目次
- 専門学校生が「就職できない……」と感じる理由を知って対策につなげよう!
- 「専門学校生は就職できない」と言われる4つの理由
- ①異業種への就職がしにくいため
- ②大学卒業を条件に設けている企業が多いため
- ③学ぶ期間が短くスキルの習得が十分でないため
- ④大学生がライバルとなり難易度が高いため
- 就職できないかもと感じたときに試したい6つの対処法
- ①専門性を活かし自分にしかない強みを見つける
- ➁専門スキルを活かせる業界・職種を中心に視野を広げる
- ③卒業生の採用実績がある企業を中心に応募する
- ④志望業界・職種で有利になる資格を取得する
- ⑤インターンに参加しスキルが活かせる仕事を明確にイメージする
- ⑥就職エージェントを利用する
- 「就活できない」を回避! 専門学校での経験をアピールする3つのコツ
- ①実務で役立つ知識やスキルをアピールする
- ②専門用語は採用担当者にわかる言葉に置き換える
- ③入社後にどのように活躍できるかを具体的に伝える
- 就職できないまま専門学校を卒業した場合の3つの対処法
- ①空白期間が伸びないように既卒として就活を続ける
- ②異業種への就職も検討する
- ③興味のある大学に入り直してみる
- 専門学校での経験を効果的にアピールして「就職できない」を回避しよう!
専門学校生が「就職できない……」と感じる理由を知って対策につなげよう!
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活を控えた専門学校生から、
「専門学校生は就職できないというのは、本当でしょうか?」
「専門学校での経験は、どのようにアピールすれば良いのでしょうか?」
といった質問を受けることがあります。結論から言えば、専門学校生は就職できないといったことはなく、就職は十分に可能です。
ただ、専門学校生は大学生に比べて、就職の難易度が高い傾向にあることは事実です。もし就活中に「就職できないかも」と感じたときは、その理由を把握して適切な対処をする必要がありますよ。
この記事では、「専門学校生は就職できない」と言われる理由や、専門学校生が就活に行き詰まったときの対処法などについて解説していきます。専門学校での経験をアピールするコツや、万が一就職できないまま専門学校を卒業した場合の対処法についても紹介していくので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
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「専門学校生は就職できない」と言われる4つの理由

「専門学校生は就職できない」と聞いたことがある人もいるかと思いますが、専門学校生ならではの専門性を活かせば就職は十分に可能です。ただ、専門学校生は大学生に比べて就職が難しい側面もあり、そういった部分から「就職できない」と言われることがあります。
そこでまずは、専門学校生の就職が難しい4つの理由について解説していきます。専門学校生の就活の実態を把握するためにも、しっかりと押さえておきましょう。
まずはあなたが受けないほうがいい職業を確認しましょう
自分に合った職業・合わない職業を見つけることは、就活の成功に不可欠です。しかし、見つけることが難しいと感じる人も多いでしょう。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格が分析され、向いている職業・向いていない職業が診断できます。
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また、業界も含めてより向いている職業を知りたい場合は「業界&職種マッチ度診断」、業界研究や職種が決まっている場合は「志望動機作成ツール」がおすすめです。
①異業種への就職がしにくいため
1つ目の理由は、専門学校生は異業種への就職がしにくいためです。
たとえば、映像系の専門学校を卒業した学生は、映像制作会社などの映像業界の企業からは重宝されますが、異業種への就職の場合には、専門学校卒業の肩書きではスキル不足と判断されやすく、就職がしにくい傾向にあります。
また、異業種への就職の場合、採用担当者によっては「内定を出しても、専門職採用された企業を選んでしまうのでは?」といった懸念をする採用担当者も一定数います。
このように、専門学校生は異業種への就職のハードルが高いことから、就職が難しいと言われることがあるのです。
専門学校の就職率は実際より高く記載されている場合がある
なかには、「専門学校のパンフレットには就職率100%と記載されているから、大丈夫なのでは?」と思う学生もいるかもしれませんが、専門学校の就職率は実際より高く記載されている場合があるため、注意が必要です。
- 雇用形態を問わずに就職率に加算している場合があるため
→ 正社員ではなくアルバイトや契約社員になった学生もカウントしている - 求職希望者のみカウントしているため
→ フリーターや無職を希望した学生は調査の対象にしていない
このように、専門学校のパンフレットに書いてあることを鵜呑みにしてしまうと、自分の希望するキャリアを描けない可能性があります。学校に頼りきりの姿勢ではなく、自分でできることは少しずつ進めていきましょう。

