「ガクチカがサークル＝弱い」ではない！ 印象を残す方法とNG例

ガクチカがサークルは弱い？ 注意点を知って効果的にアピールしよう

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生から

「サークルを題材にしたガクチカは弱いでしょうか？」
「部活動やゼミを題材にしたガクチカと比べて印象に残りにくい気がします……」

といった相談をよく受けます。

大学生活の醍醐味の一つであるサークル活動。大会などの明確な目標がある部活動や、研究成果が出るゼミ活動と比較すると、どうしても「インパクトが弱いのでは？」と感じることもあるでしょう。

しかしサークルのガクチカ＝弱いということはまったくありません。なぜなら面接官がガクチカで意識して見ているポイントは、実は題材ではなくほかの部分にあるからです。

この記事ではサークルのガクチカが弱いとは限らない理由と、サークルのガクチカを作成する際に気を付けるべきポイントについて解説していきます。サークル活動をガクチカでアピールしようと考えている学生はぜひ最後まで読んでみてくださいね。

サークルのガクチカ＝弱いとは限らない2つの理由

キャリアアドバイザーとしてサークル経験をガクチカでアピールする学生を多く見てきましたが、選考で難航しているのは伝え方が悪いことがほとんど。

ここからは企業側の視点で、ガクチカでは何が見られているのかやサークルのガクチカへの印象について解説します。サークルのガクチカが弱いわけではない理由を理解するためにも、しっかり確認しておきましょう。

ガクチカでは題材ではなく取り組んだことが重視される

実は企業がガクチカを聞く際、題材についてはそこまで重視していません。なぜなら企業側がガクチカを通して知りたいのは、「学生時代の取り組みで得たスキルや経験が業務に活かせるか」であって、題材は重要ではないからです。

たとえ部活動やゼミを題材にしたガクチカであっても、そこでの経験や学びが入社後に活かせなさそうと判断されれば評価はされません。反対に題材がサークルであっても、経験や学びに再現性があれば高評価につながります。

企業がどのような人物を求めているかを調べる方法については以下の記事で詳しく解説しています。合わせて確認してみてくださいね。

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サークル活動を通じて得られるスキルは多くある

サークルとひとくくりに言ってもその活動内容は多岐にわたります。ただ間違いなく言えるのは、どのようなサークルであっても社会に出てから役立つスキルを身に付けることはできるということ。

たとえばある程度規模が大きく、複数人で活動するようなサークルに所属していた場合は、チームワークや協調性を身に付けることができます。どのような企業であっても必ず他者と連携をとって働くシーンはあるので、これらのスキルをアピールできるのはサークルをガクチカにするメリットの一つです。

また複数の大学からメンバーが集まるようなインカレの場合は、ほかの大学の学生と打ち解けるコミュニケーション能力、調整力などが身に付くでしょう。社会人になったら社内社外問わず多くの人とかかわる機会があるので、こういった経験も入社後の業務に活かせそうと判断されやすいですよ。

このようにサークル活動を通して得られるスキルは数多く存在します。自信をもってガクチカの題材に選んでくださいね。

こんな内容は弱いと思われる！ ガクチカでアピールにつながらないサークル経験

ガクチカで重要なのは「学生時代の取り組みで得たスキルや経験が業務に活かせるか」です。逆に言うとあなたの経験してきたサークル活動の内容次第では、ガクチカの題材に適切でない場合もあるということ。

ここからはあまりアピールにつながらないサークル経験の特徴を3つ紹介します。いずれかに当てはまってしまった場合は題材を変更することを視野に入れてみてくださいね。

①活動頻度が低い

サークルに限らず基本的には熱心に取り組んでいればいるほど活動の頻度は高くなる傾向にあります。もしあなたが所属していたサークルの活動頻度が極端に低かった場合、「真剣に取り組んでいた活動にしてはずいぶん緩いな」と思われてしまう場合もあるので気を付けましょう。

もちろん活動頻度が少ないからといって中身がないサークル活動ということでは決してありません。しかし面接官にそのように思われてしまう可能性があるのも事実なので、活動頻度が少ない場合はなにかほかにより熱心に取り組んだことがないか再度探してみることをおすすめします。

②活動目的が明確でない

部活動では多くの場合大会などで好成績を収めること、ゼミであれば研究をして論文を発表することなど活動の目的が明確です。

その一方で、サークルの場合は特に具体的な目的がなく活動しているケースも多く見られます。ただ楽しく活動することが目的のサークルは学生生活を充実させるという側面では素晴らしいですが、ガクチカの題材にはあまり適していません。

企業はガクチカを通して、採用した際にメリットをもたらしてくれる人材かどうかを判断しています。ただなんとなく所属していたサークルの活動では、主体性や目標に向かって努力できる姿勢をアピールしづらく、「入社後もなんとなく仕事に取り組みそう」という印象を持たれてしまう可能性が高いです。

③主体的に動いたエピソードがない

サークルはただ漠然と活動に参加できてしまうこともめずらしくないです。役職のある人が率先して活動を牽引していて、あなたはただその指示に従っていただけという場合は題材を変えた方が良いかもしれません。

日々新しい技術が登場し目まぐるしく変化する現代、企業が成長するためには常に新しいアイデアや発想が必要とされます。そのため企業は自ら考え、行動できる人材を採用したいと考えています。主体性に欠けるガクチカだと「この人は企業のために能動的に動いてくれなさそうだな」と思われてしまう可能性があることを覚えておきましょう。

もしあなたのサークル経験がこれらの特徴にあてはまってしまったのに、ほかにガクチカが思いつかないという時はこちらの記事を参考にしてみてください。

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もしサークルのガクチカを一から作り直す場合は、以下の記事で作成方法に関して詳しく解説しているのでぜひ合わせて確認してみてくださいね。魅力的なガクチカを作るための手順や、役職・サークルごとの例文も載せているので要チェックですよ。

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ここまでサークルのガクチカが弱いとは限らない理由、そして弱いと思われてしまうサークル経験や伝え方の特徴について解説してきました。

企業側がガクチカを通して知りたいのは、「学生時代の取り組みで得たスキルが業務において活かせるか」であって、題材はそこまで重要ではありません。この点をしっかりと理解していればあなたも面接官の印象に残る強いガクチカを作成することができますよ。

この記事の内容を参考にしながらガクチカを改善して、自身の持てる強いガクチカを作成してみましょう。