趣味が音楽鑑賞はジャンルで変わる! 企業にアピールするコツ

この記事のアドバイザー

目次

  1. 「趣味は音楽鑑賞」でアピールするには伝え方が重要
  2. 企業側が趣味を質問する意図を理解しよう
  3. あなたの人柄を知りたい
  4. 志向や個性を知りたい
  5. 伝え方やコミュニケーション能力を見ている
  6. 音楽鑑賞の企業の印象は?
  7. ①ストレスコントロールができる
  8. ②感受性が豊か
  9. ③行動力がある
  10. 担当者の目に止まる履歴書・ESの書き方を伝授
  11. ①結論から書く
  12. ②数字の使うなど具体性を持たせる
  13. ③理由を明確にする
  14. ④具体的なエピソードを添える
  15. 面接で聞かれたら? 採用担当者にうまくアピールするコツ
  16. 分かりやすく伝える
  17. なぜ音楽鑑賞が趣味なのか明確に伝える
  18. 音楽鑑賞から得た学びを伝える
  19. 仕事にどのように活かすのか伝える
  20. 想定質問に対する回答を準備しておく
  21. ジャンル別の例文
  22. 例文①クラシック:リラックス方法をアピール
  23. 例文②洋楽:語学への関心をPR
  24. 例文③K-POP:行動力や積極的をアピール
  25. 例文④J-POP:情緒の豊かさや感受性をアピール
  26. 準備が大切! 想定質問と回答例
  27. こんな回答は注意!面接でのNG例
  28. うそはバレる! 絶対にやめよう
  29. 理由を聞かれても「他に趣味がないから」とネガティブ
  30. 音楽に関する具体的なエピソードがない
  31. 「ライブで騒いでストレス発散」
  32. 趣味・特技が同じ欄にあったら一つに絞ってOK
  33. 音楽鑑賞を趣味としてアピールしたい学生からよくある質問に回答!
  34. 「趣味は音楽鑑賞」でアピールをして選考を突破しよう

「趣味は音楽鑑賞」でアピールするには伝え方が重要

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「趣味が音楽鑑賞はアピールポイントになるの?」
「どのようにアピールすればよいの?」

面接や履歴書・エントリーシート(ES)で趣味を聞かれ、音楽鑑賞と答えてもアピールになるのか迷う人も多いのではないでしょうか。企業の仕事で直接的には役立たないことも多いため、「アピールにつながらない」と思われがちな音楽鑑賞ですが、伝え方次第では強力にアピールすることができます。

一方、うまくアピールできなければ、「企業でも活躍できなさそうだな」と思われてしまいかねません。音楽鑑賞を趣味としてアピールする場合、企業にどのような印象を与え、どうやって高評価を得ることができるのかを解説します。趣味が音楽鑑賞の就活生は自分に当てはめながら読み進めましょう。

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企業側が趣味を質問する意図を理解しよう

そもそも選考において趣味を聞く意図はどこにあるのでしょうか。趣味をアピールポイントにつなげる場合、選考の場で企業側が趣味を質問する意図を理解する必要があります。

趣味を聞く意図を理解することで、趣旨に沿ったアピールが可能になります。そのため、企業側が趣味を聞く意図を理解して選考に臨みましょう。

あなたの人柄を知りたい

よく「趣味は人柄を表す」というように、面接や履歴書・ESで趣味を聞く意図としては、あなたの人柄を知りたいと考えています。リクルートキャリア就職みらい研究所の『就職白書2024』データ集によると、企業が採用基準で重視する項目の中で9割以上の企業が「人柄」を重視。企業が重視する人柄をアピールするためにも趣味を有効的に活用することは大切ですね

つまり、趣味を聞く意図はその趣味を通じて把握できる人間性を知るためですので、趣味が何かということに加えて「どのような人間なのか」という人柄をアピールするようにしましょう。

志向や個性を知りたい

趣味を通じて知りたいのは人柄だけではありません。志向や個性を把握するために趣味を聞いている企業もあります。「長く一緒に働けるのか」という視点を大切にしている企業にとって、自社とマッチングできる適性があるかは重要です。

趣味は「自分の好きなこと」「熱中していること」なので、趣味から人の志向や個性を把握することができます。たとえば、その趣味に熱中している理由や趣味になった背景からも、あなた自身の志向は見えてきます

趣味を音楽鑑賞と回答する場合は「なぜ音楽鑑賞が好きなのか」「好きになったきっかけ」「好きなジャンル」をの理由を分析して、そこから読み取れる自分の志向や個性をしっかりと理解して就活に臨みましょう

