【記入欄ごとの例文つき】スポーツ経験を履歴書でアピールするコツ

この記事のアドバイザー

8例文 履歴書にスポーツ経験を書くときは〇〇に注意!

目次

  1. 履歴書にスポーツ経験を書くなら記入欄ごとに書き分けてアピールしよう!
  2. スポーツ経験をアピール! 履歴書での記入箇所と書くべき内容を解説
  3. ①自己PR:簡潔に魅力が伝わるような構成で書く
  4. ②趣味・特技:人柄が伝わるように書く
  5. ③志望動機:経験と紐づいた内容を意識する
  6. ④スポーツ・部活動・文化活動:客観的な事実を書く
  7. 例文8選! 履歴書の記入欄に合わせたスポーツ経験の記載例
  8. 自己PR欄に記載する場合①
  9. 自己PR欄に記載する場合②
  10. 趣味・特技欄に記載する場合①
  11. 趣味・特技欄に記載する場合②
  12. 志望動機欄に記入する場合①
  13. 志望動機欄に記入する場合②
  14. スポーツ・部活動・文化活動①
  15. スポーツ・部活動・文化活動②
  16. 押さえておこう! 企業が履歴書に書かれたスポーツ経験から判断していること
  17. 人柄や考え方
  18. スポーツの経験から学んだこと
  19. 履歴書に書くスポーツ経験からアピールできる4つの強み
  20. ①変化に対応する力
  21. ②ストレスコントロール力
  22. ③規律性
  23. ④チームワーク
  24. 履歴書に書くスポーツ経験を効果的なアピールに仕上げる3つのポイント
  25. ①結果とともに過程を盛り込む
  26. ②具体的な数字を入れる
  27. ③ビジネスに応用できる再現性の高いスキルをアピールする
  28. 提出前に要チェック! スポーツ経験を活かした自己PRの2つの注意点
  29. ①チームの実績と自分だけの経験とのバランスを意識する
  30. ②高校のときなどの経験ではなく現在進行形のもので考える
  31. こんな場合はどうする? スポーツ経験をアピールする際のよくある悩み
  32. Q.大会出場など目立った記録がない場合はどう書けば良いですか?
  33. Q.役職に就いていない場合はどのようにアピールすれば良いですか?
  34. Q.履歴書に「スポーツ」という欄がある場合はどのように書けば良いですか?
  35. 履歴書でスポーツ経験を書く際は記入欄ごとに書き分けてアピールしよう!

履歴書にスポーツ経験を書くなら記入欄ごとに書き分けてアピールしよう!

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「スポーツ経験を履歴書でしっかりアピールしたい」
「企業はスポーツ経験にどんな価値を感じるのだろう?」

高校・大学時代にスポーツに打ち込んだ学生から、よくこうした相談を受けます。

スポーツ経験は、企業が重視する協調性や継続力、目標達成力などを伝える絶好のアピール材料です。しかし、履歴書にただ「やっていました」と書くだけでは、他の就活生と差をつけることはできません。

ポイントは、履歴書の記入欄ごとに内容を工夫して書き分けることです。この記事では、履歴書の各項目でスポーツ経験をどうアピールすれば良いか、効果的な書き方のポイントを詳しく解説します。あなたの魅力がしっかり伝わる履歴書を一緒に作っていきましょう。

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スポーツ経験をアピール! 履歴書での記入箇所と書くべき内容を解説

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就活生

スポーツ経験を履歴書に書きたいんですが、どこにどう書けば良いのかわからなくて……自己PRですか? それとも趣味の欄でも良いのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

良い質問ですね。スポーツ経験は、自己PR・趣味・志望動機・活動歴など、いろいろな場所でアピールできます。ただし、それぞれの記入欄に合わせた書き方を工夫するのが大事ですよ。

高校・大学時代にスポーツに打ち込んだ経験は、履歴書での大きなアピール材料になる一方、単に「やっていました」と書くだけでは埋もれてしまうこともあります。記入欄ごとにアピールするポイントを整理し、読み手がイメージしやすいように書き分けましょう。

