目次
- 主体性は自己PRしやすい題材! 刺さるアピールのコツを理解しよう
- そもそも主体性とは? 意味を正しく把握しよう
- 超重要! 主体性を自己PRするときに意識すべき3つの基礎知識
- ①主体性は社会に出てからも通用する貴重なスキル
- ②協調性とのバランスを意識しないと自己中心的な印象を持たれる
- 学生目線ではなく仕事においての「主体性」の理解が必要
- 自己PRで意識しよう! 企業が期待する仕事での3つの「主体性」
- ①自分で考えて行動し成果を出せる
- ②問題を他人任せにせず自ら解決策を考えられる
- ③周囲に刺激を与えてモチベーションを引き出せる
- 4ステップで解説! 魅力的な主体性の自己PRの伝え方
- ①結論:主体性が強みであることを簡潔に伝える
- ②理由:主体性が強みである理由を説明する
- ③具体例:理由の根拠となる具体的なエピソードを述べる
- ④結論:入社後に主体性を活かす方法を伝える
- 見本でイメージを膨らませよう! 業界別の主体性の自己PR例文5選
- ①IT業界
- ②営業職
- ③医療・福祉業界
- ④金融業界
- ⑤広告・マーケティング業界
- 「入社後も主体性を活かして活躍できる」と納得させるための根拠が何より重要!
- 主体性を発揮したエピソードを見つけ出す3つの視点
- ①達成・課題・改善の3つの視点から過去の経験を洗い出す
- ②自分で目標を設定した経験を思い出す
- ③アルバイトやゼミなどで担当外の仕事を引き受けた経験を振り返る
- 企業が納得する「主体性を発揮したエピソード」を選ぶための3ステップ
- ①自分の強みが主体性だと思う理由をすべて書き出す
- ②多角的に企業分析をして「企業の求める主体性」を理解する
- ③企業が求める人物像と合うエピソードを選ぶ
- 脱ありきたり! 主体性をアピールする自己PRをさらに魅力的にするポイント
- 具体的なエピソードや数字を示して説得力を持たせる
- 主体性を具体的な言葉に言い換えて印象に残りやすくする
- 主体性を魅力的に自己PRするテクニックを押さえて内定をつかもう!
主体性は自己PRしやすい題材! 刺さるアピールのコツを理解しよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「自己PRで主体性をアピールするにはどのような内容が良いのかな。」
「主体性をアピールするための具体的なエピソードが思い浮かばない。」
といった相談をよく受けます。
主体性は社会に出てからも重宝されるスキルですが、抽象的な言葉なのでどうすれば印象に残るように伝えられるのかがイメージしにくいのではないのでしょうか。
主体性を自己PRするときは、就職後にどのように活かせるのかを具体的にイメージしやすいように伝えましょう。そこにあなただけのエピソードを添えることで、印象に残る自己PRを作ることができますよ。
この記事では、企業が必要としている主体性がどのようなものなのかをはじめ、説得力のある魅力的な自己PRを作るコツについて解説します。
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そもそも主体性とは? 意味を正しく把握しよう
「主体性」と一言で言っても、抽象的でわかりにくいですよね。
まずは主体性の正しい意味と「自主性」という似ている言葉との違いをチェックしていきましょう。
- 主体性:自分の意思や判断に基づき、行動とその結果に責任を持つ姿勢のこと
- 自主性:やるべきことが決まっているなかで、それを率先して行動すること
主体性は「何をすべきか」から自分で考えて決め、さらにその結果に責任を持つという点で、自主性との大きな違いがあります。
具体的には、「自らの意思で行動したか」「自分で考えて選んだか」「結果に対して責任を持っているか」の3つが主体性を発揮した出来事かの判断基準です。
この意味の違いを意識してエピソードを選ぶことで、面接官にあなたの主体性をしっかりと伝えられます。まずは、候補となるエピソードが3つの判断基準に当てはまるかどうかを確認してみてくださいね。

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超重要! 主体性を自己PRするときに意識すべき3つの基礎知識

まずは、主体性を自己PRするときに最低限知っておいてほしい3つの基礎知識を紹介します。
この基礎知識を頭に入れておかないと、面接官の心に響かない自己PRになってしまいますよ。主体性をアピールして面接官の印象に残るように、前提となる基礎知識を確認していきましょう。
①主体性は社会に出てからも通用する貴重なスキル
主体性は、社会に出ても通用する価値の高いスキルです。企業は、業務の自動化が進むなかで定型的な仕事だけでなく自ら考えて行動できる力を求めるため、主体性のある人材を探しています。
決まった作業をこなすだけではなく、自分から課題を見つけて取り組める社員は、企業にとってかけがえのない存在です。
与えられた仕事を黙々とこなすだけの人と、次のステップを考え、必要な情報を自ら探して行動する人とでは、企業にとっての貢献度に大きな差がありますよね。
②協調性とのバランスを意識しないと自己中心的な印象を持たれる
主体性をアピールするときは、協調性とのバランスを取ることを忘れてはいけません。
もし主体性を自己PRするときに協調性を感じる表現を用いないと「自己中心的な人なのではないか?」という不安要素を作ってしまいます。せっかくの強みである主体性を、ネガティブにとらえられるのは避けたいですよね。
企業は個人の力だけでなく、チームで協力して成果を上げることを求めているため、協調性とのバランスを意識しましょう。