キャリアアドバイザー
②大学卒業を条件に設けている企業が多いため
2つ目の理由は、大学卒業を条件に設けている企業が多いためです。
求人票において、「大学卒業」や「大卒以上」という条件を設けている企業もあります。それらの求人の場合、専門学校生は条件を満たすことができません。
もちろんそういった企業であっても応募自体は可能であり、専門学校で学んだスキルや経験が評価されれば内定を獲得できる可能性は十分にあります。ただ、大学卒業を条件に設けている以上、大卒者に比べて不利になりやすいのは事実です。

キャリアアドバイザー
また、近年は専門性のある分野に特化した学部を設立している大学も多く、同様の専門知識やスキルを持っている場合には大卒のほうが優遇されやすい傾向にあります。
③学ぶ期間が短くスキルの習得が十分でないため
3つ目の理由は、専門学校生は学ぶ期間が短く、スキルの習得が十分でないためです。
多くの専門学校は2年制であり、4年制の大学と比較すると単純に学習期間が半分となります。もちろん学習期間は長ければ良いというわけではありませんが、2年と4年ではスキルの習得度に差が生じやすく、実際多くの企業はそのように判断します。
また、専門学校は即戦力人材の育成を重視しており、カリキュラムも実技や実習が中心です。そのため企業側から「論理的思考力が身に付いておらず、応用や問題解決ができないのではないか?」と疑問視されることもあります。
④大学生がライバルとなり難易度が高いため
4つ目の理由は、専門学校生は大学生がライバルとなるためです。
ほとんどの企業の新卒採用枠には、大学生と専門学校生が一緒に応募します。ポテンシャル採用が中心の新卒採用においては、幅広く多くのことを学んでいる大学生のほうがポテンシャルが高いと評価されやすく、専門学校生は苦戦を強いられることが多くなります。

キャリアアドバイザー
また、一部の企業では特定の大学生を優遇する、いわゆる「学歴フィルター」を設けているケースもあり、その点でも専門学校生は不利と言えますね。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!専門学校での「学びの過程」を思い返そう
「学びからどのような力を得たのか」のほうが重要
専門的な分野を学んでいるからこそ、「この企業では学んだことが活かせないのではないか」と不安になることもありますよね。しかし、大切なのは「何を学んだか」だけではありません。「学んだ過程」も大切になるのです。
近年、ジョブ型雇用の広まりもあり、「専門スキルを持つ学生を採用したい」という企業は増えています。そのため、学歴フィルターよりも、「何を学び、どんな力を身に付けたか」という「経験の中身」が重視されているのです。
だからこそ、専門学校での学びにおいて「どのように学んだのか」「学ぶ過程で大変だったことは何か」「どのような強みを得たのか」という点を洗い出してみてください。そうすると、「専門学校で学んだことに対して詳しい」点が強みではなく、「学んだことから得たこと」を強みにできます。それはきっとあなたならではの強みになるはずです。
就職できないかもと感じたときに試したい6つの対処法

就活生
就活を続けていますがなかなか結果が出ず、このままでは就職できないかもしれません……。

キャリアアドバイザー
就活に行き詰った場合には、その原因を把握して正しい対処を取るようにしましょう。
専門学校生は大学生に比べて就職難易度が高い傾向にありますが、専門学校生ならではの就活の戦い方を実践すれば、内定を獲得できる可能性は格段に上がります。
そこでここからは、専門学校生が「就職できないかも」と感じたときに試したい対処法を6つ紹介します。就活に行き詰ったときは、ぜひ試してみてくださいね。
①専門性を活かし自分にしかない強みを見つける
専門学校で学んだ専門性を活かして自分にしかない強みを見つけることは、ライバルとの差別化を図るうえで非常に効果的です。
まずは、専門学校時代の印象に残っている経験を時系列順に書き出してみましょう。その際は、特定のスキルに焦点を当てたアピールだけでなく、経験を通じて学んだことを把握するようにしてください。
たとえば、映像作品コンペでチームをまとめた経験があれば、リーダシップや協調性を強みとしてアピールできます。

