目次
- 「今まで苦労したこと」の答え方|アドバイザーが解説
- 題材別! 「今まで苦労したこと」の内定者例文5選
- 【内定者例文①部活】26卒 杏林大学 セキュリティ・メンテナンス業界
- 【内定者例文②サークル】26卒 上智大学 専門商社
- 【内定者例文③アルバイト】26卒 早稲田大学 人材業界
- 【内定者例文④ゼミ】27卒 関西私立大学(関関同立) コンサル業界
- 【内定者例文⑤留学】26卒 近畿大学 自動車業界
- 「今まで苦労したこと」のNG例文|アドバイザー添削付き
- ①気合いや根性で解決している
- ②原因を他人のせいにしている
- ③自分以外の力だけで解決している
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。面接やエントリーシート(ES)において「今まで苦労したことはなんですか?」と聞かれたことはないでしょうか。
この質問に対して、単に「大変だったエピソード」を話すだけでは不十分。大切なのは、その苦労から何を学び、どう成長したかです。
この記事では実際に内定を獲得した26卒学生の「今まで苦労したこと」の例文を紹介。キャリアアドバイザーの視点から、内定を勝ち取るためのポイントや注意点を詳しく解説します。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
「今まで苦労したこと」の答え方|アドバイザーが解説
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題材別! 「今まで苦労したこと」の内定者例文5選
【内定者例文①部活】
26卒 杏林大学 セキュリティ・メンテナンス業界
私は硬式野球部に所属していたのですが、入部当初はベンチ入りすることができませんでした。
そこで自分の課題は打率の低さだと考え、タイミングの取り方をチームメイトに聞き参考にしたり、プロの世界で活躍する選手の打撃動画を見て、バットの軌道をボールをとらえやすい平行の軌道に変えるなどの対策をしました。
すぐに結果は出ませんでしたが、日を重ねるごとに今まで少なかった逆方向への安打が増えたり、今まで空振りしていた変化球をとらえられるようになりました。
最終的には打率も上がり、大学2年生の春にメンバー入りを果たすことができました。
キャリアアドバイザーが読み解く!「たくさん練習した」ではなくその中身が重要
この例文は「なぜ打てないのか」という課題に対して、動画研究や他者へのヒアリングといった「具体的な打ち手」をセットで語れている点が素晴らしいです。
部活動での苦労話は「毎日練習を継続しました」といった解決方法が語られることが多いです。しかし、真に評価されるのはそこから一歩踏み込んで「練習のなかでどのような工夫をしたのか」まで語れているものです。
「ただ闇雲に練習した」というエピソードでは、課題解決能力に欠けると思われてしまいます。「自分なりに工夫して成果を得たプロセス」を盛り込むことで、はじめて採用担当者に好印象を残すことができます。
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【内定者例文②サークル】
26卒 上智大学 専門商社
私は、大学の映画制作サークルにおいて、合宿の実施可否を巡る意見対立の調整に苦労しました。
50人規模の団体で幹部を務めていましたが、夏の合宿計画時、参加希望者の要望と予算が大幅に乖離し、幹部間でも「中止すべき」との声が出るほどの議論になりました。
私は、全員が納得できる解決策を模索するため、まずは各メンバーの意見を個別にヒアリングしました。
それらの意見を取りまとめ、宿泊先での自炊や無料施設の活用といった、全員の要望に応えたうえで合宿を実施できるコスト削減案を具体的に提示しました。
結果、合宿を中止することなく実施でき、メンバーの結束を強めることができました。
キャリアアドバイザーが読み解く!「仲裁しました」だけでは説得力に欠ける
サークル運営の苦労を語る際にあるあるなのが、「みんなの意見をよく聞いて仲裁しました」というもの。しかし、これだけでは具体的にどのように解決に導いたのかが曖昧で説得力に欠けます。
この例文の素晴らしいところは「メンバー全員の意見を聞いた」うえで、「自炊などによるコスト削減案」に昇華させたプロセスが明確な点です。「説得」「仲裁」といった抽象的なアプローチではなく、「予算という根拠を持って代替案を提示した」というところにビジネスへの高い再現性を感じさせます。
このようにサークルでの苦労話を語る際は、数字などの明確な根拠に基づいた解決方法を明示できるとベストです。
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【内定者例文③アルバイト】
26卒 早稲田大学 人材業界
私は、大手飲食店でのアルバイトにおいて、業務の標準化が進んでいないという状況に苦労しました。
