食品製造の志望動機は「食が好き」だけではNG! 例文付きで解説

この記事のアドバイザー

例文5選! 食品製造の志望動機では○○がポイントになる!

目次

  1. 食品製造の志望動機では「働きたい目的」で差別化できる
  2. まずは食品製造業について理解を深めよう!
  3. 食品業界の定義
  4. 食品業界の現状と課題
  5. 業務理解が大切! 食品製造の主な仕事内容
  6. 飲料メーカーの場合
  7. 弁当工場の場合
  8. パン・菓子工場の場合
  9. 冷凍食品工場の場合
  10. 食品製造業がもとめている人材とは? 活躍できる人材の特徴を紹介
  11. 細かい作業が得意
  12. コミュニケーション力がある
  13. 体力がある
  14. 責任感がある
  15. 要チェック! 食品製造業界への志望動機に含めるべき5つのポイント
  16. ①食品製造業界を選んだ理由
  17. ②その企業を選んだ理由
  18. ③食の業界に興味を抱いた経緯
  19. ④業務で活かせる自分の強み
  20. ⑤「食」に関する将来への目標
  21. おすすめ! 企業に刺さる志望動機の書き方のコツ
  22. OK例文5選! 食品製造の志望動機を紹介
  23. OK例①工場見学をした場合
  24. OK例②学生時代の経験をアピールする場合
  25. OK例③自分のスキルをアピールする場合
  26. OK例④事業内容への共感をアピールする場合
  27. OK例⑤企業の強みにフォーカスする場合
  28. 想いが伝わらない! 食品製造の志望動機のNG例を解説
  29. NG例①「食品が好き」だけをアピールをしている
  30. NG例②「その企業ならでは」の志望理由が欠けている
  31. NG例③将来の目標がアピールできていない
  32. 食品製造の志望動機は「その企業ならではの理由」が必須! 適切なアピールで合格を狙おう

食品製造の志望動機では「働きたい目的」で差別化できる

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から

「食品製造の志望動機で伝えるべき内容を教えてください。」
「食品業界の志望動機で差別化するにはどうしたらいいですか?」

といった質問をよく受けます。食品製造の志望動機にはどのような内容を盛り込めばいいのかわからない学生や、志望動機で周囲と差をつけたいと考える学生もいるでしょう。

食が好きだからという理由で食品製造を志望する学生も多いですが、食品製造の志望動機には「好き」という理由以外も盛り込む必要があります。この記事では食品製造の志望動機で伝えるべき内容や例文を紹介するので、食品製造を目指したい学生は参考にしてくださいね。

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まずは食品製造業について理解を深めよう!

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就活生

食品製造の仕事って実は、わかっていそうでわかっていないんですよね。

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キャリアアドバイザー

たとえばどのような点ですか?

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就活生

どの範囲までを食品製造と言うのでしょうか。

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キャリアアドバイザー

たとえば調理に使う調味料やお菓子などの加工品も食品製造業の人たちが作っているんですよ。
まずは食品製造の仕事について解説しますね。

食品製造業という言葉は聞いたことがあるけれど、実際にどのような仕事なのかわかっていない学生もいますよね。食品製造職の志望動機を考える前に、まずは業界の定義や現状・課題について理解しておきましょう。

食品業界の定義

食品製造業とは生モノである原材料を加工して製品にする業界のことです。新しい製品の開発、製造、販売など、食を通じて社会に貢献している業界と言えるでしょう

食は生きていくうえで必要不可欠なものであり、健康や安全にもかかわります。そのため食品業界は人の暮らしに欠かせない仕事であり、責任感が必要な仕事と言うです。

また一口に加工食品といっても種類は多く、一次加工品、二次加工品、三次加工品があります。

加工食品の種類

単一の食品に絞って製造している企業もあれば、複数の食品を製造している企業もあります。応募をする前に、何を製造している企業なのか細かく調べるようにしましょう。

食品業界の現状と課題

食品業界の現状と課題
  • 現状①健康と安全への意識が高まっている
  • 現状②共働き世帯が増えたことで手軽に調理できる製品が人気
  • 課題①材料費の高騰
  • 課題②高齢化による市場縮小

