目次
- 電力会社の志望動機には「企業理解」が必須! 4ステップの作成法を知ろう
- 志望理由別に紹介! 電力会社の志望動機例文8選
- ①地域に貢献したいから
- ②人々の暮らしや経済に貢献したいから
- ③再生可能エネルギーなどの技術に興味があるから
- ④エネルギー問題の課題解決に取り組みたいから
- ⑤影響力の大きな仕事に携わりたいから
- ⑥インフラ系の仕事に関心があるから
- ⑦志望企業の成長に貢献したいから
- ⑧志望企業で働く社員に魅力を感じたから
- この流れで作成しよう! 電力会社への志望動機の作成法4ステップ
- ステップ①電力会社に関する知識を身に付ける
- ステップ②電力会社での理想の働き方を明確にする
- ステップ③志望企業でなければならない理由を整理する
- ステップ④アピールできるポイントをピックアップする
- 3段構成が基本! 電力会社の志望動機の伝え方
- ①電力会社を志望した理由を簡潔に伝える
- ②多くの電力会社のうち志望企業でなければならない理由を具体的に伝える
- ③電力会社の社員として入社後にどのように活躍したいかを伝える
- 志望する電力会社の理解を深める3つの情報収集法
- ①志望する電力会社のインターンや説明会に参加する
- ②電力会社に就職したOB・OGに話を聞く
- ③志望する電力会社のSNSでの発信をチェックする
- 電力会社への志望動機作成に役立つ3つの業界トレンド
- ①設備の高経年化
- ②電力卸売の全面自由化による新規参入
- ③再生可能エネルギーへの代替
- 自分にしかかけない電力会社への志望動機を作成して選考を突破しよう!
電力会社の志望動機には「企業理解」が必須! 4ステップの作成法を知ろう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。電力会社への就職を目指している学生から、よくこんな相談をもらいます。
「電力会社の志望動機は何を書けば良いですか?」
「自分の志望動機が電力会社の志望動機としてふさわしいのかがわかりません」
電力会社に対し、ぼんやりと「社会に欠かせない仕事」というイメージはあっても、具体的にどのような仕事なのかまでは説明ができない人もいるのではないでしょうか。そのような状態で志望動機を書いても、内容がありきたりなものになってしまいがちです。
大切なのは、志望する電力会社への理解を深めることですよ。特に電力会社は扱っている商材が限られているため、企業ごとの特徴・違いをきちんと理解してから志望動機を考えることが重要です。
この記事では、電力会社の特徴や業界のトレンドまで詳しく解説したうえで、志望動機の書き方を解説します。志望動機の例文も紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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志望理由別に紹介! 電力会社の志望動機例文8選
電力会社の志望動機を作成しようと思っても「どのような内容が良いのかわからない」「そもそもイメージがわかない」という人もいるのではないでしょうか。
そのようなときは、まず例文を参考にしてこれから作成する志望動機のイメージを膨らませましょう。
ここからは、志望する理由別に電力会社の志望動機例を紹介します。例文を参考にしながら、自分の場合はどのような志望動機が作成できるか考えてみてください。
①地域に貢献したいから
私は、電力事業を通じて文化財の多い〇〇市へ地域貢献したいと思い、貴社を志望いたします。ゼミナールの研究で、〇〇市は少子高齢化により文化財の継承に課題があることを学び、地域に貢献したいという思いが強くなりました。
説明会で、貴社のエネルギーマネジメント事業は電力供給だけでなく、移住者の増加につながっていると知りました。さらに貴社のCSR活動でおこなっている文化財の電気設備点検など、電力供給以外でも〇〇市の発展を支えている点で貴社のビジョンに共感いたしました。
ゼミナールでの研究を通し課題に対し真剣に向き合ってきた姿勢を活かして、将来的にはエネルギーマネジメント事業のような地域エリアを支援する事業にかかわりたいと思い貴社を志望いたします。

