目次
- 医療業界を詳しく知ってから志望動機を作ろう
- まずは医療業界に属する企業と仕事内容を押さえよう
- 病院・クリニック
- 製薬会社
- 医療機器会社
- 医療業界の志望動機でアピールできるスキルや強み
- 責任感
- ITや機器への知識
- 業務遂行能力
- ホスピタリティ
- 向上心
- 文系・別学部でも大丈夫! 刺さる志望動機のコツ
- 文系:医療の特性と職種の特性を掛け合わせてみよう
- 理系別学部:自分の学びをどう役立てるか伝えよう
- 医療業界の志望動機の構成
- ①なぜ医療業界か
- ②なぜその病院・企業か
- ③入社後のビジョン
- 医療業界の志望動機例6選
- 病院(医師)
- 病院(医療事務)
- クリニック(看護師)
- 製薬会社
- 製薬会社(MR)
- 医療機器会社
- 企業や仕事の理解を深めて、自分なりの方向性で志望動機を作成しよう
医療業界を詳しく知ってから志望動機を作ろう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
「医療業界の志望動機に悩んでいます」
「医学部や薬学部でなくても医療業界を志望できますか?」
就活生からこのような相談を受けることがあります。医療業界は人の命にかかわる業界であり、基本的には医学部や薬学部などの専門知識を有する学生が進みやすい業界です。しかし医療業界といってもその仕事内容は幅広いため、医学部以外の学生で医療業界を目指している人も一定いますよね。
この記事では、まずは医療業界に属する企業や仕事内容から、志望動機の例文まで解説します。医学部や薬学部の学生はもちろん、それ以外の学部生でも強いアピールができるような志望動機の作り方を解説していくのでぜひ参考にしてみてくださいね。
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まずは医療業界に属する企業と仕事内容を押さえよう
医療業界と一口にいっても、そこに属する企業もおこなう仕事もさまざま。企業や仕事によって、その役割やできることが変わってくるため、志望動機を作成する際はそれぞれの企業や仕事に合わせてその内容を考えなければなりません。
より納得感のある志望動機を作成するためにも、まずは医療業界の企業や仕事内容を知ることから始めましょう。
病院・クリニック
病院もクリニックも医療機関のひとつです。その中で病院は患者が入院できるベッドの数が20床以上ある医療機関、クリニックはベッド数が19床以下の医療機関を指します。床数だけでなく、基本的には施設の規模や患者数、スタッフ数などすべての規模が病院よりもクリニックのほうが少ないと考えると良いでしょう。
どちらにも医師や看護師が存在しています。比較的大きめのクリニックや病院では医療事務がおり、受付や会計などの患者対応をおこないます。また医療機関と併設、もしくは近辺にある薬局には、医師から指示された薬を処方する薬剤師がいます。
製薬会社
- 製薬会社:医薬品の開発、生産、そして販売までの一連の流れを担う企業
製薬会社は、医師が疾患を治療するために必要な薬を開発しています。医薬品は人の生命に直接かかわるため、製薬会社では多くの法的規制があり論理性が求められることも多いです。
また製薬会社にもさまざまな職種があり、新しい薬を研究・開発する職種と、薬の販売活動をおこなう営業職に大きく分けられます。この営業職がMRと呼ばれる職種であり、医療業界を志望する学生なら聞いたことがあるのではないでしょうか。
研究職や開発職には理系の専門知識が必須となりますが、営業職にはそのような知識は特に必須とされていないため、理系のみならず文系学生でも挑戦できる職種です。
製薬業界についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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医療機器会社
- 医療機器会社:医療にかかわるさまざまな製品を生産・販売する企業
医療機器とは人の疾患を治療するために使用する機器のこと。医療機器会社の中でも、このような機器を製造するメーカーと、医療機関へ販売をおこなう商社に分けられます。
また一口に医療機器とはいっても、MRIやCTなどの大型で高度な精密機器から手術用のグローブ、注射器などの消耗品までその種類は多岐にわたります。そのすべてを取り扱うメーカーは存在せず、それぞれの専門分野に特化した製品を製造しています。その点卸売をおこなう商社はその膨大な量の製品を扱うところも多いです。
医療機器会社も製薬会社同様、製造をおこなう職種の場合は専門知識が必要なこともあるでしょう。しかし営業や販売をおこなう場合は、就活においてそういった知識は必須でない場合が多いです。