食品は人の生活に密接にかかわるため、時代とともに業界が意識していることも変化していきます。現在は健康と食の安全への意識が高まっているため、食品業界でも細心の注意を払って製造をおこなうことがもとめられていますよ。またナチュラル系の食品や、特定の栄養素を多く含んでいるなど、健康を意識した食品も次々に生み出されています。

さらに社会情勢や社会の変化も食品業界に大きな影響を与えます。たとえば新型コロナウイルス感染症が流行した際は、外食をすることが減り、自宅で食事をする人が増えました。また共働き世帯が増えたことで、手軽に調理できるレトルト食品や冷凍食品、材料がパッケージになった食品なども人気です。

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キャリアアドバイザー

昨今は原材料の高騰もあるため、コストをカットしつつ消費者のニーズに応えられるかが食品業界の課題の1つであるといえるでしょう。

食品業界についてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。食に関する仕事に興味がある人はこちらもチェックしてみてください。

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食品製造業界の採用人数は増えている

食品製造業界の将来性と採用は、短期的には需要が増しているものの長期的にみると減少傾向にあるといわれています。少子高齢化などの影響により、自宅で簡単に食べられる簡便食品や健康食品にニーズがある一方、人口減少により消費量が減っていくと考えられているからです。

少子高齢化と共働き世帯、単身世帯の増加で、自宅で料理の下ごしらえから調理まですることが難しいケースも多いでしょう。そのため食品製造業が提供する簡便食品や惣菜などにニーズが高まっており、現時点では食品製造業界の採用が増えています。

長期的には少子高齢化による人口減少で国内消費者の総数が減ると考えられていますが、食品製造業界は海外市場に販路を拡大しており、食は人々の生活になくてはならないものなので、食品製造業はほかの業界より安定して働くことができるでしょう。

業務理解が大切! 食品製造の主な仕事内容

食品製造の主な仕事内容
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就活生

食品業界は私たちの生活に欠かせない存在なのですね。

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キャリアアドバイザー

その通りです! 健康や安全にもかかわるので責任感がもとめられる仕事といえますね。

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就活生

ちなみに実際に食品を扱う工場ではどのような作業をしているのですか?

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キャリアアドバイザー

良い質問ですね! それでは食品工場の主な仕事内容についても紹介しますね。

食品工場での仕事内容は、扱う商品や工場の規模によって変わってきますが、大きく分けると、原材料の下ごしらえ、調理や加工、冷却、パッケージ詰め、検品、出荷の流れで進めていきます。

また規模の大きい工場ではライン作業といって、流れ作業のなかで1つの工程を担当することが多いでしょう。扱う製品よって仕事内容も変わるので、食品のジャンルごとに工場での仕事内容を解説します。

飲料メーカーの場合

飲料メーカーの製造工場で最初におこなうのは原材料の調合です。飲料の種類ごとに必要な原材料をタンクなどに流し込み、必要に応じて濃度を調整し殺菌をします。殺菌方法はさまざまですが、高熱の配管を使って加熱殺菌をする場合が多いでしょう。

飲料ができたら容器に注ぎ込み、量などを厳格にチェックしたうえで、密閉します。完成品はラベルなどを貼り付け、最終的な品質管理、出荷という工程を経て、消費者のもとに届きます。

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キャリアアドバイザー

飲料メーカーの中には容器もあわせて製造している企業もありますよ。

弁当工場の場合

弁当の製造は、仕出し店やスーパーなどさまざまな業態でおこなわれていますが、コンビニ弁当を例に解説します。

コンビニ弁当は24時間体制で製造されるため、スタッフはシフト制で働くのが一般的です。工程としては原材料の下ごしらえや、加熱調理、炊飯、冷却、盛り付け、包装、検品、出荷があります

下ごしらえでは原材料を調理しやすい大きさに整え、次に原材料を調理し決められた味付けをしていきます。熱がこもっている状態だと細菌が繁殖しやすいので、炊飯担当が炊いたお米とあわせて冷却機で冷やします。

