目次
- 魅力的な志望動機を書くためにまず美容部員の業務内容を知ろう!
- 美容部員の業務内容は?
- ①販売・接客
- ②バックヤード業務
- 美容部員の魅力・やりがいを押さえよう
- ①お客様と直接接することができる
- ②売り上げが目に見えてわかる
- ③最先端のメイクのトレンドを知ることができる
- ④自分自身の美意識を高く維持できる
- 美容部員に向いている人の特徴
- ①メイクに限らず美意識が高い
- ②トレンドを追いかけることが苦にならない
- ③傾聴力が高い
- ④協調性がある
- 美容部員に向いていない人の特徴
- ①コミュニケーション能力が低い
- ②体力に自信がない
- ③ノルマを課されるのが苦手
- 美容部員で役立つスキル
- ①物品販売・デモンストレーション販売の経験
- ②インバウンド客を接客できる語学力
- 美容部員で役立つ資格
- ①日本化粧品検定
- ②日本メイクアップ技術検定
- ③メイクセラピー検定
- ④接客心理検定
- 美容部員の志望動機を書く前にやるべき3つのこと
- ①業界研究をする
- ➁自己分析をする
- ③ブランドや企業の特色を研究する
- 美容部員の志望動機の書き方
- ①志望動機を簡潔に述べる
- ②志望動機の理由となる経験やエピソードを述べる
- ③入社後の展望で締める
- 美容部員の志望動機を書く時の3つのコツ
- ①志望するブランドが求める人物像を把握しておく
- ②自分の強みやアピールポイントを入れる
- ③「どこのブランドでも良いのでは?」と思われない工夫が必要
- 美容部員の志望動機を書く時に気をつけたい2つの注意点
- ①「メイクが好き」「化粧品に携わりたい」は当たり前
- ➁化粧品を「売る」ことが仕事だということを忘れない
- 美容部員の志望動機の例文
- ①スキル・経験をアピール
- ②資格をアピール
- ③ブランドについての知識をアピール
- 美容部員について正しく知り、自分の強みを活かした志望動機を書こう
魅力的な志望動機を書くためにまず美容部員の業務内容を知ろう!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活を始めたばかりの学生から、
「美容部員に興味があるのですが、実際どういった仕事なのでしょうか」
「美容部員を志望しているのですが、志望動機の書き方がわかりません」
という声を聞きます。自分自身の化粧品を購入する際に、美容部員という職業を知り、憧れを抱いたものの、実際はどういった職業なのかを知らない人もいるのではないでしょうか。
自分自身のイメージや憧れだけで就職活動を進めてしまうと、「趣味の延長で志望しているだけではないか」「きちんと仕事としてとらえられているのか」など、印象が悪くなってしまう可能性があります。
ここでは、美容部員の業務内容はもちろん、魅力ややりがい、向いている人の特徴について詳しく解説します。また、美容部員の志望動機の考え方や書き方についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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美容部員の業務内容は?
美容部員の業務内容について詳しく知らず、憧れだけで選考に挑んでしまうと、エントリーシート(ES)や面接で見抜かれ、厳しい評価をされてしまう可能性が高まります。そのため、まずは業務内容をきちんと把握し、働くイメージを持つことが重要です。
そこでここからは、美容部員の業務内容について、販売や接客をおこなう表の業務とバックヤード業務の2つに分けて解説します。美容部員の業務内容について、あいまいなイメージしか持てていないという人は、ぜひ一度目を通してみてください。
①販売・接客
美容部員の業務内容と言われると、販売や接客のイメージが強い人が多いと思います。しかし、美容部員の接客販売は、単純に商品を勧めるのではなく、お客様の悩みを聞き出したり、実際に化粧を施したりするなど、美容部員特有のものがあります。
まずは、以下の3つの販売・接客の工程について、知っておきましょう。
カウンセリング
多くの場合、美容部員の販売・接客は、カウンセリングから始まります。化粧品を買いに来るお客様は、さまざまな悩みや要望を持っています。
そのため、新発売の商品や美容部員が売りたい商品をすすめるのではなく、お客様の悩みを解決できる商品をすすめることが必要なのです。
また、カウンセリングがうまくできなければ、お客様が離れてしまう原因にもなるため、美容部員はカウンセリングを通して顧客のニーズを的確につかむ必要があります。
タッチアップ
- タッチアップ:実際にお客様にメイクを施したり、スキンケアをおこなったりすること
カウンセリングで聞き出したお客様の悩みと実際の肌の状態を照らし合わせながら、悩みを改善できる商品を勧めていきます。
また、タッチアップの際にお客様の悩みを解決することはもちろん大切ですが、お客様の好みに合った商品を紹介したり、メイクのコツを伝えたりすることで、信頼関係を築いていくことも重要です。
ハンドデモ
- ハンドデモ:手に化粧品を試し塗りをしたりして、お客様に化粧品の質感や香り、発色具合などを確認していただくこと
ハンドデモは、タッチアップと比べて、気軽に化粧品を試すことができます。
たとえば、化粧水や美容液、ファンデーションなどのタッチアップをおこなうとなると、一度メイクを落とさなくてはならず、抵抗のあるお客様もいます。そういった方には、ハンドデモによって、化粧品の質感を確かめてもらい、商品を勧めていきます。
②バックヤード業務
就活生
キャリアアドバイザー
確かにメインは顧客対応かもしれませんが、実は美容部員の仕事は接客だけではないんですよ。
百貨店やコスメショップに客として訪れたタイミングで、美容部員にあこがれを抱いた人は、「美容部員=販売・接客」というイメージが強いかもしれません。しかし、美容部員の業務には、接客や販売以外の業務であるバックヤード業務があります。
バックヤード業務は、顧客をして直接見ることが難しい業務ですが、美容部員を志望するのであれば、知っておくべき業務になります。
- 商品管理
- 店内の清掃
- 接客で使用する小道具の手入れ
商品管理
百貨店の化粧品売り場やコスメショップの店頭に並んでいる商品はごく一部で、多くの在庫は倉庫などで管理されています。それらの商品に異常がないか確認をしたり、商品の数を確認したりする作業が、商品管理の主な作業になります。
