目次
- 圧迫面接は対策をすれば乗り越えられる!
- 企業が圧迫面接をする目的は?
- コミュニケーション能力の有無を判断している
- ストレス耐性を見ている
- 思考力を見ている
- 臨機応変な対応ができるか見ている
- こんな質問が圧迫面接! 圧迫面接の4つの特徴
- ①やたらと面接官が威圧的
- ②こちらの意見に対して否定的な意見が多い
- ③回答に対するリアクションが少ない
- ④「なぜ?」としつこく深掘りする
- こんな企業はNG! 圧迫面接との違いに気を付けよう
- 侮辱的な発言をする
- パーソナリティを否定するような質問をする
- 出身地を否定するような発言をする
- セクシャリティに関する質問をする
- 圧迫面接をする会社って本当に大丈夫?
- 常態的にパワハラが蔓延している可能性があるので注意が必要
- ストレス耐性を見る会社はブラック企業の可能性がある
- なぜ圧迫面接をする会社が減らないのか?
- 手段の1つとして確立されてしまっているから
- 知っておかないと損! 圧迫面接への6つの対策
- ①あらかじめ想定質問の回答を用意しておく
- ②聞かれたことに対して端的に回答することを心掛ける
- ③不安な表情や態度を出さないように心掛ける
- ④うわべだけで話をしない
- ⑤否定的な質問でも常にポジティブに回答する
- ⑥自分の存在を否定されているわけではないことを念頭に置く
- 注意して! 圧迫面接に遭遇したときにやってはいけない3つのこと
- ①面接官を敵扱いする
- ➁感情的な言動をする
- ③面接の途中で席を立つ
- 圧迫面接の質問例と回答例を特徴に合わせて紹介
- 質問①この程度の資格、仕事で本当に活かせますか?
- 質問②その志望動機ならうちじゃなくてもあてはまるのでは?
- 質問③うちの会社に入ってもすぐに辞めそうだね
- 質問④うちじゃ厳しいから止めておいた方がいいよ
- 勘違いしないで! こんな面接は圧迫面接ではない
- 学生の回答に対して論理的に深掘りする
- アイスブレイクや笑顔はなく淡々と面接が進む
- 圧迫面接の乗り越え方を理解して上手く切り抜けよう
圧迫面接は対策をすれば乗り越えられる!
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
「そもそも圧迫面接ってどのような面接なのでしょうか。具体例を知りたいです」
「圧迫面接に遭遇したら不安なので対策が知りたいです」
就活中の学生の中には、このように圧迫面接が悩みの種になっているという人もいますよね。この記事では、企業が圧迫面接をする目的や圧迫面接の特徴を解説したうえで、対策について紹介していきます。圧迫面接についてよく理解してから適切に対策すれば、焦らず乗り越えることができるはずですよ。
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企業が圧迫面接をする目的は?
就活生
キャリア
アドバイザー
企業は圧迫面接を通して、応募してきた学生の力を見極めようとしている場合が多いです。たとえば精神的なタフさのある人材を求める企業の場合、圧迫することで学生のストレス耐性を確かめているのです。
ストレス耐性を確かめることは代表的な目的といえますが、圧迫面接にはほかにもいくつか目的があります。それぞれ解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
コミュニケーション能力の有無を判断している
圧迫面接では、こちらの話すことに対してリアクションが少ない面接官と会話しなければならない場合があります。このようにして、会話を続けにくい場面でも柔軟にコミュニケーションを取ることができるか確かめているのです。
特に営業職や接客業など多くの人とかかわる仕事をする場合は、相手に合わせたコミュニケーションができる能力が必要になります。そのような力を持っているか、面接で学生の実力が試されているでしょう。
販売職に興味のある学生はこちらの記事も読んでみましょう。
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ストレス耐性を見ている
圧迫面接というストレスに耐えられ、うまく対処できる人材であれば、入社後もメンタルに不調をきたすことなくタフに働いてくれるだろうと企業は考えています。
仕事をしていると、残業の多い時期があったりノルマを達成できなかったり人間関係に苦労したりと、多かれ少なかれストレスはかかるものです。ストレス耐性があることは、企業にとって大切な評価のポイントだといえるでしょう。
