面接で失敗談を聞かれたら? 種類別のアピールポイントを解説

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目次

  1. 失敗談は伝え方次第でさまざまなアピールができる
  2. まずは企業が失敗談を尋ねる理由を知ろう
  3. 何を失敗と捉えるのか
  4. 失敗をどう対処するのか
  5. 失敗から何を学んだのか
  6. 押さえておきたい意味の違い! 失敗と挫折で求める意図は異なる
  7. 失敗と挫折では企業が知りたいことが異なる
  8. 失敗談を話す際の構成を把握してアピールしよう
  9. 失敗の内容を伝える
  10. 失敗の背景や原因
  11. 失敗に対して考えたことや行動
  12. 失敗から学んだ内容
  13. 企業での生かし方
  14. アピールしたいスキル別の失敗談を例文付きで解説
  15. 向上心・努力家
  16. 協調性・コミュニケーション力
  17. 慎重さ・几帳面さ
  18. 好奇心旺盛さ・実行力
  19. 失敗が思いつかない場合の3つの対処法
  20. ①成功経験を考える
  21. ②自分の一週間を振り返ってみる
  22. ③周囲の人から指摘してもらう
  23. これだけは気を付けたい! NGな失敗談
  24. レベルの低い失敗
  25. ウケ狙いの失敗
  26. 取り返しのつかない失敗
  27. 同じ失敗を繰り返してしまう
  28. 企業が聞きたいことを理解してうまく自分をアピールしよう

失敗談は伝え方次第でさまざまなアピールができる

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「どのように失敗談をアピールすればいいのかわかりません」
「失敗談ってありませんって答えてもいいですか?」

と相談に訪れる就活生も多く、企業側の意図を理解できずに回答に戸惑う人も多くいます。失敗にはネガティブなイメージがつきものですが、答え方次第で面接官にポジティブに自分をアピールすることができます。逆に、伝え方を間違うと「失敗をうまく生かせていないのかな」などとマイナスな印象を与えてしまうかもしれません。

まずは企業が失敗談をたずねる意図を理解して、失敗談をどのようにアピールするか考えていきましょう。また業界や職種ごとに重視する評価ポイントは違うので、アピールしたいスキルをうまく伝えるメゾットも紹介します。

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まずは企業が失敗談を尋ねる理由を知ろう

企業には学生に「企業で長く働いてほしい」「活躍してほしい」という思いがあります。その条件の一つである価値観や方向性が自社とマッチしているのかを知りたいという背景があり、面接で質問をしています。その中でも企業は失敗談を知ることで、学生から何を知りたいと考えているのでしょうか。

以下では失敗談を通して、企業が特に知りたいと思っていることを解説します。

何を失敗と捉えるのか

企業はまず、失敗談の中でどのような失敗を選ぶか知りたいと思っています。「どのようなものを失敗と捉えているのだろうか」「その失敗に至った状況や原因をどのように分析するのか」という点を把握したいと思っています。

ビジネスの現場では、自分で課題を発見する力も重要視されます。上司や企業から仕事を振られるだけでなく、何が課題であり原因を分析することで新たなビジネスの可能性を生んだり、効率的な事業展開ができるからです。誰もが課題と思わないようなことに対し、課題意識を持てる鋭い視点を持った人は重宝されます。

企業は失敗の傾向も知りたい

企業にとってはその学生の失敗の傾向も気になるところ。その企業で絶対に避けたいと考えている失敗につながらないかどうかを判断したいという意図もあります。たとえば、鉄道会社においては電車の正常な運行のため時間を厳守するということは絶対でしょう。

一方ベンチャー企業では、スピード感をもって業務に取り組むことが重視されます。だからこそ、ケアレスミスのような失敗をものともせずに事業に取り組む人材が求められます。このように、企業や業界ごとで許容される失敗が変わってくるため、失敗の傾向を探っておく必要があるのです。

失敗をどう対処するのか

失敗への向き合い方や対処の仕方は人それぞれです。失敗と真正面から向き合いとことん反省する人もいれば、ずるずるとひきずらずに頭をリセットして切り替える人もいます。対処の仕方も、自力でなんとかする人もいれば周りの力を借りる人もいるでしょう。

