目次
- スポーツ経験は企業に評価されやすい項目なだけに差別化が必須
- 企業がスポーツ経験から知りたいこと
- ①人柄や考え方を知りたい
- ②スポーツの経験から学んだことを知りたい
- スポーツ経験でアピールできるスキルや特性
- 変化に対応する力
- ストレスコントロール力
- 規律性
- チームワーク
- スポーツ経験はどこでPRできる?
- 自己PR
- 趣味・特技
- 志望動機
- スポーツ・部活動・文化活動
- 企業に評価される自己PRへの落とし込み方
- 結果とともに過程を盛り込む
- 具体的な数字を入れる
- ビジネスに応用できる再現性の高いスキルをアピールする
- 担当者にささる自己PRの構成
- 強み→メリット→エピソード→活躍で構成しよう
- 押さえておきたい2つの注意点
- ①チームの実績と自分だけの経験とのバランスを意識する
- ②高校のときなどの経験ではなく現在進行形のもので考える
- スポーツごとのアピールポイントを例文付きで解説!
- 野球・サッカー・バスケットなどのチームスポーツ
- テニスや水泳、陸上、格闘技などの個人競技
- 登山やサーフィン、スノーボードなど大学の部活動以外のスポーツ
- こんな経験はOK? スポーツ経験をアピールする際のよくある悩み
- 大会出場など目立った記録がない場合
- ウオーキングや筋トレもスポーツになる?
- スポーツ観戦
- 企業で活躍イメージできるスポーツの経験でアピールしよう
スポーツ経験は企業に評価されやすい項目なだけに差別化が必須
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「スポーツ経験を履歴書で精一杯アピールしたいです」
「企業はスポーツ経験でどんな印象を持ちますか」
高校・大学時代にスポーツに汗を流した学生からそのような相談を受けることがあります。最初の難関である書類選考を突破するために、企業の求める評価ポイントを押さえたうえで、スポーツ経験をしっかりアピールしたいですよね。
とはいえ、学生時代にスポーツをしていた人は意外に多く、単純に経験の有無を伝えるだけでは多くの経験談に埋もれてしまいます。題材としてとりあげる就活生が多いだけに、目に留まるような差別化が必要です。
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企業がスポーツ経験から知りたいこと
企業はなぜスポーツ経験に注目するのでしょうか。スポーツは、団体競技はもちろん、個人競技であってもある一定のコミュニティーの中で活動します。その中で、どのようにスポーツと向き合い、成長していったかを知ることで、「企業の中でどのように活躍するか」を知りたいと思っています。
「全国大会に出場した」「大会で〇位になった」という実績が大きなアピール材料になるのはもちろん、そこに至るまでのプロセスや、その経験を通して得た学びなどを同時に知りたいのです。
①人柄や考え方を知りたい
趣味として嗜む程度のスポーツから、競技として成績を競い合うスポーツまで、スポーツに対する向き合い方は人それぞれですよね。特に、頑張るモチベーションや、取り組む姿勢は人柄や価値観が反映されやすく、趣味程度ではあってもスポーツは「経験している」こと自体の価値が高く見積もられやすくなります。
しかし、担当者は「どのようなスポーツをしているのか」を知りたいわけではありません。それなりに大変な思いをするスポーツを通して、就活生がどんな出来事に向き合って考え、努力してきたのかを知りたいのです。
②スポーツの経験から学んだことを知りたい
どんなスポーツであれ、ある程度上達すると壁にぶつかります。特にスポーツはタイムや順位、勝敗などで上達の具合や優劣が可視化されやすく、同じルールの下でおこなわれることからレベルも第三者にわかりやすいものとなっています。
企業はスポーツの記録や順位のみを知りたいわけではありません。もちろん大きなアピール材料にはなりますが、「どのように上達をしてきたのか」「また学びを得てきたのか」を知りたいと思っているのです。それは働く姿勢を知ることにもつながります。
企業に入社した後も社会人として求められる素質を備えているのかを判断したいと思っているのです。
履歴書におけるセールスポイントの書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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スポーツ経験でアピールできるスキルや特性
