目次
- 小中学校事務の志望動機は仕事内容の理解が必要不可欠!
- 小中学校事務の志望動機を書くには? まずは仕事内容を知ろう
- 小中学校事務の仕事内容は多岐に渡る
- 学校の規模によって仕事内容が異なる
- 小中学校事務になるための必要な資格とは
- 公立学校:地方公務員採用試験
- 私立学校:必須資格はなし
- 小中学校事務で働く3つの魅力を知ろう
- ①生徒の成長や保護者のサポートができる
- ②仕事の幅が広くスキルアップできる
- ③残業が少なくメリハリを持って働ける
- 知っておこう! 小中学校事務へ就職する際の注意点
- 就職倍率が高い
- 年齢制限が決められている場合もある
- 少子化による経営危機の可能性がある
- 小中学校事務で働くうえで大変な点を把握しよう
- 事務員が1人だと業務過多になる恐れがある
- クレームやトラブルに対して調整役を担う場合がある
- いじめや退学などセンシティブな相談に対応する場合がある
- 公立学校では定期的な職場異動がある
- 小中学校事務にもとめられるスキルを理解しよう
- コミュニケーション能力
- スケジュール管理能力
- 柔軟な対応力
- 業務遂行能力
- 傾聴力
- パソコンスキル
- 小中学校事務に向いている人の5つの特徴
- 教育分野に強い興味関心がある
- 他人の立場で物事を考えられる
- 正確で丁寧に仕事ができる
- 向上心がある
- 生徒の成長に価値を感じられる
- 4つのポイントで解説! 小中学校事務の志望動機作成の考え方
- ①なぜ教育業界を志望するのか
- ②なぜその学校を志望するのか
- ③なぜ事務の仕事を志望するのか
- ④自分が貢献できるポイントはどこか
- ケース別! 小中学校事務の志望動機例文
- 小学校の場合
- 中学校の場合
- 公立高校(地方公務員)の場合
- 自分の体験をアピールする場合
- 学校の理念に共感した場合
- スキルをアピールする場合
- NG例を紹介! 小中学校事務の志望動機で気を付けたいポイント
- 小中学校事務の面接で良く聞かれることを押さえよう!
- 「なぜ一般事務ではなく学校事務なのか」
- 「なぜ教員ではなく学校事務なのか」
- 小中学校事務の志望動機は作成のコツを理解したうえで熱意をアピールしよう!
小中学校事務の志望動機は仕事内容の理解が必要不可欠!
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「小中学校事務に就職するための志望動機の考え方や書き方を教えてください! 」
「小中学校事務の仕事内容や必要なスキルについて知りたいです! 」
といった質問を受けます。小中学校事務とは、その名の通り小学校や中学校で働く事務員を指します。一般的な事務と比べて、教育に興味がある学生の志望が多く、就職倍率が高めです。
今回は小中学事務の志望動機を書くために必要となる仕事内容、資格、注意点、もとめられるスキル、小中学校事務の志望動機作成の考え方、ケース別の志望動機例文など詳しく解説していきます。
この記事を参考に、小中学校事務の仕事内容やもとめるスキルを理解し、他の学生よりも自分をアピールできる志望動機を作成していきましょう。
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小中学校事務の志望動機を書くには? まずは仕事内容を知ろう
小中学校事務とは、学校法人や教育機関で働く事務員のことを指しますが、実際の仕事内容はイメージできないという人も多いでしょう。小中学校事務の志望動機を書くために、まずは仕事内容を知ることが大切です。
学校事務は教員ではありませんが、学校を運営するために必要な仕事を多岐に渡っておこない、教員と連携を取って働く必要があります。また、規模によって文業化されていたり、マルチにさまざまな業務をおこなう必要があったりと学校によって仕事内容が異なります。
小中学校事務の仕事内容は多岐に渡る
小中学校事務の仕事内容は多岐に渡り、主に下記のような業務をおこないます。
- 人事労務
- 会計
- 庶務
- 教務
- 採用
就職する学校の規模や事務員の人数によって仕事内容は異なりますが人事、会計、採用などさまざまな仕事にかかわることができます。民間企業に比べて学校事務は人数が少ないことが多いため、1人に任される仕事が多岐に渡るといえます。
仕事内容が多ければ当然責任範囲も広くなりますが、その分充実感や成長を感じることができるでしょう。また、自分の仕事が多くの子どもの未来につながっていることを実感しながら、やりがいを持って働ける環境であるといえます。
人事労務
小中学校事務の仕事内容の一つに、人事労務があります。主に、教員の事務手続きや管理、職場環境を整える仕事をおこないます。たとえば、出退勤管理、給与の計算、出張費などの精算、福利厚生関係などが挙げられます。
人事労務の仕事は数字を扱うことが多いため、1つのミスが大きなトラブルに発展する可能性があります。そのため、学校事務は学校運営がスムーズにいくように、教員のサポートをおこなう縁の下の力持ちとしての重要な役割を担っています。
一般的な事務職同様に、正確かつスピーディに仕事をおこなう必要がありますが、より高い事務処理能力がもとめられる仕事であるといえますね。
会計
小中学校事務の仕事内容として、会計が挙げられます。会計の仕事とは、日々のお金の出入りを記録してお金を管理することです。主に、学校全体の予算の管理、新年度の予算申請、備品の購入や管理、授業料・給食費・修学旅行の積立金の徴収などさまざまな業務を担当します。
たとえば、学校内の備品の在庫を確認や教員からの要望に沿って教材の発注、給食がある学校では必要に応じて費用の回収作業もおこないます。
規模が大きく文業化している学校では、経理課が会計業務をおこないますが、規模が小さい学校では他の業務と並行しておこなう場合が多いでしょう。
庶務
小中学校事務の仕事内容に庶務があります。庶務の仕事とは、一般事務であり事務員としてありとあらゆる事務作業をおこないます。具体的には、データ入力、書類作成、ファイリング、郵便物の郵送、来校者や電話対応などが挙げられます。