また、それらの商品を店舗に陳列する際には、倉庫から商品を運び出す必要があるため、体力が必要な業務となります。
店内の清掃
店頭に並んでいる商品やブランド力がお客様をひきつける要因かもしれませんが、店内が汚れていたり、掃除が行き届いていないと不潔な印象を持たれ、お客様を不快にな気持ちにさせてしまう原因となります。
また、タッチアップやハンドデモによってと、化粧品のパウダーなどが床に落ち、汚れてしまうことがしばしばあるため、こまめに店頭の清掃をおこなうことは重要な業務の1つです。
接客で使用する小道具の手入れ
タッチアップで使用した小道具の手入れをおこなうことも美容部員の業務の1つです。
清潔な小道具でお客様にメイクを施せるよう、丁寧に手入れをおこなうことはもちろん、小道具に異常があると、タッチアップに支障をきたしてしまう恐れがあるため、異常がないかを確認することも非常に大切です。
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美容部員の魅力・やりがいを押さえよう
この記事を読んでいる人であれば美容部員に強い魅力を感じている人がほとんどかと思いますが、その魅力をきちんと言語化できているでしょうか。就職活動では、「何となく素敵!」「キラキラしている!」という抽象的な言葉では、選考を通過することはできません。
そこでここからは、美容部員の魅力ややりがいについて4つ紹介します。自分が美容部員のどういった部分に魅かれているのかを知るためにも、ぜひ一度目を通してみてください。
①お客様と直接接することができる
就活を始めたばかりの学生からすると、「大抵の職業がお客様と直接かかわるんじゃないの?」と思うかもしれません。しかし、世の中にはお客様の直接接することがないさまざまな職種もあり、それぞれ特色が異なります。
お客様と直接接することができ、感謝の言葉をいただけたり、笑顔を直接見られたりするということにやりがいを感じる人には、魅力の1つとなるでしょう。
②売り上げが目に見えてわかる
美容部員の業務内容で説明した通り、美容部員はお客様の悩みやニーズに寄り添い、商品をすすめる仕事です。そのため、商品知識が豊富であったり、コミュニケーション能力が長けていたりすれば、売上を伸ばすことができます。
その売り上げは数字として目に見えて表れるので、やりがいを感じられるでしょう。また、企業やブランドによっては、売り上げによって、昇給やボーナスが出る場合もあります。
③最先端のメイクのトレンドを知ることができる
美容部員は、常にメイクに関する最新の情報を知っておく必要があります。また、企業やブランドによっては、社内の研修などがあり、今後のトレンドや内部情報など、一般の人では知りえない情報を真っ先に知ることができる可能性もあります。
さらに、自社製品については、社員割引をつかえることがほとんどなので、常に安い値段で最新の化粧品を使用することができます。
④自分自身の美意識を高く維持できる
美容部員はそのブランドの看板ともいえる存在です。そのため、自社の製品を使ってメイクをし美しくいることはもちろん、常にお客様から見られているという意識でいる必要があるため、必然的に高い美意識を維持することができます。
同僚や先輩にも美意識が高い人達が多く集まる傾向があるので、そういった人たちから所作や振る舞い、言葉遣いを学ぶことができることも魅力の一つでしょう。
言葉遣いについて自信のない人は、こちらの記事を確認してみましょう。就活の中でも役立ちます。
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一言で「美容」と言っても、この業界には美容部員のような接客業だけではなく、対企業と折衝をする広告マーケティングや商品開発の仕事、営業の仕事などさまざまな職種がかかわっています。すべての仕事の最終目的は、お客様が満足して商品を使い続けることですが、マーケティングなどの仕事で、ダイレクトにお客様の反応を知ることは難しいです。「商談がうまくいった」「広告満足度で一位を獲得した」など別の達成感を得ることになるでしょう。
一方、美容部員を志望する学生は、お客様とのコミュニケーションを通じてお客様の反応を「直接」見ることができますよね。「ありがとう」や「この商品が好き」といった会話を通じて自分の仕事に対する達成感も得られます。実際、美容部員を志望する人はこの点に魅力を感じている人も多いです。1対1でコミュニケーションを取ることが好きな人には非常に魅力的な仕事と言えます。
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美容部員に向いている人の特徴
どんな職業でも言えることですが、その人の性格や考え方によって、職業に対する向き不向きがあるものです。そこで、ここからは美容部員に向いている人の特徴を紹介します。
この特徴は、美容部員になってから活かすことができる自分自身の強みでもあるので、自己分析にも活かしてみてください。
①メイクに限らず美意識が高い
百貨店の化粧品売り場やコスメショップには、たくさんの美意識の高い人達が訪れるため、メイクに対する美意識の高さが求められることはもちろん、所作や振る舞い、言葉遣いなど、さまざまな部分に気を配る必要があります。
そのため、美に対する思いが強く、「美しくいたい!」という思いのある人であれば、その高い美意識を活かすことができるでしょう。
②トレンドを追いかけることが苦にならない
さきほども少し触れましたが、美容部員は常にメイクに関する最新の情報を知っておく必要があります。そのため、仕事の勉強として、トレンドを常に追い続けなくてはいけません。
しかし、自分の趣味としてトレンドを追いかけることが好きな人であれば、そこで仕入れた情報を仕事で活かすことができるので、美容部員に向いていることはもちろん、非常に大きな強みとなるでしょう。
③傾聴力が高い
業務内容の部分で紹介した通り、美容部員はお客様の悩みやニーズに合わせて商品を勧める必要があります。
そのため、お客様の情報を少しでも多く引き出すために、傾聴力が必要となります。また、美容部員との会話を楽しみにして、来店しているお客様もいるため、きちんと話を聞きつつ、お客様に喜んでいただけるような情報を提供することも重要です。
