目次
- オファー面談とは意思確認の場!事前準備をして臨むことが大事
- オファー面談とは企業と学生が最終確認をする面談のこと
- オファー面談は2種類に分かれる
- オファー面談をおこなわない企業もある
- 企業がオファー面談を実施する理由は5つある
- 理由①学生の本音を確認しミスマッチを防ぐため
- 理由②内定承諾率を上げるため
- 理由③入社後に活躍してもらうため
- 理由④入社意思を確認するため
- 理由⑤確認事項の擦り合わせをおこなうため
- オファー面談で話される具体的な4つの内容
- ①労働条件
- ②業務内容・配属部署
- ③労働環境・福利厚生
- ④入社意思
- オファー面談で良く聞かれる質問の回答を準備しておこう!
- 現在の就活状況について
- 自社への理解度や準備状況について
- 疑問や不安について
- オファー面談で積極的に確認すべき5つのポイント
- ①業務内容・配属部署
- ②給与・評価制度
- ③就業場所
- ④就業時間・残業の有無
- ⑤福利厚生・社内制度
- 要チェック! オファー面談の前に準備しておくこととは
- 面談の担当者を確認しておく
- 質問リストを作成しておく
- 熱意をアピールできるようにしておく
- 必須マナー! オファー面談で選考に落ちないための4つの注意点
- 面談ではビジネス向けの服装を着用する
- 返事は1週間以内に伝える
- 言葉遣いや態度など社会人としてのマナーを守る
- 疑問や不安などの曖昧な点を残さない
- オファー面談で落ちてしまうケースとは
- 応募書類に虚偽の記載や報告があった場合
- SNSでの不適切な投稿が見つかった場合
- 経営や事業の急激な悪化があった場合
- 社内ポリシーに反する行動や言動があった場合
- オファー面談とは何か悩んでいる学生からのよくある質問
- オファー面談の目的を理解して万全の準備で入社後のイメージを明確にしよう
オファー面談とは意思確認の場!事前準備をして臨むことが大事
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「就活でオファー面談を案内されたのですがどんな面談なのでしょうか?」
「オファー面談の注意点を教えて欲しいです。」
といった質問を受けます。就活を通して初めてオファー面談という言葉を知った人も多いでしょう。選考とはまた別の場になるため、事前に確認すべきことや守るべきマナーを押さえて、準備しておく必要があります。
オファー面談について、面談内容や注意点だけでなく企業側の意図について解説していきます。この記事を読めば、オファー面談前の準備から当日に焦らず対応するための対策ができますよ。しっかりと準備してオファー面談に臨みましょう。
オファー面談とは企業と学生が最終確認をする面談のこと
オファー面談は企業と学生の最終確認の場です。面談では労働の待遇面、業務の具体的な内容、入社意思などの確認をすることが多くあります。面接ではなく面談と呼ばれるくらいですから、主目的は学生の評価ではありません。
「こんなことを言ったら良くないかな」などと、評価を気にしすぎるあまり本来の目的を達成できない学生もいます。オファー面談では、企業との最終確認の場として聞き漏れや話し漏れがないよう、必要以上に気負わずに臨むことをおすすめします。
オファー面談は2種類に分かれる
オファー面談はおこなわれる時期によって2種類にわけられます。1つ目は内定受託前のオファー面談、2つ目は内定受諾後のオファー面談です。
企業が雇用者に対して、雇用契約を結ぶ際に労働条件を明示するために交付する書類である労働条件通知書を渡して具体的な業務内容や待遇について込み入った内容の話をすることが多いため、一般的には内定受諾後におこなわれるオファー面談が多いです。
たとえば、面談内容は入社後の配属先についてや就業場所・業務内容についての話題が挙げられます。内定受諾後の方が、こういったより込み入った話を具体的に進めることが自然です。
内定受諾前のオファー面談
企業がこの内定受諾前というタイミングでオファー面談をおこなう理由の1つとして、内定受諾前に企業の魅力を知ってもらい、ぜひ内定を受諾してほしいからというものが挙げられます。
学生の立場からしてみれば、その企業のことをより知ることができるチャンスです。面接では聞きづらい待遇面の本音などについて、積極的に質問をすると良いでしょう。
キャリアアドバイザー
そもそも内定の意味から知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
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オファー面談をおこなわない企業もある
これまでオファー面談がおこなわれる時期について詳しく見てきました。しかし、オファー面談を実施する義務はないためおこなわない企業も少なくありません。
