目次
- 「自分史」の書き方をアドバイザーが徹底解説!
- 選考突破者の例文3選|アドバイザー解説付き
- 【選考突破者例文①】26卒 本選考突破 広告業界
- 【選考突破者例文②】26卒 本選考突破 食品業界
- 【選考突破者例文③】26卒 本選考突破 コンサル業界
- NG例文|アドバイザー添削付き
- ①単に出来事を羅列しただけになっている
- ②特定の時期ばかり語っている
- ③時期を細かく細分化しすぎている
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。自分のこれまでの人生を振り返り文章にまとめる、いわゆる「自分史」。
就活生が自己分析をする際のツールとして用いられることが多いですが、一部の企業ではエントリーシート(ES)への記載を求められることもあります。
そこでこの記事では、実際に選考を突破した26卒学生による「自分史」の例文を3つ紹介。ESに自分史を書く際に意識すべきポイントや、NG例について解説していきます。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
自分史の書き方については以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひあわせて確認してみてください。
自分史の書き方3ステップ|記入例や就活に役立つ自己分析方法を解説
「自分史」の書き方をアドバイザーが徹底解説!
自分史で取り上げたい「人生のターニングポイント」を見つける方法は、以下の記事を参考にしてください。
人生のターニングポイントを聞かれたら? 面接で完璧に答える方法
選考突破者の例文3選|アドバイザー解説付き
【選考突破者例文①】
26卒 本選考突破 広告業界
小学生の頃の私は常にクラスの中心で、自分が一番面白い人間だと思い込んでいました。
しかし、自分を遥かに超えるユーモアを持つ転校生が現れ、彼が瞬く間に中心人物になったことで、自己肯定感の塊だった私は完全に自信を喪失しました。この経験から、他者の優れた才能を素直に認め、リスペクトする謙虚さを学びました。
中学では、最初は友人が行くという理由でバスケ部に入部しましたが、新設されたばかりの野球部への転部を決意しました。当時再放送されていたドラマの「明日やろうは馬鹿野郎」という言葉に強く感化されたためです。
しかし、鬼顧問と恐れられていた先生に退部届を出すのは本当に怖く、職員室のドアの前に5分ほど立ち尽くしていました。しかし、最後には一歩踏み出して提出できたことは、自らの意思で環境を変える重要性を学べた大きな成功体験です。
大学に入学した直後は、友人との遊びや旅行を楽しむことがすべてでした。しかしある日、あるビジネス系インフルエンサーの動画に出会ったことで、脳に雷が落ちたような衝撃を受けました。
そこから、ただ漠然と遊んですごすのではなく、本気で自分の人生と向き合い、将来の明確な目標を見つけようという意識が芽生えました。
キャリアアドバイザーが読み解く!挫折を糧に成長したエピソードが刺さる
自分史で扱うエピソードを選ぶ際は、自身の挫折や失敗にフォーカスを当てるのがおすすめです。企業に入社後も失敗することは必ずあるため、失敗を糧に学びを得たエピソードは採用担当者に刺さりやすい傾向にあります。
この例文であれば、「自分より面白い人が現れて自信を喪失した」「鬼顧問に退部を伝えるのが怖くて勇気が出なかった」といった挫折を伝えたうえで、そこからの学びを見事に言語化できている点が高評価です。
日々学生を支援していると、自らの失敗や弱みを伝えることを避けようとする人が多いと感じます。しかし、挫折エピソードは学びとともに伝えればむしろ評価を得やすいので、積極的に伝えるべきと言えるでしょう。
挫折経験を選考で効果的にアピールする方法は以下の記事で解説しています。ぜひ一緒に確認してみましょう。
関連する記事を見る
【選考突破者例文②】
26卒 本選考突破 食品業界
①RPGゲームへの没頭。最強を求めて攻略本を漁りながら日々試行錯誤する姿は、現在の「飽くなき探求心」と「課題解決力」のルーツである。(小学4年生)
②毎日12時間の勉強の末に第一志望校に不合格。少年期に大きな挫折を経験したからこそ、どんな失敗でも立ち直れるレジリエンスが身についた。(中学3年生)
③2年間の片思いの末に失恋し絶望した。相手目線での言動の重要性を痛感し、人に寄り添う姿勢と他者の感情を汲み取る力が身についた。(高校2年生)
