目次
- 企業選びのカギになる! 内定者面談は3つの事前準備が重要
- まずはここから! 内定者面談とは
- 意味:内定した学生向けの面談
- 内容:入社の意思確認や待遇の説明など
- なぜやるの? 企業が内定者面談をおこなう理由を解説
- 早期離職を防ぐため
- 学生の不安を解消するため
- 学生の意思を確認するため
- なにを得られる? 学生が内定者面談に参加する3つのメリット
- ①選考で聞けなかったことを質問できる
- ②入社後の配属先や仕事内容などが聞ける
- ③入社後のミスマッチを防ぐことができる
- 要チェック! 内定者面談に参加する前に3つの準備をしよう
- ①現状の自分の気持ちを言語化する
- ②内定者面談の目的を決める
- ③質問事項を考える
- 企業理解が深まる! 内定者面談で聞くべき9つの質問
- ①採用理由:評価ポイントを知ろう
- ②配属予定先:具体的な仕事内容を確認しよう
- ③雇用条件:募集要項と相違ないか確認しよう
- ④キャリアパス:先輩社員の例を聴こう
- ⑤評価制度:自分の考えと合うか確認しよう
- ⑥入社までの流れ:研修の有無や頻度を確認しよう
- ⑦新人研修:入社後の流れを把握しよう
- ⑧年間スケジュール:休日や繁忙期を知ろう
- ⑨疑問点:不明点を解消できるようにしよう
- 内定者面談の当日の服装や持ち物を解説
- 服装:企業からの指定に従おう
- 持ち物:必要書類をそろえよう
- 例文付き! 面談後にはお礼のメールも送ろう
- 例文①内定承諾する場合
- 例文②内定辞退する場合
- 例文③保留の場合
- 内定者面談について学生からよくある質問に回答!
- 内定者面談でミスマッチを防げる! 目的を決めて後悔のない選択をしよう
企業選びのカギになる! 内定者面談は3つの事前準備が重要
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「内定者面談って何ですか? 」
「内定者面談では何を質問したらいいですか? 」
といった質問をよく受けます。内定者面談がどんなものか知りたい学生や何を聞くべきか迷っている学生もいるでしょう。
内定者面談は内定先の社員と話し、企業理解を深めることができる数少ない機会です。この記事では内定者面談に参加するメリットや面談で聞くべき質問を解説します。内定者面談で企業理解を深め、納得のいく就活にできるようにしましょう。
まずはここから! 内定者面談とは
就活生
キャリアアドバイザー
おめでとうございます! 内定者面談の案内はありましたか?
就活生
ありました! ただ、内定者面談がどんなものなのかいまいちわかりません……。
キャリアアドバイザー
わかりました! 内定者面談がどんなものか解説しますね。
内定者面談の案内がきたけれど、いまいちどのようなものかわからない学生もいるのではないでしょうか。内定者面談の意味と内容について解説するので、参加するか迷っている学生は参考にしてくださいね。
意味:内定した学生向けの面談
内定者面談とは内定者向けに企業が実施する面談のことです。ただし内定者面談をおこなわない企業もあるため、事前に選考フローなどで実施の有無を確認しておきましょう。
また、内定者面談は内定者に対しておこなうので選考要素はありません。あくまでも企業と学生の相互理解を深め入社後のミスマッチを防ぐのが目的なので、気になることがあれば積極的に質問するようにしましょう。
キャリアアドバイザー
内定者面談を企業が実施する理由や学生が参加するメリットについては後ほど詳しく解説します。
内容:入社の意思確認や待遇の説明など
内定者面談の内容は企業によってさまざまですが、一般的には入社の意思確認をおこなったり、待遇の説明などがあります。
- 入社の意思確認
- 選考状況の確認
- 給与や手当などについての説明
- 厚生年金や社会保険の説明
- 配属部署の説明や希望確認
- 有休や福利厚生についての説明
企業によっては配属予定先の希望を聞かれる場合もあります。希望する部署や職種があるのであれば、内定者面談で伝えるようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる
就職先を決めるということは、自分のこれからの人生を左右する重要な選択です。後悔のない選択をするためには、可能な限り多くの情報を得たり、正しい情報を入手する必要があります。
その意味において、内定者面談は企業が新たなメンバーを迎え入れるための最終確認の場であるだけではなく、学生自身が自分のキャリアを見つめ直す時間であるということを忘れないようにしましょう。
判断材料がないまま意思決定をしてしまうと、「こんなはずではなかった」「あのときああしていればよかった」と後悔をすることにつながりかねません。面談後に内定を辞退することも可能なので、積極的に内定者面談に参加しましょう。
なぜやるの? 企業が内定者面談をおこなう理由を解説
就活生
内定者面談の内容は理解できたのですが、企業が面談を実施する理由ってあるのですか?
