目次
- 面接対策は一律ではなく面接形式やフェーズによって異なる
- すべての面接に共通! 人事が面接で見ている基本の3つのポイント
- ①第一印象
- ②面接官への話し方
- ③熱意
- 正しく理解しよう! 面接形式やフェーズによっての評価ポイント
- ①個人面接
- ②集団面接
- ③グループディスカッション
- ④オンライン面接
- ⑤プレゼンテーション
- ⑥動画選考
- フェーズごとに解説!3つの面接の段階ごとの特徴を押さえよう
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
- 全部ばっちり?! 面接形式やフェーズによる面接対策
- ①個人面接
- ②集団面接
- ③グループディスカッション
- ④オンライン面接
- ⑤プレゼンテーション
- ⑥動画選考
- 段階ごとの特徴を踏まえよう! 面接フェーズに合わせた対策方法を解説
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
- 気をつけて! 面接で印象を下げてしまうNG行為
- ①遅刻をしてしまう
- ②話を最後まで聞かず話してしまう
- ③マナーがなっていない
- 面接は形式やフェーズ別に対策をして臨もう
面接対策は一律ではなく面接形式やフェーズによって異なる
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「面接の種類はいろいろありますが、それぞれの評価ポイントを知りたいです」
「面接を突破するコツを知りたいです」
一次面接から最終面接まで何度か面接を繰り返す企業が多い中で、どのような対策をしていけば万全なのか不安を抱いている人も多いでしょう。
この記事では、さまざまな面接形式がある中で一次面接から最終面接まで面接官がどんなポイントを見ているのかお伝えしていきます。面接対策がわからない! 面接が苦手! そんな学生の皆さんのヒントになればと思います。
すべての面接に共通! 人事が面接で見ている基本の3つのポイント
就活生
キャリア
アドバイザー
もしかして、面接本などを読んでテクニックで乗り切ろうとしていませんか?
就活生
え…?ダメなんですか?
キャリア
アドバイザー
もちろんダメではありませんよ。でもあなたが面接を通過しないのは内容以前に、根本的な部分に問題があったのかもしれません。ここからは人事が面接で見ていることについてお伝えしていきます。
受ける会社それぞれに面接対策をしなくてはいけないと気負っているかもしれませんが、実はどの会社も面接で確認する基本的な部分はほとんど同じです。
まずは最低限のチェックポイントを押さえたうえで、それぞれの面接形式やフェーズに合わせた対策をしていきましょう。
①第一印象
まずは「第一印象」です。就活における「第一印象」は主に「身だしなみ」と「表情」で構成されています。仕事を始めると社内外含め、多くの人と関わることになり、初対面での印象が重要視される場面も増えます。
とくに入社後に仕事とは直接関係のない身だしなみについて細かく指導するのは、企業にとって手間であり、無駄な時間です。だからこそ常識を見るという観点でも人事は第一印象に問題がないかをチェックするのです。
「身だしなみ」について、男女問わず見ている点としては次の通りです。
- スーツにしわや汚れはないか
- かばんや靴に汚れはないか
- 髪型は適切か(切ってあるか、まとめてあるか)
- (男性)髭がきちんと剃られているか
- (女性)メイクは適切か
つまりTPOに合った身だしなみができているか、ということが重要になります。
就活で推奨される身だしなみについてはこちらの記事を確認しておきましょう。
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第一印象を決める二つ目の要素は「表情」です。本当に自分で考えて、魅力を感じていることを語る時、人は生き生きと話します。一方で回答を丸暗記してしまうと、内容がしっかりしていても話から感情が感じとれず「第一志望ではないのかな」と思われてしまう場合もあります。
そのため、面接では自然とリラックスして良い表情で話をすることで面接官に好感を持ってもらうことが大切です。自然とリラックスできるようになるためにも事前の面接準備は万全にしておきましょう。
キャリアアドバイザー
面接の緊張感の中常に笑顔でいることが難しいかもしれませんが、ほんの少し口角を上げることを意識するだけでも印象はかなり変わりますよ。
②面接官への話し方
面接で話す時の基本は、相手に伝わるような大きな声でハキハキと話すことです。また話の内容や相手の反応によって、声のトーンを変えるなどメリハリをつけた話し方を意識しましょう。
また、面接官は評価ポイントとして上記の話し方を見ているだけでなく、話の伝え方も合わせてみている場合があります。話の内容がまとまっていなかったり、質問の的を射てない場合には「論理的思考力がない」と捉えられてしまう可能性もあります。
話し方と伝え方の評価のポイントは以下の通りです。
- 相手の耳に届く声の大きさになっているか
- 声に抑揚があるか
- 相手の話に合わせた間の取り方ができているか
- 早口になっていないか
- 敬語は正しく使えているか
- 結論から話せているか
- 話に起承転結があるか
- 伝えたいことが端的にまとまっているか
- 話の内容に矛盾がないか
学生時代のエピソード自体、バリエーションが偏ってしまう傾向があるので、いかに最初の一言で面接官に「話を聞きたい! 」と思わせるかが大切なのです。
面接での話し方はこちらの記事でも解説しています。
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③熱意