時には「興味があることは? 」と聞かれることもあります。回答の仕方をこちらの記事で解説していますので、ぜひ併せて参考にしてみてくださいね。

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伝え方やコミュニケーション能力を見ている

面接の場合、趣味は序盤に聞かれることが多くあります。趣味を聞くことをきっかけにして「論理だてて分かりやすく説明できるか」という伝え方やコミュニケーション能力をチェックしています

組織内で仕事を円滑に進めるためにはコミュニケーション能力は必要不可欠なスキルのため、企業はあらゆる質問から就活生のコミュニケーション能力を図っています。自己PRや志望動機といった誰でも準備している質問ではなく、素が出やすい趣味を聞くことでチェックしているのです。

趣味の回答に限った話ではありませんが、回答をする際は簡潔に論理的な説明を心掛けてコミュニケーション能力をアピールしていきましょう。

趣味や特技選びに迷っている学生はこちらの記事を参考にすると良いでしょう。趣味・特技について一覧にして紹介おり、面接での伝え方についても詳しく解説しています。

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音楽鑑賞の企業の印象は?

企業が持つ可能性のある印象
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就活生

音楽鑑賞が趣味なのですが、いまいち企業に持たれる印象がわかりません。

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キャリアアドバイザー

スポーツや読書といった趣味よりも、どのようなイメージを持たれるのかわかりづらいですよね。ジャンルや鑑賞スタイルによってもちろん印象は異なりますが、整理してみましょう。

趣味の音楽鑑賞をアピール材料にしていく場合、「趣味が音楽鑑賞」と聞いて企業はどのような印象を抱くのかを知っておく必要があります。

音楽鑑賞という趣味に対して相手が抱く印象を理解した上で選考に臨むことで、効果的なアピール方法を考えることが可能となるので、企業が抱く印象を理解しておきましょう。

①ストレスコントロールができる

気持ちを切り替えたい時に音楽鑑賞をすることで気分転換を図る人は多くいますよね。企業が抱く印象としては、「気分転換の方法が心得ている」「ストレスコントロールがうまい」という印象を持つ場合もあります。

音楽には気分をリラックスさせたり、気分を高揚させる効果があることが知られている通り、音楽鑑賞を趣味に持つことでストレスのコントロールの仕方ができるという印象を抱かせます

社会人になれば、自分がやりたい仕事だけをできるわけではないため、企業としてはストレスコントロールができる人は重宝されます。そのため、音楽鑑賞を趣味に持っている人には「気分転換をしっかりできる」という印象を抱く傾向があると言えるでしょう。

②感受性が豊か

音楽を聞く人の中には、歌詞やメロディからその音楽が伝えたいメッセージを理解しようとする人がいます。

特に、音楽の歌詞は直接的なメッセージだけでなく比喩や婉曲表現を用いている場合が多くあるため、そこからアーティストが伝えたいことを読み取ることで想像力や推察力が鍛えられます。

そのため、音楽鑑賞が趣味に持っている人には「相手の言いたいことや感情を読み取る力がある」という印象を抱く傾向があると言えるでしょう

③行動力がある

さらに、音楽鑑賞が趣味の場合、伝え方によっては「実行力が高い」という印象を抱く場合もあります。音楽鑑賞が趣味の人の中には、好きなアーティストのライブに参加することに熱中している人がいます。

学生の立場で頻繁にアーティストのライブに参加することは予算的に難しいものがありますが、ライブに参加するために何カ月も前からアルバイトでお金を貯めることで参加する人もいるでしょう。

ライブに参加するという目標に向かって努力し、実行する姿勢からは「実行力の高さ」をアピールすることができます。ライブに参加することに熱中している人は、そういった視点でアピールするのも有効的と言えるでしょう。

行動力をアピールしたい人はこちらを読んでおきましょう。

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吉田 実遊

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音楽鑑賞のスタイルによって企業にあたえる印象が変わる

音楽鑑賞が趣味で企業にあたえる印象は他にもあります。例えば、ライブに参加し同じアーティストのファンと交流した場合、「コミュニケーション力が高い」という印象を受けます。さらに、ファン同士の交流を深めるためにイベント企画したなどのエピソードがあれば、実行力やファシリテーション力の高さも感じられますので、入社後に周囲を巻き込みどんどん成長しそうな印象をあたえられるでしょう。