キャリアアドバイザー
もちろんありますよ! 企業が内定者面談をおこなう理由も解説しますね。
学生の中にはなぜ企業が内定者面談を実施するのか疑問に感じている人もいるでしょう。企業が内定者面談をおこなう理由はいくつかあるので詳しく紹介していきます。
早期離職を防ぐため
企業が内定者面談を実施する理由としてまずあげられるのが、早期離職を防ぎたいからです。企業は採用活動や新人教育に多くの時間やコストをかけているため、基本的にはできるだけ長く働いてほしいと考えています。
しかし厚生労働省によると2019年の3月に大学を卒業した学生のうち、3年以内に離職した割合は31.5%となっており、約3人に1人が早期離職していることがわかります。そのため内定者面談でより詳しく自社について理解を深めてもらい、入社後のミスマッチによる早期離職を防ごうと考えているのです。
学生の不安を解消するため
選考で聞けなかった質問や不明点に回答することで、学生の不安を解消することも企業が内定者面談を実施する理由の1つといえます。
また、内定から入社まで時間が空くと不安に感じる学生もいるでしょう。定期的に学生とコンタクトを取ることで、「しばらく連絡ないけど本当に入社できるのかな……」といった不安を払拭することも内定者面談の目的といえますね。
学生の意思を確認するため
面談を通じて学生の入社意欲を確認することも、企業が内定者面談をおこなう理由としてあげられます。企業は採用において採用人数や時期などの計画を立てているため、内定を承諾するかどうかでその後の採用活動に影響が出てきます。
また企業によっては内定者研修を実施したり、内定者向けのイベントを開催している場合もあります。そういった行事も事前準備が必要になるため、内定者面談で学生の意思を確認したいと考えているのです。
なにを得られる? 学生が内定者面談に参加する3つのメリット
就活生
企業が内定者面談を実施する理由はさまざまあるのですね……。
キャリアアドバイザー
そうですね。ただ、内定者面談は学生にもメリットがあるのですよ!
就活生
そうなのですか?
キャリアアドバイザー
はい! 学生が内定者面談に参加するメリットについても解説しますね。
内定者面談は企業だけでなく、学生側にも参加するメリットがあります。内定者面談に参加する3つのメリットを解説するので、参加するか迷っている学生はぜひ参考にしてくださいね。
①選考で聞けなかったことを質問できる
内定者面談に参加するメリットとしてまずあげられるのが、選考で聞けなかったことを質問できる点です。
選考では面接官からの評価を気にするあまり、給与や休日などの待遇に関して質問できなかった学生もいるでしょう。一方、内定者面談は内定をもらっている状態で参加できるので、今まで聞きづらかったことも質問することができます。
働くうえで給与や休日などの待遇面を重視する学生にとっては、労働条件などの聞きづらいことを確認できるのは大きなメリットといえますね。
②入社後の配属先や仕事内容などが聞ける
配属予定先や仕事内容について聞くことができるのも内定者面談に参加するメリットです。とくに配属先が多岐にわたる企業の場合は、どこに配属されるかで大きく仕事内容が変わることもあるでしょう。
配属先について知ることで、具体的な仕事内容や入社後の働き方をイメージしやすくなることは大きなメリットといえますね。もちろん配属先が未定なケースもありますが、内定者面談で配属先の希望を出せる場合もありますよ。
③入社後のミスマッチを防ぐことができる
内定者面談に参加することで、企業の理解を深め入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。内定者面談では選考で聞きづらいことを質問できたり、入社後の仕事内容を確認することができるので、入社してから「こんなはずじゃなかった……」と後悔することを防ぐことができます。
また企業によっては現場社員や同じ学校の先輩が内定者面談を実施する場合もあります。配属予定先の人や同じ境遇の人の話を聞くことで、自分が働く姿をイメージしやすくなるでしょう。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
内定者面談に参加するメリットとして、内定者面談でしか得られない情報があることもあげられるでしょう。
企業は「優秀な学生を採用したい」という気持ちから、面接の場では多かれ少なかれ良い面を伝える傾向があります。しかし良い面だけしか伝えなかったことで、学生が入社後にミスマッチを感じて早期退職してしまったら本末転倒です。
そのため企業も内定者面談では良い点悪い点を伝えたうえで、学生に入社するかしないかを判断してほしいと考えているので、より客観的な情報を得ることができますよ。
要チェック! 内定者面談に参加する前に3つの準備をしよう
就活生
内定者面談に参加するメリットはたくさんあるのですね! 内定者面談に参加したいのですが、事前にすべきことってありますか?
