専門学校の学生が就職できないケースって? 6つの対処法を解説

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    大学時代は、東日本大震災をきっかけに発足したボランティアサークルに所属。毎年、東北の小学校… 続きを読む

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コラムの目次

  1. 専門学校生は手当たり次第に求人へ応募しても就職できない可能性がある
  2. 専門学校の就職率は実際より高く記載されている
  3. 専門学校卒の学生が就職しにくいと言われる2つの理由
  4. ①異業種への就職がしにくいため
  5. ②大学卒業を条件に設けている企業が多いため
  6. 専門学校卒の学生が就職できない場合の6つの対処法
  7. ①自分の経験を棚卸しする
  8. ➁専門スキルを中心に視野を広げてみる
  9. ③卒業生の採用実績がある企業を中心に応募してみる
  10. ④志望業界・職種の就職で有利になる資格を取得する
  11. ⑤インターンシップ(インターン)に参加してみる
  12. ⑥就職エージェントを利用する
  13. 内定なしで専門学校を卒業してしまった場合の3つの対処法
  14. 空白期間が伸びないように既卒として就活を続ける
  15. 異業種への就職も検討する
  16. 興味のある大学に入り直してみる
  17. 就活で専門学校での経験をアピールする際の3つのポイント
  18. 実務で役立つ知識やスキルをアピールする
  19. 専門用語は採用担当者に分かる言葉で置き換える
  20. 入社後にどのように活躍できるかを伝える
  21. 専門学校の経験を自己PRでアピールする際の例文
  22. 専門学校でのスキルをアピールする場合
  23. 専門スキル以外をアピールする場合
  24. 専門学校の経験をアピールして内定を獲得しよう

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専門学校生は手当たり次第に求人へ応募しても就職できない可能性がある

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活を控えた学生から

「専門学校生は専門スキル以外を扱う企業以外、就職できないと聞いて不安になっています」
「就活での専門スキルのアピール方法が分かりません」

という声が寄せられています。「新卒就活なら複数の企業にエントリーすれば、いずれ内定は獲得できるだろう」と考えている学生もいるのではないでしょうか。

しかし、特定のスキルに特化しているからこそ、専門学校生は手当たり次第に求人へ応募しても就職できない可能性があります。もちろん全ての場合に当てはまるわけではありませんが、就活において求める人材を「大卒以上」と明記している企業の求人に応募できないことが就活のネックとなるケースもあるでしょう。

ここでは、専門学校卒の学生の就職が難しいと言われている理由や就職できない場合の対処法、専門学校での経験をアピールする際のポイントを例文付きで解説します。就職できないと焦りを感じている専門学校生はぜひ参考にしてみてください。

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専門学校の就職率は実際より高く記載されている

学生によっては、専門学校に入学する際にパンフレットに「就職率100%」と記載されていたことを記憶している学生もいるのではないでしょうか。

実は専門学校の就職率は実際より高く記載されている場合が多く、必ずしもパンフレットに書いてあることを鵜呑みにして安心してしまうと、自分の思っていたキャリアを描けない場合があります。学校に頼りきりの姿勢で就活を迎えるのではなく、自分でできることは少しずつ進めていきましょう。

専門学校の就職率は実際より高く記載されている理由
  • 雇用形態を問わずに就職率に加算している場合があるため:
    正社員ではなくアルバイトや契約社員になった学生もカウントしている。
  • 求職希望者のみカウントしているため:
    フリーターや無職を希望した学生は調査の対象にしない。
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専門学校にも運営のためのビジネスとしての側面が存在します。学校を存続させるためには入学する学生を集める必要があり、高い数字でアピールしている可能性もあることは押さえておきましょう。

専門学校卒の学生が就職しにくいと言われる2つの理由

「専門学校生は就職しにくい」と聞いたことがある学生もいますよね。もちろん、専門性がある学生は企業から重宝されますが、一つの分野しか勉強していない背景により就活では潰しが効かないケースがあります。ここでは専門学校卒の学生が就職しにくいと言われる理由を3つ解説します。