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志望する理由が具体的に伝えられており、志望度が高いことがわかりますね。
②人々の暮らしや経済に貢献したいから
私は電力供給を通じて、経済発展に貢献したいと思い貴社を志望いたします。アジアの貧しい地域へ留学した際に、多いときは1日に3回停電があり、電力の安定供給の重要性と海外の電力技術の乏しさに課題を感じました。
貴社は海外への発電事業に力を入れており、日本にとどまらない経済発展へ貢献している事業範囲の広さに感銘を受けました。さらに企業との協働でポイントサービスの導入なども積極的に推進をしていることを知り、地域の経済発展のために電力事業以外へ力を入れていることに魅力を感じています。
入社後は留学経験を活かして、将来的には海外事業への貢献をしたいと思っています。

キャリア
アドバイザー
留学での経験が具体的に語られており、志望度の高さと本気度が伝わります。納得感がある志望動機にできていますね。
志望動機として「社会貢献がしたい」ということをアピールしたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。社会貢献を軸とした志望動機の書き方を詳しく解説しています。
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③再生可能エネルギーなどの技術に興味があるから
私は、発電の最先端技術を探求するリーディングカンパニーとして、電力供給事業に取り組む貴社の姿勢に強い魅力を感じ志望いたしました。
大学で再生可能エネルギーの高効率化について研究しており、貴社のバイオマス発電の利用割合が国内トップクラスという点や、その技術力の高さに興味を持ちました。研究をしていくなかでより興味が強くなり、業界トップの貴社への事業貢献をしながら自身の技術力を高めたいと思うようになりました。
入社後は研究によって身に付けた知識を活かし、技術職としてより効率化された発電機開発に貢献します。

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アドバイザー
技術職の志望であれば、このように授業や研究室で取り組んでいることをアピールすると入社後の活躍のイメージが湧きやすいですね。
④エネルギー問題の課題解決に取り組みたいから
私は、貴社に入社してエネルギー問題の解決に取り組みたいと思い志望させていただきました。
大学時代に複数の国へ旅行に行った経験から、海外のエネルギー問題の深刻さや安定供給の重要さを痛感いたしました。それ以降、こういった問題の解決に取り組めるような仕事に就きたいと考えておりました。
貴社では、国内だけでなく海外のエネルギーインフラが未整備な国々への支援を推進しており、その姿勢に強く共感しております。貴社の一員として、私自身が強く課題意識を持つ海外のエネルギー問題に貢献し、同時に貴社にも貢献していきたく思っております。

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アドバイザー
海外にも目を向ける視野の広さと、自分の希望を掲げながらも企業に貢献する意思がアピールできていますね。
ほかにもエネルギー業界について興味がある場合には、こちらの記事がおすすめですよ。
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⑤影響力の大きな仕事に携わりたいから
私が貴社を志望するのは、影響力が大きく、かつ多くの人の役に立てる仕事がしたいという思いを最もかなえられる環境にある企業だと考えたためです。
貴社は圧倒的なシェア率で国内の電力安定供給を支えているのみならず、海外にも広く事業を展開されており、海外のエネルギーインフラの整備にも力を入れています。
本当に電力を必要とする人へ、自分たちの力で電力を届ける、という社訓にも感銘を受けており、私自身が掲げる理想的な働き方や価値観と合致するところがあると感じております。
国内はもちろん、海外へグローバルな展開を見せる貴社の一員として、多くの人の暮らしを支え、貢献していきたいと思っております。

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アドバイザー
企業研究をしっかりとしていることが伝わる内容にできていますね。企業の価値観と自分の思いが一致していることがわかって志望度の高さがうかがえます。
⑥インフラ系の仕事に関心があるから
私は学生時代から人々の暮らしを支えるインフラの仕事に興味を持っており、貴社を志望いたしました。
大学での学びや日々の生活を通して、インフラのなかでも電気というエネルギーが私たちの日常や社会活動の根幹であることを学びました。特に電力業界においてトップのシェアを誇る貴社でこそ、「インフラの仕事にかかわり人々の暮らしを豊かにしたい」という希望が高いレベルで果たすことができると考えております。
貴社に入社後も人々の生活基盤を支える一端を担っているという大きな責任を胸に、安定的な電力供給に貢献していきたいと思っております。

