目次
- 「コミュニケーションで大切なこと」の答え方|アドバイザーが解説
- 内定者の例文3選|アドバイザー解説付き
- 【内定者例文①】26卒 九州大学大学院 IT業界
- 【内定者例文②】26卒 大正大学 人材業界
- 【内定者例文③】26卒 専修大学 介護業界
- NG例文|アドバイザー添削付き
- ①ありきたりな表現で工夫が伝えられていない
- ②気持ちだけで行動が見えない
- ③根拠となる具体的なエピソードがない
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。面接やエントリーシート(ES)において、「コミュニケーションで大切にしていることは何ですか?」と質問をされた経験はないでしょうか。
ビジネスにおいて、コミュニケーション能力は必須のスキル。企業はこの質問からあなたのコミュニケーションスキルを測ろうとしています。
この記事では、実際に内定を獲得した26卒学生の回答例文を紹介。採用担当者の視点でどういった回答が評価されるのか、NG例も含めて詳しく解説していきます。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
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「コミュニケーションで大切なこと」の答え方|アドバイザーが解説
内定者の例文3選|アドバイザー解説付き
【内定者例文①】
26卒 九州大学大学院 IT業界
私がコミュニケーションで大切にしているのは、「まず相手の考えや価値観を理解すること」です。
私は大学の競技ダンス部に所属しており、上級生になってからは後輩の指導や、ペアとの表現方法についての話し合いを頻繁におこなうようになりました。
その際、自分のやり方や正論を一方的に押し付けるのではなく、まず「相手がどう感じ、どう表現したいのか」を丁寧にヒアリングすることを徹底しました。
相手の意図を深く理解したうえで、その人に合った身体の動かし方を提案したり、改善へのアドバイスをおこなったりした結果、指導した後輩が大会で上位入賞を果たすなど、目に見える成果を挙げることができました。
チームでおこなう開発業務においても、まずは相手の意見や背景を深く理解し、そのうえで自身の考えを建設的に主張する姿勢が不可欠だと考えています。
この協調性と対話力を、貴社のプロジェクト推進においても活かしてまいります。
キャリアアドバイザーが読み解く!「伝え方の配慮」はビジネスで最重要
どれだけ正しい意見であっても、伝え方を間違えれば反発を生むリスクがあります。ビジネスの現場では、そういった「伝え方への配慮不足」でトラブルが発生することも珍しくありません。
この例文は、「自分が正しいという前提に立たない」というビジネス上のコミュニケーションで重要なスタンスが言語化されており、採用担当者に好印象を残します。
また、そのスタンスが実際どのような成果につながったのかまで言及できている点も素晴らしいです。単なる意識だけの問題ではなく、実際のアウトプットに活かしている点が再現性の高さを感じさせますよ。
相手の価値観や考えをしっかりと聞き出す「傾聴力」をアピールしようと考えている人は、以下の記事も読んでみてください。
傾聴力は言い換えが大事! 自己PR作成のポイントや例文を紹介
26卒内定者のESを大公開! 傾聴力の自己PR例文
【内定者例文②】
26卒 大正大学 人材業界
私がコミュニケーションにおいて大切にしているのは、「相手の立場や理解度に合わせて、伝え方を工夫すること」です。
大学時代から大手ファストフードチェーンでアルバイトをしており、半年ほどで新人スタッフの教育担当を任されました。当初はマニュアルの内容をそのまま伝えていましたが、それでは相手が深く納得できず、業務の定着が遅いという課題に直面しました。
そこで私は、相手の年代や性格に合わせて使う言葉を変えたり、作業の意図を具体的な例やジェスチャーを交えて説明したりと、伝え方を柔軟に変化させました。
結果として、指導した8名のスタッフから「わかりやすい」と評価され、店舗の責任者からも教育担当として指名を受け続けることができました。
社会人としても、常に相手の視点に立ち、双方が納得し成長できるようなコミュニケーションを心掛け、貴社に貢献したいです。
