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目次
- 「掃除が好き」のみはNG！ 清掃業を理解して説得力ある志望動機の作り方を知ろう
- 清掃業とは？ まずは基礎知識を身に付けよう
- 仕事内容
- 現状と動向
- 清掃業の魅力
- 志望理由別！ 清掃業への志望動機4例文
- OK例文①一度身に付けたスキルを長期的に活かせるから
- OK例文②景気に左右されないことに魅力を感じたから
- OK例文③自分に向いていると思ったから
- OK例文④スキルを活かせると思ったから
- 「掃除が好き」に留まらない！ 熱意が伝わる志望動機の作り方5ステップ
- ステップ①清掃業に興味を持った理由を整理する
- ステップ②仕事内容をふまえどのように働きたいか具体的に考える
- ステップ③清掃業界のトレンドをふまえどのように貢献したいか考える
- ステップ④自分の希望と志望企業の共通点を見つける
- ステップ⑤伝わりやすい構成に当てはめて志望動機を完成させる
- 志望動機に活かそう！ 清掃業に求められる4つのスキル
- ①細かいところまで気づく力
- ②一人でコツコツとやり切る力
- ③コミュニケーション能力
- ④精神的・肉体的なタフさ
- 志望動機に盛り込むと有利！ より清掃業への熱意が伝わる専門資格
- 清掃業の志望動機の2つの注意点とNG例文
- NG例文①清掃業だからこその志望理由になっていない
- NG例文②清掃業への理解が深まっていない
- 清掃業で求められる能力を盛り込んだ志望動機を作成し内定をつかもう
「掃除が好き」のみはNG！ 清掃業を理解して説得力ある志望動機の作り方を知ろう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「清掃業の志望動機の書き方がわかりません」
「どうすれば、面接官に刺さる志望動機を書けるようになりますか？」
清掃業への就職を目指す学生から、このような相談を受けることがよくあります。「掃除が好き」という志望動機では熱意が伝わりづらいです。清掃業の動向や魅力、適性と絡めて納得してもらえる志望動機を考えることが大切です。
この記事では、清掃業の業界知識や求められるスキルなどを説明し、それを踏まえて志望動機をどのように書けば良いかを解説します。面接官の印象に残る志望動機の作り方を理解して、選考で自信を持ってアピールできるようになりましょう。
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清掃業とは？ まずは基礎知識を身に付けよう
就活生
清掃業に興味はあるんですが、仕事内容や業界にあまり詳しくないので不安です。
キャリアアドバイザー
それなら、まずは清掃業について理解することからはじめましょう。仕事内容や業界の現状、どんな人材が求められているかを知っておけば、納得感のある志望動機が作れますよ。
ここでは、清掃業とは何か基礎的な知識を解説します。清掃業界がどのような状況にあり、どう変化していくのか、どんな仕事があるのかなどを理解して、志望動機の土台作りをしましょう。
仕事内容
清掃業の仕事には掃除やごみ回収などの「現場作業」と、スケジュール作成や作業員への指示出しなどの「管理やマネジメント業務」があります。
- 現場作業：オフィスビルや商業施設、ホテルなどの床やトイレの清掃、ごみ回収作業をする。「ビル清掃員」「客室清掃員」などと呼ばれている。
- 専門・特殊清掃：事故や孤独死現場の清掃、遺品整理などをする「特殊清掃員」などがある。
- 管理業務：清掃員のシフトや進捗管理、サービスの品質向上を考えるケースもある。
現場で手を動かして掃除をする人もいれば、作業全体を管理したり特殊な現場を担当したりなどあらゆる業務があります。
キャリアアドバイザー
どのような業務や立場に興味があるのか、貢献できそうな部分はないかを知って志望動機に取り入れてみてくださいね。
清掃業の業務内容をさらに理解したい人は、以下の記事もおすすめです。
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現状と動向
志望動機に説得力を持たせるためには、企業でどのような価値を提供できるのかを説明することが大切です。
志望企業で価値提供できることは何かを調べるために、清掃業界がどのような状態にあり、今後どのようなフェーズに向かっていくのかを理解しましょう。清掃業界の現状と動向がわかれば、自分が何を提供できるのかが明確になりますよ。
