カラオケ業界を志望する学生必見! 将来の動向から仕事内容まで解説

この記事のアドバイザー

目次

  1. カラオケ業界の将来性や仕事内容を正しく把握しよう
  2. カラオケ業界とは
  3. 通信メーカー
  4. ディストリビューター
  5. カラオケボックス
  6. カラオケ業界の課題・今後の動向
  7. カラオケ市場規模の縮小
  8. M&Aによるカラオケ業界の再編・拡大
  9. 稼働率の低さが課題
  10. カラオケ業界ランキングトップ5社
  11. コシダカホールディングス
  12. 第一興商
  13. B&V
  14. AOKIホールディングス
  15. 鉄人化計画
  16. カラオケ業界で活躍している主な職種
  17. 店舗経営
  18. 営業職
  19. 企画職
  20. バックオフィス(事務職)
  21. システム開発
  22. カラオケ業界が向いている人の特徴
  23. 新しいアイディアを創造する力がある
  24. チャレンジ精神がある
  25. コミュニケーション能力が高い
  26. カラオケ業界の志望動機
  27. カラオケ業界へ就職して何に取り組みたいか
  28. なぜその目標に取り組みたいか
  29. なぜカラオケ業界なのか
  30. なぜその企業なのか
  31. その企業でどのように貢献したいか
  32. カラオケ業界の動向を理解して選考を有利に進めよう

カラオケ業界の将来性や仕事内容を正しく把握しよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「カラオケ業界の業績は衰退していると聞いたのですが今後はどうなるのでしょうか」
「カラオケ業界の就活を有利に進める方法を知りたいです」

このような質問を学生からされることがよくあります。カラオケは海外からも注目されている日本独自の文化ですよね。ですが、業界について知らずに就職するとミスマッチになってしまう可能性があり注意が必要です。

この記事では、カラオケ業界の概要やビジネスモデル、今後の動向、志望動機を作成する時のポイントについて解説します。カラオケ業界へ興味がある学生はぜひ参考にしてくださいね。

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カラオケ業界とは

カラオケ業界の3つの企業
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就活生

カラオケ業界ってどのような事業があるのでしょうか

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キャリアアドバイザー

実はカラオケボックスを運営している企業以外にもいくつか企業がありますよ。

カラオケ業界は主に3つの企業で成り立っています。それぞれの企業の特徴を詳しく説明しますね。

通信メーカー

通信メーカーとは、専用線・インターネットを利用してカラオケで流れる曲を配信する機器を製造している企業のことです。メーカーによって、楽曲数や音質、採点機能の仕組みなどが変わります。

今では通信メーカーは端末の製造だけでなく、テレビやパソコン、スマートフォン、Nintendo Switch、PlyaStationなどの家庭用ゲーム機器にも導入されていますよ。

通信メーカーは「DAM」の第一興商と「JOYSOUND」のエクシング2社に代表されており、多くのカラオケボックスにはいずれかの商品が導入されている場合がほとんどです。

ディストリビューター

ディストリビューターとは、通信メーカーが製造した通信カラオケ機器を、店舗(カラオケボックス)に卸している中間会社のことです。通信カラオケ機器はディストリビューター企業によって、全国のカラオケボックスやスナック、バー、旅館などへ卸されています。

ディストリビューターは通信カラオケ機器の販売だけでなく、リースもおこなっています。つまり、メーカーから仕入れた購入費と販売あるいはリース料金の差分が利益になるということですね。

通信メーカーの中には、ディストリビューターを介さずに、機器を納入していることもあります。たとえば、JOYSOUNDであれば直営店があるため、100店舗以上にディストリビューターを介さず導入されています。

カラオケボックス

カラオケボックスは、カラオケができる店舗経営をしている企業のことです。有名なカラオケボックスには、「カラオケ本舗招き猫」や「ビッグエコー」「カラオケ館」「カラオケBanBan」などがありますね。