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積極的に行動しつつも、チーム全体を見渡して協力し合う意思があることをアピールすることで、面接官も自信を持ってあなたの主体性を評価できますよ。

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「主体性とは何か」ということを誤解している人の自己PRは「自己中心的な人かもしれない」と感じることがあります。主体性の大事なポイントは「自分で考え、自ら動く」ということです。このことを「他人の気持ちを考える」ということと両立させることで、他人から見て魅力的に映る「主体性」になるわけです。
また、「主体性」と「周囲と協力する」ことを両立させられる人が会社では求められます。自ら動くことは必ずしも自分一人で仕事をするということではありません。声を上げ、周囲と協力関係を築いていくことも主体性のある動きなのです。特に会社組織のような多様な人が集まっている場所において、この2つを両立させなければ成果を上げることはできません。
「他人の気持ちを考えられる」「周囲と協力する」のどちらか1つでも良いので、この視点が主体性の主張のなかに盛り込まれていれば自己中心的という印象を持たれにくくなるので、意識してみてください。
学生目線ではなく仕事においての「主体性」の理解が必要
実は、学生と社会人としての「主体性」には大きな違いがあります。
- 学生に必要な主体性:指示を待たずに自分の目標に向かって努力する姿勢
- 社会人に必要な主体性:チームや組織全体の目標に向かって貢献する姿勢
社会人になると、個人の目標ではなく組織全体の利益につながる行動をすることが求められます。
何か新しいアイデアを提案するときには、まずそれがチーム全体にとってどのように役立つのかを考えたうえで、多様な意見を取り入れながら調整する姿勢を意識してください。

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この意識を忘れなければ、企業が求める「信頼されるビジネスパーソン」であることをしっかりとアピールできますよ。
自己PRで意識しよう! 企業が期待する仕事での3つの「主体性」

学生と社会人に求められる主体性が異なることはわかったものの、企業が具体的にどのような主体性のある行動に期待しているのかはイメージしにくいですよね。
主体性は抽象的な言葉なので、とらえ方を間違えてしまうと企業に貢献できる人材であることをアピールできません。
採用担当者が魅力的に感じる自己PRを作るためにも、社会人に求められる主体性が具体的にどのような行動を指すのかをチェックしていきましょう。
①自分で考えて行動し成果を出せる
社会人には、上司の指示を待ち続けるだけでなく、自分で考えて状況に合わせた行動を取る主体性が求められます。
- アルバイトをしていたとき、売上を上げるために商品の並べ方を工夫し、前年比120%の売上を達成した
自分で考えて行動し、成果を出せたエピソードを添えて、企業が求める人材であることをアピールしてみましょう。
②問題を他人任せにせず自ら解決策を考えられる
企業は問題が発生したときに、主体性を持って行動できる人材を求めています。トラブルに遭遇したときの対処法は上司の負担軽減や組織全体の生産性に直結するからです。
- クレーム対応をするときに問題を店長に丸投げするのではなく、原因を分析し、対応策を考えたうえで相談した
上司に解決策の考案まで任せるのではなく、解決案を提示したうえで情報共有ができると、それが適しているかを判断するだけの労力で済むので、上司の負担を大きく減らせますよね。
もし解決策が浮かばない場合は、トラブルの状況をまとめて報告するだけでも問題ありません。大切なのは、他人任せにせず、今できることを自分で考えて実行する姿勢です。企業はこのような行動ができる人を求めていることを頭に入れておいてくださいね。

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企業が求めるのは問題解決の意識だけではありません。その解決策を実行に移す行動力と、解決に向けた全体を見渡す視野の広さまでを求めていますよ。
③周囲に刺激を与えてモチベーションを引き出せる
企業は、主体性のある人材が周囲に良い影響を与えて、組織全体のモチベーションを引き出すことに期待しています。
主体性がある人のエネルギッシュな行動は、職場全体の生産性向上や活性化につながります。積極的に行動している人が周りにいると、その姿勢に刺激を受けたり、その人がリーダーシップを発揮してくれたりと、良い影響を受けた経験があるのではないでしょうか。
たとえば、新人研修で積極的に発言する人がいると、ほかの研修生が意見を言いやすくなるという状況もその一つです。
こうした主体的な行動が、チームや組織全体の活気を引き出し、新しいアイデアが生まれやすい職場環境へとつながっていきます。
4ステップで解説! 魅力的な主体性の自己PRの伝え方

