目次
- 教員の志望動機では質問者の意図の理解が大切
- 教員の志望動機で見られている3つのポイントとは?
- ①教育に対する想いがあるかどうか
- ②教育分野で何を達成したいか
- ③目標を達成する力があるかどうか
- 学校別に解説! 教員の志望動機で見られるポイントとは
- 小学校
- 中学校
- 高等学校
- 特別支援学校
- 必ずやろう! 教員の志望動機を書く前の3つの準備
- ①学校理解:学校の教育方針を調べる
- ②業界研究:教育問題について考察する
- ③自己分析:どのような教員になりたいかを考える
- 4ステップで作成! 教員の志望動機の書き方を紹介
- ステップ①教員になって実現したいことを一言でまとめる
- ステップ②なぜ実現したいのか理由をまとめる
- ステップ③なぜ教員でなければならないか伝える
- ステップ④就職後の展望を伝える
- OK例文6選|教員のおすすめ志望動機例を紹介
- OK例文①小学校
- OK例文②中学校
- OK例文③高等学校
- OK例文④特別支援学校
- OK例文⑤教科教育(国語)
- OK例文⑥教科教育(数学)
- NG例文付き|教員の志望動機のNGポイントを解説
- NG例文①志望動機が抽象的であいまい
- NG例文②条件を志望動機にしている
- 面接で教員の志望動機を効果的に伝えよう! 意識すべきポイントを解説
- PREP法を意識して伝える
- 1文を短く伝える
- 誰にでもわかる表現を使う
- 伝えるべき要点を理解しよう! 教員になりたい熱意を志望動機でアピール
教員の志望動機では質問者の意図の理解が大切
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「教員の志望動機ではどのように差別化をすれば良いのでしょうか?」
「教員の志望動機は他の業界と異なるポイントはありますか?」
このような相談を学生からされることがよくあります。たしかに、教員の選考は民間企業の採用とフローが異なるため、特別なことを意識しなければならないのではと不安になりますよね。学生の中には、志望動機を作成したものの、他の学生と差別化できずに悩んでいる人がいるかもしれません。
このように悩む人は、志望動機を聞かれる意図を考えると、教員になる熱意が伝わる志望動機が作成できますよ。質問者の意図を理解することで、伝えるべきことが明確になり、高い志望度をアピールすることができるのです。
学校の種類別の志望動機で見られるポイントと志望動機の作成方法、例文を解説していきますので、一緒に志望動機を作っていきましょう。
教員の志望動機で見られている3つのポイントとは?
どんなに魅力的な志望動機であっても、採用担当者が重視していないことをアピールしても、採用するメリットを感じてもらえません。まずは教員の志望動機でどのようなことが重視されているのかを把握しましょう。
どの学校でも志望動機で重視されている3つのポイントを解説していきますね。これらは教員になる上で必要な資質として考えられているため、必ず理解して志望動機に盛り込みましょう。
①教育に対する想いがあるかどうか
教育は日本の未来を担う人材の育成とも考えられますよね。教員はこのような重要な役割を担う仕事のため、教育に対する責任感を持って仕事ができるかどうかが志望動機で見られています。
また、教員は仕事の幅が非常に広く、挫折してしまう教員も多いため仕事をやり遂げる熱意があるかどうかも「教育に対する想い」から判断しています。
教員の仕事は児童・生徒への授業だけでなく、生活指導やクラブ活動の顧問なども担当します。他にも、保護者とのかかわりや地域住民とのかかわりも発生しますよね。教員としての役割を果たせるということを、教育に対する想いを伝えることでアピールしましょう。
②教育分野で何を達成したいか
児童・生徒に対して教科書通りに授業をすることが教員の仕事ではありません。「教員として働くことで、教育にどのように良い影響を与えてくれるのか」が伝わらなければ、採用担当者は採用するメリットを感じません。
つまり、志望動機では「何を達成したいのか」や「どのような教育分野の課題を解決したいのか」も見られているということです。
学校には、不登校やいじめ、校内暴力、貧困、児童虐待などの児童・生徒の課題も多く存在します。他にも、グローバル化やIT化などの授業内容の課題もあります。このような課題をきちんと認識して、何を実現したいのかを志望動機で語ることで、他の学生よりも志望する熱意をアピールすることができますね。