面接でストレス耐性について問われた場合の答え方はこちらの記事を参考にしてください。
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思考力を見ている
圧迫面接の1つのスタイルとして、こちらが話したことに対して「なぜ?」としつこく質問してくるケースがあります。
これは、想定していないほどに深掘りされた場合でも、スピード感を持って適切な回答ができる思考力があるか見極めようとしているのです。
臨機応変な対応ができるか見ている
たとえば、こちらの話す内容に対して否定的な意見ばかり返すという圧迫面接があったとします。このような場合は、自分の意見に否定や反対をされた場合でも、怒らずに冷静な対応ができるか確認しているのです。
「確かに〇〇という点には賛同できますが、私は△△という理由から〜〜だと思います」のように、相手の意見の良い点や賛同できる点を探したうえで自分の意見を表明できると、臨機応変さのアピールができるでしょう。
臨機応変な対応をアピールする際はこちらの記事も参考にしてくださいね。
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目的もなく無意識に圧迫面接をしている企業もゼロではない
何の目的もなく圧迫面接をしている企業もないとはいえません。無意識に若い学生を下に見て、威圧的な態度を取る面接官がいるのも事実です。
気をつけたいのは、学生が「これは圧迫面接だ」と勘違いしてしまう場合です。たとえば「なぜ?」と聞かれただけで圧迫されたと考えるのは早すぎます。自分に興味を持ってもらえたことは、さらなるアピールのチャンスですから、誠実に回答しましょう。
キャリアアドバイザー
また、面接官の表情にこだわりすぎるのもやめた方が良いでしょう。もとから笑顔の少ない人の場合もあるので、気にしすぎずに面接に臨んでくださいね。
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
企業が圧迫面接をする目的として「学生のことをもっと知りたいと思っている」といった意図もあります。圧迫面接の特徴の1つとして「なぜ?」と何度も深掘りすることがありますが、単純に学生に興味をもっていたり、アピールしていた内容の詳細をより深く知りたいという理由が一般的です。
なかには否定的な意味合いを含んで深掘りする企業もありますが、多くの企業は学生を責めたいわけではありません。「なぜ?」を繰り返していくことで、取り繕ったうわべの回答だけでなく学生の価値観まで触れることができるため、深掘りする企業が多いのです。
「臨機応変な対応ができるか」を特に見ているところが多い
ここまで企業が圧迫面接をする目的をいくつか紹介しましたが、中でも「臨機応変な対応ができるか見ている」といった理由がもっとも多いといえます。
社会人になると、進めていた仕事の方向性が急に変更になったり、顧客から理不尽な要求やクレームを入れられることもあります。そのような場合でもムッとしたり怒ったりせずに、冷静に対応できる能力が必要になるのです。学生のうちからそのような対応ができるかどうか、圧迫面接を通して確認したいといった意図があります。
こんな質問が圧迫面接! 圧迫面接の4つの特徴
圧迫面接という言葉はよく使われますが、実際にはどのような面接のことを圧迫面接と言うのかわからないという人も多いのではないかと思います。
圧迫面接の特徴を知ることで、もしも圧迫面接に遭遇した場合にうろたえることなく対処できるようになるはずです。参考にしてみてくださいね。
①やたらと面接官が威圧的
面接官がふんぞり返った姿勢で座っている、腕組みをしてこちらをにらんでいるなど、態度の面でやたらと威圧感を感じることもあるでしょう。繰り返しにはなりますが、面接官の中には無意識に学生に対して偉そうな態度を取っている人もいます。サインの一つではありますが、気にしすぎてしまうのも良くありません。
面接官の威圧的な態度は、圧迫面接である可能性を見極める一つの要素である、程度に念頭に置いておきましょう。
②こちらの意見に対して否定的な意見が多い
学生の回答内容にかかわらず否定的な意見を返してくる面接は、圧迫面接の可能性が高いです。面接では自分をアピールするために意見や考えを話しているわけですから、それらを否定されると不安になってきますよね。なかにはムッとしてしまうという人もいるでしょう。
