インフラエンジニアの志望動機は4ステップで作成!文系でもOK

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目次

  1. インフラエンジニアの志望動機を作るには業界理解が必須
  2. 専門的なスキルがなくてもインフラエンジニアの内定を獲得できる理由
  3. 人手が必要なプロジェクトが多いため
  4. 志望している人が少ないため
  5. 業界トレンドを押さえて説得力のある志望動機にしよう
  6. クラウド市場の成長が見込まれる
  7. インフラエンジニアの需要が増える
  8. ネットワークエンジニアとの違い
  9. インフラエンジニアの主な就職先は?
  10. 大手SIer(システム開発会社)
  11. 下請けSIer(システム開発会社)
  12. SES企業
  13. インフラエンジニアの5つの業務内容
  14. ①要件定義
  15. ②機器選定
  16. ③設計
  17. ④構築
  18. ⑤運用後の保守・管理
  19. 適性チェック! インフラエンジニアに向いている人の5つの特徴
  20. PCで作業するのが好き
  21. 論理的な思考を身につけている
  22. 相手の話を傾聴して要点を掴むのが得意
  23. トラブルを対処する能力に長けている
  24. スケジュール管理能力がある
  25. 就活が有利になりやすい!インフラエンジニアで役立つスキル
  26. クラウドサービスを扱うスキル
  27. プログラミングスキル
  28. 4ステップで簡単! インフラエンジニアの志望動機の作成法
  29. ①インフラエンジニアを目指す理由を伝える
  30. ②企業を志望する理由を伝える
  31. ③自分のスキル・経験が業務で活かせることを伝える
  32. ④熱意や就労意欲が伝わるような内容で締める
  33. インフラエンジニアの志望動機の例文OK・NG例文6選
  34. OK例文①大手SIerのインフラエンジニアの志望動機
  35. OK例文②下請けSIerのインフラエンジニアの志望動機
  36. OK例文③SES企業のインフラエンジニアの志望動機
  37. NG例文①インフラエンジニアとSEの区別がついていない
  38. NG例文②給料や待遇面に魅力を感じている
  39. NG例文③企業に教育してもらうことを前提にしている
  40. 自分の経験と紐付けたインフラエンジニアの志望動機を作成しよう

インフラエンジニアの志望動機を作るには業界理解が必須

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。インフラエンジニアに興味を持つ学生から

「インフラエンジニアの志望動機が思いつきません」
「文系の学生はどのように志望動機を作成すれば良いのでしょうか?」

といった声が寄せられています。インフラエンジニアは専門職であるため、自分の経験と結びつけてアピールするのが難しいと考えている学生もいるのではないでしょうか。

ただ、専門的なスキルがなくても、工夫次第で面接官に刺さるインフラエンジニアの志望動機を作ることはできます。

この記事ではスキルなしでもインフラエンジニアとして就職できる理由や主な就職先、業務内容、向いている人の特徴を紹介しつつ、志望動機の作成方法も例文付きで解説します。

インフラエンジニアを志望している学生はぜひご覧ください。

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専門的なスキルがなくてもインフラエンジニアの内定を獲得できる理由

専門スキルがなくても内定を獲得できる理由

専門的なスキルがない状態でインフラエンジニアを目指すことに不安を感じている学生もいるのではないでしょうか。ただ、現状インフラエンジニアは人手不足の背景もあり、スキルがない学生も内定獲得できる可能性は十分あるのです。ここでは、専門的なスキルがなくてもインフラエンジニアの内定を獲得できる理由を解説しますね。

人手が必要なプロジェクトが多いため

24時間365日体制で使用しているサーバーを扱う企業では、シフトを組んで管理をするなど人手が必要なプロジェクトが多いですね。

経験の浅い新卒生でもアラートを検出するなど保守・運用の初動対応はできます。それだけでもベテランエンジニアを保守・運用以外に回すなどプロジェクトの負担が減りやすく、企業にとってはありがたいのです

もし、難易度の高い障害が起こった際はベテランを呼んで対応してもらえるので心配はありません。そのため、専門的なスキルがない学生も採用している企業は多いですね。

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ベテランエンジニアの対応を見せるために保守・運用など比較的簡単な業務からスタートする傾向があります。教育体制が整っている企業でスキルを学びましょう。