おかずとお米が冷えたら容器に盛り付け、賞味期限や原材料、商品名が書かれたラベルや表示シートを貼って検品し、出荷します。

パン・菓子工場の場合

パン工場ではまず小麦粉やイースト、水などをミキサーで混ぜ合わせ、発酵して中種を作ります。次に中種に小麦粉や食塩などを加えてミキサーなどでこね、必要な量ごとに分割して丸め、中間発酵をおこないます。生地を整形して再度発酵し、オーブンに入れて焼き上がったら、冷ましたあとに包装し完成です。

菓子工場では菓子ごとの製造工程があり、スタッフは1つの菓子の製造に集中して作業をおこないます。原材料を計量し、生地を混ぜ合わせて焼くなどの工程を経て、包装して検品し、出荷します。小さい工場では1人でいくつかの工程を担うことがありますが、大きい企業の工場ではほとんどがライン作業でおこなう場合が多いでしょう

冷凍食品工場の場合

冷凍即品の工場では主に原材料の選別とカットや殺菌などの下ごしらえからはじまり、食材や調味料を決められた分だけ配合し揚げたり焼いたりなどの調理をします。調理したものを専用の機械を使って瞬間冷凍し、完成したものを包装し品質検査のうえ出荷します。

ただし、工場によっては調理はおこなわず、すでに加工された食品を、味を損なわずに冷凍できる技術を駆使して冷凍し、検品、こん包だけをする場合もありますよ。

こちらの記事では製造職以外にも食品業界の志望動機を紹介しているのであわせて参考にしてくださいね。

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食品製造業がもとめている人材とは? 活躍できる人材の特徴を紹介

食品製造業界に向いている人の特徴
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就活生

扱う食品によって仕事内容は変わるのですね。

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キャリアアドバイザー

その通りです。

食品を製造することは共通していますが、志望動機を考えるうえでも志望先の仕事内容をしっかり押さえておくことが重要ですね。

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就活生

ちなみに食品製造業界にはどのような人が向いているのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

良い質問ですね!

それでは食品製造業界に向いている人の特徴も解説しますね。

食品製造業界に興味はあるものの、自分に向いているのか不安な学生もいるでしょう。ここからは食品業界でもとめられる人物像について解説するので、自分に適性があるかチェックしてくださいね。

細かい作業が得意

食品製造の仕事では機械を使う場面も多いですが、細かい作業も多くあるため地道にコツコツ作業できる人が向いているでしょう

また、食品製造工場では工程が多くあるため、作業が細分化されている場合が多くあります。そのため同じ作業を1日に何度も繰り返すことになるので、食品製造の仕事には集中力ももとめられるでしょう。

ミスがあると手順がずれてほかの人に迷惑をかけたり、自分がケガをしたりする場合もあります。また基準に満たない製品ができて検品にひっかかるケースもあるため、ある程度の時間は集中して作業できる人が向いているでしょう。

コミュニケーション力がある

食品製造の仕事では多くの人が働いているため、コミュニケーション能力ももとめられます

食品製造工場では衛生上の問題で声を出すことはあまりなく、1人でもくもくと作業を進める場面も多いですが、実は同じ部署、チームの人たちと連携をすることももとめられます。

たとえば、作業が終わった備品などを片付けたり、作業でわからないことがあったときに質問をする際はコミュニケーションが大切です。

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キャリアアドバイザー

コミュニケーション力が認められれば、チームをまとめるリーダーになるなど、キャリアアップが望めるでしょう。

体力がある

食品製造工場で働くにはある程度の体力が必要になります。食品製造の仕事では荷物や食材を運ぶ場面も多いため、体力に自信がない人には向いていないでしょう。

また食品製造の仕事は長時間の立ち仕事になるため、「座ったまま仕事をしたい」と考えている学生にはあまりおすすめできません。一方、体を動かしながら働きたい学生にとっては食品製造の仕事は魅力的といえますね。

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キャリアアドバイザー

自分が働けるか不安な学生は、職場見学や面接などでスタッフの人たちがどのように働いているか聞いてみるのをおすすめします。

責任感がある

食品製造の仕事は人の健康にかかわるものなので、衛生面への高い意識などの責任感が欠かせません

食品製造工場でおこなわれるすべての過程で、常に衛生への意識がもとめられます。もちろん、入室時の身なりや殺菌についてはマニュアルはありますが、自分でも常にしっかりと考えておく必要があるでしょう。健康についても常日頃から気を付け、手洗い、うがいなどは忘れずにおこない、体調管理をすることももとめられますね。

