目次
- 就活の成功体験は成果にこだわりすぎないようにしよう
- まずは確認! 就活で成功体験が聞かれる3つの理由
- ①成功に対する価値観を知るため
- ②学生時代の取り組みを知るため
- ③物事に取り組む姿勢を知るため
- 成功体験がない人の特徴7選
- ①自己評価が低くできないと思っている
- ②物事を継続する力がない
- ③自分と他人と比べてしまう
- ④人前に出ることが苦手
- ⑤何事も他人に任せてしまう
- ⑥完璧主義
- ⑦失敗を受け入れない
- 成功体験を得る5つのメリット
- ①自信をつけられる
- ②積極性が増し主体的になる
- ③チャレンジ精神が高まる
- ④他人から認められる
- ⑤他人を受け入れられるようになる
- 成功体験がない人の成功体験の見つけ方
- 自己分析で過去の体験を振り返る
- 力を入れたことを考える
- 趣味や特技から考える
- 失敗から学んだことを考える
- キャリアアドバイザーに相談する
- 成功体験がない人が得るための対処法5選
- ①ハードルが低い目標を立てる
- ②小さな成功体験をつくる
- ③好きなことに没頭する
- ④入念に準備をする
- ⑤ひとりで取り組まない
- 就活で成功体験を聞かれたとき回答のポイント5選
- ①成功体験を結論から答える
- ②プロセスを具体的に語る
- ③体験の失敗・困難について語る
- ④何を得てどのように成長したかを明確に伝える
- ⑤入社後どのように活かすか伝える
- 成功体験をアピールできる自己PR例5選
- ①部活
- ②サークル
- ③アルバイト
- ④ボランティア
- ⑤ゼミ
- 要チェック! 成功体験がない人の回答の注意点を解説
- 「成功体験がない」という回答は避ける
- 成功体験の嘘をつかない
- 受験を成功体験にしない
- 成功体験がない就活生はハードルを下げて考えるのがベスト!
就活の成功体験は成果にこだわりすぎないようにしよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「成功体験がない学生は面接で何をアピールすれば良いのでしょうか? 」
「成功体験がないときの対処法があれば教えてください! 」
学生からこのような悩みを相談されることがあります。
たしかに、部活やサークル、アルバイトなどの経験がない学生にとっては、成功体験を聞かれたときに何をアピールすべきか悩みますよね。
このように悩む学生は成功体験のハードルを高く考えてしまっている可能性がありませす。他の学生と比較すると自信を持ってアピールできないと感じることもるでしょうが、面接官が成功体験で評価していることは「成果の大小」だけではありません。まずは成功体験の質問はなぜ聞かれるのかを把握して、面接官がもとめる経験をアピールすることがポイントです。
この記事で、就活で成功体験が聞かれる理由と成功体験の見つけ方や面接の対処法、成功体験の例文紹介をおこないます。最後まで読んで、自信を持ってアピールできる成功体験を見つけられるようになりましょう。
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まずは確認! 就活で成功体験が聞かれる3つの理由
そもそも成功体験が聞かれる理由を把握していない学生も多いのではないでしょうか。質問の背景を把握せずに回答をすると、採用担当者がもとめる回答からズレてしまいマイナス評価になりかねません。
まずは、採用担当者が成功体験の質問を通じて何を図っているのかを把握しましょう。
①成功に対する価値観を知るため
成功体験と言っても学生によって定義が異なりますよね。成果をあげたことを成功体験と考える学生もいれば、目標を達成したことを成功体験と考える学生もいるでしょう。そのため、採用担当者は、どのような体験に対して成功という価値観を見出しているのかを確認しています。会社では一定の成果がもとめられるため、成功に対する価値観が組織の風土と一致していることは重要なポイントになるといえるでしょう。
たとえば、応募した企業で高い成果をもとめられる環境のときには、成功に対するハードルがとても低い学生はミスマッチにつながってしまう可能性がありますよね。このようなミスマッチを防ぐことが成功体験を質問する目的のひとつです。
②学生時代の取り組みを知るため
ESや面接で聞かれる「自己PR」や「ガクチカ」を通じて学生時代の取り組みを聞けば良いのではないかと感じた学生もいるでしょう。たしかに、これらの質問を通じて学生時代の取り組みを知ることができます。しかし、採用担当者によっては「他にどのような経験をしているのか」を知りたいという想いもあります。
「自己PR」や「ガクチカ」でアピールした経験以外の取り組みが、入社後に活かせることもありますよね。他の質問とは異なり「成功体験」という切り口で、新しいエピソードが聞けることを採用担当者は期待しています。
キャリアアドバイザー
③物事に取り組む姿勢を知るため
成功をするためには努力や工夫がもとめられるため、そのプロセスから魅力を探るためにも成功体験について質問されます。