主体性を自己PRで魅力的に伝えるには、上記の4ステップを意識して伝えると効果的です。
構成が整っていると、内容が理解しやすくなり聞き手を引き込むことができます。この4ステップの伝え方を参考にして、印象に残る自己PRを作ってみてくださいね。
①結論:主体性が強みであることを簡潔に伝える
自己PRで主体性をアピールするとき、まず結論を簡潔に伝えることが大切です。
私の強みは、目標達成のために自ら考え行動し、周囲を巻き込みながら成果を出せる主体性です。学生時代のサークル活動では、部員数を1年で2倍に増やすことができました。
最初に結論を伝えると、面接官の印象に残りやすく、話の方向性も明確になります。
まずは15秒程度で要点を押さえ、自信を持って簡潔に述べることがポイントです。さらに、具体的な成果に触れると、説得力が増して強みがはっきりと伝わりますよ。

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主体性が強みであることとその根拠を端的に伝えることで、面接官の興味をぐっと引き込む効果が期待できます。
②理由:主体性が強みである理由を説明する
結論を簡潔に伝えたら、その理由を続けて伝えます。主体性が強みである根拠を伝えることで、説得力が上がるだけでなく自己PRの全体像がつかめるようになります。
理由は、サークルの部長として1年間、さまざまな課題解決に取り組んだ経験にあります。部員減少という問題に直面したとき、原因分析から対策立案、実行までを自ら主導して取り組みました。
例文のように、サークルの部長として課題解決に取り組んだ経験という話の方向性を示すことで、面接官はより詳細な内容を聞きたくなります。

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具体的なエピソードを話す準備を整えることにもつながるので、「主体性が強みである根拠」を伝えるという視点から内容を考えてみてくださいね。
③具体例:理由の根拠となる具体的なエピソードを述べる
主体性を発揮した具体的なエピソードを伝えることで、実体験から得たものであることが伝わり、信頼性と説得力を大きく高まります。
部員が10人まで減少したとき、まず部員にアンケートを実施し、活動内容への不満が多いことを把握しました。そこで、週1回の意見交換会の場を設定し、新しい活動内容を企画した結果、半年で部員数が20人まで増加し、部活全体を活性化することができました。
エピソードを伝えるときには「課題をどう認識し、解決策をどのように選び、実行したのか」というプロセスを明確にすることが重要です。

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行動の結果、周囲や組織にどのような影響を与えたかについても伝えると、あなたが組織全体にポジティブな影響を与えられる人材であることをアピールできますよ。
④結論:入社後に主体性を活かす方法を伝える
最後の締めくくりに、入社後に「どのように主体性を発揮したいか」を具体的に伝えましょう。
ポイントは、志望企業の業務内容に関連のある将来のビジョンを伝えることです。企業への理解度の高さと入社に対する強い意欲が伝わり、良い印象を残せますよ。
御社の営業職では顧客一人ひとりのニーズに合わせた提案が重要だと伺いました。私は主体性を活かし、顧客の課題を積極的に見つけ出し、チームと協力して最適な解決策を提案していきたいと考えています。
入社後に主体性を活かしてどのように貢献できるかを伝えることで、企業側はよりあなたを採用するメリットをはっきりと感じられます。

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あなたの強みが企業にどう役立つかを示し、入社後の活躍を印象付けることを意識してくださいね。

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就職活動の自己PRに限らず、ビジネスにおいて大事なことは「限られた時間で成果を出す」ということです。面接では企業から与えられた時間内で自分自身を魅力的に伝えなければなりません。このような時間的制限があるなかで、効果的に情報を伝えるにはPREP法を使うことをおすすめします。
就活も含めビジネスの場でPREP法を使えるようになることがまず必要です。そのうえで、場面に応じて他の表現方法も使えるようにしておくと、より効果的に相手に物事を伝えることができます。
個人面接ではSTAR法の活用もおすすめ
その一つがSTAR法です。PREP法は端的に要点を伝えるのに適していますが、STAR法は具体的に物事を伝えることに適しています。S(Situation)は状況、T(Task)は課題、A(Action)は行動、R(Result)は結果で、この順番で話すことで、より具体性が増した話ができます。
注意点としてPREP法と比べ話が長くなりやすいので、集団面接のように持ち時間が限られている時には適さないこともあります。個人面接のように、比較的自由に話せる場面で使うのがおすすめです。
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見本でイメージを膨らませよう! 業界別の主体性の自己PR例文5選
自己PRの基礎知識や作り方について紹介してきましたが、いざ1から作るとなるとうまく作れるかどうか不安ですよね。しかし、安心してください。自己PRはある程度型が決まっているので、これから紹介する例文を参考にすることができますよ。
ここからは人気の高い5つの業界の例文を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