中でも学校事務ならではの仕事の一つとして、保護者からの相談や問い合わせ対応があります。電話であれ対面であれ、学校の顔として窓口業務をおこなう必要があり、立ち振る舞いや言葉遣いなど、社会人としての正しいマナーがもとめられます。
小中学校の事務は、さまざまな人とかかわりながら仕事をおこなうため、事務処理能力の他にも、柔軟性やコミュニケーション能力などを兼ね備えている必要がある仕事であるといえます。
教務
教務は学校事務ならではの仕事であり、学校運営全体にかかわる仕事になります。具体的には、入学、転入、卒業などに伴う生徒の在籍管理、出席管理、成績入力、各種学生に関する事務手続きなどです。
教務の仕事では、学生の生活や人生にかかわる重要な業務が多くあります。たとえば、出席管理やテストの評価入力などの業務で入力ミスがあった場合、生徒の成績や進学などに影響してしまう可能性も考えられます。
教務の仕事は、教育機関を運営するうえでの根幹を支える役割を担っているため、子どもの成長を縁の下の力持ちとなってサポートしたいと考えている人には天職であるといえます。
採用
小中学校事務の仕事内容に、採用も含まれます。採用業務は教員の採用ではなく、学生の募集にかかわる業務を担当します。具体的には、学校説明会の企画や運営、入学試験の案内や願書受付など生徒を確保するための活動をおこないます。他にも、資料やパンフレットの作成、ホームページの更新などの仕事にも携わることもあるでしょう。
近年は少子化が進んでいることから多くの学校で、自校の素敵なところを多くの人にアピールし、魅力を感じてもらえるような活動が盛んにおこなわれています。
学校の規模やもちろん公立か私立かによって異なりますが、広報部のような部署があれば、そこに所属することで学校のPRを外部におこなう仕事に携わることができるでしょう。
学校の規模によって仕事内容が異なる
小中学校事務の仕事内容は、就職する学校の規模によって仕事内容が異なることを覚えておきましょう。
規模が大きな学校であれば、働く事務員の数も多く分業化されているケースがほとんどです。一方で規模が小〜中くらいの学校は、複数の業務をかけ持つ場合が多く、同時並行で物事をこなしていく必要があります。
そのため、どのようなスタイルで働きたいのか、どんなスキルを身に付けたいのかなどのキャリアビジョンに合わせた学校選びをすることが大切であるといえます。
規模が大きな学校が分業化
小中学校事務の仕事は、規模が大きな学校であれば分業化されている場合が多いです。理由としては、生徒数に合わせて事務員も多く働いているため、業務を文業化することで業務の効率化や生産性を向上させたり、適材適所の人員配置をしたりすることが可能になるからです。
生徒に対して事務員が少ないと一人ひとりに手厚いサポートができなくなってしまうため、規模が大きな学校は業務をそれぞれ分けるようにしている場合が多い傾向にあります。
そのため、配属される場所によっては、学生のサポートをメインでおこなう仕事もあれば、学生と直接的な接点は無く一般企業と同様の事務作業が主な業務になる場合もあるでしょう。
規模が小〜中くらいの学校はマルチ業務
小中学校事務の仕事は、学校の規模が小〜中くらいではマルチに業務を担当する必要があります。たとえば、生徒数が100名未満の小さな学校は、事務員は1名程度であるため、学校運営の裏方を支える業務をすべて1人でおこなう必要があるといえるでしょう。
備品や設備の管理、人事労務、庶務作業、生徒のサポート、親御さんの問い合わせ対応などを幅広い業務を1人で担当することは大変な業務ではありますが、学校の根底を支えるポジションとして、難しさや責任の重さを感じると同時に、大きなやりがいを得られる仕事であるといえますね。
小中学校事務の志望動機は、ツールを使えば自動で作成できます
「志望動機に時間がかかる......」と悩む就活生は多いでしょう。
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小中学校事務になるための必要な資格とは
小中学校事務で働くために必要な資格は、公立と私立によって異なります。公立の場合は地方公務員試験を突破しなければなりません。また、1つの学校で1人〜2人程度の配属であるため、狭き門であるといえます。
私立の場合は、各学校によって募集要項が異なるため、内容を自分で確認していきましょう。面接だけでなく、筆記試験や適性検査などもおこなわれる場合があります。
では、公立と私立の小中学校事務で必要な資格を、詳しく解説します。
公立学校:地方公務員採用試験
公立学校の事務になるために必要な資格は、「地方公務員採用試験」に合格することが最低条件です。都道府県ごとの採用であり、試験に合格すれば自分が住んでいる地域の事務員として働くことができます。
また、地域に関係なくどこでも良いから小中学校の事務員として働きたい場合は、試験の日程が被っていなければ希望する他の都道府県で受験することも可能です。
大卒以上は上級試験を受験する必要があり、一次試験で筆記試験や適性試験、二次試験で面接試験を受けます。その他に憲法や英語などの専門試験にも合格しなければならないため、広い知識がもとめられるといえますね。
私立学校:必須資格はなし
私立学校の事務になるためには、公立学校のように地方公務員採用試験に合格する必要はなく、特に資格が必須ではありません。しかし、子どもの教育にかかわる仕事であるため、最低限の知識や教養、社会人としてのマナーなどはもとめられます。
そのため、面接だけでなく筆記試験、適正試験、小論文がおこなわれる場合もあり、就職に向けた事前準備が必要不可欠となります。
私立学校の場合は、それぞれの学校や地区で必要に応じて都度募集をかけています。つまり、枠に空きができたら求人を出しているということです。また、募集要項は各学校によって異なるため、自分で内容を確認することが大切になります。
小中学校事務で働く3つの魅力を知ろう
就活生
小中学校事務の仕事内容が理解できました。志望動機作成に役立てていきます。
キャリア
アドバイザー
それは良かったです。何か質問はありますか?