人材不足が続き売り手市場である
公益社団法人全国ビルメンテナンス協会が調査した「ビルメンテナンス情報年鑑2025（第55回実態調査報告書）」によると、清掃員の数は減少傾向にあります。
業務時間が夜間や日中で生活が不規則になりやすいことや、年収が比較的低いことが理由とされています。清掃業の現場でも、89.5%の企業が「現場従業員が集まりにくい」と回答していることから、人材不足が問題だとわかるでしょう。
キャリアアドバイザー
清掃業界は労働人口が不足しているので、言い換えれば、志望している学生にとっては今がチャンスともいえる売り手市場です。
IT化が進んでいる
清掃業の人手不足を受け、掃除ロボットの開発などIT化が進んでいます。今後もロボットやITの力を活用しながら、掃除をする状況が増えていく可能性が高いでしょう。
また、従業員の勤務状況や、清掃状況の管理などのデジタル化も進んでいます。従来は紙で管理するケースが多かったものの、非効率である点が課題となっていました。現在では、出勤やタスクの進捗、清掃状況の管理などをアプリでおこなう企業もあります。
キャリアアドバイザー
業務効率化やデータ管理が進めば、さらに時間短縮かつ顧客満足度の高い仕事ができるようになっていくでしょう。
キャリアアドバイザーが読み解く！押さえておきたい清掃業界のトレンド！
クラウドソーシングによる働き方の変化に注目
清掃業界では、クラウドソーシングを利用した働き方が普及し始めています。クラウドソーシングとは、そのサービスに登録をしている不特定多数の人が空いている隙間時間に労働をおこなうビジネスモデルです。
人手不足が叫ばれる清掃業界においても、今後クラウドソーシングによるスポット採用を活用する企業が増える可能性があります。現に、一般家庭向けの家事代行サービスなどは正社員ではなくこうした労働者に業務を任せている傾向が強まっています。
そのため、今後は人材の流動や組織に属さない労働者をどのようにマネジメントするのかが清掃業界の課題になるでしょう。
清掃業の魅力
清掃業の魅力には、以下のようなものがあります。
- 常に一定の需要があり景気に左右されにくい
- 一度身に付けたスキルを長期的に活かせる
- 独立が可能でありキャリアプランの幅が広い
オフィスビルや公共施設などは、景気に関係なく清掃が必要になります。清掃技術や作業効率のノウハウは一度習得すれば長期間使えるため、年齢を重ねても活躍しやすいのも魅力です。
キャリアアドバイザー
経験を積んで独立すれば、理想のライフスタイルに合わせた働き方も可能ですよ。
志望理由別！ 清掃業への志望動機4例文
志望動機を作成したくても、実際にどのような構成や言い回しで考えれば良いのかイメージできていない人もいると思います。
ここからは、志望動機の例文を志望した4つの理由に分けて紹介します。選考でアピールする際の参考にしてくださいね。
志望動機の例文は、以下の記事でも紹介しています。
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OK例文①一度身に付けたスキルを長期的に活かせるから
一度身に付けたスキルを長期的に活かせる点に惹かれて、清掃業を志望しています。
特に貴社は、資格取得の支援制度が整っています。説明会に参加した際も、社員の方が熱心に技術習得に取り組んでいる姿に魅力を感じました。さらに「お客様から求められるプロフェッショナルを目指す」という企業理念があると伺っています。
私は幼少期から書道を習っており努力を重ねた結果、今では3段を取得するまでになりました。地道に技術を磨き続けるうちに、「一度身に付けたスキルを長く活かす魅力」を感じています。
貴社に入社後は、プロフェッショナルが集まる環境で、スキル習得に時間と労力を惜しまず取り組むことで貢献できる人材になります。
キャリアアドバイザー
努力して身に付けた経験を清掃業と結び付けて、清掃業との相性の良さをアピールできている例文です。説明会に参加したときのエピソードを盛り込めているので、志望度の高さが伝わるのも良いですね。
OK例文②景気に左右されないことに魅力を感じたから
清掃業が景気に左右されにくく、安定して人々の役に立てる点に魅力を感じて志望しました。
特に貴社を志望する理由は「本当にお客様のためになるものを追求する」という理念のもと、ITツールを活用して現場ごとに最適な清掃提案をしている点に惹かれたためです。私は「変化し続けられる企業こそが今後も発展する」と考えています。