就活生
スポーツ経験って結構評価高そうです! ぜひアピールします。
アドバイザー
いいですね。スポーツ経験といっても、アピールする能力はさまざま。自分がアピールできるスキルや特性を探してみましょう。
スポーツ経験で自己PRをしたいと思っても、スポーツから得たどのような経験がアピールに値するスキルになるのか。それが深掘りできていないと自己PRではなく、ただの部活動の思い出話になってしまいます。
部長や副部長などリーダーシップをとる立場だったり、良い成績を残したりした就活生ほど「部長として全体をまとめチームを勝利に導きました」「大会で〇位になりました」など結果だけを伝えてしまいがちです。
そこで、まずはスポーツ経験から結びつきやすいスキルや特性を整理してみましょう。自分は「どの力を特にアピールすることができるかな」などとイメージを膨らませなせながら読み進めて下さい。
変化に対応する力
スポーツ経験の「常に変化に対応できる力」は、大きなアピール材料になります。変化は主にスポーツ競技そのものと、コミュニティーの2つです。スポーツの結果は常にこれまで以上を求められます。「どこを改善すればいいのか」「勝てるのか」と現状に甘んじず常に変をし続けなければなりません。
また、コミュニティーのなかでの役割も1~2年のスパンで変わります。たとえば、大学の部活動をとると、1年生の時は先輩とのコミュニケーションが主になりますし、3年生は後輩のほかチームを引っ張っていく立場になります。
企業でもイレギュラーな出来事は常に発生し、柔軟な対応力、適切な対処が求められます。それだけに、外的要因から来る変化が多い学生スポーツの経験者は、変化に対する対応力が期待されます。
- 監督やコーチが変わり、考え方の切り替えを求められた際の切り替え力
- 高校から大学に進学したことで競技ルールが変更されたことへの対応力
- 常にタイム更新や結果を求められる改善力
アドバイザー
求められるのは、変化に対する対応力や柔軟性です。起きた変化をどのように分析し、どのような対応策を考え実行したのかを伝えることが大切です。
ストレスコントロール力
学生から社会人になるには大きなストレスが伴います。精神的にしんどい思いをして思うようにパフォーマンスを発揮できなかったり、残念ながら退職してしまうことも。
スポーツ経験者には、つらい基礎練習を行ってきた経験や、同じスポーツを長年続けてきた実績からストレスに対抗する地力があると判断される場合が多くあります。きつい経験を乗り越えたという経験があれば、初めてきつい経験をするといった人よりも、踏ん張れる可能性があると判断される可能性がありますよね。
- きつく、単調な基礎練習を耐えた継続力・忍耐力
- 敗退からの立ち直りなどの精神力
- 一発勝負の記録に挑戦するアグレッシブな精神力
- 全国大会出場といった緊張下で実力が発揮できる精神力
採用担当者
どんなストレス要因があったかを説明するだけではなく、それをどのようにコントロールして乗り越えたかを知りたいところ。
また、その方法が仕事にどう活かせるかを説明することで、ストレスコントロール力をアピールできますよ。
規律性
企業は多くの人と関わり合いながら、企業独自の規律と社会の規律の中で活動をしています。スポーツも同様に競技ごとのルールがあり、部やサークル内での規律に沿って活動します。
たとえば、経済産業省が提唱する「社会人基礎力」ではこの規律性を重視し、「社会のルールや人との約束を守る力」と定義して必要な要素として掲げています。これは、社会の中、人間関係の中で定義されていますが、自己PRとして取り上げる際には、「自分自身を律して行動できる」といった観点を取り入れることも可能です。
スポーツをやっていくうえで、上達するために毎日ルーティンなトレーニングをおこなっていたなどの経験がある人は、そうした方向性からアピールできる強みを探ってみましょう。
- あいまいなルールの中で、正しい方向性を導く力
- 一定のルールの元で、最大限効果を発揮できる方法を模索する力
- ルールに反して相手や仲間に迷惑をかけた時に、適切な行動をとる実行力・調整力
キャリアアドバイザー
規律性はチームワーク力に通じるものでもあるため、自分がどちらをよりアピールしやすいかなども考えてみましょう。
