目次
- ガクチカでサークル活動をアピール! 魅力が伝わる作成法を知ろう
- 大前提! ガクチカにサークル活動を使いたい人が知っておくべきこと
- サークルはガクチカの題材として適切
- 伝え方によっては「遊び」ととらえられかねないため注意が必要
- 参考にしよう! サークルのガクチカ例文11選
- ①サークルの代表
- ②副代表
- ③渉外
- ④広報
- ⑤会計
- ⑥書記
- ⑦テニスサークル
- ⑧バスケサークル
- ⑨軽音サークル
- ⑩ダンスサークル
- ⑪ボランティアサークル
- 要チェック! 面接官がサークル経験のガクチカで評価する3つのポイント
- ①サークル内での役割だけでなく経験した内容を話せているか
- ②サークル経験を通して学んだことが言語化できているか
- ③自社の求める人物像に合致した要素があるか
- サークルをテーマとしたガクチカの作り方4ステップ!
- ステップ①:サークルでの経験を棚卸しする
- ステップ②:サークル経験を通じて得られたことを言語化する
- ステップ③:志望企業の求める人物像を多角的に分析する
- ステップ④:①~③をもとに伝わりやすい構成を考える
- サークル経験のガクチカが完成したら見直したいチェックリスト
- 「頑張った」に終始せず学んだことや活かし方まで触れているか
- 内輪的な内容でなく初めて聞く相手でも理解できる内容か
- ガクチカでサークル活動をアピールする際によくある質問に回答!
- 役職がなくてもガクチカにして大丈夫ですか?
- サークルでガクチカを書くのはありきたり過ぎますか?
- ガクチカでサークル活動を伝える際は4ステップで魅力をアピールしよう!
ガクチカでサークル活動をアピール! 魅力が伝わる作成法を知ろう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生から、
「ガクチカにサークル活動を使っても良いのでしょうか?」
「サークル経験をアピールしたいけど、どうまとめれば良いかわかりません」
このような相談を受けることがよくあります。ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、自己PRのなかでも特に重要なポイントです。だからこそ、「サークルってアピール材料になるの?」と不安になる人も多いですよ。
結論から言うと、サークル活動はガクチカとして十分にアピール可能です。ただし、評価されるためには、サークルというテーマならではの伝え方の工夫や注意点があります。
この記事では、具体的な例文を用いながら、サークルの経験をガクチカにまとめる方法をわかりやすく解説していきます。サークル活動を通じて培った経験を武器に、面接でしっかりと自分をアピールしていきましょう。
【完全無料】
大学生におすすめ!
選考前に必ず使ってほしい厳選ツール
1位:自己PR作成ツール
自己PRが思いつかない人は、ツールを活用して自己PRを完成させよう
2位:自己PR例文100選
強み・エピソード・志望先別で優良な自己PRを厳選!
3位:面接回答集60選
見るだけでOK!面接でよく聞かれる質問と模範解答をまとめました
4位:志望動機作成ツール
5つの質問に答えるだけで、受かる志望動機を自動で作成します
5位:エントリーシート作成ツール
そのまま使える!人事に刺さるエントリーシートを作成できます
【併せて活用したい!】
スキマ時間3分でできる就活診断ツール
①適職診断
たった30秒であなたが受けない方がいい仕事がわかります
②面接力診断
39点以下は要注意!面接を受ける前にあなたの面接力を診断しましょう
大前提! ガクチカにサークル活動を使いたい人が知っておくべきこと

就活生

キャリアアドバイザー
もちろん大丈夫ですよ。サークルも立派なガクチカの題材です。ただし、伝え方を間違えると「遊んでいただけ」と受け取られるリスクもあるので、注意が必要です。
サークル活動は、就活において「学生時代に力を入れたこと(=ガクチカ)」として活用できるテーマの一つです。しかし、単に「楽しかった思い出」のように語ってしまうと、企業側に真剣さが伝わらず、評価につながりにくくなってしまいます。
ここからは、サークルをガクチカとして使う際の基本的な考え方を解説します。
サークルはガクチカの題材として適切
サークル活動は、就活において「学生時代に力を入れたこと(=ガクチカ)」として非常に適した題材の一つです。サークルには社会人として求められる多くの力を養う機会が詰まっており、エピソードの伝え方次第で、しっかりと自己PRにつなげることができます。
- 熱意を持って伝えやすい
- 組織での役割をアピールしやすい
- 主体性や協調性などのアピールにつなげやすい
たとえば、「部員の意見が割れたなかでどのように合意形成を図ったか」「イベント準備で直面した課題をどう解決したか」といったエピソードは、企業の採用担当者にとっても関心の高い内容です。
重要なのは、活動内容そのものよりも、「そこで自分が何を考え、どう動き、何を得たか」を語ることです。これを意識すれば、サークル活動はガクチカとして大いに活用できるテーマになります。
伝え方によっては「遊び」ととらえられかねないため注意が必要
一方で、サークル活動をガクチカにする際に気をつけたいのが、「楽しそうな話」だけで終わらせてしまうことです。エピソードの中心が思い出話になってしまうと、良い評価につながりにくくなりますよ。
- みんなでキャンプに行って楽しかった
- 先輩や後輩と仲良く過ごした
また、「なんとなく参加していただけ」「特に苦労はなかった」というように見える内容も、評価されづらい傾向にあります。企業側が知りたいのは、あなたがどんな困難に直面し、それをどう乗り越えたのか。そこから見える人間性や仕事への向き合い方です。

