目次
- 会社全体を考える! 経営企画は企業の将来を左右する重要なポジション
- 経営企画とはどんな役割がある?
- 役割①企業の経営のかじ取りをおこなう
- 役割②さまざまな施策から企業を成長させる
- より詳しく解説! 経営企画の仕事内容
- 情報収集と分析:自社と競合他社の状況を把握する
- 中期経営計画の策定:分析結果を元に現状を解決する方法を考える
- 新規事業戦略の立案・実行:課題を解決するための具体策を実行する
- その他 :法務や広報など
- 経営企画と事業企画との違いについて確認しよう
- 経営企画の仕事をするために必要なスキル
- 財務や経理の知識
- 情報を収集し分析する能力
- 論理的思考力
- 意思決定・判断力
- コミュニケーション・調整力
- 学生でも挑戦できる! 経営企画の仕事で役立つ資格
- 日商簿記
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 中小企業診断士
- 経営企画はどんな企業・部署で活躍している?
- 企業の経営企画部門
- 経営コンサルタント会社
- 税理士法人
- 新卒必見! 経営企画職を目指すために押さえておくべきポイント
- ①経営企画の部署がない企業もあることを理解しておく
- ②新卒ですぐに経営企画職に就くのは難しい
- ③現場で成果を上げることが大切になる
- 知っておこう! 経営企画のやりがいと大変なところ
- やりがい①企業の将来を左右する責任の大きな仕事ができる
- やりがい②優秀な人材と一緒に働ける
- 大変なところ①プレッシャーが大きい
- 大変なところ②経営層と現場の板挟みになることがある
- 経営企画とは何か知りたい就活生からのよくある質問に回答!
- 経営企画の仕事を目指すなら今からキャリアパスを考えておこう
会社全体を考える! 経営企画は企業の将来を左右する重要なポジション
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。経営企画の仕事に興味を持っている就活生から、
「経営企画とは、具体的に何をする仕事なのでしょうか?」
「新卒でも目指せるのでしょうか?」
といった相談を受けることがよくあります。経営企画は、研究開発や営業職などと比べると学生が仕事内容をイメージしにくい職種のひとつです。商品企画や営業企画といった他の企画職と混同している人も多いでしょう。
今回は経営企画の仕事内容や必要なスキル、目指すための方法を紹介していきます。どのようなキャリアパスを描けば経営企画の仕事に就けるのかを知り、そのための準備を進めましょう。
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経営企画とはどんな役割がある?
- 役割①企業の経営のかじ取りをおこなう
- 役割②さまざまな施策から企業を成長させる
就活生
山田太郎
経営企画といわれてもイメージしにくいですよね。経営企画は、企業の経営を左右する、いわば心臓部のような役割を持つ職種なんですよ。
ここでは、企業における経営企画の役割を詳しく説明していきます。まずは企業のなかでどんな立ち位置で仕事をおこなう職種なのかを理解してきましょう。
役割①企業の経営のかじ取りをおこなう
経営企画は、その名の通り「経営」に関する業務をおこなう職種で、企業のかじ取り的な役割を担います。企業として今後何を目指すのか、明確なゴールを設定し、中長期的な戦略を練ることが主な仕事です。
具体例的に説明すると、ある企業が販売している自社商品が、ライバル企業の新商品の発売により売り上げが落ちてしまった場合、「自社商品の値段をライバル企業より安くしよう」「他の競合他社と手を組もう」といった解決策を考え、実行するのが経営企画職です。
経営企画職は、数ある職種の中でも経営陣に近く、花形とも言われるポジションです。高いスキルを持つ人が配属されることが多いため、一般的には将来的な出世も期待される部署とされています。
役割②さまざまな施策から企業を成長させる
経営企画は経営陣の意向を汲み取りながら、企業をより良くするための解決策を考えたり実行したりする仕事ですが、経営企画の役割は企業の利益を安定させることだけではありません。利益を上げること以外の視点からも企業を成長させる役割も担っています。
たとえば、コンプライアンスや労働環境に問題があったり不祥事を起こしたりすれば、長期的な成長は見込めません。そのため、社内ルールなどを定め、組織や社員を守ることも、企業の成長には不可欠であるため、経営企画の重要な役割の1つとなります。
キャリアアドバイザー
企業によっては、広報や庶務などの業務をおこなうこともありますよ。
