面接を成功に導く質問対策|よくある13個の質問の答え方と例文を解説

この記事のアドバイザー

目次

  1. 面接の質問に対する回答内容を事前に考えておこう
  2. 面接でよくある質問13個の答え方と例文
  3. ①自己紹介をしてください
  4. ②志望動機を教えてください
  5. ③自己PRをしてください
  6. ④学生時代に頑張ったことは?
  7. ⑤長所と短所を教えてください
  8. ⑥将来のビジョンはありますか?
  9. ⑦入社後はどのような仕事をしたいですか?
  10. ⑧転勤はできますか?
  11. ⑨弊社は第一志望ですか?
  12. ⑩他社選考状況を教えてください
  13. ⑪これまでもっとも苦労したことは何ですか?
  14. ⑫苦手なタイプはどのような人ですか?
  15. ⑬あなたにとって働くとは何ですか?
  16. 面接の逆質問ではタブーに注意しよう
  17. 質問なしはNG
  18. 仕事の条件に関する質問も避ける
  19. 調べて分かることはやめよう
  20. 明るく元気に答える練習もしよう
  21. 面接の質問は意図を理解して答えることが大切

面接の質問に対する回答内容を事前に考えておこう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から

「面接でどんな質問がされるかわからない」
「ぶっつけ本番で質問に答えるとヤバいですか?」

といった声を多く聞きます。面接はさまざまな質問を元に進められていくため、事前に回答を考えておく必要があります。面接官はただ質問をしているだけでなく、それぞれの質問に意図を持っています。面接で上手に質問に答えるには、質問の意図を把握することが重要です。この記事では、面接でよくある質問の内容や答え方のポイントをご紹介していきます。

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面接でよくある質問13個の答え方と例文

面接でよくある質問13個
  1. 自己紹介をしてください
  2. 志望動機を教えてください
  3. 自己PRをしてください
  4. 学生時代に頑張ったことは?
  5. 長所と短所を教えてください
  6. 将来のビジョンはありますか?
  7. 入社後はどのような仕事をしたいですか?
  8. 転勤はできますか?
  9. 弊社は第一志望ですか?
  10. 他社選考状況を教えてください
  11. これまでもっとも苦労したことは何ですか?
  12. 苦手なタイプはどのような人ですか?
  13. あなたにとって働くとは何ですか?

業界や企業によって聞かれる質問は違いますが、頻出の質問はある程度共通しています。これらの質問はどの業界・企業でも頻出のため、答え方には特に注意しなければなりません。回答内容を考える上では、それぞれ何を求められているのか、どのように答えるべきかを考えることが大切です。

質問を額面通り受け取り、表面的な回答をしているだけでは、高評価を得るのは難しいと考えましょう。それぞれの質問から企業は何を期待しているかを考え、核心をついて答えることが大切です。多くの業界や企業で共通して聞かれるということは、それだけで企業も重要視している証拠といえます。面接では基本の質問こそ重要度が高いため、それぞれ回答のポイントを知っておくことが大切です。

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①自己紹介をしてください

自己紹介は面接の最初に聞かれるものです。自己紹介では、選考を受ける学生の確認とコミュニケーション能力を見ています。自己紹介が必要なのは、手元の資料と目の前の就活生が合致しているかどうかを確認するためです。

つまり、面接を進める上での形式的な確認としての要素も含まれるため、基本的な情報を明かす必要があると考えましょう。また「相手に自分のことを上手く伝えられるのか」というコミュニケーション能力も見られているので、簡潔かつわかりやすく話すことが大切です。自己紹介で含めるべき内容は、大きく以下の3つに分けられます。

自己紹介の内容
  • 基本的な情報(大学名、学部、学科、氏名)
  • 個人的な情報(学生時代の取り組み・趣味・特技・出身地など)
  • 面接への意気込み

それぞれ簡潔に伝えることが大切で、あくまでその後の面接で話を広げるための布石になるものと考えましょう。長く話し過ぎると印象が悪くなるため注意が必要です。

回答例文

○○大学○○学部○○学科の○○と申します。大学では、野球部に所属していました。野球部では副キャプテンを務め、県大会でベスト16に入りました。本日の面接では自分らしさをアピールしていきたいと考えています。よろしくお願いいたします。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
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塩田 健斗