キャリアアドバイザー
例文を参考にするときは、自分の経験に合ったエピソードに置き換えたり、業界特有のニーズに合わせてアレンジしたりすることが大切です。自分の言葉で伝えることで、面接官にあなたの魅力が伝わることを忘れないでくださいね。
①IT業界
IT業界は人気の高い業界です。自己PRの内容に迷ったら、以下の3点に関係のある主体性をアピールすると、企業側が求める力があることをアピールできますよ。
- 技術習得への意欲と自己学習能力
- 論理的思考力と問題解決能力
- 新しい技術やトレンドへの適応力
結論(導入)
私の強みは、技術的課題を自主的に学習し、チームと協力しながら最適な解決策を見出せる主体性です。特に、新しい技術の習得とプロジェクトマネジメントにおいて率先して行動できることに自信があります。
理由(背景説明)
この主体性は、大学のプログラミングサークルでプロジェクトリーダーとしてスマートフォンアプリの開発に取り組んだ経験で培われました。開発初期は、やチーム内のスキルレベルに差があったため開発が思うように進んでいませんでした。私はこの状況を改善するため、新しい開発体制を構築し、スムーズなプロジェクト進行を実現しました。
具体例(数値を含む実績)
具体的には2つの施策を実行しました。1つ目はチーム体制の強化です。週次レビューと技術共有会を開催し、ペアプログラミングを導入することで、チーム全体の技術レベルの向上を図りました。
2つ目は技術力向上の施策です。オンライン学習プラットフォームや月2回の外部勉強会を活用し、メンバー全員の複数のプログラミング言語習得に貢献しました。これらの取り組みにより、当初の予定より2週間短い開発期間でプロジェクトを完了し、バグ修正時間を平均40%短縮することができました。
結論(入社後の展望)
主体性を発揮してプロジェクトを進行した成果として、スマートフォンアプリの月間アクティブユーザーを5,000人獲得できました。この経験で養った「技術習得力」「問題解決力」「チームマネジメント力」を活かし、御社のプロジェクトの効率化や品質向上のため主体的に行動していきます。

キャリアアドバイザー
IT業界に求められるスキルを軸に、具体的なエピソードで説得力を持たせられている例文です。実際の仕事内容に近いエピソードを提示できているので、就職してからも通用する主体性を持っていることが伝わりますね。
IT業界に就職を考えたときに確認しておきたい情報についてはこちらの記事で解説しています。あわせて参考にしてみてください。
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IT業界は情報技術で生活を豊かにする業界! 構成する5業種を紹介
IT業界への就職を目指した時、どのような仕事があるのかわからなかったり、就職をするためのコツを知りたいと感じることもありますよね。この記事では、キャリアアドバイザーがIT業界に関する基礎知識や希望のIT業界に就職するためのコツを解説していきます。ぜひ参考にして適職を見つけてくださいね。
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②営業職
営業職では、個別対応や目標達成に向けて積極的に取り組む姿勢を示す自己PRが有効です。以下の営業職で求められる3つのポイントを意識して自己PRを考えてみてください。
- 営業職に求められるスキル コミュニケーション能力と交渉力
- 目標達成への粘り強さと行動力
- 顧客ニーズの把握と提案力
結論(導入)
私の強みは、目標達成に向けて自ら行動計画を立て、周囲を巻き込みながら成果を出せる主体性です。特に、顧客ニーズを分析し、新しい提案を生み出すことに自信があります。
理由(背景説明)
この主体性は、アパレルショップでのアルバイトリーダーとして、売上低迷期の立て直しに取り組んだ経験で培われました。私が着任したときは、売上が前年比80%まで落ち込んでいたため、顧客の購買行動を分析し、販売戦略を自ら企画・実行することで状況改善に努めました。
具体例(数値を含む実績)
具体的には、まず時間帯別の来店客データを収集・分析し、客層に合わせた商品陳列を改善しました。加えて、スタッフ一人ひとりに1週間の販売目標を設定する時間を設け、その進捗を管理しました。これらの取り組みによって売上高は前年比120%を達成し、新規顧客会員数は月平均50名の増加を記録しました。
結論(入社後の展望)
この経験で培った「課題発見力」「数値分析力」「チームマネジメント力」を、御社の営業職で活かしたいと考えています。特に、新規開拓営業において、市場分析から戦略立案、実行までを主体的に推進し、売上目標達成に貢献できる自信があります。チーム全体の成果向上にも積極的にかかわり、私の強みである主体性を発揮していきたいと思います。