万一、体調不良があったり、仕事でミスをしたときには、速やかに報告する姿勢も重要です。食品製造工場の作業はチームワークも大切なため、ほかのスタッフに迷惑をかけないように、責任を持って自分の作業をする気持ちが必要です。

酒井 栞里

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体調管理ができる人材は重宝される

「体調管理ができる人」も食品製造業界に向いています。食品製造工場の従業員は、食中毒や細菌、ウィルス感染症などにかかると出勤停止になるため、体調管理ができる人は重宝されるからです。食品にかかわっているという責任をしっかり認識して、自分の体調まで管理することがもとめられますよ。

就業規則やウイルスの種類によっては、体調を崩した場合は1日だけの就業停止でなく1週間ほど休まなくてはいけないこともあります。ウイルスの感染が確認できなくても発熱や嘔吐などの症状が出たら休まないといけないケースもめずらしくありません。

従業員がひんぱんに体調を崩してしていると、食品工場は円滑に稼働できなくなり困ってしまいます。そのため食品製造業は、きちんと体調管理ができる人材をもとめていますよ。

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要チェック! 食品製造業界への志望動機に含めるべき5つのポイント

食品製造業界への志望動機に含めるべき5つのポイント
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就活生

食品製造職にはさまざまなスキルがもとめられるのですね。

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キャリアアドバイザー

その通りです!

自分に向いているか判断したうえで志望することが重要ですね。

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就活生

自分には食品製造職が向いていると思うので、さっそく志望動機を考えたいです!

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キャリアアドバイザー

わかりました!

では志望動機を考えるときに大切な5つのポイントを紹介しますね。

食品製造職への志望動機を考えたいけれど、どのような内容を盛り込めばいいかわからない学生もいるでしょう。食品業界への志望動機で盛り込むべきポイントを解説するので、食品製造を目指したい学生は参考にしてくださいね。

①食品製造業界を選んだ理由

食品製造の志望動機にはさまざまな業界があるなかで、あえて食品製造業界を選んだ理由を盛り込むことが大切です。そのためには、深く業界研究をしなければなりません。業界研究をするうちに、自分自身も食品業界で活躍したいという気持ちが高まり、志望動機が深みのあるものとなるでしょう

食品製造業界を選んだ理由の例
  • 食品製造を通じて人々を健康にしたい
  • 調理スキルを生かしたい
  • 日本の食を世界中に届けたい

食品製造業界を選んだ理由を考えるには、食品製造に興味を持ったきっかけや自分が食を通じて実現したいことを考えてみると良いでしょう。また食品製造業界についての理解を深めることで、新しい気づきを得られる場合もあるので、インターネットなどで積極的に情報収集するのもおすすめですよ。

②その企業を選んだ理由

食品製造業界と一口に言ってもさまざまな企業があるため、「なぜその企業に入りたいのか」を明確にしましょう。その企業を選んだ理由がなければ、熱意を伝えることができず「うちでなくてもよさそう」とマイナスの印象をもたれかねません。

企業を選んだ理由を考える方法
  • ホームページやパンフレットなどで経営理念を見る
  • 社長挨拶やインタビュー記事で社長の考えを知る
  • OB・OG訪問などで先輩社員に話を聞くに
  • 実際に企業の製品を食べたり、周囲に意見を聞く

その企業ならではの志望理由を考えるには、経営理念や社長の考えなどを調べると効果的ですよ。また実際に働いている社員にやりがいを聞いてみたり、企業の製品の印象を周囲に聞いてみるのもおすすめです。

③食の業界に興味を抱いた経緯

志望動機は自分の実体験が盛り込まれると深みが出るため、食に興味を持ったきっかけや、食の業界に入りたいと思った経緯なども志望動機に盛り込みましょう

食の業界に興味を抱いたきっかけの例
  • 学生時代にアルバイトで食に関する仕事をした
  • 途上国を訪れた際に、現地の食料状況を見て食の大切さを実感した
  • ジムでアルバイトをしているときに、健康な体づくりに食の大切さを感じた

食品製造といっても、弁当や調味料、飲料、冷凍食品などさまざまなものが製造されています。漠然と業界全体について思ったことではなく、製造に携わりたい食品に焦点を当てて、興味を持った理由を書くことが重要ですよ。

