面接練習のやりすぎは逆効果? 練習時に意識すべき5つのポイント

この記事のアドバイザー

アドバイザーが実態を解説! 面接練習のやりすぎが 逆効果になるケース

目次

  1. 面接練習をやりすぎたときの3つの影響とは? 本当に必要な練習をチェックしよう
  2. 面接練習のやりすぎが逆効果になる3つのケース
  3. ①丸暗記してしまい台詞の読み上げのような受け答えになる
  4. ②型にはまりすぎて深掘り質問に対応しにくくなる
  5. ③暗記した内容を伝えようとしすぎて質問とのズレが生じる
  6. 確実に力になる! 面接練習で取り入れたい5つのコツ
  7. ①回答内容はキーワードで覚える
  8. ②深掘り質問も想定しておく
  9. ③模擬面接をする
  10. ④話し方に抑揚をつける意識をする
  11. ⑤企業に合わせて面接練習の内容を変える
  12. 面接練習のやりすぎによる逆効果に注意! 正しい練習法を知って内定獲得しよう

面接練習をやりすぎたときの3つの影響とは? 本当に必要な練習をチェックしよう

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活に向けて、特に面接練習に力を入れている学生からこんな質問をもらうことがあります。

「面接練習のやりすぎが逆効果になるって本当ですか?」
「練習はやればやるほど良いですよね?」

キャリアアドバイザーとして学生と面接練習をするなかで「これは面接練習のやりすぎが逆効果になっているな」と感じることはときどきあります。そしてそういった学生は、往々にして企業からの印象もあまり良くありません。

その理由はなぜか、ではどうすれば良いのか。この記事では「面接練習のやりすぎによって逆効果になるケース」と、それをなくす方法について解説していきます。逆効果となることに不安を抱いている学生は、しっかり確認してくださいね。

面接練習のやりすぎが逆効果になる3つのケース

面接練習のやりすぎが逆効果になる3つのケース
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就活生

面接が苦手なので繰り返し練習しているのですが、ネットの記事で「やりすぎると逆効果になる」というのを見かけました。でも、面接練習なんてやればやるほど良いですよね? 

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キャリアアドバイザー

確かに、面接練習はやるに越したことはないです。ただ、「やりすぎが逆効果になる」というのも間違いではありません。

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就活生

え! だとしたら私はやりすぎているかもしれないです……。

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キャリアアドバイザー

大丈夫です。具体的にどう逆効果になるのかを知って、そこに対策をすれば問題ありません。

面接練習の量が増えること自体は決して悪いことではありません。その分実力が付く、ということもあります。

ただ、面接練習を続けていくなかで、練習の「量」だけにとらわれるようになり、目的と手段が逆転するケースがあるのも事実です。回答を暗記して機械的に模擬面接で答える、などといったようになれば、それは練習とはいえませんよね。

練習の量にこだわりすぎて質を考えないようになった結果、本来の実力が本番の面接で出せなくなってしまって、結果的にそれがネックとなり不採用になった例もありますよ。

どのような形で面接練習のやりすぎがマイナスな影響につながってしまうのか、ここから詳しくチェックしていきましょう。

①丸暗記してしまい台詞の読み上げのような受け答えになる

面接練習をやりすぎて逆効果になっているケースとして「回答を丸暗記してしまい受け答えが平坦になる」ということが挙げられます。

面接練習として多くの人がまず手を付けるのが質問対策でしょう。どんな頻出質問があるのかを調べ、それに対して徹底的に回答の練習をする。その結果暗記したものをただ伝えるような受け答えになっている人は実は多いです。

台詞の読み上げのような受け答えによって企業が受ける印象
  • 用意してきた台詞を暗唱しているだけで本気度が伝わってこない
  • 自社に対する熱意が感じられない
  • どの企業にも同じような回答をしていそう
  • 学生の本心からの言葉なのかがわからない

大切なのは質問への完璧な回答ではなく、入社意欲の高さや熱意を明確に伝えること。言葉に詰まったり言い間違えたりしたとしても、自分の言葉でしっかりと会話をしようとしている姿勢を見せるほうが、むしろ必死さや熱意を感じて好印象な場合があるのです

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キャリアアドバイザー

最も避けたいのは、回答が棒読みになることです。回答内容のほうが大切であるのは間違いありませんが、話し方は思っているよりも印象を左右するということを覚えておきましょう。