就活生
はい。小中学校事務で働く魅力を教えてください。
キャリア
アドバイザー
なるほど! 魅力を知ると就活のモチベーションにもなりますからね。では、3つ解説していきましょう。
教育業界に興味があり、裏方として生徒や教員をサポートしたいと考えている人には、とても魅力のある仕事であるといえます。
①生徒の成長や保護者のサポートができる
小中学校事務で働く魅力は、生徒の成長や保護者のサポートができることです。事務員は教員でないため、生徒の指導ができる立場ではありません。しかし、学生とかかわりながら仕事ができるため、生徒の成長に貢献できていると実感できる場面が多々あります。
また、電話や対面でおこなう窓口業務では、学校の顔として直接保護者からの話を聞いたり、必要に応じてアドバイスをしたりすることでサポートをおこないます。
学校事務の仕事は学校運営の裏方ではありますが、なくてはならない存在であり、生徒や保護者に直接的にも間接的にもかかわりながら働ける仕事であるといえますね。
②仕事の幅が広くスキルアップできる
小中学校事務で働く魅力として、仕事の幅が広くスキルアップできることが挙げられます。小規模の学校の事務員は、人事労務、庶務、教務などの業務を1人でおこなう必要があるため、事務全般のスキルを高められる環境であるといえます。
さまざまな業務を同時並行で進める必要があるため、タスクやスケジュール管理をしながら、1つずつ正確に業務をこなす必要があります。負荷はとても大きいでしょうが、幅広い業務を1人でおこなうことで、さまざまなスキルを身に付けることができるというメリットもありますね。
キャリアアドバイザー
仕事の幅を広げることで、転職がしやすくなるというメリットもあるでしょう。
③残業が少なくメリハリを持って働ける
小中学校事務で働く魅力の一つとして、残業が少なくメリハリを持って働けることがあります。一般事務と同様で、残業時間が少ないことが学校事務の特徴であり、オンオフ切り替えた働き方をすることができます。
自分の時間を持ちやすいため、趣味や資格取得の勉強などでオフの時間を有意義に過ごせ、ストレスを発散しやすい環境であるといえます。毎日メリハリがあると、人生を充実させることができ、モチベーション高く仕事ができるようになります。
また、仕事と家庭を両立しやすく、長く安定して働き続けられる環境であり、小中学校事務で働く魅力の一つであるといえますね。
キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
当たり前のように感じるかもしれませんが、生徒には必ず「卒業」があります。そのため、 毎年同じような仕事をしていたとしても、その年の生徒の雰囲気が異なれば学校の雰囲気も変わってきます。
毎年入れ替わるいろいろな生徒とかかわることができるというのは、自分自身のコミュニケーション能力の向上であったり、多様な価値観を吸収して自分の知見を広げたりすることにも繋がります。
また生徒はときに、思いもよらない角度からコミュニケーションを取ってきます。成長を見守ることができるという点に留まらず、毎日新鮮な発見を得られるということも魅力の1つでしょう。
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知っておこう! 小中学校事務へ就職する際の注意点
小中学校の事務は、教育業界に興味がある人や生徒や保護者のサポートがしたい人にとっては、とても魅力的な仕事であるといえますが、小中学校事務に就職する前に必ず知っておきたい注意点が3つあります。
- 就職倍率が高い
- 年齢制限が決められている場合もある
- 少子化による経営危機の可能性がある
目指す職種の現状について詳しく調べることは、選考の際に話せる内容が増えるため、ぜひ3つの注意点についても確認してみてください。
就職倍率が高い
小中学校事務就職の注意点として、就職倍率が高いことを覚えておいてください。そもそも求人が出る機会が少ないため、たとえば1つの採用枠に対して、数十名〜数百名の応募が集まる場合もあります。
特に有名な学校であれば人気が高く応募が殺到するため、かなりの狭き門になります。地域や学校によって多少倍率は異なりますが、教育業界に携わってスキルを磨きたい人や安定した環境で長く働き続けたい人などから志望するため、就職のハードルは高いと覚悟する必要があります。
他の学生に負けないためにも、自分の強みをしっかりアピールできる志望動機作成や試験対策などに力を入れることが大切であるといえますね。
年齢制限が決められている場合もある
小中学校事務就職の注意点は、年齢制限が決められているという点です。公立学校の場合は、地方公務員採用試験に合格することが必須です。新卒の場合は年齢制限がネックになる場合はほぼないと思いますが、もし公立の小中学校で学校事務をしたいと考えている人は、公務員採用試験には受験が可能な年齢が決められているということを念頭に置いておくと良いでしょう。
一方で私立の学校に関しては、年齢制限が決められている場合はほとんどありません。ただし、私立は公務員採用試験に合格する必要がないため、公立よりもさらに就職倍率が高くなる傾向があるといえますね。
