目次
- 内定に迷う理由の整理と行動が入社後の活躍に影響する
- 理由を整理しよう! 内定に迷う2つのパターン
- パターン①内定にモヤモヤして就職活動を続けるか悩んでいる
- パターン➁どの企業の内定承諾をするか悩んでいる
- 内定承諾に迷っている人がすべきこと6選
- ①内定を保留する
- ②自己分析をやり直して価値観を明確にする
- ③企業・業界を分析する
- ④内定者イベントに参加する
- ⑤内定先の社員へ話を聞く
- ⑥就活のプロからアドバイスをもらう
- 内定に迷う人があらためてすべき自己分析のポイント
- 強み・弱みをあらためて考える
- 実現したいことを考える
- 学生時代に力を入れたこと振り返る
- 内定に迷うときの企業分析のポイント
- 自己分析をもとに就職活動の軸を整理する
- 就職活動の軸の優先順位をつける
- 応募・内定企業の評価を表にまとめる
- 内定に迷っている人がやってはいけない5つの注意点
- ①きちんと考えずに内定承諾を決めてしまう
- ②自分で内定企業を決めず他人に委ねてしまう
- ③給料など条件面だけで内定先を決めてしまう
- ④採用担当者だけで内定を決めてしまう
- ⑤内定保留の期限を延長してしまう
- どのように伝える? 内定保留・辞退連絡ケース別例文
- 内定を保留する場合
- 内定を辞退する場合
- 自分と徹底的に向き合って内定に迷う不安を解決しよう
内定に迷う理由の整理と行動が入社後の活躍に影響する
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「複どの企業の内定承諾すれば迷っているのですが、どのように選ぶべきでしょうか」
「内定が出たのですが、まだ就職活動を続けるべきか迷っています」
このような質問をされることがあります。確かに選考を受けて内定を獲得すると、どの企業も良いところがあり、企業選びの基準がわからなくなることもありますよね。
内定承諾をするかどうか迷うときには、きちんと自分に向き合うことが大切です。迷ったときに自分と向き合うことで、入社後に納得感を持ってはたらけるようになりますよ。
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理由を整理しよう! 内定に迷う2つのパターン
はじめに、内定を承諾しようかどうか迷う理由を整理することから始めます。漠然と悩んでいるだけでは、悩みを解消する方法がわかりませんよね。迷いを解消できるように、悩みの原因を分析しましょう。
ここでは代表的な2つのパターンを紹介します。自分がどちらに当てはまるか考えながら読み進めてくださいね。
パターン①内定にモヤモヤして就職活動を続けるか悩んでいる
1つ目のパターンは、内定が出たものの就職活動を続けようか悩んでいる状態です。第一志望の企業が選考落ちになってしまったり、選考を進めていくうちにイメージしていた仕事と異なったりすると、就活を続けた方が良いのではないかと悩んでしまいます。
実はこの悩みを深堀すると、さらに2つの理由に分かれます。
就職活動の軸が整理できていない
企業を選ぶときには、経営理念や業種・職種、一緒に働く人、福利厚生などさまざまな特徴があります。しかし、就活の軸が整理できていないと人によって企業を選ぶときに意識することの優先順位が異なり、自分にとって優先度の高い条件が把握できず判断ができなくなってしまうのです。
キャリアアドバイザー
自己分析ができていない
就活を続けるかどうか悩む2つ目の原因は、自己分析ができていないことです。自己分析では、自分の強みや力を入れたこと、志望動機などを考えますよね。これらの内容に納得感がないときに「自分は内定企業で働けるのか」や「そもそもやりたいことは何か」が分からずに悩んでしまうのです。
もし就活の軸の優先順位が決められていても、自己分析が不足するとそれぞれの軸が自分の希望を満たしてしているのか判断できないということになります。
キャリアアドバイザー
「一緒に働く人を重視したい」と優先順位を考えられていても、「どのような人と一緒に働きたいのか」や「なぜそのような特徴がある人と働きたいのか」が言語化できてないということですね。優先順位を決めるだけでなく、それぞれの軸が何を意味しているのかを自分で分析する必要があるのです。
パターン➁どの企業の内定承諾をするか悩んでいる
二つ目のパターンは、複数の企業から内定が出ていて、どの企業の内定を承諾するか悩んでいる状態です。複数の業界で魅力的なポイントが異なる場合や、同じ業界でも志望度が同じくらい高い企業だと迷うことが多いと思います。
複数内定が出ているパターンについても、2つに分けて原因の解説をしますね。
業界の分析がきちんとできていない
内定が出ている企業が一つの業界ではない人は、業界ごとの特徴が分析できていないことが多いです。業界が異なると仕事内容が変わることはもちろんですが、働く人の特徴や業界の将来性も大きく変わりますよね。この違いをきちんと分析できていると、内定に迷っている企業の違いや比較がしやすくなります。
