メーカー系SIerは4つの相性診断が大事! 仕事内容や魅力も解説

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目次

  1. メーカー系SIerは安定性抜群の企業! 特徴を理解して自分との相性を見極めよう
  2. そもそもSIerとは?
  3. 有名企業も紹介! メーカー系を含めたSIerの4つの系統
  4. 基礎を押さえておこう! メーカー系SIerの3つの特徴
  5. ①大手コンピューターメーカーを親会社に持つ
  6. ②親会社経由での案件が多い
  7. ③上流工程から携われることが多い
  8. 多岐にわたる! メーカー系SIerの仕事内容
  9. ①要件定義:顧客の要望を聞きとりまとめる
  10. ②基本設計:システムの動きを決める
  11. ③詳細設計:システムの動きを実現するための方法を検討する
  12. ④開発:設計した内容をもとに作業を実行する
  13. ⑤テスト:できたものが正常に動作するか試す
  14. 安定感とやりがいの両方が揃う! メーカー系SIerの4つの魅力
  15. ①安定した企業基盤がある
  16. ②福利厚生が充実している
  17. ③大きなプロジェクトにかかわれる
  18. ④さまざまなスキルや知見が身に着く
  19. 良い面だけじゃない! メーカー系SIerの2つの注意点
  20. ①親会社の影響を受けやすい
  21. ②出世が遅い傾向にある
  22. 仕事をするうえで欠かせない! メーカー系SIerで働くうえで必要なスキル
  23. 論理的思考力:要件定義や設計をするときに必要不可欠
  24. マネジメント力:チームを管理する際に必要
  25. コミュニケーション能力:社内外の人と連携を取るために必須
  26. IT知識・スキル:全体管理や指示出しにも重要
  27. 相性を見極める! メーカー系SIerに向いているか4つのポイントで確認しよう
  28. ①機械を扱うことが好きか
  29. ②1つの企業で長いキャリアを積みたいか
  30. ③大きなプロジェクトにかかわりたいか
  31. ④スペシャリストよりもゼネラリストを目指したいか
  32. 活躍できる力をアピールしよう! メーカー系SIerの自己PR例文をスキル別に紹介
  33. 例文① 論理的思考力
  34. 例文② マネジメント力
  35. 例文③ コミュニケーション能力
  36. 例文④ IT知識・スキル
  37. メーカー系SIerについて学生からよくある質問に回答!
  38. メーカー系SIer志望なら相性の見極めが欠かせない! マッチ度をアピールしよう

メーカー系SIerは安定性抜群の企業! 特徴を理解して自分との相性を見極めよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく

「メーカー系SIerはどのような企業なのでしょうか?」
「興味はあるのですが自分に合っているのかわからず応募しようか迷います……。」

といった質問や相談を受けます。

就活する中でメーカー系SIerという言葉は聞いたことはあるけれど、漠然としたイメージしか湧かない人や、興味はあるけれど向いているか自分にわからない人もいますよね。

そこでこの記事では、メーカー系SIerの特徴や仕事内容、魅力や注意点などを解説をしたうえで、メーカー系SIerとの適性を見極めるポイントを紹介します。最後には自分の強みをアピールする自己PR例文も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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そもそもSIerとは?

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就活生

メーカー系SIerに興味があるのですが、SIerについてまだしっかりと理解できていなくて……。まずはSIerについて教えてほしいです!

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キャリアアドバイザー

わかりました! SIerとは何か、基礎的なところから解説していきますね!

SIerは「エスアイヤー」と読み、「System Integrator(システムインテグレーター)」の略称です。おもにIT業界で「System Integration(システムインテグレーション)」を扱う企業のことを指します。

システムインテグレーションとは
  • システムの開発や運用、保守・管理などを請け負うサービスのこと
  • IT業界の中でも、システムを構築することにより顧客(企業)の悩みを解決する
System Integrator(システムインテグレーター)とは
  • 顧客(企業)のシステム関連において、企画・設計や運用、導入、コンサルティングなど幅広い業務を請け負う企業や事業者のこと
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キャリアアドバイザー

SIerという単語は「SI」と「er」を合体した造語のため、海外では単語の意味は通じません。日本国内だけで使われている和製英語だと考えておきましょう。

SIerの業界をSI業界と表すことがあります。SI業界全体についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせて読んで理解を深めてくださいね。

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有名企業も紹介! メーカー系を含めたSIerの4つの系統

SIer企業の4つの系統
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就活生

SIerがどのような企業を指すのか理解できました! ちなみにどのような種類があるんですか?

