就活で有利になる取りやすい資格13選を完全網羅!

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目次

  1. 取りやすい資格を取得する場合は志望企業で活かせるものが良い
  2. 就活前に取得すべき? 取りやすい資格の4つの基準
  3. ①結果発表までの期間が短い
  4. ②受験料の敷居が低い
  5. ③実習を受ける必要がない
  6. ④事前に高度な専門知識を必要としない
  7. 資格に挑戦する前に確認確認すべきことって?
  8. 取得難易度は適切か
  9. 独学で取得できる資格か
  10. 受験制限は設定されていないか
  11. 資格が就活で評価される3つの理由
  12. ①物事に取り組む姿勢がわかる
  13. ②スキルを具体的に示せる
  14. ③志望企業への入社意欲の高さが伝わる
  15. 【全業界共通】就職で有利になる取りやすい資格3選
  16. ①TOEIC
  17. ➁マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
  18. ③自動車運転免許
  19. 【業界・職種別】就職で有利になる取りやすい資格10選
  20. ①医療業界:医療事務
  21. ②保険:ファイナンシャルプランナー(FP)
  22. ③金融:証券アナリスト
  23. ④不動産業界:宅地建物取引士
  24. ⑤経理:日商簿記検定
  25. ⑥事務職:秘書検定
  26. ⑦サービス業界:販売士
  27. ⑧化学系メーカー:危険物取扱者
  28. ⑨建築業界:インテリアコーディネーター
  29. ⑩IT業界:基本情報技術者・ITパスポート
  30. 取りやすい資格をアピールする際の2つの注意点
  31. ①資格の内容だけをアピールしない
  32. ➁あくまで資格取得より就活を優先する
  33. 取りやすい資格で就職活動を有利に進めよう

取りやすい資格を取得する場合は志望企業で活かせるものが良い

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活前の学生から

「今からでも取得できる就活で有利になる資格はあるのでしょうか?」
「資格を取得する際の選び方がわかりません。」

という声が寄せられています。資格を取得して他の学生と差をつけたいと考えていても、「せっかく取った資格がアピールにつながらないのが不安」と悩む人もいるのではないでしょうか。

せっかく資格を取得するなら、取りやすく志望企業の就活や入社後も活かせるものが良いですよね。

今回は志望業界別の就活で有利になる資格や取りやすい資格の基準、アピールする際の注意点を解説します。すでに就活を始めている学生は、志望先企業で役立つ資格を取得していない状態でもアピールできる方法も紹介しているので、チェックしてみてください。

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就活前に取得すべき? 取りやすい資格の4つの基準

取りやすい資格の4つの基準

そもそも、資格の取りやすさの定義は人によって変わりますよね。まずはこの記事における取りやすい資格を定義する基準を4つ紹介します。

①結果発表までの期間が短い

取りやすい資格の基準は、結果発表までの期間が短いことです。就活終了後に資格の合否が発表されるのでは遅いですよね

たとえば、難関資格の税理士は試験実施から合格発表まで4ヶ月もの待機時間があります。これでは就活と並行して試験を受けても、明確な結果が出るまでに時間がかかり選考でアピールできないケースもありますね。

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キャリアアドバイザー

結果発表までの期間が短ければ回数を重ねて資格試験を受けることもできるでしょう。

②受験料の敷居が低い

就活中は応募先企業までの交通費がかかったり、リクルートスーツを新調したりと何かとお金がかかります。取りやすい資格の基準の1つには、受験料の敷居の低さも含まれるでしょう。

高額な受験料は落ちた場合に、再度支払いをして別の機会に挑戦する場合にもハードルが高いですよね

そのため、負担になりすぎない受験料であることも取りやすい資格の条件と言えます。

③実習を受ける必要がない

取りやすい資格の基準として、実務的な実習を受ける必要がないことも挙げられます。資格によっては、筆記試験だけでなく実務的な実習を求められる場合もあります。実習と就活を並行しておこなうのはハードですよね。

特に以下のような医療福祉系の資格は実習をおこなうケースが多いです。

  • 社会福祉士
  • 介護福祉士
  • 薬剤師
  • 看護師

もちろん学校で実習への環境や制度を整えてくれたり、就活までに時間がある学生は実習を伴う資格でも問題ありません。しかし、就活までに時間の猶予がない学生や、就活中の学生は実務的な実習を受けずに取得できることも資格の取りやすさにつながるでしょう。