ただし、オファー面談で渡されることが多い「労働条件通知書」の交付については、法律で義務付けられています。内定通知後にオファー面談がない場合、焦る必要はありません。「労働条件通知書」の交付がない場合は、冷静に企業に確認しましょう。
たとえ面談がなくとも、企業側に確認をとることは問題ではありませんので書面が交付され次第、中身をよく確認して疑問点があれば確認するようにしましょう。
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そもそもオファー面談をおこなわない企業も多くあります。そのため「オファー面談がなくて不安……」と感じることもあるかもしれません。また内定承諾前後に企業の人と話してみたいと思うこともありますよね。
事前に企業の人と話をしたいときは、自分から面談を申し込んでも問題ありません。「ですぎた感じで印象が悪くならないかな」「迷惑にならないかな」といった心配をする必要はなく、むしろ自分が真剣に企業と向き合っているからこその行動だと思って自信を持って申し込みましょう。
企業側もそのような学生に対して「将来のことをしっかり考えているな」といった印象を持ち、歓迎してくれる可能性が高いです。過去の先輩達を見ても自ら面談を申し込んで不利になったという話は聞いたことがないので、安心して企業へ面談への希望を伝えてくださいね。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
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企業がオファー面談を実施する理由は5つある
企業側がオファー面談を実施するには大きく5つの理由があります。
これらの理由を押さえることで、不要な疑問を持たずにオファー面談に臨むことができます。オファー面談の前に疑問を解消しておくことで、自信を持って受け答えができるようになるでしょう。
理由①学生の本音を確認しミスマッチを防ぐため
学生の本音を確認しミスマッチを防ぐための1つの手段として企業側はオファー面談の機会を設けます。企業側としてミスマッチを回避することは、学生の早期離職を防ぐ効果があります。学生の早期離職が無くなれば、企業側が負担する採用活動における費用や教育に関する費用を無駄にすることが無くなるからです。
オファー面談において、ミスマッチを防ぐための話題には、
- 労働時間や休日などの待遇面
- 職場の実際の雰囲気
- 具体的な業務内容
などが挙げられます。場合によっては、より現場に近い声を届けるために、実際の先輩社員を呼ぶ会社もあります。
学生側としては、休日や福利厚生に関する内容ややりたい業務内容について、ある程度本音で企業に話すことが求められます。自分の希望がどれだけ伝えられるかが、入社後の居心地の良さを左右すると言えるでしょう。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
オファー面談の場で、採用されたい一心で企業側に合わせた回答ばかりするのは避けましょう。自分自身を偽ってその場限りの回答をしてしまうと、入社後「思っていたのと違う」「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう可能性がありますよ。
企業側も100%マッチする人しか受け入れないなんてことはありません。自分たちにはない多様な視点や考えを聞きたいと感じている人もいるでしょう。オファー面談はお互いの認識をすり合わせる場でもあるので、自分が大切にしたい、こだわりたいことは伝えるようにしましょう。
その際理由も伝えることで企業側も納得しやすくなります。たとえば技術職を希望していたのに「営業職に向いていると思うけど、やってみないか」といった打診があった場合「大学で習得した技術を活かしたい気持ちが強く、技術職としてのキャリアアップを望んでいます」といったように、はっきりと自分の意思を伝えることが大切です。
理由②内定承諾率を上げるため
内定承諾率を上げるためにオファー面談を実施するケースもあります。特に内定承諾前のオファー面談は内定承諾率を上げることが狙いの1つです。企業はオファー面談で待遇面や雰囲気の良さを伝え、学生側にぜひとも入社してほしい意思を伝えます。
学生側としては、その場で内定受諾の意思を必ずしも申し出る必要はありません。そのため、内定を受諾するかどうか迷っている場合でも遠慮せずに参加しましょう。
オファー面談をチャンスと捉え、仕事内容に関する希望や待遇面で気になっている点など、思っていることを話してみましょう。意外にも面接や説明会では気づくことができなかったことに気づくことができるかもしれません。
理由③入社後に活躍してもらうため
