目次
- セールスポイントは履歴書で企業の心を掴む重要な要素
- セールスポイントとは?
- 自己PRや長所との違い
- 履歴書でセールスポイントの記述を求められる理由
- 採用メリットをひと目で把握するため
- 価値観や人柄を知るため
- 誰にでもある!自分だけのセールスポイントの見つけ方
- 自己分析を徹底する
- 他己分析からヒントを得る
- OB・OGのアピールポイントを参考にする
- 企業の求める人物像から逆算して見つける
- セールスポイントを魅力的に書く5つの必勝法
- ①キャッチフレーズを利用する
- ②セールスポイントは1つに絞る
- ③結論から書く
- ④裏付けとともに具体的に書く
- ⑤企業にどう活かせるのか明確に示す
- 履歴書におすすめのセールスポイントの例
- 笑顔
- コミュニケーション能力
- 協調性
- 責任感
- 行動力
- リーダーシップ
- パソコンスキル
- 英語力
- 履歴書に書くセールスポイントの例文
- 【笑顔】のセールスポイントの例文
- 【コミュニケーション能力】のセールスポイントの例文
- 【協調性】のセールスポイントの例文
- 【責任感】のセールスポイントの例文
- 【行動力】のセールスポイントの例文
- 【リーダーシップ】のセールスポイントの例文
- 【パソコンスキル】のセールスポイントの例文
- 【英語力】のセールスポイントの例文
- 履歴書のセールスポイントを効果的に伝えて選考を突破しよう
セールスポイントは履歴書で企業の心を掴む重要な要素
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。セールスポイントを履歴書に盛り込むことは、就職活動で企業の心を掴む重要な要素です。しかし、中には
「セールスポイントって何?」
「何を書けばいいかわからない」
と悩んでいる学生も多いでしょう。
そこで今回は、セールスポイントと自己PR・長所との違いや、セールスポイントの見つけ方を紹介します。履歴書に書く効果的なセールスポイントの例文も解説するので、参考にしてみてください。
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セールスポイントとは?
セールスポイントとは「自分を企業に売り込むためにアピールしたいポイント」です。
・自分を採用することで企業にメリットとなるポイント
・企業に貢献できるスキルや資質
・企業が求める人材に合致したポイント
企業に「この会社にほしい人材だ」と思ってもらえるように、自分のスキルや強みの活かし方を具体的に伝えることが大切です。もちろん、やみくもに自分をアピールすればいいというわけではありません。
「企業がどんな人材を求めているのか」を把握したうえで、ニーズに合致するセールスポイントを回答しましょう。
自己PRや長所との違い
セールスポイントと「自己PR」「長所」は、しばしば混同されがちですが、似て非なるものです。
- セールスポイント…企業に貢献できる自分の能力を客観的に解説
- 自己PR…自分の得意分野・これまでの経験をアピールすること
- 長所…自分の性格面での良いところや強み
自己PRも長所も、共通しているのは「自分目線」で伝えている点です。どちらも「私は~という人間です」と自分自身について語り、それが企業にとってメリットとなるかどうかの判断は企業側に任せています。
一方、セールスポイントの場合は「入社した後は、このスキルをこのように活かせる」と自分の能力を客観的に解説するのが特徴です。「企業目線」で自分を採用するメリットを語っている点が、自分目線で伝える自己PRや長所とは違う部分といえます。
長所の効果的な答え方についてはこちらの記事で解説しています。
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履歴書でセールスポイントの記述を求められる理由
履歴書やESに「セールスポイント」の項目がない場合、自己PRや自由欄にセールスポイントを記載することがほとんどです。履歴書でセールスポイントの記述が求められる理由として「採用メリットをひと目で把握するため」「価値観や人柄を知るため」の2つが挙げられます。
それぞれの理由から、セールスポイントの重要性について知っていきましょう。
採用メリットをひと目で把握するため
履歴書やES(エントリーシート)では志望動機や長所、趣味・特技など、書くべき項目がたくさんあります。どれも採用に必要な情報ですが、業務に追われている採用担当者にとって、採用メリットをひと目で把握できる履歴書はうれしいものです。