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必要最低限の内容を考えてから肉付けしていこう

面接官の印象に残るような自分なりの自己紹介を考えてみましょう!サクサク考え付く方はそこから情報を削っていき、考え付かない人は簡潔に必要最低限の内容を考えてからそこから肉付けさせていきましょう。

また、自己紹介は伝えなければいけない内容(学校、学部学科、名前など)を除けば「フリー」の内容が多いです。面白い経験や変わったアルバイトをしている人はそういった点をアピールしていくのもいいですね。面接官の印象に残って、そこからお話が広がることもあります。

アイスブレイクのように、自身と面接官の方との間の距離感を縮めることも出来るのでいいかもしれません。ただ、もし変わった経験などをお話する際は、深堀される可能性が高いのでしっかりと詳しい内容が話せるように準備しておきましょう。自己紹介で印象付けることが出来ればその後の面接が進めやすくなると思うので、入口からつまずかないようにしっかりと準備をしましょう!

この記事では、面接の自己紹介に必要な項目について詳しく解説しています。自己紹介は第一印象に与える影響が大きいので、しっかりと考えて作っておきましょう。

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②志望動機を教えてください

志望動機は就活生と企業側のニーズが合致しているかどうかを知るために聞かれます。そのため、企業を志したきっかけを述べるだけでは不十分で、志望企業ならではの事業や職種を絡めながら、自分が企業のニーズに一致していることを伝えなければなりません。まずはなぜその業界を選んだのか、簡潔に伝えるといいでしょう。

次に、その業界の中でもなぜ志望企業なのか、理由を明確にするとより伝わりやすいです。業界内には競合が数多く存在するため、他の企業を志望する理由と差別化することが最重要であると考えましょう。最後に企業でどのように活躍したいか、あるいは自身の能力・特徴からどのように活躍できるかを述べて締めくくりとなります。

回答例文

私が総合商社業界を志望した理由は、海外との取引や交渉をとおして日本経済を発展させられる仕事に魅力を感じたからです。御社は○○共和国で●●プロジェクトをおこなっています。
また、海外に103カ国に拠点を持ち、多くの事業の立ち上げや雇用創出にも力をいれています。このような事業は、○○を掲げている御社だからこそ取り組めることだと思っています。入社できましたら、語学力とコミュニケーション力を駆使し御社と日本経済に貢献したいと考えています。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」

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③自己PRをしてください

面接官は、自己PRから就活生の人間性を見て適性を判断しています。自己PRで性格について理解を深め、「企業の雰囲気や社風に合っているかどうか」「企業にプラスになるかどうか」「一緒に働いていけるかどうか」を見極めています。これらが合致していないと、適性があると判断されません。新卒採用はポテンシャル採用なので、能力やスキルよりも人間性の方が重要視されているのです。

例えば、チャレンジ精神が重視される企業に対して、縁の下の力持ちであるという自己PRは、ミスマッチですよね。企業は採用の際に求める人物像を掲げていることが多いので、一度確認しておくようにしましょう。ただし、無理に合わせるのではなく、自分の強みを活かせる業界や企業を志望することが大切です。自分の強みと企業が求める人物像を照らし合わせてみましょう。

回答例文

私の強みはチャレンジ精神があることです。私は学生時代にハンバーガー店でアルバイトをしていたのですが、アルバイトを始めて半年後に接客コンテストが開催されました。私は迷わず参加を決意し、マニュアルの再確認をしたり自分でチェックリストを作成したりしました。
自分の成長だけでなく、スタッフ全員の意識向上に繋がると思い、上位入賞を目指して当日は力を出し切りました。その結果、3位に表彰されました。御社に入社できましたら、チャレンジ精神と目標に一直線に向かう姿勢を活かしたいと思っております。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」

この記事では、面接で上手に自己PRする方法について紹介しています。自己PRを充実した内容にするためには、過去の経験を具体的に伝えることが大切です。「何を言えばいいかわからない」という人も、これを見れば解決するはずです。

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④学生時代に頑張ったことは?