キャリアアドバイザー
結果を実現するプロセスが明確に伝えられているため、行動力と戦略的な思考力の高さが伝わる例文です。入社後の活かし方も具体的で、即戦力性と成長意欲を印象付ける内容となっています。
③医療・福祉業界
医療・福祉業界では、チームでの協働や患者に対する積極的なサポート姿勢をアピールする例文が有効です。以下のポイントを意識して自己PRを考えてみてください。
- 患者・利用者への共感力と傾聴力
- チームワークと協調性
- ストレス耐性と冷静な判断力
結論(導入)
私の強みは、利用者の立場に立って課題を発見し、チームと協力しながら解決に向けて主体的に行動できることです。特に、きめ細やかな観察力とコミュニケーション能力を活かした問題解決に自信があります。
理由(背景説明)
この主体性は、特別養護老人ホームでのボランティアリーダーとして、利用者の生活の質向上に取り組んだ経験で培われました。活動開始時、以前、実施されていた利用者の交流イベントが感染症拡大防止のため廃止となり、コミュニケーションの機会が限られている状況でした。この課題に対し、私は利用者一人ひとりのニーズを丁寧に観察し、参加しやすい新たなコミュニケーションの場を提案しました。
具体例(数値を含む実績)
毎日午後3時に「おしゃべりタイム」を設け、利用者の得意分野を活かした講師役を依頼したり、頭を使うレクリエーションを導入したりしました。
これらの取り組みにより、利用者のコミュニケーションの場を作ることができ、笑顔スコアが平均30%上昇しました。ご家族からの満足度も4.2から4.8へと高まり、「老人ホームの雰囲気が以前より明るくなった気がする」という声をいただくこともありました。
結論(入社後の展望)
この経験から、利用者一人ひとりに寄り添い、チームで協力して課題解決に取り組むことの重要性が私の胸に刻み込まれています。入社後は、利用者のニーズを把握するため主体的に行動し、チーム全体で安心と笑顔あふれる環境を作るために尽力したいと考えています。

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医療・福祉業界で特に重要な「利用者の視点」を軸に実体験を提示できています。この業界に適性のある人材であることをアピールできている良い例文です。
④金融業界
金融業界は、高い規律や倫理観とともに自主的なリーダーシップを示す例が評価されやすい業界です。以下の3つのポイントを参考に、自己PRを作ってみてください。
- 市場動向を自ら分析し、顧客に最適な金融商品を提案する能力
- コンプライアンスを遵守しつつ、新しい金融サービスを企画・提案する姿勢
- リスク管理のために自発的に情報収集し、適切な判断を下す力
結論(導入)
私の強みは、データに基づいて課題を分析し、リスクとメリットを考慮しながら主体的に解決策を実行できることです。特に、正確性と効率性を両立させながら、チームの目標達成に貢献することに自信があります。
理由(背景説明)
この主体性は、大学の投資研究サークルでファンド運用リーダーとして、運用パフォーマンスの改善に取り組んだ経験で培われました。就任当初、投資判断の基準が曖昧であり、チーム内での情報共有も不十分だったため、迅速かつ一貫した判断が難しい状況でした。この課題を解決するため、新たな運用体制の構築を提案し、実行に移しました。
具体例(数値を含む実績)
具体的には、以下の2つの施策を実行しました。1つ目は投資分析プロセスの確立です。分析フレームワークを作成し、業界分析レポートを週1回作成する仕組みを整え、リスクの管理体制を強化しました。2つ目に、チームの運営体制を整備しました。毎朝15分間の朝会で市場動向を共有し、週1回の投資判断会議を定例化することで意思決定のスピードと質を向上させました。
これらの取り組みによって、運用パフォーマンスは年率5%向上し、直近5年間でもっとも高い水準にまで引き上げることができました。
結論(入社後の展望)
主体性を発揮してチームの活動や運営体制を改善した経験により「分析力」「リスク管理能力」「チームマネジメント力」を養うことができました。入社後は、データ分析をもとにした投資判断やリスク管理の強化に主体的に取り組むことで、組織の成果向上に貢献していきたいと思います。

キャリアアドバイザー
課題に対して主体的にフレームワークを構築し、迅速な意思決定を可能にするチーム体制を整備したことで、マネジメント力と効率化の実績も強調されている良い例文です。
金融業界の就活は業界への理解を深めておくことが大切です。内定獲得に役立つ情報を確認したい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
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⑤広告・マーケティング業界
広告・マーケティング業界には、創造性や新しいアイデアを積極的に提案し、プロジェクトをリードする主体性が求められます。以下の3つのポイントを参考に、自己PRを考えてみてください。
- 市場トレンドを自ら分析し、革新的な広告キャンペーンを企画する能力
- 顧客のニーズを深く理解し、独自の戦略を立案・提案する姿勢
- デジタルマーケティングの新技術を自主的に学び、実践に活かす力
結論(導入)
私の強みは、消費者インサイトを深く理解し、クリエイティブな視点で課題解決に主体的に取り組めることです。特に、データ分析とアイデア創出を組み合わせた戦略立案と実行力に自信があります。
理由(背景説明)
この主体性は、学生団体の広報責任者として認知度向上とブランディングに取り組んだ経験によって培われました。私が就任した当初、SNSのエンゲージメント率が低く、ターゲット層への訴求力も十分ではありませんでした。この課題を解決するため、データに基づいたコンテンツ戦略を提案し、実行しました。
具体例(数値を含む実績)
具体的には、2つの施策を実行しました。まず1つ目にペルソナ設定を見直し、ターゲット層を明確化しました。そして、最適な投稿を選ぶためにA/Bテストを毎週2回実施し、ユーザーが求めているものを的確に提供できる環境を整えました。
2つ目は、効果測定とPDCAサイクルの確立です。KPIを設定し、週次でレビューをおこないながら、アナリティクスツールを導入して効果を計測しました。この結果、SNSエンゲージメント率は2%から8%に向上し、フォロワー数は3,000人から4,500人に増加しました。さらに、投稿あたりの平均リーチ数は180%増加し、イベント集客数は前年比140%の伸びを達成しました。
結論(入社後の展望)
主体性を発揮して施策を実行したことにより、マーケティングに必要な「データ分析力」「クリエイティブ思考「プロジェクトマネジメント力」を培うことができました。入社後はこれらのスキルを活かし、消費者インサイトをもとにした効果的なキャンペーン戦略を立案・実行し、御社のブランディングと認知度向上に貢献していきたいと考えています。

