目次
- 企業分析はフレームワークを使ってほかの学生と差をつけよう!
- まず知っておきたい! そもそも企業分析とは
- 理念や事業などあらゆる情報を分析して理解を深めること
- 確認必須! 企業分析をすることの重要性
- 自分に合った企業選びができる
- 志望動機に説得力が生まれる
- 自分にあった方法を知ろう! 企業分析の方法
- まずは情報収集! 自分で企業情報を調べる
- 現場の声を聞く! 企業説明会やインターンに参加する
- 効果的に分析できる! フレームワークを使う
- 企業分析はフレームワークを活用するのがおすすめ!
- 効率的・網羅的に企業分析ができる
- 信頼性の高い情報を仕入れることができる
- 欲しい情報にフォーカスして調べることができる
- 要チェック! フレームワークを使って企業分析する際の4つのポイント
- ①強みだけでなく弱みもチェックする
- ②複数の情報源を参考にする
- ③情報の取捨選択をする
- ④分析する期間を決める
- チェックリスト付き! フレームワークを使った企業分析で確認すべき情報
- ①企業概要
- ②事業内容
- ③理念・ビジョン
- ④ビジネスモデル
- ⑤働く環境
- ⑥採用情報
- ⑦業界内での立ち位置
- ⑧他社との比較
- シーン別! 学生におすすめな企業分析のフレームワーク8選
- ①SWOT分析:網羅的に企業の分析をしたい人におすすめ!
- ②3C分析:他社と比較して企業独自の情報を調べたい人におすすめ!
- ③財務分析:企業の経営状況や成長性を知りたい人におすすめ!
- ④バリューチェーン:企業の事業範囲や職務内容を知りたい人におすすめ!
- ⑤STP分析:業界内における志望企業の立ち位置を確認したい人におすすめ!
- ⑥PEST分析:外部要因から企業の将来性について知りたい人におすすめ!
- ⑦4C分析:消費者目線から企業の特徴を知りたい人におすすめ!
- ⑧4P分析:企業目線から企業の特徴を考えたい人におすすめ!
- 「調べて終わり」はもったいない! 企業分析を活用しよう
- 理解度をアピール! 志望動機の内容をブラッシュアップする
- 自分なりの意見を持とう! 入社して成し遂げたいことを考える
- 自分に最適なフレームワークを活用して入念に企業分析を進めよう!
企業分析はフレームワークを使ってほかの学生と差をつけよう!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「企業分析ってどうやってやればいいですか? 」
「企業分析でおすすめのフレームワークってありますか? 」
といった質問をよく受けます。企業分析をしたいけれど、どうやったらいいかわからない学生もいるのではないでしょうか。また、フレームワークを使って企業分析をしたいけれど、どんなものがあるかわからないという学生もいるかもしれません。
企業分析をしっかりすることで、その企業の特徴を押さえた魅力的な自己PRや志望動機を用意することができ、内定に大きく近づきます。そして、効果的に企業分析をするためには、フレームワークを活用するのがおすすめです。自分に合うフレームワークを見つけて、企業分析でほかの学生に差をつけましょう。
まず知っておきたい! そもそも企業分析とは
就活生
キャリアアドバイザー
企業分析は就活で重要となるものの1つなので、進め方などをしっかりと理解しておくことが大切です。そのためにも、まずは企業分析がどんなことを指すのかについてまず確認していきましょう。
企業分析は志望動機などにつながる、就活対策の土台となるものです。もし企業分析をおろそかにしてしまうと、たとえば志望動機などでは企業の詳しい情報に触れることができない、具体性の薄い内容になってしまう可能性も。選考対策として欠かせない企業分析について、ここでしっかりと確認しておきましょう。
理念や事業などあらゆる情報を分析して理解を深めること
企業分析とは、理念や事業などの情報を分析して、企業への理解を深めることです。企業のことを知るためには、いかにその企業の情報を集め、分析できるかが重要になります。
就活では「企業に対する知識の量」や「きちんと分析ができているか」といった点が、企業への志望度を測る指標にもなります。企業分析は、企業にアピールするために欠かせないものといっても過言ではありません。
他社との違いや独自の強みを調べることも欠かせない!
