目次
- 新聞社への就職を目指すならまずは業界について理解しよう!
- 就職するためには知っておきたい! 新聞社の職種と仕事内容
- 編集職
- 営業職
- 技術職
- 学生必見! 新聞社の仕事のやりがい3選
- 作成した記事を通して、多くの人に影響を与えたとき
- 記事やスクープなどで世間の反応が大きかったとき
- 政治や社会的意義が大きい仕事を担当するとき
- 新聞記者に求められる3つの能力
- ①誰が読んでも伝わるような文章力
- ②取材のために動き回られる体力
- ③円滑に話を進められるコミュニケーション力
- 新聞社に就職するには採用フローの理解が重要
- 新聞社への就職で押さえておきたい! 日本5大紙の特徴と採用フロー
- ①読売新聞社
- ②朝日新聞社
- ③日本経済新聞社
- ④毎日新聞社
- ⑤産経新聞社
- 新聞社の内定獲得には2つの試験を突破しよう
- ①筆記試験
- ②面接試験
- 新聞社の志望動機で盛り込むべき3つの要素
- ①なぜその業種業界なのか
- ②その中でなぜその新聞社なのか
- ③学生時代の経験をもとに入社後どのように活躍をしたいか
- 職種別! 例文で新聞社の志望動機を確認しよう
- 編集職
- 営業職
- 技術職
- 新聞社に就職するためには業界分析と事前対策を徹底しよう!
新聞社への就職を目指すならまずは業界について理解しよう!
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
学生からよく、
「新聞社に就職するためにはどうすれば良いですか?」
「具体的にどんな試験対策が必要ですか?」
といった質問を受けます。たしかに就職をするためにはまずはどんなことを心掛け、取り組むべきなのか気になりますよね。
ただ、新聞業界に就職するためには、前提として内定を獲得する必要があります。
そのためにも業界についての正しい理解がもっとも重要です。
この記事では、新聞業界の仕事内容のやりがい、試験対策まで徹底解説していきます。
業界についてさまざまなことを理解し、内定を獲得して新聞業界へ就職しましょう。
就職するためには知っておきたい! 新聞社の職種と仕事内容
今後就職して働くうえでも職種や仕事内容について知っておく必要があります。自分が新聞社業界でどんな職種について、どんな仕事がしたいのかイメージも持つためにも必要だといえるでしょう。ここではそれぞれ新聞社業界の3つの職種と仕事内容について説明していきます。
編集職
編集職は主に新聞記事を作成するまでの業務を担います。それぞれ取材や記事の執筆を担当する「記者」、 レイアウトや見出しを決める「整理」、用語の使い方や誤字脱字をチェックする「校閲」でやることが分かれ、新聞記事が出来上がります。それぞれどんなことを担当しているのか押さえておきましょう。
①記者: 取材や記事の執筆を担当する
記者は実際に取材をしたり、取材で得た情報をもとに執筆するのが主な担当業務です。また、記者は扱うテーマによって「社会部」「政治部」などと分けられた部門に所属し、担当分野の取材や原稿の執筆をおこないます。
②整理: レイアウトや見出しを決める
整理担当は各部門から上がってきた原稿の重要度を精査して紙面での扱いの大きさを決めたり、見出しづけやレイアウトを担当します。また、記事を生かすも殺すも整理次第といわれるくらい重要な役割を担います。そのため、出来上がった原稿内容の価値の判断を的確におこなうため、すぐれた判断力と幅広い知識を常に磨く必要があります。
③校閲: 用語の使い方や誤字脱字をチェックする
最後は校閲です。校閲では記事中の誤字・脱字はもちろん、固有名詞や数字、歴史的事実などに間違いが入り込まないようチェック業務を担当します。新聞は情報の正確性が生命線であるため、校閲には高い専門性が求められます。そのため取材記者を経験していない、校閲一筋の記者も存在します。
営業職
新聞社にも営業をする人がいます。新聞社の営業では主に新聞に掲載する広告スペースを広告代理店に販売する「広告営業」と新聞の地域販売店の販売部数を伸ばすための「販売営業」の2つに分かれます。
