕事での活かし方を伝える

企業は学生が持つスキルを知りたいわけではなく、そのスキルを自社の仕事にどう活かせるかが知りたいと考えています。そのため、英語力に加えて英語力やそのほかのスキルをどのように仕事に活かしていくかもあわせて伝えましょう

適切な内容を伝えるには、志望先の企業で実際に英語が使われているのか、使われているのであればどの部署のどんな仕事で使われているのかも調べておく必要があります。

たとえば以下のようなパターンが考えられますね。

英語を仕事で活かせるケース
  • 海外クライアントとの交渉や折衝
  • 海外顧客との直接のやりとり
  • 海外支店のスタッフとの打ち合わせ
  • 海外発の最新技術の積極的な導入
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仕事へ貢献できることが伝わると採用メリットを感じやすくなり、選考突破への道がぐっと近づきますよ。

自己PRの効果的な締め方はこちらの記事でも解説していますよ。

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英語力を伝える自己PR例文6選

これまでの説明をふまえて、ここからは英語力を自己PRでアピールする例文を紹介していきます。英語力そのものをアピールする例文はもちろん、先に紹介した強み別にも例文を用意しているので、自分がアピールしたい例文をぜひ参考にしてくださいね。

そのほかの自己PRの例文はこちらのページで紹介しています。

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例文①英語力

例文

私の強みは高い英語力です。幼い頃から海外に憧れを持っており、大学2年生のときに1年間オーストラリアに留学していました。

大学のプログラムではなく、自分で計画を立てた留学だったため、周囲には頼れる仲間がいませんでした。そのため、困ったときは自分で対処できるように英語力を高めようと考えました。もともと高校生のときに受けたTOEICのスコアは570点だったのですが、これでは留学中に会話すらできないと考え、毎日通学時にはイディオムを覚え、週に4日ほど英会話スクールに通うなどして勉強を重ねた結果、留学までの半年でスコアを750点まで伸ばすことができました。

留学中は、学んだ英語と実際に会話で使用する英語との違いに驚いたこともありましたが、相手の声をよく聞き、ネイティブな話し方を自分の話し方に取り入れるようにしたことで、1カ月後にはホストファミリーや大学の仲間と流ちょうな会話ができるようになりました。また大学では友人と授業内容や有名企業について英語でディスカッションをすることも多く、TOEICスコア以上の英語スキルを身に付けたと考えております。

この英語力は海外の方々と商談をすることの多い貴社で活かせると考えております。資格だけではなく日常的な英語での会話に慣れていること、また留学で培った海外に関する知識もあわせて、業務を滞りなく進めて事業の成功や発展に貢献したいです。

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TOEICの具体的な数字と、それを達成するまでの期間にも触れているので努力がイメージしやすいです。また、資格だけではなく実際に留学で英語を使っていたことにも触れているのが良いですね。

留学経験をアピールしたい学生はこちらの記事も参考になりますよ。

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例文②英語力

例文

私は英語力が自分の強みだと考えております。学生時代は英語の弁論サークルに所属しておりました。もともと幼い頃から英語を学ぶのが好きで所属したサークルでしたが、日常会話や授業での英語と、弁論で使う英語はまったく違うことに気づかされ、悔しい思いもしました。しかし、先輩方が流ちょうに弁論をする姿にあこがれを抱き、まずは英語力の向上に励みました。

聞き手を納得させたり感動させる必要があるため、表現力を伸ばそうとより一層単語の知識を増やすことから始めました。原稿の完成後はひたすらネイティブスピーカーと練習をし、おもに発音の練習に注力しました。

その結果、3年生の後半には200人ほどいるメンバーと競う学内弁論大会で優勝しました。さらに、複数の大学の弁論サークルが集まっておこなわれる弁論大会で5位入賞をも果たすことができました。

御社は、取引相手に海外の企業も多くあり、実際に英語を使用して営業や商談をおこなうと伺っております。相手を説得する必要のある弁論で鍛えた私の英語力は御社の営業職の仕事において活かせると考えております。

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英語力を身に付けようと思った経緯まで説明されているのが良いポイントです。あきらめない人柄が伝わりますね。またサークル経験を希望職種ともうまくつなげられているのも話がわかりやすいです。