キャリアアドバイザー
もちろんありますよ! 事前にすべき3つの準備についても解説しますね。
内定者面談は事前準備をするかしないかで企業への理解度が大きく変わります。事前にすべき3つの準備について紹介するので、内定者面談に参加したい学生は参考にしてくださいね。
①現状の自分の気持ちを言語化する
内定者面談に参加する前に、まずは現状の自分の気持ちを言語化しましょう。その際承諾したいのか、辞退したいのかだけでなく、その理由も考えることが重要です。
たとえば辞退したい理由が「口コミに残業時間が長いという意見が多い」だった場合、内定者面談で現場社員に聞くことでよりリアルな情報を手に入れることができます。このように理由まで深掘りすることによって、内定者面談に参加すべきかどうかもわかるようになりますよ。
キャリアアドバイザー
内定者面談は内定をもらっている企業の社員と面談できる貴重な機会です。承諾したい、辞退したいにかかわらず「あとで参加しておけばよかった」と後悔しないためにも、参加することをおすすめします。
②内定者面談の目的を決める
自分の気持ちを言語化できたら、内定者面談の目的を決めましょう。目的がないままなんとなく面談に臨んでしまうと、企業への質問が思い浮かばなかったり、面談が終わってから「聞けばよかった……」と後悔することになりかねません。
- 不明点・疑問点を解消する
- 先輩社員のキャリアモデルを知る
- 入社後の具体的な働き方を知る
- 企業の社風や文化を知る
また、事前に企業に内定者面談の目的を伝えておくこともおすすめです。たとえば社風や文化を知りたい場合は会社を見学するのが効果的ですが、いきなり当日「会社見学をさせてください」と伝えても対応してもらえないことが多いでしょう。内定者面談で最大限企業の理解を深めるためにも、面談の目的が決まったら事前に企業に伝えておくのがおすすめですよ。
③質問事項を考える
内定者面談の目的を決めたら、質問事項を考えましょう。内定者面談は内定先の担当者と話すことができる数少ない機会なので、時間いっぱい質問できるように事前に質問事項をまとめておくことが重要です。
また面談時間は限られているので、優先順位をつけずに質問をしてしまうと知りたいことが聞けずに面談が終わってしまう場合があります。限られた時間を有効活用するためにも、事前に質問事項を考えるだけでなく、質問する順番も決めるようにしましょう。
キャリアアドバイザー
具体的な質問項目についてはこの後詳しく解説しますよ。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
企業によっては担当社員の希望を出せる場合もあるため、担当者を指定できる場合はその仕組みを有効活用しましょう。配属予定先の先輩や、同じような境遇や考え方を持っている人と話すことで、具体的な業務内容や職場の雰囲気、キャリアパスなどについて深く理解することができます。
このほかにも、関心がある部署の社員や不安を感じている領域の担当者を指定してみてもいいでしょう。たとえばワークライフバランスに不安がある場合には人事や、忙しいと言われている部署の人に実態を聞いてみると理解が深まるかもしれません。
その際不安点だけをただ並べてしまうとネガティブな印象を与えてしまうリスクがあるため、「入社意欲はあるものの、不安から決めきれない」というふうに伝えることが重要です。自分が知りたいことに合わせて最適な担当者を選び、内定者面談を最大限に活用しましょう。
企業理解が深まる! 内定者面談で聞くべき9つの質問
就活生
内定者面談の目的を決めました! 面談で聞くべきことについても教えてほしいです!