他にも、音楽を通じて英語や韓国語などの語学を勉強している人も多いかと思います。その場合「趣味を通じて自己研鑽をする努力家だ」と感じられ、着実に仕事を覚え活躍するであろうと印象づけることが可能です。

このように、音楽鑑賞のスタイルによって企業にあたえる印象はさまざまです。あなたの強みや個性と合致したアピールをすることで、企業からの印象をアップさせましょう。

就職先として音楽業界を視野に入れている学生は、こちらの記事を参考にすると良いでしょう。

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担当者の目に止まる履歴書・ESの書き方を伝授

趣味欄に「音楽鑑賞」と書く際の注意点

趣味を聞く企業の意図、そして趣味が音楽鑑賞の場合の企業の印象について理解できたと思いますが、実際に履歴書・ESにどのように書けば担当者の印象に残るのか悩みますよね。

ここでは履歴書の趣味欄に「音楽鑑賞」と書く際に注意しなければならない点について4つ紹介します。採用担当者の目に止まりやすくなるので、ぜひ実践してみましょう。

①結論から書く

まず履歴書やESの趣味欄を記入する際に注意したい点は「結論から書く」ということです。つい趣味になった理由などから説明したくなってしまいますが、履歴書やESでは端的に結論から書くようにしましょう

応募数が多い企業の場合、担当者一人で何百枚もの履歴書・ESをチェックしている場合もあり、結論から書かれていないと読まれないこともあります。

そのため、長々と説明する文章よりも端的に結論が書かれている方が内容も把握しやすくなり、結果的に印象に残りやすくなることでしょう。先に結論を書いた後で、補足説明を書くとよいですよ。

②数字の使うなど具体性を持たせる

「趣味は音楽鑑賞」と結論を述べるだけではあなたの人柄や個性は伝えることはできません。担当者の印象に残るためには、趣味の補足説明をする際に「具体性を持たせる」ことが重要になります。

具体的には「趣味になって何年」「週に〇回音楽を聞く」など数値化することや、キーワードとして好きなジャンルやアーティストを書くことです。このように、具体性があるのと無いのとでは与える印象は全く変わってきますので、あなたの人柄や個性を理解してもらうためにも具体性を持たせた書き方を意識するようにしましょう

好きなジャンルや好きな年代の音楽を書いてもOK

より具体性を持たせるためには、音楽鑑賞で好きなジャンルや好きな年代の音楽があるのであれば、具体的に履歴書やESに書いてもよいでしょう。具体的なジャンルや好きな年代の音楽を書くことで、あなたの好みや熱中する内容について企業担当者がイメージを持ちやすくなります

例えば、洋楽が好きな場合は英語のリスニング力は高い印象を与えますし、クラシック音楽が好きな場合は想像力や感受性が豊かな印象を与えることでしょう。また、好きな年代を書くことで企業担当者が同じ年代の方であれば共感を得られますね。

③理由を明確にする

また、音楽鑑賞が趣味である「理由を明確にする」ことも履歴書・ESを書く際に大切になります。趣味である理由を明確にすることで、あなたの人柄を伝えることができます。たとえば、「嫌なことがあった時でも気分転換を図ることができる」という理由を書けば、企業担当者からは「嫌なことがあっても切り替える手段を持っている人」というアピールにつながります。

履歴書やESに趣味である理由を書く際はあなた自身の人柄が伝わる内容を書くように意識しておくとよいでしょう。ただし、履歴書やESの「趣味欄」が小さい場合は無理に理由まで書く必要はありません。あくまでも結論と具体性を持った補足が重要ですので、理由は面接で聞かれた際にしっかりと伝えるとよいでしょう。

④具体的なエピソードを添える

履歴書やESの趣味欄に余裕がある場合は、「具体的なエピソードを添える」ようにしましょう。具体的なエピソードを添えることで、より一層あなたの人柄や志向をイメージさせやすくなるのでアピールするには有効的です

具体的なエピソードを添える際には、音楽鑑賞の趣味によって得られた効果を具体的に示すとよいでしょう。「英語のヒアリングが苦手だったが、毎日洋楽を聞いていたことで英語のヒアリング力が向上した」など、具体的に書くようにしてください。

乾 花穂子

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専門知識の羅列にならないように気を付けよう

履歴書やESに具体的なアピールポイントを述べる場合、自己PRや長所・短所などの回答と一貫性をもたせましょう。例えば、短所では「失敗すると数日間落ち込んでしまう」と述べているにも関わらず、趣味では「音楽を聞くことですぐに気分の切り替えができる」とアピールした場合、矛盾が生じてしまいます。一度矛盾を感じられてしまうと、履歴書やESの内容すべてが嘘っぽく見られてしまうため要注意です。