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より詳しく解説! 経営企画の仕事内容
「経営」というワードから難しいイメージを持つこともあるでしょう。しかし、経営企画に興味を持っているのであれば、最低限仕事内容は知っておきたいところです。
そこで次に、経営企画の仕事内容をより詳しく解説します。具体例を交えながらシンプルに説明するので、興味を持っている人はぜひ参考にしてくださいね。
情報収集と分析:自社と競合他社の状況を把握する
企業は人や物、金といった限られた資源の中で、他社に打ち勝つための戦略を考えなければなりません。
そのためにまず必要なのは、自社の状況や課題、業界の動向などを把握することです。経営企画では、予算や売上、利益といった業績はもちろん、組織体制や社内リソース、市場調査なども踏まえて、現状の把握に取り組みます。競合他社の情報やトレンド、顧客ニーズといった市場調査もおこないます。
キャリアアドバイザー
経営企画に必要な情報は、非常に膨大で多岐に渡ります。簡単に手に入らないことも多いため、場合によっては調査会社に依頼することもありますよ。
中期経営計画の策定:分析結果を元に現状を解決する方法を考える
情報収集と分析をおこなったら、その結果をもとに企業全体がより成長できる方法を考えます。具体的には、新規事業の立ち上げ、既存事業への追加投資、社内プロジェクトの立案、組織再編などです。
このとき重要なのは、今後どのような企業を目指すのか、時代の変化にどう対応していくのかといった認識を経営陣と共有することです。最終的な意思決定を下すのは経営陣であるため、プレゼンテーション能力や根回し力などサポート役としての高いスキルももとめられます。
また、経営企画は経営陣と社員との架け橋のような存在でもあります。経営陣の意向を社員に伝えるだけでなく、現場の声も汲み取って企業全体として利益が出るように調整することも大切な仕事のひとつといえますね。
新規事業戦略の立案・実行:課題を解決するための具体策を実行する
経営戦略を考えたら、経営層とすり合わせをしつつ、計画の実現に向けた具体策を実行に移します。
たとえば、新規事業をおこなうにあたって必要な予算や人員の調整、既存事業への追加投資などをおこないます。この際、各部署に指示を出して施策を実行してもらい、その結果をもとに再度PDCA(計画・実行・点検・改善)を繰り返していきます。
また、企業によっては他社との業務提携やM&A(合併、買収)をおこなう場合もあります。M&A成立後には、PMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)といって統合効果を最大化するためのプロセスも担うこともあるでしょう。
その他 :法務や広報など
経営企画では、予算や利益などお金に関することだけでなく、法務として企業イメージを守るための業務を担当することもあります。社員による不祥事や不正、業務上の事故などは企業イメージの悪化につながるため、法令順守が適切におこなわれているか、適切な労務状況であるかなどガバナンス面のチェックや社内周知をおこないます。
また、経営企画は広報としての役割も担っています。広報とは、自社の商品や事業方針を社会にアピールして、共感を得るための仕事です。分析データをもとに最適な情報発信をしていく必要があるため、経営企画部がおこなうケースも多いのです。
キャリアアドバイザー
企業が抱える課題によって変わるケースが多いため、役割が明確ではないことも経営企画の特徴です。具体的な仕事内容は企業によって異なるため、あくまで一般的なものとして理解しておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる
経営企画職は企業の将来を支える重要な職種の1つであり、業務内容も多岐にわたるため幅広い知識やスキルも必要になります。経営企画職を目指すのであれば、今から業務に役立つ知識やスキルを身につけるために、コツコツ勉強をすることをおすすめしますよ。
たとえば競合他社の動向や自社の現状などさまざまな情報の収集・分析をする際はマーケティングの知識が役立ちます。財務会計知識、経営学、マネジメント、法務の知識も欠かせません。経営学部、法学部、商学部、経済学部の学生なら大学で学んだことも役立てることができますね。
また経営会議を運営する際にはプレゼンテーション能力が、経営陣への提案や現場の社員への交渉や説得の際には高いコミュニケーション能力や交渉力が必要とされます。さらに今後グローバルな事業展開を目指している企業であれば、英語力や拠点となる国の言語を身につけておくといいでしょう。