④事前に高度な専門知識を必要としない

取りやすい資格を取得する1番の目的は就活でアピールするためです。もちろんどんな資格の取得にも事前の対策は求められますが、あまりにも難易度の高すぎる資格は基礎の習得にすら時間がかかってしまうケースもあるのでおすすめできません

たとえば「システムアーキテクト試験」という上級エンジニアとしてのスキルを証明する資格の場合は、システム開発の事前知識がなければ、理解するのは難しいかもしれません。

過度に高度な専門知識を必要としない資格は取りやすい資格であるといえるでしょう。

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資格に挑戦する前に確認確認すべきことって?

資格を取る前に確認するべきチェックリスト

資格取得の勉強を始めたあと、難易度が今の自分のレベルと圧倒的にあっていなかったりそもそも受験資格がなかったりしたら、貴重な就活中の時間が無駄になってしまいます。ここでは取得する資格を選ぶ際のポイントを解説していきます。

取得難易度は適切か

資格の取得難易度が適切でなく、あまりにも目標設定の高い場合には、本来就活の対策に割けたはずの時間を無駄にしてしまう可能性があります

たとえば、今の現状から試験勉強に過度に多くの時間を費やす必要がありそうだったり、難易度が高く合格率が極端に低かったりする資格は避けるべきです。ひとまず就活前に取得が間に合うかを優先に考えてみてください。

もちろん、難易度の低い資格の方が短時間で取得できます。挫折しにくいメリットもあるので難易度は必ず確認しましょう。

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難関資格の資格取得の勉強に追われて、就活が疎かになってしまっては本末転倒です。どうしても欲しい資格がある場合は、就活後に勉強を始めるのをおすすめします。

独学で取得できる資格か

取得する資格を選ぶ際は、独学で取得できる資格かを確認しましょう。なぜなら、講座を受ける必要がある場合は選考のスケジュールと被る可能性があるためです

たとえば、スクールでは平日の午後から講義があり、面接日とブッキングするとその分勉強が遅れてしまいます。結果的に資格取得も就活もどっちつかずになってしまっては本末転倒です。

そのため、資格取得の勉強と並行して就活をおこなうなら、独学で取得できる資格かどうかが選ぶ際の判断基準になるかもしれません。

受験制限は設定されていないか

取得する資格を選ぶ際は、受験制限が設定されていないかを確認してみてください。資格の中には以下のような受験資格を満たしていないと受験できないものが存在します

受験制限の例

学歴:大卒以上など
実務経験:実務経験〇年以上など
年齢:30歳以下など

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自分が受ける資格には厳しい受験の条件を設けられていないかを事前にチェックしてみてくださいね。

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塩田 健斗

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資格の取得に注力しすぎない! あくまでも就活そのものを第一優先に考えよう

資格取得を決心し勉強を始めたものの、自分が思っていた以上に時間がかかりそうだったり、難易度が高いと感じたりした場合は早めに見切りをつけることも大切です。就活は応募の期間や試験日の日程が限られ、やるべきことも多いことから、影響が出そうな場合は一旦手を止め改めて何を優先すべきか考えるようにしましょう。

また資格取得に力を入れすぎてしまい、就職活動に遅れを感じてしまった人は早急に自己分析から取りかかるようにしましょう。まずは過去の自分を振り返るなど自分の長所や強みを自己理解し、就活の軸を立てるようにします。自己分析をすることで、自分に「合う、合わない」「やりたい、やりたくない」など、自分なりの企業選びの軸が見えてくるはずです。

または、先に就活全般のやるべきことを洗い出し、何が足りていないかを明確にしても良いでしょう。足りていない事柄に優先順位をつけ、スケジュールを立てれば効率よく動くことができ、遅れを取り戻せると思いますよ。

やるべきことが多くて何から手をつけていいのか分からない場合は、大学の就職支援課やキャリアセンターへ足を運んでアドバイスをもらってもよいでしょう。就活のプロに支援してもらうことで、1人で悩む時間を減らすことができ、資格取得に費やした時間を取り戻すことができるでしょう。