志望している人が少ないため

周りにエンジニア志望が多い学生はわかるかもしれませんが、大多数の人はコーディングができるプログラマーや上流工程に参加できるシステムエンジニアを目指す傾向があります。

つまり、インフラエンジニアを志望する学生は少ないため、未経験の学生には狙い目の職種でしょう。

インフラエンジニア単独で採用活動をしないと、新卒生を十分に確保できない企業も多く、専門的なスキルがない学生も育成メインで採用されやすい可能性が高いですね

インフラエンジニアの志望動機は、ツールを使えば自動で作成できます

「志望動機に時間がかかる......」と悩む就活生は多いでしょう。

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業界トレンドを押さえて説得力のある志望動機にしよう

トレンドを押さえて説得力のある志望動機にしよう

インフラエンジニアとして学生を採用する場合は実務経験がないため、人柄などから業績に貢献できる人材かを測るしかありません。しかし、業界トレンドを把握しておくと、職種への志望度の高さから念入りな情報収集をしていることが伝わりやすいです。

志望度の高い学生は入社後も自発的にスキルアップするための学習をしてくれると判断され、採用する側にも安心感が生まれますね。そのため、業界トレンドを押さえて、志望動機に説得力を持たせましょう。

クラウド市場の成長が見込まれる

総務省の「令和5年通信利用動向調査の結果」によると、クラウドサービスを利用している企業の割合は全体の77.7%と、増加の一途を辿っています。

クラウドサービスの利用用途の例
  • ファイル保管・データ共有
  • 電子メール
  • 社内情報共有・ポータル
  • スケジュール共有
  • データバックアップ

上記は以前まで社内サーバーを構築して利用するサービスが多い状況でしたが、ITインフラがクラウドに移行しつつあるため、企業は自社でサーバーを保有・管理する必要がなくなりました。

このクラウド市場の成長により、必要な量と質のサービスのみを利用できるようになり、過剰な性能のサーバーや従業員の人数を超える利用ライセンスを購入する必要もありません

その結果、ITインフラ関係のコストを下げることに成功していますね。

インフラエンジニアの需要が増える

  • リーンスタートアップ:最低限の機能が完成した段階でサービスをリリースして、後から機能を追加・改善していく手法のこと
  • DevOps:サービス開発・運営において、ユーザーの声を反映させてサービスの価値を高める考え方のこと

クラウド市場が成長する前はリリース後に改善点が浮き彫りになっても、サーバー機器のスペック拡張に時間がかかるなど素早く対応できない場合が多い問題点がありました。

しかし、今のクラウドの場合は、管理ソフト上で設定をおこなうだけでスペックの変更やサーバーの拡張がおこなえます。つまり、機能の実装や改善がスムーズになったのです。

リーンスタートアップやDevOpsなら、サービス満足度を著しく向上させられるかもしれません。そのITインフラを構築・整備するのがインフラエンジニアなので、将来的に今より需要が増加する可能性が高いですね。

ネットワークエンジニアとの違い

ネットワークエンジニアとインフラエンジニアの違いがよくわからない学生もいるのではないでしょうか。まず、基本知識としてITインフラは「ネットワーク系」と「サーバー系」に分けられます。

ネットワークエンジニアとは、インフラの中では「ネットワーク系」の領域を扱うエンジニアです。一方、インフラエンジニアは「ネットワーク系」と「サーバー系」を内包して、さらにハードウェア全般にわたって業務をおこなう場合もあるエンジニアです

システム開発をおこなう際は、サービスを提供するアプリケーションを動作させるためにサーバーなどのコンピュータやOS、ミドルウェアが必要になります。これらをインフラと呼び、構築するのがインフラエンジニアですね。

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ネットワークエンジニアとインフラエンジニアは企業によって定義が異なる場合があるため、応募する際は採用サイトや求人票で業務内容の領域を確認しておきましょう。

ネットワークエンジニアについては知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。仕事内容やキャリアパスについても紹介しています。

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塩田 健斗

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インフラエンジニアの中でも求められるスキルが複数あることを知っておこう

紹介したとおりインフラエンジニアはネットワークエンジニアとサーバーエンジニアに分かれています。これらは業務内容だけでなく仕事の進め方が大きく異なるため、それぞれ求められるスキルが異なります。ネットワークエンジニアは他のエンジニアとのコミュニケーションが多いため協調性が、一方でサーバーエンジニアは、安定供給のために障害やトラブルへ迅速に対応する責任感が必要です。インフラエンジニアと一口に言っても仕事の内容が異なるため、ネットワークとサーバーどちらについて説明をしているのか明確にすることが大切です。