もちろん学生のうちにすべての知識やスキルを身に着ける必要はありません。入社後に経験を積みながら書籍や研修、eラーニングで学ぶこともできるので、焦らずに少しずつ勉強を進めましょう。
経営企画と事業企画との違いについて確認しよう
経営企画と似た言葉に「事業企画」がありますが、これらを混同している就活生は少なくありません。しかし実は、経営企画と事業企画は役割の異なる職種です。企業全体を軸とするか、事業を軸とするか、といった違いがあります。
- 1つの事業を軸として、収益を上げるための方法を中長期的視点で考える職種。売上が期待できる商品の企画(商品企画)や販売方法の企画など。(営業企画)
経営企画は、企業全体の方向性を決める職種ですが、事業企画はより商品や営業に特化した企画をおこなう職種となります。つまり、企業全体の成長を担うのが経営企画、商品を作ったり売ったりして利益を得る方法を考えるのが事業企画と言えますね。
事業企画の仕事内容をもっと詳しく知りたい人はこちらも読んでみてくださいね。
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経営企画の仕事をするために必要なスキル
経営企画に限ったことではありませんが、仕事には向き・不向きがあるものです。もし経営企画の仕事が自分に向いていなかった場合、業務がうまく進まず、苦痛を感じる時間が多くなってしまうでしょう。
そこで次に、経営企画の仕事をするために必要なスキルを紹介します。もとめられる知識や適性を知って、改めてやりたい仕事なのかを考えてみましょう。
財務や経理の知識
経営企画の仕事においてまず大切なのは、財務や経理といったお金の管理に関する知識です。企業を成長させるための戦略を練る際は、自社の経営状態を把握し、効率的に予算を組んで資産を保てるよう考慮しなければなりません。そのため、貸借対照表や損益計算書といった財務諸表を読み取る力や税務関連の知識がもとめられます。
ただし、企業を成長させる方法を考えるためには、財務や経理以外にも幅広い知識が必要です。法務や労務、マーケティングといった企業活動に必要な知識を持っておくと、活躍の場が広がるでしょう。未知の分野に対して、抵抗なく勉強する姿勢が大切です。
情報を収集し分析する能力
経営企画の仕事には自社の業績や競合他社の状況、市場の動向など多くの情報を集めるプロセスが含まれます。そして、集めた情報から必要なデータをピックアップし分析しなければなりません。そのため、高い情報収集力や分析力がもとめられます。
もし誤った分析をしてしまった場合、的外れな結論に至ってしまい企業の業績やイメージを大きく損なってしまう可能性があります。正しい判断をして企業や社員を守るためにも、多くの情報を集め適切なデータを導く能力が重要と言えるでしょう。
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論理的思考力
経営企画の仕事には、物事を筋道立てて考える力、すなわち論理的思考力がもとめられます。経営戦略を策定・実行するには根拠となるデータや実際の事例に基づき課題に対する解決策を立案することが必要であるため、数字やデータ分析に強く、論理的に物事を考えられる人が向いているといえるでしょう。
また、将来的な見通しを経営陣に提案したり他部署と協力したりする機会も多いため、複雑なことをシンプルに、わかりやすく説明する力ももとめられます。論理的思考力のある人は、相手に納得してもらうための効果的な説明ができるため、業務をスムーズに進められる力があると言えますね。
意思決定・判断力
経営企画は、企業の将来を左右する非常に重要なポジションです。計画を立てることはもちろん、実行する際には迅速に物事を進めなければなりません。そのため、高いリーダーシップを発揮し、責任感を持って物事を判断する力がもとめられます。最終的な意思決定をするのは経営陣ですが、経営企画もその一旦を担っていることを覚えておきましょう。
また、経営企画の仕事では精神的プレッシャーを感じる場面も多いため、身体的なタフさや失敗から立ち直るポジティブさも重要です。大きな意思決定をすることが苦手な人や、失敗を過度に恐れ行動が遅れてしまう人は向いていないかもしれません。
コミュニケーション・調整力
経営企画の仕事は、パソコンに向かって黙々と作業をするのではなく、さまざまな人とかかわりながら計画に沿って進めます。経営陣や他部署の社員と連携することはもちろん、社外とも良好な関係を築かなければなりません。ときには、経営陣と現場の板挟みになることもあるでしょう。そのため、周囲の人を巻き込むためのコミュニケーション能力や調整力も重要な素養です。
