目次
- 準備次第でインターンで内定獲得ができる
- インターンの本来の目的とは?
- 内定直結数は少ないが早期選考・選考免除など優遇が期待できる
- インターンで内定直結しづらいケースを理解しよう
- 事前準備が超重要! インターン内定に準備が必須な2つの理由
- ①難しい参加試験を設けている企業もあるため
- ➁インターンで内定を狙っている人が多いため
- 内定直結しやすい4つのインターン型
- ①早期選考型
- ②ジョブ内定型
- ③本選考優遇型
- ④リクルーター型
- 内定につながりやすいインターンの選び方
- 外資やコンサル・IT系など内定直結しやすい業界を選ぶ
- 夏より冬のインターンを選ぶ
- インターンで内定がもらえる人の7つの特徴を押さえよう
- ①目的をもってインターンに参加し振り返りをおこなっている
- ➁インターン参加前に濃い情報収集をしている
- ③企業・業界研究をしたうえで自分の意見を準備している
- ④基本の挨拶やマナーをしっかりおこなっている
- ⑤協調性に優れ積極的に周囲と関わる
- ⑥フレームワークを使いこなし再現性がある
- ⑦メンターからのフィードバックをすぐに活かせる
- インターンと内定に関する3つの疑問に回答
- ①企業の内定通知がメールで届いたけどどうしたらいい?
- ②インターンを経てもらった内定は辞退をしてもいいの?
- ③インターンで内定をもらったあとは何をするべき?
- 内定直結しなくてもインターンは積極的に参加しよう
準備次第でインターンで内定獲得ができる
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
インターンとは、学生が企業で職業体験をおこない、事業内容や人について理解をするために実施されるものです。しかし、最近ではインターンの概念も変化してきているため、インターンが内定直結するケースもあります。
インターンに参加すれば絶対に内定に有利になるとは言い切れませんが、準備次第で選考にプラスの影響を与えることができます。
今回はインターンの定義や、最近のインターンに関する市場動向を確認したうえで、内定獲得しやすいインターンの選び方や、参加時に気を付けてほしい点などを解説します。
インターンの本来の目的とは?
就活生
キャリアアドバイザー
本来はインターンは内定に影響しません。しかし、最近は少子化で学生の取り合いが起きたり、早期選考が水面下で進んでいたりする背景から、インターンのありかたが見直されているんですよ。
インターンは、一般的に学生が企業などで就業体験をおこなうことを指します。在学中にインターンに参加することで、大学の勉強に役立てたり、将来のキャリアを考えたりできるのがメリットです。
2021年4月に経団連と大学などが話し合い「実務体験を伴わないものはインターンとは呼ばない」「企業は選考のための学生の評価材料を得る目的でインターンを実施して良い」など新たな定義を発表しました。
この方針はまだ確定はしておらず「インターンは教育活動の場で、採用選考には使えない」という国の考えもあります。しかし実際、選考のためのインターンをおこなう企業が増えているのも事実。学生は何かしらの対策をしておく必要があるのです。
インターンについて、もっと詳しく知りたい人は次の記事も参考にしてください。
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内定直結数は少ないが早期選考・選考免除など優遇が期待できる
リクルートキャリアが実施した『就職プロセス調査』のインターンシップ経験有無別の就職内定率によると、2021年4月1日時点で内定を取得しているインターン経験者が36.2%、未経験者が20.7%となりました。
また、インターンを実施した企業の12.6%がインターンを「採用に直結したものとして実施」したそうです。
同じくリクルートキャリアの『インターンの選考に通過しなかった学生の約8割が その企業の採用選考を受けない。その背景は?』によると、インターンに参加した学生の声を聞くと「インターンの選考に通過しなければ本選考も通過しなさそう」と、なんとなく感じている人が多いようです。
インターンそのものが選考に影響あるだけでなく、インターンの選考の合否も、本選考に影響していると受け止める人が多い傾向にあります。
インターンで内定直結しづらいケースを理解しよう
企業のインターンに数多く参加すればそのうち内定がもらえると思ったり、どのインターンも基本的に内定直結すると勘違いしたりしていませんか。内定直結型のインターンが実施されているとはいえ、実際に内定をもらえるのは「インターン中に活躍した人」のみです。
