目次
- 長所と短所がわからない人は意外と多い
- 面接官に長所・短所を伝えよう! 面接で長所と短所を聞かれる3つの理由
- 自己理解ができているか
- 人柄や性格が会社に合っているか
- 物事を客観視して感情を切り分けられるか
- 長所・短所が必ず見つかる自己分析方法8選
- ①一覧表から選ぶ
- ②診断ツールを複数活用する
- ③長所か短所の片方だけ書き出して言い換える
- ④他己分析をする
- ⑤モチベーショングラフを書く
- ⑥自分史をまとめる
- ⑦自己分析本に沿って書き出す
- ⑧友達の自己分析結果と比べてみる
- 長所・短所を伝える3つのコツ
- ①表裏一体を意識して矛盾なく伝える
- ②結論から話してエピソードを添える
- ③盛らない・過小評価しない
- 伝えるときのNG事例
- 長所・短所を話しただけで終わる
- ありませんと答えてしまう
- たくさん伝えてしまう
- 仕事に影響しそうな短所を話してしまう
- 長所と短所についてよくある質問に回答!
- 長所と短所は悩み過ぎずに効率良くまとめよう
長所と短所がわからない人は意外と多い
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「面接で長所と短所を聞かれるけど、いつも答えに詰まってしまう」
「手っ取り早く自分の長所・短所を見つけたい」
といった相談を受けることがあります。長所と短所への質問は、就活の場でよく聞かれますが、自信をもって「これが長所です」と言い切れる人は意外と多くありません。
今回は、長所と短所を整理できる自己分析方法を8つ紹介します。また、長所と短所を伝えるときのコツや、NG事例もあわせて説明するので、就活準備にぜひ役立ててくださいね。
面接官に長所・短所を伝えよう! 面接で長所と短所を聞かれる3つの理由
面接官は、さまざまな質問を通して就活生が自社とマッチしているか確認しようとしています。なぜ就活の面接で長所と短所を聞かれるのか、理由を理解することで質問に答えやすくなりますよ。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。
自己理解ができているか
面接の場で「長所と短所は何ですか」と聞かれるのは、皆さんが自己理解に努めているかを知るためです。自己分析をしていれば、長所(強み)や短所(弱み)はスムーズに答えられます。
また、短所は自分自身が気付いていなければ、克服することはできません。長所も自分で理解できていなければ、伸ばしようがありませんよね。
自己分析ができている人は、嫌なことにも向き合って改善する姿勢があると評価されます。自分の嫌な面を見つめて整理するのは誰でもストレスを感じることですが、自己分析をおこなって課題から逃げず、努力している人は面接官に好印象を与えます。
人柄や性格が会社に合っているか
面接で長所と短所を聞く理由は、学生の人柄や性格が会社に合っているか見極めるためでもあります。どんなに素晴らしい長所を持っていても、その良さが会社で活かせなければ意味がありません。
たとえば、ITスタートアップの営業職に応募した人の長所と短所が、次のものだったケースを考えてみましょう。
- 長所:指示されたことはミスなく、責任をもって丁寧におこなう
- 短所:丁寧に物事を進めるが、スピード感がない
人から言われたことを丁寧に、ミスなくおこなう能力は素晴らしいです。コツコツと真摯に取り組む人柄はさまざまな企業から求められます。しかし、今回のITスタートアップの営業職で「雑でもいいのでスピード感をもって仕事をする」ことが重要視されていた場合、残念ながらAさんの性格は会社に合わないと判断されてしまいます。
このように、応募者と会社の風土、考え方がマッチしているか見極めるために、長所・短所を質問するのです。
応募先企業の社風の捉え方は、次の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
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物事を客観視して感情を切り分けられるか
長所と短所を質問する理由は、感情と事実を切り分けて、冷静に自分を客観視できる力があるか確認するためでもあります。
「自分の短所は〇〇だ」という事実を認めず完璧な自分を装ってしまうと、感情的で自己顕示欲の高い人とネガティブに受け止められる場合もあります。
世の中には、短所のない完璧な人はいません。短所をごまかさず素直に人を頼ったり、自己開示をしたりできる人のほうが、信頼され評価につながります。
長所・短所が必ず見つかる自己分析方法8選
面接で長所・短所をスムーズに回答するには、今までの人生の棚卸しや自己分析が欠かせません。長所と短所を客観的に見つける方法を8つご紹介します。
①一覧表から選ぶ
自己分析をいちからおこなう時間がない人は、最初に紹介した一覧表にチェックをつけることからはじめましょう。