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「○○には、どんなことでも話せる」「○○はいつも欲しい言葉をくれる」というようなことを、友人や家族などに言われたことのある人は、美容部員に向いている可能性が高いです。
④協調性がある
美容部員の業務内容だけを見ると、1人でおこなう仕事が多いように見えるかもしれません。しかし、美容部員の仕事は、お客様が常に快適に過ごせるよう、店舗内の同僚や先輩と協力することが求められます。
そのため、いろいろな人の声に耳を傾けることができたり、周りを見て行動することができたりするなどの協調性が高い人は、美容部員として活躍することができるでしょう。
自己PRで協調性についてアピールしたいと考えている人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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美容部員に向いていない人の特徴
美容部員に向いている人がいるように、美容部員に向いていない人がいるのも確かです。そこでここからは、美容部員に向いていない人の特徴を紹介します。
ただ、この特徴に当てはまるからと言って、美容部員になれないというわけではなく、自身の伸びしろだと思って受け止めるようにしてみてください。
①コミュニケーション能力が低い
美容部員にコミュニケーション能力は必須です。コミュニケーションが円滑にできなければ、お客様の悩みを引き出すことはできませんし、商品をすすめることも難しく、美容部員としての役割を果たせなくなってしまいます。どんなに商品への知識が豊富でも、それを顧客にわかりやすく伝えるコミュニケーション能力も同時に必要になりますね。
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日常生活でコミュニケーション能力を高めることは難しいかもしれませんが、アルバイトなどの苦手であっても接客をしなければならない場面に身を置けば、自然とコミュニケーション能力が高まるでしょう。
②体力に自信がない
美容部員は、長時間立ち続けなくてはいけなかったり、商品が入った重たい箱を運んだりするなど、意外と体力が必要となる業務が多いです。
そのため、少し運動しただけで疲れてしまったりすると仕事にならなくなってしまいます。美容部員を目指すのであれば、業務に耐えられるだけの体力を身につけましょう。
キャリアアドバイザー
最寄駅の1つ前の駅で降りて歩いたり、電車に乗ってもできるだけ座らないようにするなど、体力をつけるために日常生活の中でできることはたくさんあります。
③ノルマを課されるのが苦手
企業やブランドによって異なる部分ではありますが、美容部員はノルマを課されることが多いです。
ノルマに追われることが苦痛だったり、ノルマを達成できないことで自信を喪失してしまったりするような人は、自身の力を発揮できない可能性があります。
キャリアアドバイザー
ノルマを課されることが苦手な人は、会社説明会やOBOG訪問などで、ノルマの有無を確認し、可能な限りノルマのない企業やブランドを選んで選考を受けるようにしましょう。
美容部員で役立つスキル
- 販売経験
- 語学力
美容部員で役立つスキルと聞くと、商品知識やメイク技術などをイメージする人も多いかと思います。しかし、そういったメイク関連以外にも、美容部員で役立つスキルがあります。
そこでここからは、美容部員で役立つスキルを2つ紹介します。ESの自己PRや強みなどがなかなか書けないという人はぜひ参考にしてみてください。
①物品販売・デモンストレーション販売の経験
商品販売やデモンストレーション販売の経験は、美容部員の接客・販売に似た部分があるため、非常に役に立つスキルです。
たとえば、スーパーの試食コーナーや家電量販店の実演販売などがデモンストレーション販売にあたります。また、デモンストレーションはおこなっていなくても、商品選びに困っているお客様にアドバイスをおこなったり、お客様に合いそうな商品を紹介したりするアルバイトの経験も役立つでしょう。
②インバウンド客を接客できる語学力
意外に思う人も多いかもしれませんが、語学力も美容部員で役立つスキルの1つです。近頃は、海外旅行客は少なくなっていますが、自由に海外旅行ができるようになれば、インバウンド客が増え、海外のお客様を接客する機会も増えるでしょう。
英語はもちろんですが、アジア圏のお客様も多く、日常会話ができるだけでも、大きな武器となります。より語学力を高めたいと考えるのであれば、メイク関連の語彙を増やし、商品の詳細について説明できるよう練習すると良いでしょう。
こちらの記事では、就活で英語力をうまくアピールするコツを紹介しているので、ぜひ活用してみてください。
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このような経験やスキルが不足している、という場合には日常生活で誰かと行動をするときに自分がどのようなポジションにいることが多いかを考えてみましょう。たとえば、チームにうまく入り込む人が苦手な人とコミュニケーションを取った、自分自身が何かにコンプレックスを抱えていたからこそ人の気持ちに寄り添えるスキルを身につけた、などは立派なアピールポイントです。
売り場に来るお客様は、全員がコミュニケーション能力が高いわけではありません。「恋人へのプレゼントのために初めて化粧品売り場を訪問した」「社会人になったので身だしなみを整えるために訪問したが、美容にあまり興味がないので何を聞けばいいのかがわからない」などの恐怖心やコンプレックスを持っている人もいるかもしれません。
コンプレックスを抱いたことがない人は、相手の立場を想像することが苦手です。ちょっとした日常の出来事でも十分なので、そっと寄り添うことができる、というエピソードをぜひ探してみてください。
美容部員で役立つ資格
- 日本化粧品検定
- 日本メイクアップ技術検定
- メイクセラピー検定
- 接客心理検定
ここまで、美容部員に向いている人の特徴や役立つスキル等を紹介してきましたが、当てはまるものはあったでしょうか。当てはまるものがなかったという人や今以上にアピールポイントを作りたいという人は、新たな資格を取得することがおすすめです。
そこでここからは、美容部員で役立つ資格を4つ紹介します。ここで紹介する資格は、全て学生でも取得できる資格なので、ぜひ積極的に資格の取得を目指してみましょう。
