目次
- コンサルならではの志望動機づくりのポイントを意識しよう
- コンサルティングとは:企業の抱える経営課題の改善案を立案する仕事
- まずは知っておきたい! コンサル業界の種類
- 戦略コンサル:トップの経営戦略・M&Aなどの企画
- ITコンサル:ITシステムや技術の導入提案
- シンクタンク:公的機関からの依頼による調査・分析・研究
- 中小企業コンサル:中小企業への業績向上アドバイス
- コンサル業界の3つの職種を理解しよう
- アナリスト
- コンサルタント
- パートナー
- コンサルの魅力5選! 志望動機づくりの参考にしよう
- ①グローバルな働き方ができる
- ②多くの業界に関われる
- ③成長スピードがはやい
- ④思考力の高さを生かせる
- ⑤企業課題を解決する社会貢献ができる
- コンサル業界での業務で必要な力・求められる人物像
- ロジカルシンキング力
- 課題解決力
- コミュニケーション力
- 魅力的な志望動機を作成するための4要素を盛り込もう
- ①コンサルを強く志望する理由があるか
- ②その企業でなければならない理由があるか
- ③裏付ける経験や価値観はあるか
- ④ロジカルで説得力があるか
- 押さえておきたい志望動機の伝わる構成
- 【種類・職種別】志望動機例文
- 戦略コンサルの志望動機例文
- ITコンサルの志望動機例文
- シンクタンクの志望動機例文
- 中小企業コンサルの志望動機例文
- コンサル業界を把握したうえで魅力的な志望動機をつくろう
コンサルならではの志望動機づくりのポイントを意識しよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
「コンサルを受ける時の志望動機ってどうやって作ればいいの?」
「コンサルの志望動機を作る上での注意点はありますか?」
人気が高まるコンサルティング業界ですが、どのような志望動機でアピールすれば評価されるのか悩む人が多くいます。給与の高さや大規模なプロジェクトを若くして任されるなど、華やかに見える一方で、相当な実力が必要とされる業界です。
ES・面接などの難易度も他業界と比較して非常に高く、志望動機が弱いとなかなか選考通過はできません。
この記事では、そもそもコンサル業界の種類や職種から、志望動機の作り方、例文までを徹底解説。読み終えれば、あなたの個性をいかした志望動機が書けるはずです。
コンサルティングとは:企業の抱える経営課題の改善案を立案する仕事
就活生
キャリアアドバイザー
確かに難易度は高い傾向にあります。一方で、イメージが先行している部分もあります。まずはコンサルティングとは何か整理しましょう!
コンサルティングとは、クライアントの抱える経営課題に対して、解決策を立案することで、業績の改善につなげる仕事のことです。会社によって扱う業種や規模は異なりますが、基本的に「企業の経営課題を解決する」という意味で違いはありません。
企業側のニーズも、「社内のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を進めたいがどうしたらいいのか分からない」「新規事業を新たに創出したいが、やり方が分からない」「集客方法がわからなくなってしまった」などさまざま。企業によって柔軟に戦略を練って、課題を解決していくことになります。
クライアントのための「解決策」を提供することが商品ともいえます。その解決策を生み出すヒトが重要な役割を担っているため、結果的に労働時間が長くなり、激務と言われるようになっている現状もあります。ただ自分たちが立案した戦略によって、企業の業績が大きく左右されることもあり、上手くいった時には非常にやりがいを感じられる仕事です。
業務自体は実はかなり泥臭く、現状を分析し、課題を見つけ、仮説を立てて、検証していくという作業の繰り返しです。そのため就活では、問題を素早く解決する能力や、地味な作業をやりきれる力が重要視される傾向にあります。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
コンサルは、企業の困りごとをヒアリングして、問題解決策を提案する仕事です。長期的な視点でクライアントに利益が出るような施策を考え、売り上げアップに向けた品質改善のアドバイスや多業界とのコラボなどを提言します。メーカーは商品を売るのに対し、コンサルタントは「改善策」を売るといってもいいでしょう。
学生に人気がある理由の一つはやりがいに加えて、外資系企業が多いため選考スケジュールも早い傾向にあるからです。外資系企業は、日本政府主導の就活ルールに従う必要のない企業が多いので、6月になるより前に選考をスタートする企業が多いのです。そのため「早く内定がほしい」という優秀な学生からの人気を集めている背景もあります。
コンサル業界の志望動機は、ツールを使えば自動で作成できます