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キャリアアドバイザー

そうですね! SIerはメーカー系を含めて4つの系統に大別されます。それぞれの系統について解説していきますね。

SIer企業は、企業形態や成り立ちによって大きく「メーカー系」「ユーザー系」「独立系」「外資系」の4つの系統に分けられます。以下にそれぞれの系統の成り立ち・特徴・企業例をまとめましたので、参考にしてください。

SIerの系統成り立ち・特徴企業例
メーカー系SIer・コンピューターメーカーから独立
・親会社からの案件が多い
日立ソリューションズ
富士通エフサス
NECネッツエスアイ
ユーザー系SIer・金融系や通信系などの企業のITや情報システムの部署から独立
・専門分野に特化した案件が多い
野村総合研究所
三菱総合研究所
電通国際情報サービス
伊藤忠テクノソリューションズ
NTTデータ
独立系SIer・親会社やグループ企業を持たない
・自社で案件を獲得し、SI事業だけに特化して業務をおこなう
大塚商会
オービック
BIPROGY(元日本ユニシス)
外資系SIer・海外に拠点を持つ日本法人のSIer企業
・成果主義の風土があることが特徴
日本オラクル
日本アイ・ビー・エム
アクセンチュア

上記のように、SIer企業の中でも系統ごとに特徴があります。それぞれの系統とメーカー系SIerの特徴を比較することで、これから深堀っていくメーカー系SIerについても理解しやすくなるので、ざっくり頭に入れておくと良いでしょう。

また、独立系SIerについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせて読んでぜひ理解を深めてくださいね。

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基礎を押さえておこう! メーカー系SIerの3つの特徴

メーカー系SIerの3つの特徴
  1. 大手コンピューターメーカーを親会社に持つ
  2. 親会社経由での案件が多い
  3. 上流工程から携われることが多い
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就活生

SIerは系統ごとにさまざまな特徴があるんですね! さっそくメーカー系SIerの特徴についても詳しく教えてほしいです!

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キャリアアドバイザー

わかりました! メーカー系SIerには親会社を持つからこその特徴があるので解説していきますね。

メーカー系SIerが自分に合った企業なのかを見極めるためには、メーカー系SIerならではの特徴を押さえておくことが重要です。ここでは、大きく3つの特徴を解説していくので、メーカー系SIerの基礎情報として理解を深めてくださいね。

①大手コンピューターメーカーを親会社に持つ

メーカー系SIerは大手のコンピューターメーカーの中で、ITや情報システム関連の部署が独立してできた企業になります。そのため、「メーカー系」と呼ばれており、会社名に親会社の社名が入ることがほとんどです

主要な親会社としては、日立製作所、富士通、東芝、日本電気(NEC)、ソニーなどがあり、それぞれメーカー系SIerとしては以下のような企業があります。メーカー系SIerを目指す際はぜひ参考にしてください。

親会社メーカー系SIer
日立製作所日立システムズ
日立社会情報サービス
日立ソリューションズ
富士通富士通Japan
富士通ネットワークソリューションズ
富士通エフサス
東芝東芝デジタルエンジニアリング
日本電気(NEC)NECネッツエスアイ
NECソリューションイノベータ
NECネクサソリューションズ
ソニーソニーグローバルソリューションズ
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キャリアアドバイザー

独立した企業だけでなく、親会社のIT部門についてもメーカー系SIerと呼ばれることがあります。

②親会社経由での案件が多い

メーカー系SIerが業務を請け負うまでの流れ

メーカー系SIerは親会社を持つことから、親会社が受注した案件の業務を担当することが多い傾向にあります。親会社は顧客との情報伝達の役割を担い、システム開発に関する業務についてはメーカー系SIerが担当する形ですね。

メーカー系SIerが顧客に営業するというよりかは、親会社から依頼された案件をどのようにおこなっていくかを考えることが多いといえるでしょう。

また、プロジェクトでは基本的に親会社のハードウェア製品やソフトウェアを駆使して、顧客の課題をITシステムを開発・構築することで解決していきます。新しくシステムを開発することもあれば、既存システムを活用してアップデートしたものを導入することで解決することもありますね。

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キャリアアドバイザー

複数社で業務工程を分担しておこなうこともあるので、親会社の製品以外を活用することもあります。

③上流工程から携われることが多い

後ほど解説しますが、SIerの仕事は顧客の課題や要望を聞き、システムの開発・構築をおこなうことで解決することであり、そのためには上流から下流までの一連工程を踏む必要があります。基本的にSIerは一気通貫して全作業工程の対応をしますが、メーカー系SIerはその中でも「上流工程」に携われることが多いです

上流工程では、要件定義やシステムの開発・設計、テストや導入作業などをおこないます。案件の規模や種類にもよりますが、下流工程である保守・運用・監視などについては下請けのSIer企業に委託することも多いです。大規模な案件になるほど、多くの企業がかかわってくる傾向にあり、その中の上流工程を担当するのがメーカー系SIerといえますね。

