目次
- 粘り強い性格を効果的にアピールしよう
- 粘り強い人の2つの特徴
- ①負けず嫌い
- ②意志が強い
- 粘り強い性格をアピールする3つのポイント
- ①どのように粘り強いのかを提示する
- ②具体的なエピソードを伝える
- ③仕事での活かし方を伝える
- 粘り強い性格には「諦めが悪い」などのネガティブな側面もある
- 粘り強い性格の自己PR例文
- 例文①バレーボール部で粘り強さを発揮
- 例文②趣味の登山で粘り強さを発揮
- 例文③衣料店のアルバイトで粘り強さを発揮
- NG例文①具体的なエピソードなし
- NG例文②目標達成に向けた工夫をしていない
- NG例文③仕事に活かせる粘り強さではない
- 粘り強い性格の自己PRは具体的なエピソードを交えよう
粘り強い性格を効果的にアピールしよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「粘り強い性格は自己PRになりますか?」
「粘り強いことは面接官に評価されますか?」
という声を多く聞きます。粘り強く物事に取り組めることは強みなので、自信を持って自己PRしましょう。しかし、就活の自己PRで「粘り強いです」と言うだけでは十分に強みをアピールできません。自分が持つ粘り強さを効果的に伝えるためにも、面接でアピールするポイントや例文をおさえておきましょう。
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粘り強い人の2つの特徴
「粘り強い」とは、具体的にどのような性格を指すのでしょうか?なんとなく「自分は粘り強い方かな〜」「友達から粘り強いと言われたことがあるけど、自分ではわからない」という人は、粘り強い性格の特徴を把握しておきましょう。
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①負けず嫌い
粘り強い性格の人は、負けず嫌いの傾向が強いです。「絶対に負けたくない」という強い気持ちを持っているので、学業や部活動において努力を惜しみません。また、誰かに負けたくないだけでなく、自分にも負けたくないのが粘り強い人の特徴です。
「目標を達成するために人に頼っては意味がない」と考え、何でも自分1人でやり遂げようとすることがあります。周囲に助けを求めるのは自分に負けるのと一緒と考え、どんなに困難な目標でも自分の力で達成しようとします。「時間や手間がかかっても自分でやり遂げるべき」と考えるのは、粘り強い人の特徴といえるでしょう。
負けず嫌いということを魅力的にアピールする方法はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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②意志が強い
粘り強い性格の人は、意志の強さも持ち合わせています。一度立てた目標は必ず達成しないと気が済みません。「達成しなくてもいいや」「達成しなくても仕方ない」という考えは一切持たず、目標達成に向けて一直線に進んでいきます。
粘り強い性格の人の中には「目標は達成して当然」と考える人が多くいます。粘り強い人性格の人には当たり前かもしれませんが、意志を強く持ち努力を継続することは簡単なことではありません。自分で決めたことを最後までやりきる意志の強さは、粘り強い性格の人ならではの性格です。
粘り強い性格をアピールする3つのポイント
粘り強い性格をアピールする際に情報が不足すると、面接官へ魅力を伝えることができません。そこで、おさえておきたいポイントが3つあります。3つのポイントをおさえて自己PRを作成することで、あなたがどんな人なのかが伝わり、企業で働く姿を想像してもらいやすくなります。
①どのように粘り強いのかを提示する
粘り強いことが強みと言っても、面接官によって想像する内容は異なります。ですので「粘り強い」の一言で終わらせずに、どのように粘り強いのかを具体的に提示することが大切です。どのように粘り強いのかを冒頭で提示しておくことで、面接官が話の内容をイメージしやすくなります。
「私の強みは〇〇です」と結論から話す基本の形に具体性をプラスすることで、簡潔にわかりやすく伝えることができるのです。反対に、この部分を省略すると内容が入ってこずに印象が薄くなってしまうので注意してください。結論ファーストを意識しながら、粘り強い性格を具体的に伝えましょう。
「粘り強い」を言い換えるのもおすすめ
「どのように粘り強いのか」を具体的に表現するためには、言葉を言い換えるのもおすすめです。「粘り強い」には色々な意味合いがあるので、アピールしたい強みに合わせて言葉を選ぶといいでしょう。
- ストレス耐性がある
- 結果が出るまで諦めない
- 根気がある
- 辛抱強い
- あきらめない
- 物事をコツコツ続ける
- 我慢強い
- 最後までやり遂げる
あきらめない性格をアピールしたい人はこちらの記事も読んでみると良いでしょう。
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②具体的なエピソードを伝える
粘り強い性格をアピールするなら、本当に強みであることの証明が必要です。証明するために、粘り強い性格をいつどのように発揮したのか、身につけたのかを伝えましょう。学業やアルバイト、ゼミやサークル、ボランティアなど、粘り強さを発揮した場面はどこでも構いません。
具体的なエピソードを伝える場合、以下の流れを意識してみてください。
- 問題が生じた出来事:クレーマー対応のアルバイトで1日5件しかこなせなかった
- 解決するためにとった行動:マニュアル本でノウハウを吸収し効率化を目指した
- 結果・学び:1日の対応件数が5件から10件に増加した
いきなり文章にする前に、このように内容を整理してから形にしていくのがおすすめです。自己PRとして形にする時は「解決するためにとった行動」を特に具体的に表現することが大切です。