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具体的な施策とその成果を数字でしっかりと示しているため、説得力があります。消費者の気持ちやニーズをよく理解し、それをもとに計画を立てて行動した点は、広告やマーケティングの現場で役立つ力として強いアピールになりますよ。
人気の高い広告・マーケティング業界の就活は、業界研究が欠かせません。2つの業界について興味がある場合は、こちらの記事でライバルと差別化するためのポイントをチェックしておきましょう。
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「入社後も主体性を活かして活躍できる」と納得させるための根拠が何より重要!
面接官に「入社後も主体性を発揮して活躍できる」と納得してもらうには、自己PRのなかで入社後の具体的なイメージを伝えることが重要です。なぜなら、企業は学生時代の一時的な頑張りだけではなく、実務で継続して成果を出せる力があるかどうかを重視しているからです。
たとえば、アルバイトでの課題解決の経験があるなら、具体的なエピソードと「入社後も顧客ニーズの変化に対応し、チームで連携して成果を上げていきたい」といった将来のビジョンを添えると、面接官も納得しやすくなります。
あなたが企業のなかで、主体性をもって継続的に貢献できる姿を想像させることで、自己PRの魅力が格段に上がりますよ。

キャリアアドバイザー
企業の業務内容や特徴と関連付けて、どのように主体性を発揮できるのかを具体的にアピールしてくださいね。
主体性を発揮したエピソードを見つけ出す3つの視点

上記の3つの視点を意識することで、説得力のある主体性を発揮したエピソードを見つけられます。重要なのは、単なる行動の羅列ではなく、動機・プロセス・成果を明確に示せるエピソードを選ぶことです。
ありきたりな自己PRになることを避けるためにも、具体的なエピソードの見つけ方をチェックしていきましょう。

キャリアアドバイザー
エピソードを見つけるときには、「なぜその行動を選んだのか」「どのように取り組んだのか」「結果として自分や周囲にどのような影響があったのか」を意識すると、より深みのある自己PRができますよ。
主体性のあるエピソードを見つけるには自己分析が欠かせません。紹介する方法以外の自己分析のやり方に興味がある場合は、こちらの記事を参考にしてください。
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①達成・課題・改善の3つの視点から過去の経験を洗い出す
エピソードを振り返る方法の1つ目は「達成・課題・改善」という3つの視点から過去の経験を振り返るというものです。
- 達成
自分で目標を立て、それを実現するために考え工夫や努力を重ねた経験
例:サークル活動でポスターを作成し配布した。新入部員を前年度比130%増やした - 課題
何か困難な場面に直面したときに自分で対策を考えて解決した経験
例:アルバイト先で在庫管理が混乱していたため、在庫管理表を作成した。結果、発注ミスが発生率が60%減少した - 改善
これまでのやり方を見直し、自分なりにもっと良い方法を考えて実行した経験
例:資料作成時間を短縮するために、資料作成用テンプレートの項目を見直した。結果、資料作成時間を平均45分短縮することができた
学生生活を思い出しながら、自分が中心となって行動したエピソードを探してみてください。

キャリアアドバイザー
達成・課題・改善の観点から一つひとつ丁寧に振り返ることで、主体性を感じる唯一無二のエピソードが見つかりますよ。
②自分で目標を設定した経験を思い出す
自分で目標を設定した経験は、主体性をアピールするうえで非常に効果的です。なぜなら、目標設定自体が「主体的な行動」を示し、あなたの問題意識や達成意欲を伝えられるからです。
- 「このままでは大会で入賞できない」と感じ、チームの課題を話し合う機会を設けて練習メニューを自主的に見直した。
なぜその目標を立てたのか、その動機についても振り返ると、より深い自己PRの素材が見つかりますよ。
また、目標を達成するために工夫した過程や、周囲の人々にどんな影響を与えたかも忘れずに振り返ってみてくださいね。

キャリアアドバイザー
この視点で過去の経験を振り返れば、あなたが「何かを変えたい」「良くしたい」と考え、自ら行動を起こした主体性のあるエピソードが見つかりますよ。あなただけのエピソードを見つけてみてくださいね。
③アルバイトやゼミなどで担当外の仕事を引き受けた経験を振り返る
担当外の仕事を自ら引き受けた経験は、あなたの主体性をぐっと引き立てる貴重なエピソードです。
「これは自分の役割じゃないけれど、周りのために何かできることはないだろうか」と感じて一歩をふみ出した経験はありませんか? その経験は、紛れもなくあなたの主体性が発揮された素晴らしい出来事です。
たとえば、アルバイト先でシフト管理者が急に欠勤したとき、自分から「大変そうだから手伝おう」と申し出て周りを支えた経験は、十分立派なアピールポイントになります。
なぜその仕事を率先して引き受けようと思ったのか、そのときの自分の気持ちを振り返ってみてください。