限られた自己PR欄の中で伝えたいことが曖昧にならないようにすることが大切です。
チームワーク
企業にとって、組織の中で結果を出せるチームワーク力に長けた人材は非常に魅力的です。そのチームワーク力をアピールするのに、スポーツ経験はとても適しています。
チームワークというと団体競技を思い浮かべがちですが、個人競技であっても部活動におけるコミュニティーでの活動はチームで行っています。そのため、競技に関係なくチームワーク力をアピールすることができます。
ここで求められるチームワーク力にはさまざまなものがあり、就活生ごとに思い描くものが異なっています。また、企業が求めるチームワーク力も千差万別なため、まずは自分が考えるチームワーク力が、その企業が求めるものと合致するのかを見極めていきます。
- チームの目的を理解し、メンバー間のコミュニケーションを円滑にする協調性
- 意見の対立をとりまとめることができる調整力
- 他チームと連携できる力
- メンバーそれぞれに合ったコーチング力・サポート力
- チームを引っ張るリーダーシップ
キャリアアドバイザー
大切なのは、チームにおける自分の立ち位置や役割をどのように意識して立ち回っていたのかを伝えることです。
部長やエースといった立場の学生でなくとも、チームワーク力をアピールすることが可能です。
チームワークをアピールしたい学生はこちらの記事をぜひ参考にしてください。
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スキルをアピールする時、部長や副部長といったとりまとめ役をした経験があれば、大きなアピール材料になります。スポーツが上手いからだけでなく人間性も評価されて任されるものだからです。そのような立場になる場合は、同級生メンバーと横並びで練習していれば良かったのが、指示を出す立場にかわります。どのようにチームワークを大切にしながら立場の変化に対応したかはアピールポイントにつながります。
また、スポーツ経験のストレス度合いの高さを伝えるために、練習は週に何回何時間、遠征の頻度、勝利へのプレッシャーなどを具体的に伝えられるといいですね。
「あなたはなぜストレスも感じるスポーツを辞めなかったのですか?」
メンバーに引き留められたから辞めなかった方は「ストレスから逃げることよりメンバーを大切にする」といえます。スポーツを続けた経験は、ストレス耐性や協調性、同じことを続ける「継続力の高さ」のアピールにつなげることができます。企業も学生のそういった部分を評価するため、スポーツ経験は就職活動で有利に働く可能性が高いです。
スポーツ経験はどこでPRできる?
就活生がよく迷うのが、スキルや特性に落とし込んだスポーツ経験を、履歴書のどこに書けば良いのかという点です。一番見せたい自分PRのポイントがスポーツ経験と深くつながっていれば、自己PR欄がおすすめです。
しかし、実は志望動機と深くつながっていることもあります。また、記載はしたいけれどそれほど話を深掘りできなければ、簡潔に趣味や特技にするなど、どこに掲載するのかについても考えてみましょう。
なお、履歴書には複数種類の書式があり、ものによってはここで紹介している欄がないものもありますので、自分にあったものを選んでくださいね。
自己PR
履歴書の中では特に重要で、必ず読まれる欄です。スペースも大きいため、スポーツ経験で学んだこと、スポーツによって育まれた自分の人となりや身につけたことなどをしっかりアピールできます。
詳しい落とし込み方は次の章で説明しますが、ポイントとなるのは自分がアピールしたい長所や強み、スキルと、スポーツの経験をしっかりと紐づけることです。
こちらの記事では自己PRの作り方について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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趣味・特技
就活生の個性を見出したり、面接時の話題のきっかけにしたりするために企業がチェックしている欄です。部活動で長年続けていても大会上位の成績ではなかったり、部長・マネージャーなど特筆できるポジションではなかったりした場合などは、こちらに記載する方法もあります。
その場合は、そのスポーツを記載することで企業に何を知ってもらいたいのかを意識し、簡潔に必要な情報を記載するようにしましょう。たとえば、長年続けてきたことを知ってもらいたければ「野球:小学1年生から始め、大学ではサークルに所属」など続けてきた年数も表記しましょう。
