自己PRで「あきらめないこと」を魅力的に伝えるテクニック|例文あり

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目次

  1. あきらめない性格の自己PRは企業にとって魅力的
  2. あきらめない学生は企業からどう見られる?
  3. 長期的に働いてくれる
  4. 結果が出るまで工夫できる
  5. 困難な状況でも心が折れない
  6. 自己PRにあきらめないことを選ぶメリット
  7. エピソードが浮かびやすい
  8. 新卒として求められやすい
  9. 職種を問わず重宝されやすい
  10. あきらめない性格が評価されやすい仕事の特徴
  11. 達成すべきノルマが設定されている仕事
  12. 新しいものづくりに携わる仕事
  13. 深い分析が必要な仕事
  14. 押さえておきたい「あきらめない性格」が与えるマイナスな印象
  15. 頑固な印象
  16. 周りの意見を聞かない印象
  17. 面接であきらめない性格をアピールするときの構成
  18. ①結論から伝える
  19. ②あきらめなかったエピソードを話す
  20. ③あきらめないことを仕事でどう活かせるのかで締める
  21. 自己PRであきらめない性格を効果的にアピールするための5つのコツ
  22. ①具体的な目標を伝える
  23. ➁エピソードに数字を交える
  24. ③「あきらめない性格」を別の言葉で言い換える
  25. ④柔軟性もアピールする
  26. ⑤周りの反応や評価も伝える
  27. 自己PRであきらめない性格を伝えるときのOK例文
  28. 部活動での経験
  29. アルバイトでの経験
  30. 学業での経験
  31. 自己PRであきらめない性格を伝えるときのNG例文
  32. エピソードに主体性がない
  33. 具体的なエピソードがない
  34. あきらめずにどんな工夫をしたのかを伝えよう

あきらめない性格の自己PRは企業にとって魅力的

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「あきらめない性格って自己PRになりますか?」
「あきらめない性格をアピールしたいのですが、どう伝えたらよいのでしょうか」

といった声が自己PRに悩む学生から多く寄せられています。あきらめない性格は企業にとっても魅力的に映る強みですが、他の学生と被りやすいテーマでもあります。

今回はあきらめない性格をテーマとした自己PRの書き方について解説していきます。他の学生と同じようなアピールにならないよう差別化を図りながら、自分ならではのあきらめない性格が伝わる自己PRに仕上げていきましょう。

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あきらめない学生は企業からどう見られる?

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就活生

自己PRが「あきらめない性格」って、子どもっぽく見られませんか?

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キャリアアドバイザー

そんなことありませんよ。うまくアピールすれば、あきらめない性格は大きな武器になります。

魅力的な自己PRに仕上げるため、まずはあきらめない性格の学生は企業にどう見られるのを理解する必要があります。実際にどのように評価されるのかイメージできなくては、企業が求める人物像に沿ったアピールをするのは難しいですよね。

あきらめない性格が選考でどう評価されているのかを知ったうえで自己PRの内容を考えていきましょう。

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長期的に働いてくれる

あきらめない性格は「長期的に働いてくれる」というイメージにつながります。あきらめない学生は忍耐力が備わっているので、たとえ大変な仕事であっても簡単に投げ出したり、適当に終わらせたりしません。苦しい時期でも粘り強く働いてくれるような人材であれば、長期的に働いてくれることを期待できます

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キャリアアドバイザー

企業は長期間にわたって貢献してくれるような人材を常に求めていますから、「あきらめない性格を強みに、企業に長く貢献していきたい」といったアピールにつなげていきましょう。

結果が出るまで工夫できる

あきらめない性格は「結果が出るまで工夫できる」というイメージにもつながります。

あきらめない学生は淡々と仕事をこなすだけではなく、自分なりの形で企業に貢献しようとがんばってくれるので、あきらめないことは「仕事に対するモチベーションが高い」とも言い換えられますよね

高いモチベーションを維持してくれれば、成果を出すためにより効果的な方法を工夫しながら働いてくれることを期待できますし、自分で考えて行動できる学生は企業としても大歓迎です。