①異業種への就職がしにくいため

映像系の専門学校を卒業すると、映像制作会社など映像業界の企業から重宝されますが、スキルがない異業種への就職の場合、専門学校卒業の肩書きでは就職しにくい傾向があります

また、異業種の企業を受けた際に「内定を出しても専門職採用されている企業を選んでしまうのでは?」といった懸念をする採用担当者も一定数いるでしょう。

専門外の企業でも就職したい熱意が伝わらないと企業側の不安を払拭できないため、就職のハードルが高いかもしれません。

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キャリアアドバイザー

スキルや経験がない業界や職種への就職は、幅広く多くのことを学んでいる大卒の方がポテンシャルを評価してもらえる可能性が高いこともあるでしょう。

②大学卒業を条件に設けている企業が多いため

求人票には「大学卒業」という条件を設けている企業も一部あります。それらの求人の場合、専門学校生は条件を満たすことができません

もちろん専門学校で学んだスキルや経験を活かせる職業もあるので全てに共通する話ではありませんが、一部企業が大学卒業を応募資格に盛り込んでいることは事実としてあります。

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近年は専門性のある分野に特化した学部を設立している大学も多いですね。同様の専門知識やスキルを持っている場合は大卒が優遇されやすいという傾向もあります。

あなたが受けないほうがいい職業をチェックしよう

就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

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専門学校卒の学生が就職できない場合の6つの対処法

専門学校卒の学生が就職できない場合の6つの対処法

就職に行き詰っている専門学校生は、就職できない原因を把握することで対処法を講じられます。専門学校生ならではの就活の戦い方を実践すれば、内定を獲得できる可能性は格段に上がるでしょう。ここでは、就職に悩む専門学校卒の学生へ、対処法を6つ解説します。

①自分の経験を棚卸しする

自分の経験を棚卸しするには自分史を作成するのがおすすめですね。まずは学生時代の印象に残っている経験を時系列順に書き出していきましょう。特定のスキルに焦点を当てたアピールだけでなく、経験からその時に学んだことを把握してみましょう。

たとえば、映像作品コンペでチームをまとめた経験があれば、リーダシップや協調性を強みとしてアピールできます。自分史を作成することで今まで気づかなかったスキルや強みを発見できるかもしれませんね

自分史の作成方法について詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてください。

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➁専門スキルを中心に視野を広げてみる

就活では志望度の高い企業のみに応募して、他の選択肢を設けない学生もいるのではないでしょうか。専門学校生の就活では応募先企業を絞り込みすぎて、採用されなかった際に他の企業に応募するタイミングを失ってしまう場合も多いでしょう。

「専門スキルが活かせる企業に就職すること」を譲れない条件として、他の条件はその都度検討していくスタイルで応募する企業の幅を広げましょう

また、面接は慣れが肝心です。多くの企業を受けることで緊張しにくくなったり、受け答えが流暢になったりしますね。

③卒業生の採用実績がある企業を中心に応募してみる

同じ学校の卒業生が採用されているなら、専門卒の人材の採用に積極的な企業である可能性が高いですね。

採用実績がある企業は専門学校のキャリアセンターで卒業生の進路を調べましょう

企業の採用サイトから採用実績のある学校をチェックする方法もありますが、採用している学校でもあえて記載していない企業もありますね。特に高学歴で優秀な学生を求めている場合は、国公立大学や有名私大しか載せない企業も多いです。