たとえば、入社後にチームで取り組むことが多い職場であれば、部活やサークルなどで協働して成功した経験があれば高く評価されますよ。また、コンサルタントのようにロジカルに考えることがもとめられる職種であれば、論理的に考えて成功をした経験が高く評価されます。
このように、努力や工夫などの成功するまでのプロセスについて把握することも、成功体験を質問する意図のひとつですね。
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企業としては、成功体験の学びを活かして入社後に活躍してほしいと期待している面もあります。成功体験の背景には、目標に向かって努力した経験がありますよね。そのため「成功した」という結果そのものよりも、成功に至るまでの具体的なプロセスを知りたいと企業は考えており、選考では結果よりも過程について詳しく聞かれることも多いですよ。
また企業は成功体験を通じて、学生の目標に対する取り組み方や目標達成するための価値観を探り、入社後の仕事への取り組み方をイメージしたいとも考えています。つまり、学生の成功体験から企業のもとめる人物像にマッチしているかを見られているとも言えますね。
さらに、成功体験から何を学んだか知りたいという背景もあります。成功体験から得た学びが何か、学びによってどのように成長したのか、といった点を具体的に言語化すると、企業にとって魅力的に映るでしょう。そのため、成功体験を伝える際は「入社したら成功体験をどのように業務で役立たせるのか」といった点を重視するとよいですね。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
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成功体験がない人の特徴7選
- 自己評価が低くできないと思っている
- 物事を継続する力がない
- 自分と他人と比べてしまう
- 人前に出ることが苦手
- 何事も他人に任せてしまう
- 完璧主義
- 失敗を受け入れない
成功体験を質問する意図を把握したとしても、就活でアピールする成功体験がないと悩んでいる学生もいますよね。このように悩む学生は、これから紹介する特徴に当てはまることが多いです。
成功体験がないと思っている理由を把握することで、成功体験を見つけるきっかけにもなります。成功体験がない学生は、自分がどの理由に当てはまるのかを整理しましょう。
①自己評価が低くできないと思っている
成功体験がない人は、成功したかどうかという結果ではなく、まだ行動をしていないのかもしれません。たしかに、行動をしたにもかかわらず失敗してしまったら自信がなくなってしまいますよね。しかし、行動をしなければ失敗だけでなく成功をすることもできません。このように自己肯定感が高くない人は、まずは行動をすることが必要ですね。
自己評価が低い人は特に、失敗をすることはマイナスではないと考えましょう。失敗をしたとしても、原因を特定して別のことに活かせば学びにつながりますよね。
②物事を継続する力がない
成功は短期間で達成できることはほとんどありませんよね。自分の弱みを見つけ、時間をかけて克服することで成功を納めることができます。そのため、継続力がないことも成功体験がない原因のひとつとして挙げられます。
もちろん継続することが目的にすり替わってしまうと、成功をすることはできません。しかし、成果を残すためには数日や数週間取り組むのではなく、失敗をしたとしても継続的に取り組むことがもとめられます。
③自分と他人と比べてしまう
新しいことにチャレンジしたとしても、他人に比べて成長する速度が遅く挫折してしまった経験がある学生もいるのではないでしょうか。他人が成功しているのに、自分は成長が感じられないと挫折してしまいますよね。このように他人とすぐに比較をしてしまうことも成功体験が得られない理由のひとつです。
他人と比べてしまう人は、他人ではなく過去の自分と比較をすることが大切です。他人は自分が見えないところで努力をしているかもしれないですし、経験やスキルが異なるため適切な比較ができないこともあります。成功体験を得るためには、過去の自分と比較をして成長実感を得ることが大切ですね。
④人前に出ることが苦手
成功体験をするためには、自分から能動的に行動することがもとめられますよね。しかし、能動的に行動をすると人前に出ることが多く、リーダーシップを発揮することに苦手意識がある学生もいると思います。このようにリーダーシップを発揮することが得意でないことも成功体験を積むことができない原因のひとつです。
人前に出ることに苦手意識がある学生は、「人前に出ずに成功体験を積むことができる」と言うことを知ることが大切です。たとえば、縁の下の力持ちとしてリーダーのサポートをすることなどが挙げられます。
自分が得意なことを活かすと、必ずしもリーダーシップを発揮しなくても成功につながる経験ができることを覚えておきましょう。
⑤何事も他人に任せてしまう
