例文6選|電力会社の志望動機で入社熱意をアピールするための攻略法

この記事のアドバイザー

目次

  1. 魅力的な電力会社の志望動機には企業理解がマスト
  2. 必ず押さえよう! そもそも電力会社とは
  3. 電力会社の職種から働き方をイメージしよう!
  4. 営業職
  5. 事務職
  6. 技術職
  7. 電力会社の3つのトレンドを押さえて志望動機に活かそう
  8. ①設備の高経年化
  9. ②電力卸売の全面自由化による新規参入
  10. ③再生可能エネルギーへの代替
  11. 電力会社に向いている人の特徴4選
  12. ①社会に役立ちたい貢献志向が強い
  13. ②営業に必要なコミュニケーション能力がある
  14. ③安定供給にこだわり真面目に取り組む姿勢がある
  15. ④競争に必要なチャレンジ精神がある
  16. 電力会社の志望動機に活かせる就活準備
  17. インターンシップへ参加する
  18. 国家資格についてリサーチする
  19. SDGsについて理解を深める
  20. 電力会社の志望動機を考えるときの3つの注意点
  21. ①福利厚生などの待遇面は強調しない
  22. ②安定のイメージを強調しすぎない
  23. ③他のインフラと差別化をする
  24. 4ステップでまとめよう! 電力会社の志望動機の考え方
  25. ①電力会社を志望する理由を考える
  26. ②企業を志望する理由を考える
  27. ③志望するきっかけの経験を振り返る
  28. ④入社後にどのように活躍したいかを考える
  29. 差をつけよう! 熱意の伝わる志望動機の4つのポイント
  30. ①自分の意見や結論を冒頭に示す
  31. ②ビジョンや経営理念について深掘りする
  32. ③働く社員や風土について理解しておく
  33. ④入社後どのように貢献できるかを盛り込む
  34. これで完璧! 電力会社の志望動機OK例文5選
  35. 例文①地域に貢献したい
  36. 例文②暮らしや経済に貢献したい
  37. 例文③再生可能エネルギーなどの技術に興味がある
  38. 例文④企業の成長に貢献したい
  39. 例文⑤社員の魅力・憧れを感じた
  40. よくある電力会社の志望動機NG例文3選
  41. NG例文①別のインフラに当てはまってしまう
  42. NG例文②他の企業に当てはまってしまう
  43. NG例文③自分中心で企業への貢献度が低い
  44. 入社の意欲をアピールして電力会社の選考を突破しよう

魅力的な電力会社の志望動機には企業理解がマスト

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
就活生から

「電力会社の志望動機では何を意識すればいいですか」
「電力会社ならではの注意点はありますか」

という声をよく聞きます。
電力会社と聞くと、電力の安定供給というイメージはあると思いますが、具体的な説明ができない学生も多いのではないでしょうか。電力会社は扱っている商材が限られているため、企業ごとの特徴・違いをきちんと理解してから志望動機を考えることが大切です。

この記事では、電力会社の特徴や業界のトレンドまで詳しく解説したうえで、志望動機の書き方を紹介いたします。また、具体的な例文まで紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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必ず押さえよう! そもそも電力会社とは

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就活生

電力会社は漠然と電気を供給しているイメージがあります。

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キャリアアドバイザー

間違っていないですが、内定につながる志望動機を考えるときは他のポイントも知っておきましょう。

まずはじめに、そもそも電力会社とはどのような特徴があるのか確認をしましょう。就活生が押さえておくべきポイントはこの3つが挙げられます。

  • 生活を支えるインフラの1つ
  • 安定的な電力供給がもとめられる
  • 自然災害リスクがある

みなさんご存じのとおり電気は我々の生活に欠かせないインフラの1つです。生活ができなくなるだけでなく、通勤や仕事にも影響してしまうため安定的な供給がもとめられますね。

また、電力を供給する発電所は大規模な自然災害発生時は影響を受けてしまうこともあります。経済産業省の「3月11日の地震により東北電力で発生した広域停電の概要」によると、2011年の東日本大震災では8日間で約94%停電が解消しましたが、中には3ヶ月以上かかった地域もありました。