少子化による経営危機の可能性がある
小中学校事務就職の注意点として、少子化による経営危機の可能性があるということです。日本は少子高齢化が進んでいる国であり、子どもの数が減っていっている現状があります。そのため、将来的に仕事に影響があるかもしれないというリスクは理解しておくべきです。
特に私立の学校は、生徒の数が経営状態に直結するため、少子化の打撃を受けやすいといえます。そのため、学生が多い学校に就職希望者が多くなり、さらに就職倍率も上がることも考えられますね。
何も知らずに就職してしまうと、後から後悔することになりかねないため、正しくリスクを理解しておくことで、自分の選択に責任を持てるようにしておきましょう。
小中学校事務で働くうえで大変な点を把握しよう
小中学校の事務は、生徒の成長を身近で感じられたり、学校を縁の下の力持ちとして運営できたりと魅力的な仕事であるといえます。
ただ、やりがいが大きい一方で、働くうえで大変な点も、もちろんあります。たとえば、事務員が1人だと業務過多になる恐れがあったり、いじめや退学などのセンシティブな問題にかかわらなければならない場合もあるでしょう。小中学校事務で働くうえで大変な点を詳しく解説していきますので、一緒に確認しましょう。
事務員が1人だと業務過多になる恐れがある
小中学校事務で働くうえで大変な点は、事務員が1人だと業務過多になる恐れがあるということです。規模が小さな学校は、事務員1人で学校運営に必要な会計、庶務、教務などあらゆる仕事をおこなわなければなりません。
特に学校行事の前は、通常の業務にプラスして業務をおこなう必要があり、忙しくなることが多く、楽な仕事ではないことを理解しておきましょう。
また、学校事務は一般の事務に比べて専門性が問われる場面が多いため、日々の業務を通してスキルを磨きながら、できる仕事の幅を広げていく必要があります。実力をつければ教員、生徒、保護者から信頼してもらえる事務員として、やりがいを持って働くことができるようになりますよ。
クレームやトラブルに対して調整役を担う場合がある
小中学校事務としてクレームやトラブルに対して調整役を担う場合もあるでしょう。各学校によって多少の差はありますが、学校事務は保護者や外部の人からのクレーム対応や人間関係の仲裁役として間に立つなど、解決に向けたクッション的な役割を担います。
たとえば、近所の人から部活の声がうるさい、生徒のマナーが悪いなどのクレームがあった場合は、学校の代表として受けなければなりません。子どもが安心して学校生活を過ごせるような環境を作り出すのも学校事務の仕事の一つであるといえますね。
いじめや退学などセンシティブな相談に対応する場合がある
小中学校事務で働くうえで大変な点は、いじめや退学などセンシティブな相談に対応する場合があることが挙げられます。小中学校事務は、単純なデスクワークだけでなく、教員とは違う立場から生徒を守るための仕事をおこなう義務があります。
たとえば、「いじめにあっている」「給食費が払えない」などの相談に対して、的確なアドバイスをしたり、然るべき人や場所に引き継いだりする必要があります。
多感な年頃の生徒への対応方法は難しいといえますが、子どもの未来を守るためにも、教育現場のプロとして強い責任感や使命感を持って働く強い意志がもとめられる仕事であるといえます。
公立学校では定期的な職場異動がある
小中学校事務で働くうえで大変な点の一つは、公立学校では定期的な職場異動があるということです。
公立高校は地方公務員であるため、各自治体が定めているルールに則り、数年毎に職場が異動になる可能性が高く、小学校から高校へ異動になったり、教育委員会へ配置されたりする場合もあります。そのため、生徒と直接かかわりサポートをしたいと考えている人や生徒の卒業を最後まで見届けたい人などは、どこに異動になるか分からない職場異動にストレスを感じてしまう可能性があります。
もし、職場異動に抵抗を感じる場合は、条件上異動がない私立の学校を選ぶようにしましょう。反対にこだわりがない人は、公立・私立どちらも選択肢に入れて就活をおこなうことがおすすめです。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
当然ですが、どのような仕事にもメリットとデメリットがあります。大変そうだからやっぱりやめておこうと早とちりすることは避けて、いい面、悪い面をふまえて考えるようにしてくださいね。
また、同じ事実であったとしても、ある人にとってはメリットに感じられても、別の人にとってはデメリットに感じられることがあります。そのため、一般的に大変だと言われている側面を考えた際に、誰かの指標から判断をするのではなくて、「自分」はどう感じたのかを言語化できるようにしておきましょう。もし自分にとってはあまり大変そうに感じられなかった場合には、その理由も明確にすることで本当にやりたい仕事かどうかを考えられるようになりますよ。
小中学校事務にもとめられるスキルを理解しよう
就活生
小中学校事務として働くということは、教育のプロになる必要があると思うのですが、実際にもとめられるスキルってどのようなものがあるのでしょうか?