そのため、幅広い業界知識や営業先の状況をより把握する必要があります。また、イベントやシンポジウムを実施することもあり、キャスティングや台本の制作も営業の仕事の一貫です。
技術職
新聞社では新聞づくりやニュースをインターネットで発信していくため、新聞社はさまざまな技術を活用しています。
技術職には主にコンピュータシステムやネットワークの構築、セキュリティなどを担当するシステム部門と、新聞を印刷する輪転機などの機械設備を担当する生産技術部門の2つに分かれます。また、最近では電子版アプリやニュースサイトの管理や開発にも力を入れています。
学生必見! 新聞社の仕事のやりがい3選
就活時に仕事のやりがいを知っているだけでも、学生にとってモチベーションになるのではないでしょうか。入社後のイメージを持つためにも、新聞社の社員さんがどんなことにやりがいを感じ、働いているのか知っておくと良いでしょう。
作成した記事を通して、多くの人に影響を与えたとき
新聞社では作成した記事を通して、多くの人に影響を与えることができます。特に、記事の最後に名前が載る「署名記事」は、友人や家族から「読んだよ」という連絡が来るなど、自分がした仕事を肌で実感できる瞬間もあるでしょう。
このように作成した記事が世に出て評価されたときは何よりもやりがいを感じるでしょう。また、記事をとおして世の中の多くの人に正しい情報を届けたり、より読者の心に響くような内容を書くためにもまずは情報正しくを判断する能力が必要とされます。
記事やスクープなどで世間の反応が大きかったとき
日本では毎日さまざまな出来事や事件が起こっています。また、それをもとに自分が作成した記事や取り上げたスクープなど、世間の反応が大きかったときはやりがいを感じることが多いです。特にスクープは、世の中の多くの人が知らない情報なため、世の中に与えるインパクトも非常に大きいとされています。
政治や社会的意義が大きい仕事を担当するとき
政治や社会的意義が大きい仕事を担当するときにもやりがいを多く感じる社員がいます。なぜなら、国や企業の不正を取り上げることもあり、記者が取り上げたニュースが重大な社会問題に発展することもあるなど、使命感を持って働く人が多い傾向にあるからです。もちろん、その使命感は所属する新聞社や人によって異なるでしょう。
就活生
私は国内のみならず、世界で起こっていることを日本国民に訴えていきたいです。
就活生
私は日本の社会問題をより多くの人に知ってもらいたいです。
また、政治や社会的意義が問われるような仕事は他の業種業界ではなかなかかわれることも少なく、人生の大きな経験にもなるため、やりがいを感じる業務のひとつかもしれません。
新聞記者に求められる3つの能力
新聞記者には主に3つの能力が求められます。求められる能力を事前に知っているだけで、面接や入社前までに自分の足りない能力に対して向き合うことができます。それぞれどんな能力が求められるのか押さえておきましょう。
①誰が読んでも伝わるような文章力
新聞は限られた紙面の中で、限られた文字数でできごとを伝えなければなりません。そのため、できるだけ分かりやすく文章を構成する能力は、新聞記者の基礎だとも言えます。また、若者から高齢者までさまざまな年齢層の人が読むため、誰が読んでも伝わるような文章力が求められます。
②取材のために動き回られる体力
記者の仕事は、とても忙しい毎日を過ごします。朝早くから夜遅くまで仕事をし、休日に急な取材が入ることも少なくありません。特に大きな事件・事故、災害が発生したり、大きな社会問題が露呈したりしたときなどは、会社に泊まり込む日が続くこともあります。
そのため、記者は取材のために動き回れる体力や精神力がないとなかなか難しいのが現実です。
③円滑に話を進められるコミュニケーション力
記者にとって円滑に話を進められるコミュニケーション力は必要不可欠でしょう。なぜなら、さまざまな人に接して、情報を得て、それらの事実を確認してから記事にするのが仕事だからです。
また、人と会って話をすることは誰にでもできますが、新聞記者の場合は、記事を書くためにいかに有益かつ多くの情報を相手から引き出せるかが重要なので押さえておきましょう。