④趣味のファッションを通じた個性的な友人との出会い。個性を認め合うなかで根付いた「先入観を持たない」というスタンスは、今も私の対人関係の信条である。(大学1年生)
⑤教育実習にて担当学級の平均点向上に貢献。重責を感じつつも、他者に貢献し成長を支援できた達成感は自身の仕事選びの軸となっている。(大学4年生)
キャリアアドバイザーが読み解く!自分史は箇条書きで見せるのもおすすめ
企業から指定のフォーマットが特にない場合は、この例文のように箇条書きベースで自分史を提示するのも一つの手です。自分の過去と学びをわかりやすく伝えられるため、採用担当者の目には好印象に映りますよ。
また、RPGゲームへの没頭を「探求心と課題解決力」、趣味のファッションを「先入観を持たないというスタンス」など、一見ビジネスとは無縁そうな経験を見事にビジネススキルに結びつけている点も秀逸ですね。
単にスキルを押し出すよりも、魅力的かつ説得力のある内容になっています。
【選考突破者例文③】
26卒 本選考突破 コンサル業界
幼少期の私は「黄色いボール」になることを夢見ていました。奥手な性格で園児たちの輪に入れず、みんなの中心にあるボールになれば仲良くなれると考えたからです。この小さな夢が、私の「人とのかかわり」という人生の軸の原点です。
小学生で海外生活を経験した際も、当初は言葉の壁で孤立しましたが、「自分からかかわらなければ何も始まらない」と決心。積極的に話しかけ続けた結果、帰国時にはクラス全員から手紙をもらうほど深い絆を築くことができました。
中高の陸上部では部長を務めました。駅伝での優勝という高い目標に向け、部員全員と1対1で面談を実施し、思いをすり合わせることで「誰一人置いていかない組織作り」を実践しました。
大学ではゴルフを通じ、幅広い年代の方々とコースを回りました。世代や価値観の異なる方々との対話は、私の視野を広げ、多様な考えを受け入れるコミュニケーションの土台となっています。
私の人生は、常に「人とのかかわり」が挑戦の原動力でした。社会には一人では解決できない複雑な課題が多く存在します。
私は幼少期に憧れた「ボール」のように、多様な個性を持つ人々の間に入って思いをつなぐハブとなり、チームの力を最大化して目標達成を牽引していきたいと考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!幼少期から変わらない自分の軸を証明!
自分史ではこの例文のように、すべてのエピソードを通して自身の一貫したテーマを示すというのも戦略の一つです。
この例文であれば幼少期からの「人と積極的にかかわりたい」という軸が現在まで変わらず一貫していることを、各エピソードを通して証明しています。
また、その軸・価値観が入社後どのように活かせるのかを最後にまとめとして伝えられている点も素晴らしいです。
もちろん、各エピソードで異なる強みを伝えるのも効果的な手法です。そのため、ESに自分史を書く際は、自分の軸となる一つの価値観を伝えるのか、それとも幅広くさまざまな強みを伝えるのか、最初に方針を定めておくと書きやすくなるでしょう。
NG例文|アドバイザー添削付き
①単に出来事を羅列しただけになっている
小学生のときはサッカーチームに所属し、地域の大会で優勝しました。
中学生では吹奏楽部に入り、県大会に出場しました。
高校生では生徒会役員を務め、文化祭の企画や運営をおこないました。
大学に入ってからはカフェでアルバイトを始め、接客の基礎を学びました。また、ゼミでは経営学を専攻し、グループワークでリーダーを務めました。
重要なのは経験からの学び
重要なのは「何をしたか」という事実そのものではなく、そこから「何を学んだか」です。
ただ出来事を並べるだけではなく、各エピソードをもう一歩深掘りして、自身の学びや価値観を伝えましょう。
小学生の頃はサッカーチームで地域大会優勝を果たし、チーム一丸となって一つの目標に向かう喜びを知りました。
中学生からは吹奏楽部に挑戦し、サッカーで培った「周囲と協働する姿勢」を活かして練習を牽引し、県大会出場に貢献しました。
高校時代は生徒会役員として文化祭の企画・運営に尽力しました。メンバー間で方針の対立が生じた際は調整に苦労しましたが、双方の意見に耳を傾けて解決策を模索し、多様な価値観をまとめ上げて組織を円滑に前進させる力を養いました。
大学の経営学ゼミではグループワークのリーダーを務めました。各メンバーの適性や得意・不得意を客観的に見極めて役割を分担することで、チームとしての成果の最大化を図りました。