電力会社はインフラ業界の重要な役目を担う存在であることを理解しておきましょう。

乾 花穂子

キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる

電力会社のビジネスは「発電・送電・電力販売」で成り立っている

電力会社の特徴はわかっても、どのような仕組みでビジネスが成り立っているのか知りたい学生も多いのではないでしょうか。電力会社の利益は「電力販売」で得た収益から「発電」と「送電」にかかるコストを差し引いた分になっています。わかりづらいと思うので、もう少し具体的に説明しますね。

まず発電所を所有している電力会社は販売する電力を火力発電や水力発電などさまざまな方法で「発電」をしています。そして発電した電力は、販売するために電気を届ける「送電」をおこなっています。この「発電」と「送電」までは電力会社が負担をするコストになるので、最小限に抑えることがもとめられますね。そして販売会社や家庭へ電力を販売することで収益が発生するのです。

そのため電力会社は安定供給だけでなく、より低コストで発電し届けることがもとめられているということですね。

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電力会社の職種から働き方をイメージしよう!

電力会社を代表する職種
  1. 営業職
  2. 事務職
  3. 技術職

主要な3つの仕事内容を紹介しますので、どんな職種で働きたいかイメージしながら、それぞれの仕事についての理解を深めてください。

営業職

営業職は自社の電力供給サービスを営業する職種です。電力販売は一般家庭だけでなく法人もあるため、取引先によって2種類に別れます

  • 法人営業
  • 家庭向け営業

法人営業は商業施設や工場、ディベロッパーなどに営業活動をおこない、既存のサービスを説明することに加えて、省エネルギーのプラン提案活動もおこないます。一般家庭への営業活動をおこなう職種で、顧客がもとめるプラン・サービスを提案することがもとめられますよ。

新卒採用では、次に紹介する事務職と同じ枠で募集されていることも多いですね。

同じ枠で募集となると「営業は自信がない」と感じる人がいるかもしれません。ですが、勝手な思い込みのことも多いため、不安な人はこちらの記事もチェックしておきましょう。

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事務職

電力会社に限らず企業経営を支える事務職も多数あります。電力会社の新卒採用では、営業職に配属された後に、将来的に事務職部門へ配属されるようなイメージですね

  • 経営企画:企業の経営方針や新規事業の企画
  • 広報:社外に向けたプレスリリース
  • 調達:燃料輸入のために価格交渉や通関手続きなどを担当
  • 法務:コンプライアンスや法律のチェックをおこなう担当
  • 経理・財務:企業の損益や請求処理をする担当

このように事務職と言ってもさまざまな職種があるため、こちらの記事を参考にして事務職の理解も深めておきましょう。

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技術職

電力会社では電気の販売だけでなく発電機能も持っているため、さまざまな技術職がもとめられています。

  • 電気系:送電や変電、配電の技術的な点検・チェック
  • 機械系:タービンなど設備機器の点検調査
  • 土木建築系:土木部門で電源開発地の調査など/建築部門で電気所建物の設計・建築
  • 情報系:情報システムの開発・運用

技術職の採用では、応募時点で細かい系統が分かれていることは少なく、採用後に担当する仕事が決まることが多いですね

技術職へエントリーするときには、意識するべきポイントが営業職や事務職とは大きく異なります。技術職の志望動機で失敗しないために、併せてこちらの記事をチェックしてください。

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電力会社の3つのトレンドを押さえて志望動機に活かそう

ここからは電力会社を取り巻く3つのトレンドを確認しましょう。電力会社でこれから起こる動向を知っておくことで、志望動機に直接活かすことができるので必ず押さえておきましょう。

①設備の高経年化

電力会社は電力発電をするために大規模な設備を抱えています。

高度経済成長以降、電力需要の高まりに合わせて電力設備を大量に建設してきました。その結果、劣化した鉄塔や変圧器、電柱などの設備が増加しており、既存設備を維持するためのメンテナンス対応に追われている状況があります

このメンテナンス対応には対応する人材の不足が予想されており、この労働力不足は工事力の低下への懸念にもつながっています。

メンテナンスをする際に、ドローンや車載カメラを利用して人の手を使わずにメンテナンス箇所を探し出し、さらに画像の解析にAI技術を導入することで制度の高い情報取得にも取り組んでいますよ。