私は、実家の飲食店の手伝いをするなかで、清掃や衛生管理の重要性ややりがいを感じてきました。清潔な環境を保つことで「気持ちよく過ごせた」と感謝の言葉をいただいた経験があり、清掃業の仕事の価値を誰よりも理解しているつもりです。
貴社に入社後は相手の立場に立って行動できる強みを活かして、毎日の清掃業務で人の役に立てる人材になりたいです。
キャリアアドバイザー
清掃業の安定性に惹かれた理由と、きっかけとなる経験をわかりやすく伝えられている例文です。入社後どのように企業で貢献するかをアピールできているので、熱意の高さも伝わりますね。
OK例文③自分に向いていると思ったから
私は、「黙々と作業に取り組むことが得意な自分に向いている」と感じ、清掃業を志望しました。
特に貴社は、研修制度が階層別に細かく整っており、自分のペースで着実に成長できる環境がある点に魅力を感じています。
これまで最も努力したことは大学受験です。周囲の友人が予備校に通う中、私は自宅と学校中心の学習スタイルを貫き、毎日コツコツと勉強を続けました。結果、当初の偏差値から20以上高い第一志望校に合格できました。
この経験から、「一人で地道に努力を重ねることが苦にならず、積み重ねにやりがいを感じるタイプ」だと自覚しています。
清掃業は、目立たない部分にまで気を配りながら、黙々と作業を積み重ねる力が求められる仕事です。性格や経験からも自分に合っていると強く感じており、貴社の一員として着実に力を伸ばし、長期的に貢献していきたいと考えています。
キャリアアドバイザー
「自分に向いている」と感じたエピソードが伝わり、志望動機に説得力を感じる内容になっています。過去の経験を振り返ってみて、清掃業が向いているエピソードがないか探してみてくださいね。
OK例文④スキルを活かせると思ったから
私は、コミュニケーションを通じて周囲と協力しながら働くことにやりがいを感じており、その力を活かせる清掃業を志望しています。
特に貴社を志望した理由は、病院に入院していた際、貴社の清掃スタッフの方が明るく丁寧な声掛けをしていた姿が印象的だったためです。患者さんの安心感に寄り添う姿勢を見て、「私もこのような職場で働きたい」と強く思いました。
大学3年生のときに学園祭の実行委員を務めた際、企画立案から当日の運営まで担当した経験があります。実行委員同士で密にコミュニケーションを取り、運営ミスが起きないよう改善を重ねた結果、来場者アンケートで過去5年で最も高い満足度を得ることができました。
このような経験を活かして、貴社でも現場スタッフや関係者と信頼関係を築きながら、高品質な清掃業務を提供したいです。入社後は「病院清掃受託責任者」の資格取得を目指し、活躍できる人材になります。
キャリアアドバイザー
入社後の資格取得まで見据えたキャリアビジョンを伝えることで、志望度の高さをアピールできている例文です。強みの活かし方が伝わるのも魅力的ですね。
「掃除が好き」に留まらない！ 熱意が伝わる志望動機の作り方5ステップ
就活生
例文を読んでも志望動機がうまく書けないです。
キャリアアドバイザー
志望動機を考えるときは、下準備をしてから型に当てはめると作成しやすいですよ。さっそく、清掃業の志望動機を作成する5つのステップを見ていきましょう。
ここからは、清掃業の志望動機を作成する5つのステップを解説します。興味を持った理由や仕事内容、熱意の伝え方などを整理しながら、説得力のある志望動機を作成しましょう。
ステップ①清掃業に興味を持った理由を整理する
清掃業の志望動機を考えるときは、まず「なぜこの仕事に興味を持ったのか」を整理することからはじめましょう。
清掃業に興味を持った理由を深掘りしておくことで、あなたにしか伝えられない説得力のある志望動機を作れるようになります。
- いつ、どんな場面で清掃業に興味を持ったかを考える
- 興味を持ったとき、どんなことを感じたのか思い返す
- なぜその経験が印象に残っているのかを考える
- ほかの仕事ではなく清掃業でなければいけない理由を考える
たとえば、「清掃業のアルバイトを経験して、人のために働くやりがいを感じた」「店舗や施設を利用するなかで、清掃の大切さに気付いた」など、どのような理由でも構いません。
キャリアアドバイザー
清掃業に興味を持った理由を掘り下げて、オリジナリティある志望動機を作成しましょう。
