目次
- ガクチカにサークル活動は最適! 面接官目線で必要な要素を押さえよう
- そもそも「ガクチカ」とは? 基本から押さえよう
- ガクチカでサークル経験が活かしやすい2つの理由
- 企業がガクチカで知りたい「自分の内面」を話しやすい
- 自治的な活動なので主体性や協調性などのアピールにつなげやすい
- 注意点もある! サークル経験をガクチカでアピールする際の懸念点
- 伝え方によっては「楽しんでいただけ」と受け取られかねない
- 実績ベースなどわかりやすい結果を話しにくい可能性がある
- 学生目線の話になりがちなサークル経験こそ面接官目線でのアピールが重要!
- 要チェック! 面接官がサークル経験のガクチカで評価する4つのポイント
- ①役割だけでなく経験した内容を話せているか
- ②サークル経験を通して学んだことが言語化できているか
- ③自社の求める人物像に合致した要素があるか
- ④わかりやすく伝える能力があるか
- サークル経験のガクチカを作るための下準備3選
- ①サークルでの経験を棚卸しする
- ②サークル経験を通じて得られたことを言語化する
- ③志望企業の求める人物像を多角的に分析する
- サークルをテーマとしたガクチカのつくり方4step
- step①取り上げたいサークルでの経験を端的に伝える
- step②その経験のなかでどんな課題がありどう行動したのか伝える
- step③サークルの経験から何を学んだか伝える
- step④学んだことを入社後でどんなふうに活かせるか伝える
- 伝え方の参考にしよう! サークルのガクチカ例文11選
- ①サークルの代表
- ②副代表
- ③渉外
- ④広報
- ⑤会計
- ⑥書記
- ⑦テニスサークル
- ⑧バスケサークル
- ⑨軽音サークル
- ⑩ダンスサークル
- ⑪ボランティアサークル
- サークル経験のガクチカが完成したら見直したいチェックリスト
- 「頑張った」に終始せず学んだことや活かし方まで触れているか
- 内輪的な内容でなく初めて聞く相手でも理解できる内容か
- ガクチカでサークル活動をアピールする際によくある質問に回答!
- ガクチカをサークルにするときは面接官目線に立った内容で選考突破を目指そう!
ガクチカにサークル活動は最適! 面接官目線で必要な要素を押さえよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から、
「ガクチカにサークル経験を取り上げても大丈夫ですか?」
「サークル経験をガクチカにしたいのですが、どう書けば良いですか?」
という相談をよく受けます。選考での貴重なアピールチャンスであるガクチカで、サークルでの経験を取り上げても良いのか迷う人は多いです。
結論から言えば、サークル経験はガクチカとしてとても良い題材です。ただサークルというテーマを扱うからこその注意点もあるため、しっかりとした対策が欠かせませんよ。
この記事では、サークルの経験からガクチカをつくる際の下準備やつくり方、例文までを一から解説します。サークル経験でガクチカをつくる際の効果的な方法や評価ポイントを確認し、面接を突破していきましょう。
そもそも「ガクチカ」とは? 基本から押さえよう
就活生
キャリアアドバイザー
まずは基本的なところから確認していきましょうか。企業がガクチカを求める意味を理解できると、つくるイメージをつかみやすいですよ。
ガクチカとは、「学生時代に力をいれたこと」を省略した言葉です。題材は人によってさまざまですが、代表的なものとしては、サークルやアルバイト、留学経験などが挙げられます。
ガクチカからは学生の内面を知ることができるため、採用者への理解を深められる質問としてよく聞かれます。
企業側としては、学生と自社との相性などを確かめられる重要な質問として想定していることも多いため、選考突破を目指すうえではガクチカ対策はとても重要になりますよ。
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ガクチカでサークル経験が活かしやすい2つの理由
就活生
ガクチカがどういうものかはよく理解できました。やはりサークルでの経験をガクチカにしたいと思うのですが、問題ないでしょうか?
キャリアアドバイザー
もちろん大丈夫ですよ。むしろ、サークル経験はガクチカの題材としてうってつけの題材と言えます!