③目標を達成する力があるかどうか
教員の仕事は「教育をよりよくしたい」や「児童生徒の支援をしたい」という熱意を持っているだけでなく、実際に想いを実現しなければなりません。この想いを実現する力があるかどうかも志望動機を通じて見られています。
達成する力があるかどうかは、志望動機の「なぜ教員を志望するようになったのか」というエピソードを通して判断されますよ。たとえば、「教員になってグローバルな人材を増やしたい」という志望動機であれば、「海外留学を通じてグローバル人材育成に興味を持った」などと伝えると必要なスキルがあると判断できますよね。
実現する力があることをアピールするためには、教員になりたいと感じるきっかけ・実現したいこととエピソードが一致しているかを確認しましょう。
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学校別に解説! 教員の志望動機で見られるポイントとは
ここまでは、すべての教員に志望動機でもとめられる共通点を紹介しました。ただし、応募する学校によって重視するポイントが異なるため、それぞれの学校が重視しているポイントを把握することも重要です。
ここからは、学校別に志望動機で見られるポイントを解説します。
小学校
小学生は社会性や人格の形成にとても大きな影響を与える時期で、6年間という他の学校に比べると長い期間を見守る特徴があります。そのため、子どもとかかわることが好きということは大前提で、子どもと向き合い指導できるかどうかがポイントです。
- 子どもが好きかどうか
- 人間性を育むサポートがしたいかどうか
- 教えることが好きかどうか
就活生
相手が小学生であることの意味をしっかりと理解し、教員としてどのような対応がもとめらるのかを考えてみてくださいね!
中学校
中学生は子どもから大人へと成長する思春期で、不安やイライラ、自尊心、劣等感などを抱えやすい不安定な時期です。そのような状態の生徒と向き合い、義務教育として社会人にも必要な基礎学力の強化や社会人としても必要になるマナー・ルール遵守について教える役割を果たします。
- 個性や能力を育むサポートしたいかどうか
- 生徒に対して提供したい価値があるかどうか
- 教えることが好きかどうか
また、進路指導などもあり生徒のキャリア選択にも大きく影響します。そのため、生徒一人ひとりの進路に向き合ったり、サポートをしたりすることももとめられますよ。
高等学校
高校生になるとアルバイトが可能になる学校もあり、社会との接点が増えるタイミングです。また、卒業後に就職する生徒も多く、社会人として活躍できる人材を育てたいと思っているかどうかが志望動機で見られています。
- 人材を育てたいと思っているかどうか
- キャリア支援をしたいと思っているかどうか
- 教えることが好きかどうか
さらに、短期大学や専門学校、大学などへ進学する生徒に対しては、将来のキャリアを大きく左右するタイミングなので適切なキャリア支援も必要です。中学校までの義務教育とは異なり、より専門的な内容を学ぶため、教えることに対する熱意も見られていますよ。
特別支援学校
特別支援学校は、心身に障害を抱える児童や生徒が通学しているため、障害を理解する姿勢、障害に向き合う姿勢があるかどうかが最も重視されています。理解する姿勢を示すためには、知識を持っているだけでなく、実際にサポートをしたことがあることを伝えられると良いですね。
- 児童・生徒のサポートをしたいと思っているかどうか
- 障がいに対する理解があるかどうか
- 教えることが好きかどうか
特別支援学校は幼稚部、小学部、中学部、高等部があるため、志望動機を書く際は障害への理解だけでなく、指導をする生徒の年齢によっても記載内容を工夫する必要がありますよ。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
志望する学校が私立か公立かによっても、志望動機でもとめられる視点は変わってきます。私立の学校は、独自の教育方針やカリキュラムがあるため、応募者が学校の特徴をよく理解したうえで志望しているのかや、価値観や方針に共感しているかを見極められていますよ。そのため、学校のホームページやパンフレットなどをしっかり読んで内容を理解しておく必要があります。最近はSNSを使って学校の日々の様子を発信している所も多くありますので、こまめにチェックしておくことをおすすめします。