医療機器業界についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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医療業界の志望動機でアピールできるスキルや強み
志望動機を作る際は、ただ「医療業界に就きたい」とアピールするだけでは不十分。やりたいという熱意のほかに「自分が医療業界に向いている」こともアピールしなければなりません。
そもそも企業とは利益を生み出し自社を成長させることがひとつのミッションです。就活ではそれに貢献できる人材を求めているため、医療業界に向いていることが述べられれば、採用メリットを感じてもらいやすいですよね。
ここからは、医療業界でアピールできるスキルや強みをいくつか解説していきます。この中に自分に当てはまるスキルがあれば、それを志望動機でアピールしましょう。
責任感
企業にかかわらず、医療とは人の生命にかかわるもの。自分の行動ひとつで人の命を救うことも、奪うこともできるのです。そのため、その自覚を持って仕事に励む強い責任感は絶対に必要なものです。
また、人の安全や健康を害してしまうなどの医療事故により、その企業のイメージが著しく低下し、業績が傾くことも考えられます。人の安全を守るためにも、企業の社会的評価や業績を守るためにも、医療業界の仕事には大きな責任が伴います。
自身の仕事がいかに重要であるかを認識し、人の生命と企業イメージを背負っているという責任感を持って仕事に臨むことが欠かせません。
責任感のアピールにはこちらの記事が役立ちますよ。
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ITや機器への知識
現在、医療現場はIT化やオンライン化が進んでいます。先に挙げた医療機器もIT機器のひとつですし、病院によってはカルテが従来の紙カルテから電子カルテに切り替わっているなど、さまざまな面でITツールが普及しています。
そのような中で、ITツールに対して抵抗なくスムーズに使いこなすことがこれからは求められてくるでしょう。また、特に医療事務に関してはパソコンを使った業務が多いため、よりITへの慣れや知識が求められる場合もあります。
業務遂行能力
業務遂行能力とは、与えられた仕事を最後までやり遂げる力のこと。特に医療現場である病院やクリニックにおいては、最後まで患者に向き合い疾患を治療するためにこの業務遂行能力は不可欠といえるでしょう。
医療機器業界のどの企業であっても、自分の行動が命にかかわるということを意識して、部品や検査結果の取り違いなどが起こらないよう、業務の手順を正確に守り着実に業務を遂行することが大切です。
業務遂行能力についてはこちらの記事でアピール方法などを詳しく解説しています。
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ホスピタリティ
医療業界は人の疾患や不調を治療する業界です。そのため、患者に寄り添い相手を思いやった行動・提案をすることが大切といえます。特に看護師や医療事務など、直接患者と接する職種では、患者から悩みやつらさを直接吐露されることも考えられるので、このホスピタリティは特に求められるかもしれません。
もちろん製薬会社や医療機器会社でも求められるスキルです。治療には痛みや副作用が伴うものが多いですが、できるだけこの苦しさは取り除きたいものですよね。患者のつらさや痛みを汲み取り、それを緩和するための行動が求められます。相手に寄り添うホスピタリティは医療業界に従事する以上常に持っておきたいですね。
ホスピタリティがある人は人の役に立つ仕事に向いてます。人の役に立つ仕事についてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。
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向上心
医療は日々進化しています。毎年ノーベル医学賞の表彰があるように、さまざまな技術や薬が日々研究・開発されています。そのため、最新の医療スキルについては常にアンテナをはり勉強を重ねることが重要です。常にさまざまな知識を取り入れようと、向上心高く学ぶ姿勢も医療業界で求められるスキルのひとつです。
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文系・別学部でも大丈夫! 刺さる志望動機のコツ
就活生
大学では医療業界とはまったく違う勉強をしてきたのですが、こんな自分でも医療業界を目指せるのでしょうか?