ここからは、履歴書の主要な記入欄ごとに、スポーツ経験をどう効果的に伝えるかを解説します。あなたの強みがしっかり伝わる履歴書作成に、ぜひ役立ててください。

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①自己PR:簡潔に魅力が伝わるような構成で書く

自己PR欄は、履歴書のなかでも特に注目される項目です。企業が必ず目を通す重要な項目なので、スペースを活かして、企業が知りたい「あなたの強み」と結びつけて書きましょう

以下の流れで書くとわかりやすいですよ。

自己PRの文章の流れ
  1. 結論
  2. 経験の詳細
  3. 経験から学んだこと
  4. 仕事への活かし方

詳しい落とし込み方は次の章で説明しますが、ポイントとなるのは自分がアピールしたい長所や強み、スキルと、スポーツの経験をしっかりと紐づけることです。

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キャリアアドバイザー

競技名や年数だけでなく、努力した過程やそこで得た学びをしっかり盛り込みましょう。

以下の記事では自己PRの作り方やスポーツ経験を活かした自己PRを作るコツを解説しています。気になる人はぜひ参考にしてみてください。
自己PRは構成で差がつく! ESや面接など状況別のポイントも解説
自己PRで部活経験を魅力的にアピールするコツ|例文あり

②趣味・特技:人柄が伝わるように書く

趣味・特技欄は、企業があなたの人柄や価値観を知るきっかけになる項目です。そのスポーツを記載することで企業に何を知ってもらいたいのかを意識し、簡潔に必要な情報を記載するようにしましょう。

たとえば、長年続けてきたことを知ってもらいたければ「野球:小学1年生から始め、大学ではサークルに所属」など続けてきた年数も表記しましょう。

また、珍しいスポーツや個性的な取り組みは、趣味・特技欄で特に印象に残りやすくなります。話題づくりを狙うのであれば「野球:肩の強さには自信があり、数々の走者を止めてきました」などと書いてみるのもおすすめですよ。

趣味や特技欄への書き方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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③志望動機:経験と紐づいた内容を意識する

志望動機欄でスポーツ経験を活かす場合は、その経験が企業や志望職種とどうつながるのかを意識して書くことが重要です。

単に「スポーツを頑張った」という話ではなく、スポーツ経験から得た学びや価値観が、なぜその企業・その仕事に魅力を感じることにつながったのかを具体的に説明しましょう

たとえば人材業界志望の場合「部長としてレギュラーの選出やポジション決めを監督、コーチとしていくなかで、人員配置や人員マネジメントの重要性を学びました。そのため人材業界で働きたいです」と伝えれば、企業も「なるほど」と納得しやすくなります。

「人のために役立ちたい」といったふわっとした動機よりも印象が残りやすいですよ。

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キャリアアドバイザー

志望動機にスポーツ経験を盛り込むことで、あなたらしいストーリーを作り、ほかの応募者と差別化しやすくなります。

志望動機の基本的な書き方のコツはこちらの記事でも紹介しているので、こちらも読んでおいてくださいね。

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④スポーツ・部活動・文化活動:客観的な事実を書く

履歴書のフォーマットによっては、「スポーツ・部活動・文化活動」の専用欄がある場合があります。この欄では、事実を簡潔に、見やすくまとめることがポイントです。

例文

バレーボール(7年間)/大学2年時 全国大会出場

このように、活動期間・ポジション・続けた年数・おもな取り組みなどを、簡単に整理して記入しましょう。数字や客観的な情報を入れると、努力の積み重ねや実績がより伝わります