キャリアアドバイザーが読み解く!「伝える」と「伝わる」の違いを理解している
コミュニケーションにおいて「伝えること」と「伝わること」はまったく異なります。相手が十分に理解していないにもかかわらず、一方的に発信して満足する姿勢は、ビジネスで求められるコミュニケーション能力と対極に位置します。
この例文は、自らその違いに気がつき、改善を図ったプロセスが伝えられている点が秀逸です。特に素晴らしいのは、「相手の属性に合わせて伝え方を変えた」という具体的なアクションを伝えられている点。
相手の目線に降りて適切な伝え方を選ぶ能力は、顧客への提案や社内プレゼンといった多くのビジネスシーンでそのまま活かすことができます。業種・職種を問わず、幅広く評価される内容と言えるでしょう。
「相手の立場に立って考える力」に自信がある人は以下の記事も参考にしてください。
「相手の立場に立って考える」の自己PRはOK? 企業の本音を公開
【内定者例文③】
26卒 専修大学 介護業界
私がコミュニケーションで大切にしているのは、行動の「目的」と「背景」を必ずセットで共有することです。
私はアミューズメント施設でのアルバイトで新人指導を任された際、単に作業の手順だけを教えるのではなく、「なぜこの作業が必要なのか」「これがお客様のどのような満足につながるのか」を丁寧に説明することを徹底しました。
たとえば、清掃作業一つをとっても、ただやり方を指示するのではなく、その作業が店舗全体の運営や売上にどう影響するのかという背景を共有しました。
これにより、新人スタッフが業務の意図を根本から理解できるようになり、応用が利き、短期間で独り立ちできるようになりました。
この取り組みは店舗全体の業務効率向上にもつながり、店長から感謝の言葉をいただきました。
貴社においても、チームで業務を進める際には「何のための作業か」という目的意識を周囲とすり合わせ、認識のズレを防ぐ正確なコミュニケーションを徹底したいと考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!「目的の共有」は重要な視点の一つ
この例文の素晴らしい点は、「目的の共有」という、組織で働くうえでついつい抜け落ちやすい部分に焦点を当てている点です。
「なぜやるのか」は既存のメンバーからすると当たり前のことのため、わざわざ改めて伝える必要はないと思ってしまいがち。しかし、右も左もわからない新人からすると、そこを知っているかいないかで、業務の解像度やモチベーションが大きく変わってくる重要な要素です。
これはなにも新人教育に限らず、新規プロジェクトの発足時などにも同じことが言えます。そのため、入社前から「目的と背景を伝える」という意識を持てている人材は、採用担当者に即戦力として評価されますよ。
NG例文|アドバイザー添削付き
①ありきたりな表現で工夫が伝えられていない
私がコミュニケーションで大切にしているのは、相手の話をしっかり聞くことです。
サークル活動などで話し合いをする際、私は決して自分の意見を押し付けず、まずは周りのメンバーがどう思っているのかを丁寧にヒアリングするようにしています。
話を聞くことで相手も安心し、人間関係がスムーズになります。貴社でも先輩やお客様の話にしっかりと耳を傾け、良好な関係を築いていきたいです。
話を聞くうえでの工夫や伝え方を盛り込もう
「話をしっかり聞く」というのはあまりにありきたりな回答で、採用担当者の印象には残りません。
話を聞く際のもう一歩踏み込んだ工夫や、聞いた内容をどのように伝えたかを盛り込むことで、ほかの学生との差別化を図りましょう。
私がコミュニケーションで大切にしているのは、相手の意見の背景にある本当の意図を引き出すことです。
サークルでイベント企画が行き詰まった際、私は反対意見を持つメンバーに個別でヒアリングをおこないました。
単に不満を聞き流すのではなく、「なぜそう思うのか」という懸念点を深掘りし、可視化したうえで、双方の妥協点となる新しい企画案を自ら作成し提案しました。
その結果、イベントでは過去最高の参加率を記録することができました。
貴社でも、傾聴を通じて顧客の潜在的な課題を引き出し、的確な解決策の提案につなげたいです。