しかし、とはいえ「ネットワークエンジニア」「サーバーエンジニア」などと職種を細かく分けて募集をかけたり、それぞれの業務にしか従事しないことはあまりありません。「インフラエンジニア」としてどちらの業務にも携わることが多いため、どちらかに固執せず広く知識や興味を持っておくのが良いでしょう。

似ている言葉が多く混乱する学生もいると思いますが、それぞれの仕事内容を知っておくことは、志望動機に限らず面接でも重要になるため何度も繰り返し読んで理解を深めてくださいね。

志望動機作成ツールなら、選考通過の高いインフラエンジニアの志望動機を自動作成できます!

インフラエンジニアの主な就職先は?

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インフラエンジニアにはどんな就職先があるのでしょうか?

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主な就職先はSIerやSES企業ですね。ただ、SIerは元請けか下請けかによって業務内容が大きく異なるので把握しておきましょう。

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就活生

なるほど……。まずは業務内容を把握してから就職先を選んでみようと思います!

インフラエンジニアの主な就職先はSIerやSES企業がほとんどです。どの企業でもシステム開発に携わることができますが、担当する工程や就業する場所が異なりますね。それぞれの特徴を就職先を決める前にチェックしておきましょう。

大手SIer(システム開発会社)

SIerとは、システム開発や運用などをおこなう事業やサービスを請け負うIT企業のことです。大手SIerは、クライアント企業から直接発注される業務を請け負いますね。

システム開発はITにかかわる高度な技術と知識が必要になるため、多くの業界や企業では社内エンジニアを雇っている企業は少数派でしょう。開発力を持たない企業に代わり、システム開発をおこなうのがSIerになりますね

たとえば、ECサイトを開発する際の外部委託先が大手SIerです。大手SIerにも以下のような種類があるため、興味ある分野の企業を受けてみてはどうでしょうか。

種類と主な業務内容
  • メーカー系:親会社やグループ会社のシステム開発
  • ユーザー系:親会社やグループ会社のシステム開発
  • 独立系:外部企業(他の業界の企業)のシステム開発
  • コンサル系:外部企業のコンサルティング業務
  • 外資系:海外を拠点とする企業のシステム開発

メーカー系SIerについてはこちらの記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。

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下請けSIer(システム開発会社)

大手SIerが請け負った仕事を全て自社で完結させるのは難しいため、複数のSIerが連携して作業をおこなう場合が多いです。大手SIerが受注した仕事を請け負うのが、下請けSIerになりますね

大手SIerと下請けSIerでは業務内容が異なるため、覚えておきましょう。

大手SIerと下請けSIerの業務内容
  • 大手SIer:要件定義や設計(上流工程)をおこなう
  • 下請けSIer:開発や運用(下流工程)をおこなう

開発や運用スキルを磨くために下請けSIerに就職する選択もアリですが、今後キャリアアップや年収アップを望んでいる場合は上流工程がおこなえる大手SIerに転職できるようにスキルを身につけていきましょう。

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同じ下請けSIerでも2次請け、3次請けと下層になるほど、中間マージンが発生するため、企業に利益が残らず、社員の給料にあまり還元できません。そのため、下請けSIerに応募する際は何次請けを担当する場合が多いのかを把握してみてはどうでしょう。

SES企業

SES企業とは、ソフトウェア開発や保守・運用など特定の業務に対してエンジニアを派遣する企業のことです

SES企業のインフラエンジニアは、クライアント先に常駐してシステム開発に携わるため、勤務地・勤務時間・業務内容・服装などクライアント企業によって異なります。

さまざま環境や業務に携われるメリットもありますが、社風や就業環境などの判断が付きにくいのがネックですね。

大手SIerとの大きな違い
  • SES企業:求められるのはエンジニアのスキルや労働力。下流工程を担う場合が多い。
  • 大手SIer:クライアントのニーズを汲み取る力やマネジメント能力が求められる。システム構築など枠組みを決める上流工程を担う。
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環境に適応するのが早い人やさまざまな人と働いてスキルを磨きたい人にはおすすめかもしれません。

