通信業界の課題と動向を把握して就活を有利に! 志望動機の例文5選

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目次

  1. 通信業界の課題を知ることで選考で有利に働く
  2. 通信業界の事業内容を知ろう
  3. 固定通信
  4. 移動通信
  5. ISP(インターネットサービスプロバイダー)
  6. 把握しておこう!通信業界の現状と今後の動向
  7. 現状①カスタマーサービスの需要が増加
  8. 現状②5Gの登場+MNOの競争が激化
  9. 現状③移動通信ではMVNOが健闘中
  10. 課題①loTの普及による対応
  11. 課題②セキュリティ対策の強化が必要
  12. 課題③光回線が通ってない地域への対応
  13. 向いている人の特徴も紹介! 通信業界の主な4つの職種
  14. ①セールスエンジニア
  15. ②商品企画・マーケティング
  16. ③ネットワークエンジニア
  17. ④カスタマーサービス
  18. 通信業界の内定を獲得するための3つのポイント
  19. 自己分析により通信業界の企業で活かせる強みを見つける
  20. どんな事業に携わりたいかを把握しておく
  21. 通信インフラを支えられる体力と精神力の強さをアピールする
  22. 3ステップで完成!通信業界の志望動機の書き方
  23. ①通信業界を選んだ理由を書く
  24. ②応募先企業を選んだ理由を書く
  25. ③どのように貢献できるのかを書く
  26. 通信業界の志望動機のOK・NG例文5選
  27. OK例文①入社意欲をアピール
  28. OK例文②開発実績をアピール
  29. OK例文③主体性の高さをアピール
  30. NG例文①企業が求める人物像とズレている
  31. NG例文②具体的に貢献できる点を記載できていない
  32. 通信業界の理解を深めて内定獲得につなげよう

通信業界の課題を知ることで選考で有利に働く

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。通信業界に興味を持つ学生から

「通信業界は今後も伸びていきますか?」
「今後のキャリアを考えたうえで最善の選択になりますか?」

といった悩みが寄せられています。通信業界はインターネット通信の需要やスマートフォンの普及によって伸びている業界ですが、課題があるのも事実です。

この記事では通信業界の事業内容、課題・今後の展望について紹介しつつ、効果的な志望動機の書き方も例文付きで解説しますので、通信業界を志望する学生はぜひ読んでみてください。

通信業界の事業内容を知ろう

通信業界とは、インターネットサービスを利用する際に必要な通信インフラを情報を設置・運用する業界のことです。

通信業界は昨今のスマホの普及により、大幅な成長を見せました。現在も伸び率が高く、業績が好調な業界ですがスマホ以外の事業も展開しているので、よくチェックしておきましょう。

固定通信

固定通信は従来の固定電話やPCにおける通信サービスをおこなう事業です。ただ、固定通信はスマートフォンが普及した背景もあり、減少の一途を辿っています

事実、総務省の「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(令和2年度第2四半期(9月末))」によると、2020年9月末時点での固定電話の契約数は前年比1.5%減の5,325万件でした。

一方で、 IP電話の利用番号数は前年比1.7%増の3,543万件と、固定電話におけるIP電話の比率が高まっています。

IP電話とは、050から始まる番号のインターネット回線を用いた電話番号のことで、固定電話より導入費と通話料金が安いのが特徴です。

固定通信は今後の大きな伸びは期待できないかもしれませんが、需要は一定数ある通信業界でも重要な事業の一つです。

移動通信

移動通信は携帯電話やスマートフォン、PFSなどのモバイルにおける通信サービスをおこなう事業です。現在は、その移動通信が通信業界を支えています

総務省の「令和元年通信利用動向調査の結果」によると、携帯電話をはじめとするモバイル端末の世帯普及率は令和元年には96.1%でした。

また、スマホの保有率は約80%と現代の日本人の生活にはかせないものになっています。一方で、高価格であることや、高齢者には使うことが難しいという理由で、契約者数が頭打ちの状態が続いており、新しい収入源を探す必要がある状態でもあります。

ISP(インターネットサービスプロバイダー)

ISPはインターネット接続サービスを提供する事業です。多くの業界の事業が経済的な打撃を受けた新型コロナウイルス感染症ですが、ISPには需要拡大の後押しとなりました