キャリアアドバイザー
どのような判断で行動したのか、そのとき周囲はどう感じたのか、そして自分の行動が組織やチームにどんな影響をもたらしたのかを整理することで、エピソードを細かく分析できますよ。

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記事にあるような方法を用いても、主体性を発揮したエピソードが見つからない人もいるかと思います。原因はいくつかありますが、大きな要素としては言語化したり、分析や構造化することが苦手ということが挙げられますよ。
上記に当てはまる人は、これまでの出来事を整理しエピソードをピックアップする作業自体に拒否感を覚えてしまい、手が止まってしまうことがあります。いくら「こうしたら良いですよ」と言われても、その作業自体に馴染めない感覚があると先に進めないのです。
自分がこのような状態にあると感じた人は、他人に協力を仰ぐことが大切です。おすすめは大学のキャリアセンターの人や、就活エージェントなど専門家に相談することです。専門家は相談者の思い込みを解いてくれたり、自分一人ではどうしてもできない部分を手伝ってくれます。自分ではできないことを、できる人に協力してもらうということは社会人になっても使う大切な能力なので、ぜひ試してみてください。
企業が納得する「主体性を発揮したエピソード」を選ぶための3ステップ

「具体的なエピソードを書き出してみたのは良いものの、どれにすれば良いかわからない」という声を耳にすることがあります。
そんなときは、上記の3ステップを参考にするのがおすすめです。この方法を試すことで、企業に効果的にあなたの主体性が伝わるエピソードを選べるようになりますよ。各ステップのポイントについて解説していくので、さっそくチェックしていきましょう。
①自分の強みが主体性だと思う理由をすべて書き出す
自己PRにおいて主体性をアピールするためには、まず「なぜ自分の強みが主体性だと思うのか」を掘り下げることが大切です。
その第一歩として、過去の経験を一度すべて書き出してみましょう。中学・高校・大学、アルバイトといった時期ごとに振り返り、各場面であなたが自ら進んで行動したエピソードを整理することがポイントです。
エピソードが整理できたら、以下のポイントに沿って深く掘り下げてみましょう。
- どのような目標を立てたのか
- どのような策を考えて実行したのか
- どのような結果が出たのか
たとえば、学園祭の実行委員として積極的に活動した経験が見つかったとします。「前年より来場者を増やしたい」という目標から新しい企画を提案し、結果として来場者数が20%増えた結果があれば、それはあなたの主体性が明確に表れているエピソードです。
そして、そのときになぜその行動を取ろうとしたのかという動機も一緒に書き出しましょう。「前年の来場者減少に危機感を感じたから」などの理由が見つかることで、もう一段階自分への理解を深められ、説得力のある自己PRを作れるようになりますよ。

キャリアアドバイザー
これまでの経験を振り返るのに最適な方法として「自分史」というものがあります。自分史は人生の年表を作る作業で、忘れていた過去を思い出し自分への理解を深めることができますよ。
自分史の具体的な作成法についてはこちらの記事で解説しています。あわせて参考にしてみてください。
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②多角的に企業分析をして「企業の求める主体性」を理解する
企業が求める「主体性」を正しく理解するためには、その企業のことを詳しく知る必要があります。
- 企業の採用サイトに掲載されている「求める人物像」に目をとおす
- 社員インタビューの記事を読んでみる
- OB・OG訪問をおこなう
上記のような方法を試すことで、その企業がどんな人を本当に求めているのか、少しずつ見えてきます。
企業ごとの特徴を知ることで、「自分の主体性がどのように活かせるか」というイメージがつかみやすくなりますよ。
企業の規模や業界によっても異なる「主体性」の在り方があるので、志望企業の状況をよく理解して、どのような主体性が求められているのか考えてみてくださいね。

キャリアアドバイザー
企業の価値観や期待を理解することで、効果的にあなたの魅力が伝わるエピソードを選べるようになります。まずはその企業に興味を持ち、さまざまな情報に触れることが大切ですよ。
こちらの記事で詳しい企業分析のやり方を解説しています。細かく企業分析を進めていきたい場合は、あわせて参考にしてみてください。
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③企業が求める人物像と合うエピソードを選ぶ
自己PRにおいて、企業が求める人物像に合ったエピソードを選ぶことはとても重要です。
洗い出したエピソードと企業が求める主体性を照らし合わせ、共通するものを見つけていきましょう。
たとえば、営業職を志望する場合、アルバイトで売上向上を目標に施策を提案し、チームと協力して成果を出した経験があれば、企業の求める「顧客ニーズを分析する力」や「目標達成への意欲」を示す材料となります。
企業が求めるスキルや価値観に近いエピソードを選ぶことで、採用担当者にあなたが活躍するビジョンがより具体的に伝わりますよ。