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キャリアアドバイザー

スペースが限られているため、ここでは深いエピソードは不要です。自己PRや志望動機で書ききれなかった内容を端的に補足するイメージで記載しましょう。

キャリアアドバイザーが読み解く!スポーツ経験がある学生に対する面接官の印象

長尾 美慧

キャリアアドバイザー

長尾 美慧

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長期間、深くスポーツにかかわってきた学生は魅力的

「長期にわたってスポーツに没頭してきた」という学生は、特に話を聞いてみたいと感じます。

たとえば中学・高校と10年以上そのスポーツを継続してきた学生であれば、つらいことがあってもすぐにあきらめない「継続力」や「粘り強さ」があるはずです。そのため、社会人になって困難に直面したときにも頑張れるだろう、という期待が持てます。

また、チームとして大きな成果が出ていなくても、個人として深くコミットし「自分はこう努力した」と語れるような「深さ」があれば、同様に魅力的だと感じます。

例文8選! 履歴書の記入欄に合わせたスポーツ経験の記載例

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就活生

スポーツ経験を履歴書に書きたいのですが、どんなふうに書けば良いのかイメージが湧きません。

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キャリアアドバイザー

履歴書の欄ごとに書き方のコツがあります。記載例を知れば、自分の経験にもきっと応用できるはずです。一緒に確認していきましょう!

スポーツ経験は、書き方一つで企業にしっかりと魅力が伝わる大きなアピールポイントになります。

ここからは、自己PR・趣味・特技・志望動機・スポーツ・部活動・文化活動欄のそれぞれに合わせた記載例を8パターン紹介します。履歴書にどのように落とし込めば良いのか、ぜひ参考にしてください。

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自己PR欄に記載する場合①

例文

私は努力を継続し、目標達成に向けて粘り強く取り組むことが強みです。

高校時代はサッカー部で3年間練習を重ね、ベンチスタートからレギュラーを勝ち取りました。毎朝1時間の自主練を続けた結果、最終学年では試合の先発メンバーに選ばれ、県大会出場にも貢献しました。

この経験を活かし、入社後も継続した努力を大切に、着実に成果を上げていきたいと考えています。

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キャリアアドバイザー

目標に向かって努力し続けた姿勢がしっかり伝わる好例です。「具体的な行動」と「結果」をセットで記載すると、説得力がぐっと増しますね。

自己PR欄に記載する場合②

例文

私は周囲の状況を素早く判断して、チームメイトを適切にサポートすることが得意です。中学から大学まで10年間続けたバスケットボールですが、大学時代はサポート役に徹し、インターハイ地区予選の優勝に導くことができました。

勝敗を決める大きな要素となるゴール下での勝負に勝つため、常に一歩先の状況を予測し、チームメイトがシュートしやすい状況をつくるよう動くことを自分に課していました。そのためには正確なパス捌きが求められるため、活動のない日も毎日100回のパス練習を続け、チームメイトから「お前のアシストのおかげだ」と言ってもらえるようになりました。

御社でも、自分の課題に向き合いながら、チームメイトのフォローができるような人材になりたいと思っています。

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キャリアアドバイザー

サポート型の強みを丁寧に説明できており、協調性や周囲を支える姿勢が伝わる良い構成です。チームスポーツでのプレー経験は、特にチームワークを重視する企業や職種で高評価につながります。

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!例文に対するアドバイザーからのコメント

上原 正嵩

キャリアアドバイザー

上原 正嵩

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アピールポイントは具体的にしよう

「自主練で毎日パスを100回練習した」というエピソードは、自主性や向上心がアピールできて良いですね。具体的な数字が入っているのでイメージも湧きやすいです。

また、メンバーからのコメントも紹介されているので、周囲からも評価されていたことがうかがえます。チームスポーツは「メンバーとどれだけ協力できていたか」というのも重要なポイントになるため、欠かさず書くようにしましょう。