オファー面談をおこなう理由としては、学生のモチベーションを上げ、入社までの期間に心の準備をしてもらうことで入社後に活躍してもらいたい……ということも考えられます。
企業側は新しい社員に、多くの期待を抱いています。たとえば、「ゆくゆくは経営の根幹にも関わるような主戦力になってほしい」といった希望です。
学生側としても、より具体的な情報を手に入れ社員と会話し、少しでも企業側との距離を縮めておくのは良いことです。そうすることで、入社後違和感を抱くことなく自分の力を発揮しやすくなるでしょう。
理由④入社意思を確認するため
入社意思を確認するにもオファー面談を活用する場合がありますが、内定承諾前後どちらの場合でも、企業側は学生の入社意思を確認しています。
膨大な時間とお金を使って採用活動をおこなっている企業側としては、内定を出した学生には確実に入社してもらいたいと考えています。
学生側としては、必ずしもオファー面談で入社の意思を示す必要はありませんが、志望度の高い企業で意思が固まっているのであれば入社意思を示すと企業側に安心感をあたえられることでしょう。
理由⑤確認事項の擦り合わせをおこなうため
確認事項の擦り合わせをおこなうことは、オファー面談を設ける重要な理由の1つです。確認事項の擦り合わせをおこなうことで、学生側との認識の違いをなくし、学生側が前向きに入社を検討してもらえることにつなげることができます。
そのため、学生側としては自分が希望する労働条件や担当業務などを予め考えた上で面談に臨むことが大切です。入社意思を固めるにあたって必要な情報はどんどん聞くようにしましょう。
オファー面談で話される具体的な4つの内容
- 労働条件
- 業務内容・配属部署
- 労働環境・福利厚生
- 入社意思
オファー面談で話される具体的な内容としては労働条件、業務内容・配属部署、労働環境・福利厚生、入社意思の4つのトピックにわけられます。
オファー面談で話される内容について予習し回答を準備していくことで、当日の失敗を防げます。できれば、疑問点を事前に挙げておくのも良いでしょう。
話し漏れや聞き漏れがあると、挽回する機会がもう一度あるとはいえません。オファー面談を絶好の機会と捉え、しっかり準備していきましょう。
①労働条件
オファー面談の内容としてメジャーなものに、労働条件が挙げられます。就業開始時間、終了時間、就業場所、賃金など基本的かつ重要な情報のため、改めてオファー面談で確認することが多いです。
多くの企業の場合、面接や説明会では具体的な情報を掴むことは難しく、オファー面談時に初めて具体的な情報を知る場合もあります。企業側としても、内定を出した学生にしか出せない情報も多くあります。
仮に、面接や説明会で確認済みの内容であったとしても、改めてきちんと確認しておくことが重要です。たとえば、みなし残業代、フレックス制度、賞与、退職金などの項目については、企業によって大きく異なる項目ですし、入社前に把握せずに入社後に後悔するケースもあるため、労働条件を細かくチェックするようにしましょう。
②業務内容・配属部署
つづいて、業務内容・配属部署が挙げられます。内定を出した学生の適性を見極めたうえで、実際に担当する業務内容や配属部署を決めていきます。入社後に発表をする企業もありますが、オファー面談で告げられる場合もあります。
自分の希望の業務につければ、モチベーションを高く保つことができます。そのため、業務内容・配属部署についての話題があってもなくても、自分の希望をはっきりと伝えるようにしましょう。
③労働環境・福利厚生
労働環境・福利厚生は働くうえではとても大切な要素ですよね。オファー面談においても欠かせないトピックです。
具体的な内容としては、年間休日、有給や特別休暇の制度、各種手当、保養所や施設の割引券、スキルアップのための勉強にかかわる補助などが挙げられます。
補助や手当の詳しい条件や金額は、各企業によって大きく異なるため、細かい点まで確認することをおすすめします。また、有給や特別休暇の制度は存在しているだけでなく実際に使われているのか、現場での浸透具合を確認しておくと入社後のギャップを避けられますよ。
労働環境や福利厚生は、学生にとって自身のキャリアアップやワークライフバランスに大きくかかわる事柄です。自分に興味がある分野を調べて質問を用意し、抜けのないよう確認していきましょう。
④入社意思
企業としては内定を出した学生に確実に入社してほしいため、内定承諾前、内定承諾後どちらにも関わらず入社意思はよく聞かれる内容です。
たとえば、直接的に聞くほかに、ほかの企業の選考状況を探ってくる場合などが挙げられます。この場合、聞かれたら正直に答えるようにしてください。嘘をつくと、企業側の心象を悪くし、取り返しのつかないことになるだけでなく、バレた場合は入社意思に虚偽があったとし最悪のケースでは内定取り消しになりかねませんので注意しましょう。