吉川 智也

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メーカー系SIerにも「客先常駐」の働き方があることを認識しておこう

SI(システムインテグレーション)業界は「客先常駐」となる可能性も少なくない業界です。客先常駐とは「客先に出向いて働く勤務形態」のことを指します。メーカー系SIerであっても、企業によっては客先常駐になる可能性があることは認識しておきましょう。

客先常駐は客先で働くため、常駐している企業の職場のルールにある程度は合わせなくてはなりません。そのため親会社とは異なる社風や職場環境で働くことになる場合もあるので注意が必要です。

どんな職場で働くことになるかわからないことから不安を感じる学生もいますが、客先常駐にはメリットも多くあります。たとえば社外で働くことで顧客が必要としているものを肌で感じられることができるでしょう。そういった点も押さえつつ、メーカー系SIerで客先常駐として働く場合もあることもあわせて認識しておいてくださいね。

多岐にわたる! メーカー系SIerの仕事内容

メーカー系SIerの仕事内容
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就活生

メーカー系SIerならではの特徴を知れたので、企業の解像度が高まりました! ところで、実際の仕事内容はどのようなものなのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

それは良かったです! メーカー系SIerの仕事内容も気になりますよね。多岐にわたるので1つずつ解説していきますね。

メーカー系SIerの仕事内容は幅が広く、おこなう業務も多岐にわたります。案件を受けてからどのような流れで業務を進めるのかがわかるように工程順に解説していくので、メーカー系SIerの一連の仕事内容について理解を深めてくださいね。

①要件定義:顧客の要望を聞きとりまとめる

まず最初に、顧客が何を課題と感じていてどのような要望があるのか、聞き取りをおこない内容をまとめます。そして、聞き取った内容をもとにどのような機能や性能を持つシステムを開発するべきかを考え、必要な要件を洗い出して要件定義書にまとめていくのが「要件定義」です

顧客はITやシステム関連に精通していないことが多く、要望が抽象的になりやすい傾向にあるため、そのままの状態だと実現可能かどうかが曖昧なままプロジェクトが進みかねません。そのため、要望をシステムに反映できるように要件として落とし込むことが重要になるのです。

要望を落とし込めるような要件が定まったら顧客と内容を確認し、要件定義書を確定させて次の段階に移っていきます。

②基本設計:システムの動きを決める

要件定義が完了したら、要件定義書をもとにシステムの設計をおこないます。「基本設計」は、おおまかにシステムとして何をつくるのか、システムにどのような機能を持たせるかを決めていく工程です。

この工程では、システムの概要や開発する機能の一覧、実際の機器の動作内容など「顧客から見える外側の部分」を設計します。パソコンでたとえるならば、画面に映し出される内容を考えるのが基本設計だといえますね。

③詳細設計:システムの動きを実現するための方法を検討する

基本設計で「何をつくるのか、システムにどういう動きをさせるのか」などを決めたら、その動きを実現させるためにどうするかを考えるのが「詳細設計」です。

詳細設計では、システムを動作させるためのプログラムの構造やデータの流れなど「顧客から見えない内側の部分」を設計します。おもにシステムを開発・構築する開発担当者向けに設計書が作られ、開発担当者はこの設計書を参考に細かな作業をおこなっていきますよ。

④開発:設計した内容をもとに作業を実行する

基本設計と詳細設計で開発するべき内容が確定したら、作成した設計書をもとにシステムの開発に取り掛かります。

おもに設計書に記載された指示に従ってプログラミングやコーディングをおこない、システムを実際に構築していく作業です。必要に応じて書いたコードに誤りがないかを確認し、修正するデバッグという作業もおこないますよ。

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設計の工程までは設計担当者が、開発の工程は開発担当者が、というように担当者がはっきり分かれているのが特徴ですね。

⑤テスト:できたものが正常に動作するか試す

ひと通り開発が終わったら、設計書通りに正常にシステムが稼働するかどうか「テスト」をおこないます。

この工程でプログラムにミスがあった場合は、正常に動くまで修正・検証を繰り返しおこない、完成品を顧客に納品します。これで、システム開発に関するプロジェクトは完結です。

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この後に、下流工程としてあるのが「運用・保守・監視」などです。これらは実際にシステムを納品した後におこなわれるもので、そのまま開発した企業が担当することもあれば、ほかの下請け企業に外部委託する場合もあります。

安定感とやりがいの両方が揃う! メーカー系SIerの4つの魅力

 メーカー系SIerの魅力
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就活生

メーカー系SIerの仕事内容は幅が広いのですね。ますます興味が湧いてきました! メーカー系SIerならではの魅力を教えてほしいです!