外出自粛により、以下のようなデータ通信を使う必要が出たためです。

  • テレワークやWeb会議の推奨
  • 大学でのオンライン授業の増加
  • サブスクリプションの普及

普段はアナログ派な人も、仕事のWeb会議のためにISPを使用したり、自粛で家での時間が増えたりしたなどの背景があり、多くの人がインターネットを使用するようになりました。

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今後もどんどんインターネットサービスは需要が増していく傾向があり、より需要拡大が見込める事業かもしれませんね。

把握しておこう!通信業界の現状と今後の動向

通信業界の現状と今後の動向

通信業界は今後も伸びていくといわれている業界です。しかし、格安スマホなど新しいビジネスモデルが絶えず生まれており、各社のビジネス展開も急速に変化し、先行きが不透明で読めない業界ともいえます。通信業界の現状と今後の動向を解説しますのでここもしっかりとチェックしておきましょう。

現状①カスタマーサービスの需要が増加

スマホの故障やサービスについての相談で、カスタマーサービスを利用したことがある学生も多いのではないでしょうか。

スマホの普及により、故障に悩まされる人も増え、通信業界ではカスタマーサービスの需要が増加しています。

故障の際、すぐにカスタマーセンターへ相談すれば、原因を把握した後に素早く代替機の手配をしてくれることもあります。

利用する人が増えたからこそ、ユーザーからのクレームなど問い合わせに迅速に丁寧な対応ができるかどうかで、企業の評価はかなり変化します

迅速な対応により、顧客満足度の向上も見込めるため、カスタマーサービスの需要が増えたことはチャンスにもなるかもしれません。

こちらの記事ではカスタマーセンターを含めた内勤営業について詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。

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現状②5Gの登場+MNOの競争が激化

  • MNO:自社の回線設備を持ち、運用している移動体通信事業者のこと

通信業界では大容量の通信が可能になる5Gが登場しました。5G対応の端末も各社から販売されています。

大きく期待されていた5Gですが、当時の内閣総理大臣である菅義偉氏が携帯電話料金の値下げ実現に向けた改革指示を進めました。5Gの早期普及を目指す通信各社には値下げは大きな影響を及ぼします。

そこでNTTはNTTドコモを完全子会社化して、同業他社との競争に打ち勝つ体制を作りを進めました。2020年末には20GBのデータ通信を1回あたり5分以内の国内通話無料で月額2,980円の新料金プランを発表したのです。

この手数料や細かいオプションなどを極力なくしたシンプルな料金プランにより、大きく値下げすることに成功しました

その後はソフトバンクやKDDIも新料金プランを発表。楽天も2,980円を上限に実際のデータ通信量に応じて料金がやすくなるプランを発表したことにより、競争はさらに激化しています。

現状③移動通信ではMVNOが健闘中

  • MVNO:携帯電話会社から通信回線を借り受け、通信サービス料金の安い「格安SIM」を提供している事業者のこと

移動通信ではMNOの回線を利用して割安なサービスを提供するMVNOが健闘しています

事実、総務省の「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(令和2年度第2四半期(9月末))」によると、移動通信契約数における事業者別のシェアは以下の通りでした。

移動通信契約数における事業者別のシェア

※MVNOの比率は、MNO各社が提供する移動通信サービスを利用して提供するものを除いています。

上記からわかるようにMVNOがシェアを伸ばしており、サービスを提供する事業者数自体も増加傾向にあります。そのため、移動通信では目が離せない存在ですね。

課題①loTの普及による対応

IoTとは、インターネットを意味するものです。たとえば、インターネットに接続してスマートフォンで家電製品を操作できる機能はloTといえます。

IoTは消費者の生活の利便性を高め、さまざまな業界からも重宝される技術なので、通信業界にとって大きなビジネスチャンスかもしれません

ただ、loTの普及はプライバシー問題がネックです。さまざまな商品がネットワークに接続するようになれば、集められる個人情報も増加します。すると、「どんな個人情報が集められているか」「情報が流失しないか」など不安に感じる人も出てきますよね。

そのため、通信業界では集めている個人情報を明確化するなど、ユーザーが安心してサービスを利用するための対応を求められている状況です。

課題②セキュリティ対策の強化が必要

IoTにより、さまざまなものがネットワークに接続できれば、通信の需要は拡大します。しかし、その分サイバー攻撃に受けるリスクも高まるかもしれません。新技術であるIoTの普及に対して、セキュリティの対策は複雑なため、後回しになっている傾向があります