ガクチカの題材として、サークル活動はおすすめのテーマです。理由は、何をモチベーションとするかなどの「自分の内面」を伝えやすいことと、学生団体であるため自主的な行動がアピールしやすいことの2点があります。
ここから詳しく解説するのでしっかり把握しておきましょう。
企業がガクチカで知りたい「自分の内面」を話しやすい
ガクチカでサークル経験が活かしやすい1つ目の理由としては、企業がガクチカで知りたい「自分の内面」を伝えやすいことがあります。
そもそも、サークルは学生にとって興味・関心が強いことや、心から挑戦してみたいことである場合がほとんどなので、自分から積極的に活動している人が多いでしょう。
そのため、サークル経験でのガクチカには、自分の価値観や考え方、何をモチベーションとして行動するのかなどの内面の部分が自然と現れてきます。また、自分の興味のある活動であるため熱量も高く伝えやすいでしょう。
企業はともに働く仲間として、能力だけでなく学生の内面を知りたいと考えています。企業がガクチカで知りたいことに対してしっかりとアピールできるテーマとして、サークル経験はガクチカにマッチした題材といえるわけです。
自治的な活動なので主体性や協調性などのアピールにつなげやすい
ガクチカでサークル経験が活かしやすい理由としては、サークルという学生が主体となって運営する環境だからこそ、主体性や協調性を発揮した経験など、アピールにつなげやすい経験を取り上げやすいテーマだからという点もあります。
アルバイトやゼミでは、すでにつくられたルールや規則に沿って行動しますよね。一方でサークル活動は学生自身がルールを決め、メンバーの管理や、部費や備品の管理も自分たちでおこないます。
そうした環境のなかで課題に感じたことや、頑張ったことを取り上げれば、主体性や行動力、協調性など、企業も評価する強みをガクチカからも押し出すことができますよ。
- 出席率を高めるために話し合いをする
- 活動費を下げるための方策を考える
- 代替わりの際の引継ぎをスムーズにする方法を考える
注意点もある! サークル経験をガクチカでアピールする際の懸念点
就活生
なるほど、サークル活動はガクチカにぴったりなんですね! なんだか安心しました。
キャリアアドバイザー
そうですね。でも、伝え方によってはあなたの魅力がうまく伝わらず、マイナスに捉えられてしまう可能性があります。その点に注意する必要がありますよ。
ここからは、ガクチカとしてサークル活動を取り上げるときに特に注意してほしいことについて詳しく解説していきます。懸念点を払拭して、あなたの魅力がしっかりと伝わるガクチカを目指しましょう。
伝え方によっては「楽しんでいただけ」と受け取られかねない
サークルは部活やインターンのように、明確な目標をもって取り組むようなものではないことも多いですよね。そのため、取り上げるエピソードや伝え方によっては、頑張ったことではなく「楽しんでいたこと」として受け取られる可能性があります。
サークル活動をガクチカとして選ぶ場合には、熱量を持って活動したことや自分なりの考えを持って行動をしたことなどを伝え漏らさないよう気を付けましょう。
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企業側として求めるガクチカの内容は、あくまでも学生時代に頑張ったことを聞いています。私的なサークル活動が題材であったとしてもそれは変わりません。そのため、企業側が求めている内容を盛り込めていない場合には評価が下がってしまう可能性があります。
具体的に考えてみましょう。学生時代に頑張ったことを聞いているにもかかわらず内容が楽しんだ経験に近いものだった場合、企業としては求めているオーダーを理解していないという認識になってしまいますよね。
ビジネススキルとして必要不可欠な要素である「理解力」や「コミュニケーション能力」が不足しているように受け取られてしまえば、評価にも影響する可能性があります。
企業はガクチカを聞くことで学生の内面や物事への取り組み方を知りたいと考えています。ガクチカを作る際は企業側が求めている内容をずれていないか意識しましょう。
実績ベースなどわかりやすい結果を話しにくい可能性がある
サークル活動から得られるものは数多くあります。しかし、競技であったりコンクールがあったりするもの以外は、結果を「実績」としてわかりやすく説明するのは難しいかもしれません。
もちろん、具体的な実績がないとダメなわけではありません。しかし、熱意や頑張りを伝えるためにも、自分なりに考えて行動した結果がどんなものだったかについては明確に伝えなければなりません。
いくら努力したことを具体的かつ熱量を持って説明したとしても、結果が曖昧でわかりにくいと「取り組んだ結果を自分で把握できていない人なのかな」「後ろめたいことがあって結果をはぐらかしているのかな」と思われてしまう可能性があります。
キャリアアドバイザー
サークル経験というテーマだからこそ、過程と結果をどう伝えるかという点での対策が重要です。
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そもそもサークルは成果を出すことを目的にしていないことも多いからこそ、具体的な数字などで実績を示すことが難しいこともあるでしょう。ただ、必ずしも具体的な実績や数字をともなう結果が必要というわけではありません。自分が取り組んだことを通して得た学びや価値観を深くまで理解して、過程まで具体的に説明できるようにしておくことが重要です。
その点で、より魅力的な内容にするためにはエピソードを深掘りすることが大切です。「6W4H」に当てはめて考えていく方法がとても有効ですよ。「6W4H」は「5W1H」を拡張させた手法で、「いつのことなのか」「なぜ取り組もうと思ったのか」「かかわった人は」「何人のグループで」「個人の役割は」など5W1Hよりもより詳細に物事を深掘りすることができます。
深掘りができたらは実際に文章にしていきましょう。どんなふうに課題に向き合い、その過程でどんな意識点、工夫点があったのかまで盛り込めば、具体的な成果を出すことができなくとも、十分魅力的なサークルのガクチカになります。
学生目線の話になりがちなサークル経験こそ面接官目線でのアピールが重要!
サークル活動は、学生だけで構成された団体であることも多く、活動内容などは趣味的な側面が大きいケースもあるため、人によっては面接官にはわかりにくい話になる可能性があります。
たとえば、サークルの内輪的なエピソードを話したり、楽しかったことや思い出に残っている経験を何の説明もなく話す場合、とくにそういった内容になりがちです。
しかし、面接官が知りたいのは、入社後活躍してくれそうかや、自社の求める人物像と共通した部分があるかという部分です。サークル経験こそ面接官目線でのアピールが肝心と理解して、ガクチカをつくるようにしましょう。
キャリアアドバイザー
面接官が何を見ているのかについては、続く内容で解説しますよ。
要チェック! 面接官がサークル経験のガクチカで評価する4つのポイント
就活生
サークル経験でガクチカをつくるときの注意点は理解しました。さっそく気を付けながらつくってみます!
キャリアアドバイザー
ちょっと待ってください。先ほど、面接目線でつくることの重要性は伝えましたね。では、面接官目線とは一体何か理解できていますか?