①日本化粧品検定
- 美容皮膚科学や化粧品の基礎知識など、化粧品や美容について学べる検定
受験者の半数は化粧品・美容関係の業界に勤めている人、16%は学生と、仕事や就職に活かすために受験している人が非常に多いです。
また、この検定は3〜1級までと難易度が分かれており、3級はWebから無料で受験することができるので、腕試しのつもりで受験してみるのもおすすめです。
②日本メイクアップ技術検定
- メイクの技術を身につけることができる検定
検定では実際にメイクをおこない、メイクの技術が評価されます。
この検定は、3~1級までに分かれており、3級ではスキンケアやベースメイクなどの基本、2級ではフルメイクアップ、1級ではモデルの悩みに沿ったメイクアップを審査されるという、非常に実践的な検定となっています。
③メイクセラピー検定
- 心理カウンセリングの手法を取り入れたメイクの技法を学ぶことができる検定
メイクの技術を磨けることはもちろんですが、心理カウンセリングを学ぶことによって、メンタルサポートにつながるメイクを施せるようになります。そのため、美容関係の職業以外に、福祉や医療の業界でも活かすことができる資格です。
この試験は3級〜1級、特級の4つに分かれており、3級以外は筆記試験に加え実技試験があります。
④接客心理検定
- 心理学や色彩学、行動分析学などの学問に基づいて、お客様が求めている商品やサービスを提供するためのコミュニケーション技法を学べる検定
メイクに特化した検定ではありませんが、接客業や営業職など、人に何かを売る職業への就職を考えている人にとっては、強みとなる資格です。
この資格は3級〜1級まであり、3級はマークシート形式、1、2級はマークシートと記述方式になります。また、3級は在宅受験が可能なので、手軽に受験することができます。
自己PRで資格の取得について話そうと考えている人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
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近年は、AIなどのテクノロジーが進歩したため、肌のチェックや自分に合うカラー提案などを機械が自動でおこなってくれる場合も多いです。しかし、お客様は「素人」なので、単に提案を受けても「本当かな?」「結果はわかったけれども結局どうすればいいの?」などと考えてしまい、AIソリューションだけで購入につながる行動を取ってもらうことは難しいでしょう。
このような中で、心理学関係の資格を持っている場合には、診断結果から見えた情報に対してお客様が何を思っているのか、どうすれば興味を持ってもらえるのかなどの会話の流れを作りやすくなるでしょう。また、化粧品検定の資格は、「AIの結果は本当ですか?」と聞かれたときに自分が持っている知識を提供することでお客様を安心させられるかもしれません。
資格取得を考える場合には、なぜその資格が欲しいのかまで考えて、優先順位をつけながら勉強に励んでみてください。
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美容部員の志望動機を書く前にやるべき3つのこと
ここまで、美容部員に関するさまざまな情報を解説してきましたが、いざ志望動機を書こうとしても、どのように書き進めればよいか悩んでしまう人も多いと思います。
そこでここからは、美容部員の志望動機を書く前にやるべき3つのことを紹介します。何となく頭の中で浮かんでいる内容を具体的に言語化し、企業に響く志望動機を書くためには必要な工程なので、ぜひ流れに沿って実践してみてください。
①業界研究をする
まずは、業界研究をおこないましょう。美容部員であれば、業界は「美容業界」になりますが、業界研究と聞くと、「何度も耳にするけど結局やり方がわからない」と思っている人も多いと思います。
そういった人におすすめなのが、志望する業界の会社説明会に参加することです。会社説明会では、自社を理解してもらうために、ほぼ必ずと言っていいほど、業界の現状やトレンド、将来性などについての話があります。
特に美容業界の場合、どの企業も同じような商品を出しているように見えるかもしれませんが成分にこだわっている企業、低価格にこだわっているブランドなど、美容業界の中でも枠組みがあります。それらを掴んでおくと、次のステップである、企業選びや企業分析が進めやすくなるのでおすすめです。
キャリアアドバイザー
業界全体を幅広くとらえることができた後は、自分自身が疑問に思うことを深掘りしてみたり、気になる企業をピックアップして、企業分析をおこなったりするなど、就活がどんどん進んでいきます。
自己分析がうまく進まない人は、こちらで紹介している「自分史」を活用してみましょう。
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簡単3ステップ! 自分史を使った自己分析で説得力をアップしよう
就活をするうえで自分史を作成すると、自己分析を効率的に進められます。今回は自分史の作成方法と自己分析の仕方をキャリアアドバイザーが解説します。自分史を活かせる質問例や回答例も紹介しているので、自己分析の際の参考にしてみてくださいね。
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➁自己分析をする
自己分析とは簡単に言うと、自分について深く知ることです。「自分のことなら自分がよくわかっている」と思っていても、うまく言語化できていなかったり、意外とまとまっていなかったりすることがあります。
そこでここからは、美容部員になりたいことを前提に、自己分析の方法を紹介します。ここで言語化したことは、ESや面接の回答としても使えるので、ぜひパソコンやノートにメモしておきましょう。
美容部員になりたいと思ったきっかけや理由を言語化する
まずは、美容部員になりたいと思ったきっかけや理由を言語化することから始めましょう。はじめは大雑把で構いません。「去年、百貨店に行った時」「コスメショップでメイクをしてもらった時」など、美容部員に魅力を感じた時のことを思い出してみましょう。
それができたら、より具体的なことを思い出してみましょう。
就活生
肌荒れに悩んでいたけど、美容部員の方が紹介してくれた商品を使ったら治った !