圧迫面接の場合、学生のストレス耐性を図るべく否定的な意見を投げかけるケースもあります。
③回答に対するリアクションが少ない
こちらがいくら熱意を込めて話しても面接官の表情が変わらず興味のなさそうな態度を取られると、自信を失ってしまいそうになるものです。
このように、面接官がリアクションに乏しく、学生を「関心がないのかな」と不安に追い込むタイプの圧迫面接もあります。
④「なぜ?」としつこく深掘りする
「なぜ?」の深掘りは通常の面接でも聞かれる質問です。企業が学生のことを深く知りたいと思えば出てきて当然の疑問だからです。一方で、圧迫面接における「なぜ?」の質問は、同じ内容に対してしつこく繰り返されます。
また、純粋に理由をたずねるのではなく、否定的な意味合いが込められることもしばしばあります。学生が答えられなくなるまで意味もなく深掘りを続けるのは圧迫面接の手法の1つです。
こんな企業はNG! 圧迫面接との違いに気を付けよう
ここで、圧迫面接と似て非なる面接についてお伝えしておきます。法律に違反するような質問や言葉をかけられた場合、その企業は入社に値する企業ではありません。
「我慢すれば良い」「ほかの企業からの内定がないから」などと考えて入社してしまうことがないよう、気をつけてくださいね。
面接での企業側のNGワードについてはこちらでもまとめているので参考にしてみてください。
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侮辱的な発言をする
こちらの容姿や経歴などに関して、面接官が侮辱的な発言をしてきたら「おかしい」と思ってください。一方的にこちらを傷つけるような侮辱によってストレス耐性を確かめるというやり方は間違っています。
面接という初対面の場で学生を侮辱してくる企業ですから、入社後はさらに悪い状況が待っているかもしれません。言われたことは気にせず、辞退することをおすすめします。
パーソナリティを否定するような質問をする
こちらの意見を否定する圧迫面接だと思ってしまいがちなのが、あなた自身のパーソナリティーを否定するような質問をしてくるタイプの面接です。質問の回答への否定の場合は、こちらも「そういう意見もあるんだな」と受けとめ、改めて自分の意見を伝えることができますよね。
しかしながら、パーソナリティーや人柄の否定は学生の存在そのものを否定するのと同じです。その場をやり過ごして辞退するのが無難です。
出身地を否定するような発言をする
「○○出身だから」「その地域の人は〇〇だから」などと出身地を否定されたら、差別をする企業だと判断して辞退するのが得策です。
意味のない言いがかりをつけてくる社員がいる企業では、入社後に仲間として気持ちよく働くことは難しいですよね。仕事には関係のない出身地ではなく、自分の強みや能力、性格を見てくれる企業を選びましょう。
セクシャリティに関する質問をする
セクシャリティに関する内容も、プライベートなことであり仕事には関係のない話です。面接官から質問されて不快に感じたとしても、無理はありません。
また、こちらからカミングアウトしたセクシャリティについて否定するような発言があった場合も「理解のない差別的な企業だと早い段階でわかった」と捉えて距離を置くようにしましょう。
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明らかに悪意をもって質問を繰り返す企業に遭遇してしまった場合は、企業の発言を真に受けず、受け流すようにしましょう。面接で企業が学生の人格を否定したりセクシャリティに関する質問をするといった行為は、本来あってはならないことです。しかし、面接の場ではどうにかやり過ごすしかありません。
ブラック企業の可能性も高いので、選考を受けない方が無難
面接官がこういった常識から外れた態度をとることが黙認されているような企業であれば、入社後も同様の対応をされるかもしれません。いわゆるブラックと呼ばれる企業の可能性も高いので、もし入社したとしても早期離職につながることもあるでしょう。
世の中に企業は何万とあり、採用に真摯に向き合い学生と対等に向き合ってくれる企業はたくさん存在します。入社前からひどい扱いを受けるような企業の選考を最後まで受ける必要はありませんよ。面接官の態度があまりにもひどいと感じた場合、その場の面接では質問を受け流し、終了後に選考を続けるか辞退するか冷静に判断しましょう。
圧迫面接をする会社って本当に大丈夫?