就活生
うーん、そういわれると……。よくわかっていないかもしれません。
キャリアアドバイザー
何を意識してガクチカをつくれば良いのか理解するためにも、面接官がサークル経験のガクチカで何を見ているのか、しっかりとチェックしておきましょう。
サークル活動でのガクチカを考える際には、面接官がどんなことを評価するのかを逆算することが重要です。面接官の評価する内容としてはおもに4つあります。ここから詳しく解説していくので、しっかり押さえておきましょう。
①役割だけでなく経験した内容を話せているか
まず大切なのは、役職などの役割だけでなく、自分が何を考え何を経験したかを伝えることです。サークル活動をテーマにガクチカを話す人のなかには、たとえば「部長をやっていました」などと自分の役職を中心に語る人がいます。
しかし、それでは面接官はあなたならではの要素を感じにくくなってしまいます。どんな立場にあったかは理解できても、あなたがどういうふうに考えて行動したのかが抜け落ちているからです。
ガクチカはどんなに凄いことをやったかアピールする場ではありません。自分の価値観や経験してきた困難、それに対する考え方などを確認する場です。
そのため、自分の役割や活動の説明に終始するのではなく、どんな経験をして何を考えたのかを自分の言葉で説明できるよう意識しましょう。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
部活であれば公的な大会などを通じて順位や勝ち負けがはっきりと出ますし、インターンでは成績などの結果が数字として出る場合が多いです。しかし、サークルは集まってみんなで楽しむことを第一目的として活動している場合が多いため、そのような順位や勝ち負け、数字としての結果が得られにくいです。そのため、役職についていたことや活動の内容に話が終始してしまいやすいというケースが多くみられます。
企業側としては役職についていたという事実や、活動そのものを重要視しているわけではありません。何を学び、何を得て、仕事をするうえでどのように活かしていくのかということに注目しています。サークルというテーマだからこそ、経験した内容も具体的に話す意識がとても重要です。
そのため、役職や役割について話すとしても、必ず経験とセットで述べるように意識しましょう。自分の言葉で、自分だけの経験を伝えることが大切です。
②サークル経験を通して学んだことが言語化できているか
サークル経験を語るうえで重要なことは、内容を詳しく説明することではなく、その経験を通してどんなことを考え、学んだかが説明できることです。
企業が重視しているのは過去の経験そのものではなく、経験から学んだことをどのように自社に活かすかだからです。
そのため、サークルでの経験から学んだことも力を入れて伝えるようにしましょう。ポイントとしては、自分が学んできたことが志望企業で働くうえでどう活かせるのかを想像しながら説明することです。
ここを的確に言語化できていれば、ほかの学生と差をつけることができますよ。
キャリアアドバイザー
サークル経験を通して学んだことを伝える方法は、こちらで解説しています。合わせてチェックしてみてください。
③自社の求める人物像に合致した要素があるか
「自社が求めている人物像に近い要素がありそうか」も、サークル経験のガクチカで見られるポイントの一つです。そもそも企業側としても、採用する以上は自社と相性のいい、活躍する見込みのある人材を採用したいと考えています。
サークル経験は学生が主体的に選択して活動しているものなので、何が好きかなどの内面部分が表れやすいテーマです。どんな性質や志向性をもっているのかは、サークルというテーマのガクチカだからこそ入念に評価されると意識しておきましょう。
キャリアアドバイザー
企業がどんな人を求めているのかをチェックして、それに通ずるような経験をガクチカに使うのが効果的ですよ。
なお、求める人物像の詳しい分析の仕方については下記の記事で解説しています。参考にしてみてくださいね。
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企業が求める人物像は就活対策する際に重要な要素です。この記事ではキャリアアドバイザーが企業が求める人物像とは何かや就活での活かし方などを解説します。求める人物像をもとに志望企業に適性があるかのチェック方法も紹介するので、参考にしてください。
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④わかりやすく伝える能力があるか
企業は、学生の基本的なコミュニケーション能力も見ています。最低限のコミュニケーション能力はすべての仕事に必要な力であるためです。
サークルという内輪的な話が出やすいテーマだからこそ、内容の良し悪しだけでなく、誰にとってもわかりやすい伝え方ができているか意識してみましょう。
学生がよくやりがちな失敗としては、順番の整理をせず思いついたままに伝えてしまうことです。
伝える順番が前後すると、あなたが本当は何を言いたかったのかが伝わりにくくなってしまいます。このような学生だと、面接官に「コミュニケーションを取るのが大変そうだ」と思われてしまう可能性があります。
キャリアアドバイザー
初めて話を聞いた人がすぐに内容を理解できるような伝え方になっているか意識して伝えるようにしましょう。
なお、面接でのわかりやすい話し方については下記の記事で解説しています。参考にしてください。
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サークル経験のガクチカを作るための下準備3選
就活生
なるほど、面接官が見ているポイントはわかりました。それを踏まえて、さっそくガクチカをつくってみようと思います!