また、インターンの中でも1dayインターンや数時間で終わる会社説明会の延長線のような短期インターンでは、ほとんど内定直結はしません。1dayインターンのときに印象が良かった学生をメモしておいて、本選考開始後に積極的に案内することはありますが、さすがに数時間や1日会っただけで、内定を出すケースは稀でしょう。
過度な期待はせずに「内定直結する場合もある、選考に有利になるケースもある」程度に受け止めておくと良いでしょう。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
ここまで読んで「内定につながらない可能性の方が高いのであれば、手を抜いて参加してもいいのかな」と感じた就活生は要注意です。インターン期間を通じて、企業は本選考での合格基準を調整している可能性もあるからです。
たとえばインターン中に準備をしてきていない就活生が目立ってしまった場合、企業はその学生の大学や学部、自己PRに書かれているサークルなどにマイナスのイメージを持つ恐れがあります。その結果、本選考で同じような経歴の学生が応募をした際に判断が厳しくなることがないとは言えません。
インターンの準備は就活対策にもなる
また、インターンの準備をきちんとおこなうということは、就活生が自ずと自己分析や企業研究に時間をかけることを意味します。日頃からこれらの内省をしておくと、明瞭で説得力がある内容にどんどんブラッシュアップされていきます。
いざ本選考の段階になった際に初めてこうしたことをおこなう就活生と比べてその差は明白です。このように、インターンの準備に時間をかけることは後々自分のためにもつながっていきますよ。
英語を用いるインターンにも興味のある学生はこちらの記事を参考にしましょう。インターンの具体的な内容や応募する際の注意点について解説しています。
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事前準備が超重要! インターン内定に準備が必須な2つの理由
すべてのインターンが内定直結ではないものの、インターンで評価される可能性はゼロではないため事前準備は欠かせません。まずは内定獲得しやすいインターンの型を知り、自分に合ったインターンを選ぶことが大切です。
インターンを活用して早期内定を狙っているのはあなただけではありません。他の学生の動きや、インターンの選考倍率なども確認することが重要です。ここでは、インターンの事前準備が重要な理由を、2つの視点から紹介します。
①難しい参加試験を設けている企業もあるため
「インターンで内定をもらおう!」と思っていても、そもそも人気企業のインターンは非常に倍率が高いです。企業によっては本選考と同じように、書類選考・複数回の面接・グループディスカッションなどを通過しないとインターンに参加できない場合があります。
また、サマーインターンやウィンターインターンは数日~1週間の短期で開催されるケースも多いです。開催日程が少ないと、必然的に参加できる人数も限られてきますよね。
つまり、インターンで内定獲得を狙う以前に、インターンの試験内容や開催日程、参加人数などを事前リサーチして事前準備をおこなわなければなりません。
➁インターンで内定を狙っている人が多いため
倍率が高く、難しい試験を突破してインターンに参加しようと考えているのは、あなただけではありません。インターンで内定を早くもらいたいと狙っているライバルの存在を意識した事前準備が必要です。
リクルートキャリアの『2022年卒 インターンシップ・就職活動準備の現状に関する調査』を見てみると、2022年卒の学生は、2020年9月時点で47%がインターンに参加済となっています。コロナ禍でもオンラインでのインターンが多く開催されているので、一人あたり約8社応募して、約4社に参加していることが伺えます。この数値から「インターンに応募しても必ず参加できるわけではない」ことが分かりますよね。
キャリアアドバイザー
この調査によると、全体の35%の学生が「インターン参加は採用選考に有利に働くと考えたから」という理由でインターンに参加しています。3人に1人が、内定獲得を目的にインターンに参加しているため、ますます事前の準備が重要と考えられますね。
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内定直結しやすい4つのインターン型
就活生
インターンに参加する目的の一つが早期内定の獲得です。
キャリアアドバイザー
必ずしもそうとは限りませんが、内定に直結しやすいインターンのタイプを見ていきましょう。