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この他にも、新聞記者には自分の頭で考える力が求められます。近年では、様々なメディアなどを通してどんな情報も容易に手に入れられるようになりました。その結果、ただ情報を貼り付けただけの当たり障りのないような文章や、最悪の場合意図せずに剽窃とも捉えられる恐れのある文章も作られるようになってしまいました。
このように倫理観が問われる中で、外部からの情報を自分なりに咀嚼したり、自ら行動することで得た自分だけの経験を踏まえたりすることが非常に重要になってきています。何でも鵜呑みにしすぎずに日頃からいろいろなことにアンテナを立てて思考を深めていく練習をしていきましょう。
新聞社に就職するには採用フローの理解が重要
新聞社に就職するためにも採用フローについて知っておきましょう。特に新聞社の採用フローは他の業界より試験内容やスケジュールが複雑な場合があります。試験対策するためにもまずは採用フローの理解が重要なのです。
新聞社への就職で押さえておきたい! 日本5大紙の特徴と採用フロー
ここでは新聞社への就職で押さえておきたい日本5大紙の特徴と採用されるまでの流れを説明していきます。新聞社を志望する学生なら特に全国5大紙を受けようと検討している学生も多いはず。万全な状態で試験に臨むためにもそれぞれの特徴や採用フローについて知っておきましょう。
①読売新聞社
国内で最も購読者数が多く、全国版の販売部数は、朝刊で約810万部、夕刊で約216万部です。読売新聞の読者の年齢層は、男女ともに60代が最も多いと言われています。
キャリアアドバイザー
「社説の分かりやすさ」をはじめ、「誰でも理解しやすいようにする」をモットーにしている媒体なのが特徴です。
- 採用フロー
書類審査 エントリーシート
筆記試験 一般教養、作文(800字、60分)
1次審査 個人面接
2次審査 個人面接
インターン審査 総支局訪問実習(1泊2日の泊まり込みで模擬取材)
3次審査 役員面接
②朝日新聞社
朝日新聞の販売部数は、朝刊で約516万部、夕刊で約155万部です。朝日新聞の読者の年齢層は、男女ともに60代が最も多く、全体の24.3%を占めています。
キャリアアドバイザー
読者の職業の特徴としては、特に行政団体の職員や、企業の管理職が多く、他の新聞紙に比べて主婦層も目立ちます。
- 採用フロー
書類審査 エントリーシート
筆記試験 WEBテスト(SPI)
1次審査 個人面接
2次審査 個人面接
3次審査 個人面接
③日本経済新聞社
日本経済新聞の販売部数は、朝刊で約199万部、夕刊で約100万部です。日本経済新聞の読者の年齢層は、50〜60代が最も多く、全体の48.2%を占めています。
キャリアアドバイザー
他の媒体に比べて高所得者の読者が多く、消費財から耐久財、不動産まで高い購買力を持っている人がいます。そのため、国内外の景気動向や企業業績、設備投資、経営戦略などの経済情報を中心に、ビジネスに役立つ情報を発信しています。
- 採用フロー
書類審査 エントリーシート
筆記試験 SPI、日経TEST準拠問題、作文
1次審査 個人面接
2次審査 個人面接
3次審査 個人面接
④毎日新聞社
毎日新聞の全国版の販売部数は、朝刊で約225万部、夕刊で約65万部です。年齢層は、60代が最多。読者の主な興味は、政治や社会福祉などが多い傾向にあります。
キャリアアドバイザー
「言論の自由独立と真実の報道を貫く」ことを編集の基本方針とし、民主主義や世界平和などを尊重した報道を目指しています。
- 採用フロー
書類審査 エントリーシート、作文(800字)
筆記試験 時事問題、作文(800字、60分)、国語試験(60分)
1次審査 個人面接
2次審査 個人面接
⑤産経新聞社
産経新聞の販売部数は、朝刊で約136万部、夕刊で約35万部です。産経新聞の読者の年齢層は、男女ともに50〜60代が最も多く、平均年齢は48.3歳です。
キャリアアドバイザー
歴史や国際問題を独自の立場から報じ、「モノを言う新聞」としてのスタンスが特徴的です。