店舗には詳細なマニュアルがなく、教育が口頭での指導のみだったため、スタッフ間でサービスの質にばらつきが生じていました。
私はこの状況を改善するため、まず自ら複数の社員へ確認をおこない、業務の正しい手順を網羅したチェックリストを作成しました。
これを新人教育に導入することを提案し、運用を開始した結果、全スタッフが統一された手順で業務を遂行できる環境が整い、ミスが約2割減少しました。
この経験から、主体的に課題を発見し、仕組み化することの重要性を学びました。
キャリアアドバイザーが読み解く!「現場の課題を見抜いた経験」を盛り込もう
アルバイトでの苦労した経験を語るときは「現場の課題を見抜く視点」を盛りこむことがおすすめです。この例文であれば、「サービスの質にばらつきがある」という課題に対して「新人教育の方法が口頭でしか伝えられていなかった」という原因を鋭く見つけ出しています。
未経験がほとんどの新卒学生に求められるのは能動的に学ぶ姿勢です。そのため、この例文のように自ら課題を見つけ出し能動的なアクションで解決した経験を語れると、内定に直結しますよ。
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【内定者例文④ゼミ】
27卒 関西私立大学(関関同立) コンサル業界
私は、大学の地域創生プロジェクトにおいて、議論が平行線をたどり本質的な解決策が見えないという壁に直面し、非常に苦労しました。
2カ月という限られた期間で特産品の活用案を出す必要がありましたが、メンバーの意見が散漫になり、目標が定まりませんでした。
私は、このままでは質の低い提案に終わると危機感を持ち、議論の構造化を提案しました。具体的にはロジックツリーを用いて、地域の現状と課題、解決策の因果関係を可視化しました。
これによりチームのベクトルが一致し、最終的に提案した観光プログラムは関係自治体から高い評価をいただくことができました。
キャリアアドバイザーが読み解く!チームでの苦労を語る際は自分の役割を明確に
ゼミなどのチーム単位での苦労したことを語る際は、それを乗り越える過程のなかで自分がどのように貢献したのかに必ず言及するようにしましょう。そうでないと、チームのメンバーが優秀だっただけと勘違いされかねません。
この例文では「意見がまとまらない」という抽象的な苦労に対し、ロジックツリーの活用という具体的な施策で解決に導いた点が素晴らしいです。
企業においても、議論が堂々巡りになり活路が見えない状況というのは往々にして存在します。そんなとき、ツールを活用した新たな切り口から解決を図ることができる人材は重宝します。特に議論の機会が多いコンサルや企画職では非常に有効なアピール方法と言えます。
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【内定者例文⑤留学】
26卒 近畿大学 自動車業界
私は、アイルランド留学中、英語力の不足と現地の予期せぬ環境変化に苦労しました。
当初は授業の内容が理解できず、孤独感を抱いていました。さらに、コロナ禍の影響で外出が制限され、当初想定していた学習環境とは大きく異なる状況となりました。
しかし、私は「環境を言い訳にしない」と決め、授業の録音による徹底的な復習や、オンラインも活用したホストファミリーとの積極的な交流を継続しました。
その結果、現地学校の試験でクラス最高得点を獲得し、周囲からもその成長を認められました。
この経験を通じて、逆境下でも目的を見失わず、工夫し続ける忍耐力を養いました。
キャリアアドバイザーが読み解く!環境を言い訳にしない姿勢が忍耐力を感じさせる
苦労したことを話すうえで絶対にNGなのが、「周りの人が○○だったため~」といった環境や他人のせいにすること。他責思考は採用担当者が最も避ける人材の特徴です。
この例文は「コロナ禍」という環境を言い訳にせず、そのなかでできることを模索して成果に結び付けた点が素晴らしいですね。困難な状況でも簡単にはくじけない忍耐力を感じさせます。「学校の試験でクラス最高得点」という定量的な成果に言及できている点も秀逸です。
留学での苦労は、「言葉が通じなくて大変だった」という当たり前の話で終わりがちです。そこから一歩踏み込んで、自分なりにどのような工夫をして乗り越えたのか、想定外の事態にどう対応したかを盛り込めると効果的にアピールができます。
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留学のガクチカ・自己PRを作成したい人
例文4選! ガクチカで留学をアピールするには具体性と一貫性が重要
体験談ではNG! 自己PRで留学をアピールする方法と強み別例文6選
粘り強く努力できる忍耐力を効果的に自己PRする方法は以下の記事で解説しています。
自己PR「忍耐力」で高評価は狙える? 企業の本音を徹底解説
「今まで苦労したこと」のNG例文|アドバイザー添削付き
①気合いや根性で解決している