キャリアアドバイザー
わかりました! 企業理解を深めることができる9つの質問を紹介しますね。
内定者面談は内定先で実際に働いている社員の生の声を聞くことができる貴重な機会です。入社後のミスマッチを防ぐためにも事前に聞くべき9つの質問を紹介しますよ。
①採用理由:評価ポイントを知ろう
内定者面談ではぜひ採用理由を聞いてみましょう。自分が評価されているポイントを知ることで、企業から期待されていることや、入社後の配属部署を予想することができますよ。
また評価ポイントを聞くことで、自分が実際に働くイメージをつけることもできるでしょう。学生の中には「本当に働いていけるのか」と不安を感じる人もいますが、内定先ではどのようなスキルが必要で、自分が何を評価してもらったのかを聞くことで働く決心をつけることもできますよ。
キャリアアドバイザー
企業によっては公平性の観点などから評価ポイントを回答していない場合もあります。
②配属予定先:具体的な仕事内容を確認しよう
配属先を聞くことで、具体的な仕事内容をイメージすることができます。とくに配属先が多岐にわたる場合は、配属先によって大きく仕事内容が変わるでしょう。
また配属先が未定の場合もあるので、その際は配属される可能性がある部署やそれぞれの部署への配属割合などを確認することで、おおよその配属先のイメージをつけることができますよ。
③雇用条件:募集要項と相違ないか確認しよう
内定者面談では雇用条件について説明されることが多いので、募集要項と相違がないかをチェックしましょう。実際の労働条件は募集要項の内容ではなく、内定した際に提示される雇用条件なので、内容が変わっていないかの確認は欠かせません。
- 雇用形態
- 給与
- 年間休日
- 残業時間
雇用条件を確認する際は、詳細まで確認すると入社後のミスマッチを防ぐことができます。たとえば年間休日に有休を含んでいるのかや、給与の内訳など、細かいところを確認することで「想像していたのと違った……」と後悔するのを防ぐことができますよ。
キャリアアドバイザー
雇用契約を提示する際は雇用契約書を発行する企業が多いです。
④キャリアパス:先輩社員の例を聴こう
内定者面談では先輩社員の例をもとにキャリアパスを聞くこともおすすめです。その際、自分が理想とするキャリアを描いている人がいるかを確認するとイメージをつけやすいですよ。
たとえば早くから活躍したいと考えている場合は、最短で管理職になった先輩社員の例を聞くとキャリアアップのスピード感がわかるでしょう。また若手登用などの制度があるだけでなく、実績があるかのチェックもおすすめですよ。
⑤評価制度:自分の考えと合うか確認しよう
内定者面談では評価制度が自分の考え方とマッチしているかを確認することも重要です。たとえば早くからキャリアアップしたいと考えているのに、内定先の企業が徐々に給与が上がっていくタイプだとしたら、入社後にミスマッチを感じてしまうでしょう。
また、役職についている人の特徴や割合を聞くと評価のされ方をイメージすることができます。たとえば20代で役職についている人の割合が多い場合、年齢関係なく評価をする社風ということがわかりますね。
キャリアアドバイザー
年代別の平均年収も評価制度を知るのに役立ちますよ。
⑥入社までの流れ:研修の有無や頻度を確認しよう
企業によっては内定者向けの研修やイベントなどを実施している場合もあるので、入社までの流れについても内定者面談で確認しましょう。
- 内定者向けの研修
- 内定者同士の懇親会
- 内定式
- 内定者合宿
内定者向けのイベントや内定式などの予定はすでに決まっていることも多いので、事前に確認しておくことで学業やプライベートの予定を組むのに役立ちますよ。
キャリアアドバイザー
一般的に内定式は10月1日は実施されることが多いですが、別日で実施している企業もあるので注意が必要です。
内定者懇親会などでは服装で悩むことも多いですよね。こちらの記事では内定者懇親会の服装について解説していますので、服装に悩んでいる学生はぜひ参考にしてみてくださいね。
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内定者懇親会の服装で服装自由や指定がない場合には状況に応じた選択が必要です。この記事ではキャリアアドバイザーが内定者懇親会の服装選びのポイントなどを解説します。基本的な服装マナーや迷った時の確認方法も紹介しますのでぜひ参考にしてください。
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⑦新人研修:入社後の流れを把握しよう