一方で、公立の学校は地方自治体が運営していることもあり、身分は公務員となります。そのため公務員としての資質を備えているかという点も必要になるでしょう。公務員は地域や社会への貢献度が重要となるので、その資質が感じられる志望動機がもとめられますね。
同じ教育業界でも、公立と私立では運営する組織が異なっているため、それぞれの特徴やもとめられる人物像を踏まえたうえで志望動機を作るようにしましょう。
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必ずやろう! 教員の志望動機を書く前の3つの準備
就活生
志望動機で見られているポイントは理解できたので、実際に自分のを作ってみたいと思うのですが、作り方がわかりません……。
キャリアアドバイザー
志望動機はいきなり書き始めるのではなく、事前準備をすることが重要です。教員の志望動機を作成するための事前準備を解説していきますね。
具体性のある魅力的な志望理由を書くためにも、適切な準備をおこなっていきましょう。こでは教員の志望動機を書く前にすべき3つの準備を紹介しますので、是非参考にしてみてください。
①学校理解:学校の教育方針を調べる
教育方針は学校ごとや都道府県・市区町村ごとに決められています。教育方針によってもとめる教員が異なるため必ずチェックしましょう。
このように地域や学校によって教育の方針が異なると、もとめる教員も大きく変わります。また、教育方針の他にも学校ごとに取り組んでいることやカリキュラムが異なることもるため、応募する学校や地域についてもきちんとリサーチしましょう。
②業界研究:教育問題について考察する
学校現場には不登校やいじめ、少子高齢化など多くの問題や課題を抱えています。教員になるということは、これらの問題に当事者としてかかわるため、問題の内容を理解して対処法を考える必要があります。
業界研究から問題や課題を把握しておくようにしましょう。教育問題の例を紹介します。
- いじめ
- 不登校
- 非行
- 学級崩壊
- 教育格差
- 学力低下
- 都市化
- 少子高齢化
- 成果主義 など
志望動機で伝える内容に教育問題を関連付けるのであれば、課題解決するスキル・経験があることをアピールすることができますよ。
キャリアアドバイザー
教育問題に向き合う姿勢を伝えたいならば、学生時代にフリースクールでボランティアをした経験などがあれば、問題解決に役立つ経験をしてることが伝わりますよね。
③自己分析:どのような教員になりたいかを考える
教員としてどのような人や考え方がもとめられているかを把握した上で、自分はどのような教員になりたいのか自己分析を通じて考えましょう。自己分析をすることで、自分の価値観や就活で重視することが見つけられるため、志望動機でアピールすることが見つかりやすくなります。
ただし、なりたい教員像を考えるだけではなく、理由やきっかけについても考えることが必要です。理由やきっかけもなしで教員になりたい熱意だけをアピールをしても、採用担当者は本当に教員になりたいのかを判断することができません。
事前に自己分析をおこない、志望動機でアピールするエピソードを探すようにしましょう。
自分にあった自己分析の方法がわからない学生は、こちらで自己分析方法について詳しく紹介しているので参考にしてください。
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特別な動機がなくても、ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます
「第一志望以外の企業だと、志望動機がなかなか思い浮かばない......」と悩む就活生は多くいます。
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4ステップで作成! 教員の志望動機の書き方を紹介
ここからは、具体的に教員の志望動機をどのように作成するのかを説明します。手順通りに志望動機を作成することで論理的で伝わりやすい文章構成になります。これから紹介する4つのステップに当てはめて魅力的な志望動機をつくりましょう。
ステップ①教員になって実現したいことを一言でまとめる
まずは教員になって実現したいことを、「私は教員になって◯◯を実現したいため志望します」などと一言でまとめましょう。
はじめに結論以外を話してしまうと、「志望動機を教えてください」という面接官の質問に答えられていないためマイナス印象になってしまいます。端的に回答をした後に、詳細を話すようにしましょう。