④業務で活かせる自分の強み

食品製造の志望動機には、自分の強みを業務でどのように生かせるかも盛り込みましょう。入社後の活躍イメージを企業に持ってもらえるように、自分の強みは積極的にアピールすることをおすすめしますよ。

自分の強みを見つける方法
  • モチベーショングラフなどで自己分析をする
  • 他己分析をする
  • 就職エージェントに相談する

企業は強みを通じて「入社後どのように活躍してくれるか」を見極めているので、強みを考える際は食品製造の仕事で活かせる内容にすることが重要です。食品製造では細かい作業が得意なことやコミュニケーション能力などがもとめられるので、自分がアピールできる内容を考えてみてくださいね。

⑤「食」に関する将来への目標

食品製造の志望動機では「食を通じて何を実現したいのか」という目標を盛り込むことも大切です。食品製造業界での目標があることで仕事への意欲を伝えることができ、好印象を獲得することができるでしょう。

食に関する将来の目標の例
  • 食を通じて日本を元気にしたい
  • 多くの人に食を通じて貢献したい
  • 日本の食文化を海外に発信したい

企業から高評価を得るには、企業の業務と直結しできるだけ具体的な目標を伝えることが重要です。「社会貢献をしたい」といった目標では漠然としていて「うちの会社じゃなくてもいいのではないか」と思われる場合があるので、「貴社の一員として、高齢の方に豊かな食を提供していきたいと考えています」のように企業の一員としてやりたいことを伝えるようにしましょう。

こちらの記事では志望動機の書き方について詳しく解説しています。志望動機がうまく書けないときはぜひ参考にしてくださいね。

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長尾 美慧

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食に対する強い思いを志望動機に盛り込もう

食はすべての人にとって欠かせないものだからこそ、ほかの応募者より強い志望動機が必要です。ありきたりな表現では、採用担当者から「食への強い思いが感じられない」と思われかねないからです。

食品製造を志望するようになったきっかけや食への思いは、自分独自のエピソードを自分の言葉で語るようにしましょう。学生時代から農業や畜産関係に携わっていた人は学んだことと絡めても良いですし、身内や親しい人が食品製造の仕事をしていたなら働く姿を見て考えるようになったことを盛り込んでもおすすめですね。

食はすべての人にかかわりがある分野だからこそ、自分のこれまでの経験などから食に対する自分の考えを伝えることが大切です。

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おすすめ! 企業に刺さる志望動機の書き方のコツ

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就活生

食品業界の志望動機に盛り込むべき内容について理解できました!

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キャリアアドバイザー

それは良かったです!

志望動機を書く際はぜひ意識してみてくださいね。

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就活生

ちなみに志望動機を書く際のコツはありますか?

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キャリアアドバイザー

良い質問ですね!

食品業界の志望動機を書く際のコツも紹介しますね。

企業は採用活動を通じて多くの学生の履歴書やエントリーシートに目を通しているので、ほかの学生と差別化するには志望動機を書く際のコツを押さえる必要があります。

食品製造の志望動機を書く際のコツ
  • 食への意欲の強さをアピールする
  • 独自のエピソードを盛り込む
  • 食の安全性への意識の高さを伝える

食品製造を志望動機では「食が好き」という理由を伝える学生が多いため、企業に印象付けるためには自分ならではの理由を盛り込むことが重要です。

食は生活に身近な存在だからこそ食に興味を持ったきっかけは被りやすいので、アルバイトや留学経験など自分ならではの経験について伝えるとほかの学生と差別化することができますよ

OK例文5選! 食品製造の志望動機を紹介

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就活生

食品業界の志望動機を考える際のコツも理解できました!

実際に志望動機を考えたいのですが参考になる例文はありますか?

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キャリアアドバイザー

もちろんありますよ!

