目次
- 答え方次第では「短所はあがり症」と答えても問題ない!
- どうして企業は短所を聞くのか
- きちんと自分の短所を理解できているのかを知りたい
- 仕事をするうえで致命的な短所がないか確認したい
- 短所を克服するための工夫をしているのかを知りたい
- ESや面接で短所はあがり症と答えたらどう思われる?
- 誰でもあがることはあるので大きな短所とは捉えない
- 営業など職種によっては不利になることも
- あがり症も言い換えで短所から長所にできる
- あがり症の言い換え①心配性・慎重
- あがり症の言い換え②まじめ
- あがり症の言い換え③周囲の人を優先して考える
- あがり症の言い換え④計画性がある
- 4ステップで簡単! あがり症を短所として伝える時の構成
- ①あがり症が短所であると伝える
- ➁あがり症のエピソードを用意しておく
- ③克服した方法を織り交ぜる
- ④あがり症を克服した経験から学んだことを伝える
- あがり症を上手に伝える例文
- 先々を考えて心配してしまうタイプのあがり症
- まじめなタイプのあがり症
- 人見知りなタイプのあがり症
- はずかしがり屋なタイプのあがり症
- あがり症について書く際のNG例文
- NG①克服したことが書かれていない
- NG②あがり症をネガティブに捉えすぎている
- 面接であがるのが心配だったら?
- あがり症を引き起こす原因を認識しておく
- あがらないための対策をする
- あがり症という短所も上手に伝えて自分のことをよく知ってもらおう
答え方次第では「短所はあがり症」と答えても問題ない!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
エントリーシート(ES)や面接では「自分の短所」について聞かれる場合があります。自分の短所を考えたときに「あがり症」「緊張しやすい」と思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
「でもあがり症なんて答えたら、マイナスのイメージになるのでは?」
「もっと違う短所のほうが企業側の印象がよくなるかもしれない」
などと思うかもしれません。
しかし、あがり症を短所の回答としたとしても、答え方次第ではさほど問題にはなりません。今回は短所としてあがり症と答える場合のポイントや回答例について解説します。
どうして企業は短所を聞くのか
就活生
キャリアアドバイザー
もちろん企業としては、長所も聞きたいのですが、短所も聞きたいと思いますね。
就活生
なぜなのでしょうか?
キャリアアドバイザー
では、なぜ企業は短所を聞くのか、説明していきましょう。
きちんと自分の短所を理解できているのかを知りたい
企業側としては応募者が、ちゃんと自分の短所を客観的に見られているかを知りたいと思っています。そして自分の短所、弱みと向き合う強さを持っているかを見たいと考えています。
人は誰でも短所がありますが、自分の弱点を客観的に理解して改善しながら、うまく付き合っていくことが大切です。ところが、短所に向き合えていないと、仕事でもいざというときに逃げてしまったり、うまくいかない理由がわからず人のせいにしてしまったりする可能性があります。
短所と向き合えていれば、なぜうまくいかなかったかをすぐに理解し、克服するための工夫ができます。
仕事をするうえで致命的な短所がないか確認したい
たいていの短所は克服できるとはいえ、職種や企業の社風によっては、どうしても短所と社風が合わないケースもあります。
たとえば、営業職を希望している学生が、内向的でコミュニケーション力が極端に低い場合には、企業にとって仕事を任せるのは不安でしょう。また、本人にとっても社会人生活が苦痛になる可能性も高く、採用にならないケースも想像できます。
短所を知ることで企業や職種にマッチするかどうかが見えてくるのです。
短所を克服するための工夫をしているのかを知りたい
企業は短所だけではなく、応募者がこれまで短所をどのように乗り越えてきたか、プロセスについて知りたいと思っています。
克服するプロセスは、今後、仕事で困難に出会ったときの、乗り越える姿勢につながります。たとえば、克服しようと思ったときに以下のような行動をする人も多いのではないでしょうか。
- 諦めずに何度もぶつかる
- 短所をうまくカバーし、長所を生かして物事を進める
- 周囲の助言を受ける
- 周囲の協力を受けるようにする
- 書物などで学ぶ
人それぞれに壁を乗り越えようとする手段は異なりますが、プロセスを聞くことで、あらゆる物事への立ち向かい方が見えてきます。問題解決能力があり、乗り切れる人であれば今後の行動にも安心感が持てます。
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ESや面接で短所はあがり症と答えたらどう思われる?