履歴書にセールスポイントを書き込めば、採用担当者にあなたの魅力をよりわかりやすく伝えられます。ほかの学生とは一味違った、あなたの個性をアピールすることで印象にも残りやすいでしょう。
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自己PRでは伝えきれなかったスキルや特性なども伝えられるので、あなたの適性や人間性をさらにアピールすることができます。
価値観や人柄を知るため
履歴書でセールスポイントを書くのは、「採用担当者に自分の価値観や人柄を知ってもらうため」という意図もあります。履歴書にセールスポイントを書く際は採用メリットのほかに、それを裏付ける経験や実績、具体的なエピソードを含めるのが一般的です。
- 採用メリット(例:自分を採用した場合の企業側のメリット)
- スキルや強み(例:○○が得意)
- これまでの経験・実績(例:〇年間~した経験がある)
- 具体的なエピソード(例:大学1年生のときに~という出来事があった)
具体的なエピソードの中で、自分が感じたことや学んだことを書くことで、セールスポイントに加えてあなたの価値観や人柄が伝わりやすくなります。また、当時の人とのかかわり方や「自分がどんな行動をとったのか」を明確に記載すれば、採用担当者も「あなたが入社後に職員と一緒に働いている様子」をクリアにイメージできます。
価値観の例についてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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セールスポイントは多くの企業から求められるものですが、とくに質問されやすいのは営業職です。自社のサービスや商品を顧客に売り込むことが仕事となるため、そのスキルがあるかどうかがまず見られます。また、営業職は顧客との信頼関係構築も重要になるため、相手に対し自分の魅力をアピールできるか、といった視点からもセールスポイントを質問されるでしょう。
他にも、広告業界やコンサル業界など、顧客に何かを提案することが業務内容になる業界や企業でもセールスポイントを聞かれることが多いです。人に何かを提案するときは、顧客のニーズを見つけ、そのニーズを満たすために提案をすることが大前提となります。セールスポイントも同様で、企業がどのような人物を求めているか、自分はその人物像といかにマッチングしているか、といった視点でセールスポイントを述べることが求められます。
このように、セールスポイントが求められるのは対人関係の仕事が多い傾向にあります。そのような企業に応募する際は、自分のセールスポイントについて端的に伝えられるよう必ず準備しておきましょう。
誰にでもある!自分だけのセールスポイントの見つけ方
学生の中には「自分のセールスポイントがわからない」と悩んでいる人もいるでしょう。しかし、セールスポイントは誰にでもあるので、心配ありませんよ。
就職活動でアピールできる、あなただけのセールスポイントを見つける方法を解説します。
自己分析を徹底する
自分だけのセールスポイントを見つけるには、まず「自己分析」から始めてみましょう。自己分析とは、これまでの自分の経験や考え方を振り返って、自分の性格や能力、長所や短所などを分析することです。
たとえば大学受験やアルバイトをした経験があった場合、自己分析によって次のような内容が整理できます。
- 学校や仕事先を選んだ理由や基準
- 特にやりがいを感じたこと
- 人よりも得意だと感じた分野や業務
いくつもの出来事を振り返ることで、自分の好き嫌いや得意分野、重視しているポイントなど「自分の軸」が見えてきます。その中から、企業にアピールできる部分、企業とマッチする部分をピックアップしていきましょう。
自己分析はこちらの記を参考にしながら進めましょう。
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他己分析からヒントを得る
自己分析だけでは、自分の強みや性格の味方が偏ってしまうこともあります。そんなときは、他己分析からヒントを得てみましょう。
家族や親しい友人、大学の教授など、周りにいる人にあなたの強みや性格を聞いてみてください。第三者による客観的な意見を取り入れることで、セールスポイントに説得力が増します。
自分では気づかなかった長所やスキルも見つかるかもしれません。また、セールスポイントを書く際に、具体的なエピソードが思い浮かばないときも、身近な人に聞けば「こんなことがあったよね」とエピソードを教えてもらえます。
他己分析のメリットや質問リストはこちらの記事で確認してください。
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OB・OGのアピールポイントを参考にする