また、結論を先に伝えることで、エピソードの内容が理解しやすくなり、志望動機をより理解してもらいやすくなります。相手に伝わるように話すことも教師にもとめられる力ですので、就活の時期から意識できると良いですね。
キャリアアドバイザー
「なぜ教員になりたいのか」をしっかり振り返ったうえで、その熱意を始めの一文で伝えることが重要ですよ。
ステップ②なぜ実現したいのか理由をまとめる
志望動機を端的に伝えた後には、採用担当者は「なぜ実現したいのか」など、より根拠を知りたいと考えます。そのため、端的に志望動機を伝えた後は具体的なエピソードを交えて「実現したい理由」を伝えるとよいでしょう。
エピソードを交えることで説得力が増すだけでなく、後に語る内容の導入になるため、採用担当者がストレスなく話を聞くことができますよ。
たとえば、「児童館でのボランティア活動を通じて、◯◯が重要であると感じたためです」のように実現したい理由を伝えられると良いでしょう。理由とエピソードを紐づけることで、説得力のある内容を作成することができます。
ステップ③なぜ教員でなければならないか伝える
志望動機と志望理由を伝えるだけでは、教員以外の塾講師や予備校講師などにも当てはまってしまう可能性がありますよ。このように他の職種に当てはまらず教員になりたい理由を伝えることが次のステップです。そして、教員でなければならないことを伝えるためには、過去のエピソードの中で教員になりたいと感じたことを伝えましょう。
たとえば、「教員の影響で入部したテニス部で大きく成長することができ、授業以外でもキャリアに良い影響が与えられるかかわりがしたいと感じた」などですね。このように具体的なエピソードがあると、教員でなければならない熱意がアピールできます。
ステップ④就職後の展望を伝える
最後に志望するきっかけのエピソードを通じて、得られた学びを伝えましょう。採用された後にどのように学校へ貢献できるのかを伝えることができれば、前向きな姿勢をアピールすることができますよ。
たとえば、「12年間のサッカー部経験を活かして、教科教育だけでなくクラブ活動を通じてスポーツの楽しさを教えます」などです。経験を通じて得られた学びなどは、人によってどのように活かしたいかが異なるため、他の学生との差別化にもなりますね。
キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
教員の仕事は楽しいだけではなく、時には緊張感やストレスを感じたり、仕事がつらいと感じる場面もあるでしょう。そのため、採用担当者は応募者がそういった困難も乗り越えられる人物なのかを志望動機の具体性や将来への展望で見極めているのです。
「教育学部に所属しているから」「教育実習が楽しかった」といった抽象的な理由では、「困難にぶつかったときに乗り越えられるのかな」と採用担当者から疑問を持たれてしまうでしょう。そのためこれまで学んできたこと、体験したことを教員としてどのように活かせることができるかといった将来の展望を熱く語ることで、志望度の高さを伝えることが重要です。
採用担当者に「この応募者は、困難なことが起きても乗り越えられそう」「本気で子供たちのことを考えているんだな」といった評価をしてもらうために、具体性、将来の展望を意識して志望動機を作成するようにしましょう。
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OK例文6選|教員のおすすめ志望動機例を紹介
- 小学校
- 中学校
- 高等学校
- 特別支援学校
- 教科教育(国語)
- 教科教育(数学)
ここまでは教員の志望動機を作成するポイントを解説しましたが、具体的なイメージが湧いていない学生もいますよね。そのような学生に向けて、今までのポイントを意識した志望動機の例文を紹介します。
紹介したポイントがどのように活かせれているのかを確認しながら読み進めて、志望動機作成の参考にしてください。
OK例文①小学校
私は貴校で教員をすることで、児童の新しい可能性を開花させる一助になりたいと考えています。
私が小学生のときに、先生のおかげで新しいチャレンジをして教員になる夢を持つようになったためです。小学4年生のときの部活動決めで、私は先生のおすすめの音楽クラブに所属しました。未経験で楽譜が読めませんでしたが音楽を楽しむことができ、中学校・高等学校・大学では吹奏楽部に所属しました。そして、吹奏楽部で大きく成長させてくれた顧問の影響で教員を目指しています。