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キャリアアドバイザー

もちろんです! メーカー系SIerならではの魅力を知ってさらに理解を深めてくださいね。

メーカー系SIerは企業の安定感に加え、仕事にやりがいも感じられる要素がある企業です。ここではメーカー系SIerならではの魅力を4つ紹介するので、自分にとって魅力的な要素かどうかも踏まえて確認してみてくださいね。

①安定した企業基盤がある

メーカー系SIerは大手コンピューターメーカーを親会社に持っているため、経営の基盤が安定していることが魅力の1つです。

安定した企業基盤があることは企業の経営においてはもちろん重要ですが、働く従業員にとっても自分の仕事がなくなるか不安になるなど、自分の業務以外に余計な心配をしなくて済むでしょう

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キャリアアドバイザー

また、社会からの企業への信頼度も高いため、安定的に仕事を受注できることも良い点だといえますね。

②福利厚生が充実している

企業基盤が安定していることにより、メーカー系SIerで働く従業員への福利厚生が手厚い傾向にある点も魅力の1つだといえます。

子会社やグループ企業の福利厚生は、親会社に準じていることが一般的です。そのため、大手コンピューターメーカーを親会社に持つメーカー系SIerの制度も整っている傾向にあります。

親会社同様に給与体系も安定しており、教育制度なども整っている傾向にあるため手厚いサポートのもとで着実なスキルアップができるでしょう。

③大きなプロジェクトにかかわれる

メーカー系SIerは基本的に親会社が受注した案件を担当します。メーカー系SIerの親会社が携わっているのは国家的な案件もあり、社会的にも影響力のある規模感のプロジェクトも多いため、大きなプロジェクトにかかわりたいと考えている人には魅力的でしょう。

大規模なプロジェクトの例
  • 国家規模の本人確認書類に関するシステム関連の構築・運用
  • AIなどを活用した災害対策システム関連の構築・運用 など

責任も大きくなりますが、社会に貢献している実感を持ちたい人にとっては、とても手ごたえがあるプロジェクトだといえるのではないでしょうか

④さまざまなスキルや知見が身に着く

メーカー系SIerでは、親会社からITやシステムに関するさまざまな種類の案件が回ってきます。仕事を進める中で開発や設計に携わるのはもちろん、顧客との話し合いや交渉などの技術力以外がもとめられる仕事もあるため、多岐にわたるスキルや知見を身に着けることができるでしょう。

また、親会社のハードウェアやソフトウェアを使用している企業は業界問わず多くあるため、さまざまな業界の案件を担当して知見を得られることも魅力といえますね

良い面だけじゃない! メーカー系SIerの2つの注意点

メーカー系SIerの注意点
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就活生

メーカー系SIerにはたくさん魅力があるのですね! ただ、良い面だけではないと思うので、注意すべき点があれば教えていただきたいです。

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鋭い質問ですね! たしかに良い面だけではありません。応募する際には注意点も加味して考えられると良いですね。

メーカー系SIerは魅力が多くある企業ですが、目指すうえで知っておくべき注意点もあります。これから説明する2つの注意点を把握したうえで、自分とメーカー系SIerの相性を確認してみましょう。

①親会社の影響を受けやすい

メーカー系SIerは親会社があることで得られるものも多いですが、同時に親会社の影響を受けやすいことも把握しておいてくださいね。

基本的にメーカー系SIerは親会社が決めたことや意向には従うことが多い傾向にあり、特に経営方針や社風などは親会社の特色が反映されやすいでしょう。そのため、メーカー系SIerを調べるときや選考に応募する際は、親会社の理念やビジョン、事業方針などもチェックしておくことをおすすめします。

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キャリアアドバイザー

また、親会社で何か問題が起こった場合は、子会社やグループ企業であるメーカー系SIerも問題の影響を受けやすいため、自社のことだけではなく親会社の動向を見る必要があるといえますね。

②出世が遅い傾向にある

メーカー系SIerでは親会社の経営基盤が安定しており待遇も良いことから、社員の勤続年数が長くなりやすい傾向にあります。そのため、役職の席が空くのに時間がかかり出世が遅くなりやすいのです

また、親会社からの出向でメーカー系SIerの上層部の地位に就く社員もいることも、出世が遅くなる要因の1つと考えられます。同じ知識やスキルを持つ社員であっても、親会社から来た社員は、グループ会社であるメーカー系SIerでは役職者になる可能性が高いです。

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実力以外の面で評価されるケースもあるため、早く出世したいという人はもどかしさを感じてしまう可能性がありますよ。

塩田 健斗

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メーカー系SIerの実態把握のためには「リアルな情報」を取りに行こう

メーカー系SIerは、日常的に接する機会の少ない職種のため、業務内容や働き方の実態が分かりにくいこともありますよね。インターネットでメーカー系SIerの仕事について調べたとしても、さまざまな情報があるため、どれが正しいのか判断に迷うことはあるものです。