企業の分析がきちんとできていない
さらに、業界だけでなく企業ごとの特徴を分析しきれていないことも内定に迷う原因になります。特に家族や友人に相談をしている人は、企業の知名度やイメージで内定承諾すべき企業をアドバイスされて悩んでしまうことも多いです。
はじめのパターンで説明したとおり「就活の軸」を持つことが大切ですが、その軸をうまく当てはめるために企業について詳しく理解しておかなければなりません。この分析ができていないと周囲の意見に流されて悩んでしまうのです。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
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内定承諾に迷っている人がすべきこと6選
ここまで内定に迷う人が悩む理由について整理しました。ここからは、内定承諾に迷っている人がすべきことを紹介します。
①内定を保留する
内定が出たときに、回答の期限が定められることがあります。この期限が先付けであれば問題ないですが、1週間以内など短い期間で設定されているときは回答の保留してもらうようにお願いしましょう。
内定の決断ができないときに勢いで決めてしまうと「内定承諾のときに考えておけばよかった」と後悔してしまう可能性もあります。入社後に後悔しないためにも、内定承諾企業を考える時間を確保するようにしましょう。
内定を保留するときのポイントは、こちらで解説しているので参考にしてください。
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キャリアアドバイザーコメント辻 華菜子プロフィールをみる
内定承諾するかどうか悩んでいる人の中には、内定保留すると企業からの印象が悪くなるのではないかと不安に感じている人がいるかもしれません。ですが、内定を保留にしたとしても、印象が下がったり入社後の関係性が悪くなったりすることはないので安心してください。
企業としても不安を解消した状態で、安心して就職することを望んでいます。そのため、むしろプラス印象になることもあるほどですよ。一度内定辞退をしてしまうと、後に内定をもらうことはできないことが多いです。少しでも悩んでいるのであれば、内定保留をすることがおすすめですね。
基本的には内定保留は好印象であるものの、内定保留する理由が不明確であったり、保留期間が根拠なく長かったりするとマイナス印象になることもあるので注意しましょう。
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②自己分析をやり直して価値観を明確にする
自分が何を重視しているのかあらためて自己分析をすることが大切です。就活で重視する企業選びの軸は、自分の過去の経験に紐づいています。たとえば「チームで協働して働く仕事をしたい」と考えている人は、チームで取り組む部活やサークルで成功体験があります。このように過去の経験を振り返り自己分析することで、企業を選ぶ軸となる価値観を見つけることができるのです。
企業選びの軸を見つけるための自己分析方法はいくつかありますが、こちらの記事で紹介しているので参考にしてくださいね。
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③企業・業界を分析する
自己分析の次に重要なことが、内定に迷う業界や企業の分析です。業界や企業についての情報が、参加した説明会や面接で得られた情報のみの人は、業界・企業研究が足りないかもしれません。
業界や企業に関する情報を深く調べられていないと、一部の情報のみで内定承諾の判断をすることになってしまうので、迷っていない人でも入社後のギャップに悩んでしまう可能性もあります。
自分にあっている企業を見つけるためには、「業界研究ノート」を作成して分析することがおすすめですよ。こちらの記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
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また、企業研究については仕事内容まで深く理解しておくことがおすすめです。企業研究をするためには、こちらの記事をチェックするとスムーズに企業分析が進みますよ。
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④内定者イベントに参加する
企業によっては内定者が集まるイベントが開催されていることがあります。このイベントに参加することがおすすめですよ。
「内定を承諾していないのにイベントに参加するのは気が引ける」と思った人がいるかもしれません。ですが、内定を承諾しているかどうか気にせず参加しましょう。企業側も内定承諾に迷う学生向けに開催している目的もあるため、参加することがおすすめです。