キャリアアドバイザー
いきなりつくり始める前に、下準備をしてから始めると良いですよ。頭の中を整理できるので、抜け漏れが無い内容にすることができます。具体的な方法を解説しますね。
実際にサークル活動でガクチカをつくる前に、まずは下準備から始めましょう。思いつくままつくりはじめてしまうと、どうしても抜け漏れが出てきてしまったり、うまくまとめられない可能性があります。
ここからは、サークル活動でガクチカをつくるための効果的な下準備の方法を解説します。一緒に確認していきましょう。
①サークルでの経験を棚卸しする
まずは、今までのサークル活動でどんな経験をしてきたか、ざっくりと書き出してみましょう。ポイントは、困難に直面したことや苦労した出来事に注目して考えることです。その後の学びなどを見出しやすくなり、ガクチカを考えるための材料を揃えやすくなります。
また、その経験に対して自分はどんな行動をしたか、またどうしてそのような行動を起こしたのかという「理由」も掘り下げてみてください。自分の行動基準や価値観を明確にすることができますよ。
- 出来事:部員数が少ないことによって十分な練習ができない事態が発生した
- 行動:途中入部の制度を整えた、新入生歓迎会で流す動画のクオリティを上げた
- 理由:伝統を自分の代で廃らせるのは嫌だった、たくさんの人と協力しながら活動するのが好きだった
②サークル経験を通じて得られたことを言語化する
次に、その経験から学んだことを整理してみましょう。同じ経験をしたとしても、学ぶことは人によってさまざまです。経験から学んだことには、その学生ならではの考え方や独自性が現れます。
まずは経験を通してどんなふうに感じたのか素直に書き出してみましょう。最初は感情や感想をざっくり出すだけで大丈夫です。
たとえば、「みんなで協力しながら物事に取り組むことは良いことだなと思った」「他の人の意見を取り入れるのは大事だなと思った」などです。
そのあと、そのように感じたことによって自分の考え方が変わったことや、特に意識するようになったことなどを考えてみます。それが「サークルを通じて学んだこと」になります。
キャリアアドバイザー
大それたことや取り繕った言葉は必要ありません。あくまで等身大の自分が感じたことから考えてみてくださいね。
③志望企業の求める人物像を多角的に分析する
- 会社のHPをチェックする
- 中長期経営計画を読んでみる
- OB・OG訪問をする
- 会社のSNSを見る
- 社員や社長のインタビュー記事を読む
最後に、志望企業の求める人物像を意識することも忘れないようにしましょう。企業によって求める内容はさまざまなので、企業ごとにリストアップしてみてください。
調べ方はさまざまな方法がありますが、一番のおすすめはOB・OG訪問してみることです。実際に勤務している人が一番実情を理解しているはずなので、インターネットの情報よりも信憑性が高い情報が得られます。
いろいろな社員に会ってみて、共通した雰囲気や考え方がないか分析してみてください。その会社の求めているものがなんとなくわかってくるはずです。
また、ホームページや求人広告、インタビュー記事のチェックも手軽な調べ方の一つです。企業理念や活躍している社員のインタビューなどを良く読んで、どんな人物を求めているのか考えてみましょう。
キャリアアドバイザー
一つの方法にこだわらず、複数の方法を併用して調べていくのがおすすめですよ。
キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
選考の場において重要なポイントは、志望企業の求める人物像を理解し適切なエピソードを選択して話すことです。ガクチカという自分の過去の経験を話す場面であり、なおかつテーマがサークルという私的な内容でも目的は同じです。好印象につなげて選考を通過できるよう意識しましょう。
そのため、ガクチカとして話せるエピソードを複数用意しておけると良いでしょう。たとえば志望企業の求める人物像が「挑戦し続けられる人」であれば、サークル内の規則を変えたりなど、変化を生み出したエピソードがマッチしているかもしれません。「周囲と協力してやり遂げる人」が求められるなら、チーム全体に対して働きかけることで結果を出した経験や、メンバー間の揉め事を解決した経験などを選択するのが良いでしょう。
こうした視点を持つことでより魅力的なガクチカをアピールできるので、一つの前提として念頭に置いておきましょう。
サークルをテーマとしたガクチカのつくり方4step
ここまで、サークルをテーマにガクチカをつくるための基礎知識や下準備の方法を説明してきました。ここからは実践編として、実際に作成するための4つのステップを解説します。
このステップに当てはめるだけで、あなたの内面がよく伝わる、高く評価されやすいサークル経験でのガクチカをつくることができますよ。あなたの良さをしっかり伝えて面接を突破していくためにも、具体的な方法を一緒に確認していきましょう。
step①取り上げたいサークルでの経験を端的に伝える
最初に、あなたがサークルで経験したことを一文で伝えましょう。あなたの話をはじめて聞く面接官にもわかりやすいようにするためです。
たとえば、「私が学生時代に力を入れたことは、バトミントンサークルで新入生を増やす取り組みをしたことです」のように、話のタイトルを付けるイメージで伝えます。これからあなたが話したいことの全容がわかるよう意識しましょう。
注意したいのは、詳細を伝え過ぎないようにすることです。いきなり詳細をまくしたててしまうと、内容の趣旨がわかりづらくなってしまいます。最初はあくまでシンプルに伝えることを心掛けましょう。
step②その経験のなかでどんな課題がありどう行動したのか伝える
続いて、経験してきたことのなかでどのような壁にぶつかり、どんな行動を取ったのかを伝えましょう。あなたなりの考え方などが表れる、ガクチカでもとても大切なパートになるため、特に丁寧に説明をしましょう。
たとえば、下記の例文のように、課題に対する具体的な行動を伝えましょう。
「バドミントンサークルでは、新入生の数が年々減少しており、練習が十分おこなえないという問題がありました。私は他のバドミントンサークルと差別化ができていないことが一番の理由だと考え、サークルの強みを考える会議を主催しました」
ここでのポイントは、あなたが課題に対してどのように考えたか詳しく説明をすることです。たとえば、新入部員の数が減っているという課題に対して、何が原因と考えたのか、それはなぜか、という点を詳しく説明しましょう。
キャリアアドバイザー
行動したことに対して周りの反応がどうだったのかやそのときの自分の感情も合わせて伝えると、さらにあなたの人柄をイメージしやすくなりますよ。