キャリア
アドバイザー
なるほど。良い質問ですね。もとめられるスキルを理解しておけば、志望動機作成に役立てることができますからね。
就活生
はい! 詳しく教えてください。
キャリア
アドバイザー
分かりました。では、小中学校事務にもとめられるスキルを6つ解説していきましょう。
自分の就職志望先がもとめているスキルを理解することで、志望動機作成に活かすことができます。小中学校事務にもとめられるスキルを理解して、自分を適切にアピールしていきましょう。
コミュニケーション能力
小中学校事務にもとめられるスキルは、コミュニケーション能力です。学校事務の仕事は、教員、生徒、保護者、外部の人と上手にかかわりながら、相談内容、相手の年齢、所属などに合わせた対応をおこなう必要があるからです。
たとえば、窓口業務では、学校の顔として適切なコミュニケーションを取りながらイメージを損なわないようにすることがもとめられます。近所の住人からクレームを受けた場合など、前向きに解決策を模索しなければならないため、高い社交性や交渉力などを持ち合わせたコミュニケーション能力が優れた人材はとても重宝されるといえます。
コミュニケーション能力をアピールする方法はこちらを参考にしてみてください。
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スケジュール管理能力
小中学校事務にもとめられるスキルの一つとして、スケジュール管理能力があります。学校事務の仕事の幅は広く、規模によっては、総務、採用、庶務などさまざまな業務を兼任することになります。
そのため、時間内に効率良く業務を完了させるスケジュール管理能力は重要なスキルになります。もし、無計画に仕事を進めてしまうと学校運営に悪影響が出る可能性があるため、生徒や教員が安心して勉学や業務に集中できるようにしっかりとスケジュール管理をおこなわなければなりません。
さまざまな出来事を想定したうえで、タスクのスケジュールを設定し、計画通りに仕事を進めていけるスキルは必要不可欠であるといえますね。
柔軟な対応力
小中学校事務には、柔軟な対応力ももとめられます。学校事務は一般事務とは異なり、教育現場で働く一員として教員とともに柔軟に考え、即行動しなければならない場面もあります。
たとえば、保護者からのクレームがあったときに、初期対応によって相手の心象が変わることがあるため、相手の状況や様子から即座に判断して、臨機応変に対応することがもとめられます。
学校事務は、教員、学生、保護者、外部の人などさまざまな年齢や立場の人とかかわりながら仕事をおこなうため、一人ひとりに合わせて柔軟に考えて最適な対応をすることが重要になるということです。
業務遂行能力
小中学校事務にもとめられるスキルとして、業務遂行能力も含まれます。業務遂行能力とは、ただ業務をおこなうだけではなく、担当する業務の知識や経験などの複合的な能力を指します。
学校事務の仕事は、一般的なデスクワークとは異なり、教育現場に携わるプロとして専門的な知識が必要になります。そのため、新卒で入社した段階では分からないことも、現場で吸収して成長していく気持ちが大切です。
また、学校事務は学生の出席や成績など大きなトラブルに発展しかねない情報を取り扱いながら仕事をおこないますので、正確かつ慎重に業務を遂行できる人材は、採用担当者にとっても魅力的な人材であるといえますね。
業務遂行能力についてはこちらで詳しく解説しています。
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傾聴力
小中学校事務にもとめられるスキルの中に、傾聴力があります。傾聴力がある人材は、相手の話に熱心に耳を傾けて、相手が本当に話したいことを引き出して理解することができます。
小中学校の事務員は、必要に応じて学生の相談に乗り、前向きな解決方法を提案する必要があります。ただし、すべての生徒が素直に心を開いて話してくれるとは限りません。混乱したり、戸惑ったりしていると、物事を整理して話しをすることが難しい生徒もいます。
そのようなときでも、事務は相手が伝えようとしていることを熱心に聞き、考えや気持ちをくみ取り、回答を導き出す必要があります。どんな生徒であっても、一人ひとりと向き合って、親身に話を聞いて、アドバイスができる人材は、学校事務で活躍していけるでしょう。
パソコンスキル
小中学校事務にもとめられる基本的な部分は、パソコンスキルです。業務は書類作成、労務管理、経理処理などパソコンでおこなう作業が多く、基本的な操作はできるようにしておくと良いでしょう。
おすすめとしては、大学在学中にMOS検定というWord、Excel、PowerPointのスキルが証明できる資格の取得をしておくことです。この資格を持っていれば、選考時、採用担当者にパソコンスキルがあることをアピールすることができるでしょう。
学校事務を目指す人が取るべき資格についてはこちらを参考にしてみてください。
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小中学校事務に向いている人の5つの特徴
- 教育分野に強い興味関心がある
- 他人の立場で物事を考えられる
- 正確で丁寧に仕事ができる
- 向上心がある
- 生徒の成長に価値を感じられる
一般事務とは異なり、小中学校事務は教育業界の一員であるため教育の分野に興味がある人に向いています。生徒だけでなく、保護者や外部の人ともかかわりながら仕事をおこなう機会も多いため、他人の立場に立って物事を考えられるスキルも必要です。
また、事務員としての仕事を正確におこなう丁寧さももとめられます。では、具体的に小中学校事務に向いている人の特徴を5つ解説します。自分に当てはまっているのか確認していきましょう。
教育分野に強い興味関心がある
小中学校事務に向いている人の特徴は、教育分野に強い興味関心がある人です。学校事務員は教育機関である学校が職場であり、教員、生徒、保護者とかかわりながら仕事をおこないます。
そのため、一般事務とは異なり、教育分野ならではの業務を担当する場合があります。たとえば、進路相談やいじめの問題解決などが一例として挙げられます。また、専門用語が業務中に使用されることもあり、1つずつ理解を深めていく必要があります。
学校事務は教員ではありませんが、教育業界に携わるプロとして、生徒の成長や教育そのものに強い興味関心を持って仕事に取り組める人が、やりがいを持って働ける環境であるといえます。
他人の立場で物事を考えられる
小中学校事務に向いている人の特徴として、他人の立場で物事を考えられることが挙げられます。学校事務の仕事は、生徒が安心して過ごせる環境を作る縁の下の力持ちとして、人を支えるのが大きな役目であるといえます。