内定者イベントに参加することで、入社後にどのような社員・同期と働くのかイメージができるため、内定を承諾するかどうか決める判断材料にもなりますよ。
こちらの記事では内定者面談での質問例を紹介しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
就活生の中には内定者イベントを控えていて、参加したいけれども、参加すると内定辞退ができなくなってしまうと考えている人もいるのではないでしょうか。内定者イベントに参加した後でも内定辞退は可能ですし、イベントへの参加が内定承諾になることはないですよ。
企業が内定者イベントを企画している理由の1つに、ミスマッチがないかどうかを判断する場を提供していることが挙げられます。就職活動中は企業の採用担当者や現場社員とのかかわりがメインなので、内定者にどのような人がいるかもわからないですよね。内定者とかかわることで、働くイメージをつかむこともできますよ。もちろんイベントへ参加した結果、内定辞退も可能なので、まずは参加することがおすすめですね。
内定者イベントに参加するかどうか悩んでいる人は、内定承諾するかどうか悩みを解決する良い機会になります。参加後の内定辞退は違法になることはないので、参加するようにしましょう。
⑤内定先の社員へ話を聞く
内定者のイベントがなかったり、イベント参加をしても決められないときには、内定承諾を迷っている企業の社員へ直接話を聞くことがおすすめです。内定に迷う人に対して、企業側もミスマッチを防ぐために社員を紹介してくれることがほとんどです。内定承諾に迷うことを伝えて、社員を紹介してもらうように採用担当者へ依頼しましょう。
ただし、社員も業務時間を使って相談を受けてくれるため、聞きたい内容は整理しなければなりません。自己分析や企業分析をきちんとしたうえで、話を聞くようにしてくださいね。
⑥就活のプロからアドバイスをもらう
最後の方法は、就活エージェントなどを利用して就活のプロからアドバイスをもらうことです。内定がすでにある人は登録できないと思っている学生が多いですが、実は内定がある学生でも登録することができます。登録をすると就活のプロであるキャリアアドバイザーへ内定承諾するかどうか迷っていることを相談できますよ。
キャリアアドバイザーに相談をすると、紹介できる求人がいくつかあります。他の求人と比較して内定承諾するべきかどうか判断することができるので、納得感を持って判断するきっかけになりますよ。
内定に迷う人があらためてすべき自己分析のポイント
就活生
自己分析が重要なことはわかったのですが、どのように分析すれば良いのでしょうか?
キャリアアドバイザー
内定に迷う人は3つの自己分析をすると良いですよ。詳しく説明しますね。
就職後にミスマッチがないよう時間をかけて自己分析をすることは大切ですが、内定承諾の期限が迫っていたり内定の保留ができなかったりする企業もありますよね。そのような状況で、内定に迷う人が見直すべき自己分析が3つあります。
内定の回答まで期間がない人であっても、これから紹介する3つの自己分析だけは必ず実践するようにしましょう。
強み・弱みをあらためて考える
就活でアピールした強みや弱みに対して納得感があるかどうかあらためて考えてみましょう。強みと弱みをきちんと分析した人であれば問題ないですが、内定承諾するか迷う人の中には、あまり時間をかけずに強みと弱みを考えたという人も多いです。エントリーシート(ES)や面接でアピールした強みに自信がなかったり、伝えた弱みとは別のものがあると内定承諾する自信がなくなってしまうのです。
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実現したいことを考える
面接を進めると「選考を受けている企業で何が実現できるのか」を考えてしまい、就職後に自分が実現したいことをきちんと考えられていないことがあります。実現したいレベルまで言語化ができていなくても、興味があることを言語化しておくことが大切ですよ。
実現したいことを言語化することで、内定承諾するか迷っている企業に入社するべきかどうか判断することができますよね。また、実現したいことが明確になると、内定保留している企業の社員へ質問をするときにも伝わりやすくなります。
学生時代に力を入れたこと振り返る
これもESや面接で聞かれた内容ですが、学生時代に最も力を入れたこともあらためて言語化しましょう。学生時代に力を入れたことが聞かれる理由は、課題や困難に対してどのように乗り越えたのかを知ることです。それによっては、入社後に学生時代と同じような取り組みや活躍をしてくれるのかどうか判断しています。
これも自己PRと同様に納得感あるエピソードが考えられていればあらためて振り返る必要はありません。ですが、面接のために実績や成果を重視して「最も力を入れて取り組んだこと」が別にある場合には、その経験をあらためて考えましょう。
「学生時代に力を入れたこと」がなかなか見つからない人は、対処法をこちらの記事で詳しく説明しています。少しでも悩んでいる人は、今すぐにチェックしましょう。