就活生
圧迫面接に遭遇してつらかったけれど、なんとか乗り切って内定をもらいました。内定は嬉しいのですが、入社後にもあの面接みたいな雰囲気の中で働くのかなと思ったら不安です。
キャリア
アドバイザー
圧迫面接に遭遇したら、慎重にその企業について調べ直すことが必要です。パワハラが蔓延していないか、ブラック企業ではないか十分に注意して調べ、入社するか判断しましょう。
圧迫面接をする企業の選考を継続するかについては注意深く考える必要があります。繰り返しにはなりますが圧迫面接を手法の1つと考えている面接官も無きにしもあらずですが、そもそも圧迫面接自体が認められている企業に疑問を持つ学生もいるでしょう。
とくに内定が出た企業の面接が圧迫面接だった学生は、しっかりと入社後の環境を考えたうえで、後悔のない決断をするようにしましょう。
常態的にパワハラが蔓延している可能性があるので注意が必要
圧迫面接をする企業は、パワハラが常態化している可能性があります。企業にとって面接は、学生という外部の人とのやり取りの場です。本来は誠実な対応をするべき状況で圧迫面接という手段をとってくるということは、社内でのパワハラの蔓延の表れの可能性もあります。
入社後にパワハラを受ける可能性があるということを十分に意識して、改めてその企業について調べてみると良いかもしれません。インターネット上の口コミや離職率などの情報から、企業の内部情報を探りましょう。
ストレス耐性を見る会社はブラック企業の可能性がある
圧迫面接をしてまで学生のストレス耐性を見てくる場合、入社後は度を越えたストレスが待っているブラック企業の可能性があります。サービス残業を強要されたり、無理な負荷がかかる業務を指示されるなど、労働基準法に違反するような勤務をして当然と考える企業かもしれません。
社員が大きなストレスを抱えながら仕事をしている企業の雰囲気は良いはずがありませんので、圧迫面接をしてきた企業がブラック企業かどうかについても注意深く調べるようにしましょう。
まともじゃない企業と見て辞退するのも1つの手
とはいえ、企業内で本当にパワハラが蔓延しているのか、ブラック企業なのかを入社前に見極めるのは難しいですよね。社会人としての一歩を踏み出す大切な企業を選ぶのですから、不安感を持たずに入社できる他の企業から内定がもらえるよう努力するのも良いでしょう。
圧迫面接をしてきた時点で「まともじゃない企業」と判断して早めに辞退するのも1つの手です。辞退することは悪いことではないので、自信を持って判断してくださいね。
なぜ圧迫面接をする会社が減らないのか?
就活生
圧迫面接をする企業ってなくならないのでしょうか?
キャリア
アドバイザー
近年は減少傾向にはあるものの、今の段階ではまだ完全に無くなるのは難しいかもしれません。
圧迫面接が原因で内定を出した学生に辞退されてしまっては元も子もないのに、なぜ圧迫面接をする企業は減らないのでしょうか。これから、その理由について解説します。
手段の1つとして確立されてしまっているから
圧迫面接は、アメリカの企業で生まれた面接の手段だと言われています。世界中に広まるほどの手段の1つとして確立されているのです。
長年圧迫面接をおこなっている企業では、面接では学生を圧迫するものという固定観念があり、採用基準も「最後まで耐えられたか」「素早く質問に答えられたか」など圧迫面接をベースとした内容になっている可能性もあります。
このように企業に根付いてしまった考え方を変えるのは容易ではないため、いつまでも圧迫面接が継続されているのが現状です。
近年においては少なくなってきている
しかし近年においては圧迫面接をする企業が少なくなってきています。理由としては、コンプライアンス意識の高まる現代社会においては、圧迫面接は企業にとってハイリスクであるということが挙げられるでしょう。
圧迫面接をしたことによってインターネット上で悪い評判を書き込まれてしまっては、企業イメージが悪くなってしまいます。入社したいと思ってくれる学生も減り、顧客を失うことにもつながっていきます。圧迫面接は企業にとっても良いものではありません。そのような企業には古い体質があると考えても間違いはないでしょう。
知っておかないと損! 圧迫面接への6つの対策
圧迫面接は少なくなりつつあるとはいえ、遭遇する可能性がないとは言えません。いきなり圧迫面接をされて焦ってしまわないよう、対策をしておくことをおすすめします。効果的な対策を6つ紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
①あらかじめ想定質問の回答を用意しておく
「なぜ?」としつこく深掘りされた場合に備えて、あらかじめ想定質問の回答を用意しておくと良いでしょう。声に出して練習して、面接の場でも言葉がスッと出てくるようにすると安心です。
志望動機、自分の強み・弱み、自己PRの内容などについて「なぜそう思ったのか」「なぜそのような行動を取ったのか」「なぜその選択をしたのか」など、できるだけ細かく想定質問を作って回答してみてください。誰かに模擬面接を頼んで、たくさん質問してもらうのも実践的で良いですね。