ときどき学生からこのような声が寄せられます。たしかに医療業界と聞くと医学部や薬学部の学生の進路として捉えがちですが、先に説明した通り医療業界と一口で言っても専門的なスキルや知識が求められない企業や職種もあるため、学部問わず医療業界を志望することができるのです。
ここからは、文系学生や理系の別学部の学生が志望動機で効果的にアピールをするためのコツをお伝えしますね。
薬学部におすすめの就職先や就活対策について知りたい学生は、こちらの記事を参考にするとよいでしょう。
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文系:医療の特性と職種の特性を掛け合わせてみよう
「スキルや知識がなくても医療業界に就職できる」とはいったものの、やはり医師や看護師、開発職などの専門職に就くのは難しいでしょう。そのため、医療業界を志望する際は医療事務やMRなどの営業職を狙いましょう。
しかし、事務や営業はほかの業界にも存在する職種です。「医療業界の事務・営業」が良いとアピールするためには、その職種への熱意や適性を伝えるだけでなく医療業界への熱意も併せて伝える必要があります。
たとえば一般的に事務職であれば几帳面さや相手を思いやる力、営業職では行動力や負けず嫌いさなどが求められやすいですよね。職種そのものへの適性や熱意をアピールしたうえで、「なぜ医療業界が良いのか」も伝えます。
過去に医療と携わった経験や、社会貢献度の高さなどに魅力を感じる人が多いのではないでしょうか。そういった背景も志望動機に盛り込めると、「医療業界のその職種」を志望する理由に説得力が生まれますよ。
事務職に求められるスキルについてはこちらの記事で解説しています。
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営業職に就いてはこちらで確認しておきましょう。
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理系別学部:自分の学びをどう役立てるか伝えよう
理系学生は文系学生に比べて、大学での学びが専門的といえます。ひとつの分野に特化して濃い学びをしてきた分、「自分の就職先やできることは限られている」と考えている学生も多いかもしれません。
しかし、たとえば医療業界ではIT化が進んでいるという面からも、実は情報系の学生も医療業界が選択肢に入ることがわかるのではないでしょうか。まずは自分のこれまでの勉強は意外な業界でも役に立つことを念頭に置きましょう。
そのうえで、その学びがどう活かせるか・どう活かされているかを考えて、自分のスキルをアピールすると良いですね。たとえば情報系の学部で学んだスキルは医療機器の開発やシステム構築に活かすことができるでしょう。機器だけでなく、現場でもシステム管理の職が求められているところもあるかもしれません。
「医療業界の中で自分の学びや専門分野がどう活かされているか」という視点で医療業界を見てみましょう。おのずと自分が活躍できそうな場面が見つかりますよ。
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文系の場合には医療業界の中でも営業職に就く人が多いでしょう。しかし、中には財務や法務など一般管理部門への配属を目指すことも可能です。
たとえば財務部門については、医療業界は世の中に不可欠なものだからこそ株式会社として収益をあげることと公共性を保つことのバランスが難しいといわれています。そのため、適切なお金の使われ方がしているのかが問われやすいため非常にやりがいがあると言えるでしょう。こうした業務は、外に出て営業をするよりも、正義感を持ってコツコツと何かに向き合いたい人におすすめです。
また、記述の通り近年は「ヘルステック」と言われる医療×ITを組み合わせた領域が盛り上がりを見せています。広い意味では、手術用ロボットや医療機器の3D印刷製造、遠隔診療などさまざまな企業を挙げることができるでしょう。理系の人は、「医療業界」と固執しすぎるのではなくて周辺の領域も幅広く見ていくことで自分の専門を活かせる環境が見つかるかもしれませんね。
医療業界の志望動機の構成
ここまでの内容を踏まえて、ここからは志望動機では何をどのように伝えていくべきか、志望動機の構成を説明していきます。
医療業界の企業や仕事内容、学部ごとのアピール方法などを知って、志望動機に盛り込むべきことが見えてきたことでしょう。各フェーズごとに自分の伝えたいことを書き出しながら、一緒に志望動機を作ってみてくださいね。
①なぜ医療業界か
まずはなぜ医療業界に就きたいのかを伝えましょう。数ある業界の中で医療業界のどこに魅力を感じたのかを伝えられると良いですね。
ここでは過去に医療とかかわった経験をきっかけにしても良いでしょう。医療業界に限らずですが、過去にその業界とかかわった経験はオリジナリティのある志望動機につながります。ただし、医療業界が良い理由としてときどき見受けられる失敗例があるので紹介します。
「社会貢献」ではNG! 医療ならではの理由を盛り込もう
就活生
社会貢献がしたいので医療業界を志望しています!