責任感があることを担当するプレッシャーが怖く、他人に任せてしまう学生もいますよね。もちろん他人と協働することは大切ですが、他人に任せてしまうと貢献することができずに、成功体験としてアピールができなくなってしまいます。
このような学生は、小さな役割と感じることであっても担当することで成功体験を積むきっかけがつくれます。たとえば、スケジュールの調整をすることも、簡単に感じるかもしれませんが、さまざまな立場の人の予定を考えて調整することは立派な成功体験です。
キャリアアドバイザー
責任を負うことに抵抗がある学生は、自分ができることから担当するから実践することがおすすめですよ。
⑥完璧主義
学生時代にさまざまな経験をしているものの、成功と言えるような経験がないと感じている学生もいるのではないでしょうか。このような人は、他人からは成功体験と感じるようなことも自分にストイックで成功体験として捉えていないことがあります。
もちろん高みを目指すことは重要ですが、就活においては採用担当者の意図を把握することがポイントです。すでに紹介したとおり、成果の大小ではなく別のことを図っています。そのため、自分の基準で回答をするのではなく、相手がもとめるレベルに合わせて考えるようにしましょう。
⑦失敗を受け入れない
さまざまな経験をしているものの、同じ失敗ばかりで成功体験がないという学生もいますよね。このような学生は、失敗を振り返る時間がなく、成功するために必要な学びが得られていないことが考えられます。
失敗したときに「運が悪かった」や「他のメンバーが理由で成功しなかった」などと考えてしまうと、成長する機会がなくなってしまいます。すると、何に取り組んでも同じような失敗に終わってしまい、成功体験を積むことができなくなってしまうのです。
キャリアアドバイザー
行動をした後に必ず振り返りをして、振り返るときには自責思考を意識すると良いですね。
成功体験を得る5つのメリット
- 自信をつけられる
- 積極性が増し主体的になる
- チャレンジ精神が高まる
- 他人から認められる
- 他人を受け入れられるようになる
ここまで説明したとおり、成功体験を得るためには責任あることを担当したり、失敗を受け入れたりなどリスクをとる必要があります。学生によっては、このリスクを取ることに対する魅力を感じていないかもしれません。
ここからは、成功体験を積むためにチャレンジするメリットがわからない学生に向けて、成功体験を得る5つのメリットを解説します。
①自信をつけられる
今までに成功した経験をしていないと、うまくいくのかどうか不安になりますよね。このときに、成功した経験がある人は「過去にも成功できたから乗り越えられる」と気持ちに変化が生まれます。もちろん思い通りに進まずに失敗することもありますが、その失敗を乗り越えることで、さらに自信をつけることもできます。
逆に成功体験がないと、行動をする前に失敗をすることばかりを考えてしまうため、行動力や原動力がなくなってしまいます。物事に対して前向きに取り組むためにも成功体験を通じて自信をつけることは大切です。
②積極性が増し主体的になる
成功体験がある人は「行動をしなければ成功する可能性がなくなってしまう」とポジティブに考えられるようになります。また、失敗に対してもポジティブに捉えられるようになっているため、失敗をしたとしても学びに変えれば良いと考えられます。成功体験があることで、このように行動に対するハードルが下がり、積極性が増すようになるでしょう。
もちろん、何も計画をせずに行動をすると失敗してしまいます。ですが、行動をするまでの時間が長いと、チャンスを逃してしまうこともありますよね。積極性が増すことは成功体験を積むことによって得られるメリットのひとつといえるでしょう。
③チャレンジ精神が高まる
新しい挑戦をするときに失敗しないか不安になり、一歩踏み出せなかった経験があるのではないでしょうか。このときに、成功体験がある人は過去の困難を乗り越えた経験が糧となり、積極的にチャレンジをするようになります。
過去に成功したときのパターンを言語化している人は、失敗を乗り越える方法を知っているため自信につながります。その自信があるため、困難だと感じることにもチャレンジをできるようになるのです。
④他人から認められる
成功体験があり成果を残している人は、その経験が実績になります。すると、他者からの評価が得られて、新たなチャンスを得ることにもつながりますよ。たとえば、ゼミでのファシリテーションを担当して議論が活発化した成功体験がきっかけで、ゼミ長に推薦をされるなどが挙げられます。
成功体験や実績・成果があると評価を得やすくなるため、未経験のことであっても「◯◯さんなら任せられる」のような信頼を得ることができるのです。
⑤他人を受け入れられるようになる
成功をするためには、失敗や困難を乗り越えていることがほとんどです。つまり、成功体験がある人は、成功をした数以上に失敗も経験をしています。そのため、自分が失敗を乗り越えた方法を教えることもできるでしょう。このように、新しい挑戦には失敗することが付き物ということを理解しているため、他人の失敗を寛容に受け入れることができるのです。