内定者面談では新人研修など、入社後の流れについても確認しておきましょう。新人研修の内容は企業によって異なり、数日間のみ実施する企業もあれば、数カ月に渡る企業もあります。
たとえば「早くから現場で活躍したい」と考えている場合は、現場への配属までに数カ月かかると物足りなさを感じてしまうケースもあるでしょう。研修内容を確認することで、自分の考えにマッチしているかを判断することにも役立ちますよ。
キャリアアドバイザー
配属先によって転居をともなう場合は、いつ配属先が決まるかによって引っ越しの有無がわかる時期も変わります
⑧年間スケジュール:休日や繁忙期を知ろう
年間スケジュールを聞くことで、休日や繁忙期など年間のおおまかな流れを知ることができますよ。繁忙期には有休が取りづらかったり、残業が多くなるケースもあるでしょう。
事前に年間のスケジュールを把握しておくことで、仕事量が増える心構えをすることができたり、プライベートの予定を立てやすくなります。また社員旅行や表彰式など、企業独自のイベントを実施していることもあるので、社風の理解にも役立ちますよ。
⑨疑問点:不明点を解消できるようにしよう
内定者面談では不明点を解消できるように、疑問に感じていることはすべて質問するようにしましょう。内定者面談は学生と企業の相互理解を深めて入社後のミスマッチを減らすことが目的なので、「あのとき聞いておけばよかった……」と後悔しないように、聞きたいことはためらわずに質問してくださいね。
また複数内定をもらっている場合は、同じ質問をそれぞれの内定先に質問すると比較するのに役立ちます。納得して就職先を決めるためにも、気になっていることがあれば積極的に質問するようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
内定者面談では相手の言葉をそのまま受け入れすぎないように注意しましょう。
たとえば数年に一度休日出勤をする必要があると言われたとしましょう。冷静に考えれば許容できる条件でも、社員の話し方が「この1日はとても忙しくて大変だ」とネガティブな雰囲気の場合には「大変そうだからこの企業は嫌だ」と短絡的に判断をしてしまう可能性があります。
言葉の表面的な部分だけを受け止めて判断するのではなく、その背景や会社の考え方など、本質的な内容を理解したうえで、自分が入社すべきかどうかを慎重に判断しましょう。
内定者面談の当日の服装や持ち物を解説
就活生
内定者面談で聞くべきことについて理解できました! 当日の服装や持ち物についても知りたいです!
キャリアアドバイザー
わかりました! 内定者面談での服装や持ち物についても解説しますね。
内定者面談では事前の準備も重要ですが、当日の服装や持ち物にも気を配りましょう。とくに内定者面談の持ち物の中には準備に時間がかかるものもあるので、面談に参加する学生は参考にしてくださいね。
服装:企業からの指定に従おう
内定者面談の服装は企業からの指定に従うようにしましょう。指定がない場合や私服可という場合はスーツを着用したほうが無難ですよ。
- スーツ指定:スーツ着用
- 私服可・指定なし:スーツの方が無難
- 私服指定:オフィスカジュアルが無難
就活にふさわしくない服装で臨んでしまうと、企業からマイナスの印象を持たれてしまい、入社後の評価に影響する可能性があるので注意が必要です。内定をもらっているからといって気を抜かずに臨むようにしましょう。
就活の服装についてこちらの記事で解説しています。
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持ち物:必要書類をそろえよう
内定者面談で書類の提出がもとめられる場合もあるので事前の確認が欠かせません。とくに学校での発行が必要になる成績証明書や卒業見込証明書は、申請が必要だったり発行に時間がかかる場合があるので、早めに準備するようにしてくださいね。
- 成績証明書
- 卒業見込証明書
- 健康診断書
- 交通費などの領収書
また書類以外にも、メモを取るためのノートや筆記用具、書類を入れるためのクリアファイルなども内定者面談では必要です。その場で内定を承諾する場合には印鑑が必要になる場合もあるので、印鑑も持っておくと良いでしょう。
キャリアアドバイザー
そのほかにも企業から持ち物を指定されることがあるので、企業の指定に従い余裕をもって準備するようにしてくださいね。
例文付き! 面談後にはお礼のメールも送ろう
就活生
内定者面談の当日の服装や持ち物についても理解できました! これで自信をもって臨むことができます!
キャリアアドバイザー
それは良かったです! ほかに事前に確認しておきたいことはありますか?
就活生
内定者面談のあとに何かすることはありますか?