また、あなたが熱烈な音楽ファンだった場合、専門的な用語を使用しないよう気をつけましょう。音楽鑑賞が趣味の人は多いですが、音楽にはさまざまなジャンルが存在するうえ、専門知識まで詳しい人は多くありません。たとえエピソードの精度が高くても、担当者の知らない用語があれば読まれなくなってしまいます。誰が読んでもすぐに理解できる内容を心がけましょう。

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面接で聞かれたら? 採用担当者にうまくアピールするコツ

面接で音楽鑑賞という趣味をアピール材料にするためにはどのように伝えればよいでしょうか。紙に記入する履歴書と違って、面接では初対面の相手にわかりやすく伝えることが求められます。

また、趣味欄のように字数が限られているわけではないので、具体的な内容を意識した主張にする必要があります。ここからは、面接で趣味の音楽鑑賞を魅力的に伝えるためのポイントを5つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

分かりやすく伝える

PREP法

趣味を伝える際に限った話ではありませんが、面接での質問に対する回答は簡潔にわかりやすく伝えるようにしましょう。面接では面接官とのコミュニケーションが重要になるため、長々と抽象的な話し方だと要点がわかりにくく、面接官に良い印象を与えません。

そのため、趣味について回答する際は事前に要点をまとめて、相手に伝わるようにわかりやすく端的に回答することを心掛けましょう。また、つい話が長くなりがちという場合は、「PREP法」を意識して説明をすることをおすすめします

「PREP法」の活用例
  • Point(結論):初めに結論を述べる(趣味は音楽鑑賞)
  • Reason(理由):次にその理由を述べる(読書が音楽鑑賞の理由)
  • Example(具体例):理由を裏付ける具体例を示す(理由を説明するエピソード)
  • Point(まとめ):最後にもう一度結論を述べる(だから、音楽鑑賞が趣味と結論付ける)

なぜ音楽鑑賞が趣味なのか明確に伝える

面接で趣味を「音楽鑑賞」と回答する際には、なぜ音楽鑑賞が趣味なのかという理由を明確に伝えるようにしましょう。趣味をアピール材料にするためには、あなたの人柄や志向を伝えてアピールしていかなければいけません。そして「なぜ音楽鑑賞が趣味なのか」を伝えることが、あなたの人柄や志向を伝えることにつながるため大切なポイントとなります

例えば、「英語の勉強のため」「気分転換できるから」などと理由はさまざまですが、音楽鑑賞が趣味になった理由を明確に回答することが、あなた自身のアピールポイントにつながるのです。

音楽鑑賞が趣味になった背景を具体的なエピソードを交えて話すことで、面接官により強い印象を残すことができるでしょう。

音楽鑑賞から得た学びを伝える

音楽鑑賞で得られる学びの例
  • 傾聴力や意見をくみ取る能力
  • 歌詞の意味を考えることで鍛えられる想像力や感受性
  • さまざまな言葉に触れることで得られる語彙力
  • さまざまな言語に触れることで得られる語学力
  • コミュニケーション能力

音楽鑑賞を趣味と回答する際は必ず音楽鑑賞から「何を得て」「何を学んだ」のかを伝えるようにしましょう。趣味を通して得た学びを伝えることはアピールには有効的な手段となります

面接で評価される人の特徴としては「自分の行動から学びを得たものを理解している」という点があるため、そのような姿勢を伝えることは重要です。趣味を通して得た学びをアピールすることで「仕事も学ぶ姿勢を持って取り組んでくれそうだ」と面接官に良い印象を与えることができるでしょう。

仕事にどのように活かすのか伝える

あなたの趣味が仕事にどのように活かされるのかという点も面接官は知りたいと考えています。そのため、いくら簡潔に分かりやすく回答ができていたとしても、仕事に活かせる内容となっていなければ評価はされにくいと言えるでしょう

趣味の話をする際は必ずあなたの趣味が仕事でどのように活かされるのかという視点を持つようにしておきましょう。趣味から得た学びや、なぜ趣味と言えるほど熱中しているのかを考えてみることで仕事に活かせるものが見えてくるはずです。あなたの趣味が仕事にどのように活かされるのかを考えた上で面接に臨むようにしましょう。