キャリアアドバイザーが読み解く!英語力のアピールで差別化するコツ

石川 愛

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石川 愛

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英語力を身に付けるまでの過程を具体的に示そう

英語力と一口に言ってもTOEICの勉強と留学経験ではアピールできる内容が異なります。特に留学経験では、異文化や多様な価値観を持つ人々とのコミュニケーションを通じて得た相互理解の姿勢や、困難を乗り越えた経験など、英語力以外の学びも多くあるはずです。そうした付随する経験を具体的に語ることが重要なのです。

TOEICの点数をアピールする際は、その結果だけでなく、目標達成のために「どのような努力をしたのか」というプロセスを具体的に話すことが不可欠です。単なる事実だけを伝えても、あなたの強みやその経験の価値は十分に伝わりません。

例文③継続力

例文

私の強みは継続力です。大学で励んでいた英語の勉強により培うことができました。特に目的もなく英文学科に入学したのですが、入学後周囲の英語力の高さに驚いたのと授業を通じてこれからの時代英語力は欠かせないスキルになると学び、英語力を高めることにしました。

大学1年生のときに受けたTOEICは点数が400点ほどだったのですが、大学4年間の英語の授業だけでは学び足りないと考え、もっとも英語力が鍛えられそうなゼミに入ったり週に3回ほどオンライン英会話教室に通うようにした結果英語力を向上させることができ、つい先日受けたTOEICでやっと800点を超すことができました。

私はこの4年間で、英語力に加えて目標に向かい、コツコツと努力を続ける継続力も身に付けられたと感じております。仕事においても、まずは続けることが大切だと感じております。何事もあきらめずに地道に努力を重ね、その後大きな成果に結び付けることで御社の利益に貢献できればと思います。

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キャリアアドバイザー

こちらも英語力を身に付けようとした経緯も説明されているのが良いポイントです。英語力と継続力と、どちらのスキルも高いことがわかる良い回答ですね。

例文④積極性

例文

ここに例文のテキストを記載私の強みは何事にも臆することなく飛び込んでいける積極性です。大学のとき、ゼミの教授に誘われて3カ月間のイギリスショートステイに行った経験があります。私自身もともとは海外にも留学にも興味がなかったのですが、興味本位で行くことを決めました。

もともと英語に興味がなかったため英語力は皆無でしたが、これを機にしっかりと勉強することにしました。その途中で、文章のつながりや表現のおもしろさ、言葉の組み立て次第でイディオムの意味が変わることなどにおもしろさを感じ、ショートステイ後も自ら英会話教室に通ったり海外の方と話せる場に足を運ぶようになりました。そのような機会を重ねたことで、自身の英語力も向上し、今では教授のもと授業などで外国人講師のかたの通訳を任されています。

自分が何事にも積極的に取り組む性格でなければこのような英語力は身に付かなかったと思いますし、英語の魅力にも気づけていませんでした。私はこの積極性を活かし、さまざまなことに積極的に挑戦し、自分の可能性をさらに広げていきたいです。そして、御社の業務においても積極的に手を挙げ、事業の拡大や発展に貢献できればと思います。

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何事にも積極的に、明るく取り組んでくれそうな様子が目に浮かびます。留学に行ったことはもちろん、その後の勉強まで自己PR全文から積極性が伝わりますね。

例文⑤適応能力

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私は初めての環境にもすぐに溶け込める適応能力があります。大学時代、学校のプログラムを利用し半年間留学をしていました。もともと英語が得意だったのもあり、クラスメイトとのコミュニケーションに不自由はありませんでしたが、何となく壁を感じる日々が続いていました。

そこで、その壁を壊すために自分から積極的にクラスメイトに話しかけたり、遊びに誘うようにしました。その結果、クラスメイトとの距離が縮まり、留学最終日には「そういえば留学生だったよね」とクラスメイトに言われたことが非常にうれしかったです。

社会人になると、初めての環境に飛び込むことが多々あると思います。私はこの経験を活かし、慣れない環境下においても自分から積極的に行動に起こすことで、その場の環境に早く慣れていきたいです。まずは早く御社に慣れ、仕事をキャッチアップして成果を出したいと考えております。

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適応能力の活かし方をきちんと理解できているのがよく伝わります。面接では、クラスメイトと良い関係性を築くためにどのような努力をしたのか深掘りされそうなので、事前に準備しておきましょう。