近年では、カラオケボックスはカラオケができるだけでなく、レジャー施設や飲食店と提携してさまざまなサービスを提供しています。

根岸 佑莉子

キャリアアドバイザーコメント根岸 佑莉子プロフィールをみる

カラオケ業界は「カラオケボックス」だけではない

学生のみなさんは「カラオケ業界に就職」と聞くと、カラオケボックスをイメージするのではないでしょうか。ですが説明されているとおり、新卒でカラオケ業界の就職活動をすると、カラオケボックス以外でカラオケと関わることの方が多いです。そのため、カラオケ業界でどのような働き方ができるのかを就活中にきちんと見極めることが大切ですよ。

たとえば、カラオケボックスの接客ができることを魅力的に感じて就活をしたとします。ですが、実際の仕事はクライアント企業へ通信カラオケ機器を提案する営業職になるかもしれませんよね。

このようにカラオケを利用するユーザー目線だと知らないような仕事がカラオケ業界には多数あります。この記事を読み込んでカラオケ業界の業界分析を徹底的にしてからカラオケ業界の面接に望みましょう。

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カラオケ業界の課題・今後の動向

カラオケ業界の課題と今後の動向
  • カラオケ市場規模の縮小
  • M&Aによるカラオケ業界の再編・拡大
  • 稼働率の低さが課題

カラオケ業界が衰退していると聞いたことがある学生がいるかもしれません。たしかに年々、市場規模は縮小していますが、背景や将来性についてきちんと理解することが大切ですよ。

ここからは、カラオケ業界の課題と今後の動向について紹介しますね。

カラオケ市場規模の縮小

グラフのとおり1995年をピークにカラオケの参加人数は減少傾向にあります。参加人口の減少にともなって、カラオケルーム数も減少しています。

参加人口の減少の特徴的な理由について詳しく解説しますね。

少子高齢化による人口減少

カラオケの主要な利用者は若者世代と言われています。そのため、少子高齢化が進み次第にカラオケの参加人口が減っているのが現状です。

今後のカラオケ業界は、カラオケをメインに利用する若者以外にもカラオケを利用してもらうような取り組みが求められているという課題がわかりますね。また、日本人だけでなく観光などで訪日した外国人のカラオケ利用によるカラオケ人口の確保も取り組みが必要になります。

コロナウイルス感染症拡大

グラフには顕著に結果が現れていますが、2020年の新型コロナウイルス感染拡大の影響でカラオケ参加人口は1000年より4割減の約2,620万人となっています。緊急事態宣言中の休業や時短営業、カラオケ利用者の外出自粛によって参加人数が大きく減少することになりました。

ただし、コロナウイルス感染拡大の影響は徐々に回復傾向にあります。今までカラオケを利用していた人だけでなく、新しい利用者を獲得するために施設・サービスの魅力が求められています。

M&Aによるカラオケ業界の再編・拡大

カラオケ業界は同業のM&Aだけでなく、他の業界のM&Aも進められています。他業界へ参入することで、今までのカラオケボックスに止まらないカラオケの利用シーン拡大を進めています

ここでは、同業界と他業界に分けてM&Aの動向について解説します。

2大メーカーの複占状態

以前のカラオケ業界は、第一興商とエクシング、BMBの三社が業界を牽引していました。ですが、2010年にエクシングがBMBを買収したことで、カラオケメーカーは第一興商とエクシングの複占状態となっています。

これによって新しい企業が参入する機会がなく、他社との差別化が起こりにくくなっているのが現状です。そのため、新しい事業参入や施設の魅力など別の魅力で顧客獲得が重要になっています。

新業態のサービス展開

カラオケ業界だけの売上だと、コロナウイルス感染拡大などの外部要因によって売上が大きく左右されてしまいますよね。すでに、カラオケ業界の大手企業はさまざまな事業展開をしていますが、今後もその動向は拡大することが考えられます。そのため、売上を分散化させるために、M&Aで事業拡大を図っているカラオケ業界の企業は多くありますよ。

カラオケ業界の今後の動向は、このようなM&Aによってプラスに変化することも考えられますね。

稼働率の低さが課題

カラオケボックスは店舗経営になるため、人件費や光熱費、賃料が発生しています。そのため、常に利用者がいる状態をつくり、稼働率を上げることがカラオケ業界の課題となっています