特に個人競技は、チームスポーツよりメンバーと支え合う機会が少ないため、いかに自分に厳しく鍛錬したかが重視されやすいですよ。

趣味・特技欄に記載する場合①

例文

フットサル:大学1年生から現在まで継続。週に一度、社会人チームで活動し、ポジションはディフェンダーを担当。

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キャリアアドバイザー

継続していることを具体的に書くと、主体性や生活スタイルも伝わります。社会人チームの活動などは、話題として面接官にも印象に残りやすいです。

趣味・特技欄に記載する場合②

例文

バスケットボール:小学1年生から大学まで10年間続け、現在も社会人サークルでプレー。パスでチームを支えることに特にこだわり、日々精進しています。

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キャリアアドバイザー

趣味・特技欄でも「どんなことを大切にしているか」「自分ならではのこだわり」が入ると、面接で深掘りされやすく、あなたの人柄を伝えるきっかけになります。

志望動機欄に記入する場合①

例文

私は高校時代のラグビー部で主将を務め、チームをまとめながら常に相手の動きを分析し、戦略を立てることに注力してきました。この経験から、状況を冷静に見極める力と課題解決に向けた提案力が身に付きました。

これらの力を活かし、御社の営業職でも顧客にとって最適な提案をおこない、信頼される営業を目指したいと考えております。

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キャリアアドバイザー

企業が求める力とスポーツ経験を結びつけていて、納得感のある志望動機になっています。営業職との接点も明確で、再現性をイメージしやすい内容ですね。

志望動機欄に記入する場合②

例文

私は大学時代、硬式テニス部でダブルスのペアとして、互いに支え合いながら目標に向かって挑戦し続けてきました。

この経験から、チームで成果を生み出す喜びを実感し、御社のプロジェクト型の仕事に強く魅力を感じております。今後も仲間と協力しながら、課題解決に貢献できる存在になりたいと考えております。

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キャリアアドバイザー

スポーツ経験をきっかけに企業の仕事内容に興味を持った流れが自然で、企業側も「この人はうちで活躍できそうだ」とイメージしやすい志望動機になっています。

スポーツ・部活動・文化活動①

例文

・サッカー(7年間):ポジションはミッドフィルダー。チームの中心として、パスの精度向上に努めました。
・バスケットボール(10年間):おもにサポート役を担当し、チームの勝利に貢献しました。

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キャリアアドバイザー

箇条書きで見やすく整理できており、活動年数や役割も簡潔にまとめられています。履歴書のスペースが限られている場合に適した形式です。

スポーツ・部活動・文化活動②

例文

・水泳(小学1年〜高校3年):100m自由形で県大会ベスト8入り。自主的にフォーム改善に取り組み、ベストタイムを更新しました。
・バドミントン(大学〜現在):ダブルスで大会出場を継続中。

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キャリアアドバイザー

「いつからいつまで」「どのように取り組んだか」「どんな結果だったか」をバランス良く記載できています。努力の積み重ねや競技への姿勢が読み取れる点が良いですね。

押さえておこう! 企業が履歴書に書かれたスポーツ経験から判断していること

企業がスポーツ経験から知りたいこと
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就活生

そもそも、企業は履歴書に書かれたスポーツ経験から何を見ているのでしょうか。

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キャリアアドバイザー

鋭い視点ですね! 企業は就活生のスポーツ経験から、入社後の姿をイメージしようとしています。

企業がスポーツ経験に注目する理由は、「その人がどのようにスポーツと向き合い、どのように努力し、成長してきたのか」を通じて、入社後にどう活躍してくれるかをイメージしたいからです。単に競技成績や実績だけを見ているわけではありません。

もちろん「全国大会出場」「〇〇大会〇位」といったわかりやすい実績は評価されやすいですが、それだけでなく、そこに至るまでの努力の過程や、どのような学びを得たのかといった背景も、企業はしっかり見ています。

では、企業が履歴書に書かれたスポーツ経験から判断していることを詳しく見ていきましょう。

人柄や考え方

企業が履歴書のスポーツ経験からまず注目するのは、あなたの人柄や考え方です。

スポーツへの取り組み方は、趣味として楽しむ場合から競技として真剣に取り組む場合まで、人それぞれです。特に、何をモチベーションに頑張っていたのか、どのように課題に向き合ってきたのかといった姿勢はその人の価値観や人柄が表れやすいポイントです