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内定に迷うときの企業分析のポイント
学生「自己分析は実践方法がわかったのですが、企業分析はどうすれば良いでしょうか」
CA「企業分析も自己分析と同じく3つのポイントがありますよ。詳しく解説するのでチェックしてくださいね」
自己分析をもとに就職活動の軸を整理する
まずは就職活動の軸を整理することが大切です。就職活動の軸は、4つの軸に分けて考えることができますよ。
- 企業理念
- 業界・仕事内容
- 一緒に働く人
- 福利厚生
まずは、内定に迷っている企業の特徴をこの4つに当てはめて企業を分析する材料をそろえましょう。
①企業理念
まずは企業の経営理念やビジョンについて調べましょう。調べる方法は、企業の採用ページやホームページを検索してください。企業によって企業理念は、ミッションや経営理念、社是、社訓という言葉が使われていることもあります。経営理念と似ていますが、ビジョンは事業を通じて将来的に成し遂げたいことや成し遂げた姿のことです。
混同しがちな言葉ですが、それぞれを分けて整理してくださいね。
②業界・仕事内容
次に整理することは、業界と仕事内容です。内定承諾を迷っている企業が同じ業界の場合は、仕事内容のみ整理しましょう。
業界を分析するときは「〇〇業界」のように一言でまとめるのではなく、ビジネスモデルなどの具体的な特徴まで整理するようにしましょう。
キャリアアドバイザー
たとえば、取引先が企業になる「B to B」企業なのか、個人に向けた「B to C」企業なのかどうかなどです。それ以外にも、業界のトレンドや将来性についても調べられると、内定承諾をするか判断しやすくなりますよ。
業務内容については、どのような仕事を担当するのかを整理します。総合職の場合は、配属される可能性がある仕事についてそれぞれ調べましょう。
仕事内容を調べるときには「どのように仕事をおこなうかおこなうか」まで理解することが大切です。たとえば「1人で取り組む仕事」と「チームで協働する仕事」ではイメージが変わりますよね。仕事の仕方がイメージできないときには、内定先の担当者へあらためてヒアリングして仕事がイメージできるようになりましょう。
③一緒に働く人・組織風土
3つ目は一緒に働く人や組織風土について整理します。今まで面接で話した社員の雰囲気や、面接官から聞いた会社の風土や活躍している人の特徴をあらためて言語化してみましょう。たとえば、組織風土について「高い目標を掲げて高いモチベーションで取り組む人が多い職場」と「常にコミュニケーションをとって協働する人が多い職場」では働き方が異なりますよね。
一緒に働く人や組織風土は感覚で判断してしまっていることが多いですが、言語化をすることで客観的に判断できるようになります。
④福利厚生・待遇・特権
最後に言語化する就職活動の軸は、福利厚生や待遇・特権についてです。たとえば、社員寮があるかどうかや、産休・育休の取得率が高いかどうか、初任給などです。これらの条件についても、採用ページや企業ホームページに記載されているので、制度についてあらためて調べてみましょう。
就職活動の軸の優先順位をつける
ここまでに整理した就職活動の軸の中で、自分がどの条件を重視しているのか優先順位をつけましょう。明確に優先順位がつけられない場合は、同じ優先順位として設定しても問題ありません。
優先順位をつけるときは、自己分析をした内容を参考にするとスムーズに考えられますよ。部活やサークル、アルバイトの経験を振り返り、成功したときになぜ成功したのかや、楽しかったときにはなぜ楽しかったのか理由を考えると自分が無意識のうちに重視していたポイントが見えてきます。自己分析で整理した内容を踏まえて、優先順位を設定しましょう。
応募・内定企業の評価を表にまとめる
優先順位をつけたら、最後に内定に迷っている企業を点数化します。自己分析で考えた企業選びの軸と内定を迷っている企業で表をつくり、3段階で評価してみましょう。そして3段階それぞれに点数をつけると、企業を点数化して自分の軸にあっているか判断できます。
表に整理すると、重視しているポイントはどの企業が満たしているのか、自分が内定に迷うポイント(◯・△が入っている箇所)が明確になりますよね。このように企業分析した結果を可視化することで、自分が何に悩んでいるのかわかりやすく整理できるので実践してみましょう。
内定に迷っている人がやってはいけない5つの注意点
ここまで内定に迷う人がすべき自己分析と企業研究について紹介しました。実は、内定に迷っている人がやってはいけない注意点がいくつかあります。この注意点にあることをしてしまうと、就職活動だけでなく就職後にマイナス影響を与えてしまう可能性もあります。
内定に迷っている人は、5つのことをやっていないか・やろうとしていないかチェックしてください。
①きちんと考えずに内定承諾を決めてしまう