キャリアアドバイザー
ガクチカでは、「サークルを通じて、どんな課題に取り組んだのか」「そのなかで自分がどう動いたか」という視点を意識しながら、ストーリーを組み立てることが大切です。
キャリアアドバイザーが読み解く!ガクチカがありきたりな人は「全体」の話で終わりがち
「組織において自分は何をしたのか」を考えよう
ガクチカがありきたりな内容になってしまう人は、「サークル全体で目標があり、それに向かってサークル全体で努力した」というふうに、「サークル全体の話」で終わりがちです。そのため、「サークル全体の目標達成のために自分は何をしたのか」をアピールできると、「ありきたり」から脱出できるでしょう。
「自分は何をした」の裏付けにおいて役職はかなり有効です。たとえば、「副部長として部長と部員の橋渡しをした」というだけでも、自分特有の取り組みがアピールできます。
仮に役職がなかったとしても、「自分は何をしたのか」という視点を持てると、差別化されたガクチカを作ることができますよ。
参考にしよう! サークルのガクチカ例文11選

就活生
サークルの経験をガクチカにしたいのですが、文章が思いつきません……。

キャリアアドバイザー
ほかの人の作り方や内容を参考にすることで、自分のエピソードを洗練させることができますよ。参考にしてみましょう。
ここからは、サークルの役職や種類別の例文を紹介していきます。自分に近い役職・サークルがないかチェックしてみましょう。
もし自分に当てはまるものがなくても、いろいろなエピソードに目を通すことで自分の経験の肉付けとなる内容が思い浮かぶこともありますよ。
①サークルの代表
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、サッカーサークルの代表として部員をまとめ上げたことです。私が当時所属していたサッカーサークルでは学年ごとに練習する決まりになっていたため、学年を超えた交流が活発でないという課題がありました。
サークルは任意の活動といえども、せっかくの仲間で集まる機会をもっと連帯感ある充実したものにしたいと考えた私は、この課題を解決するために月に2回、縦割りで練習をする機会をつくりました。
最初は同期とのつながりを重視したい一部のメンバーに反対されたこともありましたが、同期との交流の場を別途設けることや、実力差のあるメンバーでも楽しめるような練習方法を提示したところ、納得してもらうことができました。結果として、学年ごとに分断されていた壁がなくなり、試合でもチームワークが評価されるようになりました。
この経験から、私は「組織においてコミュニケーションを活発にすることの重要性」を学びました。御社の営業は顧客をチームで担当すると伺っています。私がこの経験から身に付けたチームワークを高める力で、質の高い提案ができるように貢献したいです。

キャリアアドバイザー
課題に対してどんな行動を起こしたのかが明確にわかるガクチカですね。反対されたときにどう行動したかも説明できています。
②副代表
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、合唱サークルの副代表として部内の揉め事を解決するために動いたことです。私の所属する合唱サークルでは、ある時期、コンクールで歌う楽曲の選定の考え方の違いで大きく揉めたことがありました。お互い真剣だからこそ両者一歩も譲ることができず、サークル内の空気が悪くなり、次第にサークルに来なくなる人が出てきてしまいました。
そこで、この課題を解決するため、私は派閥ごとの聞き取り調査をおこなうことにしました。私は元々どんなタイプの人間ともフラットに付き合うタイプであったため、一人ひとりと面談する機会をつくったところ、みんな素直に自分の考えていることを打ち明けてくれました。
その結果、双方の意見や不満を聞いてお互いの共通項を見出すことに成功しました。それからは、お互いの妥協点を私が提案していくことで不和が改善され、参加したコンクールでは銅賞をいただくことができました。
この経験から、私は「チームで協力していくためには、一人ひとりの意見をしっかり聞くことが大切」ということを学びました。御社のコンサルティング職として入社した暁には、顧客の話を深く聞き、適切な対応策を提示することで顧客の満足度向上に寄与したいです。

キャリアアドバイザー
コンサルティング業界で求められやすい問題解決能力や傾聴力が感じられるガクチカですね。聞き取り調査で工夫したことなども盛り込めると、さらに説得力が増します。
③渉外
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、発表会に参加する他大学の学生を増やしたことです。私の所属するアナウンス研究会では、ある時期、発表会の来場者が大きく減少しているという課題がありました。来場者が少ないと、発表する作品も内輪受けを狙った内容が多くなり、ますます来場者が減る、という負のループに入ってしまいました。
そこで私はこの課題を解決するために、同じように来場者の減少に悩む他大学の発表会への参加を積極的におこないました。具体的には、今まで任意参加だった他大学の発表会をサークル全員参加とすることで人数を2倍にしたり、今まで交流のなかった大学まで足を運んだりしました。
さらに、他大学の発表会で自分たちの発表会を宣伝するチラシを配ることにしました。すると、他大学にも感謝をされるようになり、結果として、来場者数を前回の1.6倍の230人まで増やすことができました。
この経験から、私は「何かを得たいときは、こちらから先に相手の求めていることを提供することが大切」ということを学びました。御社の企画職でも、相手の目線に立った提案をして現場や他部署へのやりとりを円滑にすることで、顧客の課題を的確に解決していきたいです。