など、美容部員の人とどういった関わりがあったのか、かかわりがなくてもどういった姿に憧れたのかを言語化してみてください。
美容部員になった自分の姿を想像してみる
次に、美容部員になった自分の姿を想像してみることが大切です。何らかのきっかけで、美容部員に憧れたとしても、それだけでは就活の選考を通過することはできません。
将来、自分が店舗に立った時、何をしたいと思って立っているでしょうか。
- 自分と同じようにコンプレックスを持っている人にメイクをして自信を与えたい
- 商品をもっと多くの人に知ってもらいたい
上の例のように、さまざまな思いが出てくると思います。その思いをどんな些細なことでもいいので、書き出してみましょう。
美容部員になった時、活かせる自分の強みを探す
最後は、美容部員になった時、活かせる自分の強みを探してみましょう。まず、先ほど紹介した、「美容部員に向いている人の特徴」や「美容部員で役立つスキル」などの中から自分に当てはまるものがないかを探してみましょう。
なかなか見つからないという人は、信頼できる友人や家族に聞いてみましょう。自分自身では気づけていなかった部分や自分ではあまり評価していなかった部分が、周りの人からすれば、強みや魅力だと感じてもらえていることも少なくありません。
③ブランドや企業の特色を研究する
業界分析や企業分析の次は、志望するブランドや企業の特色を研究していきましょう。「漠然と美容部員にあこがれているけど、具体的なブランドはわからない」という人は、ネットなどを活用して、候補を5〜10社挙げてみることから始めてみてください。
また、逆に「○○でないと絶対に嫌」とブランドに対するこだわりが強くあったとしても、志望する企業を1つに絞ってしまうのは危険なので、最低でも5つはピックアップしましょう。
志望する企業が決まれば、研究を深めていくことが重要です。そこでここからは、ブランドや企業の特色について理解を深める方法を3つ紹介します。
実際に接客を受けてみる
ブランドや企業についての理解を深めるためには、実際に接客を受けてみることが一番です。
- どういった商品を扱っているか
- 美容部員の接客態度はどうか
- お店はどういった雰囲気か
いくらパンフレットを眺めていても実際の店舗の現状は足を運んで接客を受けてみないとわからないものです。
また、接客を受けて終わりではなく、どういった印象を受けたか、良かった部分・気になった部分など、接客を受けてみた感想をメモやパソコンに残しておくようにしましょう。
商品を実際に使ってみる
気になるブランドや企業の商品を実際に使ってみることも大切です。化粧品の効果には、個人差がありますが、実際に効果は出るのか、自分自身がお客様に薦めたいと思うかなどは、ブランドや企業を選ぶ際にとても重要です。
また、実際に使用していれば、ESや面接で商品について深く話すことができるので、自分自身の武器にもなります。そのため、少し費用がかかってしまうかもしれませんが、志望度の高いブランドの商品はできる限り使ってみるようにしましょう。
他ブランドと比較する
一つひとつのブランドや企業を分析することも大切ですが、それぞれを比較することで見えてくることもあります。特に、各ブランドの独自性を見つけるには、他社と比較することが非常に大切です。
- ブランドのビジョン
- ターゲットとしているお客様の年齢層やイメージ
- 商品の成分
- 扱っている商品の種類
- 接客態度
- 制服や店舗のデザイン
複数の切り口からさまざまな部分を比較することで、各ブランドの特徴が際立ってきます。
一通りのブランドそれぞれの分析が終わったら、比較をして、自分の中の志望順位をつけてみましょう。
美容部員の志望動機の書き方
先ほど解説した事前準備をおこなっていたとしても、いざ志望動機を書くとなると身構えてしまい、手が止まってしまうという人もいると思います。
そこでここからは、美容部員の志望動機の書き方について解説します。これから解説する内容と順番は、美容部員以外の志望動機にも応用できるので、ぜひ覚えておいてください。
①志望動機を簡潔に述べる
就活生
私が貴社を志望した理由は、コンプレックスを解消するための化粧品を多く販売しているためです。
まず冒頭で、志望動機を簡潔に書きましょう。大学の授業などでプレゼンテーションなどの発表を行ったことのある人なら、知っているかもしれませんが、冒頭に結論を述べておくと、話の全体像が掴みやすくなり、聞き手に話の内容が伝わりやすくなります。
②志望動機の理由となる経験やエピソードを述べる
就活生
御社の商品である××の一ファンであるとともに、その魅力を美容部員としての観点から世の中に広く伝える役割を果たしたいと思いました !