長所を聞かれても答えられる自信がない人は、一覧表の短所欄から当てはまるものを選んで、対になっている長所を確認してください。短所と長所は表裏一体でとらえて整理するととてもスムーズです。
ほかにも、こちらの記事でも長所やその言い換え方を説明していますよ。
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②診断ツールを複数活用する
長所と短所を初めて見つける人におすすめの方法は、ネットで簡単にできる診断ツールを活用する方法です。
「私は慎重に物事を進めるほうだ」「人前で話すことに抵抗がない」など複数の質問に対して、イエスノーで答えたり、「とても当てはまっている・当てはまっている・どちらでもない・あまり当てはまっていない・まったく当てはまってない」といった数段階の回答から選んだりするツールが多いです。
20~30分で回答できるものが多く、向いている職業や業界を示してくれるツールもあるので一度試してみると良いでしょう。
おすすめの自己分析ツールはこちらです。
③長所か短所の片方だけ書き出して言い換える
時間がある人は、長所と短所の書きやすいほうでいいので、どちらかをすべて書き出してみてください。たとえば「短所が飽きっぽい性格」の人は、裏を返せば「何でも興味を持てる、好奇心旺盛な性格」と言い換えられます。
短所はたくさん思いつくけど長所が出てこなくて悩んでいる人は、短所を一度すべて書き出してから長所に言い換えてみましょう。逆に長所を先に書き出してから、行き過ぎたところを短所に直す方法でも大丈夫です。
「私の短所は人前で緊張して話すのが苦手なことです。ですが、人前で話すのが苦手な分、テキストコミュニケーションは得意で、文章がわかりやすいと言われることがあります。」
「私の長所は、決めたことは最後まで貫き通すことです。しかし、最後まで信念を曲げないので、頑固と受け取られる場合もあり、これは自分の課題でもあります。」
自己分析をするならツールを使って簡単に済ませましょう
自分の弱みは言語化できても、強みを言語化できない人も多いでしょう。
そんな時は「自己分析ツール」がおすすめです。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで選考で使えるあなたの強みを言語化できます。
自分の強みがわからない人は、今すぐ診断してみましょう。
④他己分析をする
知人や家族と協力して、他己分析をするのもおすすめです。他己分析は、一人では気付けなかった自分の強みや弱み、特徴をさまざまな角度から見つけられるので便利です。第三者からの視点で客観性や信ぴょう性が増すので、自分の思い違いを防ぐことができます。
- 長所、短所はなんだと思うか
- 一言で紹介するとどんな人か
- 見た目を含む第一印象は
- 印象に残っているエピソード など
答えてもらったあとは、自己分析の結果と照らし合わせて、回答にズレがないか確認をしていきます。自分が気付いていない長所や短所はないか、整理していきましょう。
他己分析の具体的な方法や流れは、次の記事でもご紹介しています。
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⑤モチベーショングラフを書く
モチベーショングラフとは、自分の感情の変化をグラフ化して「どんなときにモチベーションが変化したのか」を観察しながら、自分の価値観や特徴を浮き彫りにする方法です。モチベーショングラフを作成すれば、自分の強みとエピソード、就活軸などを見つけられます。
モチベーショングラフの縦軸はモチベーションの上下を示し、横軸は時間の流れを示します。線を引いたら、「4歳:ピアノをはじめる」「10歳:塾のテストで100点をとる」など起きた出来事を書き、そのときのモチベーション(満足度)の位置をグラフ上に印をつけていきます。
ひと通り書き終わったら、一つひとつのエピソードを深掘りし、感情が動いた原因を整理していきます。具体的な深掘り方法は、次の記事を見ながら進めてみてください。
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⑥自分史をまとめる
生まれたときから大学までの経験をすべて書き出して、自分史をまとめる自己分析方法があります。小学生、中学生、高校生、大学生と年齢で区切り、その時々の「経験」「できたこと」「できなかったこと」「嬉しかったエピソード」「悲しかったエピソード」「身に付けたスキル」などを表にしてまとめます。
そのうえで、そのなかで自分が特に成果を挙げた時や失敗をした時の傾向を分析してみてください。傾向があれば長所・短所のヒントになるでしょう。
自分史を3ステップで簡単にまとめる方法と、自分史を活かした自己PRなどの回答例はこちらの記事でも紹介しています。あわせて参考にしてくださいね。
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就活をするうえで自分史を作成すると、自己分析を効率的に進められます。今回は自分史の作成方法と自己分析の仕方をキャリアアドバイザーが解説します。自分史を活かせる質問例や回答例も紹介しているので、自己分析の際の参考にしてみてくださいね。