貴校の理念である「ゆとりある学校生活の中で個性的な子どもを育てる」を掲げております。貴校でなら、個性を育み将来のキャリアに良い影響を与えるかかわり方ができることに魅力を感じています。
教員として採用された際には、授業だけでなく音楽クラブの顧問として、音楽を通じて物事に熱中する楽しさを育み理念の体現をします。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
自分が小学生だったころの経験が志望動機になっているため、小学校の教員を志望する理由に納得感がありますね。
OK例文②中学校
私は貴校の教員として、生徒に勉強の楽しさを教える支援をしたいと考えています。
このように支援したいと感じる理由は、家庭教師のアルバイトで中学生に勉強の楽しさを教えたとき、生徒が進路選択に前向きになった経験があるためです。
私がとある生徒を担当した当初は、親からの依頼で勉強に後ろ向きでした。私はその生徒に対して勉強を教えるだけでなく、学んだことがどのように活かせるのかを教えました。数学の授業で「確率はSNSのフォロワーを増やすときの考え方に使える」と教えたところ、勉強に前向きになりテストで満点を取るまでになりました。この経験から1人の生徒だけでなく学校現場で勉強の楽しさを教えたいと思うようになりました。
貴校は「生徒の自主性を信頼する」を理念に掲げており、教えるだけでなく主体性を育む教育を実践していることに魅力を感じています。
採用された際には、家庭教師の経験を活かして保護者も巻き込んで生徒のキャリア支援をおこないます。
キャリアアドバイザー
実際に家庭教師として中学生と接した経験をアピールすることで、採用側も入学後の働きをイメージしやすいでしょう。
OK例文③高等学校
私は高等学校の教員として教鞭を執ることで、生徒の視野をグローバルに広げたいと考えています。
このように考える理由は、学生時代にアメリカ留学を経験して、世界で活躍する日本人を増やしたいと感じたためです。留学中に新聞社でインターンを経験し、日本では当たり前ですが、時間通りに仕事をすることなどを高く評価してもらえたことがあります。この経験から、日本では活躍できない人もグローバルな視点があれば活躍の幅が広がると感じました。
貴校はグローバルリーダーの育成に取り組んでおり、カリキュラムの中で自身のグローバル経験が役立てられることに魅力を感じています。
採用された際には、総合学習で自身の経験を交えて授業をし、グローバル化の推進に寄与します。
キャリアアドバイザー
自分の経験をどのように教員として活かしたいかがしっかりと記載されていますね!
OK例文④特別支援学校
私は貴校の特別支援学校の教員になり、障がいを有する児童・生徒が自信を持って生きる一助になりたいと考えています。
学生時代に聴覚障がいのある児童とかかわるボランティアを通じて、児童支援をすることにやりがいを感じたためです。彼は私がボランティアに参加した当初は、周囲と馴染めずに孤立していました。私は表情やハンドサインなどで自らコミュニケーションを積極的に取るようにしました。すると、意思疎通ができるようになり、他の児童も交えてコミュニケーションを取れるように変化したのです。この経験を通じて、自分がかかわることで自信を持てる児童を増やしたいと考えるようになりました。
貴校は「児童生徒の主体的な取り組み支援」を理念に掲げており、自信が持てるよう支援する方針に魅力を感じています。
採用された際には、ボランティア経験を活かして児童に寄り添い自立支援をおこないます。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
特別支援学校で何を成し遂げたいのかがしっかりと理由とともに説明がされていますね。
ボランティアなどの実際の経験をアピールしている点も好印象につながりますね。
OK例文⑤教科教育(国語)
私は国語科の教員として、1人でも多くの生徒の言語に対する苦手意識を減らす一助になりたいと考えています。
もともと私は国語に苦手意識がありましたが、大学の哲学の講義をきっかけに克服したことで、読書量が増えて成長することができたためです。