キャリアアドバイザー
課題に対する行動が詳しく述べられていますね。結果も数字を使いながら明確に示せているのでわかりやすいです。
④広報
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、英語研究サークルの広報として新入部員を増やすために動いたことです。私の所属する英語研究サークルでは、新入部員の数が一桁に落ち込み、部の存続の危機に直面していました。
私は新入生が減少した原因として、サークルを知ってもらう機会が少なすぎたからであると考えました。約50年継続してきた伝統あるサークルだったため、今までは何もせずとも新入生が自然と集まっており、積極的にサークルをアピールする機会を設けず、普段の活動をすることに集中してしまっていました。約50年続く伝統的なサークルを自分の代で断絶させることに強く勿体なさを感じた私は、この課題を解決するため、新たにチラシの設置とSNSの毎日投稿をおこないました。
結果として、サークルを魅力的に感じてくれる人が増え、新入部員の数を昨年度の2倍の18人まで増やすことができました。
この経験から、私は「組織を活発にするためには常に改善をしていくことが大切」ということを学びました。御社の広報として働けることになった暁には、現状に満足せず改善を続け、御社の価値を高めることに寄与したいです。

キャリアアドバイザー
課題に対する自分の考えと、実際に行動した内容を数字を使いながら解説できています。課題を解決するうえで苦労したことなどを入れるとさらに説得力が出ます。
⑤会計
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、文化祭実行委員の会計として予算の確保に尽力したことです。私の所属する文化祭実行委員会では、大学2年生の頃、大学側の都合により予算を3分の2に減らされるという出来事がありました。
予算が3分の2になってしまえば、毎年みんなが楽しみにしている出店の出展がかなわなくなるサークルが出てきてしまいます。みんなの楽しみな気持ちを台なしにしたくなかった私は、この課題を解決するためにOBから募金を募ることにしました。
最初はうまく募金が集まりませんでしたが、OB会での呼びかけやSNSの発信などを通して粘り強くはたらきかけることで、結果的に例年通りの予算を確保することができました。
この経験から、私は「制度上仕方ないと言われたことであっても、あきらめずに行動することが大切」ということを学びました。御社の事務では、営業との連携が必要と伺っています。私がこの経験から得た粘り強く交渉する力で、営業との連携をスムーズにし、売り上げの向上に寄与したいです。

キャリアアドバイザー
課題に対して行動を起こした理由を明確に説明できているので、人柄がわかりやすいガクチカになっていますね。苦労した点を詳細に説明できるとさらに良くなります。
⑥書記
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、学園祭実行委員の書記係として定例会議の円滑な進行に貢献することです。
役員決めの際に周囲の勧めもあって書記係に任命され、会議のたびに議事録を取り、次のミーティングまでにまとめてクラウド共有するのがおもな業務でした。学園祭まで2カ月を切った頃の会議のなかで、メインイベントの内容について議論が白熱し感情的に意見をぶつけ合うときがありました。
中立の立場で議事録を作成していたからこそ、議論するうえでの視点の再設定と目的意識の統一を意見具申し、議論のリセットをおこなうことができました
この経験から、チームで何かを成し遂げようとするときは、お互いの視点や目的意識の差をなくすことが大切だと学びました。この経験から得た「物事を俯瞰的に把握し行動を選択する力」を活かして、部署間での連携を図り、御社のホテルのおもてなしを体現するスタッフを目指してまいります。

キャリアアドバイザー
自分が具体的におこなった行動がイメージできるようにできる限り具体的に表現し、そのうえで最後の文ではその行動を俯瞰的に把握して行動を選択する力としてアピールにつなげることができていますね。
⑦テニスサークル
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、所属しているテニスサークルでの活動を通じてコミュニケーションスキルやマネジメントスキルの向上を図ることです。
所属しているサークルでは、他大学と協力して独自の大会を開催しています。その大会に後輩とダブルスを組んで出場した際、試合が進むにつれて自分自身のプレーに集中しすぎてしまい、後輩との連携ミスが多発したことで負けてしまいました。
試合後の後輩との反省会のなかで、自分のテニスの技術だけでなく人としてのスキルや度量の未熟さに気づけたことで、人への接し方やリーダーシップの取り方などについて考え、改めるようになりました。
その後、定期的に内省の時間を設け、現在の課題は何か、どうすれば解決できるのかを考えるよう習慣づけたところ、試合の勝率も上がっていきました。
この経験から、常に内省を繰り返して自分の現在地と理想地の差を自覚し、その差をいかに埋めるかという視点を持つことが大切だと学びました。御社に入社後も、常に自分の力を過信することなく、謙虚な気持ちと高い成長意欲をもって挑戦と行動を積み重ねて自己成長に取り組み、御社に貢献できる人材を目指してまいります。