話題づくりを狙うのであれば「野球:肩の強さには自信があり、数々の走者を止めてきました」などと書いてみるのも良いでしょう。その他、ブラジリアン柔術やパルクールなどメジャーではないスポーツをしている場合も、「趣味・特技」欄への記載が効果的です。
趣味や特技欄への書き方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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志望動機
志望動機は企業が必ず目を通す欄ですが、それだけにありきたりな内容では印象に残りません。そこに過去の経験と紐づけた「自分らしい」「自分だけ」のストーリーを加えることで、説得力のある志望動機となります。その「自分らしい」経験に、スポーツ経験は大きく役立ちます。
たとえば人材業界を希望した場合、
就活生
「部長としてレギュラーの選出やポジション決めを監督、コーチとしていく中で、人員配置や人員マネージメントの重要性を学びました。そのため人材業界で働きたい」
と伝えることができれば、企業も「なるほど」と納得しやすくなります。「人のために役立ちたい」といったふわっとした動機よりも印象が残るものとなります。
志望動機の基本的な書き方のコツはこちらの記事でも紹介しているので、こちらも読んでおいてくださいね。
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スポーツ・部活動・文化活動
履歴書によっては「スポーツ・部活動・文化活動」欄を設けているものがあります。自己PRに比べてスペースがそれほど大きくないことが一般的ですので、要点を簡潔にまとめる必要があります。記載できる内容が限られてくるので、自己PR欄には別に書きたい要素があり、加えてスポーツ経験をアピールしたいときや、スポーツ経験を自己PRに落とし込みにくいと感じた場合に利用します。
その場合は、カッコや黒丸などで見やすく整理することがポイントです。「サッカー:10年間続け、リフティングの記録をつくろうと1分間でリフティングが何回できるかのチャレンジを1年間続けた結果、今では200回(世界記録は270回)できるようになりました」など、そのスポーツ経験で学んだことや得たことなどがひと目でわかるように工夫してみましょう。
履歴書に時間がかかっている人は、「履歴書マニュアル」を活用しよう
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具体的なエピソードがなくても受かる自己PRが作れる!
企業に評価される自己PRへの落とし込み方
スポーツ経験を自己PRに落とし込む際に一番気をつけるべきは、思い出語りや成績発表になってはいけないという点です。「こんなことがありました」と語るだけで、そこからの成長や得たこのなどが見えにくいからです。
こういった経験は、スポーツに限らず何かに真摯に取り組んだ人であればだれもが経験していること。何千という履歴書を見る担当者が、具体的なイメージを描けないため、まったく印象に残らない履歴書となってしまうのです。では、自己PRへ落とし込んでいくポイントを紹介します。
結果とともに過程を盛り込む
まず大切なのは、スポーツの経験から何を学び、その学びに至るまでにどのようなプロセスを経たのかを、就活生自身が経験した具体的なエピソードで語ることです。結果は、プロセスを経た後についてくるものです。
たとえば「最後の大会で優勝した」という結果があった時、その大会で優勝するために何をしたのかがポイントとなります。この時、「部員や部全体で何かをした」ということも大切ですが、「あなたが何をしたか」もしっかり盛り込む必要があります。もし、部員全体に練習メニューの改善を提案したのなら、ポイントとなるのは、あなたが「改善点を見つけ出し、トライしやすい形で提案した」点です。
全体には働きかけずとも、個人的に走り込みやバッティング、シュート・パス練習などをして、試合でアシストや得点を上げることができたのなら、その練習の部分に焦点を当てます。これにより、自己PRは似たり寄ったりの思い出話ではなく、あなただけのストーリーとなるのです。
具体的な数字を入れる