例文⑥視野の広さ

例文

私は人よりも視野を広くものごとを考えられるのが強みだと考えています。

大学1年生時に、所属していた英語のゼミでアメリカの姉妹校からの留学生を受け入れ、半年ほどともに学んできました。そのなかで、私には馴染みのない文化や考え方があることに気づかされました。自分では当たり前だと思っていたことも、相手にとっては新鮮なことであったり、逆に理解しがたいものであることもあります。その違いについてお互いに英語で熱く議論を交わすことがあり、自分以外の人、そして違う文化や考え方を持つ人とのコミュニケーションの取り方を学びました。

その経験をもとに、人と話したり何かアイディアを出す際は、自分の常識や価値観を超えさまざまな点から広くものごとをとらえるようにしています。実際にアルバイトをしているブライダル会場では、外国人の人が新郎だったため、その経験を活かし相手の文化に合わせたプランを助言することができました。

この視野の広さを活かし、御社の受付業務においても来社される人それぞれに合わせた丁寧な対応をしたいと考えております。海外の人が多いと伺っているので、自身が大学で培った英語力はもちろん視野を広く持つことで相手に合わせた対応ができるよう努力します。

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自分の学びが実際にアルバイトで活かされており、強みであることに説得力が増しています。仕事においてもその視野の広さを活かし活躍してくれそうですね。

英語力を自己PRで効果的にアピールする3つのコツ

ここまで、具体的な例文を紹介しながら自己PRの書き方を紹介してきました。ある程度、「自分ならどう書こうかな」というイメージもわいてきたのではないでしょうか。

ここからは、さらに他の就活生と差をつけられる、ブラッシュアップのためのコツを3つ紹介します。ぜひ取り入れられるポイントを活かし、効果的な自己PRを完成させてください。

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自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。

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①数字を使って説明する

学生の自己PRでありがちなのは、内容が抽象的になって「誰にでも言えるのではないか」という内容になってしまうケースです。それを避けるために、なるべく具体的な数字を盛り込むよう心掛けましょう。

自己PRで役立つ数字の例
  • 本格的に学習してきた年数
  • TOEICなど英語関連資格のスコア
  • 留学期間
  • 英語でのボランティア活動をおこなった期間
  • 国際イベントへの参加回数
  • 英語で書いたレポートや論文の本数

「特別自慢できるような派手な実績なんかない」と焦る学生もいるかもしれませんが、数字を盛り込む目的はあくまで「エピソードの具体化」です。自信を持って伝えて大丈夫ですよ。

②スコアだけでなく4技能のなかで特に自信があるスキルを具体的に伝える

英語力をアピールしようとして、TOEICのスコアだけを伝えて終わりにしてしまう学生がよく見られます。しかし、採用担当者が本当に知りたいのは「実際にどんな場面で英語を活かせそうか」という点です

リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングのうち、特に得意な分野について、明確に伝えることを意識しましょう。

例文

私は英語力のなかでも、特にリスニング力に自信があります。TOEIC L&Rでは850点を取得していますが、そのうちリスニングセクションでは450点を獲得しました。

特に効果的だったのは、大学2年次から続けている「BBC News Podcast」の視聴です。最初は聞き取れない単語が多かったのですが、3年間継続した結果、今では字幕なしでも内容を正確に理解し、友人に要約して伝えることができるようになりました。

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スキルのアピールだけでなく、自分の強みをしっかり分析している学生としても好印象を残すチャンスですよ。

③英語力とあわせて汎用性の高いスキルをアピールする

英語力は確かに魅力的なスキルですが、それだけでは「英語ができる人」で終わってしまいます。英語学習や国際的な経験を通じて身に付けた、ほかの業務でも活かせそうな能力もセットでアピールしましょう

英語力とあわせてアピールできる強み
  • 継続力
  • 積極性
  • 適応能力
  • 視野の広さ

これらの能力は、英語を使わない部署や業務でも十分に活かすことができます。

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キャリアアドバイザー

「英語+α」のスキルセットとして伝えることで、より魅力的な人材として印象づけることができるでしょう。

キャリアアドバイザーが読み解く!英語力をアピールする際の注意点

吉川 智也

キャリアアドバイザー

吉川 智也

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目的と手段が入れ替わらないようにしよう

どんな学問でも言えることですが、英語は特に日常的に触れていないとすぐにスキルが落ちてしまうものです。英検やTOEICも、コツコツと継続しなければ好成績や合格には簡単にはたどり着けません。そのため、高い英語力を身に付けてきた学生は、努力を継続できる人物であると評価できるでしょう。

また、高校までの学習や大学の基礎教養科目でも学ぶ英語を、なぜさらに深く学ぼうと思ったのかも深掘りして考えることで、目的意識や高い向上心を持っていることもアピールできます。

ただし、英語を学ぶこと自体をゴールとしていると感じるアピールは、目的と手段を取り違えていると見なされる可能性があります。そのため、これから社会人として仕事をするうえで、「目的を達成するための一つの手段」として英語を学んだという方向性でのアピールをすることは忘れないでください。「英語を学ぶことでどんなことがしたかったのか」「英語を使用して何ができるようになったのか」といった点を具体的に話せるようにしておきましょう。

英語力を自己PRで伝える際に知っておくべき4つの注意点

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就活生

僕、TOEICのスコアは800点なんです。これなら自己PRで英語力をアピールできますよね!