学生時代に頑張ったことは、一生懸命取り組んだことなら、基本的には何を題材にしても構いません。一般的に題材として上がりやすいのは以下のものでしょう。

学生時代頑張ったことの例
  • 研究・ゼミ活動
  • 部活動・サークル活動
  • アルバイト
  • 趣味での活動
  • ボランティア活動

他にも頑張ったと胸を張って言えるものなら、題材にして構いません。ただし、お酒やギャンブル、犯罪をイメージさせるような印象の悪いものは避けましょう。

学生時代頑張ったことは、何をどのように頑張り、その結果何を得たかを提示することが重要です。つまり、学生時代頑張った経験から成長でき、その成長によって得たものが仕事をする上でどのように役立てられるかをアピールするのが狙いといえます

回答例文

私が学生時代頑張ったことは、バラエティショップでのアルバイトです。最新のトレンド商品が毎週入荷されるバラエティショップでのアルバイトは、新たな発見の日々でした。私が特に力を入れていたのは、商品の魅せ方です。
女性のお客様を中心に来店いただいていたため、どうすれば購買意欲を刺激できる方法を考え実施しました。具体的には、TwitterやInstagramで美容情報を発信するアカウントをフォローし「SNSで話題の商品」というコーナーを設けました。この結果、20〜30代女性を中心に人気を集め、売上向上に貢献しました。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」

長尾 美慧

キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる

自分なりの取り組んだ視点や学びを大切にしよう

学生時代頑張ったこととして、サークルや部活、アルバイトの規模や実績の大きさは関係ありません。自分なりに頑張って取り組んだ視点や学びを伝えましょう。就活において大切なのは、企業の仕事にマッチした「考え方」や「経験」をもった人です。

つまり、仕事のモチベーションに繋がり、「その仕事をなぜやりたいのか?」が明確な人を企業は望んでいます。他の学生さんと比較しても目立つ存在になるには、ぜひ「どんな体験・考え方から、なぜその仕事を希望しているのか」が一目で分かる印象深いアピールを心がけましょう。

アルバイトでの学びをアピールしたい人はこちらの記事も参考にしてみてください。

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⑤長所と短所を教えてください

面接官が長所と短所について質問する場合、自己分析できているかどうかを確かめたいという意図があります。自分の長所を自覚していれば、長所を活かして仕事を進めることができ、短所を理解しておくとリスクを防いだり、苦手の克服に向けて努力することができます

長所と短所はセットで聞かれることも多く、これに答えるには「一貫性」を大切にしなければなりません。例えば長所でコミュニケーション能力があると答えても、短所で人見知りと言ってしまうとどちらを信用していいか分からず、評価も難しくなります。場合によっては嘘をついていると判断される可能性もあるため、それぞれリンクするものを考えましょう。

長所と短所例
  • 優柔不断⇔慎重
  • 頑固⇔責任感が強い
  • 飽き性⇔好奇心旺盛
  • 計画性がない⇔行動力がある

上記のように、長所と短所は表裏一体の存在のため、それぞれ矛盾しないものを選ぶことが大切です。長所は仕事でいかに再現できるか、短所はどのように克服したか、あるいは改善を目指しているかを述べて印象よく伝えましょう。

回答例文

私の長所はリーダーシップがあることであり、チームの意見をまとめて実行に移すことができます。御社ではチームのリーダーになれるよう成長し、チームの団結力で売上の獲得に貢献したいと考えています。短所は他人を優先するあまり、自分の意見を控える時があることです。
自分の意見を言わないことと他の人を優先することは違うと考え、今は積極的に意見するようにしています。自分の意見とチームの意見を交えて話し合いを進められるようになり、メンバーとの信頼性も深まったと感じています。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」

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⑥将来のビジョンはありますか?