志望動機や自己PRにおいて重要なのは「熱意」です。なぜその会社に入りたいと思ったのか、自身の経験や今後のビジョンと紐づけて説明することができれば、面接官に好感を持ってもらえることは間違いありません。
面接官はその会社に勤めている社員であるため、自分が勤めている会社に興味を持ってくれている、そして強い思いで入社したいと思っている学生に対して悪い気はしないはずです。
キャリアアドバイザー
大学で専門的な勉強をしていたとしても、いきなり仕事で知識を直接的に活かして最前線で活躍できるケースは珍しいでしょう。面接では「若さ」と「元気」を熱意に変えてしっかりアピールしましょう。
キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
リラックスと書きましたが、もちろん適度な緊張感を持つことは悪いことではありません。リラックスの意味を履き違えて、親しい友人とごはんに行くときのようにあまりにもフランクな態度を取りすぎるのは言語道断です。
特に、学生の緊張をほぐそうとして面接官がフレンドリーに話しかけてくれる企業の場合、学生自身も安心してつい気が緩んで度が過ぎてしまうことがあります。自分に限ってまさかそんなことはないだろう、と思っていてもどのように感じるかは相手次第です。面接の場であるということを忘れず、適度な緊張感は常に持つようにしましょう。
面接に対し不安を感じている人にはこちらの記事がおすすめです。
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正しく理解しよう! 面接形式やフェーズによっての評価ポイント
内定に辿り着くまでにはさまざまな選考を突破しなければなりません。協調性や論理的思考、対応力を見るグループディスカッション、そして複数回の面接と、さまざまな選考フェーズがあります。
ここからは、それぞれのフェーズで採用側が何を知りたいのか、そしてどんなところを評価しているのかそのポイントについて1つずつ解説していきますね。
①個人面接
どの企業でも必ずある面接が個人面接。就活において個人面接は切っても切り離せない重要な選考です。
個人面接候補の学生の人となりを知り、自社にとって必要な人材なのか、そして学生自身も入社後に仕事を楽しめるのか、活躍できそうなのか、いわゆる「適性」を判断するもので、1次、2次とそれぞれの段階で異なる役職の社員が面接官として登場します。
キャリア
アドバイザー
面接自体は複数回用意されていますが、どの段階の面接でも判断基準はほぼ変わりません。基本的なマナーや自社への適性が主なチェック項目です。面接が進めば、役職が上の段々目利き力がある社員から、質問も深掘りされるようになります。
- 会話のキャッチボールができるか
- 身だしなみは整っているか
- 深掘りをされた際にしっかりと回答できるか
②集団面接
選考フェーズが面接に入ると初期段階で設定されているのが「集団面接」です。集団面接とは、複数人の学生を一度に面接する方式を指します。
面接自体の時間は、人数や企業側が確認したい内容によりますが、短くて30分程度、長くて1時間程度です。面接に1時間と聞くと長く感じるかもしれませんが、時間内に複数人の学生が話をするので、面接で話せるのは1人あたり10分~15分程度と実際はとても短いのが特徴です。
キャリア
アドバイザー
集団面接は「明らかに自社に合わない人を振るいにかける」というのが主な目的なので、グループの中から通過する人数が決まっている、というわけではありません。全員落ちる場合もあれば全員通過する場合もある点は覚えておきましょう。
- 回答の内容(質問の意図を汲めるか)は明確か
- 端的に述べられるか
- 周囲への配慮や礼儀はあるか
- 協調性があるか
集団面接はグループ面接と呼ばれるケースもあります。これらの複数の就活生が同時に評価さえるケースの面接について知りたい学生はこちらも読んでおきましょう。
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③グループディスカッション
初期段階でよく用いられる選考の1つに「グループディスカッション」があります。グループディスカッションは、数人の学生をグループにして与えられたテーマについて議論の後、結論を出させる選考形式です。
全グループに発表させる場合もあれば、いくつかのグループのみ発表でその日はそのまま終了という場合もあります。議論のグループディスカッションに使われるテーマは会社に関係することから、時事問題、採用関連とさまざまですが、難易度に関わらず学生だけで議論するというのが特徴です。
- 新規事業を立上げる際、A案・B案どちらがいいか(ビジネス系)
- 世界的な取り組みにおけるカーボンニュートラルの是非(時事問題)
- 通年採用のメリット・デメリットは何か(就活系)
エントリーシート(ES)や面接は学生がアピールするという側面が強いのに対して、グループディスカッションは、グループの取り組みを通じて判断してもらうという点が大きく違います。
- 協調性があるか
- 積極的な発言ができているか
- 周囲への配慮ができるか
グループディスカッションにはじめて参加する人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。意識すべきポイントや評価されるアクションについても詳しく紹介しています。
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グループディスカッションの進め方についてはこちらの記事からもヒントが得られますよ。