そのため、時間がある場合はキャリアセンターで卒業生の進路を調べた方が確実でしょう。

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キャリアアドバイザー

また、専門学校を通してOB・OG訪問をして、企業の情報や就活のポイントを聞いてみてはどうでしょうか。

④志望業界・職種の就職で有利になる資格を取得する

資格の保有が必須条件の企業に応募できたり、面接でアピールできたりするかもしれません。

専門的な資格は他の業界や職種ではアピールになりませんが、志望先の企業で役立つ資格をピンポイントで取得している姿勢は志望度の高さの裏付けになります

志望度の高い学生は高いモチベーションを維持して、長期的に業績に貢献できる可能性があり、企業から重宝されやすいですね。

業界・職種別の就職で有利な資格の例
  • IT業界:ITパスポート・基本情報技術者試験
  • 不動産業界:宅地建物取引士
  • 金融業界:FP技能士
  • 事務職:MOS・秘書検定・秘書検定

就職で有利な資格について詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてください。

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資格取得の勉強していることを伝えるだけでも有利になりやすい

資格取得の勉強に時間を取られすぎて、就活が疎かになってしまっては本末転倒ですよね。新卒カードはポテンシャルで幅広い企業に採用してもらえるため、この機会を逃すのはもったいないです

そこで資格取得のために勉強していることを伝えましょう。前述したとおり、志望先の企業で役立つ資格をピンポイントで取得している姿勢は志望度の高さの裏付けになりますね。そのため、企業が評価してくれる可能性は十分にあるでしょう。

⑤インターンシップ(インターン)に参加してみる

特に長期インターンでは学生も社員の一人として業務に携われるため、参加するのをおすすめします。インターン中に成果を上げられれば、早期選考に参加できたり、1次選考が免除されたりするかもしれません

また、自分の仕事への適性や社風など会社の実態を把握できるため、入社後のミスマッチを防げる可能性が高いですね。

長期インターンの選び方や参加方法について詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてください。

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⑥就職エージェントを利用する

周りに利用者がいないこともあり、就職エージェントを使用することに抵抗がある学生もいますよね。しかし、就職エージェントを使用することで就活のプロであるキャリアアドバイザーからのサポートが無料で受けられるため、就活に行き詰った学生は利用をおすすめします

就職エージェントのサポート一覧
  • 無料カウンセリング
  • 求人紹介
  • 面接対策
  • 応募書類の添削
  • 内定後の収入交渉
  • 面接日の日程調整
  • 推薦状の記入

提示した条件をもとに無料カウンセリングから向いている職種や企業の求人を紹介してもらえるため、応募する企業を絞り込むのがかなり楽になりますね。

また、面接対策や応募書類の添削をしてもらうたびにフィードバックがあり、改善点を把握できるのです。逆に良い回答を直してしまうなどの間違いが減るため、着実に内定に近づいていける可能性が高くなります。

就活が上手くいかない専門学校生は就職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。

大卒の応募数が少ない傾向がある求人をピックアップしてもらう

就職エージェントから求人を紹介してもらう際は、大卒者と応募が被りやすい認知度の高い企業を避けましょう。大卒の応募数が少ない傾向がある求人は以下のような特徴があります。

大卒の応募数が少ない傾向がある求人の特徴
  • 地域に密着した中小企業
  • 専門的なスキルや資格が保有条件になっている企業
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キャリアアドバイザー

特に専門的なスキルや資格が保有条件になっている場合は、企業側が専門学校生を求めている傾向があるため、学歴がネックになることはほとんどありませんね。

キャリアアドバイザーコメント

上村 京久

上村 京久プロフィール

即戦力となる専門学生を歓迎する企業は多い

現在の専門学校は、時代の流行りを意識した学科やカリキュラムに取り組む学校が増え、成長著しい業界から重宝されるケースが多くありますよ。

たとえば、ゲームやアニメを制作する企業では、専門学校でクリエイターとしてのスキルを習得した学生に対して、実践力を高く評価している傾向にあるといえます。ゲームやアニメ業界は、コロナの影響も後押しして急速な成長が見られています。そのため業界内では人材不足で「教育に力をかけられない」といった理由から、専門性の高い学生が求められています。また、専門学校では卒業後の「就職」を意識してビジネスマナーにも力を入れている学校が多くあります。報連相の大切さや、名刺交換、電話応対等を理解している学生は、職場への適応も早そうですね。

一般的に大学は幅広い教養を身につけるのに対し、専門学校は総授業数の8割程度が専門教育を受けています。そのため、「すぐに使える人材がほしい」といった企業では、即戦力となる専門学生を歓迎する場合が多くありますよ。

内定なしで専門学校を卒業してしまった場合の3つの対処法

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就活生

内定がないまま専門学校を卒業してしまいました…。どうすれば良いでしょうか…?