また、経営の意思決定をするのはあくまで経営陣であり、経営企画はそのサポートとしての役割が大きい職種です。「縁の下の力持ち」として、裏方に回りサポートすることが好きな人も向いているでしょう。
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キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
どんな仕事にも向き不向きがあります。ミスマッチを防ぎ、自分の強みや得意なスキルを発揮して活躍できる適職に出会うためにも、経営企画職に向いていない人の特徴を把握しておきましょう。
たとえば経営企画職は経営陣や社内のいろいろな部署、ときには社外の人などさまざまな人とやり取りをする必要があるため、自分のペースで仕事を進めたい人には向かないでしょう。時には異なる立場の人の間で板挟みになる場合もあるので、プレッシャーに弱い人も経営企画には向いていないかもしれません。
さらに経営戦略を練るためには多くの情報を収集し論理的に考えていく必要があるため、数字やデータを用いて論理的に考えることももとめられます。また経営企画は経営陣をサポートしていく役割なので、「自らの意志で決断したい」という人にも向かないでしょう。このように、どんな職種にも向いている人、向いてない人がいるので、自分の適性を考えたうえで志望先を決めるようにしましょう。
学生でも挑戦できる! 経営企画の仕事で役立つ資格
- 日商簿記
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 中小企業診断士
経営企画の仕事をするためには、特別な資格は必要ありません。しかし業務においては、上記で紹介した知識や能力が必要となるため、未経験者にとってはハードルの高い職種でもあります。
また、新卒者の募集は多くないため、簡単に内定を獲得できるものではありません。少しでも目標に近づきたいのであれば、経営企画の仕事で役立つ資格を取っておくと良いでしょう。資格取得に向けて学習することで、自身の適性を確認する機会にもなります。
日商簿記
日商簿記は、日本商工会議所と各地商工会議所がおこなっている、会計に関する知識を証明する検定資格です。
企業の経営状態を管理するための財務諸表の読み取り方や、ビジネスにおけるお金の流れを網羅的に学ぶことができます。経理や経営企画といったお金を扱う職種はもちろん、自分で確定申告をしたい人やビジネスの基礎を学びたい人などあらゆる目的を持った社会人・学生が受験しています。
試験は原価計算初級、簿記初級、3~1級の5種類があり、いずれも受験資格等はありません。新卒の就活においては、3級以上を持っていると有利になるとされています。独学で合格を目指すことも可能なので、興味のある人はまず3級から挑戦してみると良いでしょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)
ファイナンシャルプランナー(FP)は、金融や不動産、税制など社会生活を送る上で必要なお金に関する知識を学ぶための資格です。取得すると、ファイナンシャルプランナーとしてライフプランのアドバイスができます。労務や財務など経営企画の仕事において役立つ知識を得られるため、持っておくと就活でも有利になるでしょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)の資格には、FP技能士(3~1級)と民間資格のAFP・CFPがあります。このうち国家資格であるFP技能士は最もよく知られており、3級はファイナンシャルプランナーの登竜門と言われています。私生活でも役立つ知識を得られる資格なので、持っておいて損はないでしょう。
中小企業診断士
中小企業診断士とは、中小企業の経営課題をさまざまな角度から診断し、アドバイスをおこなう専門家です。経営コンサルタント唯一の国家資格であり、近年では日本におけるMBA(経営学修士)とも言われています。財務や会計、経営法務など、企業経営に必要な幅広い知識を学べるため、経営企画の仕事にも役立つでしょう。
中小企業診断士の試験は、年齢や学歴に関係なく誰でも受験できます。しかし合格率は例年10%未満と難易度の高い資格であるため、年単位でしっかりと学習することが必要です。特にビジネス経験のない学生にはハードルが高いため、スクールや通信教育を利用することをおすすめします。
経営企画はどんな企業・部署で活躍している?
就活生
経営企画職として働いしている人のイメージがまだいまいちつかないな……。
山田太郎
そうですよね! では、次は経営企画がどんな企業や部署で働いているのかを見ていきましょう!