大学のOB・OGのアピールポイントを参考にするのも、1つの選択肢です。卒業生に知り合いがいるなら、履歴書やESを見せてもらいましょう。
卒業生が書類を持っていない場合は「面接でどのように自己PRをしたのか」を聞いて、参考にしてみるといいかもしれません。OB・OGと個人的なつながりがない場合は、「OB・OG訪問」を活用してみましょう。
OB・OG訪問とは、志願先の会社に入社した自分と同じ学校の卒業生のもとへ訪問することです。実際に現場で働く先輩方から、リアルな意見や経験談が聞けるので、時間があればアピールポイントだけでなく、職場の様子や待遇についても質問してみましょう。
- 履歴書にどんなセールスポイントを書いたか
- どんなセールスポイントがあると企業に貢献できると思うか
- 個人的にどんなセールスポイントがある学生と一緒に仕事がしたいと思うか
OB・OG訪問の進め方ややることについてこちらの記事で解説しています。
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企業の求める人物像から逆算して見つける
「採用のメリットをどう伝えればいいかわからない…」そんなときは、企業の求める人物像から、自分に当てはまる部分がないかチェックしてみましょう。企業の公式サイトや求人票には、「求める人物像」「歓迎スキル」などが書かれています。
そこで自分と共通する箇所があった場合、それをセールスポイントとして挙げてみましょう。
- 新しい物事に挑戦できる方
- チームワークを意識して業務に取り組める方
- TOEIC〇点以上の方
- アルバイトやインターンシップで接客経験ある方
企業理念や経営方針、掲げているスローガンやモットーなどもチェックしておくと、「企業がどんな人材を求めているのか」が、よりクリアに見えてきます。
自己PRで悩んだら、AIツールを活用しよう!
自己PRを書こうとしても、ネタが思いつかなかったり、忙しくて手つかずのままだったりする人は多いでしょう。
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セールスポイントを魅力的に書く5つの必勝法
セールスポイントを履歴書に書くときは、ただ単にセールスポイントを書けばいいわけではありません。ちょっとした工夫を凝らすことで、あなたならではの魅力が伝わりやすくなりますよ。
セールスポイントを魅力的に書く5つの必勝法を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
①キャッチフレーズを利用する
セールスポイントは、シンプルで伝わりやすいものであるほど効果を発揮します。そのため、キャッチフレーズを使えば、インパクトのあるセールスポイントに仕上がります。
私をものに例えると、スポンジです。あらゆる物事を吸収する能力に長けているからです。
私のモットーは「継続は力なり」です。学生時代には5年間弓道を続けて大会で優勝した経験があります。
キャッチフレーズを盛り込むときのポイントは、「相手に伝わりやすい(もしくは相手がイメージしやすい)言葉を使うこと」です。インパクトを与えるために、無理に奇抜で難解な言葉を並べると、わかりにくくなり、肝心のセールスポイントが伝わらない可能性があるので注意しましょう。
キャッチフレーズの作り方はこちらの記事で解説しています。
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また、自分を物に例える方法についてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
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継続力についてはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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②セールスポイントは1つに絞る
セールスポイントは1つに絞りましょう。セールスポイントが複数あると、企業側に一番アピールしたい部分が伝わりにくくなってしまうからです。
履歴書の自己PRの欄に書き込める文章の量には限りがあります。たくさんセールスポイントを詰め込んだ文章を書いてしまうと、「要点がまとまっていない」という印象を持たれるかもしれません。
キャリアアドバイザー
1つのセールスポイントについて深く掘り下げるイメージで文章を仕上げましょう。
③結論から書く