キャリアアドバイザー
この例文のように、何気ない一コマの出来事を題材として得た価値観、思考法をアピールするのもおすすめです。エピソードをどう使えばアピールにつながるかということを考えて文章を作ってみましょう。
⑧バスケサークル
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、所属しているバスケサークルでチームの勝利に貢献することです。私は競技志向の強いバスケサークルに所属し、部活動レベルの練習量や厳しさに耐えながら、日々自己スキル向上に努めています。
元経験者ということもあり、レギュラーメンバーとして活躍を期待されているにもかかわらず、最近は練習でも試合でも調子が良いときと悪いときがあり、プレーに安定感がありませんでした。
ある試合の日、前半からミスを連発してしまい、チームとしても悪い流れが漂っていました。ハーフタイムで仕切り直すために、自らメンバーたちとフィードバックしあって良いプレーと改善すべきプレーを共有して修正を図りました。また、私自身はアシストやディフェンスのプレーに徹するなど今できることすべきことにタスクフォーカスしたところ、最終的には僅差で勝利することができました。
この経験から、どんなときも自分を落ち着かせて自分が何をすべきか、どう貢献するのかを冷静に判断して行動することが結果につながることを学びました。御社に入社後も、自分に求められている役割や期待を果たすことができるように、自分を律して全力を尽くしてまいります。

キャリアアドバイザー
この例文のように、長いサークル活動のなかの1日の出来事からでもガクチカは作成することができます。何を考えてどんな行動ができるのかを言語化して、企業にアピールしていきましょう。
⑨軽音サークル
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、初ライブを成功させるための演奏技術の向上に時間を費やすことです。私は音楽経験がないなか、大学入学と同時に軽音サークルに入部しました。当初は、いつまで経っても埋まらないほかのメンバーとの技術差に心が折れそうになることもありましたが、ステージに立って演奏している先輩たちの姿に憧れを抱き、練習に多くの時間を費やしました。
学園祭でライブをおこなうことが決まり、私は4年生の先輩たちとバンドを組んでステージに立つことになりました。相変わらず、技術差を埋めることは簡単ではありませんでしたが、多くの時間をかけて練習したからこそ、ステージ本番ではミスすることなく演奏を終えることができました。ライブ後、先輩たちや友人からうれしい言葉をいただくこともでき、大きな達成感と充実感を得た経験となりました。
この経験から、どんな目標であったとしても準備に時間を費やすことで達成する可能性を高くすることはできるということを学びました。御社に入社後は、目標達成に必要な要素を洗い出し、限られたリソースを効率よく分配、活用しながら、一日でも早く貢献できる人材になれるように尽力してまいります。

キャリアアドバイザー
この例文のように、「自分のスキル向上に力を注いだ」とアピールすることで向上心や自己マネジメント力の高さをアピールすることもできます。所属しているサークルが個人スキル関連のものであれば、こういう魅せ方もおすすめです。
⑩ダンスサークル
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、リーダーシップを発揮してステージを成功させることです。私はヒップホップをメインジャンルにしているダンスサークルに所属し、1年生のころからメンバーたちと切磋琢磨しながら練習を重ねてきました。
そんななか、初めて自分たちのグループで学園祭のステージに立つことになり、猛練習をおこなっていたところ、メンバーのリーダーが怪我をしてしまい、リーダー不在の状態でステージに臨まなければならなくなりました。さらに一人欠けたことで構成や振りも再考する必要性があり、本番までに間に合うのかと不安に襲われました。
しかし、ここで奮い立ってグループ一丸となって臨まなければステージを見に来てくれる人に失礼だと考え、自らリーダーの役割に立候補して、ほかのメンバーと密にコミュニケーションを取りながら構成や振りを完成させました。その後、何度もリハーサルを重ねたことで自信をもって当日を迎えることができ、全員が満足のいくステージとすることができました。
この経験から、リーダーというポジションの重要性やリーダーだからこそ得られる達成感があることを知り、将来仕事をするうえでも責任あるポジションで仕事をしたいという新しい目標を得ることができました。御社に入社後、まずは挑戦と行動を繰り返して自己スキル向上にフォーカスし、ゆくゆくはリーダーとして活躍して貢献できる人材を目指してまいります。