もちろん、通信業界は今までセキュリティ対策をまったくしてこなかったわけでありません。しかし、最悪の事態を未然に防ぐためにもより万全なセキュリティの強化が必要です。

課題③光回線が通ってない地域への対応

現在、日本で光回線が通っていない地域はほとんどありません。

しかし現状として、一部の地域は未だに光回線が使えない状態です。整備されていない過疎地や離島などでも、回線が利用できるよう対応しておくのが今後の課題になってくるでしょう

回線の世帯カバー率の推移
  • 2018年:98.3%(未設備98万世帯)
  • 2019年:98.8%(未設備66万世帯)
  • 2020年:99.1%(未設備53万世帯)
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もちろん、上記のデータを見る限り、光回線が使える地域は増えてはいます。しかしまだ地域によっては使えないところもあるので、あと一歩という状態ですね。

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「志望動機に時間がかかる......」と悩む就活生は多いでしょう。

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向いている人の特徴も紹介! 通信業界の主な4つの職種

通信業界の主な4つの職種

通信業界の職種と聞いて、イメージできる職種が多くない学生もいるかもしれません。職種ごとの業務内容を知ることで、通信業界の仕事が詳しく見えてきます。そこで、通信業界の主な職種と向いている人の特徴を4つ解説します。

①セールスエンジニア

セールスエンジニアは営業担当と協力してクライアントのニーズを正確に汲み取り、提案から納品まで管理します。エンジニアですが、設計やプログラミングはおこないません。

それよりも、営業と一緒にクライアントへ商談するのがメイン業務です。人とコミュニケーションを取ることが多いので、人と話すのが好きな人に向いています

また、技術の専門家として商談に同行するため、常に専門的な技術知識を身につけておく学習意欲の高さも必要ですね。

必要なスキル
  • クライアントの求める要望を的確に把握するヒアリング力
  • 技術的な視点から導入した方が良いシステムを提案する力
  • システムの点検・保守に関する知識

②商品企画・マーケティング

商品企画・マーケティング職は顧客のニーズに沿ったサービスや商品の企画、サービスのブランディング戦略を立てるのが仕事です。

近年、通信業界では通信を軸としたさまざまなサービスを展開しています。事実、KDDIの「7つの事業戦略」によると、金融事業の拡大を含めた7つの事業戦略に取り組んでいることが分かります。

通信業界といっても商品企画・ マーケティング職では、さまざまなサービスの方向性の決定や新商品・サービスの開発、プロモーションなど仕事の幅はかなり広いです

必要なスキル
  • 過去のデータを根拠として仮説を立てる力
  • 業務に携わる専門職への仕事依頼や進行管理をするコミュニケーション能力
  • プロモーションの狙いなどをわかりやすく伝えるプレゼンテーション力
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物事を多角的に考えられたり、0から生み出す仕事がしたいと考えたりしている人に向いていますね。

③ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは常に人々が安心して利用できるようなネットワークシステム構築全般をおこないます。これは生活に必要なライフラインを支える仕事です

通常時はもちろん、通信障害が予測される際は事前にネットワーク対策をして、快適につながるような対策をおこないます。

ネットワーク構築の内容
  • 機器開発
  • システムの提案
  • 設計
  • 保守
  • 運用・サーバー管理など

私たちが不自由なく、インターネットや電話回線を利用できるのはネットワークエンジニアの仕事があってこそなのです。

必要なスキル
  • ネットワークの仕組みや流れを理解する論理的思考力
  • クライアントに状況を説明して理解を促す力
  • セキュリティに関する最新知識
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目まぐるしく更新される技術の進歩についていくため、常に最新技術を吸収するアンテナの高い人に向いていますね。

ネットワークエンジニアについてこちらの記事でも詳しく解説しています。仕事内容や就職活動を有利に進めるためにおすすめな資格についても紹介していますので、あわせてチェックしてみましょう。

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④カスタマーサービス

カスタマーサービスは、ユーザーからの製品やサービスに関する問い合わせに対応します。ユーザーと企業の窓口的な役割ですね。

前述した通り、カスタマーサービスの重要性は上がっています。クレーム対応もおこなうので、常に冷静であることが求められるかもしれません

必要なスキル
  • 顧客の声を丁寧にヒアリングする傾聴力
  • 顧客が抱えている問題点や不満を汲み取る力
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人の相談を聞くのが得意な人や話を聴きながら頭で整理して理解できる力がある人に向いていますね。