面接でよく聞かれる質問と対策についてはこちらでまとめているので参考にしてください。
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②聞かれたことに対して端的に回答することを心掛ける
聞かれたことに対して、ポイントを押さえて端的に回答するよう心掛けることも大切です。たたみかけるように次々と質問をされたり、想定外の質問をされたりすると焦って話題を見失いがちになるものです。相手の話をよく聞き、何を聞かれているかしっかり判断して適切な回答をしましょう。
質問の意味がわからなかったときは、誠実な態度で聞き返しましょう。意味がわからないままあいまいな回答をするより、聞き返したとしても要点を押さえた回答ができる人の方が論理的な思考力があると評価されるはずですよ。
面接でうまく受け答えするための方法についてはこちらで詳しく解説しているので参考にしてください。
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③不安な表情や態度を出さないように心掛ける
圧迫面接で不安な表情や態度を出してしまうと「打たれ弱いタイプだ」「ストレス耐性が低い」と判断されかねません。通常の面接と変わらず、堂々とした態度で明るい笑顔を意識して話すように心掛けましょう。
不安な気持ちがあると、無意識のうちに目線が泳いだり、うつむきがちになったりしてしまいます。面接官からの質問に答えようと一生懸命になるのはわかりますが、姿勢を正して面接官の目を見て話すという基本を忘れないようにしましょう。
④うわべだけで話をしない
志望動機や自己PRがうわべだけのものにならないよう気をつけましょう。圧迫面接をされると、緊張や焦りから自分の本当に言いたいことが話せなくなってしまうという人もいるでしょう。ですが、ひと呼吸置いてぐっと心を落ち着けて、具体的に話をするよう心掛けてください。
面接は「入社したい」という熱意や自分の魅力を相手に直接アピールできる場面です。「なぜ?」と詰め寄られたら「私のことをもっと知ってもらえるチャンスだ」と前向きに捉えましょう。ただし、良いイメージを与えたいからとうわべだけの嘘をつくのはいけません。誠実に具体的な話ができると良いでしょう。
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⑤否定的な質問でも常にポジティブに回答する
圧迫面接のこちらの意見を否定するような質問に対しても、必ずポジティブに回答しましょう。誰でも、一生懸命考えて話した内容を否定されると怒りたくなりますね。それでも、面接の場ではぐっとこらえて冷静に回答を考えてみてください。
⑥自分の存在を否定されているわけではないことを念頭に置く
多くの場合、企業が圧迫面接をするのには目的があるとお伝えしてきました。ですから、ただ単に嫌がらせをしている訳ではないということを念頭に置いて面接を乗り越えましょう。
面接官もやりたくて圧迫面接をしているとは限りません。良い人材を探し出すための手段として圧迫面接をおこなっている場合も少なくありませんから、こちらも割り切って状況を受け入れましょう。「面接官も苦労しているんだな」と思うぐらいに冷静になれると、ほどよくリラックスして面接に臨めるはずですよ。
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キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
圧迫面接への対策を考える際は「企業が言うことを鵜呑みにしない」ことを大前提にしてくださいね。企業は圧迫面接の中で「臨機応変に対応できるか」など学生のポテンシャルをみることが多く「圧迫面接をどのように乗り越えるか」といった点を重点的に判断しています。
しかし、もし企業の意地悪な質問を真に受けてしまった場合、気分が落ち込んでしまうことで、圧迫面接での対処方法として挙げた「不安な表情を出さないこと」や「ポジティブに回答すること」などの対応が難しくなってしまうこともあります。
圧迫面接で企業から言われたことを真剣に受け止めすぎてしまったり、自分を責めてしまったりする必要はまったくありません。あくまで「その場の面接を乗り切る」ことを目標とすることを念頭において、対策を進めてくださいね。
注意して! 圧迫面接に遭遇したときにやってはいけない3つのこと
続いて、圧迫面接に遭遇したときにやってはいけない行動についてお伝えします。圧迫面接をされると、つい頭に血がのぼって面接の場では望ましくない行動を取ってしまう可能性もあるでしょう。これから紹介する3つのやってはいけないことを覚えておいてくださいね。
圧迫面接の対処法についてはこちらでも解説しているので参考にしてください。