将来のビジョンについて聞かれた際は、明確に提示しなければなりません。面接官が将来のビジョンについて聞くのは、就職後のことをどのように考えているか知るためです。就職後のビジョンが企業とどれくらい近いのか、もしくは将来のビジョンが企業で実現できるかどうかを見られています。ビジョンを提示するには、以下の点を踏まえることが大切です。

将来のビジョンを提示する際の条件
  • その企業で成し遂げられること
  • その企業だからこそできること
  • 5年後や10年後の目標としてふさわしいこと

大前提として提示するビジョンは成し遂げられることでなければなりません。そもそも達成できないものはNGです。また、他の企業でもできることだと、志望度が低いと思われるため注意しましょう。

回答例文

私は将来営業部のリーダーとして働き、ゆくゆくは海外営業を引っ張る存在に成長したいです。御社では海外展開に積極的であり、ここ数年での海外事業による利益の割合も増えています。
留学で身につけた英語でのコミュニケーションを活かして、海外事業で活躍したいと考えています。入社後は国内営業に力を入れ、ナンバー1の実績を築き上げたいです。そして、営業部のリーダーとして海外で活躍し、企業に大きく貢献出来る存在になりたいと考えています。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」

将来のビジョンと同じ趣旨の質問として将来の目標があります。下記の記事では面接・ESで高評価な将来の目標を解説しています。

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同様に、将来の自分像もよく聞かれやすい質問。こちらの記事で確認しておきましょう。

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⑦入社後はどのような仕事をしたいですか?

入社後の仕事に関する質問は、将来のビジョンと若干被る質問です。入社後という点は共通していますが、期間が違う点に注目しましょう。将来のビジョンは中長期的なことですが、入社後にやりたいことは直近の話題に触れることが大切です。そのため、基本的には応募した企業で何をやりたいのかを提示しましょう。

どのような仕事がしたいかだけではなく、仕事に「どのように取り組みたいか」を述べることも大切です。入社後にやりたいことを継続した結果、将来のビジョンに繋がるよう、アピール内容がそれぞれリンクするとより高評価が得られます。入社直後からやりたいことがないと、就職意欲が低いと思われるため注意が必要です。

この質問の際に希望職種を答えると、「なぜその職種を希望するのですか」と深掘りされることが多くあります。こちらの記事で希望職種の理由の答え方をチェックしておきましょう。

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回答例文

入社後は御社のスマホアプリ開発に携わり、アプリのトップセールスランキングで1位を獲得したいと考えています。プログラミングは得意分野であり、今はSwiftを勉強中です。1位を獲得するために、開発のほかにCMやインターネット広告などの企画もしたいと考えています。1位を獲得した後は、多くのユーザーのニーズを満たすアプリの開発に力を入れていきたいです。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
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⑧転勤はできますか?

転勤を前提にした企業や職種の場合は、転勤の可否についても聞かれます。基本的に転勤は可能と答える必要があり、拒否すると印象が悪くなることは理解しておきましょう。特に転勤ありとなしで応募コースが分かれている場合、転勤ありのコースに応募しているなら、転勤可能であることは必須条件です

どうしても対応できない理由がある場合のみ、転勤を拒否できるでしょう。しかし、これもただ転勤したくないといった個人の感情だけで認めてもらえるわけではありません。家庭の事情や体調の問題といった、企業も納得できる答えを提示する必要があります。実際に就職すると辞令を守り転勤せざるを得なくなるため、内定を獲得するためには転勤可能と答えるのが無難です。

回答例文

はい、転勤は問題ありません。転勤によって環境が変わることで仕事のやり方や人間関係にも変化が生まれ、自分自身の成長にプラスになると感じております。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
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⑨弊社は第一志望ですか?