②電力卸売の全面自由化による新規参入

2016年4月から「電力小売全面自由化」により、業界外からの参入が始まっています。経済産業省の「電力・ガス小売全面自由化の進捗状況について」によると、2024年3月時点の電力業界の小売全体に占める新規参入者の割合が、販売量ベースで約17.3%となっており自由化が進んでいることがわかりますね

ではこの自由化によって電力会社はどのような変化があるのでしょうか。

競争の激化

電力販売をする企業が増えたため、競争が激化し顧客の取り合いが起こっています。

電力自由化の以前は、大手電力会社である北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、四国電力、中国電力、九州電力、沖縄電力の10社が各地域への電力供給を反公営化状態でおこなっていました。

自由化によって新たに参入した「新電力会社」と言われている新たな電力会社の増加により、法人などから電力需要が発生したときに、競争を経て顧客の獲得をしていかなければなりません。

サービスの差別化

競争が激化したことによって、各社がサービスの差別化を図っておりさまざまな電力供給の形が出てきています。

  • 再生可能エネルギーに特化した電力販売
  • 電気とガスをセットで販売
  • 電気とインターネットをセットで販売 など

特にガス業界はオール電化の需要の高まりを受けて、シェアを電力会社へ取られないように電力販売事業へ参入している企業が多いですね。

③再生可能エネルギーへの代替

日本の電力供給は化石燃料による発電がメインでした。
しかし、原子力発電のリスクや排出されるCO2の問題を受けて政府は2020年に「2050年カーボンニュートラル」を国会で宣言し、2050年までにカーボンニュートラルを実現するため、再生可能エネルギーへの代替が進められています

  • 水力発電
  • 風力・太陽光発電
  • 地熱・バイオマス発電

水力発電はご存知の方も多いと思いますが、水が流れる力を活用して水車で発電する方法です。未利用水資源の活用や高効率水車の取り替えがおこなわれていますよ。

風力発電は風の力を使って風車を回し発電をする方法です。陸上風力の開発に加えて、養生風力プロジェクトなどへの事業参入をおこなっています。

太陽光発電は太陽光のエネルギーを電気に変換する発電の方法で、発電エリアの新規開発などが進められていますよ。

バイオマス発電は、木屑や燃えるゴミなどを燃焼する際の熱を利用して電気を起こす発電方式でさまざまな生物資源が活用されています。

地熱発電は地中深くから取り出した蒸気を活用して発電する方法で、火力発電のように石炭・石油の燃焼をせず半永久的に安定利用できるエネルギーです。

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電力会社に向いている人の特徴4選

電力会社に向いている人の特徴4選

これまで、電力会社の特徴や業界トレンドなどを紹介してきました。
志望動機を書くうえで、少しずつイメージが湧いてきた人も多いのではないでしょうか。

業界について知識が深まると、自分が電力会社で活躍できるのかが気になりますよね。ここでは、電力会社に向いている人の特徴を紹介します。
自分に当てはまる特徴があれば、志望動機では積極的にアピールしましょう。

①社会に役立ちたい貢献志向が強い

電気は生活するうえで欠かせない存在で、電力支援をすることは社会に貢献しているとも言えますね

人々の生活や電車などの交通機関、企業の経営活動に直接影響を与える業界だからこそ、「社会への貢献意識」が強い人は向いている業界ですね。

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キャリアアドバイザー

紹介したように電力発電は環境問題にも直結するため、電力供給以外にも社会に貢献できることは多数ありますね

②営業に必要なコミュニケーション能力がある

生活を支えるインフラなので安定的な電力供給をするためには、社内外問わずコミュニケーションがうまくとれないとミスが発生する原因になりかねません。

そのためコミュニケーション能力が高い人は、チームで仕事をすることが多い電力会社で入社後にも活躍できますね

社内に限らず営業職でも、コミュニケーション能力が高い人は、競争が激化している中でも顧客との信頼関係を築きサービスの提案につながりますよ。

③安定供給にこだわり真面目に取り組む姿勢がある

サービスが多角化しているとはいえ、やはり人々の生活に欠かせないインフラであることに変わりはありません。電力会社の仕事は安定供給が最優先になるため、技術職は特に日によって残業対応が発生したり深夜帯での作業が発生することもあります。