入社意思が固まっているのなら改めてその旨をアピールしてもよいでしょう。もし入社に迷っているのなら、オファー面談の場で結論を出す必要はありません。失礼のないよう正直に申し出ましょう。
内定承諾後の辞退について解説している記事もあります。合わせて読んでみてください。
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キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
オファー面談で企業側が「何でも遠慮なく聞いてね」と言ってくれても、やはり待遇面や福利厚生などは聞きづらいといった声はよく聞きます。けれど学生からすると重視したい点ですよね。
このようなことを聞くと「謙虚さが足りない」と印象が悪くならないか心配になるかもしれませんが、そもそも学生と企業は対等の立場にあります。待遇面の確認をすることはまったく悪いことではありませんよ。
むしろオファー面談は求人票や説明会ではわからないこと、あいまいなことを確認する場です。面接で聞きづらかった「残業がどの程度あるのか」「通勤手当は一部なのか全額なのか」など、気になることはオファー面談で確認し、疑問や不安要素を入社前にクリアにしておきましょう。
オファー面談で良く聞かれる質問の回答を準備しておこう!
就活生
オファー面談の内容はよくわかりました。いくら面接とは違うと言ってもどんな質問をされるのかは気になります。
キャリアアドバイザー
そうですね。あらかじめ質問内容を理解して回答を準備しておくと良いですよ。
オファー面談では、良く聞かれる質問がいくつかあります。いざ聞かれたときにあまり間を開けずスムーズに答えられるよう、あらかじめ回答を準備しておくことが重要です。
現在の就活状況について
現在の就活状況について聞かれることは少なくありません。企業は内定を出した学生に、確実に入社してもらう必要があるため、学生の現在の就活状況について、細かく聞いてきます。この質問があったら、嘘偽りなく本当のことを述べるようにしてください。
ただいま〇〇業界の企業様の最終面接を控えております。
キャリアアドバイザー
具体的な企業名の名言を避けた上手い返しです。もし万が一社名を聞かれた場合には答えるようにしてください。
就活状況を聞かれた際は簡潔に現状を伝えるようにしてください。ほかの企業の選考を控えていても、隠す必要はありません。
隠さず述べたとして、オファー面談時に自身の評価が下がることは考えにくいでしょう。もし内定受諾の返事を猶予したい場合は、その理由と具体的な期間を述べるようにすると良いでしょう。
自社への理解度や準備状況について
自社への理解度や準備状況についても、良く聞かれます。入社後のミスマッチを防ぐため、またすぐに活躍してもらうためにおこなう質問です。特に新卒者向けの就職活動では、内定が出てから実際に入社するまで長い期間があります。
その間に、有意義な時間をいかに送ることができるかが、入社後の生活の充実度を左右すると言えます。
将来自分の希望である海外部門での活躍に向けて、英語の勉強に取り組んでおります。
キャリアアドバイザー
働く意思を強く感じられる内容で良いですね。具体的な資格名や目標などを併せて伝えるとさらに良いでしょう。
疑問や不安について
疑問や不安について聞かれることも多いでしょう。特に学生側は、面接や説明会では評価を気にしてなかなか本音を言い出せないものです。企業としては、改めて疑問や不安を聞く機会を設けることで、ミスマッチを防ぐ役割があります。
疑問や不安があるかどうか聞かれたら、できるだけ失礼のないように本音ベースで話すようにしてください。
御社には充実した育休産休制度がありますが、実際に取得されている方はどのくらいなのでしょうか。
キャリアアドバイザー
制度があっても実際に使う社員が少なければ意味がありません。このように正直に切り込む姿勢は評価できます。
このように、疑問や不安を簡潔に述べて聞くと良いでしょう。そのために、オファー面談を受ける前に質問の答えを準備しておくことが重要です。
オファー面談で積極的に確認すべき5つのポイント
オファー面談で積極的に確認すべきポイントは業務内容・配属部署、給与・評価制度、就業場所、就業時間・残業の有無、福利厚生・社内制度の5つです。
これらの普段聞きにくい質問を聞くには、オファー面談の場が適しています。企業とのミスマッチを防ぐために、積極的に聞くようにしましょう。また、これらのことを聞いたうえで内定を受諾するか判断してもいいかもしれません。
①業務内容・配属部署
業務内容・配属部署については、積極的に確認していきましょう。新卒向けの就活では基本的に、総合職として募集をしている企業が多いと言えます。そのため、業務内容・配属部署については、面接の段階ではわからないことが大半です。