就活が長期間になったり、なかなか内定がもらえなかったりすると、面倒になり勢いで内定承諾を決めたくなることもあると思います。ですが、内定獲得した企業が必ずしもマッチングしているとは限りません。きちんと考えて内定承諾の意思決定をしなければ、入社後に後悔をしてしまうのは自分になってしまいます。
長い期間にわたって就職活動を続けて疲弊しているかもしれませんが、就職後に働く期間はもっと長い期間になることがほとんどです。短期的な考えにならないように注意してくださいね。
②自分で内定企業を決めず他人に委ねてしまう
内定承諾するかどうか悩むと、つい家族や知人などの他人に決めてもらいたくなりますよね。ですが、これも絶対にやってはいけません。家族や知人などどんなに距離が近い関係性であっても、自分のやりたいことや価値観を知っているのは自分だけです。やはり、きちんと自分と向き合うことが大切ですね。
また、自分で意思決定をすることで、入社後のモチベーションが左右されますよ。他人に任せてしまうと「自分で決めておけばよかった」と後悔してしまう可能性があります。このような後悔しないように、最終的には自分で意思決定をしましょう。
③給料など条件面だけで内定先を決めてしまう
給料や福利厚生の有無は判断がしやすいので、迷ったときに比べてしまいがちですが、条件面だけで内定先を決めてしまうことも避けましょう。もちろん、就職活動の軸で「給料や福利厚生を重要視している」のであれば問題ないですが、そうでない場合には自分が重視している条件で判断することが大切ですね。
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内定承諾するかどうかを悩む理由が給料の場合は、長期的な目線で考え直した方が良いです。給与が良い企業であっても昇給しづらい企業であれば、入社後に給料の満足度が低くなってしまいますよね。逆もしかりで、給料が低い企業であっても、入社後に昇給しやすい企業であれば数年働くと高水準で働ける可能性もあります。
入社後の条件を詳しく調べておくことも大切ですが、なかなか調べきれないこともあります。そのため、入社時の条件だけで判断してしまうと、将来的にマイナス影響が生じてしまう可能性があるのです。短期的な条件だけで内定承諾するかどうかを選ぶのではなく、きちんと納得感があるかどうか考えて判断しましょう。
④採用担当者だけで内定を決めてしまう
就職活動の軸で「一緒に働く人を重視」している人は特に注意が必要ですが、採用担当者の人柄や対応だけで内定を決めてしまうことも避けるようにしましょう。もちろん面接を受けた企業の社員ではあるのですが、実際に配属される部署や職種で働いている人とは印象が異なる場合もあります。
人事担当者だけでなく配属される可能性がある部署の若手社員や管理職などの社員の印象で判断するようにしてください。
⑤内定保留の期限を延長してしまう
内定に迷って回答期限を保留にし、期限を延長することも絶対に避けましょう。社会人として仕事をするうえでも期限を守ることは必須のビジネスマナーです。
とはいえ、就活生にとってファーストキャリアは重要な意思決定の機会です。そのため、もし内定保留の期限を延長したい場合は、「なぜ承諾可否の判断がつかないか」「いつまで待ってほしいのか」の2点を企業側に誠意をもって伝えることができれば、「期限の延長をしたから内定を取り消しする」となることはないでしょう。
どのように伝える? 内定保留・辞退連絡ケース別例文
内定に迷った結果、内定保留や内定辞退をするときの連絡方法について例文を紹介します。
まず内定保留と辞退は、できるだけ早く企業に伝えることが大切です。連絡が遅くなると気持ち的に伝えづらくなりますし、連絡がつながらなかったときなどはトラブルにも発展しかねません。
また、内定にまつわる連絡をするときには、できるだけ電話での連絡を優先するようにしましょう。ただし、担当者が連絡に出られないときなどは、メールも活用するようにしてください。ここでは、内定保留と辞退の2パターンについて、電話とメールに分けて解説します。
内定を保留する場合
内定保留をしたいときは、保留にしたい理由と保留期限を伝えるようにしましょう。また、保留期限について根拠がない日程を設定しても了承が得られない可能性があります。希望する保留期限の日程の説明をすることも大切です。
電話例文
電話で連絡をするときは、採用担当者ではない社員が連絡を取ることもあります。そのため、自分の大学名と名前、要件をはじめに述べるようにしてください。
就活生
御社の選考を受けています、〇〇大学〇〇と申します。いつも大変お世話になっています。
内定の件でご連絡いたしました。人事部の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。
受付
〇〇ですね、おつなぎするのでお待ちください。
担当者
お電話代わりました、〇〇でございます。
就活生
お世話になっています、〇〇大学〇〇でございます。内定の件でご連絡させていただきました。
ただいま5分ほどお時間よろしいでしょうか。
担当者