インターンの事前準備の第一ステップとして、どのようなスタイルのインターンが実施されているのかを把握しましょう。ここでは、内定直結しやすい4つのスタイルのインターンについて説明します。
①早期選考型
早期選考型とは、インターンに参加した人や参加者の中でとくに優秀だった人に対して、就活解禁前の早期に選考をおこなうものです。インターンの募集要項に、優秀者にはリクルーター面談に進んでもらう旨や、通常よりも早い時期に選考会に案内することが記載されています。
他の学生よりも、一歩早い段階で選考に進めるため、内定につながりやすいメリットがあります。
②ジョブ内定型
コンサルティングファームのインターンでは、ジョブと呼ばれる実践型のインターンが多く実施されています。ジョブという名前の通り、数日間かけて仕事を疑似的に体験するもので、与えられたテーマや課題に対し自分たちでデータ収拾をおこない、分析してプレゼンする内容となっています。
内定をもらうにはジョブへの参加が必須となることも多く、ジョブ内定型インターンとして知られています。
③本選考優遇型
インターン中に特に優秀な成績を残した人には、一般の学生と別ルートで選考が実施されたり、書類選考がなくなったり、何かしら優遇措置があるタイプです。①で紹介した早期選考型は、本選考優遇型の一つとも言えます。
選考の優遇のしかたにもさまざまなパターンがありますよ。
- 書類選考やグループディスカッションが免除される
- 面接回数が少なくなる、免除される
- 会食や社内イベントに案内される
各社のインターン募集欄で、どのような優遇があるのか確認すると良いでしょう。
④リクルーター型
インターン中に、リクルーターやメンター・メンティーと呼ばれる先輩社員が学生ごとについて、その後の選考フォローをしてくれるものです。インターン参加者全員に担当が付く場合と、参加者の中から特別に数名だけ担当が付く場合があります。
リクルーターが付くと、通称「リク面」という面談を実施し、志望動機や自己分析のフォロー、選考でどのような質問が聞かれるかなど面接対策をおこないます。リク面を通して内々定を出されるケースもあります。
リクルーター面談について詳しく知りたい人はこちらの記事を読むと良いですよ。
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リクルーター面談は選考の一環であることが多い こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「リクルーター面談の案内が初めて来ました」「リクルーター面談って選考の一環なんでしょうか……」 このような相談をされることがあり […]
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キャリアアドバイザーコメント吉田 実遊プロフィールをみる
今回は4タイプを紹介しましたが、どの型をどのような意図で活用しているのかは業界や企業規模によって変わっていきます。たとえばスタートアップ企業など事業内容の変化が早く今すぐに人手を必要としている場合には①、大手企業の場合には優秀な学生が他の大手企業からも内定を貰う可能性を考えて③のような選考を進めるケースも見受けられます。
一方、比較的規模の小さい中小企業の場合は、④のように大手企業にはない魅力をより多く伝えるためにリクルーターがつき、就活生が不安に思っていることなどに丁寧に寄り添う姿勢を大切にするパターンも多いでしょう。
一概には言えませんが、内定直結をしやすいインターンでは、企業の魅力を理解してもらいたいという企業の意図もあり自ずと社員と関わる機会も多くなるでしょう。ぜひ、インターンのメリットを把握して臨んでください。
内定につながりやすいインターンの選び方
早期選考型やジョブ内定型など、内定直結しやすいインターンの型を紹介しました。続いて、インターンの4つの型以外の視点で、内定につながりやすいインターンの選び方について解説します。
外資やコンサル・IT系など内定直結しやすい業界を選ぶ
外資企業やコンサルティング業界、IT業界などはインターンが内定につながりやすい傾向があります。就活解禁日や選考をおこなっていい期間は経団連(一般社団法人 日本経済団体連合会)が決めていました。
しかし外資系やコンサルティング企業は、経団連に加盟していない企業も多くあります。そのため独自のスケジュールでスピード感のある選考活動をおこなっており、外資コンサルではジョブ選考型インターンを取り入れ、学生に早期に内定を出していることもあります。このように、内定出しに積極的な業界のインターンを選んで参加するのも一つの手です。
キャリアアドバイザー