step③サークルの経験から何を学んだか伝える
次に、サークルで経験したことのなかであなたが何を考え、どんなことを学んだかを伝えます。ポイントは、なるべく具体的に説明をすることです。
よくあるのは、「この経験から、私はチームワークの大切さを学びました」などのように学んだことを抽象的な一言で終わらせてしまうパターンです。
学んだことが抽象的すぎると、とって付けたように感じられてしまううえ、業務に活かせるのかがわかりにくく、面接官に「学んだことはあまりなかったのかな」と思われてしまう可能性があります。
そのため、「チームワークの大切さ」などと一言でまとめてしまうよりかは、「チームで動く時は目標を擦り合わせることが大切なのだということを学びました」などのように、もう一歩踏み込んだ内容にできるよう心掛けましょう。
なお、「経験から学んだこと」の伝え方についての詳細はこちらの記事で解説しています。例文も記載されているので、合わせて確認してみてくださいね。
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例文16選|ガクチカにて学んだことを伝えよう! 作成のコツも解説
ガクチカでは「学んだこと」を伝えることがおすすめ! こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就職活動をおこなう学生から、 「ガクチカで学んだことをアピールする方法を教えてください!」「どうしてガクチカで学 […]
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step④学んだことを入社後でどんなふうに活かせるか伝える
最後に、サークル経験を通して学んだことを入社後にどう活かせるのか伝えましょう。企業は自社にとってメリットのある、活躍してくれそうな学生を採用したいと考えています。
学んだことをどんな風に活かせるかまで具体的に伝えられれば、企業は入社後活躍してくれそうだと期待を持ちやすくなりますよ。
たとえば、「御社の営業職は複数人で顧客を担当することが多いと伺いました。私が学んだチームワークを大切にする力を発揮して、顧客にとって最高の提案をしたいです」などのように、実際の業務に絡めて伝えられるとさらに伝わりやすいでしょう。
キャリアアドバイザー
入社後の活かし方がイメージできない人は、資料やインターネットなどで、具体的な業務や事業内容をよく調べてみてください。そのうえで、自分の経験が業務の中のどんなシーンで役立つのかを考えてみましょう。
伝え方の参考にしよう! サークルのガクチカ例文11選
就活生
つくり方は理解できました! でも実際つくるとなると、ほかの人はどんなふうにつくっているのかが気になってきてしまいます……。
キャリアアドバイザー
そうですよね。ほかの人の作り方や内容を参考にすることで、自分のエピソードを洗練させることができますよ。参考にしてみましょう。
ここからは、サークルの役職や種類別の例文を紹介していきます。自分に近い役職・サークルがないかチェックしてみましょう。
もし自分に当てはまるものがなくても、いろいろなエピソードに目を通すことで自分の経験の肉付けとなる内容が思い浮かぶこともありますよ。
キャリアアドバイザー
より納得できる質の高いガクチカにするために、一緒に確認していきましょう。
①サークルの代表
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、サッカーサークルの代表として部員をまとめ上げたことです。私が当時所属していたサッカーサークルでは学年ごとで練習する決まりになっていたため、学年を超えた交流が活発でないという課題がありました。
サークルは任意の活動といえども、せっかくの仲間で集まる機会をもっと連帯感ある充実したものにしたいと考えた私は、この課題を解決するために月に2回、縦割りで練習をする機会をつくりました。
最初は同期とのつながりを重視したい一部のメンバーに反対されたこともありましたが、同期との交流の場を別途設けることや、実力差のあるメンバーでも楽しめるような練習方法を提示したところ、納得してもらうことができました。
結果として、学年ごとに分断されていた壁がなくなり、試合でもチームワークが評価されるようになりました。
この経験から、私は「組織においてコミュニケーションを活発にすることの重要性」を学びました。御社の営業は顧客をチームで担当すると伺っています。私がこの経験から身に付けたチームワークを高める力で、質の高い提案ができるように貢献したいです。
キャリアアドバイザー
課題に対してどんな行動を起こしたのかが明確にわかるガクチカですね。反対されたときにどう行動したかも説明できています。
②副代表
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、合唱サークルの副代表として部内の揉め事を解決するために動いたことです。私の所属する合唱サークルでは、ある時期、コンクールで歌う楽曲の選定の考え方の違いで大きく揉めたことがありました。
お互い真剣だからこそ両者一歩も譲ることができず、サークル内の空気が悪くなり、次第にサークルに来なくなる人が出てきてしまいました。
そこで、この課題を解決するため、私は派閥ごとの聞き取り調査をおこなうことにしました。私は元々どんなタイプの人間ともフラットに付き合うタイプであったため、一人ひとりと面談する機会をつくったところ、みんな素直に自分の考えていることを打ち明けてくれました。
その結果、双方の意見や不満を聞いてお互いの共通項を見出すことに成功しました。それからは、お互いの妥協点を私が提案していくことで不和が改善され、参加したコンクールでは銅賞をいただくことができました。
この経験から、私は「チームで協力していくためには、一人ひとりの意見をしっかり聞くことが大切」ということを学びました。御社のコンサルティング職として入社した暁には、顧客の話を深く聞き、適切な対応策を提示することで顧客の満足度向上に寄与したいです。
キャリアアドバイザー
コンサルティング業界で求められやすい問題解決能力や傾聴力が感じられるガクチカですね。聞き取り調査で工夫したことなども盛り込めると、さらに説得力が増します。
③渉外
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、発表会に参加する他大学の学生を増やしたことです。私の所属するアナウンス研究会では、ある時期、発表会の来場者が大きく減少しているという課題がありました。来場者が少ないと、発表する作品も内輪受けを狙った内容が多くなり、ますます来場者が減る、という負のループに入ってしまいました。