面接での評価が終わった後におこなわれることが多いオファー面談では、業務内容・配属部署が決まっていることが少なくありません。また、もし決まっていたとしてもまだ変えられる余地があります。業務内容・配属部署が自分の希望とは異なった場合、はっきりとその旨を伝え、希望を申し出るようにしてください。
②給与・評価制度
言いにくいかもしれませんが、給与・評価制度について確認することは重要です。面接や説明会では語られなかった細かい制度について、説明を受けられる絶好の機会だからです。
たとえば、人事評価は年に何回あってどのようなフローなのか、賞与は年に何回でどれくらい出るのか、賞与の支給額はどのように決まるのか、昇給の条件はどのようなものなのか、インセンティブの制度はあるのかなどについて、どんどん質問をしていきましょう。
給与・評価制度について詳しく聞ける機会はあまりありません。オファー面談を受ける前に、給与・評価制度について気になることはまとめるようにしてください。
③就業場所
つい確認が漏れてしまいやすいですが、就業場所についての確認も欠かせません。面接や説明会ではあまり地方の支社や支店の雰囲気を掴むことはできません。しかし、地方に支社や支店を持つ企業は決して少なくありません。
配属部署によって異なることはもちろんのこと、同じ配属部署でも違う支社勤務になることもあります。
就業場所の決定は転居を伴うかもしれない大きな出来事です。希望通りにいくとは限りませんが、オファー面談の場で希望を伝えるのはごく自然なことですので、臆することなく申し出るようにしましょう。
④就業時間・残業の有無
面接や説明会ではあまり実態を掴めない場合があるため、就業時間・残業の有無も、積極的に確認しましょう。たとえば、実際に出勤する時間や退勤する時間はだいたい何時なのか、残業はどれくらいあるのかなどについて質問をするようにしてください。
ここで注意したいのは、配属部署や勤務地によって就業時間・残業の有無や時間が異なる場合があることです。そのため、質問をするときは実際の配属部署や勤務地の状況を細かく伝えてもらうようにしましょう。
また、時期によって時間が前後するかどうかも確認するようにしましょう。たとえば、月末は特に忙しく残業が毎日あるが月初と月中に関してはほとんど残業がない、決算月は毎日のように残業があるなどが挙げられます。
⑤福利厚生・社内制度
オファー面談で積極的に確認すべき5つ目のポイントは、福利厚生・社内制度についてです。面接や説明会では、実際の利用状況や細かな社内制度についての説明を省くことがあるからです。
たとえば、保養所の利用条件、人気の福利厚生、インセンティブ制度など気になることを聞くようにしましょう。福利厚生や社内制度だけで就職先が決められるわけではありませんが、働きやすさやキャリアアップの可能性を知ることに繋がるためとても重要な情報ですのでオファー面談で聞くことをおすすめします。
要チェック! オファー面談の前に準備しておくこととは
オファー面談の前に準備事項を把握しておくと、より準備作業がスムーズに進みます。いざ本番になったときに戸惑わないよう万全の対策をしましょう。
オファー面談の前に準備しておくことについて、説明していきます。
面談の担当者を確認しておく
意外と思われるかもしれませんが、面談の担当者を確認しておくことがまず始めに重要と言えるポイントです。オファー面談では、具体的な雰囲気や制度について説明する必要があるため、入社後実際に上司になる担当者を配置する企業が少なくありません。
そのため面接官とは異なり、オファー面談の担当者は実際の上司である可能性があります。実際の上司だと入社後の業務内容やキャリアパスを具体的にイメージできるだけでなく、入社後の人間関係を構築するきっかけにもなるため、面談時の担当者を確認しておくようにしましょう。
また、面接や説明会で一度会ったことのある担当者である場合もあります。その場合、過去の話を振られる可能性があります。本番で卒なく対応ができるよう、担当者が誰なのかを確認するようにしてください。
質問リストを作成しておく
当たり前かもしれませんが、いまいちど質問リストの作成をしましょう。入社にあたって不安に思っていることや抱いている疑問について、リストアップしておきましょう。そうすることで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。また、内定受諾を迷っている場合は、判断材料にすることができるでしょう。
質問リストを作成するときは本番で見返しやすいよう、メモ用紙に綺麗に並べていくことがおすすめです。また、企業からの回答をメモしていくことで、後で見返しやすくなります。
頭の中で把握していると思っていても、つい漏れが出てきてしまいがちです。メモした質問リストを見ながら質問することも問題ないでしょう。