学生がよく悩むポイントとして、「志望企業と他社との違いがわからない」というものをよく聞きます。他社との差別化ができていないと、志望動機でその企業でなければならない理由を伝えることができず、企業から「本当にうちを志望しているのかな」と思われてしまう可能性があります。
企業分析をすることで、業界の中での立ち位置や競合他社との比較をすることができ、その企業の特徴や強みが見えてきますよ。
確認必須! 企業分析をすることの重要性
就活生
企業分析がどんなものかはわかりました! ただ、なぜ企業分析をすることが重要なのですか?
キャリアアドバイザー
重要性を知ることで企業分析にも身が入ると思うので、説明していきますね。
企業分析について理解を深めたあとは、企業分析の重要性についても把握しておきましょう。
自分に合った企業選びができる
企業分析が重要な理由としてまず、自分に合った企業選びができる点が挙げられます。企業分析をすることで、どんな強みを持っているのか、どんな社風なのかなどといった企業の情報を得ることができるので、その情報をもとに自分に合うか合わないかを判断することができます。
企業説明会やインターンシップに参加することで、企業の理解を深めることはできます。ただ、時間は限られているので、すべての企業の説明会やインターンに参加することは不可能です。
企業分析をすることで、ある程度自分に合う企業を選定することができます。その企業の説明会やインターンに参加することで、文面だけではわからない社風などを感じ、最終的に自分に一番合う企業を探すことができますよ。
志望動機に説得力が生まれる
志望動機に説得力が生まれることも、企業分析をすることのメリットです。志望動機に説得力を持たせるためには、「その企業でないといけない理由」を伝える必要があります。
企業分析をおこなうことで、業界での立ち位置や他社と比べた強みなどについても押さえることができます。具体的な志望理由を伝えることができるため、志望動機に説得力が生まれますよ。
自分にあった方法を知ろう! 企業分析の方法
就活生
企業分析の重要性について理解できました! さっそく企業分析をしたいのですが、どうやってやればいいですか?
キャリアアドバイザー
企業分析にはいくつかの方法があります。それぞれの方法について詳しく説明していきますね。
企業分析の方法は1つではなく、いくつかあります。どんな方法があるかだけでなく、どんな人におすすめなのかも解説していくので、自分に合う方法を探してみてくださいね。
まずは情報収集! 自分で企業情報を調べる
- 企業のホームページ
- IR情報
- 就活情報サイト
- 四季報、業界地図
企業分析の方法としてまず挙げられるのが、インターネットや書籍などを活用して自分で調べる方法です。企業のホームページやIR情報では、企業理念や業績状況など企業が公開している情報を知ることができるので、企業について理解を深めたい人におすすめです。
就活情報サイトや四季報、業界地図は、その企業で働く人ではなく、外部の人がまとめているものです。客観的な視点や、他社との比較をしたい人はこちらを活用するのがいいでしょう。
企業研究をより効果的におこないたい人はこちらを読んでおきましょう。
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現場の声を聞く! 企業説明会やインターンに参加する
企業説明会やインターンに参加することも、企業分析の方法の1つです。説明会やインターンでは、実際の社員と話す機会があったり、ホームページなどに載っていない情報を知れたりと、より企業について理解を深めることができます。
社風を知りたい人や、よりその企業に対して情報を得たい人はこちらがおすすめです。
インターンについて詳しく知りたい人はこちらを読んでおきましょう。
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効果的に分析できる! フレームワークを使う
フレームワークを使って企業分析をする方法もあります。フレームワークはもともとある型に沿って企業分析を進めていくので、何をしたらいいかわからない人にもおすすめですよ。
キャリアアドバイザー
フレームワークを使うことの詳しいメリットや、どんなフレームワークがおすすめなのかについて、続く内容で解説していきますよ!
また、企業分析をするならノートをつくるのも効果的です。企業研究ノートについてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。
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キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
就活は社会人になる前の準備だから誰にも頼らずに自分の力で進めていきたいと考える学生もいることでしょう。最終的に決断をするのは自分という意味では、この気持ちももちろん大切です。
しかし、周囲にも頼り、そのうえで自分で決めていくという姿勢が社会に出てからも重要です。まして働いた経験がある人ならまだしも、まだ働いたことがない学生の場合には企業分析と言われても未知の世界であることは当然です。自分ひとりで進めることが難しいということに恥ずかしさや後ろめたさを感じる必要は一切ありません。就活エージェントなどプロの力を頼りながら少しずつコツを掴むことで、結果としてより自分に合った企業を見つけられる可能性があることも覚えておきましょう。
企業分析はフレームワークを活用するのがおすすめ!
