目次
- 圧迫面接を受けて平気な就活生はいない
- ストレス耐性を見極める手段として用いられる
- 「なぜ?」と聞かれるのは圧迫面接ではない
- 圧迫面接の特徴
- 面接官が退屈そうな態度をする
- 面接官が否定的なことを言う
- 圧迫面接の3つの対処法
- ①感情的になるのは避けよう
- ②イエスバット法で話す
- ③企業の選考を受け続けるかどうか考え直す
- よくある質問と3つの回答例文
- 例文①うちの会社向いてないんじゃないですか?
- 例文②誰でもできるんじゃないですか?
- 例文③不採用になったらどうしますか?
- 圧迫面接を受けたら冷静な受け答えを心がけて今後も選考を続けるか考えよう
圧迫面接を受けて平気な就活生はいない
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「圧迫面接されて泣いてしまいました……。」
「圧迫面接って何のためにあるんですか?」
という声をよく聞きます。圧迫面接とは、面接官が威圧的な態度を取って就活生の反応を評価する面接です。圧迫面接を受けた際、平然と面接を続けられる就活生は少ないです。
それもそのはず。ただでさえ緊張しているのに、威圧的な態度をされたり答えようのない質問をされたりしたら不安になりますよね。圧迫面接には、立ち向かうのではなくQ&Aで対処しましょう。
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ストレス耐性を見極める手段として用いられる
圧迫面接をあえておこなう企業には、就活生のストレスに対する強さを見極めたいという意図があります。意見を否定されたり思うような反応が得られないことに対して、どのような態度や表情をするのか、どのような受け答えをするのかをチェックしているのです。特にクレーム対応がある仕事、営業職などの採用面接でおこなわれる傾向にあります。
このようなコミュニケーションの面でストレスがかかりやすい仕事は休職者や退職者が出やすいので、採用する際にストレス耐性を重視していることが多いです。実際に面接のコミュニケーションで追い込む状況を作り、ストレス耐性をはじめとした学生本当の人間性を探ろうとする狙いがあります。
面接でストレス耐性を問われた場合の答え方はこちらの記事を参考にしましょう。
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「なぜ?」と聞かれるのは圧迫面接ではない
面接官の厳しい態度がすべて圧迫面接なのかと言うとそうではありません。例えば、ひとつの質問に対して「なぜ?」と何度も聞いてくるのは「就活生の考え方や人間性をきちんと理解したいから」です。まれに「厳しく問い詰められた」と話す就活生がいますが、話をよく聞くと深掘りされていただけということも多くあります。
自己分析ができている就活生は「なぜ?」と質問されても圧迫と感じません。できていない就活生が圧迫と感じるのです。 「なんで?どうして?」という質問が就活では1番難しいです。これは自己分析の基本であり、答えられない場合は自己分析ができていない証拠かもしれません。
圧迫面接の特徴
圧迫面接かどうかを判断するには、どうすればいいのでしょうか。「圧迫面接かも」と思ったら、その企業に入社するべきかどうかも含めて冷静に対応しましょう。
圧迫面接の例はこちらの記事でさらに詳しく解説しています。
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面接官が退屈そうな態度をする
圧迫面接かどうかは面接官の言動で判断できます。圧迫面接で多いのが、面接官がわざと退屈そうな態度をとることです。就活生の話に興味のないふりをしたり、見下したような態度をとったりします。具体的には、以下のような態度があげられます。
- ほおづえをつきながら話を聞く
- 激しく貧乏ゆすりをする
- ため息をつく
- あくびをする
- 無視する
- スマホをいじる
- 舌打ちする
- 下を向いたまま反応しない
面接官が否定的なことを言う
圧迫面接では、就活生に向かって否定的なことを言います。根拠のある批判であれば真摯に受け止める必要がありますが、圧迫面接はただ頭ごなしに否定するだけです。ですので、真剣に受け止めずに受け流すくらいに考えておいていいでしょう。具体的には、以下のような言葉があげられます。
- うちの会社向いてないんじゃない?