インフラエンジニアの5つの業務内容

インフラエンジニアの5つの業務内容

インフラエンジニアの業務内容について詳しく知らない学生もいますよね。面接で業務内容について問われる可能性もあるため、把握しておいて損はありません。そこでインフラエンジニアの業務内容を解説します。インフラエンジニアの業務内容について詳しく知っている学生は、確認のつもりで読んでみてはどうでしょうか。

①要件定義

要件定義とは発注元の要望やインフラの使用意図、予算などをヒアリングして、どんなITインフラを構築して、どう運用していくかを決めることです

具体的におこなう作業の例
  • システムのインフラに必要となる性能や容量の見積もりをおこなう
  • サーバーやストレージなどのハードウェア、OSやデータベースなどのミドルウェアを選択する
  • 構成や配置などを設計する

発注元であるクライアントの考えを正確に汲み取りながら、話し合いを重ねていき、納期やプロジェクトに必要なメンバーを決定していく工程ですね。

②機器選定

機器選定とは、要件定義にもとづいて、インフラを構築するための機器の選定と調達をすることです。予算やインフラの規模を加味しながら、どのメーカーのどの機器を使っていくかを考えて決定していく工程になりますね。

③設計

インフラエンジニアに最近興味を持ち始めた学生も、設計だけはなんとなくイメージが掴めているのではないでしょうか。

設計とは、サービスを運営するためにインフラを構築するための設計書を作成することです。

設計書はインフラの性能や規模、予算、構築に必要な期間などをまとめたもので、今後のインフラ構築作業の指標になりますね。想定されるユーザー数や通信量を踏まえて、サーバーのランクやネットワークの経路を設計する工程です

サービスが動くことも重要ですが、トラブルを想定しておく工程でもあるため、イレギュラーな事態にも対応できる策を用意しておく必要がありますね。

④構築

作成した設計書をもとに、インフラを構築していく工程ですね。実際にハードウェアとつないでいき、ミドルウェアの設定をおこないます。

インフラ構築作業の主な流れ
  1. 必要な電子機器を持ち込んで設置する
  2. ソフトウェアをインストールしてセットアップする

多くの拠点を結ぶ大規模なネットワークの場合は作業に数ヶ月程度かかる場合もあり、人件費も時間もかかる作業工程です。

インフラができあがったら、それで終わりではありません。その場で問題なく稼働するかを確認する負荷テストまでおこなって、構築作業は終了になります

⑤運用後の保守・管理

インフラの運用後も、新しい機器やOSの入れ替えなどをおこなう再構築をおこなったり、ITインフラが問題なく稼働しているかを監視したりします

万が一、障害が起きた場合は原因を特定して、機器自体を交換するなど復旧策を講じる必要があるでしょう。

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インフラの管理は24時間365日体制で取り組んでいる企業が多く、夜勤ありのシフト制での勤務になる場合もあります。そのため、入社する前にチェックしておきましょう。

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適性チェック! インフラエンジニアに向いている人の5つの特徴

インフラエンジニアに向いている人の特徴

前述した通り、インフラエンジニアとして新卒入社する際に専門スキルは必須ではありません。ただ、専門職ということもあり、向き不向きがあります。そこで就職する前に自分にインフラエンジニアの適性があるかをチェックしておきましょう。

PCで作業するのが好き

進歩し続けるIT業界でインフラエンジニアとして活躍していくためには、PCに関する膨大な知識を身につけたり、手を使って新しいプログラミングスキルを習得していったりしなければなりません。

たとえば、独学でプログラミングを学んで、ゲームを作るなどPCで作業することが苦にならない学生は重宝されやすいでしょう

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開発経験がなくても、黙々と作業できる集中力があれば、採用担当者から評価される可能性もありますね。

論理的な思考を身につけている

インフラエンジニアは発注元の要望を取り入れて、計画通りに業務を進めるために論理的思考が必要不可欠になるでしょう。

たとえば、テストやサークル活動でもゴールを決めて、やるべきことを逆算したり、問題が起こった際に現状を分析して改善策を講じたりすることですね

物事を筋道を立てて考えるタイプの学生はインフラエンジニアに向いているかもしれません。

相手の話を傾聴して要点を掴むのが得意

エンジニアは黙々とPCの前で作業するのがメインと想像している学生も多いのではないでしょうか。

ただ、インフラエンジニアの業務内容である要件定義ではクライアントの考えを正確に掴み、どんなITインフラを構築して、どう運用していくかを決める必要があります。クライアントが必ずしもIT分野に詳しいとは限らないため、わかりやすく丁寧に説明できるコミュニケーションスキルが必要になるでしょう