想定質問に対する回答を準備しておく

「あなたの趣味は?」と聞かれて、「趣味は音楽鑑賞です」と答えるだけでは終わりではありません。面接官の質問には必ず意図があるため、どんどん深掘りをしていきます。そのため、回答後に想定される次の質問を予め準備しておくことは重要です

あなたの趣味に対してどんどん深掘りをされて、回答に困っていては良い印象を与えることは難しくなります。好印象を与えるためにも予め趣味に対する想定質問を考え、回答を準備をして面接に臨むことがおすすめです。

趣味を深掘りされてもしっかりと回答することができれば、アピールにつなげていくことができるでしょう。

鴨川 未奈

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「なぜ」「どうやって」を使ってアピールポイントを掘り下げよう

趣味について話すことは、人柄や個性をアピールできるチャンスです。面接官にあなたの魅力を最大限に伝えるためには、音楽鑑賞の中でも何のエピソードが最も興味関心を得られるか見極める必要があります。

アピールポイントを見つけるために、想定される質問から5回以上深掘りをしましょう。ポイントは「なぜ」「どうやって」を使って掘り下げることです。

・なぜ音楽鑑賞が好き?→英語を楽しく学べるから

・どうやって身につける?→正しく歌えるようになるまで毎日シャドーイングを繰り返す。

・なぜ英語を身につけたい?→将来海外事業部で日本の商品を世界に広めたい想いがあるから。

上記はあくまで例ですが、趣味の音楽鑑賞の話から「海外を視野に入れた将来の夢に向けて毎日努力をしている」という努力家な人柄をアピールできることがわかります。このように深掘りを重ねることで、面接で評価されるエピソードを見つけやすくなりますし、かつ想定外の質問に対する対応力も身につけることができるので一石二鳥です。

ジャンル別の例文

ここからは実際に、面接や履歴書・ESで趣味を聞かれた場合に使える例文をジャンル別で紹介します。面接の伝え方や履歴書・ESの書き方に多少違いはありますが、本質的な違いはありません。

どちらも相手が理解しやすいように簡潔で分かりやすく表現するために、PREP法を意識して伝えるようにしましょう。

例文①クラシック:リラックス方法をアピール

例文

私の趣味は音楽鑑賞です。その中でも特にクラシック音楽が好きです。なぜクラシックかというと伝統と歴史のある音楽を静かに集中しながら聴くことができる音楽のため、リラックスして気分転換をするためには最適だからです。

例えば、多くの音楽は生で聴くとなると大勢の観客が盛り上がっている中で音楽を聴くことになりますが、クラシックはコンサートに訪れても静かに聴くことができる音楽となっています。そのため、リラックスして気分転換を図るためにはクラシック音楽が最適なため、私は音楽鑑賞の中でもクラシック音楽が好きです。

例文②洋楽:語学への関心をPR

例文

私の趣味は音楽鑑賞です。その中でも特に洋楽が好きです。なぜ洋楽が好きかというと洋楽を聴くことで気分が盛り上がることに加えて、英語力を鍛えることができるからです。

具体的には、留学経験などは全くありませんが小学生の頃から毎日洋楽を聴いていたことで英語のヒアリング能力は向上し、今では洋画も字幕なしで見ることができるようになりました。

このように、洋楽を聴くことで気持ちが盛り上がるだけでなく語学力向上の役にも立つため、私は音楽鑑賞の中でも洋楽が好きです。

例文③K-POP:行動力や積極的をアピール

例文

私の趣味は音楽鑑賞です。その中でも特にK-POPが好きです。なぜK-POPが好きかというとK-POPを通じてコミュニケーション能力を向上することができたからです。

具体的には、K-POPが好きだったことをきっかけに頻繁に韓国を訪れるようになり、ライブ会場などさまざまなところで現地の人と交流する機会を持つようになりました。言語は違っても共通の話題があるおかげで、積極的にコミニケションを取ることができるようになりました。

このように、K-POPを通じて現地に足を運ぶようになり、そこで積極的に現地の人と交流を持ってコミュニケーション能力を磨いていくことができたため、音楽鑑賞の中でもK-POPが好きです。

例文④J-POP:情緒の豊かさや感受性をアピール

例文

私の趣味は音楽鑑賞です。その中でも特にJ-POPが好きです。なぜJ-POPが好きかというと、歌詞を通じて言葉の意味や歌詞の意図を考える能力が鍛えられたからです。

具体的には、歌詞に書かれている作者の意図や背景などを推察することで、歌に込められた作者の想いを考えるようにしています。相手の意図を捉えることを癖付けることで、普段の生活においても相手の言動だけを捉えるのではなく、その言葉の意図をしっかりと考えられるようになりました。