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アドバイザー
インフラ系のなかでもなぜ電力会社なのか、どうして志望企業なのかが明確にされている良い志望動機ですね。
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⑦志望企業の成長に貢献したいから
私が貴社を志望する理由は、法人向けのサービスを通じて環境問題の側面から多くの企業成長に貢献したいと思ったためです。
製造系企業のインターンシップへ参加したときに、SDGsに取り組むノウハウがなく環境問題へ取り組めていないという声を聞きました。SDGsの知名度は高まっているものの、実際に課題解決に取り組むには高いハードルがあるということに課題を感じました。
このような課題を解決する貴社の法人向け省エネルギーや脱炭素コンサルティングサービスを知り、企業の成長支援へ取り組んでいることに魅力を感じました。
入社後は顧客の目線に立って考えられるという強みを活かして、将来的には法人向けのサービス事業に貢献したいと思います。

キャリア
アドバイザー
なぜ企業の成長支援をしたいのかという具体的なエピソードから、具体的なサービスも書かれているため、その企業の何に魅力を感じているかがわかりやすいですね。
⑧志望企業で働く社員に魅力を感じたから
社員一人ひとりが責任感を持って仕事に取り組んでいる姿に惹かれ志望いたします。説明会に参加した際に、社員のパネルディスカッションにて「自分の気の緩みが数百人の生活に影響することを常に意識している」と話してらっしゃったことに責任感の強さを感じました。
私は大学のサッカー部でキャプテンを務めていましたが、就任当初に私のマイナス発言によってチームの勝率が下がってしまったことがありました。その反省からプラスの発言を心がけることでチームが士気を取り戻し、目標としていた県大会へ進出することができました。
この経験から、責任感を持って物事に取り組む重要性を学びました。貴社で働いてらっしゃる方は、一人ひとりが強い責任意識を持って仕事に取り組んでおられます。その一員として、私も「自分の仕事で人々の生活を良くする」という責任感を持って仕事をしていきたいと感じております。

キャリア
アドバイザー
社員に対してどう魅力を感じているのか、具体的に説明されているのが良い点ですね。自分自身の経験もふまえて志望動機が作成されており、なぜ社員の発言に共感したのかもわかる例文になっています。
この流れで作成しよう! 電力会社への志望動機の作成法4ステップ


就活生
例文を参考にしたので、電力会社への志望動機のイメージがわきました! ただ、自分で書くとなるとなかなか難しくて……。

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アドバイザー
急に例文どおりに書くことはできません。志望動機を作成するうえでは、3ステップを意識することが大切です。
電力会社への志望動機を作成するうえでは、電力会社に関する知識を身に付け、それを自分自身に置き換えてビジョンを描き、志望動機としてアピールにつなげることが大切です。
ここからは、志望動機を作成するうえで必要な3ステップについて解説していきます。参考にしながら一緒に志望動機を作成してみてくださいね。
ステップ①電力会社に関する知識を身に付ける
志望動機を作成するうえでは、まず志望する企業への理解を深めることが大切です。特に仕事内容については、前提知識として理解しておく必要がありますよ。
ここでは、志望動機を作成するうえで必ず理解しておきたい、電力会社の仕事内容について解説します。よく確認し、電力会社の立ち位置を正確に理解したうえで志望動機作成に臨みましょう。
電気業界の仕事については、こちらの記事でも詳しく解説しています。参考にして知識を身に付けましょう。
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電気業界を目指すなら業界の構造やビジネスモデルの成り立ちが欠かせません。この記事ではキャリアアドバイザーが電機業界のおすすめ企業から具体的な就活対策まで解説します。
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電力会社の仕事内容
まずはじめに、そもそも電力会社とはどのような特徴があるのか確認をしましょう。就活生が押さえておくべきポイントとして、以下の3つが挙げられます。
- 生活を支えるインフラの一つ
- 常に安定的な電力供給が求められる
- 自然災害リスクがある
電気は我々の生活に欠かせないインフラの一つです。電気の供給がなければ生活ができなくなるだけでなく、通勤や仕事にも影響してしまうため安定的な供給が求められます。
一方で、電力を供給する発電所は大規模な自然災害発生時に影響を受けてしまうこともある点は覚えておきましょう。
経済産業省が東日本大震災の被害状況の調査結果をまとめた「3月11日の地震により東北電力で発生した広域停電の概要」によると、2011年の東日本大震災では8日間で約94%停電が解消しましたが、なかには3カ月以上かかった地域もありました。