5分であれば問題ございません。
就活生
先日は内定のご連絡誠にありがとうございました。
内定の回答ですが、勝手ながら〇日まで保留させていただきたくご連絡いたしました。
担当者
差し支えなければ理由をお伺いできますでしょうか。
就活生
選考中の企業が〇社ありすべての企業の最終選考を受けたうえで判断したいと思っています。
最終選考の結果が〇日に出るため、可能であれば〇日まで検討したく存じます。
担当者
かしこまりました。それでは、ご連絡お待ちしています。
キャリアアドバイザー
保留を希望する理由が明確に伝えられており、希望する保留期限と期限の理由もわかりやすく伝えられていますね。
メール例文
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
【内定のご回答について】〇〇大学 港太郎
株式会社〇〇
人事部
〇〇 〇〇様
いつも大変お世話になっています。
〇〇大学〇〇学部 港太郎でございます。
このたびは内定のご連絡誠にありがとうございます。
内定のご回答ですが、勝手ながら〇日まで
保留にさせていただけないでしょうか。
他の企業で最終選考を控えており、
選考中の企業の結果が出たうえで
入社企業の判断をしたいと思っています。
〇日にすべての企業から選考結果が出揃いるので
〇日に回答できればと存じます。
ご多忙な中恐縮ですが、よろしくお願いします。
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――
キャリアアドバイザー
採用担当者が知りたい情報がすべて書かれているので、1回のやりとりで完結するメールになっていますね。
内定を辞退する場合
続いて内定を辞退する場合について例文を紹介します。基本的なマナーは先ほど紹介した電話対応・メール対応と同じなので、内容について確認してください。
電話例文
就活生
御社の選考を受けています、〇〇大学〇〇と申します。いつも大変お世話になっています。
内定の件でご連絡いたしました。人事部の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。
担当者
お電話変わりました、〇〇でございます。
就活生
お世話になっています、〇〇大学〇〇でございます。内定の件でご連絡させていただきました。
ただいま5分ほどお時間よろしいでしょうか。
担当者
はい、大丈夫です。
就活生
このたびは内定のご連絡誠にありがとうございました。
大変申し上げにくいのですが、今回の内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。
担当者
差し支えなければご理由をお伺いできますでしょうか。
就活生
選考が進んでいた他社で内定をいただきました。
自分が将来的に挑戦したいことが実現できる企業だったため、他社への入社を決めました。
担当者
残念ですが承知いたしました。他社でのご活躍を期待しています。
就活生
ご多忙な中お時間いただきありがとうございました。それでは失礼します。
キャリアアドバイザー
内定辞退は電話で伝えづらいと感じるかもしれませんが、辞退をしたい旨をきちんと伝え、理由を聞かれたときには偽りなく事実を伝えるようにしましょう。
メール例文
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
【内定辞退のご連絡】〇〇大学 港太郎
株式会社〇〇
人事部
〇〇様
いつも大変お世話になっています。
〇〇大学〇〇学部の港太郎でございます。
このたびは、内定のご連絡誠にありがとうございました。
内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。
他社にて内定の連絡をいただき、そちらの企業の方が
興味があることにチャレンジできる環境であるため
そちらの内定承諾をいたしました。
ご多忙な中、選考にお時間を割いていただいたにもかかわらず
このような形となり申し訳ございません。
末筆ながら、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――
キャリアアドバイザー
電話で連絡するときと伝えることは一緒で、「内定辞退する旨」と「内定辞退する理由」を明記してメール送付しましょう。
自分と徹底的に向き合って内定に迷う不安を解決しよう
内定に迷うときは、将来のキャリアに不安になりますよね。内定承諾を決めるときに最も大切なことは、きちんと考えて自分で決断をすることです。そうすることで、就職活動を納得感持って終えられますし、就職後にも後悔せずに仕事に取り組むことができますよ。
紹介したポイントや注意点をしっかりと意識して、就職活動をやり切りましょう。
就活を始めた当初は年収を重視していなかったけれども、就活をはじめて年収が高い企業の求人を見た後に、内定企業の年収に不安を感じることなどが挙げられます。自分にとって必要な条件と優先順位を決めておくことが大切になりますね。