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キャリアアドバイザー

既卒生として就活を続けましょう。新卒就活時に比べて、行動量を減らさないことが内定獲得するための肝になりますね。

内定がないまま専門学校を卒業してしまった学生もいますよね。ただ、既卒生として就職できる可能性は十分にあるため、諦めることなく就活を続けましょう。金銭的な余裕や勉強したい分野がある場合は大学に入り直してから就活をするのも手段の一つです。

ここでは、内定なしで専門学校を卒業してしまった場合の対処法を3つ解説します。

空白期間が伸びないように既卒として就活を続ける

「内定がないまま専門学校を卒業してしまったからしばらくはフリーターとして働こう」と考えている学生もいるかもしれません。ただ、空白期間が伸びないように既卒として就活を続けるのをおすすめします。

近年は労働人口の減少により、新卒の採用人数を満たさない企業や短期離職者の増加で若手人材が不足している企業が多いですね

政府が定めた「青少年雇用機会確保指針」によると、卒業3年以内の既卒者は新卒枠で応募できるようになっています。つまり、新卒枠と中途採用枠の両方で応募可能です。

また、学生でもなく正社員としても就業していない空白期間が伸びると就活で不利になりやすいでしょう。

事実、厚生労働省の「若年者雇用を取り巻く現状」によると、フリーター期間別に見た正社員になった人の割合は以下の通りでした。

フリーター期間別に見た正社員になった人の割合
  • 6ヶ月未満:64.0%
  • 7ヶ月から1年以内:58.3%
  • 1年から2年以内:52.2%

正社員を目指している専門卒の方は、既卒生を受け入れている企業を中心に就活を続けてみるのも一つの手でしょう。

異業種への就職も検討する

どうしても就職先が見つからない場合は異業種への就職も検討しましょう。専門学校在学中に興味がある別の分野を見つけた学生もいますよね。就職したい企業の条件を整理して、専門知識が活かせる業界以外も視野に入れて探してみてください

特に以下の業界・職種は人手不足の傾向があることからも、採用枠を広げています。

未経験者が採用されやすい業界・職種
  • IT業界
  • サービス業界
  • 営業職

興味のある大学に入り直してみる

学びたい分野がある場合は大学に入り直すのもおすすめですね。興味のある分野を極められるだけでなく、大卒の資格を手に入れられることで応募できる企業の幅が広がります。

ただ、受験勉強に加え、4年間という時間が必要になり、社会人になるまでの期間はかなり長くなるでしょう。学費もかかりますが、金銭的にも時間的にも余裕がある学生は大学受験をひとつの道として検討してみるのも良いでしょう。

就活で専門学校での経験をアピールする際の3つのポイント

就活で専門学校での経験をアピールする際の3つのポイント

専門学生は実務で役立つ知識やスキルを企業で活躍できる再現性があるようにアピールしましょう。成果をアピールするだけでは自慢話に聞こえてしまう可能性があるため、成果を出すまでの過程を具体的に話しましょう。

ここでは、就活で専門学校での経験をアピールする際のポイントを3つ解説します。

面接の自己PRの作成方法について詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてください。

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実務で役立つ知識やスキルをアピールする

専門学校生は専門分野に特化した即戦力になることをアピールできますね。専門学校では専門分野に特化したカリキュラムが用意されているため、実践的なスキルが身についていることを企業側も把握しているでしょう