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キャリアアドバイザー

仕事に行き詰まったときでも持ち前のあきらめない性格でやり方を工夫し、柔軟な発想で乗り切っていけるとアピールできます。

困難な状況でも心が折れない

あきらめない学生は困難に陥ったり、何度か失敗したりするだけではくじけないため、「ストレス耐性が高い」とも言い換えられます。

平成28年度3月卒業者を対象にした厚生労働省の調査によると、新入社員の3人に1人は3年以内に離職していると言われています。つまり、企業にとっては若者の早期離職を減らすことが長年の課題なのです。

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キャリアアドバイザー

あきらめない性格の自己PRからストレス耐性の高さをアピールできれば、「この学生は簡単に会社を辞めなさそうだ」と思ってもらえ、採用につながる可能性も高まるでしょう。

上原 正嵩

キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる

実は「あきらめない」ことは難しいこと。強みとして十分アピールできる!

特に、「あきらめない」を「コツコツと努力をする継続力があること」と捉えている学生に多く見られる傾向ですが「当たり前すぎてほかと差別化をはかれないのでは」という相談を受けることがあります。

こうした学生は、「自己PRとは紆余曲折の苦労を乗り越えて何かを成し遂げたエピソードでなければいけない」という固定観念に縛られ、「自分はただ続けてきただけだから」と自信を失ってしまっていることが多いように思われます。しかし、困難があっても続けるということは簡単なことではありません。

またこのような悩みは、小さなころから「努力家」「頑張り屋さん」と言われてきた学生が抱えてしまうことが多いですね。物事に長く取り組んだ経験は、実は当たり前のことではないこということをまずは素直に受け入れてみましょう。

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自己PRにあきらめないことを選ぶメリット

自己PRにあきらめないことを選ぶメリット

そもそも、あきらめない性格を自己PRに選ぶのにはどのようなメリットがあるのでしょうか。まだ他のテーマと悩んでいる人は、あきらめない性格を自己PRに選ぶメリットを知り、テーマ決めの参考にしてみてください。ここではあきらめない性格のメリットを3つ紹介します。

エピソードが浮かびやすい

最も大きなメリットはエピソードが浮かびやすい点です。あきらめない性格は学業やゼミでの活動をはじめ、サークル活動、アルバイトなど、あらゆる場面で発揮できる能力と言えます。

自己PRを考えるうえでは「エピソードがない」と困る学生が多いものですが、あきらめなかったエピソードを思い浮かべるだけならそれほど難しくはないでしょう。自己PRは誰もが驚くようなエピソードにする必要はありません

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就活生

あきらめずに勉強して志望校に合格できました。

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就活生

あきらめずに研究を続けた結果、成果を出せました。

このように、これまでに自分が粘り強く成し遂げたことを自己PRのエピソードとして考えてみましょう。

新卒として求められやすい

特に新卒では慣れない環境や仕事で大きなストレスがかかるため、多少の困難や失敗では簡単にあきらめない性格はどの企業でも求められます。

他の学生と比べて早期離職の可能性が低いことを自己PRを通してアピールできれば、「この学生なら採用コストが無駄にならない」と理解してもらえるでしょう。

また、仕事を教える上司からしても、すぐにあきらめてしまう人よりあきらめない性格の人のほうが教え甲斐があります。そのような人は周囲から愛されやすく、職場の人たちとも良好な人間関係を築きやすいでしょう。

職種を問わず重宝されやすい

あきらめない性格の人は仕事が行き詰まっても後ろ向きにならず、課題を解決するための方法を前向きに考えられます。仕事で結果を残して企業に貢献するためには、困難にぶつかっても途中で投げ出さず、工夫しながら続ける粘り強さが不可欠

これはどんな職種でも必要とされる能力です。そのため、あきらめない人材は限られた職種だけではなく、あらゆる職種において重宝されます。たとえば事務職を志望する人なら、以下のようにあきめない性格をアピールできますよね。

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就活生

時間と労力のかかる仕事であっても、粘り強く一つずつ対処していきたいです。

このように自分が志望する職種では、どんな場面であきらめない性格を発揮できるのか考えてみましょう。

あきらめない性格は「粘り強い」とも言い換えることができます。自己PRで粘り強さをアピールするときのポイントはこちらをご覧ください。

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あきらめない性格が評価されやすい仕事の特徴

あきらめない人材はどんな職種でも重宝されるとはいえ、具体的にどんな仕事で評価されやすいのでしょうか。自己PRはただ単に自分の強みをアピールすればいいわけではなく、企業が求めているものに沿った強みをアピールするのも重要です。