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④オンライン面接
直近、新型コロナウイルス感染症流行の影響でオンライン面接を積極的に取り入れる企業が増えてきました。オンライン面接により、居住地やスケジュールの問題を解決し、優秀な学生を見出すチャンスが広がりました。
オンライン面接は面接をするという点では対面式の面接と評価ポイントは大きく変わりませんが、通信環境・音声環境・背景・部屋の明るさ、など対面式では気を使う必要のない点にまで気を配る必要があります。
キャリア
アドバイザー
またオンラインとはいえ、選考の時間は1対1で話をするチャンスです。場合によっては直接会うよりも質問しやすいケースも考えられます。話したいことを整理しておくことはもちろんのこと、積極的に質問して情報収集の場としましょう。
- 最低限の面接環境は整っているか
- 表情や声のトーンに明るさはあるか
- そのほかは個人面接と同様
最近ではZoomを使った面接も主流です。オンライン面接の前にはこちらの記事も読んでおきましょう。
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⑤プレゼンテーション
プレゼンテーションは理系の選考で組み込まれている場合が多い選考です。自分が大学時代に研究してきたことであったり、企業からテーマを与えられて自分なりの見解を発表する、など方式はさまざまですが、思考力、論理性、独創性等さまざまな要素が評価の基準となります。
入社後は理系に限らず、営業職などでも社内外に対してプレゼンテーションする機会が多いので、現段階で企業側が見たいチェック項目に対して、どの程度の素養を持っているかを確認する目的があります。
- 思考力
- 論理性
- 独創性
- コミュニケーション能力
プレゼンテーション選考では内容はもちろんのこと、発表後の質疑応答時に深掘りされることまで想定して準備を進める必要があります。
- プレゼン資料はわかりやすいか
- 質疑応答に内容に論理性はあるか
- 研究の背景や周辺知識まで理解しているか
⑥動画選考
オンライン面接と同様に動画選考も最近増えてきた選考の1つです。動画選考は学歴やESの文面からはわからない実物の印象やコミュニケーションスキル、独創性、プレゼンテーション能力などさまざまなスキルを事前に知っておきたいという狙いがあります。
そのため、質問は自己PRだったり、志望動機だったり、定番のものが多いですが直接的に「自己PRをしてください」「志望動機を教えて下さい」という質問ではなく、次のような聞き方が多いです。
- 「あなたという人はどういう人なのか理由とともに教えてしてください」
- 「入社後、どのようなことを実現したいと思っていますか?」
聞き方こそ直接的ではありませんが、意図としては自己PRや志望動機に関連する内容を聞いているのでしっかりと準備をして臨みましょう。
録画面接についてはこちらの記事で解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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一次面接
一次面接は簡単に言えば「応募者の足切り」や「振るいにかける」ための面接です。「明らかに自社に合わない」人を振るいにかけて次のステップで面接する総数を減らすための面接とも言えるでしょう。
聞かれることは自己PRや志望動機などの定番のものですが時間も短く、場合によってはあまり深掘りされることはありません。
一次面接は学生の数も多く、内容自体も広く浅く確認しているので、何らかの質問で強く印象付けることができれば通過する確率は各段に上がりますので、自分なりのキーワードを持っておきましょう。
- 自己PRや志望動機がきちんと説明できるか
- 企業への志望度は高いか
- 企業研究をしているか
一次面接が不安な人はまずはこの記事を読んで一次面接突破のコツを学びましょう。
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二次面接
二次面接は一次面接でのチェック項目をクリアし入社の可能性が出てきた学生をもっと深く知るための面接です。
面接官は現場の管理職など一次面接よりも年次が上の社員が担当することが多く、面接の中でコミュニケーションスキルを確認しています。また、企業研究や自身の経験に基づいた志望動機が作れているのかも重要なポイントです。
二次面接では一次面接よりも深掘りされるため「なぜその業界なのか」「なぜその企業なのか」など、「その企業を志望する明確な理由を」伝えられるようにしっかり対策していきましょう。
- コミュニケーションスキルがあるか
- 企業研究の度合い
- 明確な志望動機があるか
一次面接と二次面接の違いとは
一次面接と二次面接はそれぞれ異なった目的があります。
- 一次面接:次の選考に進む人を「絞り込む」「振るいにかける」ためのもの
- 二次面接:自社にマッチした人を抽出する人を「見つける」「探す」ためのもの
そのため、一次面接は時間が短く質問に対してあまり深掘りされませんが、二次面接は時間が長く聞かれる質問の数は少なめで、1つ1つをしっかり深掘りされる傾向にあります。
最終面接
最終面接は選考における最終フェーズで通過すれば内々定が出ます。面接官は経営幹部が担当している場合が多く、学生にとっては最も緊張する面接と言っても過言ではありません。
最終面接まで進む学生は人物的・志望度的には問題ないと判断されているケースが多いですが、最後に「この会社で何をしたいのか」「この会社にどう貢献するのか」といったように、将来について問われることが多くなります。