メーカー系SIerの実態を正確に把握するためには、リアルな情報に触れることを心掛けましょう。たとえば、メーカー系SIerで働いている先輩や知り合いから話を聞いたり、大学のキャリアセンターや就職エージェントのキャリアアドバイザーから業務内容を教えてもらったりするのも良いですね。

できるだけ、メーカー系SIerの働き方の理解が深まるよう、メーカー系SIerの実態に詳しい人から積極的に情報を得るようにしましょう。

仕事をするうえで欠かせない! メーカー系SIerで働くうえで必要なスキル

メーカー系SIerで働くうえで必要なスキル
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就活生

メーカー系SIerで注意すべき点を把握できました! そのうえでメーカー系SIerに応募しようと思うのですが、働くうえで必要なスキルなどはあるのでしょうか?

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必要なスキルを身に着けようとする心掛けは素晴らしいですね! メーカー系SIerで仕事をする際に必要になるスキルは大きく4つあるので、一緒に確認していきましょう。

メーカー系SIerではシステム開発に関する専門的な知識やスキルはもちろん、プロジェクト全体にかかわる立場として身に着けておくべき力もあります。専門技術に関しては入社後でも問題ありませんが、新卒で目指す場合は実績がない分、これから紹介する力を身に着けておくと選考で有利になりやすいですよ。

論理的思考力:要件定義や設計をするときに必要不可欠

メーカー系SIerはシステムの開発工程だけでなく、要件定義や設計の段階からプロジェクトに携わります。その際に、顧客の要望を齟齬なく理解しまとめることはもちろん、システムを活用して実現可能な形に落とし込む「論理的思考力」は必要不可欠です。

特に、システムは1つでも小さなズレがあると正常に動作しなくなってしまいます。システム全体の設計図を描いたうえで、要素の一つひとつが適切に組み合わさるかを検討するためにも重要な力だといえますね

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プロジェクトの初期段階や途中で内容を確認する際、顧客と話し合いや交渉をするうえでも、論理的思考力は必要な力といえますね。

マネジメント力:チームを管理する際に必要

メーカー系SIerではシステム開発の上流工程を担当することも多く、プロジェクト全体を動かす立場になることもあります。その際に、チーム内での人間関係を円滑にし業務がスムーズにおこなわれるように取り計らうことや、プロジェクト全体が決めた方向性からズレないように管理する「マネジメント力」が必要になるでしょう。

また、プロジェクトの規模などによっては、自分よりも勤続年数の長い経験が上の技術者や年上の役職者などと連携をとることや管理が必要な場合もあるでしょう。立場の異なる多種多様な人を管理するのにも、マネジメント力は欠かせないスキルだといえます

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プロジェクトの予算や納期の管理などについても、マネジメント力は必要ですね。

コミュニケーション能力:社内外の人と連携を取るために必須

メーカー系SIerは親会社からの案件が多く、親会社の依頼を受けてメーカー系SIerがプロジェクト全体を管理することになります。その際、顧客の要望を適切に聞き取ることや交渉を円滑に進めること、さらには開発したいシステムについて社員や下請け企業に説明するには「コミュニケーション能力」が欠かせません。

また、規模の大きなプロジェクトの場合、社内外問わずかかわる人が多くなります。ときには、下請け企業に対して指示を出すこともあるでしょう。このように規模が大きくなった際に、しっかりと対応してもらえるように話し方や伝え方を工夫するにもコミュニケーション能力が必要になります

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メーカー系SIerで扱うプロジェクトは多くの人がかかわるからこそ、多くの人と連携し業務を円滑に進めるコミュニケーション能力は重要な力だといえますね。

コミュニケーション能力について、こちらの記事では効果的にアピールする方法を解説しているので、選考でアピールする際などにはぜひ参考にしてください。

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IT知識・スキル:全体管理や指示出しにも重要

メーカー系SIerではシステム開発の作業工程だけではなく、プロジェクト全体を管理する立場になることもあります。その際、全体把握することや作業者に適切に指示出しするためにITの知識やスキルが必要になるのです

IT知識・スキルを身に着けるために学生時代にできること
  • IT関連の資格取得を目指して勉強する
  • ITスクールに通う
  • ITに関する情報誌やメディアの発信に敏感になる

もちろん、習得は入社後でも問題ありません。ただし選考でアピールできることを増やすためにもIT知識については学生のうちから学んでおくのに越したことはありません。また、志望動機や自己PRをするときにもある程度のITの知識があると話しやすくなるので、おすすめですよ。