以下に紹介するあきらめない性格が評価されやすい仕事の特徴を参考に、自分が志望する仕事では評価してもらえるのか確認しておきましょう。

達成すべきノルマが設定されている仕事

売り上げ目標などの達成すべきノルマが設定されている仕事では、あきらめない性格が高く評価されます。具体的には以下のような業界の仕事です。

  • 金融業界
  • 商社業界
  • 人材業界
  • 広告メディア業界
  • アパレル業界

業界例からわかるように、ノルマが設定されている仕事のほとんどは営業職や販売職です。こうした仕事では日々数字に追われつつ、試行錯誤を繰り返しながら成果を出していく粘り強さが求められるため、あきらめないことは必須の能力と言っても過言ではありません。

営業職や販売職を志望しているのであれば、過去に粘り強さを発揮して目標を達成したエピソードを通じ、あきらめない性格をアピールするのが非常に効果的です。

販売職の業務内容や仕事の魅力についてはこちらの記事で解説しています。販売職に興味がある学生は参考にしてみてください。

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新しいものづくりに携わる仕事

既存のものとは異なる価値をもった商品やサービスを生み出す「ものづくり」の仕事でも、あきらめない性格は高く評価されます。新しい価値を生み出すためには、知識や技術はもちろん、失敗を糧にする粘り強さが不可欠です

物事がスムーズに進んでいるときだけではなく、思い通りに進まないときや失敗したときにどう対処してきたのかをアピールすれば、あきらめない性格を活かしてものづくりの仕事に貢献してくれる人材だと評価してもらえます。

ものづくりに携わる仕事
  • 製造系(ライン製造、品質管理など)
  • 建設系(施工、設計など)
  • 職人系(大工、伝統工芸など)
  • クリエイティブ系(デザイナー、プランナーなど)

深い分析が必要な仕事

開発職や研究職などの深い分析が必要な仕事でも、あきらめない性格は求められる資質の一つです。新しい商品を開発したり、専門的な研究で成果をあげたりするためには、数々の失敗を乗り越える忍耐力が欠かせません

時にはまったく成果をあげられずに終わるケースもあるのがこれらの仕事の大変なところです。そのため結果に結びつかなくても、あきらめずに仕事に取り組んでいける粘り強さを持っている人材は、深い分析が必要な仕事で高く評価される傾向にあります。

分析力の高さは企業でも評価されやすい資質です。自己PRで分析力をアピールする方法はこちらの記事で解説しています。

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鴨川 未奈

キャリアアドバイザーコメント鴨川 未奈プロフィールをみる

すべて仕事の根底には「あきらめない」ことが求められる

オフィスが舞台のドラマなどを想像するとわかりやすいかもしれませんが、大人数で物事を進めていくときにはトラブルはつきものです。お伝えしたほかにも、たとえば不動産関係の仕事であれば地主との交渉をしなければ新しい建物を建てられない、出版関係の仕事であれば印刷会社と交渉をしなければ締め切りを延長できず出版物を発行できない、なども挙げられるでしょう。

日常生活でも、レポートを出すことをあきらめたら単位をもらえないですし、体重が減らないからとダイエットを諦めたら体型は変わらないでしょう。これらは個人の行動の結果がその人に直接跳ね返る例ばかりですが、仕事は他者との協力で進んでいくのでより責任が伴います。全員があきらめてしまったらそこでそのプロジェクトは終了してしまいますし、誰かが責任を負わなければいけません。

基本的にあきらめない性格というのは、どこの業界・企業で特に評価されやすいというわけでなく、仕事を遂行するうえでとても基礎的かつ忘れてはいけないマインドです。この点は改めて押さえておきましょう。

押さえておきたい「あきらめない性格」が与えるマイナスな印象

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就活生

あきらめない性格が好印象につながることがわかりました!