このようにJ-POPを聴く際に歌詞の意図を考えることで、相手の気持ちを推察する力が養われたため、音楽鑑賞の中でもJ-POPが好きです。

準備が大切! 想定質問と回答例

音楽鑑賞という趣味を面接で最大限アピールするためには、趣味に対する想定質問を考え、その回答を予め準備しておくことが大切です。想定質問の回答を準備する時に、音楽鑑賞という趣味から自分自身の人柄や志向・個性をどのように伝えられるか、という視点で準備をするとよいでしょう。

想定される質問と回答例を紹介しますので、参考にしてみてください。

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面接官

質問①なぜ音楽鑑賞が好きなんですか?

1つ目の想定質問は「なぜ音楽鑑賞が好きなんですか?」という質問です。音楽鑑賞がなぜ趣味と言えるのかを深掘りする質問で、その理由を確認することで本当に趣味が音楽鑑賞なのかを確かめる意味合いがあります。

この質問に対してうまく回答できないと「本当に音楽鑑賞が趣味なの?」という疑念を抱かれかねませんので注意が必要です。音楽鑑賞が好きな理由は必ず準備しておくようにしましょう。

音楽鑑賞が好きな理由は「気分転換ができる」「語学力が鍛えられる」などさまざまあるでしょうが、正解があるわけではありません。素直に音楽鑑賞が好きな理由を述べることであなたの人柄が伝わりますが、PREP法に沿って伝えると相手は理解しやすくなるので意識するようにしましょう。

回答例文

音楽鑑賞が好きな理由は、音楽を聴くことによって気分転換ができるのと同時に、語学力を身に付けることができるからです。たとえば、洋楽を聴くことによってリラックスしながら英語に触れることができるため、自然と英語のリスニング力を向上させることができます。

このように、音楽を聴くことによって日頃から英語に触れることができて、語学力向上につながるため、私は音楽鑑賞が好きです。

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面接官

質問②どういった音楽を聴くことが多いのですか?

「どういった音楽を聴くことが多いのですか?」この質問もよく聞かれる質問の1つです。好きなジャンルの音楽を深掘りする質問で、好きな音楽のジャンルを確認することであなたの志向や個性をチェックしています。

回答するジャンルによって評価が分かれるか不安に思うかもしれませんが、ジャンルによって評価の差はつきません。あなた自身が熱意を持って説明できるジャンルであればあなたの志向や個性は伝わります。良い印象を与えようとして好きでもないジャンルを答えようとしても、どこかでボロがでてしまうためおすすめできません。

あなたの志向や個性をしっかりと伝えるためにも、熱中していて自分の言葉で伝えられる好きなジャンルを伝えるようにしましょう。

回答例文

私がよく聴く音楽はアップテンポの曲です。なぜアップテンポの曲を聴くことが多いかというと、アップテンポの曲を聞くことで気持ちが盛り上がり、自分を奮い立たせることができるからです。

自分の中での頑張り所や集中したい場合には、まずはアップテンポの曲を聴くことで自分を鼓舞します。このように、音楽によって気持ちのオン・オフを切り替えることはできるため、アップテンポの曲を好んで聴きます。

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面接官

質問③なぜそのジャンルの音楽が好きなんですか?

想定質問の3つ目は、「なぜそのジャンルの音楽が好きなんですか?」という質問です。これは好きな音楽のジャンルをさらに深掘りをする質問で、この質問によりあなたの人柄や好みを把握しようとしています。

この質問をされた場合は素直にあなたの好きな音楽のジャンルと、そのジャンルを好きになった理由を答えるようにしましょう。その回答から面接官はあなたがどのような考え方をするのか、どのようなジャンルの音楽を好む人なのかを理解することができます。

そのため、回答する際は自分の人柄が伝わるように工夫して答えるようにしましょう。

回答例文

私が〇〇というジャンルが好きな理由は、音楽を聴くことで前向きな気持ちになれるからです。特に私が好きなのは△△という歌手ですが、△△が歌う曲の多くはポジティブな歌詞が多く落ち込んだ時は前を向くことができるため好きです。

日常生活で落ち込むことがあっても△△の曲を聴くことでポジティブな気持ちになり、「切り替えて頑張ろう」と前向きな気持ちになることができます。そのため、社会人になって壁にぶつかったとしても、△△の曲を聞くことで、前向きに頑張っていきたいと考えています。

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面接官

質問④最近ハマっている音楽は何ですか?