こちらの記事では、ITに関する業界情報を掲載しています。ITについて大まかに知りたい人はあわせて読んで理解を深めてくださいね。

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成瀬 遼

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選考時には知識やスキル習得への意欲を示そう

新卒はポテンシャル採用を実施していることが多いので、メーカー系SIerで入社前に「専門技術」がもとめられることはほとんどありません。新卒は業務経験がないため、即戦力としていきなり難しい業務を課せられることはあまりないものです。

しかし、入社後には専門技術の習得や、仕事と並行して資格取得など含め知識と技能を高めていくことがもとめられます。そのため、入社後に働きながら学び続ける姿勢が大切です。メーカー系SIerのなかには、計画的に人材育成をおこなっている企業もあり、資格取得に関する受験料を企業が負担してくれる場合もありますよ。

上記のことから、選考時は知識やスキル習得への意欲をアピールしましょう。そして、入社後は目の前の仕事に集中して全力で取り組みながら、資格取得支援制度などを活用して勉強し専門技術を身に着けていくことをおすすめします。

相性を見極める! メーカー系SIerに向いているか4つのポイントで確認しよう

メーカー系SIerとの相性を見極める4つの確認ポイント
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ここまでお話を聞いてきて気持ちとしては応募してみたいのですが、本当に自分がメーカー系SIerに合っているのか確認したいです!

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わかりました! 応募する前に自分との相性を確認することは大切ですね。相性の見極め方を解説しますので、一緒に確認していきましょう。

実際に目指す際に、メーカー系SIerの特徴や必要なスキルがわかっていても、自分に向いているのかどうかがわからないとミスマッチを起こしてしまう可能性があります。ここではメーカー系SIerと自分の相性を確認する4つのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

①機械を扱うことが好きか

メーカー系SIerの親会社はコンピューターメーカーであり、仕事内容もシステム開発がメインになるため、あらゆる業務で機械に触れることになります。そのため、機械を扱うことが好きでないと仕事への意欲も上がらず、モチベーションを維持するのが難しい場合もあるでしょう。

入社前から機械に触れたり興味のある人は、いざ仕事を始めてからもスムーズにさまざまな業務に取り組めるため、メーカー系SIerに向いているといえますね。

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機械に詳しくなるのは入社後からでも問題ありません。ただ、機械への苦手意識や抵抗感がある人は働き始めてからミスマッチを感じてしまう可能性があるので注意が必要です。

②1つの企業で長いキャリアを積みたいか

親会社が安定的な経営をおこなっているメーカー系SIerでは、1つの企業で着実にキャリアアップしたい人に向いています。特に、長い時間をかけてキャリアを積み上げていきたい人にはマッチするでしょう。

自分が1つの企業で長く働きたいかを判断するためには、同じ環境で働き続けたいかを考えてみると良いでしょう。もしさまざまな環境に飛び込みたい気持ちがあるなら、少し刺激が足りないと感じる部分があるかもしれません。

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ただし、メーカー系SIerは親会社の案件が多くさまざまな業界のシステムを扱うため、1つの企業に勤めている中でも幅広い知識やスキルを身に着けることもできますよ。

③大きなプロジェクトにかかわりたいか

メーカー系SIerは大手企業である親会社からの案件が多いため、プロジェクトの規模も大きくなる傾向にあります。そのため社会的に大きなインパクトや影響力をもつプロジェクトにかかわりたい人は、メーカー系SIerでやりたいことができるでしょう。

ただ、影響力が大きいプロジェクトにはそれなりの責任がともないます。責任があることを前提にやりがいを感じられる人は、メーカー系SIerで成長しやすいといえますね

④スペシャリストよりもゼネラリストを目指したいか

メーカー系SIerの仕事は作業工程に携わるだけでなく、プロジェクト全体の管理なども含め多岐にわたるため、1つの職種や技術を極めるスペシャリストよりも、幅広い仕事を担うゼネラリストを目指したい人に向いています。

もちろん、入社直後は全体管理を任されることは少ないですが、後々システム開発にかかわる仕事全体をマネジメントする立場になっていきます。また、マネジメントする立場になるまでにもさまざまな工程での業務を経験することになるでしょう。そのため、いろいろな仕事に挑戦し、自分のできることの幅を広げたい人にはおすすめです

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もちろん、企業によってはスペシャリストになる道もあります。その選択肢があるかどうかは、事前に企業のホームページで確認するか選考の時点で採用担当者に聞いてみると良いでしょう。

川﨑 瑛久

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やりがいがある分大変な面もあることを覚えておこう

メーカー系SIerの仕事はやりがいが大きいものの、大変なことも多くあります。メーカー系SIerでは国家レベルのプロジェクトがあるなど、もとめられるレベルが高かったり大きな責任がともないます。そのため、メーカー系SIerを目指す場合はある程度働くことに対して高いモチベーションや、覚悟がもとめられるでしょう。