キャリアアドバイザー
企業が求める人物像であることを具体的なエピソードで示し、企業で活躍できる人材であることをアピールしてみましょう。

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企業が求めている能力とは異なる内容のエピソードを伝えた場合、「自社のことを調べてきていないのか」とマイナスな印象につながる可能性があります。企業が求めている人物像はあらかじめ学生に伝えているにもかかわらず、その意図を正確に理解できていないということになるので、評価が低くなる場合がありますよ。
これは「同じようなことが仕事をしていても起こりうるかも」と予想させてしまう要素になります。たとえば上司やクライアントから伝えられたことをきちんと理解できず、的外れな行動を取ってしまうようなイメージにつながる可能性もゼロではありません。
だからこそ企業が求める人物像と合うエピソードを選び、伝えることが重要です。相手が求めるものは何かを正確に理解する能力は、コミュニケーション能力の非常に重要な部分です。自分がうまく話すことだけではなく、聞く力、理解する力があるということも、ここから伝えることができますよ。
脱ありきたり! 主体性をアピールする自己PRをさらに魅力的にするポイント

自己PRは、どこかありきたりな内容になっている気がして、なかなか納得できるものが仕上がらないこともあるかと思います。しかし自己PRを魅力的にするためのポイントを知っているだけで、面接官の印象に残りやすい内容に仕上げられますよ。
ここからはあなたの強みをより効果的に伝えるためのポイントを2つ紹介するので、チェックしてみてください。
具体的なエピソードや数字を示して説得力を持たせる
自己PRをさらに魅力的にするには、具体的なエピソードや数字を入れて、説得力を持たせることが大切です。
単に「頑張りました」といった表現ではなく、「どんな行動をとり、どれほどの成果が出たのか」を具体的に示すと、あなたの主体性がグッと伝わりやすくなりますよ。
- 悪い例
サークルの部員を増やすために頑張りました - 良い例
サークルの部員数を増やすため、新入生向けの体験会を従来の年2回から月2回に増やしたり、初心者でも参加しやすいプログラムを新たに設けたりと、新入生にサークルの魅力を伝えられる機会を増やしました
良い例のように具体的な数値を用いて細かく伝えると、説得力が上がることを感じられるのではないでしょうか。良い例の内容に続けて具体的な数値を含めた結果を伝えることで、説得力を格段に上げられますよ。

キャリアアドバイザー
数値化された成果や具体的な行動が入ると、あなたがどれだけ積極的に取り組んだかが相手に伝わりやすくなります。工夫したことや達成した成果を思い出し、しっかりと数字で表現してみてくださいね。
主体性を具体的な言葉に言い換えて印象に残りやすくする
自己PRで主体性を印象に残すには、抽象的な言葉をより具体的な表現に言い換えることがポイントです。
- 悪い例:
主体的に行動し、問題解決に貢献できます。 - 良い例:
問題の本質を見極める力を発揮し、根本的な改善に貢献できます。自分で考えて行動し、解決に向けてチームを引っ張っていける実行力があります。
上記のように、どのような主体性なのかを具体的に伝えることで、あなたの強みがよりリアルに相手に伝わります。
アルバイト先での在庫管理の課題に取り組んだエピソードがあれば、「在庫の動きを分析して発注の無駄を突き止めた」や「新しい管理システムを提案し、スタッフが使いやすいマニュアルを作成した」などの具体的な取り組みを加えましょう。
さらに、「在庫廃棄率を30%削減し、発注時間を半分に短縮した」という成果も添えると、あなたの主体性がどれだけ実行力をともなっているかをアピールできますよ。

キャリアアドバイザー
具体的な表現を用いると、ただの「主体性」ではなく、「実際に何をどう変えたか」が明確になり、企業側に強く印象に残る自己PRになります。ぜひ、自分らしい言葉を工夫して取り入れてみてくださいね。
主体性を魅力的に自己PRするテクニックを押さえて内定をつかもう!
企業が求めるのは、ただ積極的に動く人ではなく、周囲や組織のためにしっかり考え、自ら行動できる力を持った人材です。だからこそ、主体性をアピールするときには具体的なエピソードや数値を交えながらも、協調性を感じさせる表現が求められます。
そして、その主体性を入社後にどう活かしたいのか、将来のビジョンも一緒に示すことで、採用担当者にリアルに伝わりますよ。
主体性は決して特別なスキルではなく、あなたのなかにも確かにある力です。過去の経験を丁寧に振り返り、自分なりの言葉で表現すれば、必ず魅力的な自己PRが作れます。あなただけの主体性を自信を持ってアピールしてくださいね。
面接官が求めているエピソードは「状況に応じて、自分の意思でどのように行動し、その結果に対してどのように責任を取ったか」です。これまでに経験した意思決定能力や実行力を惜しみなくアピールしてくださいね。