自己PRで行動力を魅力的にアピールするポイント|例文あり

この記事のアドバイザー
コラムの目次
- 面接で行動力を重視している面接官は多い!
- 面接官が評価する行動力とは
- 行動力をアピールする際の3つのポイント
- ①「行動力」を具体的に提示する
- ②具体的なエピソードを伝える
- ③仕事での活かし方を伝える
- 言い換え表現を使うのもおすすめ
- 自己PRで失敗した就活生必見!
ツールを活用して効果的に自己PRしよう - 自己PRのためのOK・NG例文
- OK例文①目標達成に向けて行動する
- OK例文②周囲を巻き込んで行動する
- OK例文③周囲の人を喜ばせるために行動する
- NG例文①マイナスに感じられる
- NG例文②結論から説明しない
- NG例文③具体性がない
- 行動力を自己PRする際の2つの注意点
- ①自分の意思なく行動した経験はNG
- ②突発的に行動した経験はNG
- 行動力を自己PRする場合は具体的な表現が大事
面接で行動力を重視している面接官は多い!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。行動力をアピールしようとしている就活生の中には「他の就活生と被りそう」「行動力は誰にでもあるんじゃ……」と考える人も多いのではないでしょうか。
行動力は経済産業省が「多様な人々と仕事をしていくために必要な力」として提唱する社会人基礎力の中でも、「前に踏み出す力」として掲げられているほど重要なスキルです。
実際、面接で重視する面接官も多いので、自己PRにおすすめの強みだと言えます。面接官に行動力を評価してもらうには、伝え方が重要です。そこでこの記事では、自己PRで行動力をアピールする際のポイントと例文をご紹介していきます。
こちらの記事では、面接でアピールできる長所一覧を紹介しています。社会人基礎力についても詳しく説明しているので、ぜひチェックしてみてください。
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面接官が評価する行動力とは
面接で評価されるには「面接官が求めている行動力」を提示する必要があります。考える際のポイントとしては「チームで発揮できるか」「仕事で活かせるか」を重視するといいでしょう。具体的には、以下のような行動力があげられます。
- 自発的に物事に取り組むことができる
- 課題を解決するために行動することができる
- 周囲を巻き込んで目標を成し遂げる
- 困難なことに果敢にチャレンジする
- 停滞していた物事を前に進めることができる
- やるべきことを見つけてスピーディーに行動できる
このような行動力のアピールで「チームの中で力を発揮しそう」仕事の課題を乗り越えていけそう」というイメージを与えることができます。
行動力をアピールする際の3つのポイント

自己PRする内容を面接官に評価してもらうには、より鮮明に「どのような強みなのか」をアピールする必要があります。ただ「私は行動力があります」と言うだけでは評価されないので、伝え方を工夫しましょう。自己PRする際は、これからご紹介する3つの要素を盛り込むことが大切です。
①「行動力」を具体的に提示する
行動力があると言っても、面接官によってイメージする内容は異なります。「どのように行動力があるのか」「どのような時に行動力があると感じたのか」「どんな時に行動的になるのか」を思い返して、面接官が理解できるように具体的に提示することが大切です。
「集団の中でリーダーシップをとって行動する」「行動に移すのが早い」など、行動力といっても色々な場面や人物像が想像できます。自分の強みを正しくアピールするためにも、自分の行動力を深く掘り下げて考えてみましょう。自己分析をしながら、自分の行動パターンや思考を整理してみてください。
②具体的なエピソードを伝える
「どんな行動力なのか」が提示できたら、行動力を発揮した具体的なエピソードを伝えます。自己PRの内容は、根拠を提示することが大切です。根拠となるエピソードがあることで、アピールに説得力を持たせることができます。
エピソードの題材としては、学業やアルバイト、ゼミ、サークル、ボランティアなどがあげられます。行動力を発揮してチームに貢献したエピソードだと「入社後も発揮してくれそう」という期待を面接官に持ってもらいやすいです。職場というチームの中での振る舞いを面接官にイメージしてもらいましょう。
③仕事での活かし方を伝える
自己PRでは、強みをアピールするだけでなく、企業で働く人材としていかに活躍していけるかを伝える必要があります。ですので、「自分には強みがある」という事実で終わらせるのではなく、企業に入社後、その強みをどのように強みを活かすかを伝えることが大切です。つまり、再現性を持たせられるかどうかが自己PRを成否の鍵を握るのです。
「強みを活かして企業に貢献したい」という姿勢を見せて、熱意をアピールしましょう。企業は採用活動において求める人物像を掲げていることが多いので、それに当てはまる就活生ほど内定を掴みやすくなっています。「この子なら採用後も活躍してくれそう」と思ってもらうためにも、入社後のビジョンを伝えるのは欠かせません。
言い換え表現を使うのもおすすめ
行動力に具体性を持たせるには、言葉を言い換えることもおすすめです。行動力と聞いてイメージするスキルは面接官によって違うので、自分の強みを的確に表現する必要があります。「行動力」のままがいいか、それとも言い換え表現を使った方がいいかを考え、より的確に自分の強みをアピールできる言葉を選びましょう。
- チャレンジ精神がある
- 物事に進んで取り組む
- 目標達成に向けて行動する
- 有言実行
- 前向きに行動する
- 周囲を巻き込んで取り組む
- 新しい環境に飛び込める
自己PRで失敗した就活生必見!