「志望動機に時間がかかる......」と悩む就活生は多いでしょう。
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まずは知っておきたい! コンサル業界の種類
コンサルティング業界と一口にいっても、強みとする業種や対象の企業規模もさまざま。まずはコンサル業界の概要を押さえましょう。
戦略コンサル:トップの経営戦略・M&Aなどの企画
コンサル業界の中でも「花形」とも言える戦略コンサルは、ひとことで言えば「トップの経営戦略をつくる」コンサルティングファームといわれます。
企業経営の根幹である経営戦略の工程からコンサルティングをおこなうため、やりがいがある分、クライアントに与える影響が大きいです。コンサル業界の中でもとくに優秀な人材を採用する傾向にある特徴があります。
ITコンサル:ITシステムや技術の導入提案
ITコンサルは、クライアント企業の要望に沿ったITシステムや技術などを導入提案するコンサルティングファームです。皆さんの中には「DX化」という言葉を耳にした人もいるのではないでしょうか。デジタル化の需要も高まっており、非常にニーズの高いコンサルティングだと言えるでしょう。
ITの知識やスキルを武器にキャリアアップを目指したい人は、おすすめのコンサルといえます。
コンサルに限らずIT系全体に興味がある人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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シンクタンク:公的機関からの依頼による調査・分析・研究
シンクタンク系コンサルティングファームは、コンサル業界の中でも特殊で、注意が必要です。官公庁や地方自治体、NPO法人などからの依頼で、調査・提案・評価などをおこなうのが主な業務です。
案件は公募でかけられることが多く、各ファームはそれぞれ得意な政策分野を持つことで、公的機関から案件を獲得しています。シンクタンク系の会社に「総合研究所」と名前がつくことが多いのは、もともと政策立案などをメインにおこなう研究・調査機関だったことが理由です。
中小企業コンサル:中小企業への業績向上アドバイス
中小企業コンサルティングファームの仕事は、中小企業をメインターゲットにしてコンサルをおこなう会社のことを指します。日本の8~9割は中小企業に分類されるので、日本を支える中小企業に携わりやりがいを感じられるのは大きなメリットでしょう。
また、経営者との距離が近いことも、魅力の一つと言えます。
コンサルティング業界についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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コンサル業界の3つの職種を理解しよう
コンサル業界では職種によっても業務内容は大きく異なります。各コンサルティングファームによって職種の分け方は異なることが多いですが、主な職種は大きく分けて3つです。
新卒で入社してから、年次に応じて役職が上がっていくケースがほとんどなので、だいたいの目安としてどの職種でどんな内容の業務をおこなうのかは把握しておくようにしましょう。
アナリスト
まず新卒生の多くは、入社後はアナリストと呼ばれる情報収集・分析・資料作成などをおこなう仕事を任されます。先輩のコンサルタントに同行して仕事をすることが多く、素早く情報を処理する技術が求められます。
時にはクライアントにインタビューや議事録作成などの地味な仕事を任されることもあり、新卒から数年間は耐え抜く力が必要になるとも言えるでしょう。一方で、コンサルはもちろん、他の企業でも使える基礎的なスキルともいえます。
また、似たコンサルの職種の1つにデータサイエンティストがあります。データサイエンティストについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、併せて参考にしてみてください。
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コンサルタント
アナリストから卒業すると、次は実際に作業をおこなうコンサルタントに職位が上がります。調査・分析などで得た経験を元に、プロジェクトを請け負って進めていく力が求められます。
実際に案件に入って、チームのメンバーと原因の把握、仮説検証などを行っていくことで、クライアント企業の業績改善に深く携わっていきます。
パートナー
パートナーは、コンサルティングファーム自体を経営する役職を指すケースも多いです。コンサルティングファームであっても、仕事を受注しなければ、利益を上げることはできません。ただ一般企業のように営業社員がいて、営業するというケースは少なく、役員クラスの人が仕事を取ってくるケースがほとんどです。