過去には数々のスクープを発表し、新聞協会賞の受賞歴もあります。
- 採用フロー
書類審査 エントリーシート
筆記試験 SPI
その他 グループディスカッション
1次審査 個人面接
2次審査 個人面接
新聞社の内定獲得には2つの試験を突破しよう
新聞記者の内定獲得には2つの試験対策が必要です。また、新聞記者の内定獲得のハードルは比較的高く、試験対策にも時間をかける必要があります。それぞれどんな試験があって、どんな対策が必要なのか、押さえておきましょう。
①筆記試験
まずは筆記試験があります。筆記試験は主に一般常識と作文、論文の2種類に分かれます。
それぞれどんな試験の傾向で、どんな対策をすべきなのか説明していきます。
一般常識
一般常識の出題内容は新聞社によってさまざまですが、時事問題や漢字、国語、英語などが主です。その中でも時事問題と漢字は特に多いとされています。
そのため、普段からニュースや新聞をチェックする習慣を身につけたり、漢字をひとつでも多く覚えるようにしておくと良いでしょう。また、中には過去におこなわれた筆記試験の問題をインターネットに公開している新聞社もあるので、目をとおしておくようにしましょう。
- 新聞を読む
- 用語集で専門用語を覚える(『朝日キーワード』や『日経キーワード』)
- 一般教養・常識問題の参考書を1冊仕上げる
- 過去問に取り組む
論文・作文
企業によって文字数や題材はさまざまですが、新聞記者の筆記試験では、論文または作文として400字詰め原稿用紙2枚程度の文章を書くことになります。また、取材した内容を執筆する職業なので、比較的論理的で読みやすい文章が求められます。
そのため、普段から自分で題材を決めて文章を書いたり、過去問がある場合は過去問をもとに文章を書くようにしましょう。
- 文字数を指定して書く
- 結論→本論→結論の順で書く
- 自分の意見を持って書く
- 書くときは1文の長さを意識して書く
小論文の正しい書き方はこちらの記事を参考にしてみてください。
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②面接試験
次は面接試験についてです。面接試験は就職活動において業界問わず対策が必要です。自己PRやガクチカ、志望動機はもちろん、新聞社でよく聞かれる質問や面接の方式について説明していきます。
面接方式
新聞社の面接では個人面接が多く、また、他の業界に比べて圧迫面接が実施されるケースが多いとも言われています。新聞記者という職種はマスコミ業界の花形として人気が絶えない反面、取材先とのアポイントメントや記者会見、原稿の締め切り時間など、常に時間を気にして仕事をしないといけないため、精神的にも肉体的にもきつい仕事と言われており、圧迫面接によって精神的な強さを判断することを企業側も狙いとしています。
そのため、意見を論理的に話せているかや話した内容に対しても反論される場合があるので、さまざまな角度から回答を用意しておく必要があります。
圧迫面接の対処法はこちらの記事を参考にしてください。
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面接でよく聞かれる質問
面接においてよく聞かれる質問への回答を準備しておきましょう。また、回答するときは必ずその主張に対して根拠やエピソードを一緒に話すことが鉄則です。特に新聞社は論理的な回答が求められるため話を組み立ててから相手に伝える必要があります。
時事問題への対策はこちらの記事を参考にしてみてください。
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時事問題は面接でよく聞かれる質問なので、事前にしっかり対策することが大切です。今回は時事問題を自信をもって回答するための3つの対策と、効果的な回答の作り方をキャリアアドバイザー監修のもと紹介していきます。面接での回答例文も紹介しているので、参考にしてくださいね。
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- 新聞を読まない若年層についてどう思うか