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⑦自己分析本に沿って書き出す
自己分析をやってみたけど抜け漏れがないか心配な人や、時間をかけて丁寧に取り組みたい人は、自己分析本に沿っておこなうのもおすすめです。
書き込みができるワークシート付の自己分析本なら、本の案内に従って書き進めるだけなので難しくありません。書籍によっては質問項目が多く、作業に時間がかかってしまうものもあります。実際に本屋で手にとってみて、文量を確かめてから購入すると安心です。
⑧友達の自己分析結果と比べてみる
先ほど紹介したモチベーショングラフや自分史の結果を、知人や家族と見せ合うのもおすすめです。ほかの人が「どのような環境・できごと」によって感情を動かされるのかを知り、客観的に自分自身を見つめ直すきっかけにもなります。
- お互いに自己分析結果を発表しあう
- 相手との共通点や相違点を書き出す
- 共通点と相違点を見比べて意見を言い合う
たとえば「周囲の人に応援されたことでモチベーションが上がって、試験で良い結果を出せた」人もいれば「誰にも助言されず、自分なりのやり方で自由に勉強できたことで試験に合格した」という人もいるでしょう。
このように比較をすることで、どのような環境で誰とかかわり出来事に向き合ったときに感情が変化するのか、さまざまなパターンを理解して自己分析を深めることができます。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
自分ではしっくりくる答えが出てこないときや長所短所と結びつく具体的エピソードが思い浮かばないときは、身近な人にあなたがどんな人に見えているか聞いてみるのも一案です。
たとえばゼミの仲間や教授、習い事の先生、親兄弟、友人、バイト仲間など。5分だけでも聞いてみると、そんな風に見えていたのかと驚くこともあるものです。インタビューした内容を書き出して「責任感がある」「好奇心旺盛」などカテゴリ分けしてみましょう。どんな場面でも変わらないあなたらしさが見えてきますよ。
大学のキャリアセンター相談員や可能であればキャリアカウンセリングを受けるなど第三者に聞いてもらうと、より明確になってくることでしょう。
相談先を考えるときはこちらの記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
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長所・短所を伝える3つのコツ
せっかくうまく自己分析をして長所と短所をまとめても、うまく伝えられなければ非常にもったいないですよね。ここでは、面接でうまく伝えるコツを3つ紹介します。
①表裏一体を意識して矛盾なく伝える
長所と短所を伝えるときは、表裏一体を意識して矛盾がないよう説明するのがポイントです。
たとえば「私の長所は行動力がある点です」と答えたにもかかわらず、「私は初めて挑戦することには慎重になり、手を付けるまで時間がかかってしまうのが短所です」と答えてしまうと矛盾していると感じますよね。長所と短所の内容にぶれがないよう、注意しながらまとめましょう。
②結論から話してエピソードを添える
長所と短所の質問を受けたら、「私の長所は〇〇です。たとえば~」のように、結論から話すよう意識しましょう。結論を先に伝え、その後に結論の根拠となるエピソードや具体例を付けると、論理的で説得力が高まります。
長所や短所の裏付けとなるエピソードは、先ほどのモチベーショングラフや自分史の作成で見つけるのがおすすめです。
キャリアアドバイザー
結論→理由→事例→結論の流れで話すフフレームワークをPREP法と呼びます。ロジカルに伝わる手法で、ビジネスシーンでよく用いられていますよ。
③盛らない・過小評価しない
長所と短所を伝えるときは、事実以上に盛らないこと・過小評価しないことが大切です。長所を盛りすぎないためには短所をまじえつつ説明し、謙虚さを感じられる表現にします。また、短所を話すときはシンプル・手短かに伝えます。
極端に表情が暗かったり、ぼそぼそと長く短所を話してしまうと、自信がなさそうな印象を与えてしまいます。誰にでも短所はあるので素直に認めつつ、自慢話にならないように長所はさらっと伝えると良いでしょう。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
自分を偽らないというのは特に大切なポイントだと思います。今後何十年も付き合うかもしれない企業で、本来の自分とは違う「求められた人物像」に寄せて入社しても苦しむのは自分です。
社風というのは簡単には変わらないものです。素直な自分を表現してそれで合わないのであれば、あなたが輝ける場所はほかにあるということです。面接はお見合いです。こちらも自分に合う、生き生きと働くことのできる企業を見極めましょう。