とはいっても「大変なことがあった場合に乗り越えられるか不安」という人は、応募を検討している企業が働きやすい環境かどうかをしっかり確認することをおすすめします。

たとえば社員定着率や残業時間の長さ、資格取得と教育制度の手厚さなどをチェックしましょう。OB・OGがいるなら実態を聞くのも1つの方法です。メーカー系SIerは大変なこともありますが、やりがいのある仕事です。働きやすさなどを調べて、自分に合っているか確認することを怠らないようにしましょう。

活躍できる力をアピールしよう! メーカー系SIerの自己PR例文をスキル別に紹介

メーカー系SIerの自己PR例文
  • 例文① 論理的思考力
  • 例文② マネジメント力
  • 例文③ コミュニケーション能力
  • 例文④ IT知識・スキル
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相性診断をおこなったことで自分がメーカー系SIerに向いていると確信できました! さっそく応募しようと思うのですが、自己PRを作成するのに例文があれば参考に見てみたいです!

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キャリアアドバイザー

例文ですね、わかりました! いくつか紹介するので参考にしてみてください。

メーカー系SIerが自分に向いているとわかり、いざ応募しようとしたときに「うまく自己PRできるか不安……」という人もいますよね。ここでは、先ほど取り上げたメーカー系SIerに必要なスキル別に自己PR例文を紹介するので、自分が作成するときの参考にしてみてくださいね。

例文① 論理的思考力

例文

私には「状況を整理し適切な答えを導く論理的思考力」があります。

私は学生時代の4年間を通じて謎解きサークルに所属しており、チームでいろいろな謎解きに参加しクリアしてきました。謎解きは、今ある情報を整理したうえでバラバラの要素を組み合わせたり違う視点から考えることで、答えを導き出していかなければなりません。また、最終的には今まで出した複数の答えを総合して、最後の謎の答えに辿り着く必要があるため、論理的思考力は欠かせない力でした。

また、謎をすべて解き終わった後に「これを0からどうやって作り出しているんだろう」と興味が湧き、サークルのメンバーと自分たちで謎解きを作り文化祭で提供しました。その結果、今ある情報を整理する力だけではなく、0から1を作り出す力も習得することができたと自負しています。

貴社でのシステム開発に関する業務でも、今までの経験から身に着けた論理的思考力を活かして、ミスなく丁寧な設計ができるように尽力してまいります。

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キャリアアドバイザー

学生時代の4年間、論理的思考力を鍛えられる環境に身を置いていたことがしっかりと示せていますね。また、情報を整理するだけでなく0から1を生み出すという仕事でも必要なスキルもアピールできており、強みがわかる良い例文です。

例文② マネジメント力

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私の強みは「チーム活動を円滑にし成功に導くマネジメント力」です。

私は学生時代に統計分析をおこなうゼミに所属し、普段は個人で調査と分析をおこなっていました。あるとき教授から「1年かけて皆でこの課題をおこなってくれ。リーダーは〇〇くんでよろしく」と、自分がリーダーとなり全員で1つの研究課題を調査・分析することになりました。

普段は個人で活動するメンバーであり、協力しながら研究を進めていくのは雰囲気的に厳しい状況にありましたが、まずは全体工程の整理と役割分担からだと思い、メンバーを集めて自分が作成したスケジュールと工程表を共有しました。しかし、メンバーからは「この人と一緒にやりたくない」や「私はここの担当が良い」などの意見や批判が出てしまいました。

この出来事を受けて私は「まずはチームの関係性作りが大切なことだったんだ」と反省し、レクやお茶会などを企画し、チームメンバーの仲を深めることや一人ひとりの気持ちを把握することをおこないました。その結果、チームの会話ややりとりが円滑になり物事をスムーズに進めることができ、最終的には教授と大学から良い評価を得ることができました。

この経験から、全体工程の把握やスケジュール管理が重要なことは前提として、メンバー一人ひとりと信頼関係を築くことが、マネジメントをおこなうリーダーとして最重要だと身をもって実感しました。

貴社でもこのマネジメント力を活かし、将来的にはシステム開発のプロジェクトを牽引する立場で活躍したいと思っています。

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キャリアアドバイザー

マネジメントする立場になる可能性のあるメーカー系SIerを志望するうえで、チームリーダーとして重要な力をしっかりアピールできていますね。入社後の展望も盛り込まれており、活躍の可能性を感じることもできます。

例文③ コミュニケーション能力

例文

私には「物事をスムーズに進めるためのコミュニケーション能力」があります。

私は大学2年生でエコサークルを立ち上げ、大学と企業をつなげて新しいエコプロジェクトに取り組む活動をおこなっていました。プロジェクトの仲介役として大学と企業の両者の要望や意見を聞き、実現可能かどうかを判断したうえで、双方にわかりやすいように説明をする必要がありました。