高等学校までは国語に苦手意識があり、高等学校の成績は5段階評価で2でした。しかし、大学の哲学の授業を通じて文学の面白さに気づき、今までは全く読書をしていませんでしたが、月5冊ほど本を読むほどの読書家になりました。そして、読書を通じて独学でライティングを学び、大手メディアの執筆を担当するまでになりました。読書が好きになったおかげで成長できたため、義務教育を通じて読書の素晴らしさを広めたいと思うようになりました。
貴校は出版企画のコンテストに毎年エントリーしており、読書に興味をもった生徒が活躍できる機会を提供していることに魅力を感じています。
採用された際には、教科教育だけでなく出版企画コンテストなどの校外イベントの支援にも取り組みます。
キャリアアドバイザー
自分の実体験と憧れの教員像をアピールできているため、教員になりたい理由と目指す姿が読み手にもしっかりと伝わる内容ですね。
OK例文⑥教科教育(数学)
私は貴校の数学科の教員になることで、自分の考えをきちんと伝えられる生徒を増やす一助になりたいと考えています。
このように考えるようになった理由は、ボランティアで数学を教えた生徒のコミュニケーションスキルの向上を感じ、文理に問わず数学の魅力を広めたいと思ったためです。
その生徒は、数学に苦手意識があるだけでなく、親からコミュニケーションが苦手という情報をもらっていました。数学のわからない問題を説明するときに、言葉に置き換えて説明することで理解が深まり、中間テストでは80点を獲得するまでに成長しました。そして、生徒の親からは「コミュニケーションが取れるようになり部活でリーダーを担当するようになった」という声をもらいました。この経験から、数学を学ぶことで論理的にわかりやすく伝えるスキルが身につけられると感じ、学ぶことの魅力を感じました。
貴校は理念に「主体的な生徒を育む」を掲げており、私の専攻である数学を通じて理念の体現にかかわれることに魅力を感じています。採用された際には、ボランティア経験を活かして保護者との良い関係構築をして、生徒の成長に寄与します。
キャリアアドバイザー
数学ならではの魅力を自分ならではの言葉でアピールできていますね。
自分の体験談は誰にも真似ができないため、差別化にもつながりますよ。
NG例文付き|教員の志望動機のNGポイントを解説
- 志望動機が抽象的であいまい
- 条件を志望動機にしている
ここまでに紹介したポイントを意識して実践すれば、高評価が得られる志望動機が作成できます。しかし、学生によってはポイントを履き違えてしまい、マイナス評価になりかねない志望動機を作成してしまう人もいます。
ここからは、作成した志望動機が「マイナス評価の志望動機にならないか」を確認できるよう、志望動機のNG例文を紹介します。
NG例文①志望動機が抽象的であいまい
私は小学校で教員をすることで、子どものキャリアを豊かにしたいと考えています。
私が小学5年生のときに、担任の先生の影響で私立中学進学を目指し、志望校に合格することができました。志望校に入学できたおかげで、自分がやりたいことを見つけることができました。そして、教員になるために学生時代から家庭教師のアルバイトをし、教育の魅力を感じています。
私が教員になった際には、納得感あるキャリアを歩むことができるように、そのきっかけを児童に与えたいと思います。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
この例文では「子どものキャリアを豊かにする」が具体的にどのようなことなのか説明されていません。
熱意をアピールするためには、具体的に何を実現したいのかを志望動機として伝えましょう。
NG例文②条件を志望動機にしている
私は安定した学校で働き、日本の教育に貢献したいと思っています。
私は教育は「良いものを提供し続けること」が重要だと考えています。塾や家庭教師などは学校に比べるとサービスが終了してしまうリスクがあります。実際に、私は塾でアルバイトをしていましたが、経営状況の悪化でサービス終了を経験しました。そのため、学校で働くことに魅力を感じています。
良い教育を提供することだけでなく、学校の教育レベルを上げられるように貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザー
この例文は「学校は安定している」という条件が志望動機になっているため、「条件がよければ他の仕事でも良いと思っているのではないか」とマイナスの評価をされてしまう可能性があるでしょう。
面接で教員の志望動機を効果的に伝えよう! 意識すべきポイントを解説
就活生
志望動機を面接で効果的に伝えることはありますか?
キャリアアドバイザー
はい!