- それ意味ある?
- 違うでしょ
- 入社してもすぐ辞めるんじゃない?
- 君みたいな性格の人は活躍できないよ
- どこも内定くれないんじゃない?
- いいところないね
- 帰っていいよ
面接官が否定的なことを言う場合は、ブラック企業である場合もあります。ブラック企業の特徴についてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。
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圧迫面接の3つの対処法
圧迫面接は企業側の演出なので、嫌なことを言われても真に受ける必要はありません。あくまでもストレス耐性の判断基準として就活生の対応をチェックしているので、冷静に受け答えすることが大切です。上記の特徴を参考に「あ、これ圧迫面接だな」と思ったら次のように対処しましょう。
①感情的になるのは避けよう
退屈な態度をとられたり威圧的なことを言われたら、イラッとしますよね。こんな時は、つい眉間にしわが寄ったりむっとした表情になってしまいかねません。しかし、ここでマイナスな感情を態度や表情に出してしまうと、面接官にストレス耐性がないと判断されてしまいます。
また、面接官にきつい口調で言い返したり、面接の途中で帰ることも避けてください。このような行動をしたら、評価以前の問題になり学校やエージェントに連絡される可能性もあります。面接後に自分が後悔すると思うので、圧迫面接を受けても冷静に受け答えをしてください。
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②イエスバット法で話す
圧迫面接で何を言っても否定される場合は、イエスバット法というトークスキルを使うのがおすすめです。イエスバット法では、相手の意見を一度認めた上で自分の意見を伝えます。例えば、面接官に「うちの会社では活躍できないんじゃない?」と言われた場合は以下のように返します。
今はそうかもしれません。しかし、目の前のことに一生懸命向き合い力をつけるのが私の強みなので、5年後にはチームを引っ張る人材として活躍する自信があります。
イエスバット法で話す際は自分の意見を伝えるだけでなく、熱意のアピールも大切です。マイナスなことも言われても自身の強みを交えながら切り返すことで、根気強く熱意もあると評価されるでしょう。
③企業の選考を受け続けるかどうか考え直す
圧迫面接が就活生のストレス耐性をはかるためのものであっても、不快な気分になるのは間違いありません。就活生側にも企業を選ぶ権利があるので、圧迫面接をしてきた企業の選考を受け続けるかどうか考え直してもいいと思います。ストレス耐性がそれほど強くないのに我慢し続けても、入社後に苦労するだけです。
そもそもその企業とは縁がなかったと割り切り、他の企業の採用に注力するのもひとつの手でしょう。就活でのゴールは内定ではありません。自分らしく働ける企業で活躍することが大切なので、自分に合わない企業にしがみつく必要はないのです。圧迫面接を受けた後は、冷静に面接を振り返る時間を持ち考えを整理しましょう。
営業職ではストレス耐性を見るために圧迫面接を行うことがあると書きましたが、同じ営業職でもすべての企業で圧迫面接を行っているとは限りません。
圧迫面接が耐えられなくても営業に向いていないとは言い切れないことは覚えておいてくださいね。
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よくある質問と3つの回答例文
ここからは、圧迫面接の質問と回答例文を解説していきます。圧迫面接ではわざといじわるな質問をされるので、面接官の意見に流されずに主張しましょう。補足や反論する際は、感情的にならないように注意してください。面接官を言い負かそうとせず、自分の意見を聞いてもらうことを大切にしましょう。
例文①うちの会社向いてないんじゃないですか?
面接官:うちの会社向いてないんじゃないですか?