就活生
僕の短所といえばあがり症なんです。
人前に出るとどうしてもあがってしまうのですが、それを面接で伝えても大丈夫ですか?
キャリアアドバイザー
あがり症ってイメージが悪いと思いますか?
就活生
なんとなくですが、採用担当者から、あまりよくないと思われそうな気がしてしまいます。
キャリアアドバイザー
では、あがり症と言われて人がどう思うかについて、まずは考えていきましょう。
短所について周囲がどう思うかを客観的に知ることも就活では大切なんですよ。
誰でもあがることはあるので大きな短所とは捉えない
あがり症とは大勢の人の前で話をしたり、歌ったり、人から注目を浴びるようなことをしたりするときに手足がふるえたり、顔が赤くなったり、心臓の鼓動が早くなったりする状態です。
実は「自分はあがり症です」という人はとても多く、さほど大きな短所とは捉えられないケースが多いです。
あがり症が起きる原因としてはさまざまで、人によっては自己肯定感の低さがあがり症を引き起こすと言いますが、一般的には多くの人に起きやすいものです。自信がある人でも場面によってはあがってしまいます。めずらしくはないので、あまり大きな短所だと捉えず、素直に「あがり症です」と伝えて問題はありません。
営業など職種によっては不利になることも
ただし、あがり症であることは職種によっては不利ととられる場合があります。とくに人前に出ることが多い仕事では「大丈夫だろうか」と思われるかもしれません。
たとえば採用担当者によっては、あがり症の人に多い「人と話すと緊張してしまう」「人前で説明をするのが苦手」という特徴が、営業職や広報などには向かないと考えるかもしれません。
もし、企業研究をしていく中で、職種によって不利になると捉えられそうだと判断した場合には、前面に出すのは避けた方が良いかもしれません。ただし、そのあがり症を克服した経験があり、その経験が社会人生活に役立つと考えられるならば、問題ない場合もあります。
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あがり症の学生に対し企業が抱く印象として「本番に弱い」「人前で話すことが苦手」といったものが挙げられます。社会人になると、顧客にサービスや商品の説明をしたり、会議でプレゼンをしたり、社内外問わず人前で話す機会があります。あがり症だと、人前で話す場面でうまく立ち回れないのでは、と思われる可能性があります。
そのため、あがり症をカバーするために「他人よりも人前で話す練習を重ねる」「事前に話すことを覚え、台本を見なくてもスラスラ話せるようにする」など、具体的な対策を伝えることが重要です。そもそも、大小あれど誰でも緊張するものです。あがり症に対する対策や克服したい意欲を伝えられれば、評価に影響することはないでしょう。
また、あがり症以外にマイナスになる短所として「ネガティブ思考」が挙げられます。ネガティブ思考の人は、ストレス耐性が低い傾向にあります。仕事は楽しいことだけでなく、プレッシャーがかかる場面も多くあります。重圧に耐えられないと「短期離職につながるのでは」とマイナスな印象を与えかねません。あがり症に関しても同じことが言えますが、短所が業務に影響を与えないことを明確に主張することが重要です。
自分の短所を見つけたい人はこちらを参考にしてください。
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あがり症も言い換えで短所から長所にできる
就活生
僕は営業職を目指しているのですが、やっぱりあがり症って言わない方がいいのでしょうか。
キャリアアドバイザー
一概にはそうとは言えませんよ。
就活生
でも、人前で話すのが苦手って、営業にはあまり向かないというイメージなんですよね。
キャリアアドバイザー
実はちょっとした言い換えをするだけで、あがり症って長所にもなるんですよ。
そんな言い換えについて説明していきましょう。
あがり症の言い換え①心配性・慎重
あがり症の人は心配性であったり、慎重であったりする可能性があります。物事を失敗しないようにするために、つい先々まで考えて心配してしまうような人です。
「私は慎重な性格であるため、先々まで心配してしまいます。その分、しっかりと準備をするため、ミスが少ないと思います」と言い換えられないでしょうか。
心配性で慎重な人はプロジェクト全体について考えることもできます。「企画に問題はないのか」「資料にミスはないか」「予算内に収まっているのか」などのチェックも得意かもしれません。