このような仕事の対応にも真面目に取り組む姿勢がある人は、面接官からの評価が得られるだけでなく、入社後にさまざまな仕事を任せてもらえるようになりますよ

④競争に必要なチャレンジ精神がある

競争で勝ち残るためにはコミュニケーション能力があるだけでなく、自ら機会をつくり飛び込んでいくこともときには必要になります。安定供給がもとめられている一方で、チャレンジ精神がある人も電力会社で活躍できますよ。

他社との差別化を図るためには、新規で参入している異業種の企業について分析することも必要になります。ときにはプランを自分で考案するなど新しい挑戦をすることも必要になります。

吉川 智也

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「安定供給にこだわり真面目に取り組む姿勢がある」人は特に電力会社が向いている

はじめに紹介したとおり電力会社は生活を支えるインフラの1つなので、安定的に供給されることが大前提になります。そのためには任された仕事をきちんとこなす真面目な姿勢がとても重要なのです。仕事によってはルーティンになることもありますが、手を抜かずに取り組むことももとめられていますね。

電力会社で必要とされている真面目な姿勢をアピールするためには、コツコツと取り組んできた勉強や部活・サークル、アルバイトなどのエピソードを伝えられると良いですね。成果や結果がないと悩んでいる学生がいるかもしれませんが、継続していることも立派な成果の1つですよ。

自分にとってはプラスだと思っていない経験でも、電力会社の選考では評価されることもあります。自分の経験を過小評価せずに、「向いている人の特徴」に一致するものがあれば志望動機でもアピールするようにしましょう。

電力会社の志望動機に活かせる就活準備

電力会社の志望動機でどのようなことを伝えれば高評価につながるのか紹介しますね。どの会社も扱っている商材が同じ「電気」なので、準備次第で内定獲得に大きく左右するとも言えます。

インターンシップへ参加する

普段は電気を利用する側のため、供給する側の仕事内容についてイメージが湧いていない人も多いのではないでしょうか。

募集は事務系(営業や事務職)と技術系に分かれていることが多いです。さらに技術系は専攻分野に応じてプログラムが用意されているので、希望する仕事について詳しく知ることができますよ。

さらに、インターンシップ(インターン)へ参加すると働いている人の雰囲気が見られるだけでなく、社員とのコミュニケーションが発生するため志望動機となるエピソードのきっかけを作ることもできます

国家資格についてリサーチする

新卒で電力会社の就職活動をするとき、国家資格を取得する必要はありませんのでご安心ください。ですが資格について調べておくことで、電力会社の志望度の高さをアピールすることは十分可能ですよね

そのため、入社後に取得する可能性がある資格についてリサーチをしておきましょう。調べておくことで、どのような仕事があるのか理解することにも繋がりますよ。

電力会社の就職でアピールできる国家資格
  • 電気主任技術者(電検)
    電気の専門家として、施設に設置された事業用電気工作物(電力供給に必要な設備・配線など)の保安監督に必要な知識・技術があることを証明する資格
  • 電気工事士
    電気設備の工事を安全におこなうための知識に関する試験。第一種(最大電力500キロワット未満の工場・ビルの工事)と第二種(一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事)に分かれている
  • エネルギー管理士
    「エネルギー使用の合理化などに関する法律(省エネ法)」で規定されている量のエネルギーを取り扱う工場で適切な管理をおこなう責任者の資格。
    「工場を監視し改善点を指摘すること」や「節電やエネルギーの合理化」、「施策を提案して改善・教育」などをおこなっている。
  • 電気工事施工管理技士
    建造物の建設や増築に必要になる「電気工事における施工計画の作成、工事の皇帝・安全・品質などの管理」「電気工事の監督業」に関する技能資格。、担当できる工事の総額によって1級・2級が分かれている。

SDGsについて理解を深める

SDGsとは
  • Sustainable Development Goals(サスティナブル・ディベロップメント・ゴールズ)の略称。「持続可能な開発目標」のこと。

環境問題や女性の社会進出や経済、働き方、教育といった社会問題に取り組むための国際社会共通の目標で、項目は17個定められていますよ

電力会社は特に環境問題と密接にかかわっており、紹介した再生可能エネルギーへの代替もSDGsの取り組みの一つとされています。電力会社にかかわる目標について調べておくと、企業の取り組みを知るきっかけにもなりますね。