②型にはまりすぎて深掘り質問に対応しにくくなる

面接練習をやりすぎると、「こうきたらこう返す」という想定の中のケース例が、あたかも確定した事実のように自分の中に固まってしまう可能性があります。

しかし面接は本番まで何を聞かれるかわかりませんよね。結果、深掘り質問をされたときに対応できなくなるケースがあるわけです。

深掘り質問への対応ができないことで企業が抱く印象
  • 自己分析が足りていない
  • どのような考えや価値観を持って行動している人なのかわからない

深掘り質問に対応できない学生に対しては、実際に面接練習をするなかでも「対応力がない」「きちんと考えられていない」と感じます。結果として印象が良くないまま面接が終わってしまい、不採用につながるケースがありますよ。

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キャリアアドバイザー

深掘り質問は、自分の行動原理や価値観をより深く伝えるチャンス。面接練習の際には、どこをどう深掘りされるかも想定しておくことが大切です。

③暗記した内容を伝えようとしすぎて質問とのズレが生じる

面接練習のやりすぎとして注意したいのが、回答内容が型にはまりすぎてしまうこと。自分が暗記したとおりの回答しかできないと、質問内容にずれが生じる場合がありますよ。

たとえば、「志望動機を教えてください」と聞かれるものと思って準備をしていたものの、「なぜほかの企業ではなく自社なのでしょうか」と聞かれたとします。

広義で言えばどちらも「志望した理由」を問う質問ではありますが、そこで志望動機への回答として想定していた答えを機械的に返しては違和感が生まれますよね。

企業側の意図を明確に汲んだ回答をするには、ある程度柔軟に対応できるようにしておく必要があるのです

キャリアアドバイザーの体験談実際に「やりすぎ」と感じるケース

吉川 智也

キャリアアドバイザー

吉川 智也

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回答の丸暗記は「やりすぎ」に該当する! 

実際に「面接対策をやりすぎて逆効果になっている」と感じるのは、やはり「この質問が来たら、こう答える」というように回答を完璧に暗記してしまい、本番で棒読みになってしまっているケースです。実際こういった学生は結構いますね。特に心配性な人や、まだ面接に慣れていない人に多い印象です。

考えるに、「何を聞かれるかわからないから、すべて構えておこう」という気持ちが、やりすぎにつながっているのかもしれません。面接の練習をするのは大切なことですが、台本を読んでいるような伝え方では面接官に魅力を十分に伝えることは難しいです。不採用につながるケースもあるので、注意が必要ですね。

確実に力になる! 面接練習で取り入れたい5つのコツ

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就活生

面接練習をすることが逆効果になってしまう場合があるのですね。でも、面接って何度練習しても不安です。それなのに練習をするなということですか……? 

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キャリアアドバイザー

決してそのようなことはありません。大切なのは練習の方法です。ひたすら反復練習をするのではなく、これから解説するポイントを押さえて練習をしてみてください。

やみくもに面接練習をしても、逆効果になる可能性があるのは事実。大切なのは、練習をするうえで意識したいポイントを押さえることです。

ここからは、面接練習の効果を上げるためのポイントを解説します。特に面接に不安がある人は、最低限これから説明する5つのことは押さえておきましょう。

①回答内容はキーワードで覚える

面接練習の効果を上げる練習法の一つとして、回答内容をキーワードで覚えるのがおすすめです。すべてを暗記するのではなく、大事なワードを3つほどピックアップして覚えておきましょう。

ピックアップすべきキーワードの例
  • 伝えたいこと:学生時代一番頑張ったのはサークル活動。吹奏楽サークルの副会長として会長のサポートとメンバーをまとめる業務を担当していた。トラブルが発生することもあったが、割れた意見の折衷案を提案して双方の合意に導くことで解決した経験がある。
  • ピックアップすること:吹奏楽サークル、副会長、トラブル解決

キーワードを覚えることで本番で回答する際にもある程度柔軟に答えられるようになります。覚えることが少なくなる分負担も減りますよ。

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キャリアアドバイザー

「暗記しないと言葉に詰まってしまう」と不安になるかもしれませんが、そのほうがかえって一生懸命さや熱意が伝わる可能性もあります。

特に面接の受け答えに失敗した経験があって苦手意識を持っているなら、キーワードで覚えるのはおすすめです。ほかにも受け答えのコツをこちらで紹介しているので、参考にしてください。

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②深掘り質問も想定しておく

面接練習をする際には、少なくとも一度は深掘り質問をされると思って回答内容を考えておきましょう。用意した回答内容を見たときに、「なぜ?」と深掘りできる部分がないか探してみてください。

深掘り質問の例
  • なぜ競合他社ではなく自社なのですか? 
  • サークル内で揉め事が発生した時、なぜ○○という意見より○○という意見を優先したのですか? 