たとえば、保護者からクレームが入った場合、相手の話に耳を傾けてニーズを捉えることで、どのように解決するのがベストであるのかを考える必要があります。もし、相手の立場に立って考えられなければ、解決策を模索することが難しくなるでしょう。
キャリア
アドバイザー
他人の立場を理解し、周囲との調和を図っていける人は活躍できるといえますね。
正確で丁寧に仕事ができる
正確で丁寧に仕事ができる人は、小中学校事務に向いています。なぜなら、学校事務の仕事は1人で担当する仕事の量や幅が広く、時間内に仕事を完了させるためにも一つずつ正確にこなしていく必要があるからです。
また、会計や個人情報にかかわる仕事を担当する場合もあり、ミスをしてしまうと大きなトラブルに発展する可能性があります。事務作業はルーティンワークではありますが、同じ作業を繰り返しても飽きずに集中し続ける必要があります。
キャリア
アドバイザー
正確で丁寧な仕事ができる人が重宝される職場であるといえるでしょう。
向上心がある
小中学校事務に向いている人は、事務のスキルを磨きたいと考えている人です。学校事務の仕事は幅が広く量が多いことが特徴であり、学校が小から中規模の場合は、人事労務、会計、庶務などを1人でおこなうため、オールマイティなスキルを身に付けることが可能です。
キャリア
アドバイザー
学校が大規模な場合でも、分業化されているため、配属された部署の専門的なスキルを磨くことができますよ。
現場で知識と経験を積み、必要に応じて資格の取得を目指したり、教育分野の専門用語を理解したりすることで、どの規模の学校で事務員として働いたとしても、事務職のスペシャリストを目指すことができるでしょう。
生徒の成長に価値を感じられる
小中学校事務に向いている人の特徴として、生徒の成長に価値を感じられることが挙げられます。一般事務とは違い、学校の事務員は教育分野のプロとして、学校運営にたずさわる仕事をおこなうため、教育機関で働く一員としての責任感が必要になります。
さまざまな事務処理の仕事の他にも、生徒が学校で安心して過ごせるようなきめ細やかなサポートがもとめられる仕事であるため、子どもとのコミュニケーションが好きでないと務まりません。
教員とは違う目線で生徒を見守ったり、積極的にかかわったりしながら、生徒が成長することにやりがいや使命感を感じられる人は、学校事務の仕事は天職であるといえますね。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
上記はあくまでも一例であることを忘れないでください。向いている特徴にあまり当てはまっていないと感じる学生がいたとしても、考え方を変えることでアピールできる要素を作れるでしょう。
たとえば、教育分野に強い関心をあまり抱いていなかったとしても、その場合には冷静に物事を判断することができるという強みをアピールできるかもしれません。元々教育分野に強い関心を持っていると、ときには自分の意見にこだわってしまい視野が少し狭くなってしまうリスクもあります。しかし、教育分野にこだわりがない場合には物事を素直に受け止めることができて、固定概念に捉われずに疑問に思ったことを改善していける人材になれるかもしれません。
このように、自分に足りていないと思うことでも視点を変えれば存分にプラスに活かせるので、周囲に相談をしながら分析をしていきましょう。
4つのポイントで解説! 小中学校事務の志望動機作成の考え方
小中学校事務の志望動機を作成する際の考え方は、下記の4つを整理することが重要です。
- なぜ教育業界を志望するのか
- なぜその学校を志望するのか
- なぜ事務の仕事を志望するのか
- 自分が貢献できるポイントはどこか
まずは、たくさんある業界の中で教育を選択したこと、なぜ志望する学校で事務の仕事をしていきたいのか、自分のアピールポイントはどこなのかなどを、採用担当者に明確に伝える必要があります。
では、小中学校事務の志望動機作成の考え方を1つずつ解説していきますので、参考にしてみてください。
教育業界の志望動機についてはこちらでも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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教育業界の志望動機を作成するときは、2方向から成長への貢献を伝えることが大切です。今回は教育業界のトレンドや求められるスキルを紹介していくとともに、キャリアアドバイザー監修のもと教育業界の志望動機の構成を例文付きで解説していきます。
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①なぜ教育業界を志望するのか
まずは教育業界を志望する理由を明確にしましょう。さまざまな業界がある中で、なぜ教育業界を選択したのかを把握することで、採用担当者は学生の業界に対する本気度や熱意を知りたいと考えています。
教育業界にたずさわりたい背景は、自分の実体験や教育業界との接点などの過去の経験を洗い出すことで見つけ出すことができます。単純に教育にかかわりたいという理由だけでは不十分であるため、教育のどのような点に魅力を感じて志望したのかが大切になるでしょう。
過去のエピソードなど具体的な内容を踏まえたうえで、教育業界でなければならない理由を説明することで、採用担当者に納得感を持ってもらえる志望動機を作成することができますよ。
②なぜその学校を志望するのか
次に、なぜその学校を志望するのかを考えましょう。学校事務の就職先は、教育機関であり、小中高大や専門学校などさまざまな場所があるため、採用側も志望理由を聞きたいと考えています。
志望先の学校の教育方針、理念、インタビュー記事などをリサーチをおこない、その中で共感できる点や賛同できることを明確に伝えられるようにすると良いでしょう。
③なぜ事務の仕事を志望するのか
なぜ事務の仕事を志望するのかを明確にすることが大切になります。世の中には多くの職業がある中で、なぜ事務なのか。また、なぜ学校事務を選択したのかは採用担当者が知りたい点の1つです。
ただ「事務の仕事がしたい」と伝えても志望動機としては魅力にかける内容であるといえます。学校事務として生徒の成長をサポートしたい、子どもとかかわりながら未来を一緒に創っていきたいなどの熱意をしっかり伝える志望動機を作成しましょう。
④自分が貢献できるポイントはどこか
自分が貢献できるポイントはどこかを盛り込むことで、より魅力的な志望動機を作成することがでるでしょう。
貢献できるポイントを主張することで、採用担当者も学生が自校で活躍していけるイメージをしやすいでしょう。学校事務に必要なコミュニケーション能力や高い業務遂行能力などを積極的に伝えることがおすすめです。
キャリア
アドバイザー