若手で即戦力になる人材は企業から重宝される傾向がありますね。そのため、専門学校生は実務で役立つ知識やスキルをアピールしてみてくださいね。

成果より過程にフォーカスする

経験で得た成果やスキルより問題に対してアプローチした過程を話しましょう。物事への取り組み方からあなたの人柄が分かり、採用するかの判断材料になります。

「計画性により映像コンペで金賞を受賞した」と成果を話すより、「他の学生のスケジュールを把握して、シフトを作成した」など映像を作るまでの過程から計画性が分かるようなエピソードの方が説得力が出やすいですよね

そのため、成果より過程にフォーカスしてみるのをおすすめします。

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吉田 実遊

吉田 実遊プロフィール

自分が持っているスキルを客観的にアピールすべき

専門学校生は在学中に多くの検定や資格を取得している人が多く、企業の人に自分が持っているスキルを客観的にアピールすることができますね。

もしかすると、履歴書の資格欄に入り切らないという人もいるかと思いますが、その場合は資格欄に「別紙参照」と記して、別の用紙に「検定資格一覧表」を作成するといいですよ。ただし、同じ検定試験で級が異なる場合は、上位級のみを記入するようにしましょう。

専門学校への進学理由を問われた際はアピールチャンス

また面接では、「なぜ専門学校へ進学したのですか」と質問されることがありますが、この質問は「アピールできるチャンス」と捉えて、自分がなぜ専門分野を極めたいと思ったのかを熱く語るようにしましょう。

単に「資格が多く取れると思ったので」「就職に有利だと聞いたので」といった誰もが言える回答ではなく、たとえば「将来はITエンジニアになりたいと考えていたこともあり、エンジニアとしての技術が実践的に学べると思ったから」などのように、目的意識が明確にあって専門学校へ進学したことをアピールすると、面接官にも強い意思を感じてもらえる傾向にあります。

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専門用語は採用担当者に分かる言葉で置き換える

専門学校の経験をアピールしようとすると、話が専門的になってしまう学生もいるのではないでしょうか。採用担当者は人事や役員など必ずしも専門的な知識を保有しているわけではありません。専門用語は誰にでも伝わるような分かりやすい言葉で置き換えましょう。

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就活生

人間で言うときょう体部分は体で、それを動かすためのプログラムが脳に当たります。

上記のようなたとえを使って説明するのをおすすめします。

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キャリアアドバイザー

希望部署の現場を知っている社員が採用担当者の場合は専門用語を交えて話しても問題ありません。採用担当者のキャリアについて把握できる機会があれば、調べておきましょう。

入社後にどのように活躍できるかを伝える

どんな能力でも業務に活かせることが最重要されており、再現性を示せなければ採用されにくいですね。専門学校での経験がどのような業務に役立てられるかを伝えましょう。

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就活生

計画性を活かして、映像編集業務でも納期に間に合うようなスケジュール管理をして、業績に貢献したいと思います。

上記のように採用するメリットを提示できれば、高評価につながりやすいですね。

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キャリアアドバイザー

企業の業務に絡めて伝えることで、業務への理解度が高いと判断してもらえる場合があるため、アピールするのをおすすめします。

専門学校の経験を自己PRでアピールする際の例文

ここでは専門学校の経験を自己PRでアピールする際の例文を用意しました。前述した専門学校での経験をアピールする際のポイントを網羅しているため、参考にしてみてください。

専門学校でのスキルをアピールする場合

例文

私は映像系の専門学校に通い、映像を活かす編集スキルを学びました。2年時に参加した映像コンペでは編集を担当しました。自分の作品になると熱がこもってしまい、必要のないシーンを入れて蛇足になってしまう危険性があります。演者や監督とは違う冷静な視点でカットすることを意識しました。結果的に審査員特別賞を受賞しました。御社では専門学校で学んだことを活かして、冷静で効率的な映像編集を心掛けて、顧客の満足度が高まるような編集ができる編集者に成長したいと考えています。