小規模なベンチャー企業やスピード感のあるIT業界も、ほかの業界に比較すると積極的にインターンで内定出しをおこなう傾向があります。
メガベンチャーもインターンで内定出しをおこなうことがあります。気になる人はぜひこちらの記事も読んでみてくださいね。
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夏より冬のインターンを選ぶ
サマーインターンは開始時期が早いことから、会社説明会の延長線のような要素が強い傾向にあります。参加する学生は「インターンに初めて参加しました」という人も多く、まだ志望業界や職種が固まりきっていないことが多いです。
一方、秋や冬におこなわれるインターンは、企業側の目的が「企業を知ってもらう」から「就活解禁したらエントリーしてもらうため動機付けをする」と変化していきます。そのため、選考が本格化する直前のウィンターインターンのほうが、内定獲得に近づきやすいのです。
インターンで内定がもらえる人の7つの特徴を押さえよう
内定につながりやすいインターンの種類や選び方がわかったとしても、皆さんの行動が足りていなければ内定直結はしません。インターンで内定をもらいやすい人の特徴を確認して、実践的な準備を進めていきましょう。
①目的をもってインターンに参加し振り返りをおこなっている
インターンで内定が出やすい学生は、インターンへの参加目的を明確にしています。たとえば、インターンを通して「業界・企業研究を深める」と目的意識を持っている学生は、グループワークやディスカッションを取り組みやすくするために、事前リサーチを怠りません。
ほとんどの企業では、インターン先の業界や企業と関係のあるテーマをグループワークなどで取り上げます。事前に業界関連データを集めたり、企業ホームページを読み込むことで、インターン参加の目的を達成に近付けることが可能です。
インターン参加の目的は「企業のリアルな社風を知る」「どのような人材が働いているか深掘りする」などでもかまいません。インターンの目的を自分なりに決めて参加し、インターン終了後に必ず「目的は達成できたか?」と振り返りをして、情報整理をすることが大切です。
インターンの目的の整理や、事前の心構えについては次の記事を参考にしてみてください。
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インターンの目的とは|持つべき心構えや充実度アップのコツを解説
インターンは目的を明確にして参加することで、格段に有意義なものになります! この記事ではインターンの目的、確認しておきたいこと、充実度を上げるコツをキャリアアドバイザーが解説します。 貴重な機会を活かして今後の就活に良い影響を与えましょう。
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➁インターン参加前に濃い情報収集をしている
インターンで内定がもらえる人は、事前の情報収集量が圧倒的に違います。企業ホームページの読み込みや、募集している職種の仕事内容理解は当たり前です。
多くの学生は企業ホームページを読んで十分と考えがちですが、濃い情報収集のためには次のような動きが必要になります。
- 業界や職種、企業にとらわれずビジネス全般の情報収集をしている
⇒日経新聞を読む、ニュースサイトを見る、ビジネス書や自己啓発本、雑学など枠にとらわれず書籍を読む - ネットや街中で何が流行っているか情報収集をしている
⇒街中の店舗や広告を見て、どんなトレンドがあるのか敏感になる、ネットサーフィンして気になったものをさらにリサーチしてみる
ただ情報を集めるのではなく「これはどんなビジネスモデルなんだろう?」「この事業は世の中にどんな影響を与えるのかな?」など、一歩踏み込んで、物事の背景を想像することがポイントになります。
これを繰り返すことで、濃い情報を得るだけでなく、思考力やアイデアの発想力アップにつなげることができます。
③企業・業界研究をしたうえで自分の意見を準備している
企業や業界研究をおこなったうえで、自分の意見を持っている学生はさらに内定に近づきやすいです。多くの仕事では、集めた知識や情報をもとに自分の考えをアウトプットして、事業や人を動かすことが求められます。
学生時代のようにインプットを中心とした学びを重ね、試験で良い点数をとることが求められるわけではないです。
そのため、早い段階から「自分なりの考えを結論づける」習慣を身に付けましょう。
就活生
この企業はなぜ最近売上が伸びているんだろう?
就活生
この業界はなぜ、最近行政と手を組みはじめたのかな?イメージが変わったのは何か目的があるのかな?