体育会系の学生は、自身のスポーツ経験などで粘り強く頑張ったことをアピールすると効果的でしょう。体育会系の学生の就活についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
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③仕事での活かし方を伝える
自己PRを伝えるときは、粘り強さが仕事で活かせることをアピールしましょう。面接官は、自己PRの内容が仕事でも再現できるかどうか注目しています。もし企業での活かし方がわからなかったり、発揮するイメージが持てなければ、志望する企業の自己PRの題材として適していない可能性が高いです。
粘り強い性格を武器に企業で活躍するイメージができれば、その内容をアピールしましょう。就活では、面接官に自分の魅力を知ってもらうだけでなく、採用メリットも感じてもらう必要があります。入社後の活躍や成長を期待してもらうためにも、粘り強い性格をどう活かしていくかを考えましょう。
- 目標を達成するために粘り強く取り組む
- 責任を持って最後まで諦めない
- 困難なことがあっても工夫して乗り越える
粘り強いという資質が活きる環境の一例としては、長いスパンで業務計画が進んでいく重電メーカーが挙げられます。重電メーカーについてはこちらの記事が参考になります。
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粘り強い性格には「諦めが悪い」などのネガティブな側面もある
長所と短所は表裏一体なので、粘り強さにも短所があります。努力を継続できるのが粘り強い人の長所ですが、見方によっては「他にもっといい方法があるのでは?」「効率が悪いだけでは?」といった指摘もできます。このような指摘をカバーできればいいですが、できないと「諦めが悪い」「見切りをつけるのが遅い」などの短所が強調されてしまうのです。
このような指摘に対応するためにも、粘り強さを発揮した行動について具体的に述べる必要があります。どのように思考を巡らせたのか、実際に結果が出たのかなどを交えながら、粘り強さをプラスの方向に発揮したことをアピールしましょう。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
自己PRは面接でよく聞かれる質問。だからこそ、堂々と自信を持って話しましょう!自信が感じられないと、目の前で話しているあなたの言うことが面接官に信用してもらえません。面接官は書類でも人物像を確認しますが、やっぱり大切なのは会った時の印象。
しっかり自信をもって話せていれば、その話の内容を信用してもらえるはずです。最初は自分が話している内容に自信が持てない時もあると思います。そんな時は友達や身の回りの大人に聞いてもらうなど、分かりやすく自信を持って話せるように準備してください。
粘り強い性格の自己PR例文
上手に伝えるポイントを意識し、実際の例文もチェックしておきましょう。ポイントを踏まえて例文を確認することで、どのようにアピールすればいいのかイメージを膨らませやすいです。また、NG例文も参考にすることで、自分も同じところで間違っていないか、何がマイナス評価に繋がるのかも把握しやすいでしょう。
例文①バレーボール部で粘り強さを発揮
私は、目標を達成するために粘り強く努力することができます。大学時代はバレーボール部に所属しており、ポジションはライトでした。私は筋力がないことが弱みで、改善すべくフィジカルトレーニングに取り組みました。
闇雲にトレーニングをするのではなく、レフトに必要な持久力と体幹の強さを鍛えるべくメニューを厳選して毎日続けることで、次第に疲れにくくなっていきました。
県大会で3位に入賞することもでき、粘り強く取り組めば結果が出るんだと感じました。御社でも目標を達成するために何が必要かを考え、粘り強く仕事に取り組んでいきます。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
この例文のいい点は「目標を達成するために粘り強く努力できる」と具体的にアピールできている点です。闇雲に取り組むのと、目標を掲げて取り組むのとでは思考の深さが違います。面接官もその点をかなり気にしますので、そこを明確にできている点はGoodです。
また、この文章の中では取り組んだ内容までわかるので、成果が出せる人物なんだろうなとイメージしやすいです。先んじて目標を明確に提示したうえで「達成できた」と伝える方が目標を達成する意識が強く感じられるため、そのように変えてみてもいいですね。
例文②趣味の登山で粘り強さを発揮
私は、一度始めたことは最後まで投げ出さずにやり遂げられます。大学時代は趣味で登山をしていました。友人に連れられて登山に行ったのがきっかけで興味を持ち、一人でも挑戦するようになりました。山を登る時はとにかく頂上まで登ることだけを考え、一歩一歩確実に進んでいきます。
どれだけしんどい時でも、頂上の景色を見るという強い気持ちを持って臨むことで、心を折ることなく厳しい環境でも登り切ることが出来ました。御社でも何事も諦めずに力を尽くし、難しい仕事も一歩ずつ確実にステップを踏み、達成を目指して活躍したいと考えています。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
強みの経験から、最後に企業の志望動機につなげているところはいいですね!困難に立ち向かう経験もいいですね。その中で、改善するポイントとして、しんどいと時を具体的にすることと、目標に向かって頑張ったことを数字を使って話すとさらによくなります。
普通の人たちは平均どの程度の山に登っていて、平均と比べて何メートルの山に登って達成できたのかなど比較があったほうがいいですね。それをすることで高い目標に向かって頑張ったことも話せますし、山に詳しくない人にも伝わりやすいですよ!