結果や成果を分かりやすく伝えるためには、具体的な数字を入れることを意識してください。たとえば部員が何人いたのか、自己タイムを何秒縮めたのか、何年間続けたのか、何時間・何本といった練習を続けたのかなどの数字があることで、就活生がどのような状況下で活動してきたのかが企業はイメージを持ちやすくなります。
ただし、ここでも大切なのは過程です。「試合本番がどうだったか」ではなく、「そこに向けて自分が何をしたか」に焦点を当てましょう。そこがしっかりと語られていることにより、たとえ順位や成績がトップクラスでなかったとしても、アピール材料になります。
ビジネスに応用できる再現性の高いスキルをアピールする
自分自身が経験したエピソードを具体的に表現できたとしても、それが企業に入ったときにどのような強みや行動になるのかにつながっていないと、自己PRにはなりません。部長やマネージャーなどわかりやすい役職でなかったとしても、いち部員としてチームに貢献するために工夫した点を重点的にアピールしましょう。
たとえば、「非効率だった練習後の片づけの順番を変えることで、時間を短縮した」という経験があれば、業務改善への応用に再現できます。
キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
チームスポーツの大会で入賞した場合、企業はあなたのチームへの貢献度が知りたいと考えています。ひょっとしたらスーパープレイヤーがいて、その方の活躍で勝ったのかもしれません。あなたが貢献したとしても、もしからしたらマグレということもなくはないです。
そうではなく「自分が再現性の高いやり方でチームを勝利に導いた」と伝えるためには、具体的なエピソードが大切です。「自分は何をしたか」を伝え、数字を使って具体化させましょう。企業側も「入社してからもそのような考え方で業務に励んでくれそうだ」と捉えやすくなります。
担当者にささる自己PRの構成
自己PRでは、スポーツによって得たビジネスに再現性のある強みをアピールすることが大切です。しかし、スポーツ経験は多くの就活生が話すであろうことが予想されます。多くの体験談に埋もれないよう、魅力的かつ印象的に伝えるためにはいくつかの工夫が必要です。
ポイントを押さえ、担当者が履歴書の先にいる就活生をイメージできるような評価につながる自己PRを作成しましょう。
強み→メリット→エピソード→活躍で構成しよう
自己PRで盛り込みたい要素は、①強み②メリット③エピソード④活躍の4つです。まずは、企業が求める人材像にマッチした自身の強みを簡潔に伝えましょう。次に、強みのメリットを伝えたうえで、裏付けとなる具体的な証拠となるエピソードを提示しましょう。
忘れてはならないのは企業への再現性です。強みを企業にどのように生かせるのかを具体的に伝えましょう。希望業界や希望職種に結び付けて、活用できる点をアピールします。
押さえておきたい2つの注意点
スポーツ経験は企業にとっても非常に高評価となります。経験そのものや成績で十分なアピールになるからこそ、練り込みが足りない自己PRも多々あります。ここでは2つの注意点をお伝えします。
①チームの実績と自分だけの経験とのバランスを意識する
実績がある就活生ほど陥りがちなミスとしては、「チーム全体で何をしたか」のみに終始してしまうことがあります。もちろん、チーム全体の実績は就活生が貢献しているので、もちろんアピール材料になります。一方で、チーム結果だけをアピールしてしまうと、採用担当者は「チームが強かっただけでは」「どれだけ貢献したか分からない」といった疑問を持ってしまうかもしれません。
チーム全員で同じことをしたとしても、考え方やアプローチの仕方、貢献度は人それぞれです。チームでの役割や貢献をしっかり伝えたうえで、チームの結果があったことをアピールできるといいですね。
②高校のときなどの経験ではなく現在進行形のもので考える
必ずしもNGではありませんが、高校時代の経験を取り上げてしまうことは気を付けたいところです。企業が知りたいのは、担当者が知りたいのは「今」の就活生の人柄や能力です。高校時代の経験を核にアピールする際は、「今も取り組んでいること」など大学時代のエピソードなども含めて考えましょう。
また、「高校時代にサッカーをしていて、大学ではラグビーに挑戦した」など、過去のスポーツをステップアップの一つとしている場合などは、その挑戦に至った心理的な過程と、挑戦した結果について語るようにしましょう。
スポーツごとのアピールポイントを例文付きで解説!