失敗の向き合い方や対処方法などから人間性や思考を測ることで、その学生が社風などに合うか判断したり、入社後の働き方をイメージしたりしています

失敗から何を学んだのか

企業がとりわけ重要視するのは、失敗を通じて学びを得ようとする姿勢です。失敗は上手に対処ができればそれで終わりというわけではありません。そこから何を学び、どう自分の成長につなげているかが大切です。

また、失敗から何かを学ぼうとする姿勢は向上心が高いと捉えられます。新卒の採用では就職してからの成長力が重視されているために、向上心の高さや成長意欲があることを示すのは非常に大切です。

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「失敗の原因がどこにあるか」も押さえておきたいポイント

上述した内容以外に失敗談をたずねる理由としては「失敗の原因をどこと捉えているか」を知りたいという意図があります。人によって物事の成功や失敗の捉え方はさまざまです。

「なぜ失敗したか」という問いに対しての回答が「自分自身にあると捉えているのか、外部の環境にあると捉えているのか」によって大きく評価が分かれます。こういった場合、外部要因を理由にしてしまうと「仕事での失敗を外部要因のせいにしてしまう」可能性が高いと判断されてしまい、マイナス評価につながってしまいます.

できるだけ、自分のコントロールできる範囲で自分の言動などに改善すべき点はなかったかを考えて回答するようにしましょう。

押さえておきたい意味の違い! 失敗と挫折で求める意図は異なる

面接では、「失敗談」「挫折経験」をそれぞれ聞かれる場合がありますが、その違いがわからない就活生も多いのではないでしょうか。失敗と挫折では意味は似ていますが、企業が知りたい意図は異なる場合があるので、注意が必要です。

失敗と挫折では企業が知りたいことが異なる

たとえば、「野球の大会直前に肘を怪我してしまった」というエピソードを失敗と呼ぶのは不自然ですよね。一方、挫折と考えるのは自然に感じます。「財布を落とした」というエピソードはどうでしょうか。挫折と言うのは少し大げさに感じませんか? このように長期間向き合い、悩み、そして乗り越えたものが挫折で、それに比べて悩みの度合いが軽めで短期間のものが失敗といえます。

挫折経験では、その深刻な経験から立ち直り、どう乗り越えたかという大きな課題に対する向き合いを主に知りたいと思っています。失敗談ではその失敗をもとに自分が起こしやすい失敗の傾向などをつかみ改善ができるか、自己解決力などを測っています。使い分けている企業に対しては、上記のことを踏まえてエピソードを作成しましょう。

一方で、就活では失敗談と挫折経験を厳密に区別せずに質問されることがあります。違和感がなければ、同じ回答を使用してかまいません。

ただ、挫折経験をあえて聞かれたときのために準備をしようとしたら、挫折経験が思いつかないという人もいるでしょう。そんな人が面接を突破するための方法をこちらの記事で解説しているので、ぜひチェックしておきましょう。

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失敗談を話す際の構成を把握してアピールしよう

失敗談の構成

失敗談をたずねることで企業が知りたいことはわかりましたね。失敗談は、自分の失敗を伝えるというネガティブな要素を含む質問です。だからこそエピソードの中でポジティブに自分をアピールしていく必要があります。

では、実際に面接では企業の知りたいことをどのようにアピールすると良いのでしょうか。面接官に好印象を与えるために、ポイントを押さえた失敗談の構成をお伝えします。

失敗の内容を伝える

まずはどのような失敗であるかを端的に伝える必要があります。以下の例文を見てみましょう。面接官にとっては「結局何が失敗談だったの」と思いながら話を聞くことになります。

例文

学生時代に野球部に所属しており、4年に進級した時に4番を任されました。チームの中で最も打率が良く、全員一致での指名でした。その期待に対し非常にやる気が上がったものの、同時にプレッシャーも感じてしまい、その後の試合からまったく打てなくなってしまいました。レギュラーいち打率の悪い自分が4番という立場にいるのは非常にみじめで恥ずかしく、同時に悔しくもありましたが、ここで逃げるわけにはいかないと一念発起し、地道に努力を重ねました。

失敗を正しく捉えられずに対策や行動をしている印象を受けてしまいますよね。まずは一文程度で何が失敗かを伝えましょう。

失敗の背景や原因

次に、その失敗の背景や原因を伝えましょう。失敗の内容だけを話すのでは、この話がただのネガティブなものになってしまいます。企業がこの質問で知りたいのは、その人の失敗エピソードではありませんよね