他人を受け入れられるようになることで、リーダーなどの新しいチャンスを得るきっかけにもなりますよね。また、新しいチャンスだけでなく、人から好意的な印象になるため、良い人付き合いができるようにもなりますよ。
成功体験がない人の成功体験の見つけ方
成功体験を積むメリットを理解したものの、就活でどのような経験をアピールすれば良いかわからない就活生もいるのではないでしょうか。
このように悩む学生に向けて、ここからは面接官から高評価が得られる成功体験の見つける方について解説します。
自己分析で過去の体験を振り返る
自分の経験は分析をしなくても、きちんと把握していると考えている学生がいるかもしれません。しかし、意外にも過去の経験を忘れていたり、具体的なエピソードを忘れていたりすることもあります。成功体験がないと考えている学生でも、自己分析をすることで成功体験を見つけられることもありますよ。
自己分析はさまざまな種類があるため、自分にあった方法で実践をすることがポイントです。
- 自己分析ツールの活用
- 自分史の作成
- モチベーショングラフの作成
- マインドマップの作成
- 他己分析
自分にあった自己分析方法がわからない学生は、こちらの記事でそれぞれの特徴を解説しています。それぞれの自己分析方法の特徴を把握して自分にあった成功体験を見つける方法を見つけましょう。
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力を入れたことを考える
「成功をしたかどうか」という観点で過去の体験を振り返ると、意外にも成功した経験を失念していることもあります。そのため、成功体験を見つけるのではなく、力を入れた経験の中で成功体験がなかったかどうかを考えることがおすすめです。
力を入れた経験は、失敗を乗り越えたり課題を克服したりしているため、取り組む中で小さな成功体験をしていることが多いですよ。
学生の中には力を入れた経験の振り返り方がわからない人もいるでしょう。経験の振り返り方がわからない学生は、こちらの記事でガクチカの見つけ方を解説しているのでチェックしてください。
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趣味や特技から考える
就活でアピールできることは必ずしも部活やサークル、アルバイト、学業だけではありません。趣味や特技であっても、成功した経験がある学生は採用担当者から高く評価されますよ。また、趣味や特技は成功体験だけでなく、面接で頻出の質問の1つなので、振り返ることで就活対策にもなりますよ。
しかし、趣味や特技を成功体験としてアピールするときには、自分が好きなことを伝えるだけになるとマイナス評価になる可能性があります。適切にアピールする方法や就活でアピールできる趣味・特技は、こちらの記事で解説しているので、あわせて参考にしてください。
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失敗から学んだことを考える
成功した経験や自分が取り組んだことを軸に過去を振り返るだけでなく、失敗した経験を振り返ることで成功体験を見つけるきっかけにもなります。失敗をしたときには、その学びを別の経験に活かしていることもありますよね。この学びを活かした経験が、成功体験としてアピールすることができるのです。
たとえば、「試験までの準備期間が短く単位を落としてしまった」という失敗経験があるとします。この経験を活かして「試験が始まる1ヶ月前から計画的に学習をするようになった」という変化があるとしますよね。すると、後者の経験は成功体験としてアピールすることができます。
キャリアアドバイザー
失敗経験を振り返ることは、他の成功体験を見つけるきっかけにもなるためおすすめですよ。
失敗経験を振り返る方法のイメージが湧いていない人は、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
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キャリアアドバイザーに相談する
ここまでに紹介した方法は、個人で実践をする方法でした。しかし、学生によっては自己分析をしてもなかなか成功体験が見つからない人もいます。そのような学生は、就活のプロであるキャリアアドバイザーへ相談することがおすすめですよ。
就活エージェントへ無料登録をすると、自己分析などの就活相談だけでなく、自分の希望にあった仕事紹介をキャリアアドバイザーから受けることができます。また、ES添削や面接対策も実施してくれるため、内定獲得に近づくことができます。
キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる
成功体験を見つけるための自己分析方法としてとくにおすすめなのは、モチベーショングラフを作成することです。モチベーショングラフでは、過去の経験を通してモチベーションが上がったときと下がったときを記載していきます。まずはモチベーションが上がったタイミングに着目し、なぜモチベーションが上がったのか、何がその要因になったのか振り返ってみましょう。