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キャリアアドバイザー

大学生にはない専門的なスキルだけでなく、自分なりの編集のアプローチ方法まで話せていますね。入社後に戦力として活躍できる姿がイメージできる例文でしょう。

専門スキル以外をアピールする場合

「異業種に就職する場合は専門学校での経験はアピールにならない…」と落胆している学生もいるかもしれません。ただ、専門学校で学んだ分野に進む場合でも、専門分野を追求する探究心や一つのことを続ける継続力はアピールできますね

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キャリアアドバイザー

専門学校時代のエピソードをスキル重視ではなく、強みの側面をメインに伝えてみてはいかがでしょうか。

アピールポイント①探究心

例文

私の強みは専門分野を追求した探究心です。私は学生時代は主に専門学校で映像作品を監督していました。学年で一番の作品を撮るために卒業生の作品を研究して、評価されるものから逆算して制作しました。そこで10年分の卒業生の作品を当時の流行りも含めて研究しました。探究心により評価される傾向を把握することができ、結果的に卒業制作は学年トップの評価を受けました。徹底的に物事を追求する強みを活かして、御社の営業職でも業績に貢献できるように努力したいと思います。

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キャリアアドバイザー

企業側は高いモチベーションを維持して、将来的に業績に貢献してくれる学生を求めており、この例文はどんな職場でも結果を出せそうな再現性を感じさせる内容でした。

アピールポイント②継続力

例文

私の強みは一つのことを続ける継続力です。私は学生時代、福祉関係の専門学校に通っており、社会福祉士の資格を取得することをゴールにしていました。企業へ就職することを決めてからも自分で決めた目標を達成するため、資格の勉強を欠かしませんでした。結果的に社会福祉士の資格を取得することができ、専門学校に通った意味を見出すことができました。御社でもノルマを達成するために継続して努力を続けていきたいと思います。

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キャリアアドバイザー

新卒の離職率が高い現在は継続力や忍耐力がある人材が重宝されており、長期的に定着できそうかどうかも採用の基準になっています。今後も目標を達成するために誘惑に負けず、努力し続ける姿勢が伝わる内容なら企業から採用されやすいでしょう。

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辻 華菜子

辻 華菜子プロフィール

自己PRでは資格だけではなく自分なりに工夫した点を伝える

専門学校では検定試験や資格取得に力を入れていることから、専門学生の自己PRは試験の合格について書く学生が多く見られますね。その際、単に検定や資格そのものの強みをアピールするのではなく、取得までの道のりを紹介することをおすすめします。

たとえば、なぜ取得しようと思ったのか、資格取得するためにどのような学習計画を立てたのか、計画を実行するにあたって意識したことは何か、途中反省し改善したことはあったのかなどを振り返り、「自分の良さ」をアピールできる文章にしましょう。

通常、履歴書やエントリーシートは資格を記載する欄が設けられているので、採用担当者は、その欄を見ればすぐに応募者がどのような資格を持っているのか理解できますよね。そのため自己PRの文章では、単に「資格を持っています」というだけの内容では物足りず、「自分なりに、どのような努力や工夫をして頑張ったのか」を伝える必要があります。

専門学校の経験をアピールして内定を獲得しよう

専門学校生は専門性のあるスキルや経験があるため、特定の分野の企業から重宝されますが、専門外の企業の就職では不利になるケースがあることも押さえておきましょう。

しかし、専門学校の経験を強みを発揮したエピソードとしてアピールすれば、異業種の採用担当者にも刺さる内容になるかもしれません。諦めることなく前向きに専門学校の経験のアピール方法を工夫して、企業から内定を獲得しましょう。

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記事の編集責任者

北原 瑞起きたはら みずき

新卒でポート株式会社へ入社。入社2年目に年間1億2千万円の売上を記録し、全社の年間MVPを獲得。現在は、リクルーティングアドバイザーグループの責任者として、年間300社の採用支援及び、年間2,000人の学生の就活相談に乗り、企業と学生の最良なマッチング機会の創出をおこなっている。プロフィール詳細

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01458)

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