熱意をアピールできるようにしておく
面接を終えた後でも、オファー面談に向けて熱意をアピールできるようにしておくことは重要です。なぜなら、オファー面談の担当者は入社後上司になる確率が高く、ここで自分の評価を上げておくことは、入社後のスタートダッシュにおいてとても大切になるからです。
面接とは異なり内定が出てある程度入社後のビジョンが見えている状態なので、より具体的な行動を述べることで熱意をアピールするようにしましょう。たとえば、ビジネス書を読んだり資格試験に臨んだりといった、直接仕事にかかわりそうな努力を伝えることが挙げられます。
オファー面談ではどうしても自分の希望を述べる機会が多くなってきます。企業側の心象を悪くしないよう、熱意もしっかりとアピールするようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる
オファー面談となるとつい気が緩み、準備をせずに足を運ぶ人もいます。ここで注意したいのは、受け身の姿勢で参加すると企業側の話を聞くだけになってしまい、貴重な疑問解消の機会を逃してしまう可能性があるということです。
オファー面談に参加する前に、入社するにあたって改めて確認したいことや気になっていることを整理しておきましょう。また現在の就活の状況を細かく聞かれる場合も多いので、現在の気持ちや今後についての考えをきちんと話せるようにしておくのも大切です。
何も準備せずに参加すると、当日「何も準備してこなかったけど大丈夫かな」と心配になって余計に緊張してしまう可能性もあります。後から「これを聞けば良かった」「もっと話せば良かった」と後悔しないためにも、オファー面談でも準備はしっかりするようにしましょう。
必須マナー! オファー面談で選考に落ちないための4つの注意点
オファー面談が影響して選考に落ちることは基本的にありませんが、担当する相手もあくまで人間です。絶対に印象に影響がない、とは言い切れません。
前提としてオファー面談は学生の評価を左右する場ではないものの、例外があります。
もしも例外に当てはまる行動をしてしまった場合は、オファー面談に落ちてしまうことがあるかもしれません。そのため、ここで解説する注意点を踏まえて対策を考えていくようにしましょう。
面談ではビジネス向けの服装を着用する
まず始めに意識したいのは、オファー面談ではビジネス向けの服装を着用することです。できればリクルートスーツが良いでしょう。なぜなら、仕事に適していない服装をしていると、見た目だけで担当者の心象を悪くするからです。
たとえば、Tシャツとジーパンで出向く、過度に露出した服を着る、アクセサリーをたくさん身につけるなどのファッションは避けておくのが無難です。服装の指定が特にない場合でも、最善の選択をとるようにしてください。
オファー面談は面接ではないために気軽に考えてしまい服装に気を抜く学生もいます。しかし、企業側は学生の行動をよく見ています。
もしもオファー面談の場にそぐわないような服装で出かけてしまった場合、それまでの評価を大きく覆す結果になってしまう可能性もある点は留意しておきましょう。
オフィスカジュアルを指定された場合はこちらを参考にしてみてください。
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返事は1週間以内に伝える
ビジネスの場では返事を長引かせないことがマナーとされているため、返事は1週間以内に伝えることが重要です。
たとえば、内定受諾を迷っている、希望通りの勤務地や部署ではないなど、即断即決しにくいケースもあることでしょう。その場合は、正直に何に迷っているのかを述べた上で返答を待ってほしい旨を述べ、1週間以内にどんな手段で伝えるのか申し出るようにしてください。
キャリアアドバイザー
もし1週間以上待ってほしい場合は、その理由と返答時期について述べるようにしてください。
言葉遣いや態度など社会人としてのマナーを守る
当たり前かもしれませんが、言葉遣いや態度など社会人としてのマナーを守ることは何より大切です。当たり前のようなことですが、なかなか実行できていない人も多いので、逆に言えば印象アップのチャンスともとれます。
オファー面談では特に、面接が終わって内定が出た後だからと、気を抜いてしまう事例が挙げられます。歳が近い先輩社員がオファー面談担当者の場合でも、くだけた話し方は避けて、場に合った適切な態度、言葉遣いを意識して、失礼のないよう過ごしましょう。
キャリアアドバイザー
いくらオファー面談だからとは言え、そこはビジネスの場です。言葉遣いや態度など社会人としてのマナーを守ることは当然のことと捉えられていますよ。
疑問や不安などの曖昧な点を残さない
忘れがちですが、企業との認識の違いで手続きが遅れたり、漏れたりを防ぐためにも、疑問や不安などの曖昧な点を残さないようにしましょう。