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キャリアアドバイザー

良かったです! ただ、伝え方によってはマイナスな印象になることがあるので気をつける必要もありますよ。

あきらめない性格は長所としてアピールできる強みですが、見方によってはマイナスの印象を与える場合もあります。「長所と短所は表裏一体」とよく言われるように、あきらめない性格という長所の裏にも短所が隠されているものです。

面接では「簡単にあきらめない長所は、〇〇という短所でもありますよね?」などと少し意地悪な質問をされることもありますから、あきらめない性格が与えるマイナスな印象をきちんと把握し、短所と見られたときの対応策を考えていきましょう。

頑固な印象

あきらめない性格の人は何事にも自分なりのこだわりを持っている傾向があるため、頑固な印象を与える場合があります。

頑固さのマイナスなイメージ
  • こだわりが強すぎるあまり柔軟な対応ができない
  • 我が強く、周囲と協力して働けない

会社では1人で取り組む仕事よりも、チームで協力しながら取り組む仕事のほうが圧倒的に多いため、頑固な印象は「協調性がない人」という評価にもつながってしまいます。

「意志が固い人」ぐらいであればマイナスの印象にはなりませんが、頑固すぎる印象は評価が下がりやすいことを理解しておきましょう

頑固さを短所としてアピールすれば、長所と短所に一貫性が感じられ「あきらめない性格」にさらに説得力を増すことができますよ。

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周りの意見を聞かない印象

あきらめない性格の人は意志が固い一方で、意固地になりやすい一面があります。視野が狭いために周りの意見を聞かず、自分の考えを押し付けるのではないかと面接官から思われる可能性があります

周りの意見を聞かない印象を与えないためには、自己PRの中で、あきらめない性格が短所になる可能性を自分で認める方法がおすすめです。

たとえば「あきらめない性格が周りの意見を聞かない人と捉えられるかもしれません」と前置きしたうえで、「視野が狭まらないよう、周囲との関係性も配慮しながら自分をコントロールしていくつもりです」などと伝えれば、自分自身の短所をよく理解しているとアピールできますよ。

面接であきらめない性格をアピールするときの構成

面接であきらめない性格をアピールするときの構成

面接では質問に対する回答を淡々と答えればいいわけではありません。いくら魅力的な自己PRのテーマだとしても伝え方によってはアピールに欠けてしまうため、何をテーマにするかだけでなく、どうアピールするかにも気を配りましょう。

そこで重要となるのが伝え方の「構成」です。伝える順番を少し工夫するだけで話の印象がガラッと変わり、アピールポイントを理解してもらいやすくなるメリットがあります。

もっともアピールしたいポイントを面接官にきちんと理解してもらうために、構成に気をつけながら自己PRを考えていきましょう。

①結論から伝える

面接で質問に答えるときは常に結論から話し始めるよう心がけてください。「私の強みは〇〇です」と結論を最初に伝えることで、何を最も伝えたいのかが明確な自己PRになり、聞き手に全体の内容を理解してもらいやすくなります。

もし学生が結論から伝えず「私が大学時代に所属していたゼミでは~」といきなり過去のエピソードを話し始めたら、面接官は自己PRで何を伝えたいのか疑問に感じてしまうでしょう。

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最初に結論を伝えない自己PRはアピールポイントがわかりづらく、聞き手への配慮が足りないように取られてしまいます。質問に答えるときは常に結論から伝えるのを意識しましょう。

②あきらめなかったエピソードを話す

「私の強みは何事も簡単にあきらめないことです」と伝えても、面接官は本当にあなたがあきらめない性格なのかわかりませんから、その根拠となるエピソードが必要です。強みを裏付けられるよう、過去にあきらめない性格を発揮したエピソードを伝えましょう

エピソードを伝える際は、その経験をしたときの自分の感情や考えを交えながら話すのがポイントです。過去の出来事を伝えるだけでは、再現性のある強みなのか証明できないため、当時の自分が感じたことなどを詳しく伝えるようにしてください。

どんな人柄なのかが伝われば、本当にあきらめない性格が強みの人物なのだと理解してもらえます。

③あきらめないことを仕事でどう活かせるのかで締める

最後に、あきらめないことを具体的に仕事でどう活かせるのかを伝えましょう。自分の強みを裏付けるエピソードがしっかりしていたとしても、それが仕事で活かせるものでなければ採用したいと思ってもらえません。