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アドバイザー
人々の生活に欠かせない仕事である分、こうした緊急時には迅速な対応が求められるのも電力会社の特徴です。責任感の高さが求められる仕事といえますね。
キャリアアドバイザーが読み解く!電力会社のビジネスの仕組み
電力会社は「発電・送電・電力販売」で成り立っている
電力会社の利益は「電力販売」で得た収益から「発電」と「送電」にかかるコストを差し引いた分になっています。
まず発電所を所有している電力会社は、販売する電力を火力発電や水力発電などさまざまな方法で「発電」しています。その後販売するために電気を届ける「送電」をおこないます。この「発電」と「送電」までは電力会社が負担をするコストになるので、最小限に抑えることが求められますね。そして販売会社や家庭へ電力を販売することで収益が発生するのです。
そのため電力会社は安定供給だけでなく、より低コストで発電し届けることが求められているということですね。
ステップ②電力会社での理想の働き方を明確にする
電力会社についての基本的な知識を身に付けることができたら、次に必要なのはどのような働き方ができるのかを確認し、自分にとっての理想の働き方を明確にすることです。
電力会社に入社後どのような働き方がしたいかを考えておくことで、志望動機のなかでも「将来やりたいこと」について具体的に言及できるようになります。この先の内容をしっかりと確認し、自分に合った働き方は何かを考えてみてください。
電力会社の営業職の働き方例
電力会社での働き方の一つとして、営業職が挙げられます。営業職は自社の電力供給サービスを営業する職種です。電力販売は一般家庭だけでなく法人もあるため、取引先によって2種類に分かれます。
- 法人営業:商業施設や工場、ディベロッパーなどへ向けて、既存のサービスや省エネルギープランの提案をする
- 家庭向け営業:一般家庭に向けて、その顧客に合った電力プランやサービスの提案をする
法人営業か家庭向け営業かで、商材も働き方も大きく異なります。ターゲットも違うので、営業手法も変わってきますよ。同じ営業でも向き不向きがあるので、どちらが自分に向いているのかはしっかりと見極めることが大切です。