食品製造の志望動機の例文を5つ紹介しますね。

食品製造の志望動機を考える際に例文を参考にしたいと考える学生もいるでしょう。伝えたい内容別に食品製造の志望動機例文を5つ紹介するので、志望動機を考える際に参考にしてくださいね。

OK例①工場見学をした場合

例文

私が貴社を志望したのは、食の安全を重視する姿勢に共感したためです。私は海外に留学した際、あらためて日本の冷凍食品の技術力の高さを実感するとともに、安心安全の食事をいつでも手軽にできることの良さを感じました。

貴社のインターンシップで工場を見学させていただきましたが、衛生管理や品質管理を徹底していることを知りました。また、健康に配慮された商品も多く、貴社であれば多くの人に安心安全の食を届けられると考えました。

入社後は私の責任感の強さを活かし、製造の仕事をしながら将来は品質管理の業務もしていければと思っています。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

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キャリアアドバイザー

実際に工場を見学しているため、より企業のことを理解していることがわかります。

将来の目標がある点も高評価につながりますね。

OK例②学生時代の経験をアピールする場合

例文

貴社と一緒に高齢者の方に食の喜びを届けたいと思い志望しました。

私は誰もが食事の楽しみを感じられる社会づくりに役立ちたいと考えています。大学に入ってから継続して老人介護施設でアルバイトをしていたのですが、施設の方は昼食やおやつの時間をとても楽しみにしていらっしゃいました。「この年になると食べることが1番の楽しみ」とおっしゃる方もいらして、食べることの大切さを感じました。

貴社は高齢者向けの宅配弁当を製造しており、その中でも高齢者でも食べやすいような工夫をしている点に魅力を感じました。入社後は学生時代のアルバイトで学んだことを活かし、高齢者の方がおいしく、安全に食べられるような食事を作りたいと考えています。

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キャリアアドバイザー

「なぜその企業に就職したいのか」が実体験から伝わるような文章になっていて説得力がありますね。

OK例③自分のスキルをアピールする場合

例文

自分の料理の腕を生かしたいと考え志望しました。

私は子どもの頃から料理が好きで、大学も家政科で食に関する勉強をし、とくに食の安全と盛り付けに関して専門的に学んでいます。また、パン屋で販売のアルバイトもしていましたが、その際、小さな子どもたちが新作の試作品をおいしそうに食べてくれるのが印象的で、就職したらたくさんの人においしいパンを届けたいと思うようになりました。

貴社は個性豊かでおいしいパンを次々に開発・製造していて、多くの人に食を通じて幸せを届けられると考えました。入社後は持ち前の料理スキルを活かしてたくさんの人に愛してもらえるパンを製造したいと考えています。

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キャリアアドバイザー

料理が得意であることや食について専門的に学んでいる点など自分の強みを中心に話を進めているので、入社後の活躍イメージが湧きやすいですね。

OK例④事業内容への共感をアピールする場合

例文

私が貴社を志望する理由は、貴社がおこなう食品ロスに対する取り組みに共感したためです。

大学2年のときにボランティアで開発途上国に1カ月滞在しましたが、現地では食量が十分ではないという様子を目の当たりにした一方、帰国後に日本ではたくさんの食料が廃棄されていることを知り考えさせられました。

貴社では製造過程で出る廃棄物を肥料や飼料に利用する取組みをおこなっているため、日本の食料廃棄の問題に貢献できると感じました。地球の環境も考えた貴社の食品づくりに携わり、豊かな食文化の実現に私もかかわりたいと考えています。

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キャリアアドバイザー

自分が感じている課題と事業へのマッチ度の高さが伝わる志望動機ですね。

OK例⑤企業の強みにフォーカスする場合

例文

手軽でおいしい食品を世の中に届けられると考え、貴社を志望します。

私は学生時代にたまたま友人宅で貴社の冷凍宅配弁当に出会い、冷凍とは思えない味わいと、食感、そして健康を考えた料理の数々に大きな魅力を感じました。

食品製造をおこなう企業は多数ありますが、貴社はすべての工程を機械でおこなうのではなく、手作業で実施する工程が多い点に魅力を感じています。手作業ならではの温かみやおいしさを提供することで、多くの人を笑顔にできる仕事をしていきたいと考えています。

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キャリアアドバイザー

企業の特徴を押さえたうえで志望していることが良く伝わる志望動機ですね。

想いが伝わらない! 食品製造の志望動機のNG例を解説

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食品製造の志望動機の例文がわかったので、自分でも作ってみようと思います!

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キャリアアドバイザー

ちょっとまってください!