いくつか企業分析の方法を紹介しましたが、企業分析をするならフレームワークを活用するのがおすすめです。フレームワークを使って企業分析をすることで、分析の精度を飛躍的に高めることができ、かつ効率よく企業の情報を手に入れられるなど、さまざまなメリットがあるのです。
ここからはそういったフレームワークを企業分析に用いることのメリットについて解説していきますね。
効率的・網羅的に企業分析ができる
フレームワークを使うことのメリットとして、まず挙げられるのが効率的・網羅的に企業分析ができることです。
フレームワークには分析するための型があり、その型に沿って企業の情報をあてはめて分析をしていきます。そのため、「何を分析したらいいかわからない」という人でも効率的に企業分析をすることができます。
また、型にあてはめて分析することで、自分の力だけで情報を収集するよりも多角的な視点で情報を集めることができることから、網羅的に分析できるといった点も特徴の1つです。
キャリアアドバイザー
自分が志望している企業であれば、良い点ばかりに目がいってしまい、悪い点にはなかなか目が向かないかもしれません。フレームワークを使うことで、限定的な視点ではなく、俯瞰的にその企業について分析することができますよ。
信頼性の高い情報を仕入れることができる
信頼性が高い情報を手に入れることができることも、フレームワークを使うことのメリットです。
フレームワークは先人の知恵を集結させ作り上げられた企業分析の方法なので、活用すれば効率的、効果的に企業分析をすることができます。またフレームワークを使うとさまざまな視点で企業の情報に触れることができ、主観的な意見に寄りすぎないことから、客観性の高い、信頼のできる情報を仕入れることができるといえるでしょう。
欲しい情報にフォーカスして調べることができる
欲しい情報に厳選して企業分析ができることも、フレームワークを使うメリットといえます。企業分析はしようと思えばいくらでもできてしまうものです。しかし、時間は有限なので、限られた中で効率よく企業分析をしなければなりません。
フレームワークにはいくつか種類があり、それぞれ分析できることが異なります。自分が得たい情報を分析するために、最適なフレームワークを使うことで情報を絞って企業分析ができるのもメリットの1つといえますね。
キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
英語には文法が、数学には公式があります。同じように考えるとフレームワークはビジネスにおける「型」です。闇雲に仕事を進めるのではなく、自分が知っている型に物事を当てはめていくと仕事をスムーズに進められます。
一度使いこなせるようになると便利なフレームワークですが、種類はたくさんあり、すぐに活用することは難しいでしょう。だからこそ最初のうちは自分の身近な話で試行錯誤しながらコツを掴んでみてください。今から慣れることができると、先輩社員たちの話を早い段階で理解できるようになるでしょうし、就活で学んだことを上手に活かせるようになります。ぜひチャレンジをしてみてください。
要チェック! フレームワークを使って企業分析する際の4つのポイント
就活生
フレームワークを使って企業分析することのメリットがわかりました! ちなみに企業分析をするときに押さえておいた方がいいことってありますか?