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アドバイザー
新卒採用では、次に紹介する事務職と同じ枠で募集されていることも多いですね。
なかには「営業は自信がない」と感じる人がいるかもしれません。ですが、単なる思い込みのことも多いため、不安な人はこちらの記事もチェックしておきましょう。
営業に向いてないは思い込みかも! 悩みや業界から見極め方を解説
法人向け営業は「toB」と呼ばれることもあります。toBの仕事についてより詳しく知りたい人には、こちらの記事もおすすめですよ。
BtoB営業とは? 業界や仕事内容、向いてる人|志望動機例文付き
一般の顧客へ向けた営業は「toC」とも呼ばれます。toCの仕事についてはこちらの記事で解説しているので、参考にして理解を深めましょう。
BtoCって? 就活生なら知っておきたいBtoBとの違いや有名企業
電力会社の事務職の働き方例
電力会社に限らず企業経営を支える事務職も多数あります。電力会社の新卒採用では、営業職に配属された後に、将来的に事務職部門へ配属されるようなイメージですね。
- 経営企画:企業の経営方針や新規事業の企画をする
- 広報:社外に向けたプレスリリースを担当する
- 調達:燃料輸入のために価格交渉や通関手続きなどを担う
- 法務:コンプライアンスや法律のチェックをおこなう
- 経理・財務:企業の損益や請求処理をする
どの仕事も、電力会社の仕事をスムーズに進められるようサポートしたり、顧客へ安定的な電力供給をするために尽力したりと、同様に責任感のある役割を担っています。
「社会貢献がしたい」という強い意思をどのように活かしていきたいか、という観点で考えると、理想の働き方が見えてくるでしょう。
このように事務職と言ってもさまざまな職種があるため、こちらの記事を参考にして事務職そのものへの理解も深めておきましょう。
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電力会社の技術職の働き方例
電力会社では電気の販売だけでなく発電機能も持っているため、さまざまな技術職が求められています。
- 電気系:送電や変電、配電の技術的な点検・チェック
- 機械系:タービンなど設備機器の点検調査
- 土木建築系:土木部門で電源開発地の調査など/建築部門で電気所建物の設計・建築
- 情報系:情報システムの開発・運用
技術職の採用では、応募時点で細かい系統が分かれていることは少なく、採用後に担当する仕事が決まることが多いですね。
技術職へエントリーするときには、意識するべきポイントが営業職や事務職とは大きく異なります。技術職の志望動機で失敗しないために、あわせてこちらの記事をチェックしてください。
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ステップ③志望企業でなければならない理由を整理する
電力会社での仕事内容に関して理解ができたら、次に必要なのは志望企業でなければならない理由を整理することです。複数ある電力会社のなかから、なぜ志望企業を選んだのかを明確にしましょう。
ここでは、志望企業でなければならない理由を整理する方法について2つ解説します。参考にしながら「自分の場合はなぜこの電力会社でなければならないのか」をしっかりと考えてみてください。
志望するきっかけの経験を振り返る
電力会社のなかでもなぜその企業を志望するのかは、自分の経験から見つかることがありますよ。これまでの経験を丁寧に振り返り、なぜ電力会社に興味を持つようになったのか、源泉となる出来事がないかを考えてみましょう。
- 大学で再生可能エネルギーについて調べるなかで、志望企業が国内で最も力を入れていることがわかった
- 昔から身近な電力会社であり、自分の故郷に貢献することを考えたときにこの企業でなければならない、と思った
興味を持ったきっかけとなるエピソードは、入念な自己分析をすることで見つけやすくなります。ただぼんやりと考えるのではなく、自己分析ツールなどを活用しながらこれまでの経験を振り返ってみてくださいね。
自己分析が不安な人は「自分史」を使うと簡単に経験を振り返ることができますよ。誰でも簡単にできるので、こちらの記事を参考にして試してみてください。
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働く社員や風土について理解しておく
志望動機を考える際に、その企業で働いている社員や企業風土についてしっかりと調べることでほかの企業に当てはまらない志望動機が作れますよ。
特にインターンなどに参加し、実際に働く社員や職場の雰囲気を理解したうえでどのような点を魅力に感じたのか、その企業で働くイメージができたか、どのようなイメージとなったかなどを明確にすることで志望企業でなければならない理由を整理しやすくなります。
- インターンへの参加
- 企業のホームページやパンフレット
- 社員の口コミ
とは言っても、どのような社風の企業が自分に合うかわからない人もいますよね。そのような人は、こちらの記事を参考にすると自分にあった企業が見つかりますよ。
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入社後に後悔しないためにも、社風の理解はとても大切です。今回の記事ではキャリアアドバイザーが、なぜ社風を理解することが大切かを解説した上で、社風を把握するための切り口や方法を紹介していきます。業界ごとの社風の傾向も紹介しているので、自分に合った企業探しの参考にしてみてください。
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ステップ④アピールできるポイントをピックアップする
最後に、志望企業へ入社した際に活かせる能力がないかを考えてみましょう。それをアピールポイントとして押し出すことで、入社意欲と同時にあなたの魅力を伝えることもできますよ。
企業へアピールできる強みのうち、特に電力会社の志望動機に活かしやすい強みを4つ解説するので、自分に当てはまるものがないか確認してみてくださいね。
社会に役立ちたい貢献志向が強い
電気は生活するうえで欠かせない存在で、電力支援をすることは社会に貢献しているとも言えます。
人々の生活や電車などの交通機関、企業の経営活動に直接影響を与える業界だからこそ、「社会への貢献意識」が強い人は向いている業界ですね。

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紹介したように電力発電は環境問題にも直結するため、電力供給以外にも社会に貢献できることは多数ありますよ。
顧客との信頼関係を築くコミュニケーション能力がある
電気は生活を支えるインフラなので、安定的な電力供給をするためには社内外問わず円滑なコミュニケーションが必要とされます。
そのためコミュニケーション能力が高い人は、チームで仕事をすることが多い電力会社で入社後にも活躍できますよ。