資格が就活で評価される3つの理由

資格が就活で評価される3つの理由

新卒は実務経験がないので、面接官の評価基準の中心は学生のポテンシャルです。ただ、資格があるとスキルを証明できたり、入社後に働いている姿をイメージしてもらいやすくなります。資格が就活で評価される理由を紹介します。

①物事に取り組む姿勢がわかる

資格が就活で評価される理由は、物事に取り組む姿勢がわかるためです。

たとえば、資格取得する際は志望業界で役立つ資格を調べたり、試験日までにすきま時間を見つけてコツコツと計画的に勉強を進めたりしなければなりません

資格を持っている学生が評価される可能性のあるスキル
  • スケジューリング能力
  • 課題解決能力
  • 時間に対するコスト意識の高さ
  • 業務を効率化する能力
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キャリアアドバイザー

入社後の業務でも資格取得と同じような姿勢で取り組む姿をイメージしやすいですね。

②スキルを具体的に示せる

繰り返しにはなりますが、新卒は中途採用の社会人と違い、実務経験がありません。

たとえば、アルバイト経験をアピールして自社で働く姿をイメージしてもらったり、業務に活かせる強みをアピールしたりしても戦力になれるかを判断するのは難しいかもしれません。

しかし、実務経験はなくとも資格を所有することによってスキルを客観的に証明することができます

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キャリアアドバイザー

資格取得するには一定のコストがかかることから、企業への志望度の高さや継続力・計画性のアピールになる可能性がありますね。

③志望企業への入社意欲の高さが伝わる

資格を取得することで、志望業界で役立つ知識を勉強してきた経験そのものがアピールになります。

たとえば、他の就活生がさまざまな業界を受けている中で志望業界に絞った就活をしていることに加え応募先企業で役立つ資格を取得していれば、入社意欲の高さは際立ちますよね

ライバルとの差をつける一手としても、資格の取得は有効ですよ。

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新卒採用は実務経験ではなく、ポテンシャルで評価されます。しかし、資格があると他の就活生よりスキルを評価されやすく、選考で有利になるかもしれませんね。

【全業界共通】就職で有利になる取りやすい資格3選

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就活生

特に志望業界・企業がない場合、資格は取得すべきではないのでしょうか?

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そんなことはありませんよ! その際はどの業界や企業でも評価されやすい資格を選ぶのがベターですね。

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就活生

なるほど! 自分がアピールしたい要素のある資格を選んでみますね。

志望業界や企業がない場合はどの業界でも就活が有利になりやすい資格を選びましょう。その資格をまとめてみたので、気になるところがあればチェックしてみてくださいね。

【全業界共通】就職で有利になる取りやすい資格3選
  1. TOEIC
  2. マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
  3. 自動車運転免許

①TOEIC

TOEICとは、ビジネスで使用される英語を中心として、どれだけの英語の知識があるのかを数値化したテストのことです。仕事中に英語を使用する場面も増えており、TOEICのスコアは企業へ英語力をアピールするのに最適ですね。

国際ビジネスコミュニケーション協会の「英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2019」によると、新入社員に求められるスコアは425〜645点です。社会人としての自分の英語力を確かめにいく気持ちで受験してみましょう。

TOEICの試験概要
  • 受験費用:7,810円
  • 勉強時間の目安:約300時間

(参照:IiBC 国際ビジネスコミュニケーション協会 受験料・支払方法

就活におけるTOEICの対策はこちらの記事も読んでおきましょう。

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➁マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)とは、マイクロソフトオフィスソフトの操作の基本知識が問われる資格のことです。レベルはスペシャリストとエキスパートが用意されています。

多くの会社では日常業務としてPC作業がおこなわれていますよね。MOSを取得しているとPC作業をこなせることの証明になります

マイクロソフトオフィス社の商品の例
  • 書類や議事録の作成などで使用される『Word』
  • 売上の集計などで使用される『Excel』
  • 顧客向けのプレゼン資料などを作成できる『PowerPoint』

上記のようなPCスキルを証明できれば、就活で有利になりやすいです。

MOSの試験概要
  • 合格率:スペシャリスト(約80%)・エキスパート(約60%)
  • 受験料:1科目:10,780円(学割価格:8,580円)
  • 学習時間の目安:約50〜100時間

(参照:Microsoft マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS) 受験料のお支払い

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MOSは他のIT系の資格に比べると合格率が高いです。特にスペシャリストは基本的な操作方法が問われる初心者でも合格を目指せるレベルに設定されていますよ!