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圧迫面接を乗り越える3つの対処法|よくある質問と回答例文
圧迫面接を受けて平気な就活生はいない こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「圧迫面接されて泣いてしまいました……。」 「圧迫面接って何のためにあるんですか?」 という声をよく聞きます。圧迫面接とは、面 […]
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①面接官を敵扱いする
まず、面接官を敵扱いすることはやめましょう。否定的な質問ばかりされたり、威圧感のある態度を取られると、どうしても自分と対立する敵だと捉えたくなります。しかし、面接官は嫌がらせのために圧迫面接をしている訳ではなく、応募者をふるいにかけるための1つの手段であるということを忘れないでください。
その面接官は、将来同じ企業で働く仲間になるかもしれません。敵扱いするのではなく、自分の良い面を知ってもらおうという気持ちで意見を伝えましょう。
➁感情的な言動をする
すでに、圧迫面接の場では不安な表情や態度を出さないよう気をつける必要があるとお伝えしてきました。それは言動においても同様で、感情的にならないことが大切です。
不安感からネガティブで自信のなさをうかがわせる発言をすれば、打たれ弱いタイプだと評価されてしまいます。また、怒りをあらわにした言動も感情のコントロールができない人物だと思われかねません。冷静に論理的な発言ができると、何が起きても動揺しない強さを見せることができますよ。
- 面接の途中で泣き出す
- 声を荒げて反論する
- 表情が引きつる
- 途中退出する
面接の途中で泣いてしまった経験のある学生はこちらの記事も読んでみてくださいね。
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面接で泣いてしまった場合、まずは泣いてしまった理由をきちんと説明しましょう。今回は面接で泣く5つの理由を紹介していきます。また、キャリアアドバイザー監修のもと、面接で泣いてしまった際の対処法や泣かないための対策も紹介していくため、面接で泣いてしまうかも……と不安な人は参考にしてください。
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③面接の途中で席を立つ
感情にまかせて面接の途中で席を立って帰ってしまわないようにしましょう。圧迫面接では、面接官の発言や態度から「選考には落ちたに決まっている」と途中で決めつけてあきらめてしまう人もいると思います。
しかし、ほかの応募者に対しても同じような面接がおこなわれているため、面接官の様子から選考の当落を予測するのは困難です。最後まであきらめず、誠実に面接を受けてみてください。もし圧迫面接を理由に辞退する場合でも、面接の経験は今後の就活に活きてくるはずですよ。
圧迫面接の質問例と回答例を特徴に合わせて紹介
ここからは、圧迫面接でよくある質問とその回答例を紹介します。想定質問と回答を考えるのに役立つはずですから、ぜひ目を通しておいてください。回答例を参考にして、自分ならば何と答えるか文章を作ってみると良いでしょう。
質問①この程度の資格、仕事で本当に活かせますか?
面接官
この程度の資格、仕事で本当に活かせますか?
このような質問をされると「もしかして全然仕事に活かせない資格だったのかな」「勉強不足だと思われたかな」と不安になりますよね。この場合、資格をどのように活かすつもりなのか具体的に述べることで乗り切りましょう。資格の活かし方について深掘りする意図があることを察して回答しましょう。
資格や知識は活かしてこそ価値のあるものになります。活かし方にも独自性が表れますから、自分の考え方を企業に知ってもらうつもりで説明してみてくださいね。
保有資格をうまくアピールする方法についてはこちらで詳しく解説しているので参考にしてください。
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回答例
確かにこの資格だけでは、お客様それぞれに適切なサービスを提供する御社の仕事には不十分かもしれません。しかし、私はカフェでのアルバイトで養ったコミュニケーション能力を活かし、顧客の悩みやニーズを引き出す営業をすることで補いたいと考えています。
また、大学で学んだ経営の知識も、資格と合わせることで有効に活用していきたいと思います。入社後は、資格と学んだ知識、コミュニケーション能力の3つを強みとして多くの顧客に最適なサービスを提供したいです。
キャリア
アドバイザー
最初に譲歩することで、相手の発言を受け入れる姿勢が見えて良いと思います。資格だけを頼りにせず、自分の力と合わせることで良い仕事がしたいという考え方にもひたむきさが感じられますね。
質問②その志望動機ならうちじゃなくてもあてはまるのでは?