履歴書にセールスポイントを書く際は、まず結論から述べましょう。文章の最初に結論が来ることでセールスポイントが明確になり、採用担当者にあなたの魅力がダイレクトに伝わります。
「これからどんなことを語るのか」という方向性を示す役割もあるので、読み手も頭を整理しながらスラスラと読み進めるでしょう。また、結論を先に書くことで、書き手にも「論点をブレさせることなく文章が書ける」というメリットがあります。
④裏付けとともに具体的に書く
冒頭に結論を書いた後は、あなたのセールスポイントを裏付ける具体的なエピソードを書きましょう。
- セールスポイントを磨くために努力したエピソード
- セールスポイントを活かした実績
- セールスポイントを人から褒められたエピソード
上記のようなエピソードを盛り込めば、より説得力のある文章に仕上がります。また、あなたのセールスポイントのレベルや人間性も伝わりやすくなるので、採用担当者の興味を引くことができるでしょう。
もちろん、自分の魅力を伝えたいからといって、エピソードをもりこみすぎるのはNGです。エピソードが複数ある場合は、優先順位の高いものを選んで1つに絞りましょう。
⑤企業にどう活かせるのか明確に示す
セールスポイントを書く際は、「自分のセールスポイントを企業にどう活かせるのか」を明確に示すことが大切です。自分のスキルや強みが業務でどのように役立つのかを具体的に書くことで、あなたを採用するメリットや企業との相性を明確に伝えられます。
たとえばIT系の企業を志望する場合は、パソコンスキルやプログラミングスキルをアピールすれば「即戦力として貢献できる」とアピールできます。志望先が接客業の場合は、コミュニケーション能力や人当たりのよさをセールスポイントとして挙げれば、採用担当者から「接客業に向いている」という印象を持ってもらえるでしょう。
キャリアアドバイザー
複数の企業に応募する際は、できるだけセールスポイントを使いまわさずに、それぞれの企業の業務に合ったスキルや強みを選んでくださいね。
自己PRが思いつかない就活生は、AIツールを使うのが一番おすすめ!
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。ツールを使えば、簡単な質問に答えるだけで裏付けるエピソードが思いつかなくてもあなたの強みが完璧に伝わる自己PRが自動で完成します。
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履歴書におすすめのセールスポイントの例
就活生
セールスポイントはやっぱり具体的なスキルを選ぶべきでしょうか?
キャリアアドバイザー
新卒者の場合、実務で活かした経験はないのですから、人間性や資質なども良いセールスポイントになりますよ!
履歴書に書くセールスポイントは人によって異なりますが、代表的な例を挙げると「人間性」と「具体的なスキル」です。
笑顔やコミュニケーション能力、協調性など、人間性が伝わりやすいセールスポイントを記載すれば、採用担当者もあなたが入社後にチームの一員として働いている様子をイメージしやすいでしょう。パソコンスキルや英語力など、実務に直結するようなスキルを書けば「即戦力になる」と歓迎してもらえるかもしれません。
それでは、履歴書におすすめのセールスポイントの例を紹介します。それぞれのメリットや活かせる仕事をチェックしてみてくださいね。
笑顔
接客業を志望する場合は、セールスポイントとして「笑顔」を挙げるのがおすすめです。飲食店やアパレルショップ、受付スタッフなどの「人とかかわる仕事」は人当たりのよさが重視されます。
笑顔で接客するだけで、顧客や利用者から「話しかけやすい」「接客されて気持ちがいい」という印象を持ってもらえるでしょう。リピート率や店の評判にもつながるので、接客業において「笑顔」はセールスポイントとして大変有効です。
また接客時以外も、先輩や上司に対して笑顔で接することで、コミュニケーションが円滑になり、社内の雰囲気もよくなります。
キャリアアドバイザー
チーム全体の作業効率やモチベーション維持にも役立つので、現場でも重宝されるセールスポイントといえるでしょう。
笑顔をアピールするときの4つのコツはこちらの記事で読んでください。
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コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は基本的にどんな業種にも役立つスキルなので、セールスポイントとしておすすめです。接客業はもちろん、集団で何かを作る業務や、複数人でプロジェクトを進める業務など、チームワークが必要な仕事で役立ちます。