入社前の研修有無やある場合の日程や手続きについて聞いておくなど、どんな細かなことでも構いません。実際のビジネスの場では大事な契約が失敗したり、大きな損失につながったりする可能性を防ぐためにも疑問や不安などの曖昧な点を残すことは避けます。
もしオファー面談の場でそのようなことがあれば、企業側は学生の評価を見直すことになるかもしれません。大事なビジネススキルの1つとして、重要視されていることは間違いありません。
オファー面談で落ちてしまうケースとは
オファー面談は選考ではないため直接的に評価に関係しません。ただし、これから紹介する4つのケースに該当する場合は評価の見直しがなされて落ちてしまう可能性があります。
- 応募書類に虚偽の記載や報告があった場合
- SNSでの不適切な投稿が見つかった場合
- 経営や事業の急激な悪化があった場合
- 社内ポリシーに反する行動や言動があった場合
自分の言動が原因であるものから、自分ではどうしようもならないものまであります。あらかじめ確認しておくことで最悪の事態を回避できるかもしれません。また、万が一不測の事態に陥った場合でも落ち着いて行動するように心がけましょう。
応募書類に虚偽の記載や報告があった場合
応募書類に虚偽の記載や報告があった場合は、許されないことが多くなっています。これによって学生の評価が覆る可能性があるからです。たとえば、学歴詐称、資格のごまかし、経歴の虚偽記載などが挙げられます。
オファー面談でより綿密な会話がおこなわれることにより、明らかになるケースがあります。企業側は学生からの申告のもと、公正な判断によって内定者を選抜しています。万が一虚偽の記載や報告があった場合は、企業の信用問題に発展するかもしれません。また、ほかの優秀な人材を取り逃してしまう恐れもあります。
これらの点から、応募書類に虚偽の記載や報告があった場合は、たとえ内定を受諾した後にオファー面談があっても、その後で不採用の通知が改めてなされる可能性があります。
SNSでの不適切な投稿が見つかった場合
SNSでの不適切な投稿が見つかった場合、学生の信用がなくなってしまうためオファー面談で落ちてしまうかもしれません。企業としても信用問題に発展し、大きな痛手を被る場合があります。
たとえば、外部に漏らしてはいけない企業の内部情報を拡散してしまったり、公の場での不適切な行為をアップロードしてしまったりすることが考えられます。オファー面談の内容は、企業の機密情報が多く含まれているため安易に口外してはなりません。
入社前ではありますが、会社の顔として企業の信用を傷つけないよう、背筋を伸ばして行動するようにしてください。自身がSNSにアップロードすることはもちろんのこと、知り合いや友人にアップロードされることのないよう、常に日常生活に気を配りましょう。
経営や事業の急激な悪化があった場合
可能性として考えておきたいのは、経営や事業の急激な悪化があった場合です。新卒採用だけでなく、入社前後の手続き、新入社員の教育には多大な資金が必要だからです。
企業はある程度余裕を持って採用活動に臨みますが、それでもビジネスの世界では不測の事態が起こり得ます。経営や事業の急激な悪化があり、資金が足りなくなった場合、学生の内定を断ってしまうこともあるでしょう。
ただし、内定が出た後オファー面談があり、その後でもし経営や事業の急激な悪化があった場合としても、学生を受け入れる企業もあります。一つひとつのニュースに一喜一憂せずに、自分の今できることを積み重ねていくことが重要です。
社内ポリシーに反する行動や言動があった場合
特に注意しておきたいのは、社内ポリシーに反する行動や言動があった場合です。
社内ポリシーとは、
- 社内規定
- 社内ルール
- セキュリティ
に関してなどの方針や指針のことです。社内ポリシーに反する行動や言動があった場合、会社に入ってもやっていけないとみなされるからです。社内ポリシーには、法律を犯さないことやマナーを守ることなど、常識的な内容が大半を占めています。
社内ポリシーが分からない場合は、オファー面談の場で聞いておくようにしましょう。特に、やってはいけないことを把握しておくことが重要です。基本的には、マナーを守って規則正しく生活をしていれば、社内ポリシーに反することはありません。しかしながら、その企業独特のルールがある場合もあります。漏れなく確認しておくことをお勧めします。
オファー面談とは何か悩んでいる学生からのよくある質問
オファー面談とは何かに対してユーザーが気になる質問にキャリアアドバイザーが回答します。オファー面談に関して悩んでいる学生は少なくありません。本番に臨む前に、不安や疑問を解消しておくことが重要です。わからないことがあればよくある質問項目をチェックして、準備しておくようにしましょう。
-
オファー面談の目的は何ですか?