キャリアアドバイザー
これまでの経験を振り返ることで、今まで気づかなかった強みを発見できることもありますよ。
過去の経験の棚卸しをするには、自分史の作成がおすすめです。自分史の作成方法については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。
関連記事
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自分史を作成することは、就職活動を効率的に進めるのに役立ちます。 この記事では、自分史の作成方法と自己分析の仕方をキャリアアドバイザーが解説します。 自分史を活かせる質問例や回答例も紹介しているので、自己分析の際の参考にしてみてくださいね。
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➁専門スキルを活かせる業界・職種を中心に視野を広げる
「就職できないかも」と感じたときは、専門スキルを活かせる業界・職種を中心に視野を広げてみましょう。
就活では志望度の高い企業のみに応募して、他の選択肢を設けない学生もいるのではないでしょうか。しかし、応募先企業を絞り込みすぎると、採用されなかった場合に他の企業に応募するタイミングを逃してしまう可能性が高くなります。
そういった事態を避けるには、なるべく幅広く応募することが重要です。「専門スキルが活かせる企業に就職すること」を譲れない条件として、他の条件はその都度検討していくスタイルで応募する企業の幅を広げていきましょう。

キャリアアドバイザー
また、面接は慣れが肝心です。多くの企業を受けることで、面接の場数を踏むことができますよ。
③卒業生の採用実績がある企業を中心に応募する
就活に行き詰った場合は、卒業生の採用実績がある企業を中心に応募してみましょう。同じ学校の卒業生が採用されているのであれば、専門卒の人材の採用に積極的な企業である可能性が高いからです。
- 企業の採用ページをチェックする
- 専門学校のキャリアセンターで卒業生の進路を調べる
ただし、企業の採用ページでは、採用している学校でもあえて記載していないケースもあるため、より確実な情報を得たいのであれば、キャリアセンターで卒業生の進路を調べることをおすすめします。

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その他、専門学校を通してOB・OG訪問をするのもおすすめです。OBやOGに直接話を聞くことで、企業の実態や就活のポイントについての有益な情報を得られることもありますよ。
OB・OG訪問については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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④志望業界・職種で有利になる資格を取得する
就活に行き詰ったときは、志望業界・職種で有利になる資格を取得するのも効果的です。
専門学校生はもともと資格を持っているケースも多いかと思いますが、それと志望業界・職種で有利になる資格を掛け合わせることで、よりライバルとの差別化ができるようになります。
また、資格を取得するには一定の努力が必要なため、資格を取得しているだけでも、業務への関心や志望度の高さの裏付けにもなりますよ。
- IT業界:ITパスポート・基本情報技術者試験
- 不動産業界:宅地建物取引士
- 金融業界:FP技能士
- 事務職:MOS・秘書検定
就職で有利になる資格については、以下の記事でより詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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就職に有利な資格は3軸で判断! 役立つ27の資格を業界別に大公開
これから就活をひかえている人のなかには「就活に有利な資格を取得してライバルと差をつけたい」と考える人もいますよね。この記事では、就活に有利になりやすい資格やどの資格が今の自分に必要なのかをキャリアアドバイザーが解説します。
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資格取得の勉強をしていることを伝えるだけでも有利になりやすい
資格は実際に取得していなくても、取得に向けて勉強をしていることを伝えるだけでもアピールになります。
前述の通り、志望先企業で役立つ資格をピンポイントで取得している姿勢は、業務への関心や志望度の高さの裏付けにもなるため、企業から評価してもらえる可能性は十分にありますよ。