第一志望かどうかも聞かれやすい質問で、これは最終面接時によく聞かれる傾向にあります。志望度を聞くのは就職意欲を測るためであり、答える内容、答え方ともに見られているため注意しましょう。ベターなのはすべて第一志望と答えることです。仮に別の企業が第一志望であっても、面接で聞かれた場合においては目の前の企業を第一志望と答えるようにしましょう

企業は優秀であることはもちろん、自社に確実に就職できる人材を探しています。どれだけ優秀でも、就職する意欲がないとみなされると不合格になるため注意しましょう。また、すぐに答えることが大切です。口では第一志望と言っていても、態度がそれを示していないと嘘をついていると判断されるため注意しましょう。

回答例文

・はい、第一志望です。
・御社を含め○社選考中ですが、御社が第一志望です。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
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吉川 智也

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第一志望と言ったからといって辞退できない訳ではない

「第一志望です」と言った場合でも内定辞退は可能です。まず、入社できるチャンスを得ることが先決ですよね。内定を頂けてようやく入社資格を得た状態ですので、目の前のチャンスをつかめる時間にしてください。
企業側からしたら、志望度の低い学生を合格させようとは思いません。「志望度は低いが能力が高い学生」と「志望度は高いが育成に時間がかかりそうな学生」が並んだ場合、志望度の高い学生を採用したいと言う企業が多いです。入社後いくらでも皆さんの能力を伸ばすことはできるので、この会社で頑張りたいか否かのマインドは重要ですよ。

「第一志望ですか?」という質問の回答方法についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

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⑩他社選考状況を教えてください

他社の選考状況も面接の終盤で聞かれることが多いです。他社の選考状況から自社に就職してくれそうかどうかを探るのはもちろん、どのような意図を持って就活をしているかも見られています。選考状況は正直に答えて問題なく、同業界内での競合があっても問題はありません。競合企業の名前を出すと、「第一志望はどちら?」と続けられることも多いため、「御社です」と即答しましょう。

選考状況は企業名まで出さずとも、業界名と選考のステップ、内定獲得者数で伝えても構いません。これらを伝える際には一貫性が必要で、応募先があまりにもバラバラだと軸を持たずに就活をしているとも思われかねないため注意しましょう。複数業界にまたがっていても、それぞれの企業で関連する特徴を持っているなら問題はありません。

回答例文

現在、御社を含めて11社の選考に参加しています。A社、B社、C社が最終面接まで進んでおり、D社、E社などで二次面接の結果待ちです。H社、I社が一次面接を終えております。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」

他社の選考状況の答え方は、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

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また、他社の選考状況がない場合の答え方は、こちらの記事で解説していますので、参考にしてみてください。

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⑪これまでもっとも苦労したことは何ですか?

企業が苦労したことを質問する場合「どのようなことを苦労と感じるのか」「苦労をどのように乗り越えたのか」を知りたいという意図があります。これを企業が知りたがるのは、仕事の取り組み方を把握するためです。仕事をする上で大変なことは必ずあるので、苦労した経験を聞くことで困難にぶつかったときの対応を知りたいと思っています。そのため、苦労したことを伝える場合は以下の点を盛り込むように意識しましょう。

苦労したことを伝える場合に盛り込む内容
  • どのようなことで苦労したのか
  • それをどのように乗り越えたのか
  • 経験から学んだことは何か
  • 学んだことが仕事にどのように活きるか

まずは何で苦労したのかという経験を端的に伝えます。どのような点が自分にとって苦しかったのか詳細まで伝えることで、より共感してもらいやすくなるでしょう。経験を提示した後は、それを乗り越えた手段を伝えます。問題に対して何を考え何を実行したのかを伝える必要があります。解決後は何らかの学びがあるはずなので、それも含めて提示することが大切です。最終的には企業での仕事の再現性に繋げ、苦労した経験があるからこそ仕事で活躍できると結ぶと好印象でしょう。

回答例文

私が苦労したことは、長期インターンでの実務です。Webメディアの編集のインターンに参加したのですが、はじめは作業シートの扱いや編集ツールに慣れることができず苦労しました。このままでは仕事にならないと思い、就業後に先輩の元に教えにもらいに行き、自宅でもWebの基礎知識について勉強しました。
この結果、作業に必要な機能を使いこなせるようになり、記事を1本仕上げることができました。自発的に解決に向けて行動することの大切さを学びました。この経験で学んだことを、御社のコンテンツ管理に活かしたいです。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」

少しイレギュラーですが、「人生のターニングポイントは何ですか?」という質問をされることもあります。その場合の対策方法はくわしくこちらの記事で説明しています。

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⑫苦手なタイプはどのような人ですか?