どのスポーツでも、続けることで得られる強みは大きなものです。
ここでは、チームスポーツと個人競技、部活などに所属せず趣味として楽しまれることが多いスポーツに大きく分けて、前述した「強み」「メリット」「証拠」「活用」を使った方法の例文を紹介しますので、参考にしてみてください。
野球・サッカー・バスケットなどのチームスポーツ
チームスポーツでは、ポジションによるチームへの貢献度がアピールしやすくなります。また、メンバー同士の意見の相違なども発生しやすいことから、調整力や交渉力の有無なども注目されやすくなります。
私は周囲の状況を素早く判断して、チームメイトを適切にサポートすることが得意です。中学から大学まで10年間続けたバスケットボールですが、大学時代はサポート役に徹し、インターハイ地区予選の優勝に導くことができました。
勝負で大きな要素となるゴール下での勝負に勝つため、常に一歩先の状況を予測し、チームメイトがシュートしやすい状況をつくるよう動くことを自分に課していました。そのためには正確なパス捌きが求められるため、活動のない日も毎日100回のパス練習を続け、チームメイトから「お前のアシストのおかげだ」と言ってもらえるようになりました。御社でも、自分の課題に向き合いながら、チームメイトのフォローができるような人材になりたいと思っています。
テニスや水泳、陸上、格闘技などの個人競技
個人競技が中心のスポーツでは、自己記録への挑戦や、自分が立てた目標のクリアなど、課題を発見し、解決する力などがアピールしやすくなります。また、個人競技ではあるものの、部活に所属していればチームとして活動もしていることから、団体競技同様にチームワークに関する強みもアピールできます。
私は変化や挑戦を恐れず、新しいことに対してコツコツと努力し自分のものにしようとする強さがあります。大学時代は陸上の走り幅跳びをしていました。
1年生のころに記録に伸び悩み、コーチと相談してフォームの見直しを決断。それまで5年間慣れ親しんできたフォームの改革には勇気が必要でしたが、1cmずつでいいから記録を伸ばしていこうと毎日フォームをチェックしてトライ&エラーを繰り返した結果、2年の時に〇〇県の大会記録を樹立しました。そのような過程を通じて、時間がかかることが近道になるということにも気づくことができました。御社でも、新しい環境を楽しみながら、色々なことに挑戦をしていきたいと思っています。
登山やサーフィン、スノーボードなど大学の部活動以外のスポーツ
大学の部活動以外のスポーツでも基本は同じですが、1人や少人数の友人との活動となるため、個人的な課題発見、目標達成といった点がアピールしやすくなります。
自分で決めた目標に向けて継続的に努力することができます。趣味であるスノーボードでは、シーズン中に必ず2つ以上の新しい技をマスターする目標を立て、スノーボードを始めてから5年間で20以上の技を自分のものにすることができました。
シーズン中にケガをしないよう、オフシーズンであっても筋トレやジョギングなどを行っています。今は現状に満足することなく、これまでマスターした技の完成度を高めることにも挑戦しています。営業という職種では、会社としての目標はもちろんのこと、自分自身でも目標を立て、クリアしていくことを目指します。
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「自主練で毎日パスを100回練習した」というエピソードは、自主性や向上心がアピールできていいですね。具体的な数字が入っているのでイメージもわきやすいです。メンバーからのコメントも紹介されているので、周囲からも評価されていたことがうかがえます。チームスポーツは「メンバーとどれだけ協力できていたか」というのも重要ポイントになるのでお気をつけください。
個人競技は、チームスポーツよりメンバーと支え合う機会が少ないです。そのため、いかに自分に厳しく鍛錬したかもアピールポイントになります。
大学の部活動以外のスポーツは、競技人口の少ないスポーツ経験があれば目を引きます。なぜそのスポーツを選んだのかを含めて伝えましょう。選んだ理由であなたのユニークさが伝わるでしょう。競技人口が少ない分、入賞経験のある方も多いと思います。その分野で自分がいかに実績を残したかをアピールすることも忘れないようにしましょう。
こんな経験はOK? スポーツ経験をアピールする際のよくある悩み
スポーツ経験を自己PRに落とし込むためには、自己分析が必要です。その中で、スポーツと自分の強みに大きな関係性が見出せなかった場合は、無理につなげる必要はありません。
とはいえ、スポーツの経験は面接時の話題のきっかけになるなど、使い勝手もあります。どのようなものを書けば良いのか。自らの経験を振り返りながら判断してくださいね。
大会出場など目立った記録がない場合
スポーツ経験において、「結果」は大会出場や順位だけではありません。自分自身に課した目標をクリアすることも大きな結果です。特に企業では、自分で目標を設定し、そこに向かって進んでいく、主体性や実行力、課題発見力などが求められていることから、自分自身で目標を設定し、努力した経験は大きなアピールとなります。
大切なのは、その結果に辿り着くまでの過程です。レギュラーになれなかったなど、目立った記録がなくても、どんなことをしてきたかを、一度振り返って深掘りしてみると良いでしょう。
ウオーキングや筋トレもスポーツになる?