キャリアアドバイザー
もちろんあります! その点についても説明していきますね。
フレームワークを使って企業分析するときに、注意すべきポイントが大きく4つあります。企業分析をする際には、これから解説する4つのポイントを意識するようにしてくださいね。
①強みだけでなく弱みもチェックする
フレームワークを使って企業分析をするときは、強みだけでなく弱みも確認するようにしましょう。企業のホームページや就活情報サイトでは、「強み」をよく打ち出しているので、つい強みばかりに目が行きがちです。
ただ、実は企業の弱みをしっかり押さえておくことも非常に重要なのです。企業の弱みは今後の改善を見込むことができる、伸びしろともいえます。弱みを理解し、それに対して解決策を提案することができれば、入社後企業の課題を解決する人材としてアピールすることもできるでしょう。
キャリアアドバイザー
企業分析をするときは強みだけでなく、弱みも確認し、その弱みに対する自分なりの解決策を持っておくと他者と差別化できますよ。
②複数の情報源を参考にする
複数の情報源を参考にすることも、フレームワークを使って企業分析をするときのポイントです。情報源によっては情報が偏っていたり、個人的な意見や偏見が混じっていることがあります。
一つの情報源に載っている情報だけを参考にしてしまうと、偏りのある情報を使用することになってしまうかもしれません。面接などでその情報を企業に伝えてしまうと、企業からの心証を損なうことにつながる可能性があります。
正しい情報を得るためにも、企業分析をするときは複数の情報源を参考にしましょう。
③情報の取捨選択をする
フレームワークを使って企業分析するときは、複数の情報源を参考にするとともに、情報の取捨選択もしましょう。世の中にはいろいろな考え方がありますし、中には偏った意見をもっている人もいます。また人はいいことよりも、悪いことの方に目が行きやすいともいいます。
すべての情報を鵜呑みにしてしまうと、何が正しい情報なのかわからなくなってしまいます。何を信じ、何を優先するかは自分が決めることです。周囲の人の意見やインターネットに載っている情報は、あくまで「参考にする」という気持ちを忘れずに、自分なりに情報の取捨選択をしてくださいね。
④分析する期間を決める
企業分析をするときは期間を決めることも重要です。企業分析にゴールはなく、時間をかけようと思えばいくらでもかけられてしまいます。
時間をかければかけるほど、企業についての情報も得られますし、他社との比較もできるでしょう。しかし、就活は企業分析のほかにもやるべきことがたくさんあります。
期限を決めることで、その期間中にやらなければならないという意識も芽生えるので、時間を無駄にせず効率的におこなうこともできますよ。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
フレームワークを活用して企業分析を行う目的は「完璧さ」をもとめるためではなく、情報を整理するためという点も心得ておきましょう。そのため、デザインやフォントにこだわって資料を作成するよりも、まずは手書きで自分の拾ってきた情報を書き出してみるなど、ある程度アナログな手法を取ることもおすすめです。
誰かに相談をするときには読める文字で書いてある必要がありますが、見た目にこだわりすぎるあまり結局何を分析できたのかがわからなくなると本末転倒です。手段と目的をはき違えないようにしてフレームワークを上手に活用してください。
チェックリスト付き! フレームワークを使った企業分析で確認すべき情報
フレームワークを使って企業分析をする際に押さえておきたいポイントが8つあります。企業分析をするときは、このチェックリストを活用して、漏れがないか確かめましょう。
①企業概要
- 会社名
- 所在地
- 設立年
- 従業員数
- 資本金
- 創立者
フレームワークを使って企業分析をする際にまず確認すべきなのは、企業概要です。企業概要は企業分析をする際に押さえておきたい基本の情報であり、すべて企業のホームページで確認することができます。
企業概要を押さえることで、会社のイメージをつかむことができます。先入観を持つことはよくないですが、ある程度会社のイメージを持っておくことで、そのあとの情報も頭に入りやすくなる可能性がありますよ。
②事業内容
フレームワークを使って企業分析をする際は、事業内容の確認も必須です。事業内容を確認することで、その企業がどんなことをしているのかがわかり、企業が取り組んでいることの大枠を理解できるでしょう。
また企業によってはメインの事業のほかに、サブの事業がある企業もあります。1つの事業内容のイメージが強くても、実はほかに事業内容がある場合があるので、事業内容を押さえることで企業の新たな一面を知ることができるかもしれません。
事業内容について詳しく知りたい人はこちらを読んでおきましょう。
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③理念・ビジョン
フレームワークを使って企業分析をするときは、企業の理念・ビジョンについても確認しておきましょう。企業の考えや方向性がわかるため、自分が仕事を通じて成し遂げたいこと、得たいこととずれていないかを確認することができます。