そこで私はこの課題を解決するために、同じように来場者の減少に悩む他大学の発表会への参加を積極的におこないました。具体的には、今まで任意参加だった他大学の発表会をサークル全員参加とすることで人数を2倍にしたり、今まで交流のなかった大学まで足を運んだりしました。
さらに、その他大学の発表会で自分たちの発表会を宣伝するチラシを配ることにしました。すると、他大学にも感謝をされるようになり、結果として、来場者数を前回の1.6倍の230人まで増やすことができました。
この経験から、私は「何かを得たいときは、こちらから先に相手の求めていることを提供することが大切」ということを学びました。御社の企画職でも、相手の目線に立った提案をして現場や他部署へのやりとりを円滑にすることで、顧客の課題を的確に解決していきたいです。
キャリアアドバイザー
課題に対する行動が詳しく述べられていますね。結果も数字を使いながら明確に示せているのでわかりやすいです。
④広報
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、英語研究サークルの広報として新入部員を増やすために動いたことです。私の所属する英語研究サークルでは、新入部員の数が一桁に落ち込み、部の存続の危機に直面していました。
私は新入生が減少した原因として、サークルを知ってもらう機会が少なすぎたからであると考えました。約50年継続してきた伝統あるサークルだったため、今までは何もせずとも新入生が自然と集まっていたのです。
そのため、学内の合同イベント以外には積極的にサークルをアピールする機会を儲けず、普段の活動をすることに集中してしまっていました。約50年続く伝統的なサークルを自分の代で断絶させることに強く勿体なさを感じた私は、この課題を解決するため、新たにチラシの設置とSNSの毎日投稿をおこないました。
結果として、サークルを魅力的に感じてくれる人が増え、新入部員の数を昨年度の2倍の18人まで増やすことができました。
この経験から、私は「組織を活発にするためには常に改善をしていくことが大切」ということを学びました。御社の広報として働けることになった暁には、現状に満足せず改善を続け、御社の価値を高めることに寄与したいです。
キャリアアドバイザー
課題に対する自分の考えと、実際に行動した内容を数字を使いながら解説できています。課題を解決するうえで苦労したことなどを入れるとさらに説得力が出ます。
⑤会計
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、文化祭実行委員の会計として予算の確保に尽力したことです。私の所属する文化祭実行委員会では、大学2年生の頃、大学側の都合により予算を3分の2に減らされるという出来事がありました。
予算が3分の2になってしまえば、毎年みんなが楽しみにしている出店の出展が叶わなくなるサークルが出てきてしまいます。みんなの楽しみな気持ちを台なしにしたくなかった私は、この課題を解決するためにOBから募金を募ることにしました。
最初はうまくうまく募金が集まりませんでしたが、OB会での呼びかけやSNSの発信などを通して粘り強くはたらきかけることで、結果的に例年通りの予算を確保することができました。
この経験から、私は「制度上仕方ないといわれたことであっても、諦めずに行動することが大切」ということを学びました。御社の事務では、営業との連携が必要と伺っています。私がこの経験から得た粘り強く交渉する力で、営業との連携をスムーズにし、売り上げの向上に寄与したいです。
キャリアアドバイザー
課題に対して行動を起こした理由を明確に説明できているので、人柄がわかりやすいガクチカになっていますね。こちらも苦労した点を詳細に説明できるとさらに良くなるでしょう。
⑥書記
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、学園祭実行委員の書記係として定例会議の円滑な進行に貢献することです。
役員決めの際に周囲の勧めもあって書記係に任命され、会議のたびに議事録を取り、次のミーティングまでにまとめてクラウド共有するのが主な業務でした。学園祭まで2カ月を切った頃の会議のなかで、メインイベントの内容について議論が白熱し感情的に意見をぶつけ合うときがありました。
中立の立場で議事録を作成していたからこそ、議論するうえでの視点の再設定と目的意識の統一を意見具申し、議論のリセットをおこなうことができました
この経験から、チームで何かを成し遂げようとするときは、お互いの視点や目的意識の差をなくすことが大切だと学びました。この経験から得た「物事を俯瞰的に把握し行動を選択する力」を活かして、部署間での連携を測り、貴社のホテルのおもてなしを体現するスタッフを目指してまいります。
キャリアアドバイザー
自分が具体的におこなった行動がイメージできるようにできる限り具体的に表現し、そのうえで最後の文ではその行動を俯瞰的に把握して行動を選択する力としてアピールにつなげることができていますね。
⑦テニスサークル
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、所属しているテニスサークルでの活動を通じてコミュニケーションスキルやマネジメントスキルの向上を図ることです。
所属しているサークルでは、他大学と協力して独自の大会を開催しています。その大会に後輩とダブルスを組んで出場した際、試合が進むにつれて自分自身のプレーに集中しすぎてしまい、後輩との連携ミスが多発したことで負けてしまいました。
試合後の後輩との反省会のなかで、自分のテニスの技術だけでなく人としてのスキルや度量の未熟さに気が付くことができたことで、人への接し方やリーダーシップの取り方などについて考え、改めるようになりました。
その後、定期的に内省の時間を設け、現在の課題は何かやどうすれば解決できるのかを考えるよう習慣づけたところ、試合の勝率も上がっていきました。
この経験から、常に内省を繰り返して自分の現在地と理想地の差を自覚し、その差をいかに埋めるかという視点をもつことが大切ということを学びました。貴社に入社後も、常に自分の力に過信することなく、謙虚な気持ちと高い成長意欲をもって挑戦と行動を積み重ねて自己成長に取り組み、貴社に貢献できる人材を目指してまいります。
キャリアアドバイザー
この例文のように、何気ない一コマの出来事を題材として得た価値観、思考法をアピールするのもおすすめです。エピソードをどう使えばアピールにつながるかということを考えて文章を作ってみましょう。
⑧バスケサークル