SDGsの中で電力会社にかかわる目標
  • 7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 9:産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 11:住み続けられるまちづくりを
  • 12:つくる責任つかう責任
  • 13:気候変動に具体的な対策を
  • 14:海の豊かさを守ろう
  • 15:陸の豊かさも守ろう
  • 17:パートナーシップで目標を達成しよう

辻 華菜子

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SDGsはディスカッション等の選考テーマになることもあるので必ず押さえましょう

説明したとおり電力会社とSDGsは密接にかかわっており、入社後に仕事で直接かかわることもあるほどです。そのため電力会社の中には、グループディスカッションのテーマなど選考過程で扱われることもあります。つまり志望動機や自己PRでSDGsに触れられると、内定獲得に近づくこともできるのです。

志望動機について考えると、企業のSDGsに対する取り組みで共感したものがあればエントリーする理由としてアピールできますね。たとえば、「『脱炭素社会の実現に向けて、企業だけでなく社会・お客さまとともに進める電化』という社会を巻き込み課題解決をするビジョンに共感しました」と伝えるとSDGsについて調べていることがアピールできます。さらになぜ共感がしたのか具体的な経験やエピソードを交えるとより説得力が増しますね。

SDGsについて知っておくと電力会社の選考でライバルと差をつけられるので、必ず調べておくようにしましょう。

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電力会社の志望動機を考えるときの3つの注意点

電力会社の志望動機を考えるときの3つの注意点

ここまで確認した電力会社のトレンドや向いている人の特徴を活かして志望動機を作成してみましょう。電力会社の志望動機を作るうえで、とくに気をつけてほしい3つの注意点を説明します。

①福利厚生などの待遇面は強調しない

電力会社を志望する理由の中に、福利厚生が充実していることを考えている人もいるのではないでしょうか。もちろん就職するうえで、会社の制度を重視することは大切です。

しかし会社の福利厚生を志望動機で強調すると、「会社への貢献」が感じられず志望動機としては不純と捉えられてしまうので要注意です。入社しても条件が良い求人があると、すぐに転職してしまうのではと思われてしまい、選考落ちになってしまう可能性が高いでしょう。

②安定のイメージを強調しすぎない

電力会社のように需要が絶えないインフラ業界は、安定的な利益を出しています。この安定した事業の継続に貢献したいと考える人もいるでしょう。

トレンドで紹介したとおり電力会社は競争が激しくなっているため、これからの電力会社に必要な「チャレンジ精神」にかけていると判断されてしまいかねません。さらに安定していることを強調すると、他の業界にも当てはまってしまう可能性が高く、就職活動の準備ができていないと思われる可能性も高いです。

③他のインフラと差別化をする

電力会社は他のインフラ業界と類似する特徴がいくつかあるので、電力会社にしか当てはまらない志望動機を考えることが大切です。

たとえば電力と聞くと「社会への貢献」のイメージが強いですが、社会貢献をする事業は電力以外のインフラ業界にもありますよね。ガス会社も安定供給によって社会へ貢献をするインフラ業界の1つです。さらに電力自由化によって電力販売をしているガス会社も出てきています。

電力会社の特徴や業務内容をきちんと理解して、他の業界に当てはまらない志望動機を探していくことが重要になりますね

4ステップでまとめよう! 電力会社の志望動機の考え方

電力会社の志望動機の考え方

志望動機をまとめるときには、他の企業に当てはまるような抽象度が高い内容では内定獲得はできません。

ここでは、電力会社への高い志望度が伝わる志望動機を書くための4つのステップについて紹介します。

①電力会社を志望する理由を考える

まずは「なぜ電力会社を志望するのか」理由について考えましょう。
インフラの中でも電力会社を志望する理由が伝えられないと、他の業界の志望度が高いと思われてしまいかねません。

電力会社の特徴だけでなく、同じインフラ業界の企業はどのような特徴があるのかも調べておくと差別化のポイントが見つかりやすくなりますね

②企業を志望する理由を考える

次に電力会社の中でも「なぜその企業を志望するのか」を語ることで、その希望を志望する熱意をアピールすることができます。電力会社を志望する熱意が伝わったとしても、他の企業に当てはまってしまう内容では、入社の意欲が伝わらなくなってしまいます

エントリーをする企業のサービス内容などの他社との違いをきちんと理解しておきましょう。

③志望するきっかけの経験を振り返る

電力会社の中でも特定の企業を志望する理由を考えたら、次は志望したい理由を自分の経験から説明できるようにしましょう。経験と紐づいていないと、「本当に興味があるのか」が伝わらずに選考落ちになってしまう可能性が高いでしょう。