各社は稼働率を上げるために、すでにさまざまな取り組みをはじめています。ここでは代表的な3つの取り組みについて紹介します。

家庭向けサービス

コロナウイルス感染拡大など外出を控えなければならないときに、家庭向けのカラオケサービスがあるとカラオケボックス以外でも収益化を図ることができますよね。

第一興商はテレビでカラオケができるサービスを2014年から始めています。インターネット経由でサービスを利用することで、カラオケボックスと同じように10万曲以上を自宅で楽しめるようになります。

また、第一興商とエクシングはそれぞれのサービスである「DAM」と「JOYSOUND」の機能をPCやスマートフォン(スマホ)・ゲーム機器にダウンロードして利用できる「おうちカラオケ」のサービスも始めています。

このように店舗を利用せずに事業収益化を図るサービス展開も進められているのです。

シニア向けサービス

カラオケのメイン利用者層である若者だけでなくシニア層に向けたサービス展開が重要になります。そうすることで、平日の日中などの若者が利用しない時間帯に集客ができ、稼働率工場につながりますよね。

また、「ジャンカラ」を運営している東愛産業では55歳を対象に会員カードを提供しており、すでに10万人以上の利用者がいるようです。

仕事・イベント向けサービス

カラオケボックスの利用はカラオケだけでなく、仕事やイベントに利用することにも注目されています。このように新しい利用シーンを提案することで、平日日中の稼働率を上げることにもつながりますよね。

仕事で利用する人は、会議はミーティングをするときに利用しています。密閉空間のため、情報が流出してしまうことはありませんし、電源やインターネット環境、飲み物が揃っているためニーズが高まっています。

イベント利用では、オンラインイベントが増加したため、カラオケボックスの大画面・音響で参加するために利用者が増加しています。またVRやARなどが普及すると、さらなるカラオケボックスの利用用途拡大が予想されますね。

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カラオケ業界ランキングトップ5社

カラオケ業界ランキングトップ5社
  • コシダカホールディングス
  • 第一興商
  • シダックス
  • AOKIホールディングス
  • 鉄人化計画

カラオケ業界の将来性や今後の動向を確認できたうえで、大手5社の特徴を紹介します。2019年までは第一興商がカラオケ業界の売上高ランキングトップでしたが、ランキングに入れ替わりがありました。

自分が希望する働き方ができる企業があるかどうかを、4社比較して考えながら読み進めましょう。

コシダカホールディングス

コシダカホールディングスは、「カラオケ本舗 まねきねこ」やフィットネスクラブ「カーブス」を運営しています。業界初となるドリンクバーの設置や、高校生のグループへ部屋代無料などのサービスを提供し、顧客ファーストのサービス展開をしています

また、国内だけでなく海外にもカラオケ事業の展開をしています。2014年にはシンガポールのカラオケチェーン「K BOX ENTERTAINMENT GROUP PTE LTD」、2011年には韓国でカラオケボックスの直営店の運営、2018年にはマレーシアでカラオケ店を展開しています。

  • 企業名:株式会社コシダカホールディングス
  • 代表者名:腰高 博
  • 設立年月日:1967年3月31日
  • サービス:カラオケ本舗 まねきねこ

第一興商

第一興商は通信カラオケ機器「DAM」の販売や、カラオケ店舗「ビッグエコー」を運営しているカラオケ業界大手企業です。カラオケ事業のほかにも、Web配信事業や飲食店事業、音楽ソフト事業など多岐にわたってサービスを展開しています

  • 企業名:株式会社第一興商
  • 代表者名:保志 忠郊
  • 設立年月日:1973年4月16日
  • サービス:DAM、ビックエコー

B&V

2018年にB&Vはシダックスのカラオケ運営会社2社を売却しています。そのため現在はB&Vの子会社としてカラオケ事業を展開しています。他にも、給食・食堂運営受託をおこなっており、グループ企業で購入した食材を活かした料理メニューが特徴的です。