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コミュニケーション能力が高い人は、電力会社同士の競争が激化しているなかでも顧客との信頼関係を築きやすく、より多くの顧客獲得につながる可能性がありますよ。
特にコミュニケーション能力の高さを長所として押し出したい場合は、こちらの記事がおすすめです。参考にしてみてください。
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安定供給にこだわり真面目に取り組む姿勢がある
電力会社のサービスが多角化しているとはいえ、やはり人々の生活に欠かせないインフラであることに変わりはありません。電力会社の仕事は安定供給が最優先になるため、技術職は特に日によって残業対応が発生したり深夜帯での作業が発生することもあります。
このような仕事の対応にも真面目に取り組む姿勢がある人は、面接官からの評価が得られるだけでなく、入社後にさまざまな仕事を任せてもらえるようになりますよ。
競争に必要なチャレンジ精神がある
競争で勝ち残るためにはコミュニケーション能力があるだけでなく、自ら機会をつくり飛び込んでいくこともときには必要になります。安定供給が求められている一方で、チャレンジ精神がある人も電力会社で活躍できますよ。
他社との差別化を図るためには、新規で参入している異業種の企業について分析することも大切です。ときにはプランを自分で考案するなど新しい挑戦をすることも必要になります。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!電力会社に向いている人の特徴
真面目・コツコツタイプの人は特に電力会社が向いている
電力会社では、任された仕事をきちんとこなす真面目な姿勢がとても重要です。仕事によってはルーティンになることもありますが、手を抜かずに取り組むことも求められていますね。
電力会社で必要とされている真面目な姿勢をアピールするためには、コツコツと取り組んできた勉強や部活・サークル、アルバイトなどのエピソードを伝えられると良いでしょう。成果や結果がないと悩んでいる学生がいるかもしれませんが、継続していることも立派な成果の一つです。
自分にとってはプラスだと思っていない経験でも、電力会社の選考では評価されることもあります。自分の経験を過小評価せずに、「向いている人の特徴」に一致するものがあれば志望動機でもアピールするようにしましょう。
3段構成が基本! 電力会社の志望動機の伝え方

志望動機をまとめるときには、誰が読んでも内容をすんなり理解できるような魅力が伝わりやすい構成を意識することが大切です。
ここでは、電力会社への高い志望度が伝わる志望動機を書く方法を3段構成で解説していきます。一緒に志望動機を組み立て、あなたの魅力と熱意が十分に伝わる内容に仕上げましょう。
①電力会社を志望した理由を簡潔に伝える
まずは「なぜ電力会社を志望するのか」理由を簡潔に伝えましょう。インフラのなかでも電力会社を志望する理由が伝えられないと、あなたの熱意を十分に伝えることができません。
電力会社の特徴だけでなく、同じインフラ業界の企業はどのような特徴があるのかも調べておくと差別化のポイントが見つかりやすくなりますよ。