このように、自分で集めた企業や業界の情報に対して、疑問を投げかけながら、自分なりに答えを導きだす練習をしてみてください。答えがあっているかどうかではなく、物事を推察し、根拠を集めて自分なりの結論・意見をまとめる過程が大切です。
インターン中に実施されるグループディスカッションでは、与えられたお題に対して議論し、結論を導きます。ここでしっかり意見が出せれば「この学生は入社後も自ら考えてアイデアを生み出せそうだ」と企業に感じてもらえ、結果的に内定につながりやすくなる可能性も高まりますね。
こちらの記事では業界について詳しく解説していますので、業界研究をしたい人はあわせて参考にしてみてくださいね。
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キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
会社員になると事業計画を提案することもあります。その際にただアイディアを話すだけでは説得力に欠けてしまうため、根拠をフレームワークに当てはめて考えることが推奨されています。
有名なところでは「SWOT分析」という考え方で、自社を取り巻く環境を分析して情報を整理していくときに役立ちます。しかし、この情報はインターネットや書籍から集めれば作ることが可能です。収集した情報はあくまでもその根拠に過ぎないので、情報を整理したら必ずアイディアを出すことが求められます。アイディアと根拠があるから説得力がある事業提案ができるのです。
インターンでの企業研究も同様です。どんなにすばらしい考えを持っていても根拠がないと人を納得させることはできません。そのために企業研究をして根拠を整理することは不可欠です。しかし、収集だけに留まってしまうと上記のように「だから何が言いたいの?」という印象を聞き手に与えてしまいます。どちらが欠けてもうまく作用しないということをしっかりと意識しましょう。
④基本の挨拶やマナーをしっかりおこなっている
インターンに参加するときは基本のビジネスマナーを身に付けているか、挨拶や自己紹介を積極的におこなっているかも重要な評価ポイントです。どんなにグループワークで活躍していても、身だしなみがだらしなかったり、挨拶や自己紹介のときに基本的な「笑顔・元気で聞き取りやすい声」などに注意を配れなければ、今一つ印象には残らないでしょう。
挨拶は誰にでも平等に与えられる、自分らしさを伝える場ととらえて、基本に忠実におこなうことが重要です。
就活で押さえておきたい身だしなみについてはこちらの記事を読んでみてくださいね。
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⑤協調性に優れ積極的に周囲と関わる
インターンで内定獲得できる人は、自己本位にならず、周囲とのコミュニケーションを大切にします。インターンでの「優秀な学生」=「目立った学生」と勘違いしている人もいますが、自分の実力が注目されることだけが評価につながるわけではありません。
仕事は、個人プレイで売上を上げれば良いものではなく、一緒に働く人たちと協力して、互いの足りない部分を補いあいながら進めていくものです。積極性も大事ですが、周囲と強調しながら結果を出すことが重要ということを忘れないようにしてください。
⑥フレームワークを使いこなし再現性がある
社会人になると「知識を持っている」人よりも「知識を実際に活用できる」人のほうが好まれる傾向があります。ビジネスは勉強して答えを出すことではなく、具体的な行動を起こして事業の売上を作ることが目的になるためです。
たとえば「学生時代にアルバイトでうまくいったこと」は、必ずしも仕事の実務に直結するわけではないですが、「アルバイトで結果を出すための行動や努力の過程」を見て、その行動や努力が仕事の現場でも再現できそうだと受け止めてもらえれば評価は上がりますよね。就職活動では常に「再現性があるか」という視点で企業から見られているのです。
キャリアアドバイザー
4Pやロジカルツリー、MECEなどのフレームワークを勉強して知っているだけでは意味がありません。インターン中は、知っているフレームワークを積極的に使っていくことで、評価が上がりやすくなるでしょう。
⑦メンターからのフィードバックをすぐに活かせる
インターン中にメンターや先輩社員からのフィードバックを、その場ですぐに活かそうとする人も内定につながりやすい傾向があります。先輩社員がおこなったアドバイスをすぐに実践する社員のほうが伸びしろがあると考えるのが一般的だからです。
インターン中の学生の行動を見ながら「この学生は入社後も同じように、先輩社員のフィードバックを素直に受け止めて行動するか」と確認をしています。そのため、メンター・メンティーの先輩社員には積極的に質問し、もらったフィードバックはその場ですぐ行動に移すことが重要です。
キャリアアドバイザー
内定がもらえない学生は「フィードバックありがとうございます」と言っただけで、その場で行動に起こしません。限られたインターン期間中に、その場でアドバイス通り動いてみる、積極的にチャレンジするという姿勢が、評価につながると覚えておきましょう。
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インターンと内定に関する3つの疑問に回答
ここからは、インターンと内定に関するさまざまな疑問にお答えしていきます。
①企業の内定通知がメールで届いたけどどうしたらいい?
インターンに参加後、その企業の内定通知をメールで受け取った場合は、メールを受信した当日から遅くとも翌日までにメールで返信をしましょう。内定をもらった企業に入社するかどうか、その場ですぐに決められなかったとしても、まずは内定に対する感謝の気持ちを伝えることが優先です。
まだ本格的に就職活動が始まっていない大学3年生の夏~冬にインターンを通して内定をもらうと、嬉しい半面「こんなに早く内定承諾していいのかな?」と不安になる人もいるでしょう。
安易に内定承諾して就職活動を終了するのではなく「内定は嬉しいですが、まだ他の企業もこれから受けてみたいので〇月までお待ちいただくことは可能でしょうか」と、目安の回答日時を入れて返信するようにしてください。
②インターンを経てもらった内定は辞退をしてもいいの?