たとえば、「再生可能エネルギーについて調べるうちに興味が湧き、力を入れている貴社を志望します」という志望動機では、なぜ興味が湧いたのかが分からず、調べたものすべてに興味を持つ人とも捉えられてしまいます。

興味を持ったきっかけとなるエピソードは自己分析をして見つけましょう

自己分析が不安な人は「自分史」を使うと簡単に経験を振り返ることができますよ。誰でも3ステップでできるので、今すぐに実践しましょう。

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就活をするうえで自分史を作成すると、自己分析を効率的に進められます。今回は自分史の作成方法と自己分析の仕方をキャリアアドバイザーが解説します。自分史を活かせる質問例や回答例も紹介しているので、自己分析の際の参考にしてみてくださいね。

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④入社後にどのように活躍したいかを考える

どんなに志望する熱意が高かったとしても、企業からすると採用するメリットがなければ内定獲得はできません。
採用するメリットを感じてもらうためにも、自分の強みや取り組んできたことを活かして、どのように企業へ貢献したいかを考えましょう

どのように貢献するかを考えるときにも、企業の事業内容やサービスを調べておくと、どのように自分の経験が活かせるかイメージが湧きやすくなりますね。

差をつけよう! 熱意の伝わる志望動機の4つのポイント

熱意の伝わる志望動機を作るの4つのコツ
  1. 自分の意見や結論を冒頭に示す
  2. ビジョンや経営理念について深掘りする
  3. 働く社員や風土について理解しておく
  4. 入社後どのように貢献できるかを盛り込む

さらに他の学生と志望動機で差をつけたい人のために、志望動機を書くうえで実践してほしいポイントを紹介いたします。
このポイントを意識して志望動機を作成すると、熱意が伝わるだけでなく他の学生とは差別化された内容の志望動機をかけるようになるので実践してください。

①自分の意見や結論を冒頭に示す

伝えたいことは必ず文頭に書くようにしましょう。大手企業であれば数100名規模のエントリーシートをチェックしています。そのため、言いたいことや伝えたいことが文中に書いてあると埋もれてしまい、伝えたいことが伝わらなくなることがあるのです。

内容が素晴らしかったとしても、構成方法によって伝えたいことが目に留まらず、合否が分かれてしまうこともあるので注意してください

②ビジョンや経営理念について深掘りする

「なぜその企業を志望するのか」を書くことが大切とお伝えしましたが、差別化をするためにビジョンや経営理念を深堀すると他の企業に当てはまらない志望動機を作ることができますよ

たとえば大手電力会社2社をピックアップすると、経営理念はこのように異なっています。

  • 東京電力:安心で快適なくらしのためエネルギーの未来を切り拓く
  • 中部電力:くらしに欠かせないエネルギーをお届けし、社会の発展に貢献します。

東京電力の企業理念は「エネルギーの未来を切り拓く」で、エネルギー技術への追求が感じ取れます。一方で中部電力は、「社会の発展に貢献します。」となっており社会貢献に焦点が当たっていますよね。

このように同じ電力会社であっても掲げている理念やビジョンが異なるため、徹底的に調べると他の学生と差がつけられますね。

③働く社員や風土について理解しておく

ビジョンや経営理念以外にも働く人を志望動機に盛り込むと、他の企業に当てはまらない志望動機が作れますよ。

就活準備で紹介した「インターンシップへ参加」をすれば、社員との実際のかかわりを志望動機としてアピールできますよね。インターンシップへ参加していない人であっても、説明会で話していた社員のことや、説明会後に質問をすればエピソードが生まれますよね

また社員とのかかわりが持てない方は、企業のホームページやパンフレット、社員の口コミなどから情報収集をして志望動機に盛り込みましょう。

とは言っても、どのような社風の企業が自分に合うかわからない人もいますよね。そのような人は、こちらの記事を参考にすると自分にあった企業が見つかりますよ。

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社風を科学しよう! 自分に合った企業が見つかる分析方法を徹底解説