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、所属しているバスケサークルでチームの勝利に貢献することです。私は競技志向の強いバスケサークルに所属し、部活動レベルの練習量や厳しさに耐えながら、日々自己スキル向上に努めています。元経験者ということもあり、レギュラーメンバーとして活躍を期待されているにもかかわらず、最近は練習でも試合でも調子が良いときと悪いときがあり、プレーに安定感がありませんでした。
ある試合の日、前半からミスを連発してしまい、チームとしても悪い流れが漂っていました。ハーフタイムで仕切り直すために、自らメンバーたちとフィードバックしあって良いプレーと改善すべきプレーを共有して修正を図りました。また、私自身はアシストやディフェンスのプレーに徹するなど今できることすべきことにタスクフォーカスしたところ、最終的には僅差で勝利することができました。
この経験から、どんなときも自分を落ち着かせて自分が何をすべきか、どう貢献するのかを冷静に判断して行動することが結果につながることを学びました。貴社に入社後も、自分に求められている役割や期待を果たすことができるように、自分を律して全力を尽くしてまいります。
キャリアアドバイザー
この例文のように、長いサークル活動のなかの1日の出来事からでもガクチカは作成することができます。何を考えてどんな行動ができるのかを言語化して、企業にアピールしていきましょう。
⑨軽音サークル
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、初ライブを成功させるための演奏技術の向上に時間を費やすことです。私は音楽経験がないなか、大学入学と同時に軽音サークルに入部しました。当初は、いつまで経っても埋まらないほかのメンバーとの技術差に心が折れそうになることもありましたが、ステージに立って演奏している先輩たちの姿に憧れを抱き、練習に多くの時間を費やしました。
学園祭でライブをおこなうことが決まり、私は4年生の先輩たちとバンドを組んでステージに立つことになりました。相変わらず、技術差を埋めることは簡単ではありませんでしたが、多くの時間をかけて練習したからこそ、ステージ本番ではミスすることなく演奏を終えることができました。ライブ後、先輩たちや友人からうれしい言葉をいただくこともでき、大きな達成感と充実感を得た経験となりました。
この経験から、どんな目標であったとしても準備に時間を費やすことで達成する可能性を高くすることはできるということを学びました。貴社に入社後は、目標達成に必要な要素を洗い出し、限られたリソースを効率よく分配、活用しながら、一日でも早く貢献できる人材になれるように尽力してまいります。
キャリアアドバイザー
この例文のように、「自分のスキル向上に力を注いだ」とアピールすることで向上心や自己マネジメント力の高さをアピールすることもできます。所属しているサークルが個人スキル関連のものであれば、こういう魅せ方もおすすめです。
⑩ダンスサークル
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、リーダーシップを発揮してステージを成功させることです。私はヒップホップをメインジャンルにしているダンスサークルに所属し、1年生のころからメンバーたちと切磋琢磨しながら練習を重ねてきました。そんななか、初めて自分たちのグループで学園祭のステージに立つことになり、猛練習をおこなっていたところ、メンバーのリーダーが怪我をしてしまい、リーダー不在の状態でステージに臨まなけならなくなりました。さらに一人欠けたことで構成や振りも再考する必要性があり、本番までに間に合うのかと不安に襲われました。
しかし、ここで奮いたってグループ一丸となって臨まなければステージを見に来てくれる顧客に失礼だと考え、自らリーダーの役割に立候補して、ほかのメンバーと密にコミュニケーションを取りながら構成や振りを完成させました。その後、何度もリハーサルを重ねたことで自信をもって当日を迎えることができ、全員が満足のいくステージとすることができました。
この経験から、リーダーというポジションの重要性やリーダーだからこそ得られる達成感があることを知り、将来仕事をするうえでも責任あるポジションで仕事をしたいという新しい目標を得ることができました。貴社に入社後、まずは挑戦と行動を繰り返して自己スキル向上にフォーカスし、ゆくゆくはリーダーとして活躍して貢献できる人材を目指してまいります。
キャリアアドバイザー
スキルをアピールする以外にも、この例文のように上昇志向の高さをアピールすることもガクチカでは可能です。企業の求める資質のなかに、向上心などのものがあれば、こういったアピールの仕方も評価を得るための一つの選択肢になりますね。
⑪ボランティアサークル
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、所属しているボランティアサークルの活動のなかの教育支援活動です。地域の子どもたちへの学習支援をはじめ、地域の清掃活動などさまざまな活動をおこなっていましたが、私は毎週土曜日に実施していた地元の小学生たちに勉強を教える活動が最も好きでした。
しかし、ある日新しく担当する子と会った際、その子どもはまったく勉強に興味がなく話しかけても返事すらしてくれないという出来事がありました。私は、どう接したら心を開いてくれるのか、そしてどうしたら勉強することに興味を持ってくれるのかと悩むことが多くありました。
周囲の助言もあり、トライアンドエラーの心持ちでいろいろ試すなかで、初めて反応してくれる時がありました。それは、数学の問題をゲーム形式で答えていくアクティビティで、一緒に協力しながら問題を解いて言ったことで少しずつ会話することも増えていきました。最終的には、子どもが自ら「この問題、やってみたい」というまで成長しました。
この経験から、諦めずに試行錯誤を繰り返すこと、人に寄り添う姿勢を持つことが人とのコミュニケーションのなかでは大切だということを学びました。だからこそ、貴社に入社してキャリアアドバイザーとして働くうえでも、顧客が望むキャリアデザイン実現に向けて、決められたやり方を機械的にこなすのではなく、常に目の前にいる人と向き合い、寄り添ってサポートしてまいります。
キャリアアドバイザー
ボランティアサークルに所属している場合でも、この例文のように一つの出来事をピックアップして作りこむことで、しっかりとアピールすることは可能です。また、伝える内容に関しては、できる限り、ご自身が興味のある業界や職種につながるものを選ぶようにしましょう。
サークル経験のガクチカが完成したら見直したいチェックリスト
就活生
例文も参考にしながらつくってみました! これで完璧ですね!