ステップ②仕事内容をふまえどのように働きたいか具体的に考える
「どんな働き方を実現したいか」を明確にしておくことも大切です。
仕事内容を理解せずに考えた志望動機では、採用担当者に「弊社で働くイメージができていない」「志望度が低い」と思われてしまう可能性があります。
- 清掃業にはどんな業務があるのか把握する
- 興味を持った仕事や役割をリサーチする
- 強みや性格を、どのように活かせそうか考える
- どんな場面でやりがいを感じそうかイメージする
「人がやりたがらないことを、率先して取り組めたときにやりがいを感じる」なら、清掃業の中でも衛生面や精神的な負担の大きい業務にも取り組めるとアピールできます。
キャリアアドバイザー
「この学生なら活躍してくれそう」と評価してもらうためにも、どんな場面でどのように活躍したいのかまで言語化しておきましょう。
自分に合った仕事の見つけ方は、以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事
自分に合った仕事の見つけ方4ステップ｜理想の働き方別の適職も解説
自分に合った仕事を見つけるには、自己分析と希望・スキルがマッチする点を見つけることが大切です。 この記事では自分に合った仕事探しの見つけ方をキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、自分に合った仕事を見つけてくださいね！
記事を読む
ステップ③清掃業界のトレンドをふまえどのように貢献したいか考える
清掃業界でどのように貢献したいかを考えるために、トレンドを理解しておくことも重要です。
トレンドとは、人手不足、ITツールの導入などの清掃業界の課題や変化のことです。トレンドをふまえた志望動機をアピールできると、「ほかの学生よりも業界研究ができている」と評価してもらいやすくなります。
- 清掃業界にどんな課題があるのか調べる
- 課題に対して、強みや経験をどのように活かせそうか考える
キャリアアドバイザー
清掃業界でIT化が進んでいるなら、「変化に対応した経験をふまえて、現場で活躍できる人材」だとアピールしてみてください。ITの導入や業務効率化に力を入れている企業なら、刺さる志望動機になりますよ。
ステップ④自分の希望と志望企業の共通点を見つける
志望動機に説得力を持たせるために、「その企業でなければならない理由」を伝えましょう。清掃業に興味を持ったきっかけや就職活動の軸、大切にしてきた価値観などから共通点を見つけてみてください。
- 働くうえで大切にしたい価値観は何か考える
- 企業が掲げる理念や行動指針で、共感できるものを見つける
- なぜその共通点に興味を持ったのか考える
- 就職活動の軸や大切にしている価値観との共通点を考える
大切にしている価値観が「相手の気持ちに寄り添うこと」なら、「お客様第一の理念を大切にしている貴社だからこそ、活躍できると考えました」と伝えれば納得してもらえます。
キャリアアドバイザー
志望企業との共通点を見つけて、自信を持って志望動機をアピールできるようにしましょう。
ステップ⑤伝わりやすい構成に当てはめて志望動機を完成させる
志望動機で何を伝えるかを整理できたら、どのように伝えるかも押さえておきましょう。魅力的なアピール材料がそろっていても、伝わりづらい構成だと採用担当者からの評価は得られません。
ここからは、伝わりやすい志望動機の構成を解説します。例文を交えて解説するので、参考にしながら考えてみてくださいね。
志望動機の作成方法は、以下の記事でも解説しています。
志望動機が書けない時の対処法｜上手に書くポイントと例文もご紹介
面接官の心をつかむ！ BtoB企業の志望動機の作り方を徹底解説
なぜ清掃業を志望するのか述べる
まず、志望動機の冒頭では「なぜ清掃業を志望するのか」を端的に伝えましょう。
志望動機なので、まず初めに結論を伝える必要があります。前置きが長かったり結論がなかったりすると理解されづらいので注意してください。
私は、清掃業が「人の役に立ちながら、地道に取り組める自分の強みを活かせる仕事」だと考え志望しました。
キャリアアドバイザー
志望動機に正解はありません。自信を持って清掃業界を志望している理由を、端的にわかりやすく伝えましょう。
志望動機の書き出し方は、以下の記事でも解説しているので参考にしてみてください。
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例文6選｜志望動機の書き出しは「最も押し出したい動機」がベスト