たとえ趣味レベルのスポーツであっても、継続してきたことや、そこから得た経験そのものに十分価値があると企業は見ています。

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キャリアアドバイザー

企業は「どんなスポーツをしていたか」だけに興味があるわけではありません。スポーツを通じて、あなたがどんな課題に直面し、どう考え、どのように努力してきたのかを知りたいのです。

スポーツの経験から学んだこと

企業がスポーツ経験から重視している2つ目のポイントは、その経験を通じて何を学び、どう成長したのかということです。

どんなスポーツでも、続けていれば必ず壁にぶつかります。特にスポーツは、タイム・順位・勝敗といった結果が明確に現れるため、上達の度合いや努力の過程が第三者にもわかりやすいものです

もちろん、優れた成績や実績は大きなアピールポイントになりますが、企業が本当に知りたいのは「どのように上達し、どのように課題を乗り越えてきたのか」という部分です。

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キャリアアドバイザー

努力の過程や学びが、あなたの働く姿勢や、社会人になってから活躍できる素質を持っているかどうかを判断する材料になるのです。

なお、スポーツ経験から、そのまま仕事にしたいと考えている人は、以下の記事でどのような職種があるか確認してみましょう。

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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!スポーツ経験を伝える際のコツ

酒井 栞里

キャリアアドバイザー

酒井 栞里

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過程を丁寧に伝えよう

スポーツ経験を伝えるときは氷山のように考えましょう。「優勝した」「シュートが入った」というのは目に見える氷山の一角です。

氷山の一角の下には海の下で見えにくいけれど「優勝のためにメンバーと努力した」「シュートを入れるために毎日シューティングした」など、実績を下支えした大きな塊があります。企業はその塊が知りたいのです。

その塊こそがあなたの魅力で、社会に入っても活かせる能力と言えますよ。

履歴書に時間がかかっている人は、「履歴書マニュアル」を活用しよう

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履歴書に書くスポーツ経験からアピールできる4つの強み

スポーツ経験でアピールできる強み
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就活生

スポーツ経験って結構評価されるんですね! 私もスポーツの経験があるので、履歴書でアピールしたいです。

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キャリアアドバイザー

良いですね! スポーツ経験は評価されやすいですが、重要なのは「どんな力を身に付けたのか」を具体的に伝えることですよ。一緒に整理していきましょう。

スポーツ経験は就活で有効なアピールポイントになりますが、単に「スポーツをしてきた」という事実を伝えるだけでは、自己PRとしては弱くなりがちです。

大切なのはその経験を通じて、どのような強みやスキルが身に付いたのかを掘り下げて伝えることですよ。

ここからは、スポーツ経験からアピールしやすい4つの強みを紹介します。自分はどの力を最も伝えられるのかをイメージしてみましょう。

①変化に対応する力

スポーツ経験で培われる「変化に対応する力」は、企業にとって非常に魅力的なアピールポイントになります。スポーツでは、競技自体の状況も、所属するコミュニティーも、常に変化し続けるからです。

変化に対応する力の例
  • 監督やコーチが変わり、考え方の切り替えを求められた際の切り替え力
  • 高校から大学に進学したことで競技ルールが変更されたことへの対応力
  • 常にタイム更新や結果を求められる改善力

企業でも、予期せぬトラブルや環境の変化は日常的に起こります。スポーツ経験を通して、変化に柔軟に対応しながら前向きに行動できる人は、社会に出ても活躍が期待できるのです

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キャリアアドバイザー

求められるのは、変化に対する対応力や柔軟性です。起きた変化をどのように分析し、どのような対応策を考え実行したのかを伝えることが大切です。

②ストレスコントロール力

学生から社会人へと移行する際には、大きなストレスがともないます。精神的なプレッシャーで思うように力を発揮できなかったり、場合によっては退職に至るケースも少なくありません。