しかし、自己PRとしてコミュニケーション能力の高さをアピールする学生は少なくありません。「コミュニケーション能力があります」「人と話すのが得意です」と具体性に欠ける平凡なセールスポイントでは、あなたの個性が伝わりにくいでしょう。
より選考を有利に運ぶためには、周りの学生との差別化が必要です。
- コミュニケーションを取る際に心がけているポイント
- コミュニケーション能力を活かして手に入れた功績・実績
- コミュニケーション能力を第三者から評価された経験
上記を取り入れて、あなたの魅力が伝わる、説得力のあるセールスポイントに仕上げましょう。
コミュニケーション能力の言い換え表現はこちらの記事で紹介しています。
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「長所はコミュニケーション能力」だけでは差別化は難しい こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「就活で長所はコミュニケーション能力、とアピールしようと思っています」「コミュニケーション能力ってほかの学生と被りやす […]
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協調性
協調性は、社会人が働くうえで必要とされるスキルの1つです。職場では上司や先輩、後輩など、年齢や立場の違う人たちとかかわります。
人の数だけ「考え方」があるので、業務を進める際に、意見や価値観の食い違いが生まれることもあるでしょう。そんなときこそ、協調性が役立ちます。
一人ひとりの考え方を客観的に捉えて「そういう考え方もあるんだな」と受け入れることで、相手と衝突することなく円滑にコミュニケーションが取れるでしょう。
意見をすり合わせなければならないときも、相手の意見と自分の意見の両方を尊重した「折衷案」を出すことで、お互いに納得して次のステップへ進めます。
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セールスポイントとして協調性を挙げる際は「アルバイトや学生生活でどのように協調性を発揮したのか」という具体的なエピソードとともに、入社後の協調性の活かし方も盛り込みましょう。
協調性を魅力的にアピールする方法についてこちらの記事で解説しています。
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責任感
企業が求めているのは、スキルのある社員だけではありません。会社の一員として責任を持って業務に努めてくれる誠実な社員も、多くの企業が求めている人物像です。
- 遅刻をしない
- 忘れ物をしない
- 期限を守る
- ミスが少ない
- 最後まで諦めずに業務を遂行する
上記のような、責任感がある社員は基本的にどんな職種でも重宝されます。1つ1つの仕事が丁寧でミスも少ないので、周りからの信頼も厚いでしょう。
真面目な姿勢が評価されてプロジェクトのリーダーや、管理職を任されることも少なくありません。責任を持って何かを成し遂げた経験や、「任された仕事や課題をどんな姿勢で取り組んでいるのか」を記載して、あなたの責任感をしっかりと伝えてみましょう。
責任感をアピールする際の効果的な例文はこちらの記事で紹介しています。
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行動力
「行動力=自分から行動する力」も社会人に求められる資質です。
学生時代は「指示されるのを待つ」「指示されたことだけをこなす」という機会が多かったでしょう。しかし、社会人になると以下のような行動力が求められます。
- 自分から指示を仰ぐこと
- 自分で考えて積極的に行動すること
- 自分から進んで仕事をもらい、業務を遂行すること
上司に確認を取ったり、不明点があった場合に質問をしたりする「基本的なマナー」を心得た上で、すぐに行動できる人は現場にとって「頼りになる存在」です。指示されたときも「後でやろう」と先延ばしにするのではなく、すぐに取りかかる行動力を持つことで意欲をアピールできますし、自分の成長にもつながります。
行動力をアピールするときのポイントはこちらの記事で確認してください。
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リーダーシップ
リーダー職や管理職に就きたい場合は、リーダーシップをセールスポイントとしてアピールしてみましょう。リーダーシップの定義は人によって異なりますが、基本的には次のような内容がリーダーシップとして挙げられます。
- 率先して周りを引っ張る