「私はこのような形で企業に貢献していきます」とアピールできるよう、あきらめない性格を裏付けるエピソードに加えて、入社後のビジョンも伝えてください。

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就活生

あきらめない性格を強みに、なかなか結果が出せなくても粘り強く営業を続けたいです。

このように、具体的な事業・業務内容を引き合いに出して答えると、入社後に活躍する姿をイメージしてもらいやすくなります。

こちらの記事では、面接官の心を掴む自己PRの3つの伝え方を解説しています。

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自己PRであきらめない性格を効果的にアピールするための5つのコツ

あきらめない性格を効果的にアピールするための5つのコツ

あきらめない性格をアピールするときの構成について学んだところで、次は効果的な伝え方を理解していきましょう。

同じテーマ、同じ構成のものでも、ちょっとしたテクニックを意識することでまったく印象の異なる自己PRになります。以下で解説する5つのコツを参考に、より魅力的な自己PRに仕上げていきましょう。

①具体的な目標を伝える

あきらめない性格が仕事でどう活かせるのかを伝えるのと合わせて、その仕事でどんな風に活躍したいのかという目標まで言及できると非常に好印象です。営業の仕事を例にすると、以下のように具体的に伝えれば、しっかりとした将来のビジョンを持っているとアピールできます。

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就活生

あきらめない性格を強みに粘り強く営業を続けていき、ゆくゆくは営業リーダーやマネージャーなどの統括的な立場で活躍したいです。

目の前のことだけでなく数年後のことまできちんと考えているとアピールすれば、面接官にも「この学生は長く企業に貢献してくれそうだ」と評価してもらいやすくなります。

➁エピソードに数字を交える

エピソードには具体的な数字を盛り込むと話の説得力が増します。たとえばアルバイト先での成果をアピールする場合の例を見てみましょう。

例文

商品の売上アップに貢献した

例文

商品の購買層の年齢や性別をデータから分析して、新商品の売上を40%伸ばした

前者よりも数字を用いた後者の例の方が、話に説得力がありますよね。このようにエピソードに具体的な数字を含め、内容に真実性を持たせることを意識してみましょう

ただし、先ほど挙げた例にさらに細かくアドバイスをするならば「売上を40%伸ばした」だけでは元々の売上がわからないため、40%アップがどの程度すごいのかがわかりません。

そのため、数字に具体性を持たせたい場合は、「前年比で40%売上を伸ばした結果、店で1番人気の商品になった」というように、客観的な基準がわかるデータを提示することが重要です。

③「あきらめない性格」を別の言葉で言い換える

「あきらめない性格って他の人の自己PRと被りそう」と不安に思う人も多いかもしれません。確かにあきらめない性格は自己PRのテーマに選ばれやすい強みですが、別の言葉にも言い換え可能です。

言い換え例
  • 忍耐力がある
  • 粘り強い
  • 継続力がある
  • 意志が強い
  • 最後までやり抜く

このように似たようなニュアンスでも、あきらめない性格は色々な言葉に変換可能です。他の学生とテーマが被るのが不安な人は、別の言葉に言い換えてアピールしましょう

それに「あきらめない性格」というのは少し抽象的な表現ですので、別の言葉に言い換えることで、強みをより具体的に伝えられるメリットもあります。

自己PRで忍耐力をアピールする方法については、こちらの記事も参考にしてください。

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酒井 栞里

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相手の捉え方によって別の解釈をされるリスクを考えよう

自分がしっくりきていたら、「あきらめない」を言い換えずにそのまま使っても大きな問題はないでしょう。ただし、今お伝えした通り「あきらめない」は受け手の捉え方によってさまざまな解釈を生むリスクがあります。

たとえば意志が強いことをアピールするために「あきらめない」を使ったのに、負けず嫌いや忍耐力がある、という解釈をされてしまったとしましょう。決してマイナスに働く捉えられ方ではないのですが、この誤認識によって「うちではもう少し主体性がある人が欲しい」と判断をされてしまうこともないとは言い難いです。せっかく「意志が強くて積極的に行動できる」自分をPRしたはずなのに、これでは非常に残念ですよね。

もしも具体的にこういう自分をPRしたいという明確な表現やエピソードがある場合には、わざわざ汎用的な「あきらめる」を使わずに別の表現に言い換えるように心掛けると良いでしょう。

④柔軟性もアピールする

先ほどもお伝えしたとおり、あきらめない性格には「頑固」や「周りの意見を聞かない」といったマイナスの印象があります

このようなマイナスの印象を持たれてしまうと、「周囲と協力できない人」と評価される可能性もありますから、「時には勇気をもってあきらめる」と柔軟性が備わっていることをアピールしましょう。