貢献できるポイントをアピールする際には、具体的なエピソードを入れると、より説得力が増しますよ。
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ケース別! 小中学校事務の志望動機例文
- 小学校の場合
- 中学校の場合
- 公立高校(地方公務員)の場合
- 自分の体験をアピールする場合
- 学校の理念に共感した場合
- スキルをアピールする場合
就活生
小中学校事務の志望動機作成の考え方が理解できたので、自分なりに考えていきたいと思います。
キャリア
アドバイザー
そうですね。まずは、一つずつ洗い出しをして具体的なエピソードを盛り込んで説得力がある志望動機にしていきましょう。
就活生
はい! 志望動機を考えるにあたって、参考にしたいので例文をいくつか教えてください。
キャリア
アドバイザー
分かりました。では、ケース別に解説していきますね。
志望動機を作成する際に、どのように書いたら良いのか悩んでしまう人も多いと思います。ここからは、ケース別で 小中学校事務の志望動機例文を解説するので、参考にしてください。
小学校の場合
私が小学校の事務を志望するきっかけになったのは、自分が小学校低学年のとき職員室にいた事務員さんにお世話になった経験が大きいです。いつも優しく接してくれて、周囲には生徒や先生が集まるような素敵な女性でした。
学校の行事も一緒に参加していて、とても身近な存在であり、困ったことがあるとみんな事務員さんを頼っていました。
大人になってから学校事務の仕事内容や役割を知り、私も小学校のときにお世話になった事務員さんのように学校全体を支える存在として、学校運営に携わりたいと強く思うようになりました。
私も生徒たちが安心して学校生活を送れるように縁の下の力持ちとしてサポートしたいと思い志望いたしました。
キャリア
アドバイザー
自分にとって学校事務がどのような存在であったのかが具体的であり、明確な志望動機になっていて良いですね!
中学校の場合
私が中学校の事務員を志望した理由は、いじめと不登校の経験がきっかけです。中学校のときに、ちょっとしたきっかけからいじめが始まり、どうしても学校に行くことができない日々を過ごしました。ある日、母親と共に学校に行く機会があり、恐怖心を感じていましたが、事務員の人が丁寧に優しく対応してくれたことで安心することができました。
その後、あの事務員さんなら支えてくれるかもしれないと思えたことがきっかけで学校に通えるようになりました。
大学では学校事務として働くために必要なコミュニケーション能力をサークルの支部長として磨いてまいりました。私も誰かの心の支えになり、学校運営を支える一員として生徒の安心できる環境作りに貢献していきたいと考えています。
キャリア
アドバイザー
なぜ学校事務を志望したのかを、自分のストーリーを交えて説得力のある内容に仕上げていてとても分かりやすいです。
公立高校(地方公務員)の場合
私は生まれ育った地域の教育に貢献するために、公立高校の事務員を志望いたしました。私は地元である〇〇の公立高校出身であり、高校生という微妙な年頃を先生や事務員さんに支えてもらいました。
当時は反抗期であり、地元を出ることばかり考えていましたが、事務員さんが「高校生は人生を決める大事な時間」であることを教えてくれたおかげで、本当に何が大切なのかを考えるきっかけを持つことができました。
そのおかげで、地元の大学に入学し、楽しく充実した大学生活を送ることができました。私も親身になって相談に乗って、多くの高校生のサポートができるように尽力していきたいと考えています。
キャリア
アドバイザー
事務員さんの一言で、自分の人生をしっかり見直すことができたというきっかけや地元の公立高校で恩返しがしたいという気持ちが伝わってくるエピソードでとても分かりやすいですね。
自分の体験をアピールする場合
私は子どもの成長を学校という大切な環境の中でサポートしていきたいと考えて、大学1年生のときから学童補助のアルバイトをしています。
学童のアルバイトを通して、事務員さんとかかわる機会があり、子どもたちに対して丁寧に接して慕われている様子や教員の方の相談に乗ったりしている姿を多く見てきました。その中で、学校事務の本質に触れ、一生働いていきたいと感じる魅力があり志望いたしました。
私も学童のアルバイトで学んだ責任感を活かして、子どもの手本になれるような事務員になり学校運営に貢献していきたいと考えています。
キャリア
アドバイザー
アルバイトを通して実際に体験したことから、事務員を目指したことがしっかり伝わってくる内容になっています。
学校の理念に共感した場合
私は、大学2年生のときから特別支援学校でボランティアをおこなっており、子どもの成長をサポートする仕事にやりがいを感じ教育の現場で働くことを決意しました。その中で貴校の「子ども1人一人を対等に育てる」という教育理念に深く共感し、学校事務という立場で貢献していきたいと考え志望いたしました。
どんな子どもであっても素敵な個性があり、かけがえのない存在であることをボランティアで知ることができました。そのため、共感できる貴校の理念の元、生徒のために学校運営をし、裏で支えていきたいです。
ボランティアで学んだコミュニケーション能力、傾聴力を活かして、みんなから信頼される事務員になりたいと考えています。
キャリア
アドバイザー
大学時代におこなった活動と学校の理念に親和性があり、学校の理念のどんな部分に共感したのかが明確です。とても納得感のある志望動機になっています。
スキルをアピールする場合
私は子どもの成長を裏方としてサポートしていきたいと考え、学校事務を志望しました。きっかけは教職課程の一環で学校でボランティアをしたときに、学校事務員の方とかかわる機会があったことです。
その方は、教員としてではなく学校を支えることが子どもの成長につながっているという考えの元、日々学校の環境を整えるために邁進していました。その姿を見て、教員という立場でなくても学校や子どもをサポートしていけることを知りました。
私は人の幸せをそっとサポートする役が合っていると感じていることもあり、学校事務で大好きな子ども達が楽しく健やかに過ごせるように支えられる存在を目指したいです。ボランティアや教職過程で学んだ経験と知識を活かして貢献していきたいと考えています。
キャリア
アドバイザー
教員免許を取っているにもかかわらず、なぜ学校事務なのかは採用担当者に必ず聞かれる質問です。そのため、志望動機で先に理由を説明してしまうのは良い手であるといえます。自分の特性上、教員よりもサポートする方が合っているという理由は納得感がありますよ。
NG例を紹介! 小中学校事務の志望動機で気を付けたいポイント
就活生
志望動機例を見て、イメージが湧いてきました! 逆に、控えた方がいい内容はあるのでしょうか?