またあわせて、沿革についても調べておくといいでしょう。沿革を調べることで、どういった背景で創立したのかや、なぜその理念なのかなど、企業の歴史や想いを知ることができますよ。
④ビジネスモデル
ビジネスモデルもフレームワークを使って企業分析をするうえで欠かせない項目です。ビジネスモデルとは「企業が収益を得るための仕組み」です。ビジネスモデルを押さえておくことで、誰に対して、どのように価値を提供している企業なのかを確認することができますよ。
ビジネスモデルを分析するときは、誰が、誰に、何を、どうやって提供しているのかを図式化するとわかりやすいです。また、サービスの流れとお金の流れについても確認しておくことをおすすめします。
⑤働く環境
フレームワークを使って企業分析をする際は、働く環境についても確認しておきましょう。働く環境とは、評価制度や教育制度などの制度や、休暇制度、福利厚生など、仕事内容以外のことを指します。
働く環境について調べることで、企業の社員に対する姿勢が伺えますし、キャリアビジョンと紐づけて志望動機にもつなげることができますよ。
⑥採用情報
フレームワークを使った企業分析において採用情報の確認も欠かせません。事前に募集要項を確認しておかないと、「こんなはずじゃなかった」とミスマッチを感じてしまう要因になりかねません。
また募集職種や給与について知っておくことで、入社後の働き方もイメージがつくようになります。たとえば、同じ業界業種のほかの企業と比べて給与が高い場合、ほかの企業と比べて即戦力として早くから活躍することを期待されていたり、業務時間が長かったりする可能性があります。
ただ情報を見るだけでなく、その背景まで考えることで、より効果的な企業分析ができますよ。
⑦業界内での立ち位置
フレームワークを使って企業分析をする際は、業界内での立ち位置についても研究しましょう。そのためにはまず業界の特徴を押さえる必要があります。
業界研究をするときは、業界の市場規模や業務内容を調べるだけでなく、その業界の歴史や昨今のトレンドについても調べるといいでしょう。そういった点を調べることで、業界のリーディングカンパニーや、新しいことにチャレンジしている企業について知ることができ、業界内の立ち位置を把握することに役立ちますよ。
業界研究をするには業界研究ノートをつくるのがおすすめです。業界研究ノートの作り方を知りたい人はこちらを読んでおきましょう。
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⑧他社との比較
他社との比較もフレームワークを使った企業分析において重要です。他社との比較ができていないと、説得力のある志望動機を伝えることができず、「うちじゃなくてよさそう」と企業から思われてしまう可能性があります。
他社との比較をするときは、企業のホームページや採用サイトを見るのがおすすめです。企業も学生にアピールするために、自社の強みの発信を積極的におこなっていることが多いからです。
ただし、見えやすいところにあるということは、ほかの学生もきっと調べているでしょう。他社との比較で差別化するためには、なぜそれが強みなのか? と一歩踏み込んで考えてみたり、そのほかの強みを見つけてみたり、ほかの学生がしないことをするのがおすすめですよ。
シーン別! 学生におすすめな企業分析のフレームワーク8選
就活生
企業分析に必要な項目はわかりました! さっそく企業分析をしてみたいのですが、企業分析におすすめなフレームワークってありますか?
キャリアアドバイザー
わかりました! 学生におすすめなフレームワークを紹介していきますね。
フレームワークにはいくつか種類があり、それぞれ向いていることが違います。分析したいこと別におすすめなフレームワーク8つを紹介するので、自分にはどれが合うかチェックしてみてくださいね。
①SWOT分析:網羅的に企業の分析をしたい人におすすめ!
SWOT分析(スウォット分析)は、自社の外部環境と内部環境のプラス面・マイナス面をそれぞれ分析する方法です。Strength(強み)、Weakness(弱み)、 Opportunity(機会)、 Threat(脅威)の頭文字をとって、SWOT分析と呼ばれています。
いい点だけでなく、悪い点についても分析することができるので、網羅的に企業分析をしたい人におすすめですよ。
②3C分析:他社と比較して企業独自の情報を調べたい人におすすめ!
3C分析は、Customer(市場・顧客)、Company(自社)、Competitor(競合)の3つのCを分析する方法です。外部環境である、市場や顧客について理解を深め、競合の位置づけを踏まえたうえで自社のことを知ることができるので、他社と比較して企業分析をしたい人におすすめな方法です。
③財務分析:企業の経営状況や成長性を知りたい人におすすめ!
財務分析は、財務諸表を用いて企業の経営の状況や将来性について分析する方法です。財務諸表には損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の3つがあります。
損益計算書は企業の利益、貸借対照表は財政状況、キャッシュフロー計算書はお金の流れがわかります。
財務分析をすることで、企業の売り上げや利益、何にお金を使っているのかなどがわかるので、客観的に経営状況や今後の成長性を知りたい人におすすめです。
④バリューチェーン:企業の事業範囲や職務内容を知りたい人におすすめ!