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キャリアアドバイザー

何事も簡単にあきらめない性格は大きな長所ですが、固執とあきらめないは異なります。ただあきらめないだけでは単なる固執になってしまうので、状況に応じた適切な判断や臨機応変な対応ができることをアピールするのが大切です。

⑤周りの反応や評価も伝える

自分自身であきらめない性格が強みだとアピールするだけでなく、周りからの客観的な評価があると、さらに説得力のある自己PRになります

たとえば自己PRの中に「大学のゼミで、迷走や失敗を繰り返しながら研究を続けていたところ、友人から『〇〇って根性があるよね』と言われたことがあります」などと周囲の評価を少し加えるだけでも信ぴょう性が高まりますよね。

例のように小さな出来事でも周囲からの評価は大きな説得力を生むため、過去に家族や友人、学校の先生などからあきらめない性格だと評価された経験があれば積極的にアピールしていきましょう。

自己PRであきらめない性格を伝えるときのOK例文

自己PRであきらめない性格を伝えるときの構成や、効果的なアピール方法については理解できたものの、「どう考えればいいのかわからない」「考えてみたけどこれで評価されるのかわからない」と困っている人も多いと思います。

実際の自己PR文を見てみないとわかりづらい点もありますから、例文を参考にしながら自己PRを考えるうえでのポイントを確認していきましょう。

部活動での経験

例文

私の強みは最後までやり抜く力です。私は大学時代テニス部に所属していたのですが、初心者だったため経験者にまるで歯が立たず、まったくテニスを楽しめませんでした。

漠然と練習をしていてはいつまで経っても勝てないと気づいた私は、小さな目標から一つずつ達成していくことにしました。具体的には、サーブを正確に打てるようにする、リターンの精度を上げるといった目標です。地道な練習で徐々にできることを増やしていった結果、大学3回生になってようやく、部内で一番強い相手に初めて勝つことができました。

幅広い地域に事業を展開する御社では、海外ビジネスや新しい環境などの困難もあると思いますが、不慣れなことを工夫しながら乗り越えたテニス部での経験を活かし、慣れない仕事でも投げ出さずに最後までやり抜きます。

選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう

過去の挫折を乗り越えたエピソードから、本当に最後までやり抜く力を持った人物なのだと読み取れます。あきらめない性格以外にも、「負けず嫌い」や「努力家」といった人物像が浮かび上がってきますね。

アルバイトでの経験

例文

私は粘り強さに自信があります。大学時代はケーキ屋で働いていたのですが、私が働き始めたのはクリスマス直前の一番忙しい時期でした。繁忙期に備えて通常よりも早く仕事を覚える必要があり、中でも特に苦労したのが、約60種類にも及ぶケーキの名前と値段を覚えることです。

クリスマスまでに正確に覚えておかないと、まったく仕事に貢献できないため、ケーキの写真と特徴を載せたノートを自作して必死に覚えました。その結果なんとかすべてのケーキの名前と値段を覚えられ、クリスマス当日は、働き始めて間もない私も戦力の一人としてお店に貢献できました。

入社後はアルバイトの仕事以上に覚えることがたくさんあると思いますが、自分なりに工夫しながら早く仕事を覚え、いつの日か企業のエース営業マンと言われるような人に成長していきたいです。

エピソード内容が非常に具体的なので、何事にも粘り強く取り組む人間性がよく伝わります。「自分なりに工夫しながら早く仕事を覚えたい」という心がけも好印象です

アルバイトでの経験のアピール方法はこちらも参考にしてくださいね。

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学業での経験

例文

私の強みは継続力です。私は英語が大の苦手で、大学入学当初はTOEICで約400点程度と、高校生レベルの実力しかありませんでした。将来は海外で働くことに興味があったので、このままの英語力では話にならないと思い、「卒業までにTOEICで800点以上取る」という目標を立てました。

目標達成のために最初に取り組んだのが、自分の弱みの明確化です。過去のテスト結果などから弱みを分析したところリスニングが課題だと判明したため、日常英会話のレッスン動画を視聴したり、英語が得意な友達に話し相手になってもらったりといった対策をおこないました。