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まずは質問に対して簡潔に答えることを意識しましょう。説明などから入ってしまうと何の話をしているのかが相手に伝わらず、熱意が伝わりにくくなってしまいます。
②多くの電力会社のうち志望企業でなければならない理由を具体的に伝える
次に電力会社のなかでも「なぜその企業を志望するのか」を語り、その企業を志望する熱意をアピールしましょう。電力会社を志望する熱意が伝わったとしても、ほかの企業に当てはまってしまう内容では、入社の意欲が伝わらなくなってしまいます。
エントリーをする企業のサービス内容など、他社との違いをきちんと理解しておきましょう。
③電力会社の社員として入社後にどのように活躍したいかを伝える
どんなに志望する熱意が高かったとしても、企業からすると採用するメリットがなければ内定獲得はできません。採用するメリットを感じてもらうためにも、自分の強みや取り組んできたことを活かして、どのように企業へ貢献したいかを考えましょう。
どのように貢献するかを考えるときにも、企業の事業内容やサービスを調べておくと、どのように自分の経験が活かせるかイメージが湧きやすくなりますよ。
志望する電力会社の理解を深める3つの情報収集法
電力会社への志望動機を作成するうえでは、情報収集を徹底することも大切です。仕事への理解が深いほど志望度の高さに根拠を持たせることができるので、情報収集は徹底しましょう。
ここからは、電力会社への理解を深める情報収集法を3つ紹介します。それぞれの方法を試しながら志望動機作成に必要な情報を集めましょう。
①志望する電力会社のインターンや説明会に参加する
志望する電力会社への理解を深める方法として、電力会社のインターンや説明会に参加することが挙げられます。特にインターンは企業の内部の様子を知ることができる機会なので、積極的に参加するのがおすすめです。
- 社内の様子や雰囲気を見ることができる
- 志望企業で働いている社員の様子を知ることができる
- 企業研究をするなかで生じた疑問をすぐに解消できる
実際にどのような環境で働くことになるのか、志望企業で働いている社員はどのような考えを持っているのかなどを知ることで、実際に働く際のイメージがしやすくなります。志望動機のなかでもマッチ度をアピールする際にも役立ちますよ。
インターンには複数の種類があり、それぞれで異なる特徴があります。事前に理解しておき、準備をして臨むことでより実りのある時間にすることができますよ。以下では特に長期インターンについて解説しています。
なんとなく参加はNG! 長期インターンで就活を成功させる方法
説明会に参加する際にも、入念な準備が欠かせません。以下の記事を参考にしてマナーを徹底したうえで参加しましょう。
説明会のマナーを知らないと選考に影響する! 当日の流れごとに解説
②電力会社に就職したOB・OGに話を聞く
電力会社に関する情報収集をするうえでは、OB・OGに会って話を聞いてみるのもおすすめです。電力会社で実際に働く人の目線から、企業の特徴や魅力などを聞くことができますよ。
- 電力会社の特徴や実際に働くうえでの考え方などを直接聞くことができる
- 志望する電力会社の選考に関する情報を得られる場合がある
OB・OG訪問では、実際に志望企業で働く人からじっくりと話を聞くことができます。説明会やインターンとは違い、場合によっては一対一で話を聞くことができるので、深掘り質問などもしやすいですよ。