- 最近最も感銘を受けた記事は何か
- 新聞に代わる媒体は何だと思うか
- 最も印象的だった新聞広告は何か
- 新聞の宅配制度は今後どうなると思うか
業界問わず聞かれるような質問以外にも業界ならではの質問に面接官の意図どおり回答できると他の学生と面接で差をつけることができます。
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ここまで述べてきた内容からもわかる通り、新聞社の筆記試験と面接試験は、どちらも1日で対策ができるものではありません。よほど臨機応援に対応する力がある人ではない限り、自分が気に留めていなかったニュースに対する考えをいきなり述べるように求められても瞬時に対応することは難しいのではないでしょうか。
新聞社に少しでも興味が湧いたら、その段階でぜひ過去の面接設問を調べたり、筆記試験に必要な勉強内容を確認したりして、できるところから対策を進めましょう。どうしても時間がない、という場合には友達や家族と普段話している内容を「最近気になるニュースはあるか」など時事的な話題にしてみるなどをして短期間でも一気に様々な意見を吸収できるようにしてみてください。
新聞社の志望動機で盛り込むべき3つの要素
内定を獲得するためにも志望動機は必須です。志望動機で大事なことは「何を、どのように話すか」です。これから説明する3つの要素についてしっかり理解して、より良い志望動機を作成しましょう。
①なぜその業種業界なのか
どの業界にも共通して面接官は「なぜ」その業種業界を選んだのかを重視しています。どうしても業種や業界選びが漠然としていると入社後ギャップも大きく、早期退職につながりかねません。
たとえば、「記者として世間の起こっていることを自分の作成した記事をとおして多くの人に知ってもらいたい」など記者ならではの理由を述べるようにしましょう。また、その業界でどんなことをしたいのか、どのようにその業界に貢献したいのかも話せると良いでしょう。
②その中でなぜその新聞社なのか
ここは内定を獲得するうえでもっとも重要です。どんなにその業種業界への志望理由が明確でも、実際に働きたいと思っている会社になぜ入りたいのかは面接官からも聞かれるでしょう。
ここでのポイントは同じ業界内の企業と比較し、その新聞社の取り上げるジャンルの傾向や読者の年齢層から「なぜ御社でないといけないのか」について答えると面接官への説得力が増して、入社意欲をアピールできます。
③学生時代の経験をもとに入社後どのように活躍をしたいか
入社したい気持ちや入社後の展望はそう思うようになったきっかけや理由が何かしらあるはずです。たとえば自分は「なぜ新聞社で、記者になり、世の人へ影響を与えたいのか」、「なぜそう思っているのか」などきっかけや理由について、学生時代の経験から深掘りしてみましょう。
特に学生時代はさまざまな経験をしたり、将来について考えることが多いでしょう。そのため、学生時代など過去をさかのぼることで今の自分の決断にいたった根拠を知ることができます。
キャリアアドバイザー
学生時代に新聞記事をとおして自分が影響されたことや心に響いたことがある学生はエピソードとして話しましょう。
志望動機の答え方を詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
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新聞社ならではの志望動機作成のコツについては、こちらの記事の解説も参考になりますよ。
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職種別! 例文で新聞社の志望動機を確認しよう
新聞社では自分が志望する職種によって志望動機を考える必要があります。
編集職、営業職、技術職でそれぞれどんな内容を話せばいいのかイメージをもつためにも例文を参考にしましょう。
編集職
私は学生時代、新聞サークルに所属し、学生新聞を発行していた経験から、今の社会で起きていることを自分の目で見て、より読者に訴えかけることができるのが新聞だと思い、新聞業界を志望いたしました。