また、モチベーションが上がったときだけでなく、下がったときにも注目してみることも重要です。モチベーションが下がったあと、再度上がるタイミングがあるはずです。たとえば「部活の大会で負けてしまったけれど、チームで結託して次の大会では優勝することができた」など、一度落ち込んだけれど、何らかの理由により再びモチベーションが上がった経験はないでしょうか。モチベーションが上がった理由が具体的に何だったのか思い返してみると、何かしら頑張った経験であったり、成功したと言える経験が見つかるかもしれません。
成功体験がない人が得るための対処法5選
- ハードルが低い目標を立てる
- 小さな成功体験をつくる
- 好きなことに没頭する
- 入念に準備をする
- ひとりで取り組まない
ここまで紹介した成功体験を見つける方法を実践しても、自信を持ってアピールできる経験が見つからない学生もいるのではないでしょうか。
このような学生に向けて、これから成功体験を積むためのポイントについて解説します。短期間で実践できる方法もあるため、自分に合った方法を探しましょう。
①ハードルが低い目標を立てる
新しいことに取り組むときに高い目標を立てると、達成ができなかったり、達成できないことで挫折をしてしまったりしますよね。すると、成功をするまで継続ができずに、就活でアピールできる経験を積むことができなくなってしまいます。
このような挫折を避けるためにも、成功体験を積むために自分でハードルを上げずに取り組むことを意識しましょう。あくまでも成功した「体験」についてアピールすることが大切なので、成果の大小にこだわりすぎないことがポイントですね。
②小さな成功体験をつくる
ハードルが低い目標だけでなく、その目標を達成するまでに小さな成功体験を積むこともポイントです。小さな成功体験を積むことで、自信が生まれて継続するモチベーションになりますよね。その結果、面接で他の学生と差をつけられる成功体験を積むことができるのです。
たとえば、「留学試験に合格する」という大きな目標だけを立てるのではなく、「試験までのスケジュールを立てる」や「留学先についてリサーチする」「留学試験の面接対策をする」など小さな目標を立てましょう。そして、それぞれを着実に達成をするということです。
キャリアアドバイザー
自分にとっては小さな成功体験と感じることであっても、採用担当者からは高い評価が得られることもありますよ!
③好きなことに没頭する
成功体験を積むことを意識しすぎて、ハードルが高い目標を掲げて失敗してしまう学生も少なくありません。たとえば、インターンへ参加したものの、実力が足りずに成果が残せなかったなどがあげられます。
限られた時間の中で成果をあげるためには、好きなことに没頭することもおすすめですよ。すでに好きなことであれば、挫折をしてしまう可能性が低いため、限られた時間を有効活用しやすいです。
たとえば、趣味でピアノを習っている人であれば、練習に没頭して難曲を弾けるようになったなども成功体験になりますよね。すでに興味あることや好きなことがある学生は、より趣味に力を入れて成功体験を積みましょう。
④入念に準備をする
新しいことにチャレンジをしても、失敗をしてしまうとモチベーションが下がり挫折につながってしまいます。失敗をしないためにも、入念に準備をして新しいことにチャレンジしましょう。このときに、すでに成功している人のノウハウを学ぶことで、最短で成功することができますよ。
たとえば、英語のスピーキングに取り組むのであれば、すでに独学でスピーキングができるようになった人の実践方法をリサーチして、準備をすることで失敗を防げますよね。
ただし、準備に時間をかけすぎると、行動をするハードルが高くなってしまいます。行動するための計画をすべて立ててから実践をするのではなく、行動をしながら計画を立てたり再調整したりすることも必要なので注意しましょう。
⑤ひとりで取り組まない
就活でアピールする成功体験は、個人で取り組んだことの方が、評価されると考えている学生もいるのではないでしょうか。たしかに、個人で大きな成果を挙げていると、入社後に活躍するアピールがしやすくなるイメージがありますよね。
しかし、1人ではなく複数人あるいはチームで取り組むことで、より大きな成果を早く上げることができますよ。いくら能力があったとしても自分1人だけでおこなえる作業は限られてしまいますが、複数人で1つの目標に向かって取り組むことができれば、1人では成しえなかった成果をあげることができるでしょう。
このように成功体験を積むためには、すべてひとりで実践をするのではなく、友人や知人、チームで取り組むことおすすめです。また、企業へ入社した後は協働することがもとめられるため、協働経験をアピールすることでより高い評価が得られることもありますよ。
就活で成功体験を聞かれたとき回答のポイント5選
アピールすべき経験を整理した後は、採用担当者が理解しやすいように伝えることがポイントです。どんなに素晴らしい経験であっても、伝え方のポイントを意識しなければ、魅力が伝わらずに選考落ちになってしまう可能性もあります。