ツールを活用して効果的に自己PRしよう
行動力で自己PRを作成する際、伝えたいことは沢山あっても、文章で上手くまとめる自信がない就活生も多いはず。
そこで活用したいのが、自己PR作成ツールの「自己PRジェネレーター」です。
このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで理想的な流れの自己PRが完成します。
無料でダウンロードできるので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
自己PRのためのOK・NG例文
行動力を自己PRするポイントをおさえたら、例文を参考にしてイメージを膨らませましょう。先ほどのポイントを踏まえつつ例文を確認することで、良い自己PR文がどのようなものなのか理解が深まるはずです。また、NG例文も見ることで、自分も同じところで間違っていないか、何がマイナス評価に繋がるのかをチェックしましょう。
OK例文①目標達成に向けて行動する
私は、自分で立てた目標を達成するために行動することができます。大学2年生の時、授業がきっかけでプログラミングに興味を持ちました。Web業界で活躍するためにも資格を持っておいた方がいいと感じ、C言語プログラミング能力認定試験の資格取得を目指すことにしました。
3級を取得するために参考書を買って勉強し、プログラミング関連の書籍も読むようにしました。その結果試験に合格することができ、プログラミングに対してさらに関心が深まりました。この経験を活かして、御社でも新たなスキルの習得に励み事業に貢献していきたいと考えております。
OK例文②周囲を巻き込んで行動する
私は、周囲を巻き込んで行動の輪を広げることができます。大学時代は、個人経営のカフェでアルバイトをしていました。しかし、近隣に全国チェーンのカフェが新しくオープンしたことで、客足が遠のき売り上げが落ちたことがありました。
この状況を受けて何か行動しなければと感じた私は、新しいメニューを増やすことを店長に提案しました。許可を受けた後は、他のアルバイト生からアイディアを募集しました。最初は面倒臭そうだった子も、次第にSNSで情報収集をしたり友達にアンケートを取ったりしてくれて、活発に動いてくれました。
これは、新しいメニュー開発がうまくいき売り上げアップした場合は、時給を上げて欲しいと店長に直訴したためだと思います。私は御社に入社後、この強みを活かしてチーム力の向上に貢献したいです。
キャリアアドバイザーコメント
持田 伊織プロフィール
この例文のいい点は、アルバイト先での課題を把握し、解決に向けた動きが具体的に伝えられていることです。特に、店長に新しいメニューの提案をするだけではなく、周りのアルバイト生にも呼びかけながら行動していることは素晴らしいです。
一方で残念だった点は、課題に対しての結果の記載がなかったことです。新メニューの提案をした結果、売上はどうなったかという結果も具体的に伝えましょう! そうすることで、「成果を残せる人」というアピールも出来ます。
OK例文③周囲の人を喜ばせるために行動する
私は、周囲の人を喜ばせるために行動することができます。大学時代、ボランティアで老人ホームを訪問した際に、ギターを弾くのが得意な男性がいらっしゃいました。その男性が「自分しかギターを弾く人がいなく寂しい」とおっしゃっていたのを聞き、自分が一緒に演奏しようと考えました。
私はギターを弾いたことがなかったのですが、YouTubeを見てコードを覚え、1曲弾けるようになりました。後日、老人ホームのレクリエーションで男性と一緒にギターを演奏することができ、男性や職員の方にも喜んでいただきました。この経験を活かして、人に喜んでもらえるサービスを生み出すために行動し続けていきたいと考えています。
キャリアアドバイザーコメント
吉田 実遊プロフィール
この例文はストーリー性が明確にあり、何をモチベーションにしてどうアクションしたのかがわかりやすく記載されています。情景が浮かびやすい内容なので、その点は非常にいい内容だと思います! 一方で、ストーリー性に寄りすぎて個人にフォーカスしきれていない部分があるので、その点を追加すればさらにいいでしょう。
締めの一文が少し曖昧になっているので「人」が「どんな人なのか?」、その人を喜ばせるために「何を意識して」行動し続けるのかの部分を追加できると、活躍イメージが膨らんでさらににいい内容になると思います!