苦手なタイプを聞くのは、個性を深堀りするのと人間関係の作り方を見極めるためです。苦手な人とは、簡単に言えば自分とは違う人で、自分の個性を裏返した人とも言えます。その存在を裏返すことでその人自身の個性が見えるため、理解を深めるために活用されます。また、仕事をする上では好きな人ばかりと一緒にいられるとは限らず、苦手な人が出てくることも多いです。

その時にどのように対処し、関係を築いていくのかも見られています。回答の際には、どのような人が苦手で、なぜ苦手なのかを伝えましょう。そして、苦手な人へどう対応しているのかも伝えてください。その際は、否定したり無視したりという内容にならないようにしましょう。社会に出ると色々な人がいるので、相手との違いを理解した上で適切なコミュニケーションがとれることを伝えるといいですね。

苦手なタイプのさらに詳しい回答方法はこの記事で紹介しているので目を通してみて下さい。

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回答例文

私が苦手なタイプは時間にルーズな人です。約束の時間に遅れると相手を困らせるだけでなく、その人自身の活動時間も削られてしまいます。時間にルーズだとお互いにマイナスしか生まれないので、時間に遅れがちな人にはこまめに連絡しています。お互いが気持ちよく過ごすためにも大切なことだと考えています。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」

吉川 智也

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苦手な人について答えるときはプラスに変換しよう

苦手な人の捉え方を考えましょう。否定し続けても何も生まれません。プラスに変換していく答え方がいいです。例えば、ゼミで意見を言わず黙っている人が苦手だとします。ここで終わってしまう受け答えは避けましょう。

「声をかけたら〇〇な意見を述べてくれて、話の観点が広がった。やはり考え方は皆異なるため、自分も意見を述べることは重要だと再確認した。なかなか意見を言いにくい仲間がいたら手を差し伸べてあげたい。」など、改めて重要だと思ったことや、意見を求めることも大切であること。

そのためにどんな行動が取れる人なのかをプラスの変換で述べていくといいですよ。苦手な人=距離を置くのままでは、仕事においても対人関係で不安を抱かせたり、好き、嫌いで判断しやすいと思われがちです。実は皆さんの性格を問われている質問ですので、苦手な人との向き合い力をポイントに答えるといいですよ。

⑬あなたにとって働くとは何ですか?

「あなたにとって働くとは何ですか?」という質問は仕事の価値観を問うものであり、いわば就活の根幹が見られていると考えましょう。仕事とは何かを答えられないと、目的意識なく就活に取り組んでいると思われるため注意が必要です。働くことの定義は人によって違い、一概に正解はありません。

そのため、基本的には何を答えても正解ですが、なぜそのように思ったのかという明確な理由を述べることが大切です。また、企業の考えや事業方針と方向性を合わせることも意識しましょう。完全に一致している必要はありませんが、企業の考えと全く違っていると相性が悪いと判断されるため注意が必要です。

回答例文

私にとって働くとは、人に喜びを与えることです。学生時代のボランティア活動で老人ホームに訪問し、介護士の方のお手伝いをしました。すると利用者の方にとても喜んでいただき感銘を受けました。
この時、人の役に立ち喜んでもらうことこそ、自分が働く意味だと感じました。御社に入社後は利益の追求ももちろん大切ですが、お客様に笑顔を届けることを第一に考えていきたいです

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」

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面接の逆質問ではタブーに注意しよう

逆質問は何を聞くかが重要で、鋭い質問をすると高評価に繋がります。そのため、積極的に質問をして少しでも評価アップを狙うことが大切ですが、中にはNGな質問もあるため注意しなければなりません。場合によっては評価を下げられる可能性もあるため、何を聞くべきかだけではなく、何を聞かないべきかも把握しておきましょう。