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通信業界の内定を獲得するための3つのポイント

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業界の企業の面接で具体的にどうアピールすべきかがわかりません。

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効果的なアピールをするには事業内容と企業で活かせる強みを把握しましょう。志望動機や自己PRの作成に役立つ下地になります。

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就活生

なるほど! 調べる部分が明確化されて、少し楽になりました。

内定獲得するためには企業で活かせる自分の強みを把握して、企業とのマッチ度合いを示したり、企業研究で把握した事業内容から携わりたいものをアピールしたりするのがおすすめです。そこで、通信業界の内定を獲得するためのポイントを3つ解説します。

自己分析により通信業界の企業で活かせる強みを見つける

自己分析により通信業界で活かせる強みを見つけましょう。なぜなら、どんなに能力が高くても、自社に向いていないと判断されてしまうと採用を避けられてしまうためです。

自分の強みを把握する方法
  • 自己分析ツールを使用する
  • 自分史を作る

企業の風土はそれぞれ異なります。そのため、複数の強みを把握しておき、企業ごとにアピールする内容を変更してみましょう

自己分析についてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。

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さらに自分史についてはこちらを参考にしてくださいね。

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簡単3ステップ! 自分史を使った自己分析で説得力をアップしよう

どんな事業に携わりたいかを把握しておく

どんな事業に携わりたいかを把握しておくと、企業研究を徹底していることが採用担当者のに伝わり、志望度が高いと判断されやすいです

志望度が高い人材は入社後もモチベーションを維持して、業績に貢献してくれるかもしれません。特に企業独自の事業だとより好印象につながる可能性があります。

企業独自の事業の調べ方
  • 企業の公式HPを見ておく
  • OB訪問で質問する
  • プレスリリースなどを読んでおく

通信インフラを支えられる体力と精神力の強さをアピールする

通信業界の営業職は成果主義で厳しいノルマが課せられており、ノルマを達成するまで長時間の残業が発生する企業も一定数あります。

また、購入した端末や契約している通信サービスの問い合わせも多いです。普段から顧客との直接やり取りする事務職やカスタマーサポートでは、クレームにも柔軟な対応が必要になるでしょう。

体力的にも精神的にも強さが求められる業界のため、その点をアピールすると内定獲得に近づける可能性が高いです

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成果主義の会社は年功序列ではないので、その分出世しやすいのがメリットです。上昇志向の強さも高評価につながるかもしれません。

技術職の場合はスキル+資格をアピールする

技術職の場合はスキル+資格をアピールしてみてください。新卒採用では基本的にポテンシャルを評価しますが、技術職ではスキルや資格が他の職種より評価されやすいためです。

たとえば、情報系大学で学んだネットワーク技術者としてのスキルがあれば、積極的にアピールしましょう

また、志望職種で役立つ資格を取得しておくのもおすすめです。資格を取得する場合は実務経験で役立ったり、キャリアアップしやすかったりするものを選びましょう。

技術職におすすめの資格
  • ITエンジニア職:ITパスポート試験・基本情報技術者試験・ネットワークスペシャリスト試験
  • 電気系技術職:工事担任者・電気通信工事施工管理技術試験・電気工事士
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資格を取得できてない状態でも「資格の取得に向けて勉強中」と記載しておくのがおすすめです。入社意欲の高さをアピールできるので、有効活用してみてくださいね。

辻 華菜子

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通信業界で求められる人物像はほぼ共通している

この業界は国内だけにとどまらず、世界的な規模でシェア争いをしており、非常に速いスピードで技術革新がなされています。たとえば携帯電話であれば、新製品、新サービス、新世代型などが短期間のうちに次々と登場しているように、変化が激しく、企業間競争も熾烈です。

したがって、求められる人物像としては、変化を恐れず楽しむ柔軟性、失敗を恐れないチャレンジ精神、スピーディーな決断力と行動力、指示待ちではなく自ら主体的に動く積極性、困難にもめげない粘り強さ、情熱や闘争心、世の中の動きや最先端のモノに対する好奇心・探求心、周囲を巻き込むバイタリティーなどです。

大手企業の採用情報や企業理念から業界全体の求められる人物像が把握できる

これらの人物像は、大手通信企業のNTT、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクのホームページの採用情報や、理念、社長のメッセージを見ると、ほぼ共通して求められる人物像と言えるでしょう。この4社は大手企業ですし、人気もあり、多くの学生が志願することから競争も高く、求める人物像もハイレベルですので、難易度は高くなっています。