また、プロジェクトの規模が大きくなるほど、他のエンジニアなどかかわるメンバーの人数は増えていくため、スムーズに意思疎通できないと困りますよね。プロジェクトを効率良く進めるためにもインフラエンジニアには対人スキルが求められるのです。

トラブルを対処する能力に長けている

ハードウェア機器の故障やソフトウェアの障害など、インフラエンジニアの業務には予期せぬトラブルが起こる場合が多いですね。

トラブルを未然に防いだり、状況をよく見て、起こったトラブルの被害を最小限に抑えるために対処したりすることが重要になります

たとえば、「災害ボランティア活動で指示がない状態でも待機するだけではなく、周りの様子を確認して自発的に動けた」などイレギュラーな対応力はインフラエンジニアに求められる能力でしょう。

そのため、臨機応変に対応できる能力がある場合は選考の際にアピールするのをおすすめします。

スケジュール管理能力がある

インフラエンジニアが設定した期間内でインフラ構築作業を終えるためには、スケジュール管理能力が必須になります。

開発に必要な期間を把握したり、インフラ構築に必要なタスクを洗い出したりして作業工数の見積もりを正確におこなうことがスケジュール管理能力ですね

たとえば、「文化祭の実行委員長として当日までの期間を把握しておき、今やるべきことを正確に把握して指示を出していた」などはスケジュール管理能力を感じさせる内容かもしれません。

インフラエンジニアに必要なスキルなので学生生活で発揮した場面があれば、アピールしてみましょう。

津田 祥矢

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論理的な思考は特にインフラエンジニアで活かせる

この中でも論理的に物事を考えられる力はインフラエンジニアで重宝されます。

インフラエンジニアの仕事はシステム基盤の構築であるため、トラブルや障害が起きないインフラ構築が求められています。そのためには、要件定義の段階からもれなく・重複なくリスクや要望を論理的に分析しなければなりません。この要件定義があいまいだと、障害発生率が2倍以上になるとも言われているのです。

要件定義に限らずテスト工程でも論理的な思考は大活躍します。要件定義の通りに設計がされているのかを試すテストの項目作成をするときももれなく考えなければなりません。このテストで漏れがあり要件通りに稼働をしないと開発へ後戻りしてしまう可能性もあります。

このようにインフラエンジニアのすべての業務で必要になるスキルなので、自信がある人は積極的にアピールしていきましょう。

就活が有利になりやすい!インフラエンジニアで役立つスキル

未経験からインフラエンジニアを目指す場合は、今からでもスキルを身につけることをおすすめします。選考が迫っている場合は知識を身につけるだけでも就活が有利になりやすいため、取り組んでおきましょう。

クラウドサービスを扱うスキル

前述した通り、今やITインフラの根幹を担うのがクラウドサービスです。今後もAWSやAzureなどの大手クラウドサービスを使ってインフラ環境を構築したり、運用したりするスキルが求められるでしょう。

ただ、LinuxなどサーバーOSやOracleなどのデータベースソフトなどのスキルはクラウド市場が成長する前から使われていたスキルも必要になるのです。これらのスキルを踏襲し、AWSやAzure上にインフラを構築するスキルを身につけておきましょう

入社前に完璧にスキルを習得しておく必要はありませんが、書籍やインターネットで学習しておくと入社後にスキルが飲み込みやすくなるのでおすすめです。

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採用担当者にはクラウドサービスを扱うスキルについて学んでいることをアピールしましょう。

プログラミングスキル

以前はプログラミングスキルがあまり必要なかったインフラエンジニアですが、ITインフラのクラウドが進んだ結果、ITインフラをコードで制御する業務が増えています。

クラウドサービスでは、LL言語(軽量プログラミング言語)を使った設定作業をおこなう場合が多いですね

LL言語(軽量プログラミング言語)とは、短い記述で処理を実現できるプログラミング言語のことです。他のプログラミング言語と比較すると、学習難易度が低い傾向があります。