就活生:私は向いていると思っています。なぜなら、御社が掲げる「時代をつくる企業に」を叶えるために、誰よりも貢献できる自信があるからです。私は学生時代フリーペーパーを自主作成しており、世の中の出来事に常にアンテナを張り巡らせていました。持ち前の企画力と発信力を活かして御社で活躍したいと考えております。
※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」
面接官に「向いてない」と言われた場合は、同調せずに反論する姿勢を見せましょう。ここで面接官に合わせて「そうですね」と認めてしまうと、それが本音だと思われてしまいます。「その程度の志望意欲か」と思われてしまってはもったいないので、「自分は向いていると思う」とアピールしましょう。その際、理由もしっかり伝えることが大切です。
キャリアアドバイザーコメント伴 美寿々
「うちの会社向いてないんじゃ?」と言われてしまう要因のひとつとして、志望度・志望企業であるべき理由が伝わっていない可能性が高いと思います。企業さんも本人が入社後に後悔しないような応えを出したくて伝えている言葉だと思うので、「否定されているのではなく、伝えきれていない」ということを考えてみてください。企業の求めている人物像(活躍している人の特徴)や、どうして他ではなくその企業がいいのかを「他社と比較しての魅力」を伝えてみましょう!
例文②誰でもできるんじゃないですか?
面接官:バイトリーダーは誰でもできるんじゃないですか?
就活生:たしかに、誰でもできることかもしれません。しかし、私はバイトリーダーとして全員が働きやすい職場を目指し、アルバイト1人ひとりと向き合うことを大事にしました。私自身バイトリーダーの経験を通して成長できたので、誰がやるかよりもどうやるかが重要だと考えます。
※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」
自分がやってきたことに対するいじわるな質問は、イエスバット法で切り抜けましょう。一度、面接官の主張を認めた上で補足や反論をします。どんなことを大切にし、どのように行動してきたのかを伝え、自分ならではの経験談を話しましょう。自分が一生懸命やってきたことに対して「誰でもできる」と言われたらとても不快ですが、顔や態度に出さないように気をつけてくださいね。
例文③不採用になったらどうしますか?
面接官:不採用になったらどうしますか?
就活生:不採用になることは考えたくありません。私は御社が第一志望であり、絶対に入社したいと思っております。もし不採用になったとしたら、理由をお伺いした上で改善に向けて努力し、再度チャレンジさせていただきたいです。
※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」
この質問は本当に不採用にしようとしているのではなく、入社意欲を確かめているだけのケースが多いです。「不採用かも」と落ち込まずに、入社意思が高くやる気があることを伝えましょう。「諦めます」「違う企業を受けます」などのネガティブな回答はNGです。
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面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。
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どんな質問が来ても確実に回答できるようになれば、面接はもう怖くありません。今すぐ活用し、面接を突破するのに役立てましょう!
圧迫面接を受けたら冷静な受け答えを心がけて今後も選考を続けるか考えよう
圧迫面接は、面接官の態度が横柄だったり否定的な発言しかしなかったりと全体的に威圧的な言動が目立つため、何も知らずに面接を受けて精神的なダメージを受ける就活生も多くいます。しかし、圧迫面接は就活生のストレス耐性をはかる意図があるので、これを知っているだけでも違うかもしれませんね。
圧迫面接を受けたら、ネガティブな感情を表情や態度に出さないように気をつけてください。面接官はわざと就活生の感情を揺るがすような言動をし、その反応を見ています。ですので過剰に反応してしまうと、ストレス耐性がないと判断するのです。出来るだけ冷静に受け答えをし、イエスバット法でスムーズに対応してください。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
圧迫面接をする企業様はもちろん存在します。しかし、圧迫面接=社風が悪い、冷たいというわけではありません。なぜなら、社会人になって仕事をしていく中で上司や取引先から問いただされることや、圧迫感のある接し方をされる可能性もあるのです。それを想定した上での、適性や覚悟感を見られている場合もあります。圧迫面接と感じる点があった場合は、それに対して動じない心を持つことであったり、それを上回るだけの度胸を示すといいと思います。働く=楽なことではないので、そこに対してのイメージをしっかりと持てていれば企業様からの印象も逆によくなることもあります。何を問い詰められても大丈夫! という自信を持って対応できるように準備をしましょう!