キャリアアドバイザー
スキルをアピールする以外にも、この例文のように上昇志向の高さをアピールすることもガクチカでは可能です。企業の求める資質のなかに、向上心などのものがあれば、こういったアピールの仕方も評価を得るための一つの選択肢になりますよ。
⑪ボランティアサークル
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、所属しているボランティアサークルの活動のなかの教育支援活動です。地域の子どもたちへの学習支援をはじめ、地域の清掃活動などさまざまな活動をおこなっていましたが、私は毎週土曜日に実施していた地元の小学生たちに勉強を教える活動が最も好きでした。
しかし、ある日新しく担当する子と会った際、その子どもはまったく勉強に興味がなく話しかけても返事すらしてくれないという出来事がありました。私は、どう接したら心を開いてくれるのか、そしてどうしたら勉強することに興味を持ってくれるのかと悩みました。
周囲の助言もあり、トライアンドエラーの心持ちでいろいろ試すなかで、初めて反応してくれるときがありました。それは、数学の問題をゲーム形式で答えていくアクティビティで、一緒に協力しながら問題を解いていったことで少しずつ会話することも増えていきました。最終的には、子どもが自ら「この問題、やってみたい」と言うまで成長しました。
この経験から、あきらめずに試行錯誤を繰り返すこと、人に寄り添う姿勢を持つことが人とのコミュニケーションのなかでは大切だと学びました。だからこそ、御社に入社してキャリアアドバイザーとして働くうえでも、顧客が望むキャリアデザイン実現に向けて、決められたやり方を機械的にこなすのではなく、常に目の前にいる人と向き合い、寄り添ってサポートしてまいります。

キャリアアドバイザー
一つの出来事をピックアップして作りこむことで、しっかりとアピールすることが可能です。また、伝える内容に関しては、できる限り、ご自身が興味のある業界や職種につながるものを選ぶようにしましょう。
要チェック! 面接官がサークル経験のガクチカで評価する3つのポイント


就活生
そもそも、面接官はガクチカで学生の何を見ているのでしょうか?

キャリアアドバイザー
企業にもよりますが、面接官はガクチカを通して学生の言語化能力や企業とのマッチ度を見ていることが多いですよ。
サークル活動でのガクチカを考える際には、面接官がどんなことを評価するのかを逆算することが重要です。
ここからは、面接官がサークル経験のガクチカで評価するポイントを3つ紹介します。何を意識してガクチカをつくれば良いのか理解するためにも、まずは面接官の意図をしっかりとチェックしておきましょう。
①サークル内での役割だけでなく経験した内容を話せているか
まず大切なのは、役職などの役割だけでなく、自分が何を考え何を経験したかを伝えることです。
サークル活動をテーマにガクチカを話す人のなかには、たとえば「部長をやっていました」などと自分の役職を中心に語る人がいます。しかし、それでは面接官はあなたならではの要素を感じにくくなってしまいます。
ガクチカはどんなに凄いことをやったかアピールする場でなく、自分の価値観や経験してきた困難、それに対する考え方などを確認する場です。そのため、自分の役割や活動の説明に終始するのではなく、どんな経験をして何を考えたのかを自分の言葉で説明できるよう意識しましょう。
キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ経験から得た学びや価値観を言語化できるようにしよう
「6W4H」に当てはめてエピソードを深掘りしよう
そもそもサークルは成果を出すことを目的にしていないことも多いからこそ、具体的な数字などで実績を示すことが難しいこともあるでしょう。
ただ、必ずしも具体的な実績や数字をともなう結果が必要というわけではありません。自分が取り組んだことを通して得た学びや価値観を深く理解して、過程まで具体的に説明できると、面接官の印象に残るガクチカになります。
その点で、より魅力的な内容にするためには、エピソードを「6W4H」に当てはめて深掘りする方法がとても有効です。「6W4H」は「5W1H」を拡張させた手法で、「いつのことなのか」「なぜ取り組もうと思ったのか」「かかわった人は」「何人のグループで」「個人の役割は」などの項目から、5W1Hよりも詳細に物事を深掘りすることができます。
深掘りができたら、実際に文章にしていきましょう。どんなふうに課題に向き合い、その過程で何を意識し、工夫したのかまで盛り込めば、具体的な成果を出すことができなくとも、十分魅力的なサークルのガクチカになりますよ。
②サークル経験を通して学んだことが言語化できているか
サークル経験を語るうえでは、経験した出来事だけでなく、その経験を通してどんなことを考え、何を学んだかを説明することも大切です。企業は、過去の経験そのものではなく、「経験から学んだことをどのように自社に活かすか」を見ています。
そのため、サークルでの経験から学んだことも力を入れて伝えるようにしましょう。ポイントとしては、自分が学んできたことが志望企業で働くうえでどう活かせるのかを想像しながら説明することです。
ここを的確に言語化できていれば、ほかの学生と差をつけることができますよ。
③自社の求める人物像に合致した要素があるか
「自社が求めている人物像に近い要素がありそうか」も、サークル経験のガクチカで見られるポイントの一つです。そもそも企業側としても、コストや労力をかけて採用する以上は自社と相性の良い、活躍する見込みのある人材を採用したいと考えています。
サークル経験は学生が主体的に選択して活動しているものなので、何が好きかなどの内面部分が表れやすいテーマです。どんな性質や志向性をもっているのかは、サークルというテーマのガクチカだからこそ入念に評価されると意識しておきましょう。

キャリアアドバイザー
企業がどんな人を求めているのかをチェックして、それに通ずるような経験をガクチカに使うのが効果的ですよ。
なお、求める人物像の詳しい分析の仕方については下記の記事で解説しています。参考にしてみてくださいね。
関連記事
求める人物像を知ることは最も重要な就活対策|4つの方法で徹底分析
企業が求める人物像は就活対策する際に重要な要素です。この記事ではキャリアアドバイザーが企業が求める人物像とは何かや就活での活かし方などを解説します。求める人物像をもとに志望企業に適性があるかのチェック方法も紹介するので、参考にしてください。
記事を読む