代表的なLL言語の例
  • Python
  • Ruby
  • Perl
  • PHP
  • JavaScrpit

インフラエンジニアもプログラミングスキルが必要になったため、入社前にプログラミングスクールに通い、上記のLL言語のどれかを習得してみてはどうでしょうか。

4ステップで簡単! インフラエンジニアの志望動機の作成法

インフラエンジニアの志望動機の作成法
  1. インフラエンジニアを目指す理由を伝える
  2. 企業を志望する理由を伝える
  3. 自分のスキル・経験が業務で活かせることを伝える
  4. 熱意や就労意欲が伝わるような内容で締める

高評価を得るインフラエンジニアの志望動機を作成するには、職種を選んだ明確な理由を提示したり、業務で役立つ自分のスキルや経験を紐付けたりする必要があります。

採用担当者は未知数の学生から業績に貢献できる人材を見つけるために、志望度の高さや職種の適性を重視しているのです。そこで業績に貢献できる人材だと判断してもらえるようなインフラエンジニアの志望動機を作成しましょう。

志望動機が作成できなくて困っている学生は、対処法が記載されているこちらの記事も参考にしてみてください。

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志望動機が書けない時の対処法|上手に書くポイントと例文もご紹介

①インフラエンジニアを目指す理由を伝える

採用担当者はさまざまな職種に分かれているITエンジニアの中で、インフラエンジニアを目指す理由を知りたいと考えているのです。

その回答からインフラエンジニアの場合は志望度の高さを把握しています。新卒採用はポテンシャル採用であるため、入社後に業績に貢献できるかを判断するのが難しいです。

しかし、志望度の高い学生は入社後もモチベーションを維持して、スキルアップや業務に取り組んでくれるかもしれません。安心して採用できる傾向がありますね。

たとえば、「独学でプログラミングを学んでいた際に第四のインフラと呼ばれるITインフラを構築するインフラエンジニアに興味を持った」など目指す理由を端的に伝えてみてください。

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採用担当者はインフラエンジニアを目指す理由から長期的に定着できるかを見抜いていると把握しておきましょう。

②企業を志望する理由を伝える

インフラエンジニアの仕事は入社する企業によって業務内容は大きく異なります。以下のような特定の分野に強い企業や大きなプロジェクトに携われる企業など違いがあるなど応募する企業の独自の強みを見つけて、伝えてみましょう。

例文

・社内インフラを通して、勤めている従業員のITサポートに貢献できる
・医療・介護など企業が手がける独自のITインフラの興味を持った

強みを把握しきれていないとあまり企業自体に興味がないと判断されて、他の学生に内定を出してしまうかもしれません

企業の独自の強みを見つける方法
  • 応募先企業の採用サイト
  • 応募先企業の公式SNS
  • OB訪問
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上記のサイトで競合他社と比較して、応募先企業独自の強みを見つけましょう。

企業が求める人物像を把握しておく

なぜ、企業が求める人物像を把握しておくのか疑問に思っている学生もいますよね。理由としては求める人物像は応募先企業で活躍できる人材に近い場合があるためです。

いくらインフラエンジニアのスキルや適性があっても、求める人物像と合っていないとうまく活躍できなかったり、仕事を評価してもらいにくかったりします。企業側からしても業績に貢献できない人材は採用しない方向で進められてしまうでしょう。

自分が活躍できる企業なのかを把握するために、企業が求める人物像を確認しておくのをおすすめします。

求める人物像は採用サイトや求人票に記載されている場合が多いので、チェックしてみてはどうでしょうか。

実はIT業界が求める人物像には共通項があります。詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてください。

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③自分のスキル・経験が業務で活かせることを伝える

インフラエンジニアの専門的なスキルがまったくない学生もいるのではないでしょうか。ただ、自分が所有しているスキルや経験でも業務に活かせる可能性は高いです

たとえば、インフラエンジニアとして要件定義をおこなう際に、長期の営業インターンで培った課題を把握する能力が役立つかもしれません。

そのため、自分史を作成するなどの方法でこれまでの経験を棚卸しをしてみましょう。自分史の作成方法について詳しく知りたい学生はこちらの記事を参考にしてみてください。

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就活をするうえで自分史を作成すると、自己分析を効率的に進められます。今回は自分史の作成方法と自己分析の仕方をキャリアアドバイザーが解説します。自分史を活かせる質問例や回答例も紹介しているので、自己分析の際の参考にしてみてくださいね。