想定質問の4つ目は、「最近ハマっている音楽は何ですか?」という質問です。これは最近ハマっている音楽を聞くことで、あなたの志向や個性を確認しています。

回答する際はあまり難しく考える必要はなく、素直に自分がハマっている音楽について伝えるようにしましょう。そして、なぜその音楽にハマっているのかの理由を伝えることが重要になります。

面接官はその理由からあなたの最近の関心事を知り、志向や個性をを把握しようとするので、理由をわかりやすくしっかりと伝えることが大切です。

回答例文

私が最近ハマっている音楽は〇〇というアーティストのライブに参加することです。〇〇のライブで聴く曲は会場の一体感も重なり非常に迫力があります。そのため、実際に会場に足を運んでライブを聴くことでモチベーションを上げることができるためハマっています。

また、毎月開催されるライブに参加するためにアルバイトの頻度を週4日に増やすことで、自分でお金を貯めてチケット代や交通費を捻出しています。ライブにハマったことがきっかけで、参加するために努力することやモチベーションを高める方法を身に付けました。

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面接官

質問⑤音楽鑑賞で得た学びは何ですか?

想定質問の5つ目は、「音楽鑑賞で得た学びは何ですか?」という質問です。これは音楽鑑賞を通じてどのような学びを得ているかを深掘りする質問で、趣味をしっかりと学びに変える姿勢を持っているかを確認しています。

音楽鑑賞から得た学びを伝えることは、あなたの姿勢や人柄をアピールするには絶好のチャンスですので簡潔でわかりやすく伝えるための準備をしておきましょう。趣味に限らず自分の取り組んでいることに対して、そこで終わるのではなく学びに変える姿勢は高評価につながるので覚えておきましょう。

回答例文

私が音楽鑑賞を通じて得た学びは推察して考えることの重要性を理解できた点です。音楽鑑賞が趣味になる以前は言葉を表面的に捉えていましたが、音楽鑑賞を通じて歌詞に込められた作者の意図や背景などを推察するようになりました。

それ以来、普段の生活でも相手の言動だけ捉えるのではなく、話している表情や仕草など言葉以外の情報も含めて相手の気持ちを推察するようになりました。その結果、相手の気持ちを慮って行動することができるようになり、組織の中でも協調性を養うことができました。

こんな回答は注意!面接でのNG例

趣味が「音楽鑑賞」と答える際のNGポイント

ここまで「趣味が音楽鑑賞」ということをアピールするための例文や想定質問に対する回答例を紹介しましたが、面接で音楽鑑賞が趣味と回答する際に注意しなければならない点があります。面接での回答の仕方を誤ってしまうと一気に印象を悪くするので注意しましょう。

音楽鑑賞が趣味と答える際には次の4つのNGポイントに注意してください。

うそはバレる! 絶対にやめよう

就活のあらゆる場面においてうそをつくことはNGです。趣味を回答する際も自分を良く見せようとしてうそをついてしまうと深掘りをされた時にボロが出てしまいます。

面接官はあなたの人柄や志向を把握するためにあらゆる角度から趣味を深掘りしてくるので、うそをついたことで一貫性のない回答をしてしまった場合、不信感を抱くことになるでしょう。

一度、不信感を抱かれてしまうと挽回が難しくなってしまうので、評価を得ることはできません。人事は面接のプロですので、うそをついている場合はすぐにわかります。うそをついて趣味を回答するのは絶対にやめましょう。

就活で嘘をつくことのリスクについてはこちらを読んでおきましょう。

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理由を聞かれても「他に趣味がないから」とネガティブ

音楽鑑賞が趣味と答えて理由を尋ねられた際に「他に趣味がないから」などとネガティブな理由を答えるのは絶対にやめましょう。実際に「自分には趣味と呼べるものはない」と思っているのかもしれません。

ただ、そうだからといって「特にやることがないから、強いて言うなら音楽鑑賞」という回答では、消去法的な印象を与えてしまうことになります。企業担当者側からすれば、ポジティブな理由が聞きたいにも関わらず、ネガティブな理由の回答だと面接の評価はきっと下がってしまうでしょう