入社後に後悔しないためにも、社風の理解はとても大切です。今回の記事ではキャリアアドバイザーが、なぜ社風を理解することが大切かを解説した上で、社風を把握するための切り口や方法を紹介していきます。業界ごとの社風の傾向も紹介しているので、自分に合った企業探しの参考にしてみてください。

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社風を科学しよう!  自分に合った企業が見つかる分析方法を徹底解説

④入社後どのように貢献できるかを盛り込む

入社後どのように企業へ貢献ができるかを自分の経験を徹底的に振り返りましょう。

過去の経験を振り返るときのポイントは、自分の強みを活かしたエピソードを中心に考えることです。たとえば強みが「傾聴能力」の人は、

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就活生

競争の激しい中でも貴社サービスが選ばれるように、顧客の悩みに寄り添い信頼関係構築をし顧客の拡大に貢献していきます。

と書くと自己PRとの一貫性が生まれますよね。

このように強みと関連性がある内容で、どのように貢献できるかを考えられると良いですね。

これで完璧! 電力会社の志望動機OK例文5選

志望する理由別に電力会社の志望動機例を紹介します。これまでに紹介してきた電力会社の概要や書き方、注意点を踏まえて、例文を参考に自分の志望動機を考えてみてください。

例文①地域に貢献したい

例文

電力事業を通じて文化財の多い〇〇市へ地域貢献したいと思い貴社を志望いたします。ゼミナールの研究で、〇〇市は少子高齢化により文化財の継承に課題があることを学び、地域に貢献したいという思いが強くなりました。

説明会で貴社のエネルギーマネジメント事業は、電力供給だけでなく移住者の増加につながっていると知りました。さらに貴社のCSR活動でおこなっている文化財の電気設備点検など、電力供給以外でも〇〇市の発展を支えている点で貴社のビジョンに共感いたしました。

部活動で課題に対し真剣に向き合ってきた姿勢を活かして、将来的にはエネルギーマネジメント事業のような地域エリアを支援する事業にかかわりたいと思い貴社を志望いたします。

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キャリアアドバイザー

具体的な地名やその地域の特徴が書かれているだけでなく、具体的な事業内容が書かれているため高い志望度が伝わる志望動機ですね。

例文②暮らしや経済に貢献したい

例文

私は電力供給を通じて、経済発展に貢献したいと思い貴社を志望いたします。アジアの貧しい地域へ留学した際に、多いときは1日に3回停電があり、電力の安定供給の重要性と海外の電力技術の乏しさに課題を感じました。

貴社は海外への発電事業に力を入れており、日本にとどまらない経済発展へ貢献している事業範囲の広さに感銘を受けました。さらに企業との協働でポイントサービスの導入なども積極的に推進をしていることをしり、地域の経済発展のために電力事業以外へ力を入れていることに魅力を感じています。

入社後は留学経験を活かして、将来的には海外事業への貢献をしたいと思っています。

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キャリアアドバイザー

留学の経験を通じて電力の重要性に気づいたことがきっかけで、暮らしへの支援をしたいという思いが伝わりますね。さらに具体的なポイントサービスの取り組みを書いていることで、地域の経済活動推進への取り組みについてもイメージが湧きますね。

例文③再生可能エネルギーなどの技術に興味がある

例文

貴社の発電の最先端技術を探求しているリーディングカンパニーとして電力供給に取り組んでいる事業に共感し志望いたします。

大学で再生可能エネルギーの高効率化について研究しており、貴社のバイオマス発電の利用割合が国内トップクラスという技術力の高さに興味を持ちました。研究をしていく中でより興味が強くなり、業界トップの貴社への事業貢献をしながら自身の技術力を高めたいと思うようになりました。

入社後は大学で研究していることの知識を活かし、技術職としてより効率化された発電機開発に貢献します。

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技術職の志望であれば、このように授業や研究室で取り組んでいることをアピールすると入社後の活躍のイメージが湧きやすいですね。

例文④企業の成長に貢献したい

例文

私が貴社を志望する理由は、法人向けのサービスを通じて環境問題の側面から多くの企業成長に貢献したいと思ったためです。

製造系企業のインターンシップへ参加したときに、SDGsに取り組むノウハウがなく環境問題へ取り組めていないという声を聞きました。SDGsの知名度は高まっているものの、実際に課題解決に取り組むにはハードルがあるということに課題を感じました。