このように述べる学生が一定数見受けられますが、「社会貢献」を医療業界を志望した理由として挙げても、高い評価は得られないでしょう。
基本的に、社会に存在する企業はすべて何らかの「社会貢献」をするために存在しています。たしかに人の生命に携わる分、医療業界は社会貢献をしている実感が強いでしょう。しかしどの企業も社会に貢献するための活動をおこなっている以上、これだけでは「それならどこの業界でも良いのでは」と思われてしまうかもしれません。
「医療業界が良い」という理由を伝えるためには、過去に医療とかかわったエピソードをきっかけとして述べたり、医療だからこそ・医療でこそできる社会貢献の在り方について話すようにしましょう。
社会貢献について志望動機に盛り込みたい人はこちらの記事を読んでみると良いでしょう。
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②なぜその病院・企業か
医療業界を志望する理由と同様に大切なのが「その病院・企業を志望する理由」。医療に携われるならどこでもいいのではないか、と思われないためには「なぜその病院や企業を選ぶのか」その理由を強く伝えることが大切です。
病院・クリニック:他院との違いを明確に
医療機関の場合、まずはクリニックと病院とで患者との向き合い方や携われる医療の範囲が大きく変わります。病院であればさまざまな診療科があるため、自分の専門科以外と連携して治療をおこなうこともあるでしょう。また設備も整っているため高度な医療行為も可能な病院が多いでしょう。
逆にクリニックは地域に根付いたものが多く、患者との密なコミュニケーションを取りやすいことが考えられます。一人一人に寄り添って治療をおこないたい人には向いているでしょう。
このほかにも、それぞれの医療機関には各施設ごとの特徴が必ずあるはずです。自分がどのように医療に携わりたいかを考えたうえで、他院との違いを明確にしながらその企業が良い理由を述べましょう。
製薬・医療機器会社:製品の特徴×企業の特徴で考えよう
製薬会社や医療機器会社では、会社ごとに扱うものが違います。製薬といっても、どの疾患を治療する薬かでさまざまな種類がありますし、医療機器も同様にどの分野に特化しているかで見分けることができます。まずは企業選びの視点の1つとして、企業で扱っている製品に着目してみましょう。そのうえで、自分がどの製品を扱いたいか考えます。
また、それぞれの企業にはその企業ならではの特徴が必ずあります。働き方、社風、企業理念など、その企業に共感できるところはないか探してみましょう。そして、自分が扱いたい製品とその企業ごとの特徴や共感ポイントを掛け合わせて、「その企業が良い理由」を見つけると良いですね。
企業理念を志望動機に盛り込む際はこちらの記事を参考にすると良いでしょう。
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志望動機に企業理念を盛り込む場合に気をつけたいのは、しっかりと事業内容や会社の沿革を調べることです。今回は企業理念を志望動機にする際の志望動機の作り方を、例文とともにキャリアアドバイザーが解説します。面接官が評価するポイントも紹介するので、参考にしてみてください。
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その企業が良い理由を述べるためには、通常よりも一歩踏み込んでみる必要があります。
なぜなら、先ほども述べた通り、医療業界は収益と公共性のバランスが非常に問われる業界です。そのため、目に見えるビジョンや「施設がきれいだから」といったわかりやすい話だけに注目をするのは少し短絡的ともいえます。もしわかるのであれば財務諸表に着目をして資金の使い方を確認したり、地域社会とのかかわりを調べたり、院長や経営層の略歴を確認したりするのもおすすめです。
1社だけを見ても基準がわからないと思うので、できれば複数社を比較してみましょう。そうすると、たとえば設備投資へのお金のかけ方の違いや今後の企業経営戦略の違いが浮彫になってくるでしょう。通常の企業であれば税金対策などのために資金が使われることもあるのですが、医療業界の場合には単に税金対策だけではなく地域や顧客のために事業がまわっているかどうかにも着目できるようにしましょう。
③入社後のビジョン
最後に、入社後はどのような活躍ができるのか、どのような将来像を目指すのかを伝えます。入社後のビジョンが描けていると、その分志望病院や企業に対しての熱意が伝わりやすいです。
入社後のビジョンの方向性は大きく3つ挙げられます。
- 患者への向き合い方
- 医療従事者への向き合い方
- 自分の将来の姿
医療業界は、そのかかわり方は企業や病院で違いがあるものの、最終的には患者の健康や生命を守ることが最大のミッションです。そのため、患者への向き合い方にフォーカスして「患者の苦痛を取り除きたい」などと伝えても良いですね。
また製薬会社や医療機器会社は、医療従事者ともかかわりがあります。自社の製品を実際に使う医療従事者の立場に立ち、「使いやすい製品を届けたい」と話すのもひとつの手でしょう。
もしくは、自分が将来どうなりたいかを話しても良いでしょう。たとえば「患者から信頼される看護師になりたい」「○つの医療機関と契約を結べるような営業マンになりたい」など、その病院や企業での仕事を通じて、将来の自分像を語るのもおすすめです。