志望動機の書き出しは、採用担当者の印象に残るために重要です。この記事では、志望動機の書き出しのコツや例文、注意点をキャリアアドバイザーが徹底解説します。
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なぜその企業を志望するのか伝える
清掃業界を志望する理由を伝えたあとは、「なぜ他社ではなくその企業を選んだのか」を説明することで説得力が増します。企業理念や取り組み、社員の人柄や自分との共通点などから考えてみてください。
特に貴社を志望した理由は、説明会で「お客様に安心して利用いただける空間づくり」をどこよりも徹底している姿に魅力を感じたためです。
キャリアアドバイザー
「なぜ他社ではダメなのか」を深掘りされることもあるので、企業を志望する理由は言語化しておきましょう。
企業の志望理由が「家から近い」などしか思いつかないときは、深掘り不足が原因です。以下の記事を参考に、考えてみてくださいね。
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志望理由を裏付けるエピソードを盛り込む
業界や企業の志望理由を伝えたあとに、根拠となるエピソードを伝えましょう。清掃業の志望動機に説得力が生まれます。
私も飲食店のアルバイトを通して、清掃の丁寧さがお客様の印象を左右する場面を数多く見てきました。トイレ清掃の担当をした日に、「ここのお店のトイレはいつも綺麗で気持ちが良い」と言ってもらえた経験があり、清掃業の魅力を誰よりも感じています。
キャリアアドバイザー
根拠となるエピソードは、どんな状況だったか、何を考えたか、どんな行動をしたかまで伝えられると伝わりやすい内容になりますよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています！志望動機で清掃業への理解度が試される
裏付けエピソードは注意して記載しよう
清掃業の仕事は、仕事内容によっては心身ともにストレスを抱えてしまう瞬間もあります。志望動機を書くときには、それが具体的にはどのようなものなのかを想像しておけると良いでしょう。
たとえば「一般的にあまり好まれない汚物の処理などをする」という企業があったと仮定します。志望動機において単にその企業を褒めたり、楽しくサークル活動に取り組んだエピソードを話すだけでは、嫌な仕事が降りかかった場合の忍耐力や対応力をアピールできない可能性があります。
この場合、志望動機に盛り込むエピソードには「ほかの人が嫌がることでも自分は成し遂げたこと」などを盛り込むのがおすすめです。その際には単に事実だけを書くのではなく、どのようなことを思ってなぜその行動を取ったのか、という心情まで書けるとより良いですよ。
企業でどのように活躍できるのかで締める
志望動機の最後は、入社後にどのように活躍したいかを伝えて締めましょう。「入社後にどう貢献できるか」を伝えることで、企業があなたを採用するメリットがイメージしやすくなり、魅力的な志望動機になります。
貴社に入社後は、強みである協調性の高さを活かして多くのお客様が安心して利用できる空間を提供したいです。そのためにも、先輩たちのスキルを習得して、1日でも早く活躍できる人材になります。
キャリアアドバイザー
志望企業でどのように強みを活かせるか、どんなふうに貢献できるかが具体的なほど志望度の高さを感じてもらえますよ。
志望動機の締め方の例文は、以下の記事でも解説しているので参考にしてみてください。
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熱意が伝わる志望動機の締め方｜作り方・伝え方を例文付きで解説
志望動機のしめの文では、入社してやりたいことをしっかりと伝えることで面接官に熱意を伝えることができます！ 今回は熱意の伝わる志望動機のしめ方をOK例文とNG例文とともに紹介していきます。キャリアアドバイザー監修のもと、魅力的なしめを作るポイントも紹介するので参考にしてみてください。
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志望動機に活かそう！ 清掃業に求められる4つのスキル
就活生
志望動機でスキルや強みの活かし方をアピールすれば、評価してもらえるとわかりました。具体的に、どんなスキルをアピールすれば良いのでしょうか？
キャリアアドバイザー