私は、大学の学園祭実行委員会で、開催直前に人手が不足したことに苦労しました。
当時は多くのタスクが残っており、このままでは開催が危ぶまれる状況でした。私は責任感から、睡眠時間を削って毎日深夜まで一人で作業を続けました。
その結果、最終的には根性ですべての準備を間に合わせることができ、学園祭は大成功に終わりました。この経験から、最後まで諦めずにやり遂げる精神力を学びました。
仕事は「根性」だけでは回らない
精神力は素晴らしいですが、ビジネスの場では「睡眠時間を削る」といった根性での解決はマネジメント不足と見なされます。
企業が知りたいのは、再現性の高い「仕組みで解決した過程」です。
私は、学園祭の準備で人手不足に陥った際、タスクの優先順位付けと分担の最適化に苦労しました。
一人で抱え込まず、残タスクを可視化して「当日までに必須なもの」と「割愛できるもの」に整理しました。そのうえで、他部署のリーダーと交渉し、余裕のある時間帯に人員を融通し合うシフトを再構築しました。結果、個人の負担を減らしつつすべての準備を完了させることができました。
この経験から、リソースが限られた状況での効率的なマネジメントの重要性を学びました。
②原因を他人のせいにしている
私は、ゼミの共同研究で、やる気のないメンバーがいたことに非常に苦労しました。
そのメンバーは打ち合わせにも遅刻が多く、割り当てた課題もまったくやってきませんでした。私は何度も注意しましたが、相手の態度が変わることはなく、結局その人のタスクまで私がすべて肩代わりして資料を作成することになりました。
そのせいで私の負担だけが異常に増え、精神的に非常につらい時期を過ごしましたが、なんとか発表は終えることができました。
チームワークを乱す人がいるなかでの活動は大変でしたが、忍耐力がついたと思います。
他責思考は成長につながらない
「相手が悪い」というトーンが強すぎます。組織には価値観の合わない人がいることも珍しくありません。
その人をどう動かしたか、あるいは動かない前提でどう組織を回したかという「自分の働きかけ」がないと、単なる愚痴になってしまいます。
私は、ゼミの共同研究で、メンバー間のモチベーションの差を埋めることに苦労しました。
作業が滞っている原因を探るため対話したところ、担当箇所の難易度が高すぎることが判明しました。そこで、本人の得意分野に合わせて役割を再分担し、進捗を週2回、短時間で確認する仕組みを作りました。結果、全員が期限内に課題を終えることができました。
この経験から、個々の状況に合わせた適切なフォローアップがチームの成果を最大化することを学びました。
③自分以外の力だけで解決している
私は、プログラミングスクールの最終課題で、複雑なシステムを構築することに苦労しました。
自力でコードを書いてみましたが、エラーが止まらず、数日間まったく進まない状況が続きました。提出期限が迫りパニックになりそうでしたが、すぐにスクールの専属メンターに相談しました。メンターがエラーの原因を特定してコードを修正してくれたおかげで、無事にシステムが完成しました。
この経験から、一人で悩まずに詳しい人に頼ることの大切さを学びました。
「自力で解決しようとする姿勢」が皆無
「助けてもらって解決した」では、あなたの実力がまったく伝わりません。「他人に聞く」のはあくまで最終手段であり、その前に自分がどう足掻いたかが重要です。
また、「教えてもらいたい」という受動的な姿勢で締めるのも、新卒採用ではマイナスです。
私は、プログラミングの課題作成において、原因不明のエラー解決に苦労しました。
まずは公式ドキュメントや専門サイトを参照し、デバッグ作業を繰り返してエラー箇所を絞り込みました。そのうえで、自分で試した複数の解決案を提示しながらメンターさんに相談した結果、論理構造のミスに気がつくことができました。
この経験から、仮説を持って質問する重要性を学びました。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!苦労の「大きさ」よりも「乗り越え方」が合否を分ける
キャリアアドバイザー
成瀬 遼
プロフィールをみるキャリアアドバイザーの視点からアドバイスさせてもらうと、企業はこの質問を通して、あなたの「不幸自慢」を聞きたいわけではありません。直面した困難に対して、「どのような仮説を立てどう行動したか」という課題解決能力を見ています。
なので、この質問を受けた際は「こんなことに苦労しました!」だけではなく、「その困難をいかにして乗り越えたのか」というプロセスの部分に焦点を当てて答えるようにしましょう。
また、そのプロセスに関しても単に「頑張りました」という根性論では再現性が低いと思われてしまいます。原因を論理的に分析し、効果的な施策で解決した経験を語れるとベストです。
苦労の大小はあまり関係ありません。地味な課題であっても、あなた自身の思考のプロセスが見える内容であれば、十分に高評価につながりますよ。