志望動機を述べた後は、その志望動機の理由となる経験やエピソードについて書きます。
事前準備の自己分析で言語化した、美容部員を目指そうと思ったきっかけをもとに考えてみると、書きやすくなるでしょう。経験やエピソードは深掘りができていないと、「誰にでもある経験じゃない?」「ありきたりでこの学生の独自性がない」と厳しい評価をされてしまう可能性があります。
そのため、エピソードや経験に独自性がなくても、その時に感じたことや考えたことを丁寧に思い出して、言語化していくようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント清水 沙也香プロフィールをみる
美容部員を目指す場合のエピソードの切り口は、ともすれば似たり寄ったりになりがちです。コンプレックスを美容で解決できた、美容部員のアドバイスが的確で憧れを持った、メイクを通じて自分に自信を持てた、など「美容」に関するものが多くなるでしょう。そのエピソードがダメなわけではありません。むしろ企業と自分の接点になるため積極的に書いてほしいのですが、その場合には「自分もなぜ美容部員を目指すのか」の理論付けを明確にしてください。
たとえば、多くの人は学生時代に学校の先生に影響を受けていますが、だからといって全員が「自分も先生を目指す」と言い出すわけではありません。それと同様で、「美容に影響を受けたから美容部員になる」が自分では当たり前だと思っていても、他人から見ると「なぜ?」という理由付けがないと理論が飛躍しているように見えてしまいます。サービスを受ける側ではなく提供する側に回りたいと考えた理由、「なぜ自分も美容部員になりたいのか」を明確にしておくことが大切です。
③入社後の展望で締める
就活生
御社に入社後は、独自の技術で作られた○○や○○などを、コンプレックスを抱えた多くの人に使ってもらい、笑顔にしたいです。
最後は、入社後の展望で締めると、評価の高い志望動機となるでしょう。入社後の展望は、さきほど解説した「美容部員になった自分の姿を想像してみる」で言語化したものをもとに考えてみましょう。
ただ、「化粧をすることの楽しさを多くの人に広めたいです。」などのような、抽象的でどんなブランドでも実現できそうな内容となってしまうと、あまり印象が良くありません。企業独自の強みを盛り込み、オリジナリティのある内容にしましょう。
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美容部員の志望動機を書く時の3つのコツ
美容部員の志望動機に独自性がなかったり、自己分析や企業分析・ブランド分析が浅いと、他の学生と差別化することが難しくなります。
そこでここからは、美容部員の志望動機を書く時の3つのコツについて解説していきます。これから紹介するコツを掴むことができれば、採用担当者に響く志望動機となるため、書類選考の合格をつかみ取りやすくなるでしょう。
①志望するブランドが求める人物像を把握しておく
いくら優秀な学生であっても、そのブランドが欲しいと思っているような人物でなくては、選考を通過することはできません。また、選考を通過するためには、ブランドが求める人物像に近い部分でアピールすることが重要です。
たとえば、企業が
面接官
販売・接客で活躍できるコミュニケーション能力が長けた人物が欲しい……。
と思っているとします。その企業に対して、
就活生
私の強みは、10年間習っていた水泳で培った体力なので、バックヤード作業も率先しておこないたいと思います。
とアピールしても、求める人物像からは外れているため、厳しい評価を下される可能性が高まります。一方で、
就活生
私は、4年間スーパーマーケットでアルバイトをしており、デモンストレーション販売の経験もあるため、そこで培ったコミュニケーション能力を活かしていきたいです。
とアピールすれば、企業が求める人物像に近く、選考を通過しやすくなるでしょう。
②自分の強みやアピールポイントを入れる
この部分では、企業に対して「自分を採用するとどういったメリットがあるか」を提示することが重要です。
たとえば、
就活生
入社することができた際は、1年間の留学で磨いた中国語を活かして、多くのインバウンド客に対して接客販売をおこなっていきたいと思います。
などのように、入社後の展望に自分の強みや長所を添えるのも良いでしょう。
また、具体的なスキルでなくても、人柄や経験もアピールポイントとして入れることができるので、積極的に自分自身をアピールしていきましょう。
③「どこのブランドでも良いのでは?」と思われない工夫が必要
志望動機の書き方の部分でも少し触れましたが、どこのブランドでも実現できそうな志望動機や入社後の展望を書いてしまうと、印象が悪くなってしまう可能性があります。
そのため、事前準備で行った、企業研究やブランド研究で知った情報と絡めて志望動機を書くように心掛けましょう。たとえば、
就活生
貴社は、独自の技術で開発した敏感肌でも気にせず使用できる商品が多いため、肌に悩みを抱えたお客様に笑顔になっていただけるよう、接客販売をおこなっていきたいです。
というように、企業やブランドの特徴を絡めるようにしてみましょう。
特別な動機がなくても、ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます
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・志望動機がなかなか思い浮かばない人
キャリアアドバイザーコメント清水 沙也香プロフィールをみる
第一志望の企業であれば強い思い入れを持って志望動機を書くことができるでしょう。しかしそうではない場合にはなかなか企業を絞ることが難しいかもしれません。そのときには、企業の強みやメッセージに着目をしてみてください。
化粧品や美容商品を開発する企業は特に、マーケティングに力を入れています。自分たちは業界のどのポジションを狙うのか、ターゲットは普段どのような生活をしている人で、訴えられる広告イメージは何か、などを綿密に検討していることが多いです。
気になる企業をすべてリストアップして、広告キャッチコピーやコンセプトをリストにしてみると、自分が共感できるキーワードが見えてくるでしょう。そこまできたら、なぜそう思えたのか、自分の過去のエピソードとリンクをさせてみてください。