このような課題を解決する貴社の法人向け省エネルギーや脱炭素コンサルティングサービスを知り、企業の成長支援へ取り組んでいることに魅力を感じました。

入社後は顧客の目線に立って考えられるという強みを活かして、将来的には法人向けのサービス事業に貢献したいと思います。

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なぜ企業の成長支援をしたいのかという具体的なエピソードから、具体的なサービスも書かれているため、その企業の何に魅力を感じているかがわかりやすいですね。

例文⑤社員の魅力・憧れを感じた

例文

社員一人ひとりが責任感を持って仕事に取り組んでいる姿に惹かれ志望いたします。
説明会に参加した際に、社員のパネルディスカッションにて「自分の気の緩みが数100人の生活に影響することを常に意識している」と話していたことに責任感の高さを感じました。

大学のサッカー部でキャプテン就任当初に、私のマイナス発言によってチームの勝率が下がってしまったことがありました。その経験から学びプラスの発言を心がけることで、チームが士気を取り戻し、目標としていた県大会へ進出することができました。

この経験から責任感を持って物事に取り組む重要性を学び、価値観がある社風に魅力を感じ貴社を志望しております。

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具体的な社員のセリフが書かれているため、どのようなことを魅力に感じたのかが伝わりますね。具体的な経験も書かれているため、なぜ社員の発言に共感したのかも分かる例文になっています。

よくある電力会社の志望動機NG例文3選

多くの学生が陥りやすいNG例文も紹介いたしますので、自分の志望動機がNG例文のようになっていないかもチェックしましょう。

NG例文①別のインフラに当てはまってしまう

例文

電力のように生活に欠かせないサービスの供給を通じて、人々の生活を支えたいと思い貴社を志望いたします。
私の今までの経験を通じて、安定的に供給されなければ生活だけでなく、多くの人が仕事もできなくなってしまうと感じています。生活だけでなく、個人や企業が成長するためにも電力のようなインフラは最も大切なサービスの1つだと考えています。
貴社のように安定的な電力提供のある企業での仕事は、生活を支えるだけでなく成長支援もできると感じ志望いたしました。

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このNG例文では、「電力」を他のガスや水道といった別のインフラに置き換えても当てはまる内容になっていますね。
別インフラに当てはまらない志望動機を考えるためには、志望するきっかけになった実体験を具体的に書くようにしましょう。

NG例文②他の企業に当てはまってしまう

例文

貴社のように地域に密着した電力供給を通じて、地域の発展に貢献したいと思い志望いたします。電力のような生活だけでなく企業の発展に必要なインフラが安定的に供給されていることは、移住の推進や企業の誘致にもつながらないと思います。
法人に向けた多数のサービスを展開している貴社だからこそ、地域活性化や企業発展に良い影響を与えて地方創生に寄与すると感じています。
貴社の電力事業を通じて、企業や地域の経済発展にも貢献できると考え貴社を志望いたします。

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キャリアアドバイザー

このNG例文では電力会社を志望する理由は伝わるものの、その企業でなければならない理由が具体的ではありません。
特定の企業を志望していることが伝わるためには、具体的なサービスについてや電力供給している地域エリアの特徴について詳細にかけると良いですね。

NG例文③自分中心で企業への貢献度が低い

例文

私が貴社を志望する理由は、再生可能エネルギーの事業を通じて自己成長したいと感じているためです。大学のゼミナールでSDGsについて学習し、特に環境問題への課題感を強く持ちました。そのため貴社のバイオマス発電に関する事業へ興味を持ち志望いたします。将来的には、バイオマス発電に関する事業へかかわりたいと思っています。

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このNG例文では、企業への成長が言及できておらず採用するメリットが感じられなくなってしまいます。もちろん自己成長も大切ですが、採用する側としては企業成長への貢献ももとめていますよね。
自分の経験を通じて、入社後どのように貢献できるかを自己分析して経験をまとめるようにしましょう。

入社の意欲をアピールして電力会社の選考を突破しよう

自分の経験を交えて「なぜ電力会社の中でもその企業で働きたいか」を志望動機に書くと志望動機の説得力が変わりますよね。さらに「入社後どのように活躍したいか」という企業への貢献についても強みを活かした内容を書くことで入社意欲がアピールできますね。
今回紹介してきた内容を参考にして志望動機を書いてみてください。

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