前へ前へと推し進めることが得意な人も組織には必要ですが、それだけではミスが起こりやすくなります。そこで、組織に心配性で慎重な人がいれば、安心感が生まれます。
面接で心配性を短所として伝える際のポイントについてはこちらを読んでおきましょう。
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あがり症の言い換え②まじめ
あがり症の人にはまじめで責任感の強い人が多いようです。「しっかりと成功させよう」「自分がやらなければ誰がやるのだ」と考えて、自分へプレッシャーをかけてしまい、緊張する状況を作ってしまいます。
まじめさや責任感の強さは欠点ではなく、むしろ長所です。自分がまじめなためにあがってしまいやすいということを伝えてみると良いでしょう。
たとえば「まじめに物事を考える傾向があることから、緊張してしまう場合があります」であれば、欠点を伝えているようで実は長所を伝えていることになります。
まじめな点を長所として伝える際に差別化したい人はこちらを読んでおきましょう。
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あがり症の言い換え③周囲の人を優先して考える
自分があがり症だと思う人は、実はいつも周囲の人のことを考えて行動していないでしょうか。「人を楽しませたい」「人に分かりやすく説明してあげたい」「人に迷惑をかけたくない」などといった気持ちが、「うまくいくだろうか」という心配につながり、緊張を生み出しているのかもしれません。
しかし、その気持ちはけして悪いものではありません。場数をふんでいけば「どうしたらうまくいくのか」という点が感覚的にわかっていくようになり、克服できる可能性もあります。
「人を楽しい気持ちにさせたいと思ってしまい、緊張してしまうことがあります」と伝えてみるのも良いでしょう。
あがり症の言い換え④計画性がある
計画性がある人はつい完璧を求めてしまい、あがったり、緊張したりすることがあるようです。人前で意見やスピーチなどを発表をする際も、事前に綿密に資料を作り、話す内容も練り、完璧に伝えようとするあまり、失敗できないという気持ちからあがってしまうのです。
計画性があることはけして悪いことではないので「計画的に物事を考えるあまり、慎重になってしまいあがることがある」と伝えれば、計画的であるという印象のほうが強まり、あがり症がさほど気にならなくなるのではないでしょうか。
計画性を魅力的に伝える方法についてはこちらを読んでおきましょう。
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4ステップで簡単! あがり症を短所として伝える時の構成
あがり症をESや面接で伝える際には4ステップで伝えると良いでしょう。
まず、自分の短所である「あがり症」について伝え、あがり症だとわかりやすいエピソードを加えます。そしてあがり症を克服した方法を伝えた後、克服の過程で学んだことがあれば加えるようにします。
「短所は何ですか?」と聞かれて「あがり症です」とだけ答えるのでは不十分なので注意してくださいね。
では以下、もう少し細かく説明していきます。
①あがり症が短所であると伝える
冒頭では結論として「自分の短所はあがり症」だと伝えます。文章を書いたり、話したりするときは結論から入る方が読みやすく、聞きやすくなります。
短所をずばっということは勇気がいるかもしれませんが、最初に結論を持っていくことで、これから何について話を展開するのかがはっきりとわかるため、採用担当者もその先を読んでみよう、聞いてみようとなります。
一方、結論がわからないと何について話しているのかがわからず、採用担当者から興味を持ってもらえません。
あがり症という言葉を使わなくても、上でも紹介したように「緊張しやすい」「人見知り」など、その後に話がつなげやすいように別の言葉に置き換えて大丈夫です。
➁あがり症のエピソードを用意しておく
結論の次には、あがり症のエピソードを伝えるようにしましょう。エピソードがなければ、どのようなタイプのあがり症なのかが面接官に伝わりません。また、本当にあがり症なのかどうかの判断もつきません。
できれば直近であがってしまったエピソードを伝えるのがおすすめです。たとえば以下のようなエピソードが考えられます。
- ゼミの発表で思わずあがってしまった
- アルバイトで業界では有名な憧れの人に会いあがってしまった
- 英語のスピーチ大会であがってしまった
- 部活の決勝戦であがってしまった
エピソードでは学生生活の様子や人となりも見えてきます。日常で起きたエピソードでいいので、実体験を伝えるようにしてください。