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少人数で開催される場合が多いので、気になることを遠慮なく聞きやすい環境であると言えますね。
OB・OG訪問についてはこちらの記事で解説しているので、参考にしながら対策をしたうえで臨みましょう。
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OB・OG訪問攻略ガイド|企業理解や選考に役立てるコツを解説
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③志望する電力会社のSNSでの発信をチェックする
最近は企業が公式のSNSで自社の情報を発信するケースも多く、そこから情報を得るのも一つの手段です。
- 電力会社の仕事内容
- どのような人が働いているか
- どのような環境で働くことになるのか
特に電力会社のような仕事内容が広く知られてはいない仕事の場合、SNSで詳しく解説していたり、仕事現場での様子を発信していることもあります。参考にすることで、志望動機の内容を充実させることにつながりますよ。
電力会社への志望動機作成に役立つ3つの業界トレンド
電力会社を志望するなら、今後の電力会社の動向について理解しておくことも大切です。これから電力会社に入社し長い間働いていくうえでどのような変化が訪れ、どう対応していくのかは事前に想定しておきましょう。
ここからは、近年の電力会社のトレンドについて解説していきます。志望動機に盛り込むことで理解度や本気度の高さのアピールにもつながるので、しっかりと確認してくださいね。
①設備の高経年化
電力会社は電力発電をするために大規模な設備を抱えています。
高度経済成長以降、電力需要の高まりに合わせて電力設備を大量に建設してきました。その結果、劣化した鉄塔や変圧器、電柱などの設備が増加しており、既存設備を維持するためのメンテナンス対応に追われている状況があります。
このメンテナンス対応には対応する人材の不足が予想されており、この労働力不足は工事力の低下への懸念にもつながっています。
メンテナンスをする際に、ドローンや車載カメラを利用して人の手を使わずにメンテナンス箇所を探し出し、さらに画像の解析にAI(人工知能)技術を導入することで精度の高い情報取得にも取り組んでいますよ。
②電力卸売の全面自由化による新規参入
2016年4月から「電力小売全面自由化」により、業界外からの参入が始まっています。
経済産業省の「電力・ガス小売全面自由化の進捗状況について」によると、2024年3月時点の電力業界の小売全体に占める新規参入者の割合が、販売量ベースで約17.3%となっており自由化が進んでいることがわかりますね。
これによる電力会社の変化について、ここから詳しく解説します。
競争の激化
電力販売をする企業が増えたため、競争が激化し顧客の取り合いが起こっています。
電力の自由化以前は、大手電力会社である北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、四国電力、中国電力、九州電力、沖縄電力の10社が各地域への電力供給を反公営化状態でおこなっていました。
自由化によって新たに参入した「新電力会社」と言われている新たな電力会社の増加により、法人などから電力需要が発生したときに、競争を経て顧客の獲得をしていかなければなりません。
サービスの差別化
競争が激化したことによって、各社がサービスの差別化を図っておりさまざまな電力供給の形が出てきています。
- 再生可能エネルギーに特化した電力販売
- 電気とガスをセットで販売
- 電気とインターネットをセットで販売
特にガス業界はオール電化の需要の高まりを受けて、シェアを電力会社へ取られないように電力販売事業へ参入している企業が多いですね。
③再生可能エネルギーへの代替
日本の電力供給は化石燃料による発電がメインでした。
しかし、原子力発電のリスクや排出されるCO2の問題を受けて政府は2020年に「2050年カーボンニュートラル」を国会で宣言し、2050年までにカーボンニュートラルを実現するため、再生可能エネルギーへの代替が進められています。
- 水力発電:水が流れる力を活用して水車で発電する方法。未利用水資源の活用や高効率水車の取り替えがおこなわれる
- 風力発電:風の力を使って風車を回し発電をする方法。陸上風力の開発に加えて、養生風力プロジェクトなどへの事業参入をおこなっている
- 太陽光発電:太陽光のエネルギーを電気に変換する発電の方法。発電エリアの新規開発などが進められている
- 地熱発電:地中深くから取り出した蒸気を活用して発電する方法。火力発電のように石炭・石油の燃焼をせず半永久的に安定利用できるエネルギー
- バイオマス発電:木材や家畜の糞尿などの有機物を燃焼・発酵させ発生するガスをもとに発電する方法。さまざまな生物資源が活用されている
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!電力会社を目指すならここまで知っておこう!
概要を一言で説明できるようになるのが理想
業界研究がクリアできたと言える状態の目安としては、その業界の現状、将来性、そして今後10年、20年でどうなっていくかを、一言で説明できるかどうかです。
おおよその概要を一言で説明できれば、ある程度の知識は身に付いていると言えるでしょう。新聞の見出しのように、簡潔に説明できるのが理想です。
自分にしかかけない電力会社への志望動機を作成して選考を突破しよう!
ここまで、電力会社に提出する志望動機の作成法を、例文を交えて解説してきました。
電力会社への志望動機を作成するうえでは、志望する企業への理解を深めることが重要です。まずは電力会社がどのような企業なのかを理解し、そのうえで「その電力会社でないとだめ」と言えるような志望理由をアピールすることが大切ですよ。
ここで解説した4ステップの作成法を参考に、あなたの熱意がしっかりと伝わる志望動機を作成して内定獲得を目指しましょう。
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!電力会社への志望動機を作成する際の前提
キャリアアドバイザー
乾 花穂子
プロフィールをみるトレンドの変化に注目したうえでの企業理解が欠かせない
近年の電力業界はトレンドが移り変わりつつあり、たとえば自由化や再生可能エネルギーへのシフトといった点について、業界全体の現状と今後の大まかな動向、そして「それに対して各電力会社がどのようなスタンスで取り組んでいるのか」を理解していることは、深い企業分析ができている証として評価につながります。
専門家レベルの知識は必要ありませんが、各社の取り組みの違いを把握し、それを自身の志望動機に結びつけて語れることが、電力会社を目指すうえでは特に重要になると言えるでしょう。