③自動車運転免許

「社会人になってから取得すればいいや」と考えている学生もいるのではないでしょうか。ただ、働き出すと運転免許を取得する時間はなかなか取れません

そこで時間のある在学中に免許を取得しておきましょう。特に2週間程度で取得できる免許合宿がおすすめですね。教習中にコツを掴めば、大半の人が合宿期間中に実技試験を突破できます。

免許はいつ必要になるかわかりません。たとえば、営業車を運転したり、仕事中に緊急で車を出さなければならなかったりする場合もあります。

そのため、働き始めてから困らないように自動車運転免許は取得しておいてくださいね。

【業界・職種別】就職で有利になる取りやすい資格10選

志望業界・職種が決まっている場合は評価されやすい資格を取得するのをおすすめします。業界・職種別でまとめてみたので、気になるところがあればチェックしてみてくださいね。

【業界・職種別】就職で有利になる取りやすい資格10選
  1. 医療業界:医療事務
  2. 保険:ファイナンシャルプランナー(FP)
  3. 金融:証券アナリスト
  4. 不動産業界:宅地建物取引士
  5. 経理:日商簿記検定
  6. 事務職:秘書検定
  7. サービス業界:販売士
  8. 化学系メーカー:危険物取扱者
  9. 建築業界:インテリアコーディネーター
  10. IT業界:基本情報技術者・ITパスポート

①医療業界:医療事務

  • 医療事務:医療機関での受付や会計、診療報酬明細書(レセプト)の作成などをおこなう職種または資格のこと

医療事務は資格がなくても働けますが、取得しておくと就職で有利になりますよ。医療・歯科・調剤の分野に分かれており、専門性に特化しているほど難易度は高いです。

また、医療事務は通信講座で取得が目指せるので、空き時間を使って勉強ができます。そのため、比較的取得しやすい資格かもしれませんね。

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特に女性の場合は、結婚や出産などライフイベントの後に復職や再就職しやすいメリットがありますね。

医療事務の試験概要
  • 合格率:約50〜60%
  • 受験料:7,000〜9,000円(分野ごとに異なる)
  • 学習時間の目安:100〜300時間

②保険:ファイナンシャルプランナー(FP)

  • ファイナンシャルプランナー(FP):税金・保険・年金など幅広い知識により、ライフプランの設計をおこなう職種または資格のこと

FPは2級以上の取得がおすすめです。資格を取得すると、保険業界はもちろん、金融・不動産業界でも重宝されやすくなります。将来的な独立も視野に入れて活動することも可能です。

FP(2級)の試験概要
  • 合格率:学科試験(55.61%)・実技試験(66.67%)
  • 受験料:8,700円
  • 学習時間の目安:80〜150時間

(参照:日本FP協会 3級FP技能検定・2級FP技能検定 試験要綱)
(参照:日本FP協会 2021年5月実施2級FP技能検定試験結果)

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FPは他の国家資格である行政書士や社会保険労務士に比べると、合格率がかなり高い傾向があります。試験対策をして臨めば、初学者でも取得できる可能性が高いですね。

③金融:証券アナリスト

  • 証券アナリスト:各種証券投資情報の分析と投資価値評価、投資助言や投資管理において高度な知識を持つことを証明できる資格のこと

証券アナリストは取得できれば金融業界への内定に近づけます。資格難易度はやや高めですが、その分通信講座で学習ができたり、学歴・職歴・年齢不問で受けられたりします

そのため、就職後でもチャレンジできる取得しやすい資格と言えますね。

証券アナリストの試験概要
  • 合格率:53.4%
  • 受験料:1次試験(経済3,200円/財務分析3,200円/証券分析・ポートフォリオマネジメント6,300円)・2次試験(8,400円)
  • 勉強時間の目安:約400時間