しかし、始めた当初は両者の立場に立てていない部分もあり、認識齟齬や意見の食い違いが多くあり、プロジェクトがなかなかうまく進まない状況が続きました。そこで私は、仲介役として両者の言い分や要望を受け取り、双方に合わせたコミュニケーションの取り方を考えて行動するようにしました。

その結果、大学と企業の両者のどちらもが納得した形で物事が進むようになり、最後には無事にエコプロジェクトを成功させることができました。反響も大きく現在は4社のプロジェクトを並行して進めています。

貴社に入社後も、経験から培った相手の意図を適切に汲み取り物事をスムーズに進めるコミュニケーション能力を活用して、円滑にプロジェクトが進むように尽力したいと思います。

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キャリアアドバイザー

プロジェクトを円滑に進めるために重要なコミュニケーション能力をしっかりとアピールできていますね。ぶつかった壁を乗り越えようと努力したことも伝わってくる良い例文です。

例文④ IT知識・スキル

例文

私には「現場で1から身に着けたITの知識とスキル」があると自負しています。

私は学生時代に、3年間東南アジアのある国でボランティア活動に従事していました。おもには学校に物資を届けたり道や建物の整備をしていたのですが、活動して2週間ほどたったときにITインフラが整っていない状況に課題を感じはじめました。必要なときに連絡がうまくとれなかったり、日本の何倍もの時間作業をしなければならない状況が多発していたのです。

危機感を持った私は、独学でITについて勉強を始めました。まずは基礎知識を習得するためITパスポートの資格を取得することを目指しました。その後も、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験に挑戦し、ITに関する幅広い知識を得ました。

勉強と同時並行で、現地の課題解決にも取り組みました。専門業者とやりとりしITインフラを整備して学校のIT環境を整え、最終的には関係者に今後の運用方法やトラブル発生時の対応なども教えることができるまでになりました。現地では「ITについては〇〇さんに聞いたら良いよ」といわれるようになれたことは、私の誇りになっています。

貴社でも、現地で身に着けたIT知識とスキルを活かして、入社直後から活躍できる人材として貢献していきたいです。

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キャリアアドバイザー

IT知識・スキルを自らの経験からしっかりアピールできていますね。目の前の状況に危機感を持って自ら努力し続ける力は、採用担当者も魅力的に感じるでしょう。

メーカー系SIerについて学生からよくある質問に回答!

メーカー系SIerについて調べる中で疑問に思うことや相談したいことが出てきますよね。ここではメーカー系SIerに関してよくある質問にキャリアアドバイザーが回答していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • メーカー系SIerの特徴は何ですか?

    メーカー系SIerは大手コンピューターメーカーからITや情報システム関連の部署が独立した企業のことを指します。そのため、会社名に親会社の社名が入っていることが一般的です。案件についても、親会社が獲得したシステム開発関連の仕事を担当することが多いため、業界問わず幅広い業務をおこなう傾向にあります。

    また、システム開発における工程では、上流工程にかかわることも多く、プロジェクトの全体を管理する立場になることが多いのもメーカー系SIerの特徴といえますね。

  • メーカー系SIerで働くうえで必要なスキルを教えてください。

    メーカー系SIerで働く際には、「システム開発を実際におこなう作業者としてのスキル」と「プロジェクトを管理する立場として身に着けるべきスキル」の2つが必要です。特に上流工程にかかわる際は、要件定義やシステム開発、設計をおこなうための論理的思考力やチームを管理するマネジメント力が欠かせません。

    加えて、大規模なプロジェクトの場合は下請け企業や社外の人とのやりとりも必要になるため、コミュニケーション能力も重要になります。そして、大前提として、業務を理解するために最低限のIT知識やスキルは必要になるといえますね。

メーカー系SIer志望なら相性の見極めが欠かせない! マッチ度をアピールしよう

メーカー系SIerは安定性のある企業基盤を持ちながら、幅広い経験ができやりがいを感じることのできる企業です。一方で注意すべき点もあります。メーカー系SIerを志望する際は、メーカー系SIerならではの特徴や仕事内容を理解したうえで、自分との相性を見極めることが重要です。

また、選考の際には、自分とメーカー系SIerのマッチ度をアピールすることが効果的です。特に、新卒の場合は業務内容について未経験のことがほとんどであるため、今までの経験から培った自分の強みやスキルがメーカー系SIerで仕事をするうえで活かせる力だと示すことが必要になるといえますね。

自分のどの部分がメーカー系SIerで働くのに向いているのかをしっかり見極めて、その背景や理由を説明できるように準備したうえで、選考に臨んでみてくださいね。

あなたが受けないほうがいい業界をチェックしよう

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就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。

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