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!ガクチカとして話せるエピソードを複数用意しておこう
さまざまな視点を持つことで企業に合ったガクチカをアピールできる
選考の場において重要なポイントは、志望企業の求める人物像を理解し適切なエピソードを選択して話すことです。それは、「ガクチカ」でも同じこと。自分の経験を話す場面であり、なおかつテーマがサークルという私的な場合でも、企業が求める人物像に合うように話すことが大切なのです。
とは言え、企業により求める人物像は異なります。さまざまな企業に対応できるようにするためにも、ガクチカとして話せるエピソードを複数用意しておきましょう。
たとえば、志望企業の求める人物像が「挑戦し続けられる人」であれば、サークル内の規則を変えたりなど、変化を生み出したエピソードがマッチしているかもしれません。「周囲と協力してやり遂げる人」が求められるなら、チーム全体に対して働きかけることで結果を出した経験や、メンバー間の揉め事を解決した経験などを選択するのが良いでしょう。
さまざまな視点を持つことで、より魅力的で、企業に合ったガクチカをアピールできるので、一つの前提として押さえておいてくださいね。
サークルをテーマとしたガクチカの作り方4ステップ!


就活生
なるほど、面接官が見ているポイントはわかりました。それをふまえて、さっそくガクチカをつくってみようと思います!

キャリアアドバイザー
いきなりつくり始める前に、下準備をしてから始めると良いですよ。下準備から順序立てて整理すれば、必ず伝わるガクチカが作れます。
サークル活動をガクチカとして活用するためには、思い出をエピソードとして整理し、相手に伝わるかたちに落とし込むことが大切です。ただ「頑張った」と語るだけでは不十分で、面接官の目線を理解したうえで「あなたらしさ」をアピールすることが重要です。
ここからは、サークル経験をもとにガクチカを作る方法を4つのステップで紹介します。
ステップ①:サークルでの経験を棚卸しする
まずは、今までのサークル活動でどんな経験をしてきたか、ざっくりと書き出してみましょう。ポイントは、困難に直面したことや苦労した出来事に注目して考えることです。その後の学びなどを見出しやすくなり、ガクチカを考えるための材料を揃えやすくなります。
また、その経験に対して自分はどんな行動をしたか、またどうしてそのような行動を起こしたのかという「理由」も掘り下げてみてください。自分の行動基準や価値観を明確にすることができますよ。
- 出来事:部員数が少ないことによって十分な練習ができない事態が発生した
- 行動:途中入部の制度を整えた、新入生歓迎会で流す動画のクオリティを上げた
- 理由:伝統を自分の代で廃らせるのは嫌だった、たくさんの人と協力しながら活動するのが好きだった
ステップ②:サークル経験を通じて得られたことを言語化する
次に、その経験から学んだことを整理してみましょう。同じ経験をしたとしても、学ぶことは人によってさまざまです。経験から学んだことには、その学生ならではの考え方や独自性が現れます。
まずは経験を通してどんなふうに感じたのか素直に書き出してみましょう。最初は感情や感想をざっくり出すだけで大丈夫です。
たとえば、「みんなで協力しながら物事に取り組むことは良いことだなと思った」「他の人の意見を取り入れるのは大事だなと思った」などです。
その後、そのように感じたことによって自分の考え方が変わったことや、特に意識するようになったことなどを考えてみます。それが「サークルを通じて学んだこと」になります。

キャリアアドバイザー
大それたことや取り繕った言葉は必要ありません。あくまで等身大の自分が感じたことから考えてみてくださいね。
ステップ③:志望企業の求める人物像を多角的に分析する
- 会社のHPをチェックする
- 中長期経営計画を読んでみる
- OB・OG訪問をする
- 会社のSNSを見る
- 社員や社長のインタビュー記事を読む
次に、志望企業の求める人物像を意識することも忘れないようにしましょう。企業によって求める内容はさまざまなので、企業ごとにリストアップしてみてください。
調べ方はさまざまな方法がありますが、一番のおすすめはOB・OG訪問してみることです。実際に勤務している人が一番実情を理解しているはずなので、インターネットの情報よりも信憑性が高い情報が得られます。
いろいろな社員に会ってみて、共通した雰囲気や考え方がないか分析してみてください。その会社の求めているものがなんとなくわかってくるはずです。
また、ホームページや求人広告、インタビュー記事のチェックも手軽な調べ方の一つです。企業理念や活躍している社員のインタビューなどをよく読んで、どんな人物を求めているのか考えてみましょう。

キャリアアドバイザー
一つの方法にこだわらず、複数の方法を併用して調べていくのがおすすめですよ。
OB・OG訪問についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしながら実施してくださいね。
関連記事
OB・OG訪問攻略ガイド|企業理解や選考に役立てるコツを解説
OB・OG訪問をして周囲と差をつけよう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「OB・OG訪問って必要なんですか?」「OB・OGってどうやって見つければいいんですか?」 就活生から、こんな声を聞くことがあります。 […]
記事を読む