(参照:公益社団法人 日本証券アナリスト協会 試験データ

④不動産業界:宅地建物取引士

  • 宅地建物取引士:不動産売買や賃貸の仲介に必要な国家資格のこと

宅地建物取引士を取得していると、特に不動産業界の就職に有利になります。なぜなら、法律上、従業員5人に1人以上の割合で事務所ごとに専任の宅地建物取引士を設置する義務があるためです

不動産業界なら転職活動の際にも重宝されますよ。

宅地建物取引士の試験概要
  • 合格率(令和2年度10月実施):17.6%
  • 受験料:7,000円
  • 勉強時間の目安:約100時間

(参照:RETIO 一般社団法人 不動産適正取引推進機構 令和2年度宅地建物取引士試験資格(10月実施分)結果の概要
(参照:RETIO 一般社団法人 不動産適正取引推進機構 令和3年度宅地建物取引士資格試験について

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宅地建物取引士は試験範囲こそ広いですが、マークシート方式で試験対策が立てやすいです。そのため、初学者でも取得できる見込みがある資格かもしれません。

⑤経理:日商簿記検定

  • 日商簿記検定:日本商工会議所・各地商工会議所が実施する簿記に関する知識・技能を検定する資格のこと。1・2・3・初級の階級があり、どの区分からでも受験できる

経理職としてアピールするなら2級を取得しておきましょう。もちろんすべての企業でというわけではありませんが、企業によっては3級では難易度が就活で有利になるレベルと認識されないケースがあります。

簿記検定2級から証明される知識・スキル
  • 経費関係の書類の処理
  • 確定申告の際に必要な青色申告書類の作成
  • 財務に関係する表の作成
  • 経営内容の把握

経理職だけではなく、企業の財務担当に抜擢されても即戦力として認識してもらえるかもしれませんよ

日商簿記(2級)の試験概要
  • 合格率(2021年6月13日):24.0%
  • 受験料:4,720円
  • 勉強時間の目安:200時間

(参照:日本商工会議所 簿記

日商簿記検定2級では難しい問題や長い文章問題が出る場合がありますが、全体的には基本的な問題で構成されています。

そのため、基本的な問題を取りこぼさければ、取得できる可能性はグッと上がります。

⑥事務職:秘書検定

  • 秘書検定:社会人に求められるビジネスマナーや一般常識が身につく資格のこと。3級・2級・準1級・1級の4階級に分かれる。履歴書で記載してアピールするなら2級以上がおすすめ

「秘書を目指していないから自分に縁がない資格かな」と考える学生もいるかもしれません。ただ、秘書検定は社会人に求められるビジネススキルを証明できます。

学生でビジネスマナーを取得していると、新入社員研修の飲み込みが早かったり、すぐに実務に移れたりするなどメリットが多いです

秘書検定(2級)の試験概要
  • 合格率(第124回 令和3年6月13日):54.6%
  • 勉強時間の目安:70時間
  • 受験費用:4,100円

(参照:文部科学省後援 ビジネス検定 受験者状況
(参照:文部科学省後援 ビジネス検定 受験要綱

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2級までは面接試験はなく、マークシート形式の筆記試験のみです。そのため、試験対策がしやすい資格かもしれませんね。

事務の仕事に興味がある方はこちらも読んでおきましょう。

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⑦サービス業界:販売士

  • 販売士:販売のノウハウ+店舗運営の仕組みや販促企画の打ち出し方など、販売に関する経営や流通など幅広い知識を持っていることを証明できる資格のこと

3級を飛び越えて2級を受験する人は多く、難易度もそこまで大きな差がありません。正誤問題や選択中心の試験のため、試験対策に時間がかかりにくい資格ですね

販売士(2級)の試験概要
  • 合格率(87回:2021年2月17日):71.4%
  • 勉強時間の目安:約60時間
  • 受験費用:5,770円

(参照:日本商工会議所・各地商工会議所 販売士 受験者データ
(参照:日本商工会議所・各地商工会議所 販売士 2級

⑧化学系メーカー:危険物取扱者

  • 危険物取扱者:危険物を取り扱うのに必要な国家資格のこと。資格は甲種(こうしゅ)・乙種(おつしゅ)・丙種(へいしゅ)の3種類で、それぞれ扱えるものが異なる

石油・化学メーカーなどの企業の就活で重宝されやすい資格ですね。

それぞれが扱える危険物
  • 甲種:第1類から第6類のすべての危険物。
  • 乙種:第1類から第6類の試験に合格した危険物のみ。
  • 丙種:乙種第4類のうちで指定された危険物のみ。