経営幹部はこれまでの経験内容よりも、その経験を踏まえての将来のビジョンを知りたいと思っているのです。
- 将来のビジョンを見据えているか
- 会社とのマッチング度合いがあっているか
最終面接は社長などの重役が担当することが多いです。こちらの記事では最終面接の流れを解説していますよ。
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キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
どのような形式やフェーズであろうと、「学生と企業の接点」を意識して面接が進められていることは共通しています。学生のマナー、スキルや性格が企業が求めるラインに合致しているか、活躍できる場所はあるか、などが見極められています。
そのため、どんなに素晴らしい内容を話していても企業との相性が合わないと判断された場合にはどうしてもお見送りとなってしまうこともあります。最初はマナーのレベルがクリアしていれば通過をした場合でも、面接フェーズが進めば進むほど、ライバルの質が上がります。ぜひ、自分と企業にどのような共通項があるのかどうか考えて、フェーズが進むごとに数と質を深めていきましょう。
全部ばっちり?! 面接形式やフェーズによる面接対策
就活生
面接形式や各フェーズについては理解できましたが、実際の面接対策を教えてください。
キャリア
アドバイザー
わかりました。それぞれ説明しますのでしっかりと対策していきましょうね。
①個人面接
個人面接は緊張すると思いますが、自分を深く知ってもらうチャンスだとポジティブに捉えましょう。深く知ってもらえるということは、細かい所を見られてより深掘りされるということです。
内容はもちろんのこと、コミュニケーション力やマナーも見られています。
- 会話しながらアイコンタクトできるか
- 笑顔ではきはきと話せるか
- 伝えたい所は強く話せるなど強弱を付けて伝えたい意志を感じるか
- 支離滅裂な話になっていないか(文脈は通っているか)
- 質問に対して答えが的確かどうか
特にマナーに関しては内容以上にその人の印象を左右する可能性があるので気を付けましょう。
相手との会話を心掛ける
面接は一方的なプレゼンテーションではなく、面接官との会話です。そのため、相手が何を聞きたいのか、どの程度のボリュームを期待しているのか考えながら、言葉のキャッチボールを意識しましょう。
面接官とスムーズに会話をするためにも1つ1つの質問に対しての答えは短く簡潔におこない、簡潔に答えすぎて、面接官が「あれ?」と思っている雰囲気を感じたら、内容を補足すれば問題ありません。
キャリア
アドバイザー
面接官を一方的に聞き役にするのではなく、会話を楽しむというイメージで臨みましょう。
深掘りをされても答えられるように事前準備をする
面接内容については、志望動機や自己PRなどを深掘りされる可能性があるので、ESや集団面接で自分が答えたことと矛盾しないように、そしてさらに深掘りされても大丈夫なように準備しておきましょう。
個人面接の準備をする際は想定問答を考え、次のポイントを参考に用意しておくのも良いでしょう。
- 継続性(諦めないで続ける力)はあるか
- 向上心があるか
- 人とのかかわりがあるか
仕事をする上で、失敗しても諦めないことやより高みを目指すこと、他人と協力することは大切な要素なので、そういう観点から深掘りされる可能性があります。
丸暗記は避けよう
完璧な面接を目指すあまり、志望動機や自己PRなど、聞かれそうな項目を丸暗記している学生がいますが、あまりおすすめできません。面接官も採用のプロですので、学生が色々準備をして臨んでいることは百も承知です。
丸暗記をして面接に臨んでしまうと自分が想定していた質問と違った聞かれ方をした際に、微妙にニュアンスの違う回答をしてしまうなんてこともあります。
伝えたいことは丸暗記ではなく、要点をいくつか覚えておくようにしましょう。
②集団面接
「明らかに自社に合わない人を振るいにかける」というのが目的だと先ほどお伝えしました。この段落では、集団面接を通過する方法をこれから説明していきますね。
その前に簡単に集団面接で落ちる人の特徴をお伝えすると、「話を聞くまでもない人」です。「話を聞くまでもない人」というのは、身だしなみ・声の大きさ・他の人が話している解きの態度等の最低限のマナーがなっていない人のことを指します。
ここからは集団面接で「次の選考に進んでほしい! 」と積極的に選ばれる人になるための大切なポイントをいくつか紹介していきますね。
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端的にわかりやすく話す
まず最初は「端的にわかりやすく話す」ことです。限られた時間の中で複数人の学生の話を聞き、判断しなければいけない面接官が最も嫌うのが「話が長い人」「話の要領を得ない人」です。
アピールしたいからといって長々と話をしてしまうと他の人の持ち時間が減ったり、面接時間が延びたりと迷惑をかけてしまいます。
そのため、集団面接で重要なことはポイントを絞って端的にわかりやすく話すことです。
- 伝えたい要点を事前に整理しておく
- 話す流れはPREP法を意識する
- わかりやすい言葉でシンプルに話す
他の学生と比較されるのでマナーや姿勢は重要
選考は常に絶対評価と相対評価の組み合わせですが、集団面接はどの選考よりも他の学生と比較されやすい選考です。少しの失敗が減点につながりやすく、持ち時間も短いがゆえにリカバリーすることが難しいため、注意しなくてはいけません。
さらに、面接中は他の学生が話しているときでも気を抜かずに話を聞いて頷くなど、話を聞く際も意識を集中させましょうね。