例文③衣料店のアルバイトで粘り強さを発揮
私は、自分で目標を立てたことに対して粘り強く取り組み、誰よりも結果を出すことにこだわって行動できます。学生時代は衣料店でアルバイトをしていたのですが、店舗でノルマが課せられていました。ノルマは必ず達成するものと思ったので、私はノルマの1.5倍の売上を目指しました。
1.5倍のノルマを達成するためにはお客様とのコミュニケーションを磨く必要があると思い、これまでの接客を見直しました。お客様の目的を果たすことを最優先することですれ違いがなくなり、購入まで繋がるようになりました。
その結果、ノルマの1.7倍を売り上げることができました。御社に入社後も、粘り強く与えられたこと以上の結果を出すことにこだわっていきます。
キャリアアドバイザーコメント持田 伊織プロフィールをみる
「目標数字達成」への強い気持ちが分かり非常にいいと思います。目標に据えられているノルマに対しての達成率が高く、モチベーションを持って働いていた点が評価出来ると思います。さらに高評価を目指すのであれば、お客様とのコミュニケーションを「どう改善したのか」の視点が分かるようにしましょう。
実際の仕事場面で「どのように問題解決をするのか」の面接官の印象に繋がるからです。また、アルバイトの経験年数が長いのであれば、具体的な経験年数も伝えましょう。粘り強く取り組めることをアピールをする上で、アルバイトを継続していることは仕事を継続出来る印象に繋がります。
NG例文①具体的なエピソードなし
私の強みは粘り強いことです。何事にも真剣に粘り強く取り組むことができます。御社に入社後も持ち前の粘り強さで事業に貢献していきます。
この例文は情報が不足しています。粘り強さを発揮したエピソードもないので、本当に粘り強い性格をしているのかどうかがわかりません。面接官は「それで?どう粘り強いの?」と思うでしょう。自己PRの情報が不足し過ぎると、自己分析が甘い、アピール力が低いといった評価を受けます。
NG例文②目標達成に向けた工夫をしていない
私の強みは粘り強く努力を続けることです。居酒屋のアルバイトをしている時に売上のノルマを課せられたのですが、目標達成には程遠い額でした。私はひたすら頑張り続ければ達成できると思い、それまでと同じように努力しました。結果的にノルマは達成し、粘り強く頑張ってよかったと思いました。
ノルマを達成できているので、一見いい評価をもらえそうですよね。しかし、目標達成に向けて何も工夫をしていない点が気になります。仕事を頑張ることは当たり前なので、工夫したり意識を高めたりするといった向上心がないとアピールとして弱いです。「どう粘り強く頑張ったのか」「ノルマに対してどのくらい責任を感じたのか」などを詳しく掘り下げるといいでしょう。
NG例文③仕事に活かせる粘り強さではない
私は粘り強く我慢することができます。北海道に旅行した際に上着を忘れてしまい、トレーナー1枚で3日間過ごした経験があります。御社に入社後も持ち前の我慢強さで困難を乗り越えます。
寒さを我慢したことをアピールする例文ですが、仕事に直接活かすことができません。「入社後仕事に活かせるのか?」をよく考えてアピールしましょう。
旅行経験を自己PRで用いたい人はこちらの記事を参考にすると良いでしょう。
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旅行経験で自己PR! 魅力的に伝える方法と注意点を例文付きで解説
旅行経験は自己PRで計画性や行動力をアピールしやすい こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「旅行経験を自己PRとしてアピールする際のコツを知りたいです」「そもそも旅行経験は自己PRになりますか?」 旅行経験を自 […]
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粘り強い性格の自己PRは具体的なエピソードを交えよう
粘り強い性格は仕事においてプラスに働くので、業界や企業を問わずに好印象を与えやすいです。粘り強い性格で高評価を受けるには「どのように粘り強いのか」「どんな時に発揮したのか」「仕事にどう活かすのか」などを具体的に伝える必要があります。自己PRを作成する前に、過去の経験を洗い出しておきましょう。
また、粘り強さには「諦めが悪い」「見切りをつけるのが遅い」などのネガティブな側面もあります。「粘り強い」という根拠があやふやだと短所を指摘されやすくなるので、思考のプロセスを具体的に話せるようにしておきましょう。入社後の活躍をアピールするためにも、粘り強さを企業でどう活かすのかも忘れずに。
粘り強い性格を就活の自己PRで使う際のコツ
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
仕事での貢献に繋げる自己PRの書き方は「Can」をベースに「再現性」を意識することがポイントです。「再現性」とは、特定の場面で発揮された自分の強みがどの程度、他の場面でも発揮できるのかということです。
例えば、居酒屋のアルバイトを継続しており人と関わることが好きだとします。お客さんに喜んでもらおうと独自のアイディアで商品+αのサービスをしていたら、営業や販売など、対人でのお仕事においても「頑張ってくれそう」なイメージが持てます。