ネガティブすぎる言葉は選ばない
エピソードを話すうえで気を付けたいのが、ネガティブすぎる言葉はできるだけ選ばないようにすることです。欠点というとつい、ネガティブな言葉を言ってしまいがちです。
- 落ち込んでやる気をなくしてしまった
- 泣きたくなってしまった
- 2度とやらないようになった
- 自分の性格だから仕方がない
といったニュアンスを文章に出さないほうが良いでしょう。「周囲が〇〇をしてくれないため」のように、誰かに責任を押し付けたり、他者を批判したりするような言葉もNGです。
ただし、「泣きたくなったが、気持ちを切り替えて再挑戦したら成功した」と、ポジティブな展開ができれば、問題はありません。
③克服した方法を織り交ぜる
短所を短所のままにせず、あがり症を克服した、または改善しようとしている内容を伝えましょう。
上述のように、企業が短所について質問する際には、どう克服したかを知りたいと思っています。つまり、「克服した」「克服しようとしている」方法をどう伝えるかは、短所の質問への回答として、もっとも重要なポイントの一つとなります。
また、短所ではあったものの、現在は克服の仕方を覚えたため、シーンによってはコントロールが可能であることを伝えたほうが得です。
どうやって「克服した」または「克服しようとしている」のかを具体的な例とともに、しっかりと答えるようにしてください。
④あがり症を克服した経験から学んだことを伝える
あがり症を克服していくうえで学んだことがあれば盛り込みましょう。克服を目指す過程で成長したことがわかるとともに、あなたがどんな壁にあたっても、ちゃんと自分の学びにできる人だということになります。
もし、克服した経験が仕事に生かせそうな場合「あがり症を克服しようとしている中で学んだコミュニケーションの大切さを忘れないように、今後の仕事に役立てていきたいと思います」と伝えるとポジティブな印象の文章で終えられます。
あがり症は営業職のような人に会う仕事には合わないと当初は思っていた面接官も、あがり症克服の過程で学んだコミュニケーションスキルが仕事に役立つと考えるかっもしれません。
キャリアアドバイザーコメント川﨑 瑛久プロフィールをみる
あがり症を克服した経験や学びを述べる際は、具体的に「どのような社会人になりたいか」につなげて話すこともおすすめします。たとえば、緊張しやすい短所を克服し「何十人、何百人という人を目の前にしても堂々と話せるようになる」「初対面の人とでも自然に会話をし懐に入れるようになる」といった将来像が挙げられます。
あがり症の克服のためには、緊張に打ち勝つことができるほどの入念な事前準備や、ある程度の場数を踏むことが必要です。短期的な目標ではなく、中長期的な視点であがり症を克服するために努力をしたいという強い思いが企業に伝われば「前向きで主体的に成長できる人間だ」とプラス評価につながります。
他にも「リスクヘッジ能力が高い社会人になる」など、あがり症ならではのプラスの面を伸ばす方向性もあります。あがり症の人は「本番で失敗するリスクを恐れるために緊張する」といった面があります。社会人になると、可能な限りリスクを回避する能力が求められるため、仕事においても事前にさまざまなリスクを想定し、最善の行動を選択できる人物は重宝されるでしょう。このように、あがり症だからこその長所に目を向けることもおすすめですよ。
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あがり症を上手に伝える例文
ここからはタイプ別にあがり症を上手に伝える例文を紹介します。
- 先々を考えて心配してしまうタイプのあがり症
- まじめなタイプのあがり症
- 人見知りなタイプのあがり症
- はずかしがり屋なタイプのあがり症
それぞれの性格にあてはまりそうな人はぜひ参考にしてください。
先々を考えて心配してしまうタイプのあがり症
私の短所は常に先々のことを考えて心配しすぎてしまうことです。
私は、高校時代に文化祭のクラスの出し物として演劇をしたことがあるのですが、うまくセリフが言えるのだろうか、担当している小道具の準備は間に合うのだろうか、みんな喜んでくれるのだろうかと思い眠れない日もありました。
仲のよかった担任の先生に相談したところ、毎日のやるべきことや、心配していること、クラス全体の予定をノートに書いてみなさいと言われました。そこで文化祭当日までにやるべきことを書き出して、1つクリアするごとに線で消していったところ、毎日、集中して準備ができ、当日は多少あがってしまったものの、落ち着いて上演を成功させることができました。