また「その企業で自分ができることややりたいことができるか」という観点に着目し、考えてみても企業が絞りやすいです。企業ごと、自社の美容部員に求めることは違います。まずはその企業が美容部員に何を求めているかを調べ考えてみましょう。すると、その企業における将来の自分の像が描きやすくなります。その描いた将来と自分の目指すべき美容部員が近いかどうかで比較をし企業を絞ってみても良いでしょう。
使ったことがないブランドは、最初は強い思い入れを持てないかもしれません。しかし、たとえば恋愛でも、相手のことを徐々に知って徐々に好きになっていくはずです。焦らず、さまざまな観点から企業を見、「その企業を好きになれそうかどうか」考えてみてくださいね。
美容部員の志望動機を書く時に気をつけたい2つの注意点
ここまで、志望動機をより良くするためのポイントを解説してきましたが、志望動機を書く際に気を付けておかなければならないポイントもあります。そこでここからは、美容部員の志望動機を書く時に気をつけたい2つの注意点を解説します。
美容部員に対する憧れから、美容部員を志す人にはぜひ知っておいてもらいたい内容なので、ぜひ一度目を通してみてください。
①「メイクが好き」「化粧品に携わりたい」は当たり前
美容部員を目指す学生であれば、メイクに対する思いが強かったり、お気に入りの化粧品ブランドに携わりたいという思いが強い人も多いと思います。
しかし、上記のような内容は美容部員として当たり前のことであり、志望動機に「私が御社を志望した理由は、メイクが好きだからです。」と書くと、浅はかな印象を持たれてしまい、選考通過は難しくなってしまいます。
- メイクが好きだから何をしたいのか
- メイクが好きになったのはどうしてなのか
- なぜそのブランドが好きなのか
というように分析を深め、それらを志望動機に反映させるようにしましょう。
➁化粧品を「売る」ことが仕事だということを忘れない
美容部員の仕事は、化粧品を売ることです。もちろん、化粧品を売るためにお客様にメイクを施したり、コミュニケーションを行ったりもしますが、化粧品を売らなければ、美容部員としての役割を果たしたことになりません。
そのため、志望動機に「お客様に素敵なメイクを施したい」「お客様にさまざまな化粧品の知識をお伝えしたい」というようなことを書いてしまうと、「美容部員の仕事を分かっていない」「メイクアップアーティストになった方がいいのではないか」と思われ、厳しく評価されてしまう可能性が高まるので、注意しましょう。
美容部員の志望動機の例文
ここまで、美容部員の志望動機の書き方やコツ、注意点などを解説してきましたが、自分自身の志望動機となると、なかなかペンが進まないという人もいると思います。
そこでここからは、美容部員の志望動機のOK例文とNG例文を解説します。書き始められていない人は、OK例文をもとにして志望動機を書いてみてください。また、既に書き終わっているという人は、自分の志望動機がNG例文の特徴に当てはまらないか確認してみてください。
①スキル・経験をアピール
志望動機でスキルや経験をアピールする際に、大切なことは独自性をアピールすることです。独自性の掘り下げ方は以下のような方法がおすすめです。
- スキルは、「どいった経緯でそのスキルを身につけたいと思ったのか」「どういった場面で活かせたか」を具体的に考える
- 経験は、5W1Hを使ってできる限り詳細な内容を書き出してみる
- スキル、経験共に、その時にどういった思いや考えがあったのかを書き出してみる
これらの方法でスキルや経験の独自性を掘り下げられていれば、「その経験だったら誰でもしていそう」「多くの人が同じようなスキルを持っているんじゃないか」と思われる可能性は低くなるでしょう。
キャリアアドバイザー
また、スキルをアピールする場合は、「そのスキルをどのように活かしたいか」「具体的にどのくらいのスキルがあるのか」などについて触れるようにしましょう。
OK例文
私が貴社を志望した理由は、多様性を認める化粧品を日本で広めていきたいと考えているからです。
私は、生まれつき周りの人よりも肌が黒いことがコンプレックスで、メイクをしたくても、日本では自分の肌に合ったファンデーションを見つけることができませんでした。
大学2年生の頃に、アメリカに留学したのですが、コスメショップに訪れた際、さまざまな色のファンデーションが売られているのを見て大きな衝撃を受けました。そして、日本でもこのような多様性を認める化粧品を広めたいと考えるようになりました。
貴社は、性別や人種にとらわれない多様な人に対応した商品開発をおこなっていると、会社説明会でお聞きし、自分が商品を広める担い手になりたいと強く思いました。
私が貴社に入社することができた際には、留学で身につけた語学力を活かして、人種や言語にとらわれない販売・接客をおこなっていきたいと考えております。また、日本でも多様性を認める化粧品を増やすため、広報なども担当してみたいと考えております。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
志望理由とエピソードが密接に関連している非常に好印象な志望動機です。また、会社の目指す方向性と自分の強みも合っているので、好印象を与えられるでしょう。
NG例文
私が貴社を志望した理由は、多様性を認める化粧品を日本で広めていきたいと考えているからです。
私は、生まれつき周りの人よりも肌が黒いことがコンプレックスで、メイクをしたくても、日本では自分の肌に合ったファンデーションを見つけることができませんでした。
大学2年生の頃に、アメリカに留学したのですが、コスメショップに訪れた際、さまざまな色のファンデーションが売られているのを見て大きな衝撃を受けました。そして、日本でもこのような多様性を認める化粧品を広めたいと考えるようになりました。
貴社は、性別や人種にとらわれない多様な人に対応した商品開発をおこなっていると、会社説明会でお聞きし、自分が商品を広める担い手になりたいと強く思いました。私が貴社に入社することができた際には、一人ひとりの個性に寄り添った販売・接客をおこなっていきたいと考えております。
キャリアアドバイザー
この志望動機では、留学していたということはわかりますが、「語学力を身につけた」という明確な記載がないため、少しアピールが弱いように感じます。また、入社後の展望の部分で、「美容部員としてどのように多様性に向き合うか」について触れられていないので、「美容部員の志望動機」としては、あまり響かない可能性があります。
②資格をアピール