役職が上がってきたら、パートナーとして仕事を獲得するようになるということも覚えておきましょう。
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コンサルの魅力5選! 志望動機づくりの参考にしよう
採用担当者に刺さる志望動機を作る上でも、コンサル業界は何が魅力なのかについて知っておくことは重要です。人気の業界なだけあって、非常に魅力度も高い仕事です。
自分が魅力的に感じる部分は志望動機の手がかりになるので、さらに掘り下げてどの点で魅力的に感じるのかを考えてみるといいですよ。
また、コンサルの仕事はAIなどに置き換えることが難しいため、今後も需要が高まり続けていく可能性があるという特徴も押さえておきましょう。今後もなくならない仕事についてはこちらの記事が参考になりますよ。
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①グローバルな働き方ができる
日系より外資系のコンサルティングファームに特に言えることではありますが、グローバルな働き方ができるのは大きな魅力の一つでしょう。
外資系のコンサルティングファームは世界各国に拠点を持っているため、海外オフィスとの連携が重要だったり、日系企業の海外進出を目的としたプロジェクトにアサインされる機会も増えています。
グローバルなプロジェクトに携われる仕事は、特に若手人材ではそれほど多くありません。積極的に海外で仕事をしたいと考えている方には、非常におすすめの職種であると言えるでしょう。
外資系について基礎から知りたい人は、こちらの記事もあわせて読んで理解を深めてくださいね。
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②多くの業界に関われる
コンサル業界における最大の魅力は、業種に関わらず様々な業界の人と関わることができるということでしょう。自ら事業を推進する事業会社では、自社以外のビジネスモデルや業界以外と深く関わることは難しい傾向があります。
しかしコンサル業界の場合は、年間でも数ヶ月単位でプロジェクトが変わっていくため、さまざまな業種に携わることができるのが大きな魅力です。
一つの分野に特化したスペシャリストになることは悪いことではありません。ただ幅広い業種の人と仕事ができるという点では、飽きやすい人にとってはかなり向いていると言えるでしょう。
③成長スピードがはやい
コンサルティング業界では、若い時から難易度の高いプロジェクトにアサインされることも多く、成果を出すことが求められます。成果を出すためには、ハードワークしなければならず、結果的に激務になってしまうことも少なくありません。
ただ若手のうちから企業の役員や管理職クラスの人と関わることができるのもコンサルティングの醍醐味です。他業界ではなかなか会うことのできない人材と一緒に戦略を練ったり、フィードバックがもらえるため、短期間で高いビジネススキルを付けられるのが大きな魅力と言えるでしょう。
④思考力の高さを生かせる
考えることが好きで、自分が考えたことを形にすることが面白いと思える人はコンサルの仕事は大きな魅力の一つ。コンサルティングの仕事は思考力の高さがかなり重要視される仕事です。
コンサルタントには他の人では思いつかないようなことを思いついたり、人より多面的に問題について考えられる力が重要です。
⑤企業課題を解決する社会貢献ができる
先述したように、コンサルティングの仕事は企業課題を解決することを主な目的としています。中には経営が傾いている企業のコンサルティングをおこなうことも少なくありません。
もし自分たちがコンサルティングをおこなったことによって、クライアント先の企業の業績が上向いたり、経営難を乗り切ったりできるのであれば、大きく人の人生に影響を与えることができます。
企業課題を解決することによって、社会的に大いに意味のある仕事ができるという点で、コンサルティングの仕事は非常に魅力的であると言えるでしょう。
社会貢献性の高さを志望動機に盛り込みたい人はこちらの記事も読んでみてください。
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キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
コンサルタントの仕事の魅力は、クライアント担当者と二人三脚で業務改善に向けて努力できることです。別会社でありながら上司や同僚との関係より強い絆が芽生えることもありますよ。
「人見知りするタイプだから積極的に提案するのが苦手」という方もコンサルタントとして成功することがあります。クライアント担当者によっては「控えめな方のほうが話しやすい」という方もいるからです。コンサルタントは様々な業種の方とやり取りするので、自分と相性のいいクライアント担当者と出会える可能性があります。