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医療業界の志望動機例6選
では、これまでに説明したことを踏まえて、ここからは志望動機の例文を紹介します。仕事内容別にそれぞれひとつずつ用意したので、自分の志望先に合わせて参考にしてみてくださいね。
病院(医師)
もともと医師になりたいという気持ちで医学部に入学し勉強を重ねて参りました。その中でも高度な治療に携わりたいと考えたために病院を志望しております。クリニックよりも病院の方がさらに多くの人の命を救うことができるのに加えて、さまざまな科と連携を重ね多角的に人命救助ができると考えました。
その中でも県の循環器にかかわる治療において、信頼もあり実績も豊富な貴院を志望しております。貴院は地域の患者を幅広く受け入れる、県でもっとも大きな病院である一方、専門医としての資格取得を志す医師へのサポートが充実している点も魅力に感じております。多くの患者とかかわりながら自身も成長し、将来的には専門医としての資格を取得して、共に働く仲間からも患者からも貴院で欠かせない存在となりたいです。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
基本的に医学部に進んだ学生は医師を目指していることが大半でしょう。医療業界よりもその病院やクリニックを選んだ理由が肝となりますが、その点をしっかり表せているのが良いですね。将来のビジョンもしっかりしており、熱く仕事に励んでくれそうです。
病院(医療事務)
私は自分の祖母が大きな病気にかかったことをきっかけに医療業界に興味を持ちました。もともと人のために何かをするのがやりがいであり、人の命に携わる以上最上のホスピタリティが求められる業界であると感じております。
その中で自分にできることは何かと考えたときに、病院の顔であり患者さんと治療以外のコミュニケーションを取れる医療事務の仕事に気付きました。特に貴院は医療事務としての仕事の裁量が幅広く、会計や受付のみにとどまらず視力の計測など医療に少しでも携われることが魅力に感じております。
貴院では、患者と医師・看護師の間に立つポジションとして、積極的に動いていきたいです。医師や看護師の仕事はできる限りで協力し、負担を少しでも減らし専門治療に専念できるような環境づくりに励みたいです。患者には、不安や悩みを少しでも私に話してもらえるような居心地の良い存在でありたいと思っています。自分自身も医療への勉強を重ね、貴院で無くてはならない存在になりたいです。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
知識やスキルがない中で、業界研究のもと自分にできることをしっかりと見つけられた印象が持てますね。入社後も学び続ける意欲が感じられるのも良いポイントです。
看護師や医療事務の志望動機はこちらの記事でもいくつか紹介しています。医療業界の中でも病院に特化した記事なので、ぜひ参考にしてみてください。
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病院の志望動機例文16選|熱意が伝わる職種別例
病院の志望動機例文を職種別で16選紹介していきます。熱意が伝わりやすい志望動機の構成や、押さえておきたいポイント、注意したいことなどもキャリアアドバイザーがしっかりと解説しているので、志望動機作成の参考にしてみてくださいね。
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クリニック(看護師)
私は幼い頃にお世話になっていた看護師のような人になりたいと考えて医療業界を志望しております。幼い子供の頃は病院に恐怖心があり、病気やけがをするのが怖く感じていました。しかしとある病院に訪れた際に、そこにいた看護師さんに非常に良くしていただいたのが印象的で、自分も子どもの恐怖心を和らげ、安心を与えられるような看護師になりたいと思うようになりました。
その中でも貴院は私の目指すようなやわらかい雰囲気のクリニックであることに魅力を感じております。季節ごとに院内の装飾を施したり、子どもと同じ目線で話しかけたりするなど、子どもが病院に来やすいようになっているところを見て、自分も貴院の一員として働けたらと感じるようになりました。
大学での学びはもちろんですが、大学時代はボランティア活動を通じて保育園や幼稚園で子どもたちとの交流を深めてきました。子どもとの会話や心の距離を詰めることには慣れていると思います。「この病院に来て、この看護師さんに会えたら病気が治る」と、来院された患者さんがポジティブな気持ちになってもらえるような看護師を目指します。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
過去の経験から学生時代の経験までが一貫している印象を受けます。将来クリニックで活躍する姿が目に浮かびますね。
製薬会社
私は人の健康や命に携わりたいと考え医療業界を志望しました。その中でも製薬は病気やけがを治すことはもちろんですが予防にもかかわれることが医療業界の中でも唯一の存在だと考えたために製薬会社を志望しております。