- チームの士気を高められる
- 的確な目標設定と指示ができる
- イレギュラーな出来事にも対応できる
- チーム一人ひとりを大切にする
セールスポイントとしてリーダーシップを挙げる場合は、企業が求める人物像や企業理念に近い内容を記入するのがコツです。「部活で部長を務めた経験」「大学のグループワークで指揮を執った経験」など、リーダーシップを発揮したエピソードがあれば、積極的に記入しましょう。
パソコンスキル
パソコンスキルは事務やWebデザインなど、パソコンを使った仕事に応募する場合におすすめのセールスポイントです。近年は提出書類も手書きではなくパソコンで書き上げることが多いので、実務以外でも役立ちます。
パソコンスキルとひと口にいっても、得意分野は人それぞれです。履歴書でパソコンスキルについて説明するときは、スキルや使用ツールなどを具体的に書きましょう。
- Word・Excel・PowerPointなどのスキル
- Photoshopやillustratorなどのツールを使用した経験
- HTML5やCSS3などの言語スキル
- ICTプロフィシエンシー検定、日商PC検定などの資格
英語力
グローバルな企業や業務で英語を使う企業に応募する場合は、英語力をセールスポイントとしてアピールしてみましょう。英語力があれば外国人社員と話す際や、海外出張や駐在などの場面で活かせます。
- 留学経験
- 英語教室を〇年間通っていた経験
- 英語学部・学科に在籍していた経験
- TOEIC検定のスコア
- 英語検定〇級
上記のような、英語スキルをアピールできる経験や実績を積極的に盛り込みましょう。また、「簡単なビジネス英語スキルなら話せる」「辞書を使わずに英語の記事を読める」など、具体的な英語レベルを伝えるのもポイントです。
就活で英語力を上手にアピールする方法はこちらの記事で解説しています。
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就活では英語力は武器になります。さらに企業にあったスキルをアピールすると好評価が得られますよ。 この記事では、英語力の評価基準、アピールのコツ、自己PR例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考にしてあなたの英語力を伝えましょう。
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キャリアアドバイザーコメント柴崎 拓也プロフィールをみる
企業に評価されやすいセールスポイントを回答したい際は、その企業の業界、職種、社風との相性も考えると良いですよ。たとえば、営業職を受ける場合はコミュニケーション能力や行動力、ITエンジニア職を受ける場合は責任力やパソコンスキルが重宝されます。コンサル業界は課題解決力やリーダーシップ力、広告業界は周囲を巻き込む力など、さまざまです。自分が受ける企業が学生に何を求めているか逆算して考えてみましょう。
上記のセールスポイント以外にも、学生が気付きづらい意外なものもあります。たとえば「状況把握力」は選考ではメジャーではありませんが、企業からは評価されやすい能力です。状況把握力があることで、目の前にある事象と自分が置かれている状況とのつながりを即座に理解することができるため、その際に最善の行動を選択することができるでしょう。たとえば、議論に途中から参加したとしても、周囲の発言内容から今自分は何をすべきかすぐに把握できるため、求められる言動をとることができるでしょう。
このように、学生が普段思いつかないような力も十分なセールスポイントになり得るため、広い視野をもって考えてみましょう。
状況把握力についてはこちらの記事で詳しく解説しています。状況把握力がある人の特徴や鍛え方についても紹介していますので、あわせて参考にしてみましょう。
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状況把握力とは経済産業省が提示している「社会人基礎力」の1つです。この記事ではキャリアアドバイザーが状況把握力の3つの意味や観察力との違いについて解説します。状況把握力の鍛え方やアピール方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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履歴書に書くセールスポイントの例文
履歴書に書くセールスポイントの例文を8つ紹介します。それぞれの文章の流れや、書くときのポイントなどをチェックしてみてくださいね。
【笑顔】のセールスポイントの例文