コンサルタントの魅力をふまえたうえで志望動機に落とし込むコツは、自分が魅力を感じている部分を伝えて、将来どんなことができるようになりたいかまで語ることです。たとえば、短期間で高いビジネススキルを身につけてどんな人になりたいかなどキャリアプランを語るようにしましょう。
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コンサル業界での業務で必要な力・求められる人物像
コンサル業界では高い年収が得られる代わりに、求められる力も普通の業界より圧倒的に高いというのが特徴です。
今回は中でも特に重要視されている3つの力について紹介しています。自分に適性があるかどうか見極めるためにも、必ずチェックしておきましょう。
ロジカルシンキング力
企業の経営課題を解決していくコンサルティングの仕事において、論理的に考える力は非常に重要視されます。ロジカルに考えることこそが、問題のネックになりそうな部分をいち早く発見し、解決することにつながるのです。
またコンサルティング業務を進めていく中で、クライアント相手に提案内容のプレゼンテーションをする機会も少なくありません。なるべく相手に伝わりやすいような伝え方をする上でも、ロジカルシンキング力は必須のスキルといえます。
課題解決力
コンサルタントは、クライアントの課題に対して素早く本質を見極めて分析し、適切な対応を見出す提案力が不可欠です。
まず課題を主観ではなく、客観的に分析して本質を見極められること、そして問題の解決策を自分で練って提案できることがとても重要です。
現在抱えている問題に対して抜け漏れなく解決する力が付けられるのは大きなメリットなのでぜひ参考にしてみましょう。
解決能力を鍛える方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
日ごろから意識するようにしてみましょう。
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コミュニケーション力
コンサルティングの仕事は常にクライアントと話し合いながら進めていくため、いかに上手にコミュニケーションを取れるかという点も重要視すべきポイントでしょう。特に大切なのは、相手との会話の中から意見や意図、潜在的な要望をうまくくみ取れる高度なコミュニケーション力です。
調査・分析・提案などひたすら作業を進めていくイメージがあるかもしれませんが、コミュニケーション能力がないと、上手くプロジェクトを回していくのは難しいです。
コンサル業界の選考で必ずと言っていいほどグループディスカッションがあることからも、コミュニケーション能力が重要視されているということが分かるでしょう。
また、コンサル業界ではケース問題が出題されることも多いです。ケース面接についてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。
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魅力的な志望動機を作成するための4要素を盛り込もう
志望動機を魅力的にするには、相手に魅力的だと思わせるための4つの要素を盛り込んでおく必要があります。
面接・ESでも非常に重要視される項目の一つなので、必ず要素を意識して志望動機を作るように工夫しましょう。
①コンサルを強く志望する理由があるか
まずなぜ自分がコンサルを志望しているのか、強い動機や理由が入っていなければなりません。強く志望する理由がないと、採用担当者の気を引くことは難しいです。
コンサル業界では様々な手段や手法を使って、経営や人事戦略などのソリューションを提案する、いわば無形の商材を売る職業です。
他の仕事を違って、自分が扱う商品のイメージが湧きにくいこともあるため、コンサルを志望する動機が弱くなってしまう人も少なくありません。まずは自分が強くコンサル業界を志望しなければならない理由を紙に書き出し、1番伝わりそうなものを選んで志望動機の軸を作りましょう。
②その企業でなければならない理由があるか
先ほど説明しましたが、コンサル業界の中にも多種多様な会社が存在します。業種や規模など会社によって大きく異なるため、その会社でなければならないコアな理由が必要です。
就活生にありがちなのは「コンサルならどこでもいい」という考えで、選考に望んでしまうことです。こういった気持ちで受ける学生は多いですが、より志望動機の重要度が増す選考が進んでいった段階で落とされてしまうことも少なくありません。
例えば、戦略系コンサルがいいなら「M&Aをやりたい」「海外プロジェクトに参加したい」などもう少し踏み込んで理由をつくる必要があります。
その会社の特徴をしっかり見極めて、人事に刺さる志望動機を作れるように工夫しましょう。
③裏付ける経験や価値観はあるか