ステップ④:①~③をもとに伝わりやすい構成を考える
最後に、①〜③で整理した情報をもとに、面接官にとって伝わりやすい構成にまとめていきます。
おすすめの構成は以下のような流れです。
- 取り上げたいサークルでの経験を端的に伝える
- そこで経験した「課題」と「改善のための行動」を伝える
- サークルの経験から何を学んだか伝える
- 学んだことを入社後でどんなふうに活かせるか伝える
この構成を意識することで、単なる経験談ではなく「自分の強みや価値観を伝えるストーリー」に昇華できます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
取り上げたいサークルでの経験を端的に伝える
最初に、あなたがサークルで経験したことを一文で伝えましょう。あなたの話をはじめて聞く面接官にもわかりやすいようにするためです。
私が学生時代に力を入れたことは、バドミントンサークルで新入生を増やす取り組みをしたことです。
このように、話のタイトルを付けるイメージで伝えます。これからあなたが話したいことの全容がわかるよう意識しましょう。
注意したいのは、詳細を伝え過ぎないようにすることです。いきなり詳細をまくしたててしまうと、内容の趣旨がわかりづらくなってしまいます。最初はあくまでシンプルに伝えることを心掛けましょう。
そこで経験した「課題」と「改善のための行動」を伝える
次に、そのサークル活動で直面した課題や困難を取り上げ、それに対してどのように工夫・行動したのかを伝えましょう。この部分が、あなたの行動力や思考力を最も表現できるパートです。
バドミントンサークルでは、新入生の数が年々減少しており、練習が十分おこなえないという問題がありました。私はほかのバドミントンサークルと差別化ができていないことが一番の理由だと考え、サークルの強みを考える会議を主催しました。
ここでのポイントは、あなたが課題に対してどのように考えたか詳しく説明をすることです。たとえば、新入部員の数が減っているという課題に対して、何が原因と考えたのか、それはなぜか、という点を詳しく説明しましょう。

キャリアアドバイザー
行動したことに対して周りの反応がどうだったのかやそのときの自分の感情も合わせて伝えると、さらにあなたの人柄をイメージしやすくなりますよ。
サークルの経験から何を学んだか伝える
次に、サークルで経験したことのなかであなたが何を考え、どんなことを学んだかを伝えます。ポイントは、なるべく具体的に説明をすることです。
よくあるのは、「この経験から、私はチームワークの大切さを学びました」などのように学んだことを抽象的な一言で終わらせてしまうパターンです。
学んだことが抽象的すぎると、とって付けたように感じられてしまううえ、業務に活かせるのかがわかりにくく、面接官に「学んだことはあまりなかったのかな」と思われてしまう可能性があります。
そのため、「チームワークの大切さ」などと一言でまとめてしまうよりかは、「チームで動くときは目標を擦り合わせることが大切なのだということを学びました」などのように、もう一歩踏み込んだ内容にできるよう心掛けましょう。
なお、「経験から学んだこと」の伝え方についての詳細はこちらの記事で解説しています。例文も記載されているので、合わせて確認してみてくださいね。
関連記事
例文16選|ガクチカにて学んだことを伝えよう! 作成のコツも解説
ガクチカでは「学んだこと」を伝えることがおすすめ! こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就職活動をおこなう学生から、 「ガクチカで学んだことをアピールする方法を教えてください!」「どうしてガクチカで学 […]
記事を読む

学んだことを入社後でどんなふうに活かせるか伝える
最後に、サークル経験を通して学んだことを入社後にどう活かせるのか伝えましょう。企業は自社にとってメリットのある、活躍してくれそうな学生を採用したいと考えています。
学んだことをどんな風に活かせるかまで具体的に伝えられれば、企業は入社後活躍してくれそうだと期待を持ちやすくなりますよ。
たとえば、「御社の営業職は複数人で顧客を担当することが多いと伺いました。私が学んだチームワークを大切にする力を発揮して、顧客にとって最高の提案をしたいです」などのように、実際の業務に絡めて伝えられるとさらに伝わりやすいでしょう。

キャリアアドバイザー
入社後の活かし方がイメージできない人は、資料やインターネットなどで、具体的な業務や事業内容をよく調べてみてください。そのうえで、自分の経験が業務のなかのどんなシーンで役立つのかを考えてみましょう。
ガクチカが思いつかない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ
学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。
そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで採用担当者に魅力が伝わるガクチカが完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
サークル経験のガクチカが完成したら見直したいチェックリスト


就活生
例文も参考にしながらつくってみました! これで完璧ですね!