失敗の背景や原因を分析したうえで、「なぜそのような失敗が起こってしまったのか」「失敗の原因をどのように捉えているのか」をわかりやすく伝えましょう。失敗の原因をしっかり理解して伝えることができなければ、その後の対策の方法も伝わりづらいですよね。

説得力を持たせるには自己分析が必須

失敗の背景や原因を正しく理解するためには、その失敗について事前に掘り下げて考えておく必要があります。そのために重要になるのが自己分析です。

自己分析をしておけば、面接官に自分の分析力をアピールすることもできますよ。

自己分析の方法をもっと知りたい人は以下の記事を確認してみてください。

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こちらの記事では自分史を活用した自己分析の方法について解説しているので参考にしてくださいね。

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失敗に対して考えたことや行動

失敗したときの感情やそのとき考えたことを伝えられると、より人柄が伝わります。その失敗をひたすら反省する人もいれば、すぐに切り替えて前に向かう人など失敗に対して考えることは人それぞれです。その点に言及することで、あなたという人をより理解してもらうことができます。

次にその失敗をどう対処したのかを伝えましょう。そのときに注意したいのが、企業や業界によって重視されるポイントが異なるということです。たとえばチーム力を重視する企業であれば、仲間と協力して失敗を対処したエピソードを選ぶと評価は高まりますよね。個人の努力を重視する企業には、自力で対処をした実行力あるエピソードでアピールしましょう。

それぞれの企業の特性に応じて、アピールするべきところを使い分けることが大切です。

失敗から学んだ内容

失敗から学んだことがあると伝えることで、まずは学ぶという姿勢やその意欲をアピールすることができます。失敗を成長に貪欲に変えようとする人は成長意欲があるという高評価にもつながりますよね

自分がその失敗を通じて何を学んだのかを具体的に伝えましょう。その中で、自分の成長の結果、周りに何か良い影響をもたらすことができたという話があればそれも併せて伝えられるとより良いですね。

企業での生かし方

最後に、その失敗での学びをどのように企業に役立てるかをアピールしましょう。失敗談はあくまでも自分のアピールの場ですから、最終的に企業においてどのように役立てることができるかを伝えることが重要です

せっかく失敗から学びを得たのだから、学んだことをその企業でどう生かしていくのか、入社後に自分が働くイメージをしてもらえるように話しましょう。その企業の仕事内容を絡ませながら、できるだけ具体的に伝えられるとより良いですね。

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吉田 実遊

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失敗の原因と改善策に整合性をつけて話しましょう

失敗談のエピソードに関しては、基本的にはどんなものでも学びがあれば良いでしょう。まずは「原因特定」をし、「今後、どのように行動をして改善したいと思ったのか」という要点を押さえます。そこからの学びは再現性のある内容にすることが重要です。少し抽象度を上げて、全く同じシチュエーションでなくても活かせるような学びとしてまとめると仕事との紐付けもしやすくなりますよ。

改善策を書く時に注意しておきたいことは、具体的なアクションに落とし込むことができているかです。「意識しました」「気をつけました」は大事なことですが、それだけだと改善内容に具体性がなく、説得力がやや弱くなってしまいます。小さいことでもいいのでどんなアクションをとったのかを企業に伝えられると良いですね。

アピールしたいスキル別の失敗談を例文付きで解説

業界や企業によって評価する点は変わってくるので、業界や企業が求めるスキルを理解したうえで、アピールポイントを考える必要があります。アピールできるスキルやポイントを実際の業界や職種にあてはめて一つずつ解説していくので、自分の経験ならどのようにアピールできるのかを考えながら読み進めてください。

ただし、必ずしもこの仕事だからこのアピールポイントを使用しなければならない、というわけではありません。あくまでも参考として考えるようにしてくださいね。

塩田 健斗

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企業で評価されることと自分のスキルを照らし合わせよう

自分が志望する企業がどういったスキルを求めているか考えるときには、その企業で「活躍する人物像」から考えるようにしましょう。たとえば営業職においては「売上という目標達成」が評価につながります。そうすると、目標を達成することに対して向上心を持って取り組める人が活躍することが想定されますよね。

客先常駐のシステムエンジニアならば、技術者としてできる業務の幅が広ければ広いほど貴重な人材として扱われるので、新しい言語などを学び、実践で使えることがクライアントや自社からの評価につながります。

このように「求める人物像」や「会社のビジネスモデル」などから活躍する社員像を仮説立てすると紐付けやすくなります!