質問なしはNG

大前提として逆質問を求められた場合は、何かを聞くのが基本です。質問をしてタブーに触れてしまい、マイナス評価になるというケースもありますが、それを恐れて質問しないのはもっといけません。質問がない=業界や企業への興味がなく、志望度も低いと思われるため注意が必要です

また、逆質問は自分を売り込むチャンスでもあるため、質問がないことでアピールする意思が弱く、積極性がないと思われることもあります。どの場合でもマイナスに働くことは確かで、少なくとも質問をせずにプラスの評価に繋がるということはないでしょう。最低1つか2つは用意しておき、何らかの質問はできるようにしておかなければなりません。

仕事の条件に関する質問も避ける

逆質問の基本は仕事に関することですが、仕事の条件に関する質問はよくありません。

仕事の条件に関する質問は控えよう
  • 給料はいくらですか?
  • どのくらいのペースで昇給しますか?
  • 有給休暇は取れますか?
  • 残業時間は月にどれくらいですか?
  • 福利厚生にある制度は本当に利用できますか?

仕事の条件が気になる人も多いでしょうが、これを聞いてしまうと条件で仕事を選んでいるという印象が強く残ってしまいます。条件さえいいなら別の企業に就職するのではないか、志望度がそれほど高くないのではないかと思われ、マイナス評価に繋がるため注意が必要です。条件面から仕事を選ぶのもひとつの方法ですが、面接で触れるのは印象がよくありません。逆質問では条件以外のことを聞くようにしましょう。

調べて分かることはやめよう

逆質問は就活生の疑問を解決する場ですが、分からないことを何でも聞いていいわけではありません。少なくとも事前に下調べをした上で分からなかったことを聞くべきであり、最初から何も調べず、逆質問で知ろうとするのはNGです。調べて簡単に分かることを聞いてしまうと、反対に印象が悪くなると考えましょう。

調べてわかることの例
  • 事業内容は何ですか?
  • 創業して何年くらいですか?
  • どのような商品・サービスを扱っていますか?

上記の質問はホームページを見るだけで簡単に確認できることで、これを聞いてしまうと企業研究ができていない印象を与えてしまいます。調べても分からない部分を深堀りして聞くのはいいですが、すぐに分かる表面的なことは、事前に自身で情報を集めておきましょう。

OKな逆質問の例
  • 御社で活躍されている方にはどのような特徴がありますか?
  • 入社までに身につけておくべきスキルはありますか?
  • 仕事でやりがいを感じるのはどうった時ですか?
  • ○○さんが御社で働く上のキャリアビジョンを伺いたいです
  • ○○さんが感じる御社の魅力にはどういったものがありますか?

こちらの記事では、面接官が「質問はありますか?」と聞く意図や、おすすめの逆質問例を紹介しています。逆質問は1つではなく複数用意しておいた方がいいので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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明るく元気に答える練習もしよう

これまで想定される質問の対策を説明してきましたが、もう一つ重要な要素が、答え方や回答の際の表情です。模擬面接などの面接の練習の際には、内容に加えて、ハキハキと元気に答えられているか、明るい表情で答えられているかといった点も気を付けましょう。

模擬面接を効果的に行う方法はこちらで紹介しています。
チェックするポイントをしっかりと押さえて対策しておきましょう。

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面接の質問は意図を理解して答えることが大切

面接で聞かれる質問は、業界や企業によって少しずつ異なります。すべて同じわけではないため、完璧に対策するのは難しいですが、それでもある程度の部分までは共通しているでしょう。特に基本的な事項に関する質問は、どの業界・企業でも聞かれるため、どのように答えるか事前に考えておくことが大切です。

回答内容を事前に考えておくことで本番でもスムーズにアピールしやすく、改善を重ねることでより高評価にもなりやすいでしょう。何を答えるか、どのように伝えるかは非常に重要で、似たような内容でも少し変えるだけで印象は大きく違ってきます。上手に答えられるかどうかは事前準備にかかっているため、念入りな対策をしてスムーズな攻略を目指しましょう。

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