  • 企業名:株式会社V&B
  • 代表者名:渡部 記春
  • 設立年月日:1983年12月1日
  • サービス:カラオケ館

AOKIホールディングス

AOKIホールディングスは、紳士服の企画・販売をしている企業です。アパレル事業だけでなく、「コート・ダジュール」や「快活CLUB」「FiT24」「アニヴェルセル」を運営しています

コートダジュールはカラオケ以外にも仕事や会議などのビジネスシーン、イベントの開催ができるようにコンセプトルームがありますよ。また、小学生以下のお子さんのルーム料金無料サービスもあり、家族での利用促進もしています。

  • 企業名:株式会社AOKIホールディングス
  • 代表者名:青木 彰宏
  • 設立年月日:1976年8月21日
  • サービス:コート・ダジュール

鉄人化計画

鉄人化計画は、東京・神奈川を中心に展開している「カラオケの鉄人」を運営している会社です。他にも飲食事業や美容事業、アライアンス事業などを展開しています。アライアンス事業ではアニメやゲームとのコラボをおこなっており、コラボ企画や他社とは異なるオリジナルのカラオケを提供しています

  • 企業名:株式会社鉄人化計画
  • 代表者名:岡﨑 太輔
  • 設立年月日:1999年12月14日
  • サービス:カラオケの鉄人

カラオケ業界で活躍している主な職種

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就活生

カラオケ業界について理解してきましたが、どのような仕事があるのでしょうか。

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キャリアアドバイザー

カラオケと聞くと店舗で働くイメージが強いかもしれませんが他にもさまざまな職種がありますよ。

カラオケ業界は店舗経営はもちろんですが、本社で働いている社員も多くいます。ここでは、カラオケ業界で活躍している5つの職種について紹介しますね。

カラオケ業界の主な職種
  • 店舗経営
  • 営業
  • 企画
  • バックオフィス
  • 開発

店舗経営

カラオケの店舗の責任者として経営マネジメントをするのが店舗経営の仕事です。店舗経営では、パートやアルバイトの採用から日々の業務まで責任者として担当します。もちろん経営する立場なので、店舗の売上管理や企画を考えることもおこないます。

もちろん経営する立場であっても、接客業務をするシーンもあります。そのため、お客さんにまた利用してもらえるようなサービスをすることも求められています。

営業職

企業が扱っている商材を顧客企業に対しての提案を担当しているのが営業です。たとえば、通信カラオケ端末を販売している企業であれば、エンターテインメント施設や旅館などに訪問して商品の提案をします。

新しく商品を提案するだけでなく、すでに商品・サービスを利用している企業からの要望に答えることも求められます。そのため、商品の不具合についての問い合わせが営業に入ることもありますし、クレームの対応をすることもあります。

営業職に興味のある学生はこちらも読んでおきましょう。

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企画職

企画職はカラオケで利用する楽曲のプロモーションや編集など、実際に利用するユーザーが最もかかわる部分に携わる仕事です。また、カラオケルームでできる新しい企画・コンテンツを考えることも企画職の仕事になります。

このように説明するとクリエイティブな仕事に感じるかもしれませんが、実はデータを分析して企画を考えることもあります。顧客データを分析して店舗の集客施策を考えることも企画職の仕事になるのです。

将来の動向でも説明したとおり、カラオケ業界は他社との差別化がこれから重要になってきます。そのため、会社の売上を左右するほど重要な仕事とも考えられますよ。

企画職で求められるスキルはこちらを参考にしてください。

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バックオフィス(事務職)

バックオフィスとは、いわゆる事務職のお仕事です。どの企業でも事務処理が発生するため、バックオフィス業務はどの企業にも欠かすことはできません。バックオフィス業務にはこのような種類がありますよ。

  • 一般事務
  • 営業事務
  • 経理事務
  • 総務事務 など

一般事務や営業事務では、データ入力や営業のアシスタントを担当しています。経理事務では売上の管理や決算業務をおこなっています。総務事務は会社の設備・備品に関する管理をおこなっています。