向上心・努力家

失敗の原因改善に向けてひたむきに努力を重ねることができることは、向上心の高さ、継続力などをアピールすることができます。失敗に対して真摯に対応することで、スキルアップにつながったエピソードであれば、向上心をより強力にアピールできますよね。

このようなスキルは、ベンチャー企業には最も大切なスキルの一つです。ベンチャー企業とは新たなサービスや商品を開発している企業で、スピード感があり常に成長し続けていることが特徴の企業です。仕事に対し熱く取り組める人が求められているため、向上心のようなスキルは強くアピールできます。

逆に、決まった仕事をいかに効率よくこなすかというような職種には向いていません。そういった仕事では、向上心などよりも効率や正確性などのスキルのほうが求められているからです。

ベンチャー企業についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事を読んでみてください。

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例文

高校生のときに所属していた吹奏楽部で、ある地域の音楽祭に参加したとき、全員の音が揃う大切な場面で音を外してしまいました。練習ではめったに外すことがない箇所だったので、あまり注視して練習を行っていなかったのが原因です。

悔しさや申し訳なさで非常に落ち込みました。しかしこの曲はその後控えているコンクールでも披露する曲だったので、そこでは絶対に成功させるという目標を決めて練習に励みました。その失敗した箇所を重点的に練習したことはもちろんですが、今回はどこかの箇所に力を入れすぎてしまったことで起こった失敗だったので、先輩に協力してもらい毎日ランダムでどこかの箇所を聞いてもらうという練習方法を取り入れました。そうすることで曲全体をまんべんなく練習することができ、ミスを減らすことができました。目標としていたコンクールでもミスなく演奏を終えることができました。

この経験を通じて、自分のしてきた努力は必ず結果となって表れるということを学びました。御社に入社しても、努力をし続けて目標を達成していきたいと考えています。

失敗そのものや失敗の原因、その時何を感じてどう対処したのか。そしてその失敗から学んだことと今後就職後の姿勢まですべてが盛り込まれており、企業の質問した意図に沿っていると言えるでしょう。失敗してもしっかりと対処方法を考え、努力を重ねることができるという向上心の強さが伝わります。

また、同じ失敗を繰り返さないような工夫もわかるので、失敗を分析する力があるとアピールできるのに加えて、面接官にこの学生は同じ失敗を重ねることはないだろうと思わせることもできますね。

さらに、努力家ということをアピールする方法はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

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協調性・コミュニケーション力

人間関係の構築やチームでの活動などの中で起こった失敗からは、協調性やコミュニケーション能力などをアピールすることができます。このようなスキルを面接でアピールする場合は、その企業の社風や環境を必ず確認しておきましょう。

チームで働くことが多い企業や人と話すことが主となる接客業においては非常に有効なアピールポイントとなります

協調性をよりアピールしたい人は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。

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例文

学生時代に部長を努めていた野球部で、部員の退部が相次いだことがあります。試合で優勝することばかりを考えすぎて、部員の苦労や努力を肯定せずに否定ばかりしてしまい、部員からの信頼を失ってしまったことが原因です。

そこで、部員との信頼関係構築のために一人ひとりとコミュニケーションを取ろうと心がけました。通常の会話はもちろん、部員一人ひとりと一対一で話す機会を週に一度設けたことで、彼らのことを理解できるようになりました。

これにより、みんなが自分に言えていなかった要望や自分自身の改善点を知ることができ、信頼関係を築くことができたと感じています。結果、試合ではチームワークを発揮して優勝することができました。自分はこの経験から、周りとコミュニケーションを取ることの大切さを学びました。周りの意見を聞くことは、自分の為にも、また組織の向上にもつながるのだと身をもって実感しました。

御社は、チームワークを大切にする企業だと考えております。私のこの経験を生かして、仲間と積極的にコミュニケーションを取ることでチームの力を向上させ、チームや部署、そして御社の成長に貢献していきたいです。

コミュニケーションの大切さがよく伝わるエピソードです。失敗の理由が具体的に、失敗から自分自身の成長があったことに加えて、周りにも変化をもたらすことができたということがわかるのも非常に良いポイントです。