「笑顔がセールスポイントです」というと、どこか主観的で抽象的な印象になりがちです。「どんな場面で」「どんな人から褒められたのか」を説明するだけで、説得性のある文章に仕上がります。
私のセールスポイントは笑顔です。両親から「小さいころから笑顔を絶やさない子だった」といわれます。アパレルショップでアルバイトをしていた頃も、お客様から笑顔を褒められたり「話しかけやすい」と評価されたりしたことがありました。入社後は接客業務でこの強みを活かし、新規顧客の獲得やリピート率の増加につなげていく所存です。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリアアドバイザー
「新規顧客の獲得」「リピート率の増加」など、具体的な目標を掲げることで、笑顔のメリットをわかりやすく伝えています。
【コミュニケーション能力】のセールスポイントの例文
コミュニケーション能力とは「話す力」「聞く力」の両方を指します。両方アピールするのも良いのですが、特に長けている方をアピールするのも選択肢の1つです。
私の強みは、コミュニケーション能力です。コールセンターでアルバイトをしていた頃、最初は「何に困っているのか」「相手が何を求めているのか」がわからずうまく対応できていませんでした。しかし、相手の話をじっくり聞いて話を頭の中で整理することを心がけるようになってからは、スムーズに対応できるようになりました。
入社後は営業や取引で、過去のコミュニケーションによって培った傾聴力を発揮したいと考えています。
キャリアアドバイザー
挫折を乗り越えたエピソードを語ることで、ひたむきさがアピールできます。挫折体験がある場合は、長くならない程度に盛り込んでみましょう。
【協調性】のセールスポイントの例文
協調性をセールスポイントに挙げる際、「主体的に動いた経験」を述べることで消極的な印象を解消できます。
私のセールスポイントは、周りと協力して1つの目標に向かえる「協調性」です。
学生時代に所属していた映画サークルでは、部員一人ひとりが作りたい映画や目指したい表現が違うため、意見が食い違うことがありました。そこで私はサブリーダーとして、一人ひとりの意見を聞いて折衷案を考えたり、全員の要望をできるだけ反映したりするなどの工夫を心掛けました。
その結果、製作した映画がコンテストで準優勝作品に選ばれました。御社に入社した暁には協調性を活かして、スムーズにプロジェクトが進むように努めてまいります。
キャリアアドバイザー
協調性とは周りに合わせることだけではありません。折衷案を考えることや、周りと積極的にコミュニケーションを図ることこそが社会で役立つ重要な協調性といえます。
【責任感】のセールスポイントの例文
「責任感がある」といっても、定義は人それぞれです。「自分にとっての責任感」を明記した後で、裏付ける具体的なエピソードを記入すると伝わりやすい文章に仕上がりますよ。
私には何事も責任感を持ってやり遂げる力があります。
私は建築学科に通っており、過去に授業で大規模な模型制作に取り組んだことがあります。制作期間は3カ月以上の予定でしたが、あらかじめシミュレーションをしたり、作業効率化を図ったりした結果、1カ月早く完成できました。
途中で模型が破損するといったトラブルにも見舞われましたが、最後まで諦めずに制作できました。入社した後も、責任感を持って企画業務や運営業務に取り組んでいきたいと思っております。
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キャリアアドバイザー
「最後までやり遂げた」という結論だけではなく、「シミュレーションをした」「作業効率化を図った」などの工夫したポイントを含めると、努力や熱意をアピールできます。
【行動力】のセールスポイントの例文
行動力をセールスポイントとして書く場合、フットワークの軽さや発想力が伝わるようなエピソードを含むことで、周りの学生と差別化が図れます。
私の強みはプラスアルファの利益を生み出す「行動力」です。
私は大学の3年間、1軒のパン屋でアルバイトをしていました。もともと地元の住民から人気のパン屋だったので、十分な売り上げがありました。しかし、私はさらに多くの人にそのパン屋を知ってもらうために、上司に許可を得てパン屋のSNSアカウントを開設し、写真を投稿するようになりました。
その結果、SNSを見た新規顧客が増えて、さらに売り上げを伸ばすことができました。入社後もこのフットワークの軽さを活かして、企画業務に努めて売り上げ上昇を目指します。
キャリアアドバイザー
「プラスアルファの利益を生み出す」といったキャッチフレーズを入れると、インパクトのある文章に仕上がるのでおすすめです。