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具体的なエピソードがあると説得力が出る

未経験の新卒生をインフラエンジニアとして採用する際には、人柄や経験から職種への適正を測るしかありません。

そこで具体的なエピソードがあるとインフラエンジニアとして働いている姿がイメージしやすく、採用担当者も採用に踏み切るハードルが下がる傾向がありますね

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具体的なエピソードを探すには前述した自分史を使用するのをおすすめします。具体的なエピソードから強みを把握して、企業が求める人物像に合っている話を選んで伝えましょう。

④熱意や就労意欲が伝わるような内容で締める

新卒生は実務経験がないことがほとんどのため、専門的な知識やスキルをアピールできません。企業は未経験でも育成して一人前になりやすい熱意や就労意欲が高い学生を求めています。

入社後に自身でIT分野の資格を取得してスキルアップしたり、トレンドの流れが速いIT業界の最新情報を常にチェックしたりできないとインフラエンジニアとして第一線で活躍していくのは難しいでしょう。

熱意や就労意欲のある学生なら、入社後も高いモチベーションで自己研鑽に取り組んでくれる可能性が高いため、企業から高い評価を受けられるかもしれません

そのため、志望動機は熱意や就労意欲が伝わるような内容で締めましょう。

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根岸 佑莉子

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担当領域を越えて貢献した経験は高評価が得られるので志望動機に盛り込もう

インフラエンジニアとして活躍するためには、担当分野のインフラ以外にもWebアプリなどIT分野の幅広い知識を知っておく必要があります。構築したインフラを活用するためには、アプリ担当のシステムエンジニアとのコミュニケーションが発生するためです。

そのため、今までの経験で担当していたこと以外の事に積極的にかかわって貢献した経験があれば、入社後に活躍する人材としての高い評価が得られるようになりますね。

たとえば、文化祭で広報担当だったけれども、食品関連のチームなど他チームと深くかかわることで、各チームのアピールポイントを具体的に把握することができたためイベントの広報が成功し、例年の10%の来場者アップをすることができたなどの経験です。担当のチーム以外ともコミュニケーションを取り深く理解してきたことが伝わりますよね。

このようにインフラエンジニアとしての担当業務以外にも広く知り貢献してきたことをアピールできるとさらに良いですね。

インフラエンジニアだけでなく、エンジニア全体の就職活動についても知りたい学生は、こちらも参考にしてみてください。

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エンジニア志望の就活はポートフォリオが重要! 頻出質問例も紹介

インフラエンジニアの志望動機の例文OK・NG例文6選

インフラエンジニアの志望動機を伝える際のOK・NG例文を6つ用意しました。OK例文は前述した手順を網羅しているので、ぜひ参考にしてみてください。

OK例文①大手SIerのインフラエンジニアの志望動機

例文

私はインフラ構築の上流工程に携わりたいと考え、御社のインフラエンジニア職を志望しています。御社は官公庁のITインフラ構築をメインに担当しており、IT分野から人々の生活基盤を支えています。私は学生時代、長期の新聞社の広告営業インターンに参加しました。新聞の広告枠は高額なため、最初は契約がまったく取れませんでした。

そこで同業他社の広告へのニーズを徹底的に調べて、商談に望みました。相手が潜在的に望んでいる広告の掲載方法や広告案を提示したところ、契約を獲得できました。ニーズを読み取る能力を活かして、御社のインフラエンジニアとして業績に貢献したいと考えています。

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キャリアアドバイザー

大手SIerではクライアントと直接かかわる機会が多く、ニーズを読み取る能力は重宝されます。大手SIerを選んでいる理由にも独自性が感じられる例文でした。

OK例文②下請けSIerのインフラエンジニアの志望動機

例文

私は第四のインフラに近いITインフラの構築技術を磨きたいと考え、御社を志望しています。御社は〇〇システム開発会社の仕事が多く、主にメーカー企業のITインフラに最前線の現場で携わっています。

学生時代、私は文化祭の実行委員長としてイベントの成功のために動いてきました。ある時他のサークルの屋台で使うお好み焼きの材料の手配が間違っており、当日に屋台が出せない状況になっていました。相談を受けた私は予備で発注していた材料を渡して、焼きそばに変更することを提案しました。結果的に焼きそばの屋台は大盛況でした。このようなイレギュラーな場面にも対処できる能力を活かして、御社のインフラエンジニアとして活躍していきたいと考えております。