その結果狙い通り英会話はかなり上達したものの、文法があまり上達せず、TOEICの点数は700点止まりでした。結局当初の目標は達成できませんでしたが、苦手だった英語が会話に使えるほどまでに成長したのは大きな自信になっています。

入社後も継続して英語力の上達に励み、海外ブランドとの交流も多い生産管理部門の一員として活躍していきたいと考えています。

残念ながら目標は達成できていないものの、達成に向けた努力や工夫がよく伝わる例文です。また「海外ブランドとの交流も多い生産管理部門の一員として活躍していきたい」という話から、具体的なビジョンを持っているとわかります。

こちらの記事では魅力的な自己PRの例文をたくさん解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

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酒井 栞里

キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる

エピソードではあきらめたくなかったことを正しく伝えよう

具体的なエピソードを伝えるときには、「何をあきらめたくなかったのか」が明確にわかるようにしましょう。

たとえば、「社外のビジネスプランコンテストに出てチームでプレゼンをした」という話を深めていくとしましょう。この場合、「最初に考えたプラン内容を変更しないように諦めずにブラッシュアップした」学生と、「優勝することを諦めずにプランをブラッシュアップした(つまり、プランは柔軟に変更をしている)」学生では目的が異なることが認識できるでしょうか。

どちらが正しいというわけではありませんが、前者は自分達のプランに固執をしていて、ビジネスプランコンテストの出場を通じて何を得たかったのかがわかりにくい印象を与えてしまいます。

このように、下手をすると手段が目的化している話をしてしまう恐れがあるので、内容を完成させたら「自分が伝えたかったことが伝わるか」と客観的な視点で読み返すように心掛けましょう。

自己PRであきらめない性格を伝えるときのNG例文

あきらめない性格は自己PRのテーマにできる強みですが、伝え方によってはアピールの弱い自己PRになってしまう場合もあります。

せっかくすばらしい強みを持っているのに、伝え方ひとつで損するのは非常にもったいないことですから、自己PRであきらめない性格を伝えるときの注意点をNG例文から確認しましょう。

エピソードに主体性がない

例文

私の強みは目標達成力です。大学ではバスケサークルの副キャプテンとして、学内にある6つのバスケサークルが争う学内交流戦の優勝に貢献しました。

優勝するためにまず取り組んだのが、各チームの戦力分析です。敵チームの特徴をもとに戦術を練り、自分たちのチームの弱みを補うために練習方法を改善していきました。分析を入念におこなった結果チームとして大きく成長し、見事学内交流戦で4年ぶりの優勝を果たしました。

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チームの成果は伝わりますが、主体性が欠けている例文です。副キャプテンとしての努力がどう学内交流戦の優勝につながったのを述べていないため、この学生の行動がチームに好影響を与えたのかも読み取れません

自分の行動が良い結果をもたらしたと証明するために、なぜ各チームの戦力分析が必要だと考えたのか、自分がどのような形でチームに貢献したのかなど、行動の理由や工夫した点を伝える必要があります。

具体的なエピソードがない

例文

私の強みはあきらめない性格です。高校では生徒会長を務め、大学でもゼミ長を務めるなど、人をまとめる立場としてさまざまな課題に粘り強く取り組んできたことから、周りの友人からも「根性あるよね」とよく言われます。

社会に出てからは、くじけそうになるような仕事も少なからずあると思いますが、どんな仕事にも最後まであきらめずに取り組み、会社に貢献していきたいです。

「人をまとめる立場としてさまざまな課題に粘り強く取り組んできた」というエピソードだけでは、あきらめない性格を裏付ける根拠になりません

面接官は「さまざま」の部分を知りたがっているため、なぜ人をまとめる役割を務めたのか、何が大変だったのかなど、自分の考えや感情がわかるようなエピソードを伝えましょう。

自己PRは書き出しも重要です。詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。

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あきらめずにどんな工夫をしたのかを伝えよう

自己PRであきらめない性格を伝えるときのポイントは、過去の自分がなぜあきらめなかったのか、あきらめないためにどんな工夫をしたのかを詳しく伝えることです。

エピソードを淡々と話すだけでは、本当にあきらめない性格が強みなのか面接官にわかってもらえませんから、自分の人柄や価値観がエピソードから読み取れるような自己PRに仕上げていきましょう。

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