志望動機に説得力を持たせる要素は、その裏付けとなる自分自身の経験や価値観です。これまでの大学生活などで経験したことを具体的に盛り込めるとより効果的でしょう。
自分の経験や価値観に基づいた志望動機のメリットは、リアルさが出るという点です。例えばゼミの活動や部活動での経験などは、貴重な動機になるはずです。
これまでの人生を振り返って強く感情が動いたことはないか考え、その中からコンサルを志望する動機と結びつきそうなものを選びましょう。
④ロジカルで説得力があるか
論理的な思考力が求められるコンサル業界では、志望動機においても、ロジカルさが非常に重要になります。論理性を欠いた支離滅裂な内容を書いてしまうと、志望動機以前にコンサルで必要なスキルがないと判断されてしまうでしょう。
ロジカルな文章を執筆するためには、まず自分で作った志望動機を友だちに聞いてもらい、論理性のある筋の通った文章かどうか判定してもらうのがおすすめです。
複数人には聞いてもらい、説得力がある文章になるまでブラッシュアップしていきます。
誰に聞いてもらってもすぐに理解できるようなムダのない文章が作れれば、論理性のある文章になります。文章が簡潔かつ、筋立って分かりやすいという点は必ずチェックしましょう。
ちなみに、コンサル業界ではロジカルさを見極める方法としてケース面接が実施されることもあります。ケース面接についてこちらの記事で解説していますので、ぜひ併せて参考にしてみてください。
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【例題40問】ケース面接は7つのステップで突破できる
ケース面接の対策方法として、まずは例題を参考に解き方を学ぶ方法がおすすめです。この記事では、ケース面接の概要はもちろん、プロのキャリアアドバイザーが例題40問を参考に解き方を詳しく解説します。是非参考にしてみてください。
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キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
コンサルタント会社にはそれぞれ特徴があります。業務改革に強い会社や自動車産業に強い会社など、各社で得意分野をもっています。仕事の進め方はチームワークを大切にする会社もあれば個人主義のところもあります。「なぜ応募企業なのか」を志望動機に盛り込むときは、コンサルタント会社の特徴をおさえてアピールしましょう。特にコンサルタントでは、地頭の良さを重視するので論理的な主張になっているか注意が必要です。
そのほかに必要な要素は、課題発見のスキルです。クライアントの業績を改善させるにはどこに問題があるかを見つける必要があるからです。自身の体験のなかに、課題を発見して改善につなげたエピソードがあれば志望動機と絡めてアピールしましょう。
押さえておきたい志望動機の伝わる構成
就活生にありがちなのは、動機だけ伝えて終わってしまうパターンです。あくまでも向こうは自社の利益に貢献してくれそうな人を採用するため、具体的にどう活躍してくれそうかが見えてこないと選んでもらえません。
まずは何を企業で実現したいのか、次に過去の経験に基づいた強い動機を語った上で、なぜその企業を志望するのか、その企業でなければいけない理由を具体的に解説します。
そして最後に、今後その会社で自分がどのように活躍していきたいのかを伝えてはじめて、相手に自分が何を提供できるのか伝えることができるのです。
相手にとってメリットがあるような文章を作らないと、なかなか選考を通るのは難しいので注意しましょう。
【種類・職種別】志望動機例文
就活生
書き方はなんとなく分かりましたが、具体的な志望動機のイメージがまだ湧きません。
キャリアアドバイザー
では、実際の例文を参考にしてみましょう。
コンサル業界についてや、志望動機の構成などについては理解できたものの、具体的にどうかけばいいのか模範解答が知りたい方も少なくないはずです。
ここでは、先述したコンサルの業種や職種ごとに、実際の志望動機例文をご紹介しています。
戦略コンサルの志望動機例文
私が貴社を志望する理由は、働く上で重要に感じている2つのことを実現できると考えたからです。一つ目は若手のうちから経験を積めるという点、もう一つは自分の成果が実感しやすいという点です。
創業2期目の企業で長期インターンをした際に、実力のある経営者の方と近い距離で仕事をした経験は、非常にやりがいのあり、得られない経験でした。コンサルタントとして若いうちからより多くの会社の経営に携わることで、より自分自身のレベルアップにもつながると感じています。
将来的には世界的にもレベルの高い優秀なコンサルタントと働きながら、経営の本質的な課題解決を求めて、社会にインパクトを与えられる仕事をしたいと考えています。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