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キャリアアドバイザー

インフラエンジニアとして必要なトラブルに対処する能力に長けていることをアピールできている内容でした。具体的なエピソードにより、現場で臨機応変に対応している下請けSIerのインフラエンジニアとしての姿が想像できました。

OK例文③SES企業のインフラエンジニアの志望動機

例文

私は多くの環境でITインフラの構築に携わりたいと考え、御社を志望しています。御社では主なクライアントではある大手メーカーや外資系企業などトップクラスの企業を支えるITインフラを構築しています。

学生時代、私はリゾートバイトに参加しました。毎日のように配置を変えられており、人間関係が毎回リセットされてしまいました。ただ、私は毎日、効率重視の業務の中でもアイスブレイクのような会話を忘れず、1日の終わりには馴染むことができていました。このコミュニケーション能力と環境適応能力を活かして、御社のインフラエンジニアとして業績に貢献したいと思います。

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キャリアアドバイザー

SES企業はクライアント先に常駐してシステム開発に携わるため、環境適応能力が必須になりますね。コミュニケーション能力に長けていることから、円滑に作業を進める姿が想像しやすいでしょう。

NG例文①インフラエンジニアとSEの区別がついていない

例文

私は福祉業界で使用されるシステムを開発したいと思い、御社を志望しました。御社は障害福祉システムの開発のトップシェアを誇ります。学生時代、私は障害者支援をおこなうボランティアサークルに所属しており、レクリエーション企画を主に担当していました。その際に1年生の複数の会員がレクリエーションを考えてくる締め切りを何度か破っていました。

そこで私は月の初めに何でも良いから案を5個だけ考えてきてもらい、月末に1つに絞るなどハードルを下げる提案をしました。結果的に全員が締め切りを守ることに成功して、レクリエーションも大盛況でした。この提案力を活かして、御社のエンジニア職として業績に貢献したいと思います。

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キャリアアドバイザー

システムを構築するのはSEの仕事ですね。加えて、特にSEの仕事では提案力が必要になるので、採用担当者は勘違いにすぐに気づくでしょう。

NG例文②給料や待遇面に魅力を感じている

例文

私は独自の昇給制度に興味を持ち、御社を志望しています。御社では技術職としては珍しく基本給+歩合制の形を取っており、対応したクライアントの数によって年収が変化します。

私は学生時代、バスケ部の主将として、悪しき風習の撤廃に力を注いでいました。先輩が後輩に好きな時に罰走を命じられたり、部内全体で坊主を強制されていたりしていました。そこで私は監督と保護者会と話し合い、自分たちの代からはそういった決まりを撤廃しました。前例に囚われない発想力と行動力を活かして、御社のインフラエンジニアとして業績に貢献したいと思います。

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キャリアアドバイザー

給料や待遇面だけ志望しているように感じてしまう例文ですね。自社やインフラエンジニアの業務には興味がないと判断されてしまうかもしれません。入社後のモチベーションを維持できない人材は短期離職しやすく、採用を避けられやすいでしょう。

NG例文③企業に教育してもらうことを前提にしている

例文

私は御社の教育体制に魅力を感じて、御社を志望しました。御社では未経験からインフラエンジニアを育成できる教育基盤が整っており、入社後から努力次第では一人前になれるとお聞きました。

学生時代はバスケットサークルに所属しており、幹事長を担当していました。サークル会員が楽しめるイベントを企画して、実行するために日頃から会員のニーズを把握していました。100人規模のサークルでしたが、イベントの参加率は80%を切ったことはありません。このニーズを把握する能力を活かして、早く一人前のインフラエンジニアとして活躍したいと考えています。

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キャリアアドバイザー

学生を探しています。しかし、IT業界はトレンドや技術の移り変わりが激しいため、自発的に学べる人材でないと活躍できないと判断されてしまうかもしれませんね。

自分の経験と紐付けたインフラエンジニアの志望動機を作成しよう

新卒採用では専門的なスキルがなくても、インフラエンジニアとして内定を獲得できるチャンスがあります。内定を獲得する鍵は実際の業務に通ずる自分の経験を探して、紐付けることかもしれません。役立つような経験がないと感じる学生も経験を棚卸しして、インフラエンジニアの志望動機を作成しましょう。


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