私の実体験として新聞をとおして日本が抱える格差社会問題は、これからの日本の未来を左右する重要な問題だと知り、若者がもっと関心を持たないといけないんだと気づかされました。また、新聞は専門的でありつつも、広範囲に分かりやすく編集されており、読者に気づきを与えてくれるツールでもあると思っています。
そのため、私は自分の記事をとおして読んでもらうだけでなく、読者に対して「何かの気づきやきっかけ」を与えられるような新聞記事を作成したいと考えています。
貴社に入社したら事実はもちろん、自分の体験談や考えを強調して常に読者に対して付加価値を与えられるような記者になります。
キャリアアドバイザー
まずはなぜ新聞業界なのか明確に答えましょう。また、自分の体験やそれを踏まえてどんな記者になりたいのか、読者にどんな影響を与えたいのか書くことがポイントです。
営業職
私は学生時代から新聞を読むことが好きでした。新聞を読むことで、子どもでも大人でも好奇心を刺激され、年齢問わず話題を共有できるのが新聞だったため、新聞業界を志望しています。
しかし、近年ネットの普及により新聞をとおして情報収集する人が減っていってしまっていると思います。新聞記事は国内の情報のみならず世界の情報まで伝えることができ、新聞記事をとおして読者が知れることは計り知れないので、年代問わず多くの人の手に届けられるようにしたいのが私の願望です。
そのために、学生時代の接客販売のアルバイトで培ったコミュニケーション力を活かし、読者を増やすためにも、さまざまな企業や店舗、個人に営業活動をしていきたいと思います。
キャリアアドバイザー
自分が思ってことに対して、その課題と入社後どのように向き合っていくのか伝えましょう。また、自分のスキル経験を活かして、どのように貢献していくのかもあわせて伝えられると面接官の期待値もあがり、好印象を与えることができます。
技術職
私は学生時代にインターアルバイトでWebメディアの企画運営をしておりました。そこでの経験から今の政治や経済などについて読者に訴求するためにも新聞業界のIT化に貢献したいと思い、新聞業界を志望いたしました。
近年はWebサイトに力を入れるところが多くなっており、時代の変化によって、印刷された新聞よりも電子媒体によるメディアを好む読者も増えてきていると思います。
そのため、私は常に最先端の技術を取り入れ、さらに便利なサービスを読者に提供したいと考えています。
また、私は学生時代にアプリ開発をサークル活動でおこなっていたため、アプリ開発で培った技術を活かしながら、便利で誰もが使いやすいデジタルコンテンツを開発するなど新しい価値の創出に貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザー
冒頭で学生時代の経験から業界や企業に対して、どのように貢献していきたいのかを伝えるのがポイントです。また、その具体案や自分の見解もなども伝えることで、自分がやりたいことの信ぴょう性もグッとあげることができるでしょう。
新聞社に就職するためには業界分析と事前対策を徹底しよう!
新聞社への就職には業界分析と事前対策の2つが重要です。どんなに業界のことを知っていても事前対策を怠ってしまっては試験で良い結果は見込めないですし、逆に事前対策をするためにも業界について理解していないとできません。
そのため、新聞社に就職するためはまずは業界分析と事前対策を徹底しておこない、内定を獲得しましょう。
キャリアアドバイザーコメント鴨川 未奈プロフィールをみる
情報はただ待っているだけでは入ってきません。記者の仕事は担当する領域に応じて様々ですが、企業の広報部と密に連絡を取り合うケースが多いです。特に大手企業のニュースは一面に掲載されるような大がかりなものになる可能性もあるため、定期的に企業に連絡を取り情報交換をすることもあるでしょう。
この他にも、他の企業と同様に新しい事業を企画したり、経営戦略を立てたり、内部を整えるための人事や経理といった業務ももちろんあります。新卒での募集枠は少ないかもしれませんが、こうした業務に興味がある人はぜひ調べてみましょう。