志望動機の中で資格をアピールする際は、面接官がその資格について知らない可能性も考え、その資格の中でどういったことを学ぶことができ、資格取得を通してどんな力を身につけられたかを書くことが大切です。
また、「資格を取りたいと思ったきっかけ」や「資格を取得して変わったこと」などが書けていると、独自性が生まれ好印象につながるでしょう。
OK例文
私が貴社を志望した理由は、自分のメイク技術を使って、○○ブランドの商品を広めていきたいと考えているからです。
私は、母の影響で昔からメイクが好きだったのですが、中学生の頃から急に肌が弱くなってしまい、メイクができなくなってしまいました。メイクがしたいのに、メイクができないという辛い状態が続いているときに、貴社の○○ブランドに出会いました。○○ブランドの商品は、独自の成分である■■を使っているため、安心してメイクを楽しめるようになりました。
また、○○ブランドと出会ったことをきっかけに、「できるだけ刺激を減らしながらメイクをできるようになりたい」と考えるようになり、メイクの専門的な知識や技術を身につけるために、実技試験がおこなわれる「日本メイクアップ技術検定」の2級を独学で取得しました。
私は貴社に入社することができた際には、検定で身につけた知識や技術を活かして、お客様にメイクを施し、少しでも多くの人に貴社の商品を知ってもらえるよう努めたいと思います。
キャリアアドバイザー
美容部員を目指そうと思ったきっかけが具体的に書けていることはもちろん、資格を取得したいと思ったきっかけや検定の内容等、メイクについてあまり知らない人が読んでもわかりやすい内容となっているので、非常に良い志望動機です。
NG例文
私が貴社を志望した理由は、自分のメイク技術を使って、○○ブランドの商品を広めていきたいと考えているからです。
私は、母の影響で昔からメイクが好きだったのですが、中学生の頃から急に肌が弱くなってしまい、メイクができなくなってしまいました。メイクがしたいのに、メイクができないという辛い状態が続いているときに、貴社の○○ブランドに出会いました。○○ブランドの商品は、独自の成分である■■を使っているため、安心してメイクを楽しめるようになりました。
私は貴社に入社することができた際には、「日本メイクアップ技術検定」で身につけた知識や技術を活かして、お客様にメイクを施し、少しでも多くの人に貴社の商品を知ってもらえるよう努めたいと思います。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
エピソードについては具体的に書けていますが、アピールポイントである資格について触れる場面が少なく、少しもったいない印象をうけます。また、「日本メイクアップ技術検定」がどういった検定かがわかりづらいのも、少し改善する必要があります。
③ブランドについての知識をアピール
志望動機でブランドについての知識をアピールする際は、企業が出している正しい情報と実体験を交えるようにしましょう。知識を述べるだけでは、企業分析で知った内容を述べているだけですし、実体験だけになると、商品を使った感想になってしまいます。
また、知識が誤っていれば逆効果になるので、正しい情報か否かについて事前に確認しておくことが必須です。店舗に訪れて確認したり、会社説明会やOBOG訪問などの機会を利用したりすると良いでしょう。
OK例文
私が貴社を志望する理由は、美容部員としてコンプレックスに悩む女性を笑顔にしたいと思ったからです。
小さい頃、私の目は小さくコンプレックスを抱いており、下ばかり向いていました。しかし、大学生になった時、姉に貴社の店舗に連れて行ってもらい、美容部員の方にメイクをしてもらったことをきっかけに、自分の目に合ったアイライナーと出会い、コンプレックスがチャームポイントとなり、自信を持てるようになりました。
貴社のこのアイライナーは、一重や奥二重の人でも使いやすく設計されており、美容業界のアイライナーの常識を変えた商品だと、OBOG訪問でお聞きしました。また、アイライナーに限らず他の商品も、コンプレックスを「隠す」のではなく、「活かす」ことを考えて開発されているということを聞き、非常に感銘を受けました。
入社することができた際には、私と同じようなコンプレックスを抱えた女性に、最適な商品を紹介し、笑顔にしたいと考えております。また、将来的には、私のコンプレックスを解消してくれたアイライナーのような、多くの女性の悩みを解決できる商品を企画したいと考えております。
キャリアアドバイザー
実体験が非常にわかりやすく書かれており、商品への愛情を感じ取ることができます。また、その商品の情報についても、「OBOG訪問で聞いた」と書くことで、正確な情報であることは分かりますし、企業分析やブランド分析をしっかりとおこなっていることが分かるので、非常に良い志望動機となっています。
NG例文
私が貴社を志望する理由は、美容部員としてコンプレックスに悩む女性を笑顔にしたいと思ったからです。
私は、貴社の商品を使ったことで、コンプレックスを解消し、自信を持てるようになりました。また、貴社の商品は、コンプレックスを「隠す」のではなく、「活かす」ことを考えて商品開発を行っているということをインターネットで拝見し、非常に感銘を受けました。
入社することができた際には、私と同じようなコンプレックスを抱えた女性に、最適な商品を紹介し、笑顔にしたいと考えております。また、将来的には、私のコンプレックスを解消してくれたアイライナーのような、多くの女性の悩みを解決できるような商品を企画したいと考えております。
キャリアアドバイザー
OK例文と大きな流れは変わりませんが、エピソードは具体性がないため、オリジナリティーが感じにくくなっているのが非常にもったいないポイントです。さらに、商品の情報源をインターネットと書いてしまうと、正確性に欠ける印象を与えるので、あまり書かない方が良いでしょう。
美容部員について正しく知り、自分の強みを活かした志望動機を書こう
美容部員という職業は、憧れの対象となるような部分がある一方、体力が必要であったり、ノルマを課されることがあったりするなど、厳しい一面もあります。
そのため、本気で美容部員を目指すのであれば、美容部員のさまざまな面について正しく知り、就活に挑むようにしましょう。また、化粧品に関する知識やスキル以外も、アピールポイントとなるので、自分自身の強みを活かした志望動機を書けるように試行錯誤をしてみましょう。
美容部員のお仕事といえばやはり接客ですよね!