キャリアアドバイザー
良い質問ですね! 内定者面談のあとにすべきことも紹介しますね。
内定者面談のあとは面談の感想も含めたお礼のメールを送るようにしましょう。内定の返事別にそれぞれ例文を紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
例文①内定承諾する場合
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
【内定者面談のお礼】〇〇大学〇〇学部〇〇学科 港 太郎
株式会社〇〇
採用担当者様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部〇学科の港 太郎と申します。
本日はお忙しい中貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。
〇〇様の△△というお話をお伺いする中で、改めて貴社の魅力を感じることができました。
貴社の一員として□□に貢献していきたいという思いが強くなったので
ぜひ内定をお受けさせていただきたいと思いご連絡差し上げました。
入社後は1日も早く貴社に貢献できるよう努めてまいりますので
今後もご指導のほど、何卒よろしくお願いいたします。
—————————————————
港太郎(Taro Minato)
〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科
携帯番号:090-××××-××××
メール:t-minato@shukatsu-u.ac.jp
—————————————————
キャリアアドバイザー
内定者面談で魅力に感じたことを盛り込むと企業から好印象を得ることができますよ。
例文②内定辞退する場合
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
【内定者面談のお礼】〇〇大学〇〇学部〇〇学科 港 太郎
株式会社〇〇
採用担当者様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部〇学科の港 太郎と申します。
本日はお忙しい中貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。
お話をお伺いする中で、貴社の△△という魅力を知ることができたのですが
□□という点において私が将来やりたいことを実現することは難しいと考え、
内定を辞退させていただきたくご連絡を差し上げました。
選考では書類に目を通していただいたり面接を実施していただいたりと、
貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、ご期待に添えず大変心苦しく思っております。
本来であれば直接お伺いしお詫びをするべきところではございますが、
このようにメールでのご連絡となりましたことを、何卒ご容赦いただけますと幸いです。
面接をご担当いただいた〇〇様をはじめ、
今回の採用にかかわってくださった皆様には、心から感謝しております。
末筆ながら、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
—————————————————
港太郎(Taro Minato)
〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科
携帯番号:090-××××-××××
メール:t-minato@shukatsu-u.ac.jp
—————————————————
キャリアアドバイザー
内定者面談だけでなく書類選考や面接など、企業は選考に多くの時間を割いているので、辞退する際も感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
例文③保留の場合
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
【内定者面談のお礼】〇〇大学〇〇学部〇〇学科 港 太郎
株式会社〇〇
採用担当者様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部〇学科の港 太郎と申します。
本日はお忙しい中貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。
〇〇様の△△というお話をお伺いし、より一層貴社で働くうえでの魅力を感じました。
また内定のお返事を〇月〇日までお待ちいただけるとのこと重ねてお礼申し上げます。
期日までに後悔のないように慎重に考えたうえでお返事させていただければと存じます。
私の都合でご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ございませんが
何卒ご理解いただけますと幸いです。
—————————————————
港太郎(Taro Minato)
〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科
携帯番号:090-××××-××××
メール:t-minato@shukatsu-u.ac.jp
—————————————————
キャリアアドバイザー
内定の返事を待ってもらえる場合は、感謝の気持ちと期日までに回答する旨を伝えるようにしましょう。
こちらの記事では企業にメールを送るときのマナーについて解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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内定者面談は何のためにおこなうのか疑問に感じていたり、参加したあとに辞退できるのか不安な学生もいるのではないでしょうか。そういった学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。
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内定者面談って何のためにおこなうのですか?
内定者面談は学生と企業の相互理解を深め、入社後のミスマッチをなくすためにおこなわれます。選考では面接官の評価を気にして、休日や給与といった条件面について質問できない学生も多いでしょう。内定者面談では選考で聞けなかった質問や不安点などを解消することで、自分にあった企業を選ぶことができますよ。
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内定者面談のあとに内定取り消しになることはありますか?
内定者面談を実施したあとに内定が取り消しになることはありません。企業は内定者に対して、選考で虚偽の申告があったなど内定を取り消すのに相当する理由がない限り内定を取り消すことはできません。ただし内定が取り消されないからといって、内定者面談で失礼な態度を取るのは避けましょう。面談での評価が入社後にも影響し、周囲よりもマイナスの評価からのスタートになってしまうので、内定者面談は選考と同じように真摯な態度で臨むようにしてくださいね。
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内定者面談をしたあとに内定を辞退することは可能ですか?
内定者面談に参加したあとに内定を辞退することはできます。内定者面談は学生と企業の相互理解を深め、入社後のミスマッチを減らすことが目的なので、面談の中で価値観の違いややりたいことが実現できないと感じたら辞退しても問題ありません。ただし一度内定を辞退してしまうと、その企業に入社することは難しくなるので、辞退するかどうかは慎重に判断するようにしましょう。
内定者面談でミスマッチを防げる! 目的を決めて後悔のない選択をしよう
内定者面談では選考で聞けなかったことを質問できたり、入社後の配属先や仕事内容を聞けるなど、企業理解を深めミスマッチを防ぐことができます。
ただし、何も準備せずに面談に参加しても得られるものは多くないので、事前に目的を決めたりや質問内容を準備することが重要です。内定者面談を通じて企業理解を深め、後悔のない企業選びをしましょう。
内定をもらうことができました!