大切なことは「あなた個人」を具体的に語ること。自分らしく表現しましょう。
それから、あくまで「あなた個人」のことを具体的に語ること。できれば数字が入っているとなおよいですね。部活動のキャプテン=人をまとめるといったありがちエピソードではなく、「あなただからできたこと」から考えてみましょう。
伝えるときのNG事例
続いて、長所と短所を伝えるときのNG事例を紹介します。自分がつくった長所・短所があてはまっていないかを確認しながら読み進めてくださいね。
長所・短所を話しただけで終わる
面接官は、ただ長所と短所を聞くだけでなく、「長所を仕事でどう活かすのか」「短所をこれからどのように克服していくか」もあわせて確認しています。
企業は100%完璧な人を求めていません。自分の弱みは事実として認めつつ、どうやって改善していくか、その人の伸びしろに期待しています。
また、どんな長所も持っているだけでは意味がありません。自分の長所をどのように生かしていくか、自分なりの考えをセットで伝えるようにしましょう。
私の長所は継続力があることです。大学1年生のときに未経験から始めたストリートダンスですが、10回以上、選抜オーディションに落ちても諦めず、1日2時間の自主練を重ねてきました。
大学3年生になると就活のためダンスを辞める仲間もいましたが、私は結果が出るまでやりきることを目標に続け、最後の夏イベントでは選抜合格・センターポジションでパフォーマンスができました。
社会人になると、またゼロから成果を出していかなくてはいけませんが、持ち前の継続力や粘り強さを活かして、必ず結果が出るまでやりきろうと思っています。
ありませんと答えてしまう
面接官は長所と短所の質問から、皆さんの人となりを理解したり、社風とあっているか確かめたりします。そのため「ありません」という回答は絶対にNGです。
どうしても長所と短所が見つからない人は、もしかしたら「長所と短所など自己分析が苦手」なことが短所と言えるかもしれません。自己分析が苦手なことが短所であれば、どうして苦手なのか、どのように克服できそうか考えて、伝えてみるのもありでしょう。
面接で「ありません」という答えにならないよう、今回紹介した性格診断ツールを試してみたり、他己分析をおこなったりして、何かしら自分らしい回答ができるよう準備してみてください。
たくさん伝えてしまう
長所と短所を2つ~3つに絞れず、ついたくさん伝えてしまう人は要注意です。長所と短所を複数あると、人物像がぶれて、結局どのような人なのかわかりづらくなってしまいます。
また、話が長いと論理性に欠ける印象や、事前準備が足りないなどのネガティブな印象を与えてしまうこともあります。しゃべりすぎないよう、短所と長所は絞り込んでおきましょう。
キャリアアドバイザー
たくさんある場合は、「企業の求める人物像にあっているかどうか」の目線で選んだり「自信を持って話せるエピソードの有無」によって絞り込んだりすると良いですよ。
仕事に影響しそうな短所を話してしまう
「時間にルーズ」「約束を守らない」「嘘をついてしまう」「好き嫌いが激しい」など、そもそもの社会人としての適性が疑われるような短所を伝えるのはNGです。長所と短所は表裏一体という点を意識したときに、これらの短所は長所に言い換えが難しい内容でしょう。
時間にルーズという短所は、ただ単にだらしない印象を与えるだけですし、約束を守らない人を採用したいとは思えませんよね。実際に時間にルーズだったとしても、面接の場で話すべき内容かどうか、冷静に判断してください。
キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
用意してきたことを抑揚なく話すと、覚えてきたのだということはすぐにばれます。面接官は就活のプロです。問われ方は違っても、長所短所はよく聞かれる質問の一つなので、用意していく学生は多いはず。自己PRなど他の質問の受け答え時と間合いや話し方の差が出ないよう心がけましょう。
どれだけ用意した答えがあっても、その企業の求める人物像と照らし合わせて自分の言葉で伝えるようにしましょう。深堀りされたときに言葉につまってしまうのはよくありません。
自分らしく楽しむ気持ちで
企業は、短い時間の中であなたという人をできるだけ多方面から理解し、会社で活躍できそうかを見ているのです。そうはいっても、嘘をついて自分を大きく見せたり求人票の「求める人物像」を演じる必要は全くありません。自分らしく楽しもう、といった気持ちで臨んでくださいね。
面接で長所と短所を伝える際はこちらを参考にしてみてください。。
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面接を成功させる長所と短所の答え方|質問の意図や参考一覧
面接では、長所は仕事への再現性を提示、短所はマイナスの印象を上手に払拭することで高評価を得られますよ! この記事では面接での長所・短所の答え方や例文をキャリアアドバイザーが解説します。動画も参考に上手に答える方法を身につけましょう!