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キャリアアドバイザー

それはすごいですね! でも、スコアが高いからといって必ずしも英語力が評価されるというわけではないのですよ。

英語力は多くの企業で重視されるスキルの一つですが、自己PRで効果的にアピールするには、いくつかの注意点があります。高いスコアを持っていても、伝え方を間違えると逆効果になってしまうこともあるのです。

ここからは、英語力を自己PRで活用する際に陥りがちな落とし穴を4種類紹介します。これらの注意点に気をつけておけば、あなたの英語力を最大限に活かした魅力的な自己PRを作成できるでしょう。

①英語力が必須の企業では「当たり前」ととらえられることがある

たとえば顧客対応などの業務で英語を使用するなど、仕事上英語を使うことが必須である企業においては、英語力が高いことはある意味「当たり前」とも言えます。英語が流ちょうに使えなければ仕事ができないからです。

そういった企業では、高い英語力を備えていることが働くうえで前提となるため、英語力があることはそもそも高く評価をされない場合があります

英語力が必須な企業や職種の例
  • 外資系企業
  • 通訳者
  • 貿易事務
  • キャビンアテンダント
  • ホテルスタッフ
  • ツアーコンダクター
  • バイヤー

②英語力の証明として資格の有無が重視されることがある

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就活生

特に資格は持っていないのですが、大学2年生のときに半年留学に行っていたので、英語はペラペラです!

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キャリアアドバイザー

留学経験は素晴らしいですね!ただ、客観的な指標が求められる場合もあるので油断は大敵ですよ。

多くの企業では、英語力を客観的に評価するために資格やスコアを重視する傾向があります。

特に書類選考の段階では、採用担当者が短時間で多くの応募者を評価する必要があるため、TOEICやTOEFL、英検などの具体的な数値が判断材料として使われることが少なくありません。

留学経験や日常会話での英語使用経験は確かに貴重ですが、それらを裏付ける客観的な証拠があれば、より信頼性の高いアピールができるようになります。もし現在資格を持っていない場合は、就活と並行してTOEICなどの受験を検討してみましょう。

③英語力が不要な企業では評価されにくい

業務において英語を使用しない企業においても、英語力のアピールが評価されにくいでしょう。企業は自社の業務をこなし自社の売上に貢献できる人材を求めています。そして自己PRはそれができることのアピールになります。

しかし業務で英語を使用しない以上、持ち前の英語力は仕事に活かないため、その企業に貢献している姿は想像しにくいですよね。そのため、自社への貢献性が薄いと評価されてしまうおそれがあります。

英語が不要な場合が多い業界や職種の例
  • 地方自治体・公務員
  • 地域密着型の小売業・サービス業
  • 国内専門の建設業界
  • 地方金融機関
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キャリアアドバイザー

英語力だけでなく、継続力や粘り強さをアピールすることによって、高く評価してもらえる可能性はあるでしょう。

キャリアアドバイザーが読み解く!地方企業では英語力があまり評価されない

堀内 康太郎

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志望企業にあわせて履歴書に記入する資格を検討しよう

特に国内のみに事業を展開をしていたり、地元密着を強く打ち出していたりする地方企業では、英語力はあまり必要とされていません。むしろ「オーバースペック」とみなされてしまい、「ほかの企業のほうがこの学生のスキルややる気を活かせるのではないか」と思われてしまう可能性もあります。

企業は、学生が優秀であればあるほど良いと思っているわけではありません。終身雇用制度が崩壊した現在においても、「長く活躍してほしい」「すぐに辞めないでほしい」という思いが一定あります。そのため、入社後に自社の業務では物足りなくなり、早期に離職してしまう可能性が高い学生は敬遠される傾向があるのです。

多くの資格を持っている学生は、そのすべてを履歴書に書けば評価されると思いがちですが、記載欄には限りがありますし、「就活に有利になるから取得したのではないか」と思われると良い評価にはつながりにくいでしょう。だからこそ、志望企業の実情や事業展望を見極め、その都度記載する内容を吟味することが大切ですよ。

④自身のスコアを偽ると内定取り消しなどのリスクがある

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就活生

本当はTOEICで550点しか取ってないけど……。どうしても合格したいし700点って伝えておこう。実際レベルもそんなに大きく変わらないでしょ!