ここからは、面接で成功体験を聞かれたときに意識すべきことを5つ紹介します。
①成功体験を結論から答える
成功体験を聞かれたときには、まず質問に答えることがポイントです。つまり「成功体験は◯◯です」のように、結論から伝えましょう。結論を伝えずに具体的な説明から始めてしまうと、何をアピールしたいのか理解をすることができません。
たとえば、「大学2年生のときに、バスケットボール部でチームワークがないという課題がありました」などと説明されても、何に注目をしてエピソードを聞けば良いかがわからないですよね。先に「私の成功体験はバスケットボール部で出席率をあげたことです」と伝えることで、課題を発見する力なども評価をしてもらうことができます。
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成功体験の質問に限らず、面接で聞かれたことに対しては結論から回答するように意識しましょう。
②プロセスを具体的に語る
はじめに採用担当者が成功体験を質問する理由で解説したとおり、物事に取り組む姿勢を図っています。取り組む姿勢を知ることで、入社後に活躍ができるのかどうかが判断できるためです。つまり、成功体験のエピソードを初めて聞いた採用担当者が、取り組んでいる姿をイメージできるように説明をすることがもとめられます。
成功体験についての質問に答えるとき、成果にフォーカスする学生が多いです。しかし、説明したとおり「成果ではなくてプロセス」に焦点を当てて説明することで、採用担当者から高評価が得られますよ。
数字を使って話す
成功体験のプロセスに焦点を当てて説明をするときには、数字を使って説明することでイメージが湧きやすくなります。
数字を使わない具体例としては「積極的に取り組みました」などが挙げられますね。採用担当者によって「積極的」の定義が異なるため、具体的なイメージを伝えることができませんが、数字を使って「毎日30名の部員に自分から話しかけました」と伝えると、どの採用担当者が聞いても同じ内容を想像することができます。
このようにパーセンテージや売上、試合結果などだけでなく、できるだけ事実を数字に落とし込んで伝えるように意識しましょう。
③体験の失敗・困難について語る
成功体験をアピールするときには、「そのエピソードがなぜ成功体験なのか」を伝えられなければなりません。そのために、「成功することが困難であること」や「体験をした中で失敗したこと」について書きましょう。前者であれば「取り組む前の状態」について詳しく説明をし、後者であれば「どのように失敗をしたのか」を詳しく説明します。
たとえば、「英語学習を始める前まではTOEICスコアが400点で、目標まで300点アップする必要がありました」や「部員の説得を試みたものの8割以上のメンバーから反発されてしまいました」などです。このように伝えると、成功するまでのハードルの高さが伝わり、成功体験そのものの価値を高めることにもつながりますね。
④何を得てどのように成長したかを明確に伝える
成功体験を通じて成長をすることができますが、具体的にどのような成長を遂げたのかを採用担当者はイメージができないこともあります。そのため、成功する前の状態と成功をした後にどのような変化があったのかを具体的に伝えましょう。
たとえば、「この経験を通じてリーダーシップを発揮することだけでなく一人ひとりに寄り添うことの重要性を学びました」などです。成功したことを伝えると、入社後の仕事に活かすポジティブな印象が与えられますよ。
⑤入社後どのように活かすか伝える
成長したことを伝えることでポジティブな印象が与えられますが、具体的な仕事でどのように活かすのかイメージが湧きません。そのため、入社後にどのように仕事で活かすのかを伝えると、より仕事に前向きな姿勢がアピールできます。配属後の仕事について詳しくリサーチをして、仕事で経験をどのように活かすかを考えましょう。
たとえば、「傾聴力を活かして御社が力を入れている地方のクライアントとの信頼関係構築に役立てます」などです。このように伝えることで、入社後の仕事をリサーチしていることや、学びをきちんと仕事に活かそうとしている前向きな姿勢がアピールできますね。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
面接で成功体験を企業に伝える際は、話す内容も大事ですが、話し方も重要です。企業に好印象を与える話し方としては、まずはゆっくりはっきり話すことがあげられます。いざ面接の場となると、緊張して早口になりがちです。早口で話してしまうと、落ち着きのない印象になってしまったり、声が聞き取りづらくなってしまいます。ゆっくりと話した方が聞き取りやすいのはもちろん、自信があるような印象にすることができますよ。成功体験を話すときはなおさら、堂々としたイメージを与えたいですよね。