面接官
その志望動機ならうちじゃなくてもあてはまるのでは?
暗に「自社が第一志望ではないのではないか」と聞いてくる質問です。第一志望の企業である場合は、志望動機で十分に思いを伝えきれなかったことを反省して、他社ではなくその企業が良いのだという理由を具体的にはっきり述べるようにしましょう。
まだ志望度には迷いがあるという場合は、その志望動機を軸として他社と比較している段階だと正直に述べるのもひとつです。その企業の魅力に感じている点を盛り込んで話すと、一つひとつの企業と真剣に向き合っていることが伝わります。圧迫面接だからといって嘘をつくことを強要されてはいませんから、誠実に回答しましょう。
面接官に伝わる志望動機のポイントについてはこちらで詳しく解説しているので参考にしてください。
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回答例
私は、生活を支える住まいにかかわる仕事を通して顧客に笑顔を届けたいと思って住宅業界を志望しています。住宅業界の他社についても研究し、実際に選考を受けている企業もあります。しかし、私は御社の「世代を越えて受け継がれる家を作る」というポリシーにとても魅力を感じました。
顧客やその子孫となる方々の遠い未来まで見据えたビジョンは、長年住宅業界をけん引してきた御社だからこそ持てるものだと思います。私も御社の一員として、顧客に愛される家づくりのため技術部門で活躍できたらと考えています。
キャリア
アドバイザー
業界選びの理由、そしてその企業に興味を持った理由について筋道を立てて明確に述べられています。それぞれの企業について真面目に研究していることが伝わり、信頼できる人柄と評価されそうですね。
質問③うちの会社に入ってもすぐに辞めそうだね
面接官
うちの会社に入ってもすぐに辞めそうだね。
この質問も、圧迫面接ではよく聞かれるものでしょう。なかなか厳しい表現の質問ですが、企業の意図は読み取りやすいですね。すぐに辞めてしまうような人材だと困るので、熱意が知りたいということです。しかし「辞めません!」と答えるだけでは説得力がありません。
まず、ストレスのかかる状況にあっても継続して物事に取り組む力があることを、経験を根拠にして話しましょう。そして、その力を企業でどのように発揮するか具体的に述べてみてください。企業にマッチする形で継続力を活かせる人材だという評価が得られれば「すぐに辞めそう」という印象をなくすことができますよ。
忍耐力をアピールする方法についてはこちらで詳しく解説しているので参考にしてください。
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忍耐力を自己PRにするときは、入社後に忍耐力を活かして活躍する姿を伝えると高評価につながりますよ。 この記事では、忍耐力をアピールするコツや方法、例文をキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、魅力的に伝えましょう!
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回答例
私は中学生の頃からバレーボール部に所属し、大会での勝利を目指していつも厳しい練習をしてきました。毎日欠かさずランニングやサーブ練習など自主トレーニングをおこなう習慣は、部活を引退した今も継続しています。
このように、ハードな内容でも継続できる根気強さは誰にも負けないつもりです。御社でも、売上ノルマの達成に向けて粘り強く努力いたします。
キャリア
アドバイザー
ストレスに耐えられる体力、気力の両方が備わっていることが伝わってくる内容ですね。長期に渡ってバレーボールに打ち込んだ経験が、継続力の良い裏付けになっています。
質問④うちじゃ厳しいから止めておいた方がいいよ
面接官
うちじゃ厳しいから止めておいた方がいいよ。
「あなたには自社での仕事をこなせる力量がありません」と言っているような内容ですね。否定されたと落ち込む前に、面接官が「厳しい」と言う理由を冷静に考えてみましょう。
面接官は、本気で入社してほしくないと思っている訳ではありません。「止めたら?」と言われても食い下がらないぐらいの熱意を見たいという思いもあるでしょう。
また、たくさんの仕事を計画的にこなせるのか、難題に立ち向かいやり遂げることができるかなど、学生がどのような力を持っているのか知りたい気持ちもあると思います。困難を乗り越えた体験を根拠に「やっていける」と力強く話してみましょう。
回答例
私は高校生の時、オーケストラ部の部長としてコンクールでの入賞という高い目標に向けて部員をまとめた経験があります。そのときに身につけたリーダーシップをとる力を活かし、社員の方々と協力しながら御社の〇〇を業界シェア1位にすべく全力を尽くす覚悟があります。
キャリア
アドバイザー
自分の力をアピールしながら、入社意欲の強さをはっきりと伝えられている良い回答です。部活での努力の方法などを掘り下げる質問が来ることが予想されますから、具体的に話せるよう準備しておくと良いでしょう。
勘違いしないで! こんな面接は圧迫面接ではない
就活生
この前の面接では、面接官からたくさん質問されました。圧迫面接だったんでしょうか?