- 適度にあいづちを入れる
- 姿勢を正して聞く
前の回答者と内容が被っても気にしない
複数の学生がいる状態でガクチカや自己PRをしていくと、誰かとテーマが同じになることはよくあります。そのため、内容が被ったときに焦りを感じる学生もいるかもしれません。
しかし、前の回答者と内容が被ったとしてもまったく気にする必要はありません。大切なのはテーマ内容ではなく、その経験からあなたが何を学び、どう変化したかです。
1つの事柄でどれだけ多くの事を学べるのか、自分の糧にできるのかということを伝えることで今後の伸び代、つまりポテンシャルを感じてもらうことが大切なのです。
③グループディスカッション
グループディスカッションは他の学生と協力して進める唯一の選考なので、さまざまな状況を想定して準備しておかなくてはいけません。メンバーや議論するテーマは当日にならないとわからないので、状況に応じて自分の役割を変えていく必要があります。
メンバーやテーマは当日にならないとわかりませんが、流れや評価ポイントは大きく変わらないので、そこを押さえてグループディスカッションに臨むと良いでしょう。
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協調性を持って進める
グループディスカッションでは「協調性」は重要なポイントです。先ほど、他の学生と協力して進める唯一の選考とお伝えしましたが、だからこそ「協調性」が大切です。
メンバーの中には自分のペースで強引に進めようとする人もいます。そういう人を一般的に「クラッシャー」と呼びますが、自分がクラッシャーにならないのはもちろんのこと、クラッシャーに対しても冷静に対応していかなくてはいけません。
- 肯定しつつたしなめる
- 他の人に意見を求めるながら議論の本質から逸脱しないようにコントロール
- グループ全体で議論して結論を出すことを意識
発言を積極的にする
グループディスカッションというくらいですから、発言しなくては意味はなく、たとえ役割が書記だったとしても発言がないのは評価はされません。
しかし、発言の数が多ければいいかというとそうでもありません。議論が結論に向かっていくような論理的で建設的な発言ができているかどうか、自分の考えをしっかりアウトプットできているか、そうした点チェックされています。
与えられたテーマに対して、自分なりに考えて自分なりの論理構築でしっかりと話せているかどうか、という点が大切です。
気配りをする
協調性にも関連しますが、グループディスカッションでは気配りも大切です。グループで議論をしている時に、輪に入れていない人がいればその人に発言を促して議論に参加きるような気配りができているかも評価ポイントと言えます。
なぜなら気配りができれば、チームで仕事をする際に俯瞰的に物事を見ることができるため、入社後の働き方のイメージが湧きやすくなります。
まずは自分の意見をしっかり言えることを優先した上で周囲を見て、議論に入れていない人はいないか、などの気配りをしていきましょう。
強引な自己主張は注意が必要
グループディスカッションは自分の意見を伝えることが重要だと思うあまり、強引な自己主張に傾いてしまう学生もいるかもしれません。しかし、自分の意見を伝えることと、自己主張が強いことは全く異なります。
あまりに自己主張が激しく、自分が思っている方向に無理やり持っていこうとしたり、正当性を主張するために、他の人の意見を否定してばかりいると、自分では頑張ってやり切った気分になっていたとしても、採用側からは協調性のない人と判断されてしまいます。
あくまでも全体の流れを見ながら、ゴールに向けて発言する、というスタンスを忘れてはいけません。
④オンライン面接
オンライン面接が普及したことで、場所に捉われず学生と面接をすることが可能になりました。そのため、地方学生を含めた優秀な学生との接点が従来以上に増し、競争率が上がりました。
オンライン面接では対面式の面接と変わらない点もあれば、オンライン面接ならではの準備や対策ポイントがあります。これからさらに主流になっていくであろうオンライン面接について、対策ポイントを解説していきます。
オンライン面接についてはこちらでも詳しく解説していますので参考にしてみてください。
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基本は他の面接と対策は同じ
オンライン面接と言っても、通常の面接と形式が異なるだけで、目的は同じなので基本の対策はほとんど変わりません。繰り返しにはなりますが、まずは身だしなみを整えましょう。
オンラインだから上半身だけしっかりスーツを着ていればOKと思うかもしれませんが、面接中に身振り手振りをした時やふとした拍子でカメラの角度が変わってしまった時に下半身が部屋着では面接官の印象は悪くなるでしょう。
また、話すときは画面越しの相手と目線を合わすためにカメラ目線を意識して、はきはきと大き目の声で話すことを心掛けましょう。
- 上下しっかりスーツに着替える
- 目線は画面ではなくカメラに向けることを意識
キャリアアドバイザー
オンラインだからカンペを見て話せるかも、と油断するのではなく、自己PRや志望動機など聞かれそうなことは要点を事前に整理して面接に臨みましょうね。
環境を整えて臨む
オンライン面接は対面式の面接と大きく変わらない一方で、オンラインならではの注意点もあります。それは「環境を整えて臨む」ということです。
- ネット環境の確認とデバイスの用意
自宅のインターネット回線が遅くないか、オンライン面接をスムーズに進められる条件が整っているのかを確認しておきましょう。 - 撮影環境を確認