綿密な業界研究、企業研究が必要で、応募書類も面接対策もしっかりと練り上げることが大事です。かなりのプレゼン力も問われることでしょう。

3ステップで完成!通信業界の志望動機の書き方

通信業界の志望動機の書き方

志望動機には、どの業界の企業でも言える内容ではなく独自性を盛り込み、他の就活生と差別化を図る必要があります。これから解説する手順に則って、自分なりの志望動機を書き上げてみましょう。

早めに志望動機が作成できれば、他の選考対策に割ける時間が多くなります。選考が差し迫っている学生にとっては、嬉しいポイントですね。ぜひ、解説する書き方を試してみてください。

①通信業界を選んだ理由を書く

「なんとなく人気の業界だから」という理由で通信業界を志望している学生もいるのではないでしょうか。

しかし、通信業界を選んだ明確な理由は明確にする必要があります。

なぜなら、あやふやな理由では入社意欲を感じられないためです。入社意欲が低い学生は内定を出しても、他の第一志望の企業に受かってしまった場合、内定を辞退される可能性があります。そのため、企業としても採用を悩むポイントになるでしょう。

「他の業界でできるのでは?」と自分で感じてしまう内容では、志望動機としては不十分です。次に通信業界でないといけない理由にするコツを紹介します。

通信業界の課題や展望に絡めた内容がおすすめ

通信業界に関係する問題意識を持っている学生は重宝されやすいでしょう。

通信業界の課題や展望など豊富な業界知識があるから、問題意識を持つまでに考えが発展するのです。それだけ業界について考えている学生は志望度も高い可能性がありますよね。企業側は志望度が高い学生なら入社後もモチベーションを維持して、働いてくれると判断してくれるため、課題や展望に絡めて志望動機を作成しましょう

たとえば、「ゼミの合宿で行った離島では光回線が通っておらず、不便な思いをしている人もいました。全ての地域で平等にインターネットが使えるようにしたい」など、課題点とこれからの展望の両方が伝えられる内容です。

課題に絡めて話すと、通信業界に入って成し遂げたいことが伝わやすく、通信業界でなければならない理由を採用担当者に納得してもらえるでしょう。

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通信業界は伸びている業界なので、多くの学生は将来性の高さにフォーカスしがちです。課題から考えていることを話すだけでも、他の学生の志望動機にはない独自性が生まれるかもしれませんね。

②応募先企業を選んだ理由を書く

企業を選んだ理由は他の企業と差別化してアピールすることが大切です。差別化を図れていない内容では印象に残らず、他の学生に埋もれてしまいます。ただ、通信業界の企業はトレンドの移り変わりが早さから、着手するスピードが異なるだけで結果的に類似した事業をおこっている場合が多いかもしれません。

そこで企業独自の内容の志望動機を作成するには、今後の経営戦略にフォーカスしてみるのをおすすめします。今後の経営戦略を知るにはIR情報を利用しましょう。

  • IR:企業が株主や投資家向けに経営状態や財務状況、業績の実績・今後の見通しなどを広報するための活動

たとえば、新料金の改正を検討しているなど他の企業が着手していない内容が狙い目ですね。

IR情報からは今後の伸びそうな事業など将来的な企業独自の強みも把握できます。上記の方法なら他の就活生との差別化もはかれるため、今後の経営戦略に触れた志望動機に仕上げてみてはどうでしょうか。

企業に合った人物像とマッチした内容にする

企業は活躍する人材を求めています。そのため、その企業の求める人物像とマッチした志望動機の内容にすると、企業からも評価を受けやすいと言えます

企業風土や業務内容にマッチしない人材は本来の能力を発揮できず、業績に貢献できないかもしれません。

ただ、職種や配属先の部署によって求める人物像はやや違います。総合職採用の場合、採用担当者が「この学生は営業職向きかも」と配属先をイメージして採用している場合もありますね。

企業が求める人物像を見極める方法
  • 採用サイトを確認する
  • 社長の著書やインタビューを読んでおく

上記から企業に合った人物像を読み取り、マッチする内容に仕上げると採用担当者からも良い評価をもらえるかもしれませんね。

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一方で調べてみた結果、その企業が求める人物像が自分の強みとかなり異なる場合は応募しない方が良いかもしれません。入社後のギャップを感じて、早期離職してしまう可能性があります。