②気持ちだけで行動が見えない
私がコミュニケーションにおいて大切にしていることは、「相手の立場に立って考えること」です。
学生時代のサークル活動では、常に周りのメンバーの意見をよく聞き、思いやりを持って接することを心掛けました。意見がぶつかった際も、お互いの気持ちを尊重し合うことで、円滑な人間関係を築きました。
貴社に入社後も、この思いやりを活かして、社内外の人と良好な関係を築き、貢献していきたいと考えています。
エピソードは可能な限り具体的に伝えよう
「思いやりを持って接する」「お互いの気持ちを尊重し合う」といった気持ちは伝わってきますが、肝心の行動の中身が見えてきません。
採用担当者は、「あなたのコミュニケーションのスタンスをどのように発揮したか」という具体的なプロセスを知りたいと考えています。抽象的な表現は避けて、具体的な行動を語りましょう。
私がコミュニケーションで大切にしていることは、「相手の前提知識や状況に合わせて、伝え方を工夫すること」です。
大学のゼミで、専門外の下級生に向けて研究内容を発表する機会がありました。初回の発表では専門用語を多用してしまい、下級生から「難しくて理解できない」という声が上がりました。
そこで私は、専門用語を誰でもわかる日常的な例え話に置き換え、言葉だけでなく視覚的にも理解できるよう図解を多用した資料に作り直しました。
その結果、次の発表では「非常にわかりやすく、興味を持てた」とアンケートで高い評価を得ることができました。
貴社で営業職として働く際にも、顧客の業界知識のレベルや抱えている課題に合わせて最適な提案をわかりやすく伝え、信頼関係を築いていきたいと考えております。
③根拠となる具体的なエピソードがない
私がコミュニケーションで大切にしているのは、誰とでも笑顔で明るく接することです。
私は昔から初対面の人と打ち解けるのが早く、誰とでもすぐに仲良くなることができます。相手の懐に入るのが得意なので、年代問わずさまざまな人とコミュニケーションを取ることに自信があります。
この天性のコミュニケーション能力を活かし、貴社の営業職でもたくさんのお客様から愛され、トップの売上を出せるよう頑張ります。
根拠のない自信は信ぴょう性に欠ける
「誰とでも笑顔で明るく接する」という自身のスタンスを伝えていますが、それを裏付ける具体的なエピソードがありません。
せっかく素晴らしい考えを持っていたとしても、それを証明する経験をあわせて伝えられていないと、採用担当者からは「本当にそのスタンスを日々実践しているの?」と懸念を抱かれてしまいます。
私がコミュニケーションで大切にしているのは、「相手の期待を先回りして行動し、信頼関係を構築すること」です。
カフェでの接客アルバイトでは、常連のお客様の好みを記憶することはもちろん、天候や時間帯によるニーズの変化を観察し、メニュー表をお渡しする前に提案をおこなうなど、一歩踏み込んだコミュニケーションを実践しました。
結果として「あなたがいるから来る」と声をかけていただくことが増え、店舗の顧客満足度向上に貢献できました。
貴社の営業でも、顧客の潜在ニーズを捉えた的確な提案で信頼を獲得します。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!入社後の活かし方の視点を忘れず盛り込もう
キャリアアドバイザー
酒井 栞里
プロフィールをみる多くの学生はこの質問に対し「相手の話をよく聞く」「笑顔でハキハキ話す」といったありきたりな回答で終えてしまいます。しかし、それでは採用担当者の印象に残ることはできません。そこで差別化を図るために重要になるのが、「それを仕事でどう活かすのか」を伝えることです。
ビジネスにおけるコミュニケーションには、必ず「顧客の隠れたニーズを引き出す」「立場の違うメンバーの意見をまとめる」といった具体的な目的があります。そのため、回答では「コミュニケーションにおいて大切にしていること」を提示し、それが入社後の業務にどう活きるのかを解像度高く伝えることで、初めてビジネスに役立つスキルとして評価されます。
また実際に自身の「コミュニケーションのスタンス」が、成果につながったエピソードも添えられると良いでしょう。そうすることで、より説得力を持ってあなたの強みをアピールすることができますよ。