ほかにも、話し方に抑揚をつけると好印象を得られますよ。抑揚がないと、棒読みで話しているように聞こえてしまったり、話す内容を丸暗記しているのかと思われてしまうでしょう。また、話し方に抑揚がないと熱意が伝わりづらく「志望度が低いのではないか」と勘違いされてしまう可能性もあり、非常にもったいないです。話し方に抑揚をつけることで、企業を惹きつけやすくなり、話の内容をより魅力的に感じてもらいやすくなるでしょう。
成功体験をアピールできる自己PR例5選
ここからは、紹介したポイントを活かした成功体験を学生時代の経験別で例文を紹介します。具体的な例文を参考にすることで、ES作成をするイメージが湧きやすくなりますよ。また、すでに成功体験のESを作成している人もブラッシュアップするきっかけになります。
ここまでに紹介したポイントを、具体的にどのように活用するのかを確認しながら読み進めてくださいね。
①部活
私の学生時代の成功体験は、サッカー部で目標としていた県大会へ出場したことです。
私が所属するサッカー部は創部から10年間、地区大会で敗退していました。この現状を変えるために、練習メニューの見直しが必要であると考えました。そこで、私は部員30名へ当部の強みと弱みについてヒアリングをおこないました。
そして、強みを活かす内容と弱みを克服するメニューを考案。強みを活かす練習は部員から不要と反発がありましたが、一人ひとりと向き合い説明することで納得を得ることができ、新しい練習を取り入れた結果、地区大会を突破して県大会へ出場することができました。
この経験を活かして、自分や配属先組織の弱みを解決するだけでなく強みを伸ばす方法を考えて実践をし、自己成長と組織の成長に役立てます。
キャリア
アドバイザー
成功するためのプロセスである「部員30名にヒアリングしたこと」や「納得してもらうために説得したこと」がわかりやすく書かれている例文です。このようにくわしく書かれていると、成功するまでのプロセスが入社後に貢献するイメージが湧きやすいですね。
②サークル
私の学生時代の成功体験は、テニスサークルの出席率向上に必要な施策の考案と提案をして、30%の改善をしたことです。
私が所属するテニスサークルは、週2日の練習への出席率が40%を下回っていることが課題でした。この課題の原因を特定するために、30名のメンバーへ練習にもとめることのヒアリングをおこないました。そして、同学年での練習が多く年代を超えた練習が少なく交流がないことが原因のひとつであると考えました。そのため、年代を超えて練習をするメニューを考案して提案し、練習に取り入れるようになりました。その結果、サークルに活気が生まれて出席率は70%まで向上しました。
この経験を活かして、上司から仕事を頼まれる前にも仮説を立てて施策を検討し、組織や仕事が改善するように能動的に仕事をします。
キャリア
アドバイザー
出席率だけでなく練習の日数や人数がきちんと書かれているため、ハードルが高いことにチャレンジしたことが伝わりやすいですね。
③アルバイト
私の学生時代の成功体験は、アパレル販売のアルバイトでリピート率の向上に貢献したことです。
私のアルバイト勤務先の店舗は、他店舗に比べてリピート率が低いことが課題でした。私はリピート率が低い原因を「お客さまへの商品のおすすめが強引であること」と考えました。そのため、お客さまの話を傾聴するように意識して、自分が話す割合を会話の3割以下にしました。
その結果、リピート率が向上したという報告を社員からもらいました。また、私を直接尋ねるリピーターが10名以上にもなりました。
この経験から学んだ傾聴力の重要性を活かして、クライアントからリピートしてもらえるような良い関係性を築き事業への貢献をします。
キャリア
アドバイザー
アルバイト社員だと知ることができないデータもありますが「報告を社員からもらった」という事実を伝えることで説得力が生まれています。
④ボランティア
私の学生時代の成功体験は、児童館のボランティアで学習に向き合う児童を増やしたことです。
大学2年生のときに、児童館で児童10名の学習サポートをする2週間のボランティアへ参加しました。私がボランティアへ参加した当初は、児童は1時間の学習時間に集中することができずに遊び始めてしまいました。そこで、児童が興味を持つアニメを使った算数の練習問題を作って皆で取り組むことにしました。
その結果、2週目には児童が算数へ興味を持ち始めて「練習問題をもっと作って欲しい」という声を児童全員からもらいました。
この経験を活かして、市場のニーズを数字で捉えるだけでなく一人ひとりのユーザーと向き合い、商品開発に取り組みます。
キャリア
アドバイザー
数字化することが難しい内容ですが「練習問題をもっと作って欲しい」というセリフを書くことで、成果が出たことが伝わる例文になっています。数字にこだわらずにどのような事実を伝えると面接官がイメージが湧くかを意識することがポイントです。
⑤ゼミ
私の学生時代の成功体験は、地方創生について研究するゼミにて私が考案した「地域活性化をするための施策」が採用されたことです。