仲間へ働きかける力のアピールにもつながっています。面接官には、自社のチームで働いている将来像に加えて、将来的にチームのリーダーとして動いている姿も想像させることができるでしょう。

慎重さ・几帳面さ

防げたはずの失敗やケアレスミス、気配りなどが足りずに起こった失敗への対応からは、慎重さや几帳面さがアピールできます。ほかの失敗例に比べて小さな失敗な分、少しマイナスな印象を感じるかもしれません。しかしその経験から準備や確認作業を行うなどの細かな配慮をすることの大切さを伝えられると、慎重さや几帳面さをアピールすることができます。

慎重さや几帳面さをアピールできる職種には、技術職や経理職があります。几帳面な人や慎重な人は何事にも手を抜かずに丁寧に仕事をすることができます。それは、品質が求められる技術職には必要なスキルです。また、経理職は数字を正しく入力したり確認したり、また間違いを見つけたりする仕事です。ここでは精度が最も大切になるため、こちらも几帳面さをアピールすることが有効な職業でしょう。

慎重さのアピール方法については、以下の記事でさらに詳しく説明しています。この記事と併せて読んでみると良いですよ。

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例文

学生時代のアルバイトで、閉店の際にレジの鍵を閉め忘れてしまったことがあります。閉店作業が一つのルーティンワークになってしまっており、確認を怠っていたことが原因でした。それを機に自分を振り返ってみると、そのほかにも細かなミスをしばしば起こしていたことに気づきました。

そのため今後はこのようなミスは一切なくそうと考え、ミスをしやすい箇所を書き起こしたチェックリストを作成しました。自分が閉店作業をするときは必ずそのチェックリストを使用して、すべての作業を完璧に行うようにしたところ、自分のミスを改善することができました。またその取り組みを店長に評価され、チェックリストはお店に導入されることになり、今はアルバイト全員が閉店時にはこのチェックリストを使うようになりました。

その失敗を真摯に受け止めてしっかりとした対処方法を考えそして実行に移せている、というのが伝えられておりとても良いですね。対処方法も具体的です。そして失敗からの学びを、どのように仕事に活かしていくのかが明言されているので、面接官に入社後のイメージを持たせやすいでしょう。

アルバイトでの学びを話す際にはこちらの記事も参考にしてみてください。

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好奇心旺盛さ・実行力

 新しいことを始めたり、難しいことに挑戦した時に起こった失敗からは、好奇心旺盛さや実行力をアピールできます。たとえば全国優勝を目指して努力をしたが結果が出なかった、などがこれにあたります。

はじめてのことやレベルの高いことに取り組むにあたって、失敗をしない人はめったにいません。失敗をおそれずチャレンジをしたというエピソードそのものが非常に好印象です。新しいことに積極的に取り組む行動力や好奇心旺盛さをアピールしましょう。

例文

高校生の時に、部活で全国優勝を掲げて練習に取り組んだもののかなわなかったことです。高校1年のときにできたばかりの野球部で、部員が12人ほどしかいませんでした。しかしやるからには高い目標を持って取り組みたいという部員全員の総意で、全国優勝を目標に掲げ日々練習に取り組みました。しかし結果は地区ベスト8どまりで目標は達成できず、虚しさが残りました。

当時は正直目標設定が高すぎたのではないかと悩みもしましたが、今あの頃を振り返ると、あの目標があったからこそ部員全員が団結でき、部活に真剣に取り組めることができたのだと思うようになりました。今はあの時の目標を後悔してはいません。今後の御社での仕事にも、この積極性や行動力を忘れずに取り組んでいきたいです。

難しいことに挑戦して、それがかなわなかったというエピソードです。失敗の内容が具体的で、そのときの感情もよくわかります。挑戦したことを後悔しておらず、これからも積極的に行動していくと考えている点がとても良いですね。面接官に、就職後もさまざまなことに前向きに取り組んでくれるだろうと思わせることができるでしょう。

好奇心旺盛な面を効果的にアピールする方法はこちらでも例文付きで紹介しています。

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失敗が思いつかない場合の3つの対処法

失敗が思いつかない場合

就活生の中には失敗談が思いつかないと悩む人もいることでしょう。もしかすると「失敗」をとても大きなものでなくてはならないと考えていたり、自分の失敗に気づけていないのかもしれません。失敗談が思いつかない場合の良い対処法を確認しましょう。