しかし、スポーツ経験者はつらい基礎練習を乗り越えたり、長期間にわたり競技を続けてきた実績からストレスに強い基盤があると評価されることが多いです。厳しい経験を乗り越えた経験があれば、入社後も粘り強く踏ん張れる可能性が高いと見なされるのです

ストレスコントロール力の一例
  • きつく、単調な基礎練習を耐えた継続力・忍耐力
  • 敗退からの立ち直りなどの精神力
  • 一発勝負の記録に挑戦するアグレッシブな精神力
  • 全国大会出場といった緊張下で実力が発揮できる精神力
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キャリアアドバイザー

どんなストレスを感じ、それをどうコントロールして乗り越えたかが重要です。また、その経験をどのように仕事に活かせるかを具体的に伝えることで、ストレスコントロール力を効果的にアピールできます。

③規律性

企業では、多くの人とかかわりながら企業独自のルールや社会の規律のもとで活動していきます。スポーツにおいても、競技ごとのルールや部活動・サークル内の規律に従って行動する必要があります。

そのため、自己PRに活かす際には「自分自身を律して行動できる力」という観点からアピールすることも可能です

スポーツを続けるなかで、上達のために毎日ルーティンの練習を欠かさなかった経験があれば、その点を強みとして伝えてみましょう。

規律性の一例
  • あいまいなルールのなかで、正しい方向性へと導く力
  • 一定のルールの元で、最大限効果を発揮できる方法を模索する力
  • ルールに反して相手や仲間に迷惑をかけたときに、適切な行動をとる実行力・調整力
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キャリアアドバイザー

規律性はチームワーク力とも密接に関連しています。どちらをより強調するかを考え、自己PR欄で伝えたいメッセージがぼやけないよう意識することが大切です。

④チームワーク

企業にとって、組織内で成果を出せるチームワーク力を持つ人材は非常に魅力的です。スポーツ経験は、そのチームワーク力をアピールするうえで非常に有効ですよ。

チームワークと言うと団体競技をイメージしがちですが、個人競技であっても部活動やコミュニティのなかでチームとして活動しています。そのため、競技の種類にかかわらずチームワーク力を示すことが可能です。

ただし、チームワーク力の内容は多様で、企業が求めるチームワーク力も企業によって異なるため、まずは自分が考えるチームワーク力が応募先企業のニーズに合っているかを見極めることが重要です

チームワーク力の一例
  • チームの目的を理解し、メンバー間のコミュニケーションを円滑にする協調性
  • 意見の対立をとりまとめることができる調整力
  • ほかのチームと連携できる力
  • メンバーそれぞれに合ったコーチング力・サポート力
  • チームを引っ張るリーダーシップ
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キャリアアドバイザー

重要なのは、チーム内で自分の立ち位置や役割をどのように意識し、行動していたかを具体的に伝えることです。部長やエースでなくても、十分にチームワーク力をアピールできますよ。

チームワークをアピールしたい学生はこちらの記事をぜひ参考にしてください。

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履歴書に書くスポーツ経験を効果的なアピールに仕上げる3つのポイント

スポーツ経験を履歴書に書く際のポイント

スポーツ経験を履歴書で効果的にアピールするには、ただの思い出話や成績の羅列で終わらせないことが大切です。「こんなことがありました」という体験談だけでは、そこから何を学び、どのように成長したのかが伝わりにくいためです。

ここからは、スポーツ経験を履歴書で効果的にアピールしたい際に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。

①結果とともに過程を盛り込む

まず重要なのは、スポーツ経験を通じて何を学び、どのような過程を経てその学びに至ったのかを、具体的なエピソードを交えて伝えることです。結果は、その過程を踏んだ後に自然とついてくるものだからです。