経営企画が活躍しているのは、主に企業の経営企画部門と経営コンサルタント会社、税理士法人の3つです。それぞれ役割や扱う業務が異なるため、詳しく見ていきましょう。
- 企業の経営企画部門
- 経営コンサルタント会社
- 税理士法人
企業の経営企画部門
1つ目に挙げられるのは、企業の経営企画部門です。名称としては「経営企画室」や「経営企画部」が多いですが、「社長室」と呼ばれる部門がその機能を担っているケースもあります。特に規模の大きな企業では、組織として経営企画をおこなう必要があるため、独立した部門として設置されていることが多いです。
企業の経営企画部門は、仕事でもとめられるレベルが高いことから、さまざまな部署で現場を経験した人や成果を上げた人など、社内でも有望な人材が集まる傾向にあります。新卒でいきなり経営企画部門に配属されることは少なく、営業職や研究職など他の職種から異動して就くことが一般的です。
経営コンサルタント会社
経営コンサルタント会社とは、クライアント企業が抱える課題を解決するために、経営戦略に関するアドバイスをおこなう会社です。一般企業の経営企画部門では自社の経営課題全体に携わるのに対し、経営コンサルティング会社ではプロジェクトごとに他社の支援をおこないます。
急激にデジタル化やグローバル化が進む昨今では、大企業でも経営に困難を抱えていることが少なくありません。そのため、経営の専門家である経営コンサルタントの需要は増加傾向にあります。新卒採用をおこなっている企業も多いため、新卒や未経験から経営企画の仕事を目指す場合は、視野に入れておくと良いでしょう。
コンサル業界の就活について詳しく知りたい人はこちらの記事も参考にしてくださいね。
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コンサル業界の志望動機で盛り込むべき要素とは|例文付きで解説
コンサルならではの志望動機づくりのために知っておきたい4つの要素を紹介します。今回の記事ではキャリアアドバイザーがコンサル業界で求められる人物像を元に、職種別の志望動機例文も紹介するので、コンサル業界を目指す就活生のみなさんは必見です。
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税理士法人
税理士法人とは、企業や個人に対して税務の代理や相談、経理業務のサポートをおこなうサービス業です。税理士と経営企画は別の仕事のように感じることもあるでしょうが、中堅~大手の税理士法人では持っているノウハウを活かし、企業の経営支援をおこなっているケースも多く、広義では経営企画が活躍する場所と言えます。
キャリアアドバイザー
起業支援や特定の業界のコンサルティングなど、法人によって強みが異なるのが特徴ですね
税理士法人では、コンサルタント職として新卒採用をおこなっているところも多いです。未経験でも比較的挑戦しやすいので、興味がある人は求人をチェックしてみましょう。なお、所属する税理士が1人の場合は「税理士事務所」という名称になりますが、規模が小さいため経営企画の仕事まで携われるところは多くありません。
新卒必見! 経営企画職を目指すために押さえておくべきポイント
- 経営企画の部署がない企業もあることを理解しておく
- 新卒ですぐに経営企画職に就くのは難しい
- 現場で成果を上げることが大切になる
就活生
経営企画の仕事ってとってもかっこいいですね! 経営企画を志望したいと思い始めました!