キャリアアドバイザー
資格取得の勉強に時間を取られすぎて、就活が疎かになってしまっては本末転倒です。選考までに資格を取得できていなくても、取得に向けて勉強中であることは積極的にアピールしていきましょう。
⑤インターンに参加しスキルが活かせる仕事を明確にイメージする
就活に行き詰まりを感じたときは、インターンシップに参加してスキルが活かせる仕事を明確にイメージするのもおすすめです。
特に長期インターンでは学生も社員の一人として業務に携われるため、実務を経験することで自分の強みがより明確になり、選考において説得力のあるアピールができるようになります。
また、インターンに参加することで、自分の仕事への適性やその企業の社風なども把握できるため、入社後のミスマッチ防止にもつながります。

キャリアアドバイザー
インターン中に成果を上げることができれば、場合によっては早期選考に参加できたり、一次選考が免除されたりするケースもありますよ。
インターンの申し込み方法については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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⑥就職エージェントを利用する
就活に行き詰ったときは、就職エージェントを利用するのも一つの手です。
就職エージェントでは登録者の希望をじっくりとヒアリングしたうえで、最適な企業を紹介してもらえるほか、さまざまなサポートを受けられるため、就活を進めるうえで心強い味方になります。
- 無料カウンセリング
- 求人紹介
- 面接対策
- 応募書類の添削
- 内定後の収入交渉
- 面接日の日程調整
- 推薦状の記入
就職エージェントは一部のサービスを除き、基本的に求職者側は無料で利用できます。気になる人は、まずは登録だけでもしてみましょう。

キャリアアドバイザー
就職エージェントに登録したからといって、就職を強制されることはないため、その点は安心してくださいね。
大卒の応募数が少ない傾向がある求人をピックアップしてもらう
就職エージェントから求人を紹介してもらう際は、大卒者と応募が被りやすい認知度の高い企業は避けましょう。大卒の応募数が少ない傾向がある求人の特徴としては、以下のものが挙げられます。
- 地域に密着した中小企業
- 専門的なスキルや資格が保有条件になっている企業

キャリアアドバイザー
特に専門的なスキルや資格が必要な求人は、企業側も専門学校生を求めている傾向があるため、学歴がネックになることはほとんどありませんよ。
キャリアアドバイザーが読み解く!成長著しい業界において専門学生は活躍できる!
専門学生は即戦力として歓迎される
現在の専門学校は、時代の流行を意識した学科やカリキュラムに取り組む学校が増え、成長著しい業界から重宝されるケースが多くあります。
たとえば、ゲームやアニメを制作する企業では、専門学校でクリエイターとしてのスキルを習得した学生に対して、実践力を高く評価しているといえるでしょう。ゲームやアニメ業界は、感染症の影響も後押しして急速な成長が見られています。そのため、業界内では人材不足で「教育に力をかけられない」といった理由から、専門性が高く、即戦力になる学生が求められているのです。
就職を意識した教育がされているのも強み
また、専門学校では「就職」を意識してビジネスマナーにも力を入れている学校が多くあります。報連相の大切さや名刺交換、電話応対などを理解している学生は、職場への適応も早そうですね。
一般的に大学は幅広い教養を身に付けるのに対し、専門学校は授業全体の8割程度が専門性の高い教育となります。そのため、「すぐに使える人材がほしい」といった企業では、即戦力となれる専門学生を歓迎する場合が多くありますよ。
「就活できない」を回避! 専門学校での経験をアピールする3つのコツ
- 実務で役立つ知識やスキルをアピールする
- 専門用語は採用担当者にわかる言葉に置き換える
- 入社後にどのように活躍できるかを具体的に伝える
専門学校生が内定を獲得できるかどうかは、「専門学校での経験をいかに効果的にアピールできるか」にかかっていると言っても過言ではありません。
そこでここからは、専門学校での経験をアピールするコツを3つ紹介します。自分の魅力を最大限に伝えるためにも、ここでしっかりと押さえておきましょう。
面接での自己PRの伝え方や例文については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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あなたが受けないほうがいい職業を確認しておこう
就活の成功は、自分に合う仕事・合わない仕事を知ることが鍵です。しかし、それがどんな仕事なのかが分からず悩む人も多いでしょう。
そんな時におすすめなのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みを分析したうえで、合う仕事・合わない仕事を診断できます。
早めに自分に合う仕事・合わない仕事を知って、就活を成功させましょう。
①実務で役立つ知識やスキルをアピールする
専門学校生は専門分野に特化していることもあり、その分野について即戦力になれることが最大のアピールポイントです。専門学校では専門分野に特化したカリキュラムが用意されているため、実践的なスキルが身に付いていることは企業側も把握しています。
若手のうちから即戦力になれる人材は、多くの企業から重宝される傾向にあります。そのため、専門学校生は実務で役立つ知識やスキルを積極的にアピールしていきましょう。
成果より過程にフォーカスする
専門学校での経験をアピールする際は、経験で得た成果やスキルよりも、問題に対してアプローチした過程を重点的に伝えるようにしましょう。物事への取り組み方を詳細に説明することで、より自身の人柄や価値観などが伝わり、説得力も高まるからです。
たとえば、計画性をアピールしたい場合において、