用意された回答を聞いただけでは、あなたの人柄や価値観を理解するのは難しいもの。企業は深掘り質問をすることで、あなたの価値観や行動の源泉を知ろうとしていますよ

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キャリアアドバイザー

面接は暗記したことを発表する場ではなく、対話をして互いの相性を見極める場。普段の会話と同様に深掘りをしたり、違う角度からの質問をされる可能性があるのです。

深掘り質問に対策したいときは、こちらの記事が参考になります。

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③模擬面接をする

面接練習は一人でもできますが、模擬面接をすることでさらに対応力が身に付きます。自分では想定できなかった角度からの質問や深掘り質問をしてもらえたり、フィードバックをもらえたりしますよ。

模擬面接の効果を上げる方法
  • 同じ相手だけでなく複数人に面接官役をしてもらう
  • 必ず深掘り質問をしてもらう
  • やって終わりではなくフィードバックをもらう

面接官役は誰に頼んでも良いですが、キャリアセンターの人や就職エージェントなど慣れている人にお願いしたほうが効果が上がるのでおすすめです

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キャリアアドバイザー

模擬面接をすることで、一回の練習に緊張感を持って取り組めます。当日の緊張を押さえるのにも役立ちますよ。

模擬面接を実施する場合には、こちらの記事もあわせて参考にしてください。おすすめの質問内容を一覧で紹介しています。

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④話し方に抑揚をつける意識をする

面接練習をする際には、ただ回答を読み上げたり呟くのではなく、本番で実際に面接官に向かって話すことを想定しながら抑揚をつけた話し方を意識しましょう。

抑揚をつける際に意識すべきこと
  • 普段よりも大きなリアクションを心掛ける
  • 重要なキーワードを伝える際に声のトーンを上げる
  • 身振り手振りをつける

話し方は第一印象に影響するもの。せっかく回答内容が良くても、棒読みなせいであなたの魅力が十分に伝わらないということも考えられます

練習を繰り返していくと「覚えていることを話そうとする」というほうに意識が引っ張られがちです。記憶をなぞるように話すと間違いなく棒読みになるので、それを防ぐ目的でも、抑揚のある話し方を基本としていきましょう。

面接での話し方についてより詳しく知りたい場合は、こちらの記事が参考になりますよ。

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⑤企業に合わせて面接練習の内容を変える

「回答内容を変えたとしてもやることは変わらない」といつも通りの面接練習のままでは、本番で思うように話せない可能性があります。リハーサルにもなると考えて、次に控える面接に合わせた回答内容に変えて面接練習に取り組みましょう。

企業に合わせて内容を変えるべきポイント
  • 志望動機や自己PRはその企業にしか言えない内容にする
  • 面接官の立場に合わせた回答内容にする
  • 面接の形式に合わせた練習をする

特に面接形式や面接官の立場は、企業によって異なります。個人面接なのか集団面接なのか、現場の人が面接官なのか社長との面接になるのか。これから受ける面接のリサーチをしっかりしたうえで練習をすると本番でも十分に力を発揮できますよ

各面接形式に合わせた練習がしたい人は、こちらの記事の内容も参考にしてくださいね。

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キャリアアドバイザーから就活に悩むあなたへ面接練習はやればやるほど良い? 

川﨑 瑛久

キャリアアドバイザー

川﨑 瑛久

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ただ繰り返すのでは逆効果になる可能性大!

面接練習は入念にするに越したことはありませんが、ここまで解説してきた通り、やればやるほど良いというわけではありません。ただ練習を繰り返すだけでは、かえって逆効果になることもあります。そこで面接練習を逆効果にしないために、練習時でも特に意識してほしいことが2つあります。

面接練習の際に意識すべき2つのポイント

一つは文章の構成です。結論から話すことはもちろん、一つのエピソードに関して「○○という大きな目的があり、それを達成するためにこの行動を起こした」というような、目的に対する行動を明確に伝える構成にすることは意識しておきましょう。これを普段の練習から意識しておくと、間違いなく回答のブラッシュアップにつながっていきます。

もう一つは、解説でも触れていますが大事なキーワードや「これだけは伝えなければならない」という重要なポイントをピックアップして覚えることです。

前提として、語ることはすべてこれまで自分の身に起こったことになります。そのため、あまり構えすぎなくても言葉は自然と出てくる場合が多いものです。「これに関して伝える」という大枠を頭に入れておけば対応できるはずですよ。

面接練習の方法について、やり方から詳しく知りたい人はこちらの記事もあわせて参考にしてください。

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ここまで、面接練習のやりすぎが逆効果になるケースや、逆効果にならないための練習のポイントを解説してきました。

面接という緊張をする場では、いかに練習をしてきたかが合否を分けます。一方で練習をやりすぎることで逆効果となるケースがあるのも事実。大切なのは、面接練習の効果を上げるための方法を理解することです。

ここで解説した面接練習のポイントをふまえて練習を重ね、内定獲得に近づいていきましょう。

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