特に乙種第4類を取得できれば、ガゾリン・軽油・灯油など危険物の全体の80%を扱えます。

甲種のみ受験には学歴や実務経験または4種類以上の乙種を有しているという条件が設けられているので、資格取得を検討している際には注意しましょう

危険物取扱者の試験概要
  • 合格率:乙種第4類(30~40%)
  • 受験料:甲種(6,600円)・乙種(4,600円)・丙種(3,700円)
  • 勉強期間の目安:1ヶ月(乙種第4類)

(参照:一般社団法人 消防試験研究センター 危険物取扱者試験 受験案内)

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特に化学系の大学に通っている学生は基本的な知識があるため、初学者よりも有利ですね。

⑨建築業界:インテリアコーディネーター

  • インテリアコーディネーター:部屋のインテリアの提案+間取りなどの意見もできる職種のこと

未資格で働ける職種ですが、資格取得者は就職活動で優遇される傾向があります。

インテリアコーディネーターの試験概要
  • 合格率(2020年度):一次試験(34.1%)・二次試験(58.0%)・合格率(24.1%)
  • 受験料:14,850円
  • 勉強時間の目安:約200〜300時間

(参照:公益社団法人 インテリア産業協会 インテリアコーディネーター資格試験 試験結果
(参照:公益社団法人 インテリア産業協会 インテリアコーディネーター資格試験 受験概要

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一次試験合格後、3年以内に二次試験に合格すれば資格取得できます。そのため、一次試験さえ突破しておけば、就職後でも十分に取得のチャンスがある資格ですね。

⑩IT業界:基本情報技術者・ITパスポート

  • 基本情報技術者:情報処理技術者として知識・技能が一定以上の水準であると認定する国家資格のこと

ITの知識や技術力を評価する指標として幅広く認知されており、スキルの証明になります。IT業界の登竜門である試験のため、受験資格はありません。

また、上位資格では応用情報技術者試験に比べると、かなり問題の難易度はやさしいです。そのため、IT業界を目指す学生でも取得できる可能性が十分にある資格と言えるでしょう。

基本情報技術者の試験概要
  • 合格率:49.9%
  • 受験料:5,700円
  • 勉強時間の目安:約150〜200時間

(参照:IPA 情報処理推進機構 スケジュール、手数料など
(参照:日経XTECH 「基本情報技術者試験」の合格率が2倍以上に増加中、その理由を探る

基本情報技術者についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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基本情報技術者は就職で有利? 資格内容や効果的なアピール方法
  • ITパスポート:情報処理試験の一試験区分でITに関する基礎知識を証明できる国家資格のこと。エンジニアやプログラマーなどITの専門職を目指す人にとって入門的な資格になる

ITパスポートはPCを利用して受験するCBT方式で、試験会場は全国100箇所以上+月に2〜4回試験を実施しています。この挑戦のしやすさが、取りやすい資格である所以ですね。

身につけられる知識の例
  • AIやIoTなどの技術関連
  • 経営戦略やマーケティングなどの経営関連
  • セキュリティ関連
ITパスポートの試験概要
  • 合格率:54.5%(令和3年8月度)
  • 受験料:5,700円
  • 勉強時間の目安:約100時間

(参照:ITパスポート試験 統計情報
(参照:ITパスポート試験 受験案内

その他就職に有利な資格はこちらで解説していますよ。

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吉川 智也

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評価だけでなく面接対策として秘書検定などのコミュニケーション系資格は役立つ

学生の中には「就活に活かせるから」といった理由で秘書検定やコミュニケーション系の資格を取得する学生もいます。

これらの検定は敬語や対応力を学ぶことができ、就活での評価だけでなく面接そのものでも活かせるといった理由で取得しているようです。合格率も比較的高く、あらためて言葉遣いを学びたいという学生はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

また、公務員(地方自治体)や地域密着型の企業を受ける学生は、「ご当地検定」もおすすめです。採用担当者から、地域への関心度が高い印象を持たれることが多く、面接で「この検定はどのようなものか」「なぜ、この検定を受けたのか」など質問され、地域愛をアピールできた学生も多くいます。ご当地検定はインターネット受験も多く、結果もすぐにわかる場合もあり、時間がない学生におすすめです。