就活生
計画性を発揮して、映像コンペで金賞を受賞しました。
といったように、単に成果を伝えたエピソードよりも、

就活生
コンペに間に合うよう、他の学生のスケジュールを把握して作業シフトを作成しました。
といったように、映像を作るまでの過程から計画性を発揮したことがわかるエピソードのほうが、説得力があります。
このように、専門学校での経験をアピールする際は、成果よりも過程にフォーカスすることが重要です。
キャリアアドバイザーから就活に悩むあなたへ自分が持っているスキルを客観的にアピールすべき
専門学校に入った理由を熱く語り面接官の心を惹きつけよう
専門学校生は在学中に多くの検定や資格を取得している人が多いため、面接官に自分が持っているスキルを客観的にアピールすることができるでしょう。
もしかすると、履歴書の資格欄に入り切らないほどの資格を有している人もいるかもしれません。その場合は、資格欄に「別紙参照」と記して、別の用紙に「検定資格一覧表」を作成してみてください。
目的意識を持って専門学校に進学したことを伝えよう
また、面接では「なぜ専門学校へ進学したのですか」と質問されることがあります。この質問は、自分がなぜ専門分野を極めたいと思ったのかをアピールできるチャンスです。なぜ専門分野を極めたいと思ったのかを熱く語り、面接官の心を惹きつけましょう。
単に「資格が多く取れると思ったから」「就職に有利だと聞いたから」といった回答では、ありきたりになってしまったり、意欲の低さを感じ取られたりしてしまう可能性があります。
たとえば「将来はITエンジニアになりたいと考えていたこともあり、エンジニアとしての技術が実践的に学べると思ったから」などのように、目的意識が明確にあって専門学校へ進学したことをアピールすると、面接官にも強い意思を感じてもらえますよ。
②専門用語は採用担当者にわかる言葉に置き換える
専門学校でのエピソードを述べるうえで、専門用語を使いたいこともあるかもしれません。しかし、採用担当者は必ずしも専門的な知識を保有しているわけではないため、専門用語を使用すると話が伝わらなくなる可能性があります。
また、採用担当者は学生の話を通じて「内容を簡潔に伝える能力」も見ているため、わかりにくい用語を使用すると、それだけでマイナス評価につながる可能性もあります。
このように、専門用語を使用することにはいろいろとリスクがあるため、専門用語は採用担当者にわかる言葉に置き換えるようにしましょう。

キャリアアドバイザー
なお、採用担当者が現場をよく知っている社員である場合には、専門用語を交えて話しても問題ありませんよ。
③入社後にどのように活躍できるかを具体的に伝える
どんなに豊富な知識や優れたスキルを有していたとしても、実務で活かすことができなければ意味がありません。そのため、専門学校での経験をアピールする際は、「その経験を活かして入社後にどのような活躍ができるのか」という点を具体的に伝えるようにしましょう。
- 計画性を活かして、映像編集業務でも納期に間に合うようなスケジュール管理をして、業績に貢献したい
- 協調性を活かして、年齢や立場が異なる人とも協力しながら、プロジェクトの成功に貢献したい
といったように、再現性を具体的に示すことができれば、企業側にもより魅力をアピールしやすくなります。

キャリアアドバイザー
志望先企業の具体的な業務に絡めて伝えることができれば、業務への理解度が高いことも示すことができ、より効果的なアピールになりますよ。
就職できないまま専門学校を卒業した場合の3つの対処法

就活生
内定を得られないまま専門学校を卒業してしまいました……。この場合は、どうすれば良いのでしょうか?