山田太郎
ちょっと待ってください! 経営企画の仕事は営業職などとは異なり少し特殊であるため、新卒から目指す場合は注意点がいくつかありますよ。
経営企画は、営業職や事務職と比べ特殊なポジションであることから、一筋縄ではいかない難しさがあるのも事実です。新卒で経営企画職を目指す際に押さえておくべきポイントを紹介しますね。
①経営企画の部署がない企業もあることを理解しておく
経営企画が活躍する場のひとつとして「企業の経営企画部門」を挙げましたが、実は、どの企業にも経営企画を専門におこなう部署があるわけではありません。というのも、規模が小さい企業や設立して間もないベンチャー企業では、組織化されておらず社長や役員が経営企画の役割を担うことが多いからです。
事業を拡大すれば将来的に独立した部署ができる可能性もありますが、就活時にそれを見極めるのは難しいでしょう。そのため、一般企業で経営企画を目指すのであれば、そもそも経営企画部門があるのかどうかを確認することが大切です。
②新卒ですぐに経営企画職に就くのは難しい
新卒向けの経営企画職採用をおこなう企業は少なく、総合職採用の場合も、新卒でいきなり経営企画部門に配属されるケースは多くはないでしょう。
経営企画は幅広い知識と豊富な経験がもとめられる仕事であるだけでなく、他部署と連携したり意見を吸い上げたりする機会も多いため、さまざまな職種で現場経験を積んだ人材が配属されるのが一般的です。
そのため、経営企画だけに焦点を当てると選択肢が狭くなってしまうため、長期的なキャリアプランでどのように経営企画を目指していくのかという視点を持っておくこともおすすめです。
キャリアアドバイザー
ただし、経営コンサルティング会社や税理士法人では、新卒や未経験者でも採用をおこなっている場合もありますので、是非チェックしてみてください。
③現場で成果を上げることが大切になる
経営企画は企業の将来を左右する重要な役割を担っており、ハイレベルな知識や思考力がもとめられるため、実績や人望のある社員が選ばれることが多いです。そのため、企業の経営企画部門に配属されるためには、現場で成果を上げることに尽力しましょう。
経営企画に抜擢される職種については、企業や状況によるため一概には言えませんが、どの職種であっても、それぞれの場所で成果を挙げ信頼を獲得することが近道となるでしょう。
なお、経営企画に限ったことではありませんが、実績を残したからと言って希望通りの部署に配属されるとは限りません。組織で働く以上ある程度は仕方がないことなので、理解しておいてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
経営企画には多角的な視点や多くの知識がもとめられるため、新卒ですぐに経営企画の仕事に就くことは難しいでしょう。しかし、経験を積めばゆくゆく経営企画を目指すことはできますよ。
経営企画職を目指すには、経営企画部署がある企業の総合職として入社することが第一歩です。その後、どんな部署に配属されたとしても、意欲的に仕事に取り組んで知識とスキルを身につけ、成果を上げる必要があります。またほかの部署への異動をするなど、さまざまな経験と実績を積んでいくのも良いでしょう。
企業の中には、社員が希望の異動先に自分を売り込む「社内FA制度」や社内公募制度を導入している場合もあります。そういう制度を利用して、経営企画部署への異動を自ら志願する方法もありますよ。
知っておこう! 経営企画のやりがいと大変なところ
企業における「花形ポジション」のイメージが強い経営企画ですが、責任の大きな仕事ができるがゆえの大変さもあります。漠然とした憧れだけで目指すとミスマッチになりかねないため、今のうちからイメージを明確化させておきましょう。ここでは、経営企画のやりがいと大変なところを2つずつ紹介します。
やりがい①企業の将来を左右する責任の大きな仕事ができる
経営企画は、マーケティング戦略やコスト削減、組織再編といった個別のテーマから、ビジネスモデルの検討やM&A案件など規模の大きなテーマまで、幅広い業務に携わります。経営陣の信頼を得ながら企業の将来を左右する責任の大きな仕事ができることは、経営企画最大のやりがいと言えるでしょう。
また、企業全体が見渡せるポジションであり、自分たちがおこなった仕事の成果が可視化されやすいことも大きなメリットです。業績が目に見えて良くなれば、社員の士気向上にもつながるでしょう。成果が出るまでに長い期間を要することも多いですが、モチベーションを維持できる人にとっては魅力的な職種です。
やりがい②優秀な人材と一緒に働ける
経営企画はハイレベルな知識や業務実行力、判断力がもとめられる仕事であるため、営業や製造、総務など社内のあらゆる部署から選び抜かれたエース級の人材が集まっていることが多いです。
優秀な人材と切磋琢磨しながら働けることは、仕事において大きなやりがいとなるでしょう。また、自分がそこに選ばれた誇りを持つことで、モチベーションのアップにもつながります。