事務職についてはこちらを参考にしてくださいね。

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システム開発

カラオケで利用する端末はシステム開発者が制作しているものです。このようなシステムを開発する仕事もカラオケ業界では活躍しています。システムの良し悪しによってユーザーがまた利用してくれるかどうかに大きくかかわりますよね。自分が開発に携わった商品がユーザーに使用してもらえることはやりがいを感じるポイントになるのではないでしょうか。

カラオケ業界が向いている人の特徴

カラオケ業界に対する興味が強くなった人は、どのような人が向いているのか気になりますよね。業界の動向で説明したとおり、カラオケ業界は売上が衰退しているため、会社の成長に寄与する人材が求められていますよ。ここでは、カラオケ業界に向いている人の特徴を3つ紹介しますね。

新しいアイディアを創造する力がある

カラオケ利用者の人口が減っているため、新たな利用者層を獲得するために新しい企画やコンセプトなどが必要になりますよね。企画職でなくても現場レベルから新しいアイディアが求められています。そのため、新しい企画を考えたり、部活やサークル・アルバイトなどで新しい取り組み方を考えたりすることが好きな人はカラオケ業界に向いていますよ。

チャレンジ精神がある

新しい顧客獲得をするためには、ハードルが高いと感じるようなチャレンジが求められます。そのため、チャレンジ精神がある人は、カラオケ業界で活躍できますよ。

たとえば、すでにコシダカホールディングスが海外進出していたり、他の事業展開をしたりしているように、新しいチャレンジをすることが考えられますよね。そのため、このような変化が起きたときにも対応できるようなチャレンジ精神が必要になりますよ

コミュニケーション能力が高い

店舗経営ではもちろんですが、営業職や企画職であっても高いコミュニケーション力が必要になります。店舗経営ではパート・アルバイト社員やお客さんとのコミュニケーションが発生するので、相手に好印象を与えることが大切ですよね。営業職も同じように顧客企業から信頼を得るためには、担当者の話を聞き、適切な提案をすることが常に求められます

企画職のような社内で活躍する人であっても、社内で認識の齟齬が生まれないようにきちんと連携を取る必要があります。そのため、社内の仕事であっても高いコミュニケーション能力が求められているのです。

コミュニケーション能力をアピールしたい学生はこちらを参考にしてくださいね。

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鴨川 未奈

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人を楽しませることが好きな人はカラオケ業界が向いている

カラオケ業界はより広く見るとアミューズメント業界とも言われています。アミューズメント業界は、余暇を楽しむためのサービスを提供する業界で、ゲームや映画、テーマパーク、キャラクターグッズなどの業界と同じになります。そのため、自分が仕事をし「利用者に楽しんでもらう」ことに魅力を感じる人はカラオケ業界に向いていますよ。

さらに、少子高齢化が進む日本では今までカラオケで余暇を過ごしていない層に対しても、新しい「楽しみ」を届けていく必要がありますよね。カラオケ人口が縮小しているため、チャレンジングな仕事が求められることもあります。そんなときに、「人を楽しませる」という思いが強ければ強いほど困難を乗り越えられるはずです。

そのため、紹介されたスキル以外にも「人を楽しませることが好きかどうか」というスタンスを自分に当てはめて、自分がカラオケ業界に向いているか判断しても良いですね。

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カラオケ業界の志望動機

ここまで紹介した内容を踏まえて、就活では志望動機で熱意をアピールしなければなりません。ここでは、カラオケ業界への熱意が伝えられるように、志望動機を作成するポイントについて解説します。

カラオケ業界へ就職して何に取り組みたいか

まずはカラオケ業界に就職したい理由を考えましょう。そのためには、カラオケ業界へ就職をして何を成し遂げたいかについてアピールすると有効的ですよ。この取り組みたいこと・実現したいことは、入社直後ではなく「今後の業界をどうしていきたいか」や「業界を越えてどのようなことを実現したいか」を伝えられるとより高い評価が得られます

たとえば、「貴社のカラオケ事業の海外展開を通じて、日本文化を海外へ発信する一助になりたいです」などです。このように志望動機を伝えると、どのようなことを実現したいか・どのようなことに取り組みたいかが明確に伝わりますね。