NG例文①マイナスに感じられる
私の強みは行動力です。欲しい洋服や小物があったら、発売日にすぐに買いに行きます。期間限定で今しか手に入らないものもあるので、購入できた時は達成感を味うことができます。
この行動力は、就活での自己PRには不向きです。衝動的に行動しているイメージがあり、自制できていない印象を与えます。面接官は「散財してないだろうか?」「金銭感覚に問題はないだろうか?」といった不安を覚える可能性があります。社員として迎えることにリスクを感じられるのはマイナスです。
NG例文②結論から説明しない
私は居酒屋でアルバイトをしていたのですが、お客様から従業員の態度についてクレームを受けました。そこで、私は業務改善に向けたトレーニングを店長に提案しました。私の長所はこのような行動力です。
この例文は、結論から話していない点がNGです。いきなりエピソードから話し始めているので、面接官が話の要点を掴めずにアピールが弱くなってしまいます。「話がわかりにくい=コミュニケーション力が低い」とも捉えられるので、必ず結論から話すようにしましょう。
NG例文③具体性がない
私の強みは行動力です。スーパーでアルバイトをしていた時に、誰よりも早く行動することを心がけていました。御社でも、この経験で培った行動力を活かして活躍したいと考えております。
この例文には、具体的なエピソードがありません。どのように行動していたのか、誰よりも早く行動した結果どうなったのかなどの説明がないので、信ぴょう性に欠けています。具体的なエピソードと、行動を起こしたことによって起きた変化などを盛り込みましょう。
行動力を自己PRする際の2つの注意点
行動力をアピールする際は、注意したいことがあります。行動力自体は高評価を得られる強みですが、伝え方次第ではマイナスの印象を与える可能性があるのです。面接で行動力をアピールする前に、マイナス評価になり得る要素を把握しておきましょう。
①自分の意思なく行動した経験はNG
goo国語辞書によると、行動力とは「目的のために積極的に行動する力。」とあります。つまり、目的もなくただなんとなく行動しても、行動力があるとは言えないのです。自分の意思なく行動しても、どうしても他人事になってしまい意欲的に取り組むことができません。
また、自分の意思なく行動した経験は、面接官にも「自分がないな」と思われてしまいます。仕事では、自分の意思で物事を選択して実行することも大切です。周囲に流されて過ごしているような印象を与えないように注意しましょう。
②突発的に行動した経験はNG
上記でも紹介したように、行動力とは目的のために積極的に行動する力です。そのため、目的もなく突発的に行動しても、それは行動力があるとは言えないでしょう。目的がない状態だと、ただがむしゃらに行動するだけで無駄な時間を過ごしてしまう可能性もあります。これは仕事においても避けたい状態なので、突発的な行動をする就活生に対する面接官の評価は厳しくなると言えます。
目的を持って行動するのと、目的もなくただ行動するのとでは、達成率や自分に身につく力にも差があります。目的を達成するために行動すると「達成するためにはどうすればいいか」「効率よく達成できる方法は何か」「自分に足りないスキルは何か」などの考えを深めることができるので、物事に取り組む前よりも成長できるのです。
行動力を自己PRする場合は具体的な表現が大事
行動力を自己PRする場合は、どのような行動力なのかを提示した上で、具体的なエピソードを交えながらアピールします。また、企業に入社後、行動力を活かしてどのように貢献していきたいのかも忘れずに伝えましょう。これは、自己PRは自分の強みを伝えるだけでは不十分で、企業が求める人材とマッチしていることをアピールすることが大切だからです。
行動力と一口で言っても、面接官がイメージする「行動力」は様々です。過去の経験で発揮した、もしくは身につけた行動力を的確に表現しましょう。行動力について工夫して伝えることで、面接官の印象に残る可能性がぐっと高まります。自分なりの行動力と企業での活かし方をアピールしましょう。
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キャリアアドバイザーコメント
遠藤 美桜プロフィール
この例文の良い点としては、「資格取得」という目標が明確化されている点と最初の「自分で立てた目標を達成するために行動できる」という文とエピソードが一貫性がある点です。
また、改善したほうがいい点としては、資格取得で勉強した際に「毎日何時間勉強した」 などの定量的な部分をいれることと、勉強した際に自分なりにおこなった工夫を文章に盛り込むといいかと思います。
例えば「1日2時間、5ページずつの勉強、間違ったところはノートにまとめて自分なりの対策本を作成した」のように伝えると、企業に対してより詳細に自分の努力度合いがアピールできると思います。