清掃業に向いていることが伝わるスキルをアピールすると、評価されやすくなりますよ。
ここからは、清掃業に求められる4つのスキルを解説します。志望動機で清掃業で求められるスキルをアピールして、「この学生を採用したい」と思ってもらえるようになりましょう。
①細かいところまで気づく力
清掃業を志望しているなら、「細かいところにまで気づける力」は強みになります。見落としがちな汚れや乱れにも気づき、常に快適な空間を提供できるので、プロの清掃スタッフとしての信頼につながります。
たとえば、ホテルやオフィスなど多くの人が長時間過ごす空間では、髪の毛一本や備品の位置ズレなどが利用者が感じる快適さを左右することもあります。そのような細かな点にも目を配り、整えられる人は、清掃業で活躍できるでしょう。
キャリアアドバイザー
机や棚の配置が少しズレていたら直したくなったり、誰かが気づく前に掃除をしたりすることが多いなら、気づく力が高いといえますよ。
細かいところまで気づく力がある人は、「気配り力がある」といえます。以下の記事を参考に、自己PRでもアピールすると一貫性が生まれて説得力が高まりますよ。
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例文12選｜自己PRに気配りってあり？ 絶対に避けたい2つの注意点
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②一人でコツコツとやり切る力
「一人でコツコツと作業に取り組める力」があるなら、積極的にアピールしましょう。
清掃の仕事では、与えられたエリアを一人で黙々と清掃し、仕上がりに責任を持つ姿勢が求められます。主体的に仕事に取り組める人は、どのような企業でも重宝してもらえます。
長時間集中して作業に取り組んだり、指示を待たなくても片付けたりできる人は、清掃業の仕事でも活躍できるでしょう。
キャリアアドバイザー
経験を振り返ってみて、静かな環境での作業が得意だったり、人に頼らず物事をやり切った経験がないか思い返してみてくださいね。
コツコツとやり切る力を自己PRしたい人は、以下の記事もおすすめです。
努力家を自己PRするには｜具体的な言い換え表現や例文も紹介
例文10選｜「努力を惜しまない」を自己PRで魅力的に伝えるコツ
③コミュニケーション能力
清掃業で活躍するには、「コミュニケーション能力」も重要なスキルです。
清掃は一人での業務もありますが、現場のチームで連携しながら作業をすることもあります。人手が足りない場面では、助けを求めたり、ほかの清掃現場のサポートをすることもあるでしょう。コミュニケーション能力があれば、スムーズに業務を進められます。
- 清掃範囲や段取りをチーム内で共有・相談するとき
- 想定外の汚れやトラブルに対応するため助けを求めるとき
- 清掃状況を報告・確認し合いながら作業を進めるとき
- 利用者や施設の関係者と接するとき
キャリアアドバイザー
コミュニケーション能力のスキルをアピールするときは、「報連相ができる」「相手の立場で物事を考えられる」などの表現に言い換えると、あなたらしい志望動機になりますよ。
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④精神的・肉体的なタフさ
精神的にも肉体的にもタフだと、清掃業で長く働けることをアピールできます。
清掃現場では、思わず目を背けたくなるような汚れやにおいと向き合う場面もあります。腐敗物の処理やトイレ清掃など、ストレスがかかる作業もあるので、精神的な耐性が必要です。
また、長時間かがんだり腕を上げたまま作業したりなど、身体に負担のかかる作業もあります。体力面のタフさがないと継続しにくい仕事といえるでしょう。
キャリアアドバイザー
清掃業は、地道で過酷な現場もあります。そのような環境でも前向きに取り組めるとアピールできれば、志望動機の評価も高まりますよ。
選考ではストレス耐性を聞かれることがあるので、以下の記事にも目を通しておきましょう。
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志望動機に盛り込むと有利！ より清掃業への熱意が伝わる専門資格
専門資格を志望動機に含めることで、「入社後に即戦力になれる人材」だとアピールできます。必ず資格が必要なわけではないですが、専門資格を保有していたほうがほかの就活生との差別化にもなるでしょう。