以降、To Doリストを常につけるようにしたことが、大学受験もゼミの発表でも、心配性に打ち勝って成功させることにつながりました
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キャリアアドバイザー
先々のことを考えてしまうだけではなく、責任感のあることもわかり、短所でありながら長所も感じさせています。
克服のために始めたTo Doリストは仕事でも役立ちます。
まじめなタイプのあがり症
私の短所はあがり症で、大勢の人の前で話そうとすると緊張してしまうことです。
私は英会話サークルに所属していましたが、定期的におこなわれる、英語の弁論大会が苦手でした。講堂で大勢の人の前で話すのですが、あがってしまい言葉に詰まってしまうことがありました。しかし、このままではいけないと思い、スピーチの練習時間を大幅に増やし『自分はあれだけ練習したのだから失敗しない』と何度も心の中で思うようにしました。すると適度な緊張感はあったものの、しっかりと会場を見渡しながら話せるようになりました。
まじめに準備し、必要なことは繰り返し練習することで、あがり症は多少なりとも押さえられるのだとそのときに学び、以降も努力を続けるようにしています。
キャリアアドバイザー
緊張しやすい(あがり症)の理由がまじめさからくるものなので、大きくマイナスになることはないと考えられます。
また、努力により克服しようとしているのも好印象です。
人見知りなタイプのあがり症
私の短所はあがり症であるところです。初めて会った相手と仲良くしようと思ってもあがってしまい、話すときに緊張してしまうことがあります。ファミリーレストランでのアルバイトでも、働き始めたときに緊張してしまい、アルバイト仲間とうまく話せませんでした。
そこで私は、ある著名人のインタビューにあった『緊張しそうなときには自分から大きな声であいさつする』という話を思い出し、思い切って『おはようございます』といつもよりも少し大きな声であいさつをしました。すると、少し緊張がほぐれ、回りの人たちもどんどん話しかけてくれるようになりました。
以来『この人と仲良くしたい』と感じたり『人前で緊張してしまいそう』と思ったりしたときには、まず大きな声であいさつをするようにしています。
キャリアアドバイザー
大きな声であいさつをすることで、人見知り(あがり症)を克服したエピソードが良いと思います。
あいさつは仕事でも大切なため、人と接する仕事でも大丈夫だという印象があります。
はずかしがり屋なタイプのあがり症
私ははずかしがり屋で、人前に出るのが少し苦手です。
大学でサークルに入ったときも、周りは積極的に自分をアピールしているのに、私はいつも同じ高校から進学した友人の影に隠れていました。このままでは新しい友人ができないと思い、話すのが苦手ならば聞き上手になろうと、会話術の本を何冊も読みました。できるだけ丁寧に耳を傾けて、あいづちを打つことから始め、少しずつ同意・共感の言葉を言うようにし、相手が話しやすい空気を作るようにしました。
その結果、たくさんの友人ができるようになりました。
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キャリアアドバイザー
あがる理由を自分でははずかしがり屋だからと分析したうえで、短所をはずかしがり屋と表現しています。
克服方法として、本で学んだうえで聞き上手を目指したということですが、克服しようと工夫していることがわかるのが良いですね。
人見知りを短所にあげたい人はこちらも参考にしてください。
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短所が人見知りな人は、伝え方次第で長所に変えることができます。今回は短所が人見知りなことを長所としてアピールするために、人見知りをポジティブに伝える例文5選を紹介していきます。キャリアアドバイザー監修のもと、人見知りを長所としてアピールできる特徴や上手にアピールするための3ステップも紹介していきます。
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あがり症について書く際のNG例文
就活生
あがり症って意外に、伝えても大丈夫な短所なんですね。
キャリアアドバイザー
そうですね、多くの場合、問題はありません。
就活生
でも、伝え方次第ではダメですよね。
どんな文章だとNGになるのでしょうか。
キャリアアドバイザー
やはり採用担当者が知りたいことが書かれていないとNGですね。
就活生
というと?