ここで大切なのは、「あなた自身が何をしたか」を具体的に盛り込むことですよ

盛り込みたい結果と過程
  • 結果:最後の大会で優勝した
  • 盛り込むべき過程:その勝利をつかむために自分がどんな行動を取ったのか
  • 実際の行動:改善点を見つけ出し、実践しやすい形でチームに提案した

チーム全体への働きかけがなくても、個人的に走り込みやシュート練習に取り組み、試合でアシストや得点に貢献できた場合は、その努力の過程に焦点を当てましょう。

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キャリアアドバイザー

こうした具体的な過程の描写によって、自己PRは単なる思い出話ではなく、あなただけのオリジナルなストーリーとなります。

②具体的な数字を入れる

結果や成果をわかりやすく伝えるためには、具体的な数字を盛り込むことが重要です。

数字を盛り込む例
  • 部員の人数や自己ベストを何秒更新したか
  • 何年間続けてきたか
  • 練習時間や本数など

これらの具体的な数字があると、企業は就活生がどのような環境で努力してきたのかをイメージしやすくなります。

しかし、ここで最も大切なのは「過程」です。試合本番の結果だけでなく、その結果に向けて自分がどのような取り組みをしたかに焦点を当てることが重要です

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キャリアアドバイザー

過程がしっかり伝われば、たとえ順位や成績がトップでなくても十分にアピールにつながりますよ。

③ビジネスに応用できる再現性の高いスキルをアピールする

具体的なエピソードを語れても、それが入社後にどんな強みや行動につながるか示せなければ、就活でのアピールとしては不十分です。部長やマネージャーなどの目立つ役職でなくても、チームの一員として工夫して貢献した点をしっかりアピールしましょう

たとえば、「練習後の片づけの手順を見直して効率化し、時間短縮に成功した」という経験は、業務改善のスキルとしてビジネスに応用できることを示しています。

キャリアアドバイザーが読み解く!スポーツ経験をさらに効果的に伝えるコツ

吉川 智也

キャリアアドバイザー

吉川 智也

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チームへの貢献度をオリジナルのエピソードで伝えよう

チームスポーツの大会で入賞した場合、企業はあなたのチームへの貢献度が知りたいと考えています。ひょっとしたらスーパープレイヤーがいて、その人の活躍で勝ったのかもしれません。あなたが貢献したとしても、もしかしたら偶然ということもなくはないです。

「自分が再現性の高いやり方でチームを勝利に導いた」と伝えるためには、具体的なエピソードが大切です。「自分は何をしたか」を伝え、数字を使って具体的に伝えましょう。

提出前に要チェック! スポーツ経験を活かした自己PRの2つの注意点

スポーツ経験を活かした自己PRの注意点
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就活生

スポーツ経験って、すごくアピールしやすいんですね! 早速、履歴書の作成に取り掛かってみようと思います!

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キャリアアドバイザー

ちょっと待って! スポーツ経験はアピール材料としては良いですが、少し注意が必要です。実は伝え方や選ぶエピソードを間違えると、せっかくのスポーツ経験が魅力的に映らないこともあるんですよ。

スポーツ経験は自己PRで武器になりますが、内容によっては企業にうまく伝わらないこともあります。ここからは、提出前にしっかりチェックしたい、自己PRで失敗しやすいポイントを2つ紹介します。

①チームの実績と自分だけの経験とのバランスを意識する

注意したいことの一つが、「チーム全体で達成したこと」ばかりを強調してしまうことです。それも立派なアピールポイントですが、それだけでは「チームが優れていただけでは?」「本人の具体的な貢献は何だったのか?」と疑問を持たれる可能性があります。

たとえチーム全員で同じ活動をしていたとしても、取り組み方や考えた工夫、果たした役割は一人ひとり異なります。大切なのは、チームのなかで「自分はどのように貢献したのか」をしっかり伝えることです

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キャリアアドバイザー

そのうえで、チームの結果につながったことをアピールできれば、より説得力が高まります。

②高校のときなどの経験ではなく現在進行形のもので考える

高校時代の経験を題材にするのはダメではありませんが、それだけだと「最近はどう成長しているのか」が伝わらなくなってしまいます。企業や採用担当者が知りたいのは「今のあなたがどんな人で、どんな力を持っているのか」という点です。