面接で余計なものが映り込まないように部屋を片づけて、自分の顔がはっきり映るか確認しましょう。顔が見えづらかったり、影ができていては暗い印象を与えてしまう可能性があるので、照明を使うことも検討しましょう。 - カメラを調整して目線を合わせる
対面ではないのでただでさえ視線が合わない可能性があります。また面接官を見下ろすような角度では心象に影響を与えますので、カメラに目線がしっかり合うように高さを調整しておきましょう。
⑤プレゼンテーション
プレゼンテーションによる選考は他の選考と異色だからこそ、見られているポイント、求められているものは何なのかしっかり理解して対策していく必要があります。
プレゼンテーション選考によって、採用側は思考力や論理性などさまざまな観点で、新しいものを生み出せる人材なのか、難しいこともしっかり伝わるようにコミュニケーションすることができるのか、などをチェックしています。
グループディスカッションと同じくらい多面的に判断されるという前提で、対策すべき手法やスタンスについて簡単に説明していきます。
誰が見てもわかりやすいプレゼン資料を作る
プレゼンテーションにおいて誰が見てもわかりやすいプレゼン資料を作るのは重要です。いくら伝えるのが上手でも、文字ばかりの資料や構成がめちゃくちゃな資料は見栄えが悪くなります。
そのため、プレゼン内容がしっかりと伝わるためにも資料を作る際は次のポイントを意識しましょう。
- 導入
- 目的
- 手法や実験内容
- 結果と考察
上記の流れで資料を作り、理解しやすいように図解やグラフを入れるのも意識しておきましょうね。
プレゼン後の質疑応答の論理性が重要
プレゼンテーション資料よりも重要なのがプレゼンが終了した後の質疑応答です。ある意味プレゼン内容や資料は事前に準備ができるので、準備次第では誰でも良いものは作れます。
一方で、プレゼン後の質疑応答に論理性がなければ残念ながら評価はされません。また、通常の面接以上に専門的な内容によるコミュニケーションになるので、話がかみ合わなくなることを防ぐ意味でも論理性は大切です。
研究内容だけでなく背景や周辺知識も理解しておく
あえて自分達では詳しくわからない、研究発表をわざわざプレゼンテーションしてもらうかというと、先ほどお伝えした思考力や論理性の他に思考特性を知りたいということもあります。
なぜそのテーマに興味をもって研究したのか、面接官はその背景や周辺情報も知りたいと思っています。むしろ、そちらを掘り下げていくことで先見性や着眼点、実験の経緯を知ることで根気強さ、などを確認して、自社に適性があるかどうかを判断したいのです。
そのため、研究内容だけでなく背景や周辺知識も説明ができるように準備しておきましょうね。
プレゼンテーションのやり方についてはこちらの記事が詳しいです。一度目を通しておくと良いでしょう。
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⑥動画選考
動画選考は対面式の面接と比べて、その人が持つ空気感や雰囲気、人柄など、会って接してみないとわからない要素が伝わりづらいというデメリットがあります。
コミュニケーションに自信がある「会ってもらえばなんとか! 」という人間力が売りの学生にとって、動画選考はなかなかハードルが高いと感じるかもしれません。
企業も学生も手探りの動画選考の黎明期の今だからこそ、ポイントとテクニックを身に着けておけば他の学生と大きく差をつけることができます。ポジティブに捉えて、しっかり対策していきましょう。
動画選考のコツについてはこちらで詳しく解説していますので参考にしてみてください。
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内容だけでなく見やすさにも気をつかう
動画選考で一番大切なのは、志望動機や自己PRの「内容」ですが、見やすさにも気を使わなくてはいけません。
たとえば「動画の質があまり高くなくても自分の熱意が伝われば大丈夫! 」と思うかもしれませんが、画質が低い、画面が揺れる、雑音が入っている、また背景がごちゃごちゃしているなど出来栄えの悪い動画の場合「志望度が低いのかな?」とあなたの本意が伝わらない可能性があります。
見る人にとって伝わりやすく、見やすい動画作成は最低限のマナーとして覚えておきましょう。
照明を活用して表情を明るく見せる
動画の場合、実際に会って話すよりも表情や明るさが伝わりづらいです。表情や目線が一定だと見ている人にも機械的な印象を与えてしまうため、動画を撮る時は次の点を意識しましょう。
- 普段よりも明るくハキハキと話す
- 口の動きをややオーバーにするなど表情の変化を意識する
- 顔に影ができないように光を調整する
- 納得のいくまで撮り直す
段階ごとの特徴を踏まえよう! 面接フェーズに合わせた対策方法を解説
面接フェーズによって評価のポイントが変わることは先ほどお伝えした通りですが、選考突破のために何をすればいいのか、いまいち具体的なイメージがつかめない学生もいるかもしれませんね。ここでは面接の段階に合わせた実際の対策を解説します。
一次面接
一次面接は初めてリアルタイムにコミュニケーションする場となります。ESや動画選考など、それまでの選考での印象と同じなのか、それとも違うのか、最低限、自社とマッチしそうかどうかを確認したいのです。
そういった意味で、一次面接は「落とす人を見極める」という側面が強い面接と言えます。だからこそ重視されるのは次の3点です。
- 最低限のマナーがあるかどうか
- 聞かれたことに対して適切に回答できるかどうかのコミュニケーション能力はあるか
- 清潔感があるか
一次面接でどのような対策をしていけばいいのかを項目ごとに説明していきましょう。
ガクチカ・自己PRで自分らしさをアピールする