キャリアアドバイザー
どうやって克服したかが書かれていないのは低評価になります。
またいくら短所を言うためとはいえ、ネガティブすぎてもイメージがよくありません。
そういうタイプのNG例を2つ紹介します。
NG①克服したことが書かれていない
私の短所はあがり症です。幼い頃からあがり症で、ピアノの発表会でも頭が真っ白になることがありました。
大学ではマーケティングのゼミで、企業に対してプレゼンをする機会があったのですが、あがり症が出て、何度も言葉につまってしまいました。
キャリアアドバイザー
克服したことが書かれていませんね。
プレゼンも苦手という印象だけが残り、仕事を任せて大丈夫だろうかと面接官は思うかもしれません。
エピソードを選ぶのも、あまり仕事に支障がなさそうな話題にしたほうが良いですね。
NG②あがり症をネガティブに捉えすぎている
私はあがり症で人前に出るととても緊張してしまいます。そのためレストランのアルバイトでも人前に出なくて済むように、厨房の調理補助をしています。友人はあがらないタイプで積極的なため、いつも大勢の中心にいてうらやましいと感じています。克服しようと思ったのですが、なかなか良い方法がなく、自分の性質は仕方がないと思っています。そのため、人前に出る仕事ではなく、事務系の職種に就きたいと考えています。
キャリアアドバイザー
全体的にポジティブな印象を受けず、克服もできていないため、自社に合わないと感じる企業は多いかもしれません。
また、事務系の職種を目指したきっかけもネガティブな理由からだとわかってしまい、志望動機で立派な理由を述べても、信頼されなくなります。
面接であがるのが心配だったら?
就活生
本当に自分はあがり症なんですけど、短所を答える前に、面接であがってしまうのではないかと不安です。
キャリアアドバイザー
面接で緊張したりあがったりしてしまう人は大勢いますが、確かに日ごろからあがり症だと自覚している人は不安ですよね。
就活生
そうなんです。
なにか対策はあるでしょうか。
キャリアアドバイザー
ではあがらない方法について考えていきましょう。
あがり症を引き起こす原因を認識しておく
あがらないためには、あがり症を引き起こす原因を知っておきましょう。
人は不安や緊張を感じると自律神経のバランスがかわり、交感神経が優位になることで顔が赤くなったり、汗をかいたり、ときには心臓がどきどきしたりします。
病気や環境が影響している場合もありますが、一般的にこれらの症状は誰にでも起こるものです。人前で何事もないような顔をしている一流のアスリートや俳優も、実はあがったり緊張したりということはあるはずです。
「あがるのは自分だけじゃないんだ」と思えば、少し気が楽になりますね。
あがらないための対策をする
あがるという状態は対策によって、一時的な場であればある程度、抑えることは可能です。
緊張や不安は「周囲から自分はどう見られているのだろう」という自意識過剰が引き起こすことが多くあります。ですから、自分ばかりにベクトルを向けるのではなく、周囲のことに気持ちを持っていくと、緊張を和らげられるかもしれません。
たとえば面接であれば、面接官の話しや自分を売り込むことに集中し、できるだけ自意識が過剰になるのを避けるようにしてみてください。それでもあがりそうだったら、面接室の様子を観察するなど、一瞬、意識を逸らしてみるのも良いでしょう。
事前にリサーチをしっかりとしておく
事前に企業について深くリサーチし、自己分析もしっかりとしておきましょう。事前リサーチができていれば「ちゃんと準備したのだから大丈夫」と心に余裕が生まれます。
想定される回答もいくつか作っておき、ポイントを覚えておくようにします。
ただし、回答の原稿を作成し丸暗記をすると想定外の質問があったり、一カ所言い間違いをしてしまったりすると、頭が真っ白になりすべて忘れてしまう可能性があります。「言い間違えたらどうしよう」という気持ちが、余計にあがる原因となるかもしれません。