③どのように貢献できるのかを書く

企業は自社の業績に貢献できる人材を求めています。業務内容と学生時代の経験をリンクさせて、自社で働く姿が想像できるような具体的なアピールが必要です

たとえば、販売職のアルバイトで培ったコミュニケーション能力と顧客のニーズを把握する能力を活かせれば、通信業界のセールスエンジニアとして活躍できるかもしれません。

そのため、業績に貢献できる人材であるアピールを忘れずにおこないましょう。

具体的な入社後のビジョンも記載しておく

具体的な入社後のビジョンも記載しておきましょう。なぜなら、入社後のビジョンがある人は長期的に定着してくれると考えられるためです

短期離職されると、採用コストが無駄になるなど企業側にデメリットしかありません。企業的には長期的に定着できそうな学生の方が採用に踏み出しやすくなりますよ。

3・5年後のビジョンの例
  • 3年後:営業職として月の契約獲得件数で部署1位になる。
  • 5年後:異動して新サービスの企画に携わる。

ただ、移り変わりの激しい業界なのであくまでビションだと割り切っておきましょう。

「必ず新サービスの企画に参加したい」と断定してしまうと、柔軟性がない学生だと判断されやすいです。「新サービスの企画に携わり、経験を積みたい」など今後の流れ次第で他の選択肢もあることを意識して伝えてみてくださいね。

酒井 栞里

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志望動機を作成する際は想定される質問にどう答えるかまで考える

エントリーシートや履歴書の志望動機は字数が限られているため、前述の「通信業界の志望動機の書き方」を参考に3つのポイントを押さえて、簡潔で論理的な文章構成をすることは最低限の要素です。特に激しい競争をしている競合他社がある中で、「なぜ自社を選択したのか」はどの企業も気になるところでしょう。

面接に進んだ場合は、「その理由では別に弊社でなくとも、A社やB社でもいいのではないですか」という圧迫面接になることもあります。その時、あなたはどう答えますか。この質問をすることで面接官は、あなたの困難な状況に遭遇した場合の対応力やストレス耐性も見ているのです。志望動機を作成する際は、面接で想定される質問も念頭に置き、どう答えるかも考えた上で書くといいでしょう。

各社の過去の面接で出された質問を把握しておく

各社の過去の面接で出された質問を知ることも大事ですよ。それらの質問は企業側が知りたいことであり、あなたの採否が判断されるポイントの一つでもあります。それを志望動機に盛り込むことで、面接官を納得させることにもつながるかもしれません。一例ですが「今後社会で必要だと思うコンテンツはなんですか」「弊社の技術を使った新サービスを一つ考えてください」「競合するA社をどう思いますか」という質問もあったようですよ。

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通信業界の志望動機のOK・NG例文5選

通信業界の企業に面接で志望動機を伝える際のOK・NG例文を5つ用意しました。OK例文は前述した手順を網羅しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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NG例文のような志望動機を作成しないように、悪い部分も把握しておきましょう。

OK例文①入社意欲をアピール

例文

私は通信サービスを多くの人に届けたいと思い、御社を志望しました。御社はISPの国内トップシェアを誇り、どこの地域の人にも通信サービスで便利な生活を提供しています。

私は大学時代、離島のボランティア活動に参加しました。島ではPCの使い方がわからない高齢者の方がたくさんいました。そこで私は誰でも使えるようなマニュアルを作ったり、わかりにくい部分は言葉で補足したりしました。最終日には参加した人がGoogle検索やワードでの文書作成など初歩的な技術を身につけられました。目標である回線の通る地域を増やせるように、コミュニケーション能力とニーズに答える力を活かして、御社の通信サービスの普及に貢献したいと考えています。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

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業界・企業の志望理由、入社後のビジョンも明確化されており、入社意欲が伝わる内容でした。どのように貢献できるかがわかりやすく、将来的に戦力になれそうな印象につながるかもしれません。

OK例文②開発実績をアピール

例文

私は誰もが信頼して使えるネットワークを構築したいと考え、御社を志望しました。御社は障害がほとんどのない安定した通信が魅力であり、高い顧客満足度を誇ります。特に通信障害が起きそうな場面を事前に予測して、対策を立てるなど危機管理力が業界トップクラスだとお聞きしました。