若い時から経験を積めることや成長意欲を伝えた後で、どのような存在になりたいのかまで、きちんと伝えきることができている例文です。
戦略系コンサルでは業務範囲も広い分、抽象的な回答になってしまいがちですが、なるべく具体性を持って伝えることを意識しなければなりません。
ITコンサルの志望動機例文
ITに関して高い専門性を持つ貴社で、経済活動を通じた社会課題解決に貢献したいと考えているためです。
IT企業で長期インターンをした経験から、将来は1人でも多くの経営者の力となり、社会課題を解決していきたいと思うようになりました。
高度な業界知識とIT領域での専門性を高めながら、将来的には海外諸国においても貴社で学んだ知見を活かして、世界の課題解決に取り組んでいきたいと考えています。
長期インターンでの経験から「経営者の力になりたい」ときちんと主張できている点が、素晴らしい志望動機だといえます。
また「IT領域に専門性がある」「グローバルコンサルティングファーム」など、その会社でなければならない理由も盛り込まれているのも評価できるでしょう。
シンクタンクの志望動機例文
御社で実現したいことは各地方自治体の観光課題を解決することです。私自身、もともと官公庁にも提言できる研究機関で専門性の高い仕事につきたいと考えていました。
ゼミの研究でも自治体の観光資源を具体化するための解決策をメンバーと考案し、コンペでは最優秀賞を受賞することができました。入社時からの研修がきちんと確保されており、色々な部署で経験を積めるということも、非常に魅力的に感じている理由の一つです。
将来的には貴社で得た知識を活かして、各地方自治体の観光課題を解決していきたいと考えています。
選考先の企業に対して、かなり入念に調べている志望動機例文であることが分かります。これだけ詳細に書いてあれば、企業への熱意は伝わってきますよね。
シンクタンク系は研究や調査などの業務が多くなるので、その分野に関する探究心も選ばれる際の重要な要素になるでしょう。
中小企業コンサルの志望動機例文
私が貴社を志望する理由は、中小企業のよりよい未来を創出して、地域全体を豊かにしたいと考えているからです。
ゼミの活動で企業型農業の発展や、医療・介護サービスに付加価値をつけて雇用機会を増加させる地方創生案を自治体に提出しました。
ただ実際に提案するだけでは自治体は動かすことが難しいとも感じました。貴社に入社して、もっと寄り添った提案をコンサルタントとしてしてみたいと考えています。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
中小企業コンサルは地方の企業を対象にコンサルティングをおこなうこともあるため、地方に興味があることを示しているのは効果的です。
ゼミでの地域政策活動から志望動機にきちんと結び付けられているという点で、中小企業コンサルに見合う例文と言えるでしょう。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
シンクタンクの志望動機例は受賞歴があるので実力もアピールしやすくなります。実績のある人は受賞歴や成績などを積極的に盛り込んでいきましょう。エピソードが具体的になるので、採用担当者も状況がイメージがしやすいです。
志望動機にグループで成果をあげた経験を入れる時は、面接で想定される質問の回答も考えておきましょう。たとえば、「メンバーは何人くらいいたの?」「あなたはどんな役割だった?」「研究を進めることで困ったことはあった?」「そのときどうやって解決した?」「メンバーはどんな反応だった?」などです。これらの回答を、志望動機や自己アピールからぶれない内容で用意しておきましょう。
志望動機の作成に行き詰ったときはこちらの記事も参考にしてみてください。
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志望動機が書けない時の対処法|上手に書くポイントと例文もご紹介
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コンサル業界を把握したうえで魅力的な志望動機をつくろう
コンサル業界は就活生の中でも人気の業界であるがゆえに、普通の志望動機だとなかなか選考に受かるのは難しいです。まずは業界や志望する会社についてきちんと理解し、その上で強い動機を盛り込んだ志望動機を作らなければなりません。
またどれだけ詳細に企業のことを調べていても、ロジカルかつ説得力のある志望動機でないと、コンサルタントとしての資質を疑われてしまいます。
例文を参考にした上で、より自分の意図が簡潔に伝わるように、文章をブラッシュアップして論理的かつ熱意のある志望動機を作成するように心がけましょう。
コンサルってかっこいいですよね。仕事がデキる人がたくさんいそうです。