- ガクチカ
- 自己PR
一次面接を突破するにはこれらの質問で自分らしさをアピールすることが何よりも重要です。
自分が取り組んできたことをアピールする人が多いですが、人事が知りたいのは取り組みそのものではなく、「あなたがどんな人なのか」ということです。
そのためには学生時代に力を入れたことを通して、何を学んで今後活かしていくのか、自分のどんな要素が企業に貢献していくのかということをイメージしてもらう必要があります。
面接でガクチカをアピールする際はこちらの記事を参考にすると良いでしょう。
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身だしなみを整えて好印象を持ってもらう
面接だけではなく、人と接する時の基本ですが、身だしなみを整えることは好印象につながる一番の近道です。特に初対面の印象を左右する一次面接の身だしなみでは、次の点に注意しましょう。
- スーツにしわや汚れはないか
- かばんや靴に汚れはないか
- 髪型は適切か(切ってあるか、まとめてあるか)
- 爪は切ってあるか(ネイルは適切か)
- 男性は、髭が剃られているか
- 香水をつけていないか
面接でネイルを控えたほうがいい理由についてはこちらの記事で解説しています。
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受け答えに一貫性を持たす
そして、受け答えの一貫性も面接においては重要なポイントです。準備不足だと、聞かれたことに対してその場限りの思いつきで答えてしまうことになるので、一貫性が保てなくなります。
面接官は論理的思考力を判断する1つの尺度として一貫性を重視しているので、論理矛盾にはとても敏感です。「さっきはこう言っていたけど、どうなの?」と聞かれてあたふたしないためにも、事前にどこが聞かれそうかを予測して準備しておきましょう。
二次面接
二次面接は「落とす人を見極める」とお伝えしました。だからこそ、人事の担当者や若手の社員が面接官として登場し、学生の本音を引き出しやすいように工夫されています。
一方、二次面接は「一緒に働きたい」「活躍しそう」「育てたい」という人材を見極めるのが目的です。だからこそ、二次面接の面接官は一次面接の面接官よりも年次や役職が上がり、多くの企業で現場の管理職の社員が登場します。
ある程度の期間働き続けていて、さまざまな部署を経験したり、活躍する人・活躍しない人を見てきた社員の目利きによって次の選考に進む人を決めるのです。
2次面接についてはこちらで詳しく解説していますので参考にしてみてください。
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業界・企業研究を深めてなぜその企業かを明確にする
二次面接では「なぜその企業に入りたいか」という点を深掘りされることが多いです。そのため、業界・企業研究を深めてなぜその企業かを明確にすることが大切になります。
「なぜその企業か」を語るうえで大切なのは、あなたの個性や経験から「一貫性を持って論理的に伝えること」ができているかどうかです。「他の企業でもいいのでは?」と疑念を抱かれないためにも業界・企業研究を進めて、その企業を選ぶ理由を明確にしておきましょうね。
業界選びについて詳しく知りたい人は是非こちらも参考にしてみてください。
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企業の求める人材に合致している点をアピールする
二次面接は現場の管理職など、何かしらジャッジできる人が実施することが多いので、一次面接のときよりも自分が「その企業に合致している人材である」ことをアピールしておきましょう。
企業研究を通じてその企業が求める人材はどのような人材かを把握し、合致している点をアピールするのがよいでしょう。
最終面接
最終面接は役員や社長など、経営に直接関わる人達が面接官の場合が多いです。それまでの選考で、基本的な人柄や資質、志望度の程度を確認しているので、最終面接では「将来のビジョン」や「会社とのマッチング度合い」といった入社歴の浅い社員にはなかなか見極めにくいポイントに重点が置かれます。
多くの社員と事業の変遷を見ている経営幹部は学生の個性から入社後のイメージを高い解像度で膨らませます。しかし何か最終面接ならではの難しい質問をされるというわけではないので、それまでの選考で用意してきたことを復習して落ち着いて臨みましょう。
最終面接についてはこちらで詳しく解説しています。
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将来のビジョンやなりたい姿を明確にする
その企業から合格をもらうには、将来仕事を通じて成し遂げたいことたなりたい姿を明確にしなければなりません。そうした長期的な視点を持って目標を掲げることができなければ大きな成長は見込めません。
反対に学生のうちから長期的な目線で目標を持っていれば、仕事という手段を通じて成長していくことができます。また、目標を達成するための手段として「その企業でできること」を挙げてみると、より一層アピールにつながるでしょう。
将来のビジョンについてのアピールの仕方はこちらも参考にしてみてください。
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その企業で実現したいことを伝えられるようにする
「自社で何を実現したいのか」という点はどの企業の担当者も一番知りたいところ。世の中に数多くある業界の中で「なぜ自社に入社したいと強く思ってくれているのか」を知ることで企業側も自信をもって内々定を出すことができます。