キャリア
アドバイザー
はい! 小中学校事務の志望動機では、相手がネガティブな印象を抱いてしまう内容があるため、是非チェックしてみてください!
私は教育現場で働きたいと考え、貴校の事務を志望いたしました。学校事務は事務職の中でも幅広い業務に携われるため、実務を通して自分のスキルを磨いていけると考えたからです。
また、ワークライフバランスが整っている環境で仕事をすることで、プライベートとのオンオフをしっかり持って働くことにも魅力を感じています。
大学時代は居酒屋でアルバイトをしていたため、コミュニケーション能力と体力には自信があります。経験を活かして一日でも早く業務を覚えて、貢献できるように努力していきたいと思います。
キャリア
アドバイザー
全体的に自分中心の志望動機になっています。学校事務は教員や学生のサポート役を徹底しておこなう仕事であり、決して楽な仕事ではありません。最初から自分のスキルを磨きたい、早く帰りたいとアピールしていては選考を突破することは難しいといえます。
小中学校事務の面接で良く聞かれることを押さえよう!
学校事務は、一般事務とは異なり教育業界であることを忘れてはいけません。そのため、面接においても下記の質問をされる場合が多いです。
- なぜ一般事務ではなく学校事務なのか
- なぜ教員ではなく学校事務なのか
本番で慌てずに自信を持って答えられるように、事前に準備をすることが重要であるといえます。他の学生に劣らないように、小中学校事務の面接で良く聞かれることを押さえておきましょう。
「なぜ一般事務ではなく学校事務なのか」
小中学校事務の面接で良く聞かれる質問として、「なぜ一般事務ではなく学校事務なのか」があげられます。一般事務と学校事務は、事務という職種は同じですが、教育に携わる一員としての違いが大きく、採用担当者としては、学校事務を選んだ理由は確認したい内容の1つです。
コツコツと同じ作業をおこなうことが好き、縁の下の力持ちとして働きたいなどの理由では、学校事務である必要がないと判断されてしまいます。そのため、一般事務では経験できない学校事務ならではの理由を考えていきましょう。
まずは、過去の経験から学校事務で働きたいと感じたことを洗い出してから深堀し、具体的なエピソードを交えて回答できるようにまとめると良いでしょう。
「なぜ教員ではなく学校事務なのか」
小中学校事務の面接で良く聞かれることとして、なぜ教員ではなく学校事務なのかが挙げられます。教員ではなく、なぜ事務として学校を支えていきたいのか明確な理由をアピールできるようにしましょう。
教育にたずさわる仕事がしたい、子どもの成長を支援する仕事がしたい、などの回答では、学校事務を選んだ理由としては不十分です。
どのように教育現場で働きたいのか、どのようなスキルを活かしたいのかなどの具体的な内容を伝えるようにしましょう。
小中学校事務の志望動機は作成のコツを理解したうえで熱意をアピールしよう!
小中学事務の志望動機を書くために必要となる仕事内容、資格、注意点、もとめられるスキル、小中学校事務の志望動機作成の考え方、ケース別の志望動機例文など詳しく解説しました。
小中学校の事務は、採用担当者に教育にかかわりたいという熱い気持ちを伝えることがとても大切です。そのためにも、自分の過去を振り返って、なぜ教育の現場に身を起きたいと考えたのかをしっかりと深堀する必要があります。
小中学校事務の志望動機は作成のコツを理解したうえで適切なアピールをおこない、他の学生よりも魅力的な内容に作成しましょう。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
仕事を選ぶうえで、働く場所の規模を考えることはとても大切です。たとえば一般の民間企業においても、大企業は縦割りで分業がされているため業務がわかりやすいですが、たくさんの業務に挑戦をしたいという人には物足りなさを感じてしまう側面があります。一方、中小企業の場合には組織体制がときにはきちんと確立されていない場合もありますが、その分1人が持てる裁量権が大きいというメリットもあります。
学校の場合も同様で、上述したように規模によって自分ができる業務内容や身につけられるスキルは異なります。きちんと自己分析をしたうえで、どのようなキャリアを歩んでいきたいのか考えていきましょう。