キャリアアドバイザー
お疲れさまでした! それでは、提出する前に見直ししておきましょう。冷静に内容を確認していくと改善点が見えてくることも多いので、大切な作業ですよ。
せっかく考えて作ったガクチカが、冷静に見直してみると伝わりにくいものだったら悲しいですよね。ガクチカが完成したら、今一度効果的な内容になっているかチェックをしてみましょう。
ここからは、ガクチカが完成したら見直したいチェックリストを紹介します。一緒に最終確認をして、完璧に仕上げていきましょう。
「頑張った」に終始せず学んだことや活かし方まで触れているか
まず、経験した内容を語るだけでなく、学んだことや活かし方まで触れられているか今一度確認をしてみましょう。頑張ってきた内容は、つい詳しく語りたくなってしまうものです。
しかし、自分がいかに苦労したか、頑張ってきたかをアピールするだけでは単に苦労話になってしまい、あなたの内面を伝えることができません。面接官が知りたいのはエピソードではなく、あなた自身がどのような人間かということです。

キャリアアドバイザー
あなたの考え方や価値観などを十分に伝えきるためにも、内容の詳細説明はほどほどにして、自分が学んだことや入社後どんなふうに活かしていこうと考えているのかに時間を割きましょう。
内輪的な内容でなく初めて聞く相手でも理解できる内容か
サークルは趣味が近かったり、思考が似ている人間が集まる場所です。そのため、サークルでの活動内容は内輪の人間には当たり前なことでも、関係者ではない人にはわかりにくいものになっている可能性があります。
- 警音サークルでリズム隊(ベースやドラムなどのリズムを刻むポジションのこと)が足りなかったので外バン(外部のバンドのこと)で活動することを考える人が多かった
上記のように専門用語を多用してしまうと、面接官に「相手の立場に立って考えることが苦手なのかな」と思われてしまう可能性がありますよ。何も知らない人や初めて話を聞く人でも理解できる内容になっているか、今一度確認をしてみましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!サークルに対して自分がどのような影響を与えられたのか考えよう
アピールできる役職がなくても自分の役割にコミットできていれば良い
「ガクチカがありきたりになってしまう」という学生に対し、私は「自分が何を大切にしてサークルに取り組んでいたのか」という点を探し出すようアドバイスしています。そこから、「サークルに対して自分はどのような影響を与えられたのか」という形でガクチカを作れるようなサポートをしています。
私が見た学生で「ガクチカにできるような役職を持っていない」という学生がいました。その学生に対し、「役職がなくても、自分の役割にどれだけコミットできたか」という視点でガクチカを探してもらったことがあります。
これは、チームへの貢献というよりは、「自分個人としてどう頑張ったか」というイメージです。自分中心の考えに見えてしまうかもしれませんが、「それが結果的にこのようにチームの貢献につながった」のかという形に帰着できれば、ほかの学生とも差別化できる内容になりますよ。
ガクチカでサークル活動をアピールする際によくある質問に回答!
サークル活動での経験をガクチカにしたいと考えているものの、役職がないためアピールして良いものなのかどうか戸惑ったり、サークルの活動をガクチカにする人が多いためにありきたりな内容になってしまうかもしれないと心配になる人もいるでしょう。
ここからは、サークル活動でガクチカをつくろうと考えている学生が抱きやすい疑問や心配についてキャリアアドバイザーが回答するので、ぜひチェックしてくださいね。
役職がなくてもガクチカにして大丈夫ですか?
役職がなくてもサークル活動の内容をガクチカにするのはまったく問題ありません。役職のあるなしにかかわらず、自分なりに課題に向き合ったことや自主的に考えて行動したことがあれば、十分魅力的なガクチカになります。
しかし、主体的に動いた経験があまりなくなんとなく参加しただけだったり、課題に向き合ったことがあまりなかったりすると、そもそもガクチカにするのは難しいケースもあります。
役職がなかったとしてもガクチカとして相応しい経験があるのかどうか考えてみましょう。もしない場合には、ほかの題材を取り上げるのが懸命です。
サークルでガクチカを書くのはありきたり過ぎますか?
サークルでガクチカを書く学生は多いため、題材としてありきたりであることは避けられません。
しかし、エピソード自体がありきたりであったとしても、そこから何を学んだのかや入社後どのように活かしていきたいかは人によって考え方が異なり、あなたらしさが出せる部分です。
面接官としても、学生の多くが似たような経験をしていることは理解しています。もちろん珍しい経験をしていると興味は惹かれるかもしれませんが、だからといって必ずしも評価が高くなるわけでもありません。
自分の内面がしっかり伝わる内容であれば十分です。エピソード自体がありきたりであることにひけ目を持たないようにしましょう。
ガクチカでサークル活動を伝える際は4ステップで魅力をアピールしよう!
ここまで、サークル経験をガクチカに活かすための基本知識から、評価されるための視点、作成ステップ、完成後のチェックポイントまで幅広く紹介してきました。
一見するとありふれたテーマに思えるサークル活動も、自分ならではの視点や行動を盛り込み、面接官の関心を引くように工夫すれば、十分に魅力的なアピール材料になります。
ぜひこの記事を参考に、自分の強みが伝わるガクチカを完成させ、面接で自信を持って語れるよう準備を進めていきましょう。
ガクチカって、アルバイトやゼミの話をする人が多い印象なんですが、サークル活動でも大丈夫なんでしょうか?