バリューチェーンとは、ビジネスの一連の流れを「価値の連鎖」と捉え、それぞれがどのように価値をもたらしているのかを分析することです。
たとえば、原材料の調達から製品の開発、製品の製造、販売、在庫の管理、労務関係など、一つの会社でも多くの役割が存在します。バリューチェーンはそれら一つひとつがどのように作用して、価値提供につながっているのかを分析する考え方といえます。
バリューチェーンを知ることで、どんな職種に携われるかも見えてきます。新卒で募集をしていなくても、ゆくゆくその職種にかかわることができるかも知れないので、キャリアビジョンを考えるのにもおすすめですよ。
⑤STP分析:業界内における志望企業の立ち位置を確認したい人におすすめ!
STP分析とは、Segmentation(市場細分化)、Targeting(狙う市場の決定)、Positioning(自社の立ち位置の明確化)の頭文字をとったもので、3つのステップで分析する方法です。
企業がどこに位置するかを視覚化することができるので、業界内における企業の強みや弱みを理解することができます。また、他社との同質化、差別化する際にも有効なフレームワークです。
⑥PEST分析:外部要因から企業の将来性について知りたい人におすすめ!
PEST分析とは、Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)の4つの外部要因を踏まえ、今後の企業への影響を分析するフレームワークです。
今経営が好調な企業だからといって、今後も安泰とは言い切れません。今後起こりうることを加味して、企業の将来を見極めたい人におすすめなフレームワークです。
⑦4C分析:消費者目線から企業の特徴を知りたい人におすすめ!
4C分析とは、Customer Value(顧客価値)、Cost(顧客のコスト)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)の頭文字をとったもので、消費者目線で分析することができるのが特徴です。
社会にまだ出ていない学生だからこそ、消費者目線で企業を分析することができるのは大きなメリットといえます。
⑧4P分析:企業目線から企業の特徴を考えたい人におすすめ!
4P分析はProduct(製品)、Price(価格)、Place(場所)、Promotion(プロモーション)の頭文字をとったもので、企業目線で企業分析するフレームワークです。
4C分析が消費者目線での分析に対して、4P分析は企業目線での分析になるのがポイントです。4C分析や4P分析をする際は、どちらか片方をおこなうのではなく、どちらもおこなうことで偏りなく分析ができますよ。
「調べて終わり」はもったいない! 企業分析を活用しよう
就活生
フレームワークを使って企業分析をして、企業に対する理解が深まりました! これで自信をもって面接に臨めそうです。
キャリアアドバイザー
ちょっと待ってください! 企業分析はそのあとが重要なんです。企業分析の活用方法についても紹介しますね。
企業分析をして終わりではもったいないです。せっかく分析したことを最大限活用するための方法についても知っておきましょう。
理解度をアピール! 志望動機の内容をブラッシュアップする
企業分析が終わったら、まずは志望動機の内容をブラッシュアップしましょう。企業分析をする前と後では、企業への理解度が大きく変わります。
企業分析をした後の方が、他社と比較したうえでの独自の強みなど、より詳しい企業の情報についても盛り込むことができるので、説得力のある志望動機を考えることができますよ。
自分なりの意見を持とう! 入社して成し遂げたいことを考える
企業は学生に対して、これからの成長を担っていく存在として期待をしているからこそ、「入社後はどのように活躍してくれそうか」というのも大切な評価ポイントにしています。
だからこそ、フレームワークを使って企業分析をするうえでは、企業の現状を理解するだけでなく、入社後について考えることも重要です。企業独自の強みを活かしてどんなことを成し遂げたいのか、または考えられる改善点に対してどのような提案ができるのか、企業の情報をもとに、具体的なキャリアプランを用意しておくことをおすすめします。
入社後の目標で企業を納得させたい人はこちらを読んでおきましょう。
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例文8つ|入社後の目標で企業を納得させる3つのコツ
就活の面接では入社後の目標についてよく聞かれますが、企業側の質問意図を知ることで答え方がわかってきます。 この記事では、面接官の質問の意図などを考えながら、目標の考え方やヒントなどをキャリアアドバイザーが詳しく解説します。 入社後の目標で面接官を納得させるコツや事務職・営業職などの職種別の回答例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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自分に最適なフレームワークを活用して入念に企業分析を進めよう!
企業分析する際はフレームワークを活用することで、効果的に分析ができます。フレームワークにもさまざまな種類があります。まずはどんなフレームワークがあるのかを知ることからスタートしていきましょう。
そして、自分が得たい情報に合わせて最適なフレームワークを活用し、企業分析を効果的に進めてくださいね。
企業分析ってよく聞きますが、正直どんなものかよくわかってないんですよね。