キャリアアドバイザー
その場合の対処法は3つあります。諦めずに行動を起こしていきましょう。
内定を得られないまま専門学校を卒業してしまった学生もいるかと思います。ただ、既卒生になっても就職できる可能性は十分にあるため、諦めずに行動を続けることが重要です。
ここからは、就職できないまま専門学校を卒業した場合の対処法を3つ紹介するので、一つずつチェックしていきましょう。
あなたが受けないほうがいい職業は?
3分でできる適職診断で確認してみよう
入社後の早期離職を避けるためには、自分に適性のある職業を選ぶことが大切です。しかし、それがどんな職業なのかが分からず悩む人も多いでしょう。
そんな人におすすめなのが「適職診断」です。40の質問に答えるだけで適性のある職業や受けないほうがいい職業を診断できます。
自分に適性のある職業を早めに知って、就活を成功させましょう。
①空白期間が伸びないように既卒として就活を続ける
就職できないまま専門学校を卒業した場合には、空白期間が伸びないように既卒として就活を続けることをおすすめします。
しばらくはフリーターとして働くのも一つの選択肢ですが、空白期間が伸びると就活で不利になりやすいため、あまりおすすめできません。事実、厚生労働省の「若年者雇用を取り巻く現状」によると、フリーター期間が長くなるほど正社員になれる割合が低くなっています。
- 6カ月未満:64.0%
- 7カ月から1年以内:58.3%
- 1年から2年以内:52.2%
政府が定めた「青少年雇用機会確保指針」によると、卒業3年以内の既卒者は新卒枠で応募できるようになっています。つまり、既卒者は新卒枠と中途採用枠の両方に応募できるのです。
近年は若手人材が不足している企業も増えているため、既卒生を受け入れている企業を中心に卒業後も就活を続けていきましょう。
②異業種への就職も検討する
どうしても就職先が見つからない場合は、異業種への就職も検討してみましょう。
専門学校在学中に、別の分野に興味を持った学生もいるかと思います。就職したい企業の条件を整理して、専門知識が活かせる業界以外も視野に入れるのも一つの手です。
特に以下の業界・職種は、慢性的な人手不足に陥っており、未経験者でも採用されやすい傾向にあります。興味がある場合は、候補の一つに取り入れてみましょう。
- IT業界
- サービス業界
- 営業職
- 介護職
③興味のある大学に入り直してみる
学びたい分野がある場合は、大学に入り直すのも一つの選択肢です。大学に入学すれば興味のある分野を極められるだけでなく、卒業後には大卒という肩書が手に入るため、応募できる企業の幅も広がります。
ただし、大学は受験勉強の期間に加え、卒業までに4年を要するため、社会人になるまでの期間はかなり長くなります。また、学費もかかるため、時間と金銭面の両方を考慮しつつ、慎重に検討するようにしましょう。
- 国立大学:250万円前後
- 私立大学(文系):400万円前後
- 私立大学(理系):550万円前後
専門学校での経験を効果的にアピールして「就職できない」を回避しよう!
専門学校生は大学生に比べて、就職が難しい傾向にあることは事実です。ただ、専門学校生には即戦力となれるような専門性の高いスキルや経験があるため、それらをうまくアピールすれば就職することは十分に可能です。
専門学校生に限った話ではありませんが、就活は諦めずに行動を続けることが重要です。今回解説した内容を参考にしながら、専門学校での経験を効果的にアピールして、内定の獲得を目指していきましょう。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。

専門学校も運営を続けるには入学生を集める必要があり、ビジネスの側面から高い数字でアピールしている可能性もあることは理解しておきましょう。