【リーダーシップ】のセールスポイントの例文
リーダーシップとは、人を引っ張る力だけではありません。周囲を気にかける力や的確な指示をする力も、リーダーシップとして十分にアピールできます。
私は周りの人の特性や長所を生かしながらチームをまとめる力に長けています。
大学3年生からアプリ開発サークルのリーダーとして、仲間とともにアプリを開発してきました。「この人は発想力があるから企画を頼もう」「この人はデザイン力があるからアプリのアイコン制作を担当してもらおう」など、仲間の長所をいち早く見抜いて役割を分担させることで、よりクオリティの高いアプリを開発できました。
入社後は経験を積んで、いずれはリーダーとして「チーム一人ひとりの個性が輝く現場づくり」に努めたいと考えています。
キャリアアドバイザー
「リーダーとして、どんな職場環境をつくりたいのか」という、明確なビジョンを盛り込んでいる点がポイントです。
【パソコンスキル】のセールスポイントの例文
「パソコンスキル」にはツールを使いこなすスキルやプログラミングスキル、Webデザインスキルなど、幅広い意味があります。企業が求める人物像に合わせて、あなたが持つスキルをアピールしましょう。
私のセールスポイントは、キャッチーなWeb制作スキルです。私は大学ではコンピュータ学科に所属しており、主にWeb制作を学んでいます。これまで10サイト以上を制作した経験があり、HTML やCSSなどのスキルや、PhotoshopやIllustratorを使用したWebデザインスキルも身に付けました。
特に意識したのは、多くの人の心に刺さるキャッチーなデザインや内容です。そのために1サイト作るごとに類似サイトを100近く研究して、何が最も受け入れられているのかリサーチし、それを実現するための技術を習得していきました。入社後もこうした経験を活かし、さらにキャッチーで人の心を掴むWeb制作業務に取り組んでまいります。
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キャリアアドバイザー
「キャッチーなデザインや内容を意識」といった、自分が業務で重視するポイントも解説すると、より意欲や企業との相性も伝わりやすくなります。
【英語力】のセールスポイントの例文
英語力をセールスポイントとして伝える際は、「辞書なしで日常会話はできる」などと具体的なレベルを示すことが大切です。ビジネス英語のスキルがあれば、ぜひ盛り込んでみましょう。
私のセールスポイントは、辞書なしで会話を成立できる「英語力」です。小学校から現在まで、およそ15年間、英会話教室に通っています。高校時代はイギリスに6カ月、大学3年生のときはアメリカに3カ月留学していました。
ホテルや旅館の短期アルバイトでは、海外からいらしたお客様に対して、英語で接客しました。辞書なしで日常会話はもちろん、仕事に関する会話も可能です。入社後も、外国からのお客様が安心して利用できるような接客を心掛けたいと考えております。
キャリアアドバイザー
「15年間」「6カ月」と明確な数字を記入することで、より具体性のあるセールスポイントに仕上がります。
履歴書のセールスポイントを効果的に伝えて選考を突破しよう
セールスポイントを履歴書に書くことで、企業にあなたの魅力や人柄が伝わりやすくなります。採用担当者に「この会社にほしい人材だ」「ぜひ面接してみたい」と関心を持ってもらえるように、企業が求める人物像に沿った内容や、具体的なエピソードを記入するのがポイントです。
セールスポイントを1つに絞ったり、キャッチフレーズを使ったりして、効果的にあなたの強みを伝えて選考を突破しましょう。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
そもそも企業が採用活動をおこなう目的は、企業の事業成長に貢献してくれる社員を求めているためです。そのため「自分はどのように企業に貢献できるか」をアピールできることが、内定獲得に直結すると言っても過言ではありません。セールスポイントはまさにその部分をカバーするもののため、しっかりとアピールすることが非常に重要になります。
選考でよく見られるのが、「自己PRは伝えられるが、セールスポイントは抜け落ちている」パターンです。つまり、自分の性格や能力を述べることはできても「実際に入社したらそれをどのように活かすか」までは言及できていない学生が多いということです。
企業から「セールスポイントを教えてください」とダイレクトに質問されることもあれば、質問すらされないこともあるでしょう。後者の場合でも、自己PRを述べた後にセールスポイントまで踏み込んで答えるなど、自ら積極的に伝えていくことが重要です