志望動機を考える前に避けるべき例文も確認することをおすすめしますよ。

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就活生

そうなのですね。

避けるべき例文にはどんなものがありますか?

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キャリアアドバイザー

それでは食品製造の志望動機で避けるべき例文を3つ紹介しますね。

食品製造の志望動機を考える際は、避けるべき例文も知っておくと効果的にアピールできるでしょう。やってしまいがちなNG例文を紹介するので、志望動機を書く際の参考にしてくださいね。

NG例①「食品が好き」だけをアピールをしている

例文

貴社で働きたいと思った理由は、私は食べることが好きなため、ほかの人にもおいしいものを届けたかったからです。とくに私は貴社の〇〇パンが好きで、学生時代も部活の後はいつも食べていました。

料理も好きで週末はネットで見つけたレシピを使って、家族にもふるまっています。とくに父が私の手料理を褒めてくれ、楽しみにしてくれています。そこで、食品に関する仕事が自分に合っていると考え、志望しました。

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キャリアアドバイザー

食べることが好きで、料理を作るのも好きという気持ちはとてもよく伝わってきます。

しかし、家で作る料理と、食品製造工場での仕事はまったく異なるものです。

仕事として食品製造になぜ携わりたいのかを伝えることが重要ですね。

NG例②「その企業ならでは」の志望理由が欠けている

例文

食品製造の仕事を通じ、多くの人の健康づくりに役立ちたいと考え志望しました。

最近は食品偽装の問題も大きく取り上げられ、食の安全も叫ばれています。一方、感染症のまん延もあり、免疫力を高めるような健康志向の食品にも目が向けられています。私自身も口にするものは安全で、健康に良いものと考えるようになりました。

安全で健康に良い食品を作っていきたいです。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

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キャリアアドバイザー

最近の食の問題を取り入れるのは良いのですが、なぜその企業に就職したいのが伝わらないですね。

入社意欲を伝えるためにも「なぜその企業なのか」という理由を伝えるようにしましょう。

NG例③将来の目標がアピールできていない

例文

私は貴社の〇〇という製品が幼い頃から好きだったため、就職を希望しました。

〇〇は栄養価も高いうえ、硬さもほどよく小さい子どもから高齢者まで親しむことができます。パッケージも20年間、大きく変わることがない点も、愛着が持てるポイントだと思います。

私は細かい作業が得意で、高校では手芸部の部長をしていました。手作業が好きだという強みを業務に生かして働きたいと思います

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キャリアアドバイザー

製品への愛着が伝わってくる志望動機で、細かい作業が得意だという強みも伝わってきますが、働いていくうえでの将来の目標が盛り込まれていないのが残念ですね。

食品製造の志望動機を考える際は将来の目標も忘れずにアピールしましょう。

吉川 智也

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面接ではコミュニケーション能力をアピールしよう

食品製造業界の面接で志望動機を話す際は、聞き取りやすいスピードで、ハキハキと話すことを心掛けましょう。前述したとおり、食品製造業界の仕事ではコミュニケーション能力が必要になるからです。

食品製造業界では1人ではなく、チームで協力して仕事を進めていくことが多くあります。またリーダーになればチームをまとめたり、指示を出すこともあるでしょう。そのため食品製造の仕事には周囲と協力しながら物事を進められるコミュニケーション能力がもとめられるのです。

面接コミュニケーション能力があることをアピールするには、面接官の目をしっかり見て話すことを意識したり、一方的に話すのではなく会話のキャッチボールを意識すると良いでしょう。またグループ面接であれば、話している人の方向に体を向けたり、うなづきながら話を聞くことで協調性もアピールすることができますよ。

食品製造の志望動機は「その企業ならではの理由」が必須! 適切なアピールで合格を狙おう

食品製造業界は人々の生活に欠かせないさまざまな加工食品を作る仕事です。多くの人に安全でおいしい食を届けるためには、細かい作業が得意で、責任感がある人におすすめの業界といえるでしょう。

食は生活に密着しているからこそ、「食が好き」というだけの理由ではほかの学生と差別化することが難しいです。食への強い思いや、食を通じて実現したいことなど、独自の内容を盛り込み、企業から好印象を獲得しましょう。

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