①成功経験を考える

失敗経験が思いつかないなら、逆に自分の成功経験について考えてみましょう。その物事を成功させる道のりの中で、何かにつまずいたことはありませんでしたか。失敗を、失敗ではなくて成功までの道のりにある過程の一つだったと捉えているかもしれません

その場合は、失敗をネガティブな経験ではなく学びや成長の機会と考えて努力への原動力にしてきたとして伝えましょう。自分の失敗をポジティブに捉えられる前向きな姿勢は、面接官に強く好印象を与えられます。

②自分の一週間を振り返ってみる

「失敗」を、何か大きなエピソードでなければならないと考えているかもしれません。部活やアルバイトなどの経験から起こるものだけが失敗ではないのです。「財布を落とした」「携帯電話を失くした」などの身近なことでも一つの失敗です。

たとえばまずは直近の一週間を振り返ってみましょう。何か、「これをやり忘れたな」「間違ってこんなことをしてしまったな」というようなことはないでしょうか。そのように考えていくと、「自分は細かな物事を忘れてしまうことが多いのかもしれない」など、自分自身の傾向がつかめていくのではないでしょうか。するとその傾向をもとに、過去の失敗談が思い浮かぶかもしれません。

39点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しよう!

やみくもに面接を受ける前に、自分の面接力を知っておくことが大切です。

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③周囲の人から指摘してもらう

自分自身で振り返ってみて見つからなければ、他人に自分のことを聞いてみましょう。両親などの家族や部活やサークルの先輩・同期、アルバイト先の上司、大学の先生など、自分の身の回りの人たちにたずねることで失敗を自覚することもできます。

人はできるだけ自分の失敗を認めたくないものですし、自分でも無意識に「あれは失敗ではない」と思っていたものが、実は失敗だったという場合もあります。そのためにも、自分で失敗が見つからなければまわりから指摘してもらうのも一つの手です

これだけは気を付けたい! NGな失敗談

ここまでの具体的なエピソードやアピールポイントがかたまってきた人も多いのではないでしょうか。しかし、失敗談であればなんでも良いというわけではまったくありません。

以下で例として挙げているような失敗談は逆に印象を悪くしてしまうので注意しましょう。就活において使用できる失敗談とは、その失敗を糧にして自分の成長につなげたり、何かしらの学びを得たりしたものです。

レベルの低い失敗

「寝坊による遅刻が多く、大学の単位を落としてしまった」「お酒を飲みすぎてしまい、周囲の人に迷惑をかけてしまった」など、自分の成長につながらないどころか、自己管理ができていないなどと判断され、自分の評価を下げてしまう可能性があります。そのような失敗は失敗談として使ってはいけません。

ウケ狙いの失敗

面接官を笑わせるために失敗談を話すのではありません。先ほどから説明しているように失敗談は企業の求めるスキルをアピールすることです。逆に、「企業から求められていることがわかっていない」とマイナスな評価をされてしまう可能性があります。

取り返しのつかない失敗

「人から借りたものを壊してしまった」「周りの人を傷つけてしまった」など人からの信頼を失った場合のほか、「交通事故を起こしてしまった」などあまりに深刻な場合は、エピソードそのものがマイナスの印象をあたえてしまうことがあります。もちろん必ずNGというわけではなりませんが、どのように反省して改善したのかをより強力にアピールする必要があります。

同じ失敗を繰り返してしまう

失敗を繰り返してしまうのは、「失敗から学びを得られていない」「改善ができていない」ということになります。入社後もまた同じ失敗を繰り返してしまうのではないかと思われてしまい、企業からの信用を失ってしまう可能性があります。

企業が聞きたいことを理解してうまく自分をアピールしよう

失敗談はネガティブな話のように捉えられがちですが、ほかの質問などと同じく、ポジティブに自分をアピールできる質問です。失敗の捉え方や対処の仕方、そして失敗からの学びの姿勢や学んだ内容を具体的に伝え、面接官にアピールする必要があります。

しかし、業界や職種によって有効なアピールポイントが違ってくるため、評価されているポイントを知らないままアピールをしても高評価は得られません。自分のアピールポイントを把握し効果的に伝えることで、自分を採用するべきと企業に感じてもらえるようにしましょう。失敗談からも自分をアピールできることはたくさんありますので、上手にアピールして内定につなげていきましょう。

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