もし高校時代の経験を軸にする場合は、大学時代にも継続していることや、今につながっている行動をセットでアピールしましょう

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キャリアアドバイザー

たとえば「高校ではサッカー、大学ではラグビーに挑戦した」といった別のスポーツに取り組んだ場合は、なぜ挑戦しようと思ったのか、その背景や結果を具体的に伝えることも忘れないでくださいね。

こんな場合はどうする? スポーツ経験をアピールする際のよくある悩み

スポーツ経験を自己PRに活かしたいけれど、「目立った実績がない」「リーダー経験がない」など、不安を感じる就活生は少なくありません。ここからは、実際に就活生からよく寄せられる3つの質問にキャリアアドバイザーがアドバイスします。

Q.大会出場など目立った記録がない場合はどう書けば良いですか?

●目立った成績がなくても成長過程や努力はしっかりアピールできる!

スポーツ経験において、「結果」は大会出場や順位だけではありません。自分自身に課した目標をクリアすることも大きな結果です。

特に企業では、自分で目標を設定し、そこに向かって進んでいく、主体性や実行力、課題発見力などが求められていることから、自分自身で目標を設定し、努力した経験は大きなアピールとなります。

大切なのは、その結果に辿り着くまでの過程です。レギュラーになったなどの目立った記録がなくても、どんなことをしてきたかを一度振り返って深掘りしてみましょう。

Q.役職に就いていない場合はどのようにアピールすれば良いですか?

●役職の有無にこだわらず自分がどんな役割を果たしたのかを伝えよう

多くの就活生が「部長やキャプテンじゃないとアピールできないのでは?」と思いがちですが、実際は役職がなくても大丈夫です。たとえば、チーム内で円滑に練習を進めるために声かけを意識したり、メンバーのサポート役に徹したりした経験も立派な貢献です。

「地道に努力する」「裏方を支える」「後輩の相談に乗る」といった行動は、企業でも評価される姿勢です。自分がどのようにチームを支えたのか、どんな工夫をしたのかを具体的に掘り下げて伝えることがポイントです

Q.履歴書に「スポーツ」という欄がある場合はどのように書けば良いですか?

●スポーツの概要を簡潔にまとめて自己PRで深掘りしよう

履歴書のスポーツ欄には「どんな競技を、どのくらいの期間続けたのか」を簡潔に記載しましょう。たとえば、「バスケットボール(中学から7年間・県大会ベスト8)」のように、競技名、継続年数、実績の順にまとめるとわかりやすくなります。

履歴書はあくまで事実を伝える場なので、詳しい内容や取り組み姿勢は、自己PR欄や面接でしっかり深掘りするようにしましょう。履歴書と自己PRの役割を切り分けることで、より効果的にアピールできます。

履歴書でスポーツ経験を書く際は記入欄ごとに書き分けてアピールしよう!

スポーツ経験を履歴書に記載する際は、記入欄ごとに意識すべきポイントが異なります。たとえば「スポーツ欄」には事実を簡潔に記入し、「自己PR欄」ではスポーツを通じて得た強みや学びを深く掘り下げてアピールしましょう。

長く続けたことや夢中で取り組んだことがあるなら、そこから得た経験はきっとあなたの強みになっているはずです。結果だけにこだわらず、「結果に至るまでにどんな工夫や努力をしたのか」を振り返ることが重要です。

企業がスポーツ経験から知りたいのは、入社後にどう活躍できる人材なのかという点です。楽しかったことや成功体験だけでなく、スランプや苦労をどう乗り越えたのかを具体的に伝えることで、あなたの人柄や成長力をより魅力的にアピールできます。

記入欄ごとの使い分けを意識し、スポーツ経験をあなたならではの強みとして伝えていきましょう。

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