- ビルクリーニング技能士：ビル清掃に関する国家資格で、新卒でも3級から受験可能。
- 建築物環境衛生管理技術者：建物全体の衛生管理で必要な国家資格で、2年以上の実務経験が必要。
- 清掃作業監督者：清掃現場の管理・指導を行う国家資格。
- 病院清掃受託責任者：医療機関での清掃に必要な資格。
- 産業洗浄技能士：工場や施設の機械・設備の洗浄に関する国家検定。
キャリアアドバイザー
資格があると学ぶ意欲があることや、長期的に企業で働き続ける意欲をアピールできますよ。
就活に有利な資格や、履歴書での資格の書き方は、以下の記事で解説しています。
就職に有利な資格は3軸で判断！ 役立つ27の資格を業界別に大公開
履歴書の資格欄を正しく書くには｜優先度や書くことがない人の記入例
清掃業の志望動機の2つの注意点とNG例文
就活生
例文や作成方法を読んで、清掃業の志望動機の作成方法を理解できました！
キャリアアドバイザー
良かったです！ さらに志望動機の質を高めるために、やってしまいがちな注意点を押さえておきましょう。
ここからは、清掃業の志望動機の2つの注意点とNG例文を紹介します。NG例文を読んで、ありがちなミスをしてしまわないように対策してくださいね。
NG例文①清掃業だからこその志望理由になっていない
私は昔から体を動かすことが好きな性格です。デスクワークよりも体を動かして働く仕事に就きたいと考えていました。そのため、清掃業は自分に向いていると思い志望しました。
キャリアアドバイザー
「体を動かしたい」という理由は清掃業以外にも当てはまるため、清掃業だからこその志望動機になっていません。人の役に立ちたい、清掃を通して◯◯を実現したいなど、清掃業界でなければダメな理由を伝えましょう。
NG例文②清掃業への理解が深まっていない
私は掃除が得意で、家でもこまめに部屋を片付けたり整理整頓をしたりしています。几帳面な性格を活かせると思い、清掃の仕事を志望しました。自分に向いている業務なので、貴社の清掃スタッフとして貢献できると思っています。
キャリアアドバイザー
管理やマネジメントなどのスキルも求められるので、掃除が得意な人が清掃業に向いているとは限りません。仕事の理解が浅い印象を持たれてしまうでしょう。業務や必要なスキルをリサーチして、どのように貢献できるかまで伝えてくださいね。
清掃業で求められる能力を盛り込んだ志望動機を作成し内定をつかもう
清掃業とはどのような業界で、どんなスキルが求められるのか、それをふまえた志望動機の作成方法を解説しました。
「清掃」から思い浮かぶ一般的なイメージにとらわれずに、清掃業の社会的意義を理解して説得力のある志望動機を作成することが大切です。複数の志望動機を紹介しているので、自分の志望動機に近いものを参考に考えてみてください。
熱意の伝わる志望動機を作成して、選考で自信を持ってアピールできるように対策しましょう。
志望動機が思いつかない人は、
ツールを活用して完成させよう
何社も選考に応募するとなると、正直、受かりたいけど熱意が低い企業もありますよね。実は、熱意がなくても受かる志望動機を作ることは可能です。
5つの質問に答えるだけで、採用したいと思われるような志望動機を自動で作成します。志望動機が思いつかない人は、ぜひ活用してみてください。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています！「なぜ清掃業を選んだか」の理由が重視される
キャリアアドバイザー
根岸 佑莉子
プロフィールをみる選んだ理由と就活の軸と一致させよう
これまでの経験から就活生にとって清掃業界は「人気が高い業界」ではないといえます。たとえばIT業界など人気の高い業界に比べてそもそも応募できる求人が少ない傾向にあるのも関係していると思います。そういった業界だからこそ、「自社そして清掃という仕事に本当に興味があるのか」という理由はかなり重要視されているはずです。その理由の部分に説得力を持たせられるように意識しましょう。
説得力は、他社の選考状況との一貫性で示すことができます。たとえば、ほかに受けている企業が不動産やITの営業職ばかりだと、「なぜ？」と一貫性を疑問視される可能性があります。おすすめなのは、就活の軸を用意しておくことです。「人々の生活を支える」という軸があるなら、清掃業のほかに事務職や物流業界などを受けていても不思議ではありません。それどころか志望理由に一貫性があると評価され、説得力は増すでしょう。