また、カフェのアルバイトにおいても、常に店舗全体の状況を俯瞰し、忙しいポジションへ率先してサポートに入るなど、現在も「組織全体が最も良く回るための働きかけ」を体現しています。
②特定の時期ばかり語っている
大学では居酒屋でアルバイトをしました。最初はクレームばかり受けていましたが、マニュアルを独自に見直し、後輩指導を徹底したことで、店舗の売上を前年比120%に伸ばすことができました。
サークルでは、テニスサークルに入り、会計を担当しました。帳簿の数字が合わないときは苦労しましたが、ほかのメンバーの力を借りながらなんとか最後までやり遂げました。
ゼミではマーケティングを専攻し、実際に企業へ提案をおこなうプロジェクトで優勝しました。大学生活で培ったこの課題解決力を貴社で活かしたいです。
幅広い年代のエピソードを語ろう
エピソードが大学時代のものに偏りすぎています。これでは自分史とは言えません。
大学以外にも幼少期や中高時代のエピソードを加え、幅広い年代での学びを伝える内容に書き換えましょう。
小学生の頃、実家の家業が傾き、苦境に立たされました。その際、両親が試行錯誤して立て直す姿を間近で見て、「課題から逃げずに向き合うことの大切さ」を学びました。
高校の部活動ではバスケ部に所属しました。大会では、万年予選落ちでしたが、チームの練習メニューを根本から見直し、課題であった基礎体力を強化するメニューに変更した結果、県大会に出場することができました。
大学では居酒屋でアルバイトをしました。最初はクレームばかり受けていましたが、マニュアルを独自に見直し、後輩指導を徹底したことで、店舗の売上を前年比120%に伸ばすことができました。
貴社でも目の前の課題に真摯に向き合い、さまざまな施策を打つことで事業成長に貢献します。
③時期を細かく細分化しすぎている
幼稚園の頃は引っ込み思案でした。
小学1年生で初めて友達ができました。小学3年生でリレーの選手に選ばれ自信を持ちました。小学5年生で塾に通い始めました。
中学1年生で部活のレギュラーになりました。中学2年生で骨折して挫折しました。中学3年生で復帰しました。
高校1年生では文化祭の実行委員になりました。高校2年生で修学旅行の班長を務めました。高校3年生で受験に失敗しましたが、浪人して第一志望に合格しました。大学ではサークル活動に打ち込みました。
大きな学びを得たエピソードに絞ろう
自分史と言っても、小学校や中学校の各学年で区切って細かくエピソードを語る必要はありません。
「結局あなたが言いたいことはなんなの?」と採用担当者を混乱させてしまいます。
ビジネスにも活かせる大きな学びを得た3〜4の出来事に絞り込んで伝えることを意識しましょう。
幼少期の私は引っ込み思案な性格でしたが、小学校入学を機に「自分を変えたい」と勇気を出して周囲に話しかけ、初めての友人を作ることができました。
この小さな成功体験がきっかけで「恐れずに一歩踏み出すことで新しい世界が広がる」と学びました。
中学2年生のときは骨折し、部活の試合に出られなくなる挫折を味わいました。そこで「今自分にできることは何か」を考え、客観的な視点からチームのサポートや分析に回りました。
この経験を通じて、逆境においても腐らず、自分にできる役割を見つけて努力し続ける忍耐力を培いました。
大学ではサークルに所属し、新歓リーダーとして新入部員の勧誘に尽力しました。当初はなかなか集まらなかったものの、SNSを活用した広報活動を新たに提案し実施したところ、例年より多い新入部員を集めることができました。
この経験から、課題に対して論理的な施策を打つことで解決に導く重要性を学びました。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!3つのパートに分けて効果的にアピールしよう
キャリアアドバイザー
上原 正嵩
プロフィールをみる自分史をESに記載する際は、
①幼少期(0~12歳)
②青年期(13~18歳)
③成人期(19~現在)
の3つのパートに分けて構成を作るのがおすすめです。その際に重要なのが、ただ当時の出来事を羅列するだけではなく、それぞれのエピソードからの学び、そしてそれがどのようにビジネスに活かせるのかを伝えることです。
採用担当者はあなたの思い出話を聞きたいわけではなく、過去の経験を通して価値観やスキルを測ろうとしています。
そのため、各エピソードを通して、自分が入社後活躍できる人材であることをアピールする意識を持ちましょう。