経営企画は経営陣や社員との架け橋として、さまざまな職種の社員とかかわる仕事です。周囲を巻き込みながら仕事に取り組むことで、社内で顔が広くなり多くの人から信頼を得る存在になれるでしょう。
大変なところ①プレッシャーが大きい
経営企画の仕事は、計画が失敗すれば業績が悪くなったり社員が離職してしまったりと、企業全体に損失を与える可能性もゼロではありません。また、結果が出るのは1年~数年後と中長期計画になることも多く、モチベーションの維持が難しい側面も持ち合わせています。
そんな中でも、モチベーションを維持し、前向きかつ冷静に業務をおこなえる精神的な強さがもとめられます。企業の中枢にかかわる重要な仕事ができる分、プレッシャーも大きいということです。
そのため、プレッシャーに弱い人や安心をもとめるタイプの人は、経営企画の仕事に就くと辛い思いをする可能性があります。大変なところも含めて、やりがいにつなげられるかどうかを考えてみましょう。
大変なところ②経営層と現場の板挟みになることがある
経営企画は、経営陣の意思決定をサポートする役割を担っていますが、同時に各部署への指揮もおこないます。経営陣と現場の架け橋のようなポジションであることから、両者の考えがかみ合わないときには板挟みになりがちです。
たとえば、現場の声を汲み取って事業計画を立てると、経営陣から「もっと経営視点で考えて」と言われることがあります。逆に経営陣の意見を尊重して、各部署から「現場のことをわかっていない」と不満を言われるのもよくある話です。
立場が違えば意見が食い違うのは当たり前ですが、お互いが納得できるように調整・交渉することに精神をすり減らしてしまうかもしれません。
キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる
経営企画の仕事は業務範囲が広く、仕事内容も多岐にわたります。好奇心旺盛な人やさまざまなことにかかわりたいと考える人にとっては、大きな喜びとやりがいになることでしょう。
また業務を進めるうえで多くのスキルが身につくことも経営企画職も魅力の1つです。たとえば経営方針を決める際には幅広い知識が必要になるため、多角的な知見が身につくでしょう。さらに実際に実行に移したり、想定外のことに対処する実践力も身に付きます。
磨き上げられるのは知識や実践力だけではありません。仕事経験を通じて、コミュニケーション能力、論理的思考、マーケティング力、柔軟性、マネジメント力など、経営企画職に必要とされるさまざまな能力もレベルアップしていくでしょう。このように業務が多岐にわたるからこそ、身につくスキルが多いことも経営企画職の魅力といえますね。
経営企画とは何か知りたい就活生からのよくある質問に回答!
経営企画という職種に興味を持ちながらも、どんな仕事なのか具体的なイメージがわかない人も多いのではないでしょうか。ここでは、経営企画とはどんな仕事なのか知りたい就活生からのよくある質問に回答します。経営企画を目指す人はぜひ参考にしてください。
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経営企画とはどんな職種ですか?仕事内容を簡単に教えてください。
経営企画とは、企業がより成長していくための戦略を考えて実行する、かじ取りの役割を担う職種です。自社の業績や競合他社の状況、市場の動向などを調査・分析し、そのデータをもとに企業が目指す方向性を決め、中長期的な戦略を練るのも経営企画の仕事です。
また、法令順守や組織再編など、企業と社員を守ることも経営企画の重要な役割です。幅広い知識と思考力がもとめられる仕事であるため、経営企画部門には各部署から優秀な人材が集まっていることが多いです。
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経営企画は新卒からでも目指せるのでしょうか?
メーカーや商社などの一般企業では、新卒でいきなり経営企画部門に就くことはあまり多くありません。まずは営業職や事務職といった他の職種で現場を経験して、適性があると判断された人が経営企画部門に配属されるのが一般的です。そのため、入社後のキャリアアップの選択肢として、長期的な目線で経営企画を目指しましょう。
一方で、経営コンサルティング会社や税理士法人では、未経験者も広く採用している傾向があり、新卒から経営企画の仕事に携わることができます。ぜひ選択肢に入れておきましょう。
経営企画の仕事を目指すなら今からキャリアパスを考えておこう
経営企画とは、根拠に基づき企業の行く先を決める責任の大きな仕事です。自社や競合他社、業界に関する多くの情報を集め、経営陣と意見をすり合わせながら最適な改善策を立案・実行していきます。
一般企業においては、新卒でいきなり経営企画部門に配属されることは稀です。将来的に経営企画の仕事に就きたいのであれば、まずは現場で経験を積み成果を上げることに尽力しましょう。長期的なキャリアプランを描いて、憧れの仕事に就く準備を始めましょう。
経営企画という職種を聞いたことはあるのですが、なんか難しい仕事をしているイメージがあります。何をしている職種なんでしょうか?