各自治体や団体が主催している検定や商工会議所が主催している検定もありますので、受けられそうな検定があるかチェックしてみてはいかがでしょうか。

取りやすい資格をアピールする際の2つの注意点

取りやすい資格をアピールする際の2つの注意点

資格を取得できても確実に内定を獲得できるわけではありません。資格にこだわりすぎて、就活をおざなりにしたり、資格の自慢に終始したりするのはやめましょう。

資格取得に意味があったかはアピールの仕方次第で決まります。取りやすい資格をアピールする際の注意点を2つ解説します。

①資格の内容だけをアピールしない

資格の内容は端的に説明しましょう。採用担当者はよほど有名な難関資格や業務に直接関係する資格でない限り、資格の内容にさほど興味がないケースもあります

たとえば、IT企業ではITパスポートや基本情報技術者を取得している社員は多く、採用担当者も内容を熟知しています。そのため、資格の内容を述べるだけではアピールになりませんよね。

資格をアピールしたいときは内容に終始してしまわないように注意しましょう。

採用担当者が知りたいのは資格を取得するまでの過程

採用担当者が知りたいのは資格を取得するまでの過程です。なぜなら、「資格を取得するまでの課題にどう対処したのか」により働いている姿をイメージしてもらえるためです。

たとえばどうしてその資格を取得しようと思ったのかという動機も人によって異なりますし、勉強方法も十人十色ですよね。

具体的に「資格を取得するまでの課題にどう対処したのか」を説明することで入社後の課題解決に向かう姿勢を評価してもらえることもありますよ。

➁あくまで資格取得より就活を優先する

エントリーシート(ES)には資格欄があり、埋められないと不安になる学生もいるでしょう。とはいえ、資格を取得しても確実に就職できるわけではありません。

資格取得の勉強を優先していると、第一志望の企業の選考対策に割く時間が減ってしまう可能性があります。新卒採用はポテンシャル採用なので、資格の有無そのものよりも面接の内容の方が合否に直結しやすいです

また、予想以上に資格の勉強に時間をかかった場合、取得できたときには就活終盤で受けたい企業の募集が終了しているかもしれません。そのため、あくまで資格取得より就活を優先してください。

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キャリアアドバイザー

ただ、志望業界の実務で役立つ資格や就活で評価されやすい資格があったりするのは事実です。時間がある1〜3年生のときに資格を取得して、就活に活かせるのがベターですね。

就活において資格を取得中というケースもあるかと思います。その際には、特記事項として履歴書に記載する方法があります。こちらの記事にて、詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみましょう。

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長尾 美慧

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これから上位級を目指すという熱意を見せるのもアピール方法としてあり

応募書類の資格記入欄に何も書くことがなく、就活前に慌てて資格取得に励む学生もいるかと思いますが、就活期は低い級だとしても、残りの大学生活で上位級を目指すといった学生もいますよ。

たとえば上述にあるMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の検定で就活期はスペシャリスト(一般)を取得しておき、「就活が終わったらエキスパートレベル(上級)を目指す」と今後の予定を面接でアピールできれば、「向上心のある人」といった印象を持たれるのではないでしょうか。

また実際に取得した資格が役立った経験があると、更にアピール度は高くなるでしょう。支援した学生の中には、TOEICで英語のレベルを向上させ、アルバイトの外国人対応に役立ったという人や、PCの検定で得られたスキルをサークルのポスター作りに活かせたことをアピールした人もいましたよ。

資格取得を目指す場合は、面接でどのようにアピールできるかまでイメージして取り組むようにすると就活でもアピールに迷うことが少なくなるでしょう。

取りやすい資格で就職活動を有利に進めよう

資格は就職活動でアピールできる材料になります。特に志望業界や企業で役立つ資格の場合は採用担当者に志望度の高さや入社後に働いている姿をイメージしてもらいやすくなるかもしれません。取りやすい資格は就活生が比較的すぐに手にすることができる、選考突破のための武器の一つとなるでしょう。

選考の場では、資格取得までの過程を具体的なエピソードを交えてアピールしましょう。

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