キャリア
アドバイザー
確かに圧迫面接の特徴として「なぜ?」としつこく深掘りすることが挙げられます。否定的な意味合いが強く込められていれば圧迫面接の可能性がありますが、純粋な質問が多く話を発展させようとする様子が見られれば、それは圧迫面接ではありませんよ。
最後に、圧迫面接だと学生が勘違いしやすい通常の面接についても紹介しておきます。
学生の回答に対して論理的に深掘りする
こちらの回答に対して深掘りする質問が続くと、こちらを窮地に追い込む圧迫面接だと感じる人もいるでしょう。しかしながら、論理的な深掘りの場合は圧迫面接とは言えません。
たとえば、志望動機について何度も質問されたとします。同じことを繰り返し聞かれると、こちらも何回も同じ回答をすることになり、圧迫されていると感じますよね。一方、志望動機をさまざまな角度から深掘りしたり、こちらの回答を踏まえてさらに深く切り込んだりする質問が来る場合は、論理的であり面接官の興味の表れです。自分と向き合って対話してもらえているので、真剣に回答しましょうね。
論理的に深掘りされる面接にコンピテンシー面接がありますが、その対策についてはこちらで詳しく解説しているので参考にしてください。
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アイスブレイクや笑顔はなく淡々と面接が進む
淡々として機械的な印象の面接だったからといって、圧迫面接と決めつけるのはやめましょう。
学生の本来の力を自然な形でみるためにリラックスできる環境を作ろうと、アイスブレイクの時間を設けたり、面接官が笑顔で柔和な態度を取る企業も多くあります。しかし、企業は限られた時間の中で多くの学生との面接をおこなっています。
短い時間で学生のことを知りたいために、いきなり本題に入ることもしばしばあります。また、面接官の表情は気にしすぎない方が良いでしょう。笑顔がなくても、「それだけ真剣に話を聞いてくれているんだ」と好意的に捉えてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
圧迫面接を常に恐れていたり意識しすぎてしまうと、企業の面接での発言や反応に敏感になり、自然な面接も圧迫面接だと勘違いしてしまうことがあります。現に、学生から「これは圧迫面接でしょうか」と相談された面接の内容も、客観的にみるとよくある面接の流れだということもあります。
リラックスできるようにポジティブな心持ちで面接に挑もう
もちろん、学生の人格を否定するなど、明らかに常識的ではない面接もあります。しかし、あまりにも圧迫面接に敏感になると、あらゆる面接で「これは圧迫面接かもしれない」と用心することになってしまいます。悪いことではありませんが、必要以上に身構えるよりも「企業は自分に興味をもっているからたくさん質問してくれるのだ」などとプラスに捉えた方が、楽な気持ちで面接を受けられますよね。また、リラックスできる分実力を発揮しやすくなるでしょう。
全否定されたり怒鳴られるなど、明らかに度を越した面接は無視できません。しかし、圧迫面接なのか判断しかねる微妙なラインの場合は、圧迫面接だと身構えるのではなく、面接を良いものにしようとポジティブな心持ちで面接に挑んでみてはいかがでしょうか。
圧迫面接の乗り越え方を理解して上手く切り抜けよう
「正直なところ遭遇したくない」と思っている人も多いであろう圧迫面接。しかし乗り越え方を知っていれば、自分の力をしっかり発揮して切り抜けられるはずです。
この記事で紹介した6つの対策を参考に、いつ圧迫面接に遭遇しても落ち着いて対処できるよう準備をしておきましょう。不安な表情や怖がる態度を出さず、冷静に自分をアピールできると良いですね。
また、実際に圧迫面接に遭遇したら、入社するかどうかは慎重に判断しましょう。自分にとって最良の企業から内定がもらえるよう、頑張ってくださいね。
もし圧迫面接をされたら、入社するのが怖くなってしまいそうです。どうして企業は圧迫面接をするのですか?