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キャリアアドバイザー

就活で嘘をつくと、後から大問題になる場合もあります。必ず正直に話すようにしてくださいね。

選考では、どうしても自分をよく見せようと思うがあまり取得資格や実際の英語スキルを誇張して話したくなりますよね。しかし、自身の資格やスキルに関して嘘をつく行為は大変危険です。

企業によっては、有している資格の賞状や受検記録などの提出を求めてくる場合があります。また内定後・入社後に何らかの形でその嘘がばれたとき、内定取り消しや最悪の場合解雇されてしまう可能性もあるのです。

英語力をアピールする以上、そのレベルの高さはたしかに重要ですが、英語力だけで合否が決まるわけでもありません。等身大の自分が伝わることがもっとも大切ですよ。

就活で嘘をつくリスクについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!英語力を効果的にアピールするコツ

石川 愛

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英語力を客観的に証明できるようにしておこう

企業の選考プロセスには多くの人がかかわっており、一次面接を担当する現場の営業担当者、社外の面接専門家、さらには人事部門の事務担当者など、多岐にわたります。これらをふまえると、英語力があることをまずは数字や資格名で客観的にアピールする必要があります。

多くの応募者をふるいにかける際、企業には明確な基準があります。その基準を満たされなければ面接に進めないケースも多く、その基準の一つが、目に見えてわかりやすい「資格」であることも多いものです。そのため、どんなに高い英語力があっても、資格を保有していなければ正当に評価されない場合があることを押さえておきましょう。英語関連の試験は年に何度もおこなわれているため、いずれかの試験を受けて、英語力を証明できるようにしておくことが重要です。

英語力が面接の場で試されることもあるため嘘は絶対にNG

また、面接試験で英語に関する質問や会話がないとは限りません。海外支社立ち上げの予定があったり、海外出張が頻繁にあるなど、入社後に英語が必須となる職種であれば、英語が得意でないと判断されることは非常に大きなマイナスとなります。

もし実際に面接で英語を話すことになった際、まったく聞き取れない、あるいは話せないなど、履歴書の内容と実際の英語力に乖離があると評価を大きく下げてしまいます。嘘はいつか必ずばれるものなので、絶対にやめましょう。

面接そのものが英語でおこなわれる場合もある!

外資系の企業など、ビジネス上英語を使うことが必須だったり外国人と頻繁に接すことのある企業の場合、面接そのものが英語でおこなわれる場合もあります。

「英語力がある」とただ伝えられるよりも、実際にその英語力を発揮してもらったほうが企業としてもスキルレベルがわかりやすいですよね。実際に業務についている様子もイメージしやすくなります。

そのような場合に備え、英語力の高さをアピールする際は自己PRなどのアピール内容を先に英訳しておくことも有効な対策です。また、アイスブレイクなどのコミュニケーションも英語でおこなわれるため、自然な会話ができるようにしておくと良いでしょう。

英語面接のコツ
  • 頻出質問への回答を事前に準備する
  • ネイティブスピーカーや英語教師との模擬面接をする
  • ゆっくりはっきりと話す練習をする
  • アイコンタクトや身振り手振りを意識する
  • 分からない質問があった場合の対処法を準備する(”Could you repeat that?” など)
  • 業界・職種特有の英単語やフレーズを事前に確認する

英語での面接の可能性がある人は、ぜひこちらの記事を参考にしてみましょう。

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英語力にまつわるプロセスを具体的に伝えて効果的にアピールしよう

英語力を自己PRでアピールするなら、TOEICの点数だけ言って終わりではもったいないですよね。具体的な数字やエピソードを交えて、どんな場面で英語を使ってきたのかを伝えることが大切です。

そして英語学習を通じて培った継続力や積極性といった、ほかの仕事でも活かせる強みもセットでアピールしましょう。

身に付けた英語力を正しく伝えられれば、ほかの就活生との差別化にもつながります。今回紹介したポイントを参考に、あなたらしい自己PRを完成させてくださいね。

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