キャリアアドバイザー
お疲れさまでした! それでは、提出する前に見直ししておきましょう。冷静に内容を確認していくと改善点が見えてくることも多いので、大切な作業ですよ。
せっかく考えて作ったガクチカが、冷静に見直してみると伝わりにくいものだったら悲しいですよね。ガクチカが完成したら、今一度効果的な内容になっているかチェックをしてみましょう。
ここからは、ガクチカが完成したら見直したいチェックリストを紹介します。一緒に最終確認をして、完璧に仕上げていきましょう。
「頑張った」に終始せず学んだことや活かし方まで触れているか
まず、経験した内容を語るだけでなく、学んだことや活かし方まで触れられているか今一度確認をしてみましょう。頑張ってきた内容は、つい詳しく語りたくなってしまうものです。
しかし、自分がいかに苦労したか、頑張ってきたかをアピールするだけでは単に苦労話になってしまい、あなたの内面を伝えることができません。面接官が知りたいのはエピソードではなく、あなた自身がどのような人間かということです。
あなたの考え方や価値観などを十分に伝えきるためにも、内容の詳細説明はほどほどにして、自分が学んだことや入社後どんなふうに活かしていこうと考えているのかに時間を割きましょう。
内輪的な内容でなく初めて聞く相手でも理解できる内容か
サークルは趣味が近かったり、思考が似ている人間が集まる場所です。そのため、サークルでの活動内容は内輪の人間には当たり前なことでも、関係者ではない人にはわかりにくいものになっている可能性が高いです。
たとえば、軽音サークルでの活動内容を説明する際などに、「リズム隊(ベースやドラムなどのリズムを刻むポジションのこと)が足りなかったので外バン(外部のバンドのこと)で活動することを考える人が多かった」などと専門用語を使ってしまうケースがあります。
そのような場合、面接官に「相手の立場に立って考えることが苦手なのかな」と思われてしまう可能性がありますよ。何も知らない人や初めて話を聞く人でも理解できる内容になっているか、今一度確認をしてみましょう。
ガクチカでサークル活動をアピールする際によくある質問に回答!
サークル活動での経験をガクチカにしたいと考えているものの、役職がないためアピールして良いものなのかどうか戸惑ったり、サークルの活動をガクチカにする人が多いためにありきたりな内容になってしまうかもしれないと心配になる人もいるでしょう。
ここからは、サークル活動でガクチカをつくろうと考えている学生がよく陥りがちな疑問や心配についてキャリアアドバイザーが回答するので、ぜひチェックしてくださいね。
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役職がなくてもガクチカにして大丈夫ですか?
役職がなくてもサークル活動の内容をガクチカにするのはまったく問題ありません。役職のあるなしにかかわらず、自分なりに課題に向き合ったことや自主的に考えて行動したことがあれば、十分魅力的なガクチカになります。
しかし、主体的に動いた経験があまりなくなんとなく参加しただけだったり、課題に向き合ったことがあまりなかったりすると、そもそもガクチカにするのは難しいケースもあります。
役職がなかったとしてもガクチカとして相応しい経験があるのかどうか考えてみましょう。もしない場合には、ほかの題材を取り上げるのが懸命です。
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サークルでガクチカを書くのはありきたり過ぎますか?
サークルでガクチカを書く学生は多いため、題材としてありきたりであることは避けられません。
しかし、エピソード自体がありきたりであったとしても、そこから何を学んだのかや入社後どのように活かしていきたいかは人によって考え方が異なり、あなたらしさが出せる部分です。
面接官としても、学生の多くが似たような経験をしていることは理解しています。もちろん珍しい経験をしていると興味は惹かれるかもしれませんが、だからといって必ずしも評価が高くなるわけでもありません。
自分の内面がしっかり伝わる内容であれば十分です。エピソード自体がありきたりであることにひけ目を持たないようにしましょう。
ガクチカをサークルにするときは面接官目線に立った内容で選考突破を目指そう!
ここまで、サークルでの経験をガクチカにする際の基礎知識から、評価のポイント、実際に作成する際のステップや作成後のチェックリストまで幅広く解説をしてきました。
ガクチカの内容をサークルにするのは一見ありきたりなように感じるかもしれませんが、面接官目線を意識し、自分の内面がよく伝わるようにつくればほかの学生と差をつけることができます。
この記事を参考にしてサークルのガクチカをつくることで、面接で高い評価を得て選考を突破していきましょう。
ガクチカを考えるにあたって、まずはサークルをテーマに考えてみようと思うのですが……うまくつくれません。そもそも企業はどうして面接でそんなことを聞いてくるのでしょうか。