この活動は◯◯市と共同プロジェクトで、ゼミのメンバー10名がそれぞれ考案し、教授と◯◯市の職員で施策決定をするものでした。私はSWOT分析を活用して◯◯市について分析し、類似の強みがある市で成功している地方創生の施策のリサーチをおこないました。そして、◯◯市の特産品を活かして地域活性をする施策を考案しました。
その結果、◯◯市の職員から成功事例の分析に対して高い評価をいただき、プロジェクトの施策として採用されました。
この経験を活かして、自分の独自の考え方に頼らずに成功事例から学び、貴社のプロジェクト運営にも役立てたいと考えています。
キャリア
アドバイザー
このような題材では、ゼミについての説明をしてしまう学生が多いです。しかし、この例文のように伝えたい内容である「成功体験を得るまでのプロセス」をくわしく書くことがポイントですよ。伝えたい内容にフォーカスするということを、この例文を通じて学びましょう。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
成功体験を伝える際には、キャッチーな表現や単語を1文目にもってくると効果的です。企業担当者は、膨大な数のESに目を通したり、多くの学生の選考を見ています。そうした状況のなかで大切なのは、最初の段階で「話を聞いてみたい」と思ってもらえることです。1文目に企業の目を惹く表現を入れることで、ほかの学生と差をつけることができますよ。
たとえば「自分の成功体験は、コールセンターのアルバイトで営業成績1位を獲得したことです」など、具体的な数字を入れることで成功体験のイメージがつきやすくなります。また、この一言で成功体験がいったい何なのかすぐに把握できるため、企業としても続くエピソードを理解しやすくなります。数字以外にも、具体的な固有名詞や「嬉しい」「悔しい」などの感情を表すワードを入れると、よりキャッチーになりますよ。
注意点としては、誰が聞いてもわかる表現にとどめることです。あまりにも突飛なワードや表現にすると、企業側は意味が理解ができず、逆にマイナスな印象になってしまいます。印象に残りやすい表現を使いながらも、小学生でも理解できるようにすることを意識すると良いですね。
要チェック! 成功体験がない人の回答の注意点を解説
面接の質問の中で、成功体験を問われる場面もあるでしょう。マイナス評価を避けるために、必ず注意点をチェックしてくださいね。
「成功体験がない」という回答は避ける
面接までの時間がなかったり、自己分析をしても成功体験が見つからなかったりする学生がいるかもしれません。このような学生であっても「成功体験はありません」という回答は必ず避けましょう。
成功体験を質問する理由で解説しましたが、採用担当者が判断していることは「成功体験の成果の大小」ではなく、体験についてやプロセスについてです。これらのエピソードがないと、採用担当者が評価するポイントがなくなってしまうため、選考落ちの原因になってしまいます。
キャリアアドバイザー
成功体験のハードルを下げてでも必ず回答をするようにしましょう。
成功体験の嘘をつかない
成功体験としてアピールする経験で思い通りの成果がなく、事実を偽って回答したいと感じている学生もいるのではないでしょうか。しかし、事実を偽って成功体験をアピールすることは、面接でマイナス評価になるだけでなく、入社後に悪影響を与える可能性もあるため必ず避けましょう。
成功体験を偽って面接でアピールしたときに、自己PRやガクチカなどとの一貫性がなくなってしまうことがあります。すると、成功体験を偽ったことが採用担当者にバレてしまいマイナス評価になります。また、事実を偽って採用をされたとしても、配属先で過度な期待をされてミスマッチになってしまうこともあります。
キャリアアドバイザー
面接だけでなく入社後にも悪影響があるため、必ず等身大としての自分をアピールしましょう。
受験を成功体験にしない
成功体験のハードルを下げて考え、大学受験を成功体験としてアピールしようと考える学生もいますよね。しかし、大学受験はすべての就活生が経験をしているため、差別化できずアピールにつながらないため避ける方がおすすめです。
また、大学受験を成功体験としてアピールしてしまうと、学生時代に何にも取り組んでいないと判断されてしまいます。すると、入社後に活躍できるイメージが湧かずに選考落ちになってしまいます。
キャリアアドバイザー
成功体験をアピールするときには、できるだけ学生期間中に取り組んだ経験を選びましょう。
成功体験がない就活生はハードルを下げて考えるのがベスト!
成功体験をアピールするときに大切なことは、自分の基準で成功かどうかを判断することではなく、採用担当者がもとめる回答をすることです。
もちろん、大会での優勝経験などの成果はインパクトもあり魅力的ではありますが、企業が知りたいのは成功体験までのプロセスで何を経験したのか、そしてどのような人柄であるのかになります。
成功体験に関する考え方は、就活時だけでなく社会人になった時にも必要な考え方になります。「成功体験をつくる」や「成功体験を考える」という経験をとおして、今後のキャリアアップに役立てましょう。
企業は自社の風土とマッチングする経験がないか、さまざまな角度から探るために質問をするという目的があります。