貴社は、私が腹痛を起こしたときに服用していた薬や、親が健康のために愛用している薬を開発している点に縁を感じ志望いたしました。私も、さまざまな人に信頼・愛用される薬の開発に携わりたいと感じております。患者はもちろんですが、医師や看護師など現場の声も幅広く取り入れ製品に反映することで、多くの人の健康に寄与したいです。そのうえでまずは、新薬開発の大変さや苦労を学ぶために治験現場などに出向き服用者の声を知ることから始めたいと考えております。
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キャリアアドバイザー
業界の中でも製薬会社を選んだ理由が非常に納得感があります。また業界や現場についてもきちんと理解があるように感じますね。自分の大学での学びが開発に活かせるのであれば、そこは明確に示しても良いでしょう。
製薬会社(MR)
私は医療の力で多くの人命を守りたいと考えため、医療業界を志望しました。医療業界の中で直接人命を救うことのできる製薬に携わりたいと考えています。その中でも貴社はこれまでにさまざまな新薬を開発している点が強みであると考えており、業界においてなくてはならない企業であると感じたため志望いたしました。
私は大学時代はコールセンターでアルバイトをしており、健康食品の販売をおこなっておりました。商品の効能や使い方などを覚え、お客様にわかりやすく伝える力を身に付けたと感じております。この力を貴社でも活かして、医療関係者に貴社の薬の魅力を伝え、患者の命を救うことに尽力したいです。
また、アルバイト経験を通して、モノを売る際には自分自身がそのモノについてもっとも詳しくなければならないこと、1番のファンである必要があることを学びました。貴社の製薬について一生懸命学び、自信を持って薬の販売ができるよう入社後も努力を重ねていきます。
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キャリアアドバイザー
こちらも医療業界の中でも製薬会社を選んだ理由がわかりやすいですね。アルバイトでの経験も示されており、MRとしての活躍も期待ができます。
医療機器会社
私は幼い頃から身体が弱く、病院をはじめとした医療業界に非常にお世話になりました。そのため、将来は恩返しの意味も込めて医療業界に携わりたいと考えておりました。
長い入院生活を経て、入院生活の中で病院のベッドに目を付けるようになりました。病院ごとに使用されているベッドが違うことがあり、もっとこういう機能があったら楽だろうと思えることがいくつかありました。入院生活ではベッドの上で長い時間を過ごすことも多く、自身がそういった経験をしたからこそ患者には過ごしやすいベッドを提供したいと考えています。
医療用ベッドのシェア率は貴社がトップレベルです。また近年は病室内のさまざまな医療機器の開発もおこなっており、貴社の製品やシステムを組み合わせたりすることで、ベッドだけではなく入院生活をもっと過ごしやすいものにするための取り組みが御社でならできるのではないかと考えたために志望いたしました。
自身の経験を活かして、過ごしやすいベッドづくりに積極的に取り組んでいきたいです。将来は自分が開発に携わったベッドが、全国さまざまな病院で使用されるようになれば良いと考えており、そのために努力や工夫を重ねていきたいです。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
過去の経験をもとに、確固としたやりたいことや将来のビジョンがあることが読み取れます。その企業を選んだ理由もわかりやすく、入社後もビジョンに向かって頑張っている様子がイメージできますね。
企業や仕事の理解を深めて、自分なりの方向性で志望動機を作成しよう
医療業界の志望動機では、業界に属する企業や仕事内容を理解したうえで、自分にできる携わり方や自分が持つスキルをどう活かせるか考えることが大切です。
ただ「医療業界に就職したい」と伝えるのではなく、志望企業や職種と、自分が持つスキルやできることとを掛け合わせて志望動機を作成するようにしましょう。そうすることで、志望動機への説得力が生まれるだけでなく企業へ貢献できることも伝わり、より刺さる志望動機になるでしょう。
キャリアアドバイザーコメント吉田 実遊プロフィールをみる
向上心と関連しますが、苦手なことに対しても学習意欲が高いこともアピールをするといいでしょう。どんな業界でもそうですが、医療業界はその道の専門家と対峙しなければいけない機会がたくさんあります。
ときどき、学生の中には「好きなことには一生懸命になれる」というPRをする人がいるのですが、医療業界は人の生命にかかわる仕事です。好きなことだけを考えるのではなく、時には興味を持つことが難しかったり専門的すぎて習得に時間がかかったりする内容も出てくることは想定しておく必要があります。
その際に、どんなことに対しても学習意欲を持てる人であれば「自分には無理だ」「ほかの人に任せよう」と投げてしまうのではなくて使命感を持って業務に携わることができるでしょう。
また、自主学習でそれなりにいい点が取れる学校の勉強と違い、働き始めてからの学習はチームで行動をして習得することが多いです。そのため、わからないことを周囲に聞きに行くことができる素直さをアピールするのも1つの手と言えますよ。