そこで、回答に必要なキーワードや、最低限伝えたいことだけを頭に入れておくと良いでしょう。
模擬練習をしておく
面接の前には模擬練習をしておくのもあがりにくくなるコツです。鏡の前で何度も繰り返して練習したり、録画や録音をして話すスピードや表情などをチェックしたりしてください。
頭の中だけで「あれを忘れずに言おう」などと考えていると、「もしかしたら忘れてしまうかもしれない」などと心配が先に立ち緊張してしまいます。その点、声に出して練習をすることで気持ちが落ち着くようになります。
また、あがり症の人は緊張すると表情が強張ったり、早口になったりすることがあります。多少は仕方ないですが、ある程度は落ち着いて見えるように、表情や話すテンポについても練習しておくことをおすすめします。
あがり症をチャームポイントだと考える
考え方によっては、あがり症をチャームポイントだと思うこともできます。あがり症は、まじめさの表れでもあります。また、多少あがる人のほうが初々しさを感じさせ、周囲は親しみと好感を持つことも多くあります。つまり、決してマイナスな面ばかりではありません。
緊張してはいけないと思い詰めるのではなく予め「すみません、緊張しています」と素直に面接で言ってしまっても良いでしょう。
「誰でもあがることはある」「緊張するのは自分だけじゃない」「あがり症はチャームポイントにもなる」と思えば気持ちが軽くなり、面接の際にも必要以上に緊張することがなくなるかもしれません。
面接で緊張しそうな人はこちらも参考にして乗り越えてください。
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キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
もし面接であがってしまったとしても、緊張していることに対してマイナスの評価になることはありません。面接では、学生の多くが緊張しているもので、選考に真剣に臨んでいるからこそあがりやすくなるので、評価への影響はそこまで心配しなくても大丈夫ですよ。
しかし、緊張の度が過ぎてしまうと、マイナス評価につながることもあります。たとえば、挙動不審になってしまったり、言葉につまって会話ができなくなる、などです。
過度な緊張に対する対処方法でおすすめなのは、声に出して何度も練習を重ねることです。何も考えずに言いたいことが口から出てくるほど練習を重ねれば、仮に面接本番で頭が真っ白になっても、自然と言葉が出てくるようになるでしょう。また、志望度の高い企業を受ける前に、他の企業で本番の面接・その準備を何度も重ねて、自分の面接練度を上げておくことも自信に繋がり、緊張がほぐれる要因になると思いますよ。
面接当日の対処方法としては、自分の好きなことをしてリラックスすることをおすすめします。たとえば、面接会場に到着するまで好きな音楽を聞くだけで、自然と元気が出てくるでしょう。ほかにも、本を読む、アロマを嗅ぐ、といった方法もあります。何にせよ、面接からいったん離れるようにすると、ほどよく緊張が解けるようになりますよ。
あがり症という短所も上手に伝えて自分のことをよく知ってもらおう
ESや面接で短所を聞かれたときに「あがり症」と答える人もいます。あがり症は誰でもよくあることなので、けっして大きな欠点とは言えません。ですからESや面接の回答であがり症を挙げても問題ありません。
企業側が知りたいのは、あがり症を克服するためのプロセスです。そこから人となりを見ようとしているので、回答に盛り込むようにしてください。
あがり症の人は面接自体も不安に思うかもしれませんが、他の人も緊張していると思い、安心して挑んでください。
エントリーシート(ES)や面接では、短所についても質問されることがあると聞いたのですが、なぜですか?
学生の長所を聞きたいというのであればわかるのですが。
良いところを聞いたほうが採用の参考になる気がします。