学生時代、授業中にデータベースのアクセスが集中して、サイトに入れない状況が多々ありました。そこで簡易的なものではありますが、代替のデータベースを作成しました。結果的に臨時のデーターベースとして大学から公認していただきました。このようなスキルと経験を活かして、誰も通信で困らないようなネットワークを構築していきます。

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通信業界への理解度が高く、志望度の高さを感じる内容でした。即戦力レベルの技術力にもかかわらず、「簡易的」と謙虚な言葉を使っており、ただの自慢にならないように配慮していますね。

OK例文③主体性の高さをアピール

例文

私は通信サービスにより便利な世の中を作りたいと思い、御社を志望しました。御社は業界ても新プランなどの先手を打ったり、金融事業を展開していたりと便利な世の中を作るために企業努力をしています。

私は学生時代、サッカー部の主将として前年度には不必要な部の制度を撤廃したり、必要なルールを部員同士で話し合い再構築をしました。その結果に練習に集中でき、リーグでは3連覇を達成しました。将来的に消費者ニーズに沿ったサービスを企画するためにも、これまでの伝統を大切にしながら積極的な行動をして、御社の業績に貢献したいと考えています。

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企業と自分の強みが合致していることがわかる例文でした。企業で活躍できる印象につながるエピソードがあり、採用担当者も働く姿を想像しやすいかもしれません。

志望動機がまとまらない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ!

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NG例文①企業が求める人物像とズレている

例文

私は固定通信の契約を増やしたいと思い、御社を志望しています。御社は固定通信の業界一の契約数を誇り、自宅にあった固定電話も御社の回線でした。私は居酒屋のアルバイトでは無遅刻・無欠勤でシフトに穴をあけたことがありません。真面目な勤務態度により、店長に信頼してもらっていました。この強みを活かして、御社でも顧客から信頼を勝ち取り、業績に貢献したいと考えてします。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

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主体性のある人材を求めている企業では、真面目さをアピールすると指示待ち人間な印象につながる可能性があります。また、固定通信の契約は下火になっており、今後増える可能性は低いので志望理由としては的外れかもしれませんね。

NG例文②具体的に貢献できる点を記載できていない

例文

私は情報サービスを通じて、海外と日本をつなげたいと考え、御社を志望しました。御社は海外のネットワーク通信にも強みがあり、国内外問わず人と人をつなぐ仕事ができると感じました。私はイギリスに短期留学していた時、ホームシックになってしまいました。その際に日本にいる友人や家族と電話することで心が落ち着き、ホームシックから脱却できました。留学での経験を活かして、国内と海外をつなげられるように貢献したいと考えています。

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キャリアアドバイザー

留学の経験をどのように活かせるのかが伝わりませんね。自分を採用するメリットを提示するためには、語学力の高さや留学での課題を解決したエピソードなどを伝えましょう。

清水 沙也香

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インパクトのある志望動機を作成するには競合他社の企業研究も必要

通信業界は競合他社に先んじた独自の新サービスを生み出すべく技術革新が日進月歩。そのため、将来の新たな技術やサービスの方向性、顧客のニーズなど先を予測する力も重要視されます。これはまだ専門知識もない学生の皆さんにとっては容易なことではありませんが、志望動機の冒頭に、将来を見据えたどんな仕事や夢を志望企業で実現したいかを述べるとインパクトは強くなることでしょう。

そのためには競合する複数の企業の研究をしっかりとおこなう必要があります。ノートやエクセルに一目で各社の特徴が解るリストを作成するのも一つの案です。各社の理念、社長のコメント、事業内容、IR情報、求める人物像、スローガンなどを見てみましょう。各社のCMを見て、数秒間のCMの中にどんなメッセージが込められ、消費者に何を伝えようとしているのか、また各携帯ショップに行って、商品のどんな見せ方、売り方、お客様の接し方を比較したりして、あなたなりの所感をメモするのもいいでしょう。

その比較リストから見えてきた各社の魅力、課題も記入しておきましょう。そのリストを面接時に示しながら、あなたなりに分析した結果を志望動機につなげていくのも良いのではないでしょうか。

通信業界の理解を深めて内定獲得につなげよう

通信業界への就職を検討している場合は、課題と展望などの理解を深めるのをおすすめします。面接で課題に対する質問をされても対応できる可能性が高いです。豊富な業界知識をアピールして、内定獲得につなげましょう。

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