書類選考で書いた内容をただ暗記して読むだけでは、適切に志望動機を伝えることは難しいでしょう。詳しく解説しますね。
面接でも志望動機をアピールしなければなりません。どんなに良い志望動機を用意したとしても、面接でうまく伝えられないと熱意がアピールできませんよね。ここからは、面接でより教員を志望する熱意が伝えられるように、面接で意識すべき3つのポイントを解説します。
- PREP法を意識して伝える
- 1文を短く伝える
- 誰にでもわかる表現を使う
PREP法を意識して伝える
志望動機を伝えるときには、PREP法を使って伝えるとわかりやすく伝えられますよ。
- Point(結論):志望動機を一言でまとめる
- Reason(理由):なぜその動機で教員を志望するのかを述べる
- Example(具体例):具体的なエピソードを説明する
- Point(まとめ):最後にもう一度志望動機を述べる
PREP法を使って端的にわかりやすく伝えることで、限られた時間で過不足ないコミュニケーションがもとめられる教員の面接では高い評価をえることができます。また、教員は児童生徒や他の教員だけでなく、保護者との接点もあるため、誰でも理解しやすいように説明できることが高評価を得るきっかけになるのです。
PREP法についてはこちらの記事でも解説していますので、あわせて参考にしてくださいね。
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1文を短く伝える
PREP法を意識して結論から伝えることに加えて、1文を短くすると面接官に伝えたいことが伝わりやすくなります。
教員は、知識がない児童生徒に対してわかりやすく伝えることがもとめられます。児童生徒に正しく理解してもらうためには、1文で与える情報を少なくすることがポイントになります。
そのため、特に教員の面接では「情報をわかりやすく伝えられるかどうか」が評価ポイントの1つとなるでしょう。1つの文で伝えるメッセージはひとつにするよう意識してくださいね。
面接の志望動機を短くまとめるポイントは、こちらの記事でも解説しているので参考にしてください。
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誰にでもわかる表現を使う
教員はかかわる人が多いため、誰もがわかる説明をできるかどうかも面接では重視されています。特に、自分の教育に対する熱意をアピールする志望動機を通じて、面接官は伝え方がわかりやすいかどうかを判断していますよ。
わかりづらい表現の例としては、「専門的な用語を使う」や「友人・自分がいる環境で使われている言葉を使う」「具体的に説明がされていない」などが挙げられます。誰が聞いても同じ解釈ができるようにわかりやすい表現を使いましょう。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
教員が生徒と良好な関係を築くためには、ポジティブな考え方や明るい雰囲気がもとめられます。そのため、志望動機を伝える際は笑顔で話したり、聞き取りやすい声を意識することも重要です。
たとえば朝のホームルームで教室から先生が暗い顔して入ってきたら、生徒のやる気も起きないですよね。面接官は、志望動機を聞きながら「教壇に立ったら、どのように生徒たちと話すのかな」といった想像をしています。生徒たちに「今日も1日頑張ろう」と思ってもらえるような明朗快活な雰囲気を出せるといいですね。
また、志望動機は自分の「情熱」を話す場面でもありますので、一生懸命、熱心に話している態度も好印象ですよ。オーバーな感じでなければ、時には身振り手振りを使って伝えるのも良いでしょう。「この人だったら、生徒たちを任せられそうだな」と思ってもらえるようにポジティブさを出すことも意識してみてくださいね。
伝えるべき要点を理解しよう! 教員になりたい熱意を志望動機でアピール
教員の熱意をアピールするためには、学校現場でもとめられていることを伝えることが重要です。その上で、教育問題に対して考えている姿勢や、解決したい・実現したい熱意を伝えると、教員に対する高い志望度が伝わりますよ。
ただ単に自分が伝えたいことを伝えるのではなく、学校現場・教育者としてもとめられていることを何度も読み返し理解を深めてください。そして、過去の経験や教育に対する想いを伝えられるようになり、内定獲得へ近づきましょう。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
教員の志望動機で見られているポイントの中でも教育分野で何を達成したいかは、応募者それぞれの個性や価値観が出やすい部分です。社会の目まぐるしい変化の中で教育分野や子どもを取り巻く環境も大きな変化が見られるため、今後を見据えたうえで何をしたいのかを考えることが重要です。
たとえば近年、新型コロナウイルス感染症の影響を受けてオンライン授業やハイブリット形式の授業など、新たな可能性が広がりを見せましたね。教員として自分が何を達成したいのかを考えるにあたって、まず教育業界の新たな取り組みや将来的にどうなるのかといった視点で情報収集することをおすすめします。
また教員の志望動機では、固執した考え方ではなく広い視野を持ったオープンマインドの人物像なのかも見られていますよ。現在の教育環境は、多様なバックグラウンドを持つ生徒がいて、その生徒たちを尊重し対応できる力がもとめられているのです。そのため変化や新しさ、多様性などを受け入れられる点についても表現できると良いですね。