その企業で実現したいことを伝えると同時に、よりビジョンの具体性を増すために、その時に自分が人間的にどう成長していたいか、ということを伝えることもおすすめです。
入社意欲を示して第一希望であることを伝える
企内定辞退や早期退職は企業にとって大きな損失となるため、選考時の志望度は重要視されます。そのため、合否を判断する最終面接では入社意欲の高さ、つまり志望度の高さが重要です。
ただ「入社したい! 」「その会社が好きだ! 」ということではなく、自分のなりたい姿、企業で達成したい事を伝えたうえで第一希望であることを明言しましょう。
第一志望を明言してくれることで「この学生にかけてみよう」と採用側の背中を押すことにつながりますので、本当に行きたい企業なのであれば志望度をしっかりと伝えて「就活を終える覚悟がある」という点を伝えましょうね。
志望理由を効果的に伝える際にはこちらの記事を参考にしてみてください。
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気をつけて! 面接で印象を下げてしまうNG行為
就活生
面接対策はばっちりですね! これで安心して面接に臨めます。
キャリア
アドバイザー
確かに面接対策はすべてお伝えしましたが、面接でのNG行為も理解しておきましょうね。知らなければ面接で評価を下げてしまいますよ。
①遅刻をしてしまう
当たり前ですが遅刻は厳禁です。「遅刻」という行為自体で、計画性や志望度を疑われる可能性があります。
遅刻したからと言ってそれだけで必ずしも不合格ということはありませんが、面接官の心象が悪くなること、そしていくら第一志望であると伝えたとしても信憑性が欠けてしまうことは覚悟しておかなくてはいけません。
とはいえ、公共交通機関の遅延や思いがけないトラブルは誰にでも起こる可能性があります。たとえ時間に余裕をもって着いたとしても、道に迷うなどの想定外のトラブルまでを想定しておきましょうね。
面接に遅刻しそうなときにやるべきことについてこちらで詳しく解説していますので参考にしてみてください。
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面接に遅刻しそうなときは、すぐに電話で連絡をしましょう。 この記事では遅刻しそうなときの対処法、理由別の謝罪例文、謝罪メールの例文をキャリアアドバイザーが解説します。 遅刻を回避するコツも説明しますので参考にしてくださいね。
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②話を最後まで聞かず話してしまう
面接官の話を最後まで聞かずに答えたり、遮ったりするなど話の腰を折るなどの行為は避けましょう。「落ち着きがない」「人の話を聞かない」という印象を与えてしまいます。
話に参加しているというアピールは口を挟むのではなく、うなずくなどのアクションをすることで話をしっかり聞いている事を伝えるようにしましょう。
③マナーがなっていない
基本的なマナーについては、できていて当たり前、できなかったら減点されるポイントなので注意しておきましょう。
特に、身だしなみや言葉遣い・挨拶などは当然のこととしてあまり意識していないかもしれませんが失敗すると印象を悪くしてしますので要注意です。
- 言葉遣い
丁寧語や尊敬語等を完璧に使いこなす必要はありませんが最低限の敬語や「ら抜き言葉」、「~~っす」、何気なく使う「やばい」「超」などの若者言葉はとくに気を付けましょう。 - 挨拶
部屋に入る前に企業の担当者に会った時から面接は始まっていると考えましょう。部屋の入退出時の挨拶も忘れないようにしてください。
就活のマナーについてはこちらで詳しく解説していますので参考にしてみてください。
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就活マナーを身につけておくと面接で好印象を残すことができますよ。 この記事では、就活マナーの要素、心がけ、実践法などをキャリアアドバイザーが解説します。 シーン別・メールの返信の就活マナーも参考にして自信を持って臨んでくださいね!
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キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
そのほかにも、質問の意味を理解していないにも関わらず当てずっぽうで回答をしてしまい裏目にでるケースがあります。たとえばアルバイトで大変だったことを答えたあとに「ほかに大変だったことはありましたか」と聞かれたとしましょう。この場合、面接官はアルバイトでのエピソードを知りたいのか、アルバイト以外で大変だったことを知りたいのかが曖昧です。
どのような話をすればいいのかがわからないまま回答をするよりも、「それはアルバイトでの話でしょうか」など、一度確認をすることで会話をスムーズに進めることができるでしょう。面接官の意図を間違って汲み取り回答した場合、その回答内容でボロが出てしまうリスクもあるため、注意してコミュニケーションを進めてください。
面接は形式やフェーズ別に対策をして臨もう
内定に辿り着くには一時面接から最終面接まで何度か続く面接を突破しなければなりません。面接を突破するためには面接形式やフェーズに応じた対策をしていくことが大切です。
今回は個人面接や集団面接といった面接形式、一次面接や最終面接といったフェーズによって面接官が見ているポイントとその対策を解説しました。どんな面接でもしっかりと突破できるようになるためにも形式やフェーズ別に対策をして臨むようにしましょう。
なかなか面接が通らず焦っています。どうしたらいいのでしょうか?