主としてオファー面談は企業と学生の最終確認の場として設けられています。実際の業務内容や雰囲気を学生に伝えておくことで入社をより確実にするだけでなく、ミスマッチを防ぐことで、入社後に活躍してもらえるようサポートをする側面があります。また、法律で交付が義務づけられている、労働条件通知書を渡す企業やその他、入社に際する注意事項や具体的な手続きに関する説明がある場合など企業によって目的はさまざまです。
基本的にオファー面談は面接とは異なり、学生の評価を主目的とした会話はなされません。あまり緊張しすぎないようにしましょう。オファー面談の目的を押さえて、必要以上に肩ひじを張らずに臨みたいですね。
-
オファー面談の後に落ちることがあるのでしょうか?
オファー面談の後に落ちることはあります。しかし、相当レアなケースと言えるでしょう。たとえば、虚偽の申告が明るみになった場合、企業の経営状況が悪化した場合、SNSに不適切な投稿をしてしまった場合、重大なルール違反があった場合などが挙げられます。
オファー面談は面接とは異なり、学生の評価はなされない傾向にあります。だからといって、気を抜いた言動をしていると内定が取り消される場合があるのです。内定をもらったからといって安心しきらずに、慎重に行動するようにしてください。
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オファー面談の服装はどうすれば良いですか?
面接時と同じく、リクルートスーツやオフィスカジュアルがおすすめです。なぜなら、オファー面談と言えどもビジネスの場だからです。ビジネスの場にそぐわないような恰好をしていれば、もしかしたら評価が下がるかもしれません。内定をもらったからといって油断は禁物です。自身の評価を下げることのないよう、オフィシャルな場に合わないような身だしなみをしないよう、特に指示がない限りはスーツで臨むようにして、そのうえでも身だしなみに十分気を配るようにしてください。
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オファー面談後に内定辞退はできますか?
入社2週間前であれば、内定辞退は法的に問題ありません。たとえオファー面談を済ませていたとしても、法的な拘束力はそこにはないからです。また、内定承諾書や入社誓約書などにも法的な拘束力はありません。しかし、マナーの観点からはオファー面談後に内定辞退をするのはあまりよくないと言えます。なぜなら、企業は確実に学生に入社してもらうためにわざわざ面談の機会をつくっているからです。
もしオファー面談後に内定を辞退する場合は、くれぐれも失礼のないように丁重にお断りを入れるようにしてください。
オファー面談の目的を理解して万全の準備で入社後のイメージを明確にしよう
オファー面談は、企業と学生の最終確認の場です。労働条件、業務内容、待遇など面接や説明会では聞きづらかったことを聞ける絶好の機会でもあります。企業側としても、内定を出した学生に確実に入社してほしいという想いがあります。
その想いに応えられるよう、熱意や意思、希望は的確に伝えるようにしてください。また、内定受諾を迷っている場合でも、マナーを守ってオファー面談に臨むことで、良い判断材料になります。オファー面談に臨む前に万全の準備をおこない、入社後のイメージが明確になるように取り組みましょう。
オファー面談の目的は学生と企業側の最終確認です。そのため、ミスマッチを起こさないよう、今の内に疑問は解消するようにしてください。