ウオーキングやランニング、筋トレなども立派なスポーツですが、自分自身で課題を見つけて目標を立て、継続していることが重要です。また、そのスポーツ経験から得られた強みが、企業が求める人材像にマッチしているかも見極めましょう。
なお、マイナーなスポーツはアイキャッチ力があるため、面接時などの話題提供にも有効です。そのスポーツをしている自分をどのように見せたいかがはっきりしていれば、「趣味・特技」欄や、「スポーツ・部活動・文化活動」欄などに記載してみると良さそうです。
スポーツ観戦
自らがおこなうスポーツではないので、スポーツ観戦は「趣味・特技」でのアピールが一般的です。しかし、スポーツ観戦で初めて会った周囲の人と一緒に盛り上がるコミュニケーション力や、競技に対する高い分析力があるなど、見せ方によって自己PRにつなげることもできます。
それが難しいようであれば、面接時の話題提供と割り切りましょう。その時、漠然と「スポーツ観戦」と書くのではなく、「野球観戦」など具体的なスポーツ名を出すと、話題が広がりやすくなります。
企業で活躍イメージできるスポーツの経験でアピールしよう
スポーツ経験でアピールしたいのは、就活生自身の強みです。自己分析からうまくつながらなければ無理して書く必要はありません。しかし、スポーツの経験から学んだことが気企業にとって魅力的な力に、長年続けてきたり、夢中になってやったりしたことなら、きっと得たものがあるはずです。
優秀な成績といった結果にとらわれることなく、その結果を残すまでの過程で、どのような工夫をしたのかを振り返ってみてください。
企業がスポーツ経験から知りたいのは、就活生の人柄や入社後のポテンシャルです。楽しかったことや良いことはもちろんですが、それ以上に苦労やスランプ、停滞期などをどのようにして乗り越えたのか。そこから生まれた自分の強みを、実際の経験を交えながらアピールすることで、スポーツの経験を就活の大きな武器にしていきましょう。
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
部活動などでしっかりスポーツを経験してきた学生は、自分の魅力を言語化するのが苦手な方が多いです。「ストレス耐性があるよね」と言っても、同じ学校のメンバーは皆同じストレス下で耐えてきているので「これくらいのストレス耐性は普通だからアピールポイントにならない」と考えてしまう人もなかにはいます。自分がした経験を棚卸しして、アピールポイントとして使えるかどうかを第三者に判断してもらうのも一つの方法ですよ。
スポーツ経験を伝えるときは氷山のように考えましょう。「優勝した」「シュートが入った」というのは目に見える氷山の一角です。氷山の一角の下には海の中に入っていて見えにくいけど「優勝のためにメンバーと努力した」「シュートを入れるために毎日シューティングした」など、実績を下支えした大きな塊があります。企業はその塊が知りたいのです。その塊こそがあなたの魅力で、社会に入っても活かせる能力だからです。