なぜその目標に取り組みたいか

次は、はじめに考えた「何に取り組みたいか」を説明する理由について考えます。理由を説明する時には、自分の経験をベースに伝えるようにしましょう。過去の経験に基づいて動機を伝えると、熱量が伝わりやすくなりますよ

たとえば、NG例としては「ゼミの教授の話を聞き、エンターテインメント業界の将来性に感銘を受けたためです」などが挙げられます。この理由では、どれだけ熱意を持っているのかわからないですよね。

一方で具体的な経験を交えた例で「学生イベントの合唱コンクールで、チーム一丸となって取り組んだ結果クラスの結束力が生まれた経験があります。この経験からエンターテインメントに可能性を感じています」ではどうでしょうか。NG例に比べると、熱意が伝わります。

なぜカラオケ業界なのか

取り組みたい理由から熱量が感じられても、カラオケ業界以外で実現できることでは採用担当者からの好印象は獲得できませんよね。そのため、なぜ「カラオケ業界で取り組みたいのか」まで考えるようにしましょう

これも具体例を使って説明しますね。NG例としては「日本文化を海外に発信したいためです」などが挙げられます。この理由だけでは、他の伝統工芸なども当てはまってしまいますよね。

カラオケ業界にしか当てはまらない例としては「吹奏楽部に所属しており、世代を超えて音楽を楽しめることを経験してきました。そのため世代を超えて楽しむ場を提供しているカラオケ業界でこそ〇〇を実現できると考えています」などです。この例なら他の業界に当てはまらないですよね。

このように、カラオケ業界にしか当てはまらない理由を考えましょう。

なぜその企業なのか

カラオケ業界といっても紹介したとおりさまざまな企業がありますよね。また企業によって強みや特徴が異なることも説明しました。そのため、就職して実現したいことは、なぜその企業でなければ実現できないのかも考えましょう

この理由を答えるためには、応募している企業について徹底的にリサーチする必要があります。そのため企業分析に時間をかけて、他の企業に当てはまらない志望理由を考えましょう。

上村 京久

キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる

業界ランキングトップ5社を受ける時は特に企業ごとの研究が重要になる

紹介されているカラオケ業界ランキングトップ5社へエントリーするときには、特に企業分析が重要になります。大手であればあるほど、さまざまな事業を展開していますよね。そのためエントリー企業だけでなく競合他社についてもリサーチしなければ、他社にも当てはまる志望動機になってしまうこともあるのです。

また、就活で選考通過するためだけでなく、入社後のミスマッチを起こさないためにも企業ごとの研究は重要です。同じカラオケ業界であっても、企業によって経営理念は異なりますし、働き方の特徴も大きく変わります。たとえば、コシダカホールディングスは「豊かな余暇生活の実現と希望に溢れた平和な世界の構築」を経営理念に掲げています。第一興商では「歓びと楽しみを提供し続けます」という経営理念です。世界を変えるというビジョンとお客様を楽しませるビジョンでイメージが変わりますよね。他にも働き方や一緒に働く人などは企業ごとに変わります。

このように企業によって特徴は大きく異なるため、大手志望の学生は特に企業研究に力を入れて就活に取り組みましょう。

その企業でどのように貢献したいか

最後は、就職後にどのように貢献したいかについてです。はじめに考えた「何に取り組みたいか」は長期的な目標について考えるのに対して、最後はより具体的な働き方について考えましょう

たとえば「入社後は、強みである継続力を活かしてハードルが高い目標に対してもきちんと向き合い成長し、早期に活躍できるように成長します」のようなイメージです。将来のビジョンではなく、働き方にフォーカスして書かれていますよね。

どのように貢献したいかを書くことで、採用担当者は「入社後どのように活躍してくれるか」イメージがしやすくなるため、効果的にアピールができるのです。

カラオケ業界の動向を理解して選考を有利に進めよう

カラオケ業界は衰退していると言われていますが、その背景まできちんと理解して就活に望むことが大切です。たしかに、コロナウイルスや少子高齢化で需要が減っているものの、新しいことにチャレンジしていて、将来性があることも紹介しました。

業界の特性についてきちんと理解して、選考を有利に進められるようにしましょう。

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