音楽鑑賞が好きな理由を尋ねられたい際は、ネガティブな理由は避けてポジティブな回答を心掛けるようにしましょう。

音楽に関する具体的なエピソードがない

音楽鑑賞が趣味の場合、面接では「好きなジャンルは何ですか?」「音楽鑑賞を通じて何を得ましたか?」などと、さまざまな質問されます。その際に「特にありません」と回答するのはNGです。

音楽鑑賞が趣味と答えているのにも関わらず、具体的なエピソードがなければ「本当に音楽鑑賞が趣味なの?」と根本から疑いを持たれかねません。また、深掘りをされる質問に対して具体的な回答ができないとあなたの人柄や志向を伝えることができず何もアピールができなくなります

音楽鑑賞を趣味と言うのであれば、具体的なエピソードを回答できるようにしておきましょう。

「ライブで騒いでストレス発散」

音楽鑑賞が趣味の人のなかにはアーティストのライブに行くことが好きな人もいるでしょう。ただ、いくらライブが好きだからといって「ライブで騒ぐことでストレス発散につながります」と正直に回答するのはやめましょう

「ライブで騒ぐ」という点に良い印象を持たれない可能性があるため、マイナスの印象を与える可能性のある表現は避けた方が無難と言えます。また、「ストレスの発散方法が騒ぐことしかできないのでは?」という懸念も持たれかねないので注意が必要でしょう。

ライブについて話す時は表現を工夫しよう

ただ、当然ライブに行くことが趣味な人もいるはずです。趣味がライブに行くこと自体は問題ではないため、マイナスの印象を与えないためにもライブについて話す時は表現に工夫するように心掛けてください

例えば、「ライブに行くことで臨場感を味わえるだけでなく、好きなアーティストの生歌を聞くことでモチベーションが上がる」などと前向きなイメージを与えるように工夫しましょう。

趣味・特技が同じ欄にあったら一つに絞ってOK

履歴書やESを書く際に趣味と特技が同じ欄にある場合があります。その際は趣味と特技を分けて書いても問題ありませんが、枠の大きさに制限があるので同じ欄の場合は一つだけ書くのでも問題ありません。

企業は趣味・特技の欄からは、あなたの人柄や志向・個性を把握したいので、それが一番伝わる内容が音楽鑑賞なのであれば、趣味・特技欄に自信を持って「音楽鑑賞」と一つに絞って書くようにしましょう。

趣味・特技欄の書き方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

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音楽鑑賞を趣味としてアピールしたい学生からよくある質問に回答!

趣味として音楽鑑賞をアピールしても良いのか、具体的にどのようにアピールするべきか悩む人も多いですよね。ここでは、そのような学生からの質問にキャリアアドバイザーが回答していきます。

  • 趣味で音楽鑑賞をテーマにしても良いのでしょうか?

    趣味で音楽鑑賞をテーマにすることは問題ありません。ただし、音楽鑑賞からわかる人間性や仕事に役立つスキルがあることをアピールすることが重要です。たとえば、人によっては音楽鑑賞の趣味から「計画力」をアピールすることができます。自分の好きなアーティストのライブと、学業やアルバイトを両立させたエピソードがあれば、計画的に複数の物事を進めるスキルがあると伝えられるでしょう。音楽鑑賞から得られた価値観やスキルまで落とし込んで企業に伝えれば、十分なアピールになりますよ。

  • 趣味で音楽鑑賞を取り上げた場合のアピールするコツを教えてください。

    趣味で音楽鑑賞をアピールする際のコツとして、音楽鑑賞が趣味である理由を明確に伝えるようにしましょう。人によって音楽鑑賞が好きな理由はさまざまです。たとえば「音楽を聴くことで嫌なことがあっても気分を切り替えている」といった理由であれば、入社した後も「うまくいかないことがあっても気持ちを切り替えられる人材だ」とプラスの印象につながります。

    音楽鑑賞が好きな理由を伝えることで、自分の価値観や強みをアピールするように意識してみましょう。

「趣味は音楽鑑賞」でアピールをして選考を突破しよう

「音楽鑑賞が趣味ではアピールにつながらないのでは?」と不安を抱いているかもしれませんが、書き方や伝え方次第では十分にアピールにつなげることができます。趣味を伝える際に重要なのは、趣味の内容ではなく、趣味から伝えられるあなたの人柄や志向・個性です。

そのため、音楽鑑賞という趣味を通じて、「あなたがどのような人間なのか」を伝えられるように事前に準備することが大切です。ぜひ今回紹介した方法を参考にして、アピールできる内容を考えてみてください。

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