記事を読む
特に短所の伝え方についてはこちらも見ておくと良いでしょう。
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短所は答えない方がいい? こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から 「短所ってない方がいいですよね?」 「短所があると評価が悪くなりませんか?」 という声を多く聞きます。短所=自分の劣っている部分なので、こう […]
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長所と短所についてよくある質問に回答!
長所と短所は面接でよく聞かれる質問ですが、自分の長所と短所がわからない学生も多いでしょう。ここでは、そのような学生の悩みに対して、キャリアアドバイザーが回答していきます。
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就活で自分の長所と短所がわからないとどのような影響がありますか?
自分の長所と短所がわからないと、採用担当者に対して、自分がどのような人間で、どのような仕事にどんな力を発揮して活躍できるかを明確にアピールすることが難しくなる可能性があります。また、採用されたとしても、企業や仕事とのミスマッチにつながり、早期に退職することにもつながりかねません。
長所と短所を知ることは自己理解の第一歩です。自己理解をせずに適職に出会うことは難しいため、まずは長所と短所を含め自己分析をしっかりとおこなっておきましょう。
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自分の長所と短所がわからない場合はどうすれば良いですか?
自分の長所と短所がわからない場合は、学生時代に取り組んだ勉強、サークル活動、アルバイト、日常生活などの経験から、失敗した出来事や成功した出来事を書き出してみましょう。そして、その原因や結果などから長所と短所を振り分けていくのがおすすめです。
採用担当者が長所と短所に関する質問をするのは、就活生の人柄を知り、自社とマッチする人物かどうかの判断材料の1つとするためです。そのため、就活をスタートする前に自己分析をしっかりおこない、長所と短所を把握しておくことは大事なことですね。
長所と短所は悩み過ぎずに効率良くまとめよう
自分自身では「これが私の長所」と思っても、他の軸から見ると「長所とは言えない」と切り替えされてしまうこともあります。考えすぎると、けっきょくどれが自分の長所・短所なのかわからず、迷宮入りする可能性もあるでしょう。
長い人生の中で性格は変わるものですし、これから社会に出て経験を積めば、皆さんの長所・短所は変化するはずです。あまり深く悩み過ぎず、自分の長所・短所を伝えられるよう準備してみてくださいね。
長所・短所がわからない人必見!長所短所を見つける自己分析方法8つ!
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
「長所や短所」に関する質問を答えにくいと感じる学生も多いかもしれませんね。しかし誰にでも長所や短所はあるものです。ESや面接に臨む前に、自己理解を深めて苦手を武器にしてしまいましょう。
自分の長所短所を把握しそれがどういったときに発揮されるのか準備さえしておけば、選考では素直に伝えるだけ。「上手に話せるか」ではなく「自分の言葉で話せるか」といったことを意識してみましょう。
就職活動の面接試験を、今後社会人となったときのロールプレイと考えてみるのはいかがでしょうか。実際に社会に出てみると、困難なこと、答えに困るような場面も想定されます。自分の考えを相手に伝えるスキルを磨く良い機会です。