インターンに参加してもらった内定は、辞退しても問題ありません。ただし、一度辞退してしまうと、その後の本選考にエントリーできなくなったり、後から内定をもらい直すのが難しい場合がほとんどです。
とはいえ、インターンに参加するのは一般的に大学3年生の夏~冬にかけてですから、無理に内定承諾をしなくても良いでしょう。「入社する気はないけどとりあえず内定承諾だけして、あとで辞退しよう」というスタンスはマナー違反です。企業も多くの費用をかけて採用活動をおこなっているため、迷惑をかけてしまいます。
キャリアアドバイザー
内定を辞退するか迷った場合にはその旨を素直に伝え、いつまで待ってもらえたら返事を出せそうか、あとどのくらい企業の選考を受けたいかなどを話し合って回答期限を決めましょう。
一方で、企業が内定を出した時点で就職活動を終わらせようとしてくる場合もあります。この「オワハラ」については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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【事例付き】オワハラとは? 基本的な考え方と4つの対策も紹介
オワハラとはどのような意味なのでしょうか。就活を進める中で、学生が自分の身を守るためにも知っておくべき「オワハラ」について、プロのキャリアアドバイザーが詳しく解説します。意味や対策についても紹介しているので、是非参考にしてみてくださいね。
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③インターンで内定をもらったあとは何をするべき?
インターンを通して内定をもらったあとは、次のような選択肢があります。
- 内定承諾をして、残りの学生生活を充実させる
- 内定承諾をして、残りの期間は内定者インターンや他社のインターンに参加する
- 内定を保留にして、就職活動を続ける
- 内定を保留にして、再度インターンに参加させてもらう
就活解禁よりも早い段階で内定をもらった場合、無理に就職活動を終わらせて内定承諾をしなくても問題ありません。企業によっては早めの時期に、内定返事の期限を設けていることもありますが、インターンで内定をもらったらまずは「就職活動を続けるかどうか」判断をしましょう。
内定を保留にするのは、決して悪いことではありません。内定をもらったあとも承諾を決めきれない人は、内定者向けインターンに参加して、検討してみるのも良いでしょう。
内定者向けのインターンとは
内定者インターンとは、インターン中や本選考で内定をもらった学生限定でおこなわれるインターンです。内定承諾後から4月の入社までの期間に中長期的におこなわれるもので、実務経験を早めに体験できるメリットがあります。
内定者インターンは、内定承諾をした人限定でおこなわれるものと、内定をもらった人なら誰でも参加できるものに分かれます。インターンで内定をもらったあとに改めて内定者インターンに参加すると仕事の具体的なイメージがつかめるので、入社するかどうかの判断材料になるでしょう。
内定承諾した人も内定者インターンに参加することで、他の同期と差をつけたり、先輩社員と早めに交流できたりするのでおすすめです。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
ときどき、就活生の中には「企業の言うことにすべて従わなくてはいけない」と思いなかなか自分の本心を伝えることができない人がいます。たとえば①のケースをだと「〇月まで待ってほしい」と伝えることがマイナスイメージになり、企業から「それなら内定を取り消す」と脅されるのではないか、と思ってしまうといった具合です。
しかし、打診をしただけですぐに内定取り消しになるということは基本的にはあり得ません。企業側も、もちろん就活生に内定を承諾してほしい気持ちはありますが、双方が気持ちよく手続きを進めることが一番だと思っています。1人で抱え込まず不安に思っていることは周囲に相談をしながら進めていきましょう。
内定直結しなくてもインターンは積極的に参加しよう
インターンに参加すれば、必ず内定がもらえるわけではありません。しかし、インターン中にどんな学生が参加したのか評価を書き留めておく人事担当者も多いので、インターン中に良い印象を与えられれば、後の本選考時に有利になる可能性はあります。
また、インターンの種類には内定直結と公表しているものもあり、全体の12%ほどが採用目的でインターンを実施しているというデータもありました。この状況を考えると、念入りに準備をおこなって最善の状態でインターンに参加するほうが良いでしょう。
企業ごと、実施時期によってインターンの役割も変わります。そのため、常に企業に見られているという意識を持ち、インターンも本選考も同じような本気スタンスで臨むことが大切です。内定有無にかかわらず、積極的にインターンに参加していきましょう。
選考目的でないなら、インターンは内定に直結しないんじゃないですか?