面接の受け答えで評価を上げるコツ|注意点や好印象を与える話の聞き方

この記事のアドバイザー

熊野 公俊

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間在籍後、22歳で都内の大学へ入学。大学では心理学・教育学などを学ぶ。卒業後、大手総合人材サービス企業にて人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPOでの勤務を経て現職。将来の目標はキャリアコンサルタントとして幅広い人たちの前向きな一歩をサポートすること。皆さんのより良い一歩を応援できるご支援が出来ればと思います。

コラムの目次

  1. 面接では受け答えも評価されている
  2. 面接の受け答えで評価を上げるコツ6つ
  3. 受け答えする際に注意したいポイント
  4. 面接官に好印象を与える「聞き方」のテクニック
  5. 面接の受け答えで評価を上げるには話し方や態度を磨いて伝える力をアップさせよう

面接では受け答えも評価されている

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から

「面接って学歴やこれまでの経験で評価が決まるんじゃないですか?」
「面接でうまく受け答えできません」

という声をよく聞きます。特に前者のような考えを持っている就活生は多いです。しかし、筆記試験や履歴書の内容だけで合否を判断されるなら、そもそも面接をする必要がないですよね。面接では、発言の内容だけでなく実際に会わないとわからない様々な面が見られています。全体の雰囲気はもちろん、話し方や表情などからコミュニケーション能力や自社への適性を見極めているのです。

そこで、質問に対する受け答えが重要になってきます。受け答え方次第で「いい感じだな」と面接官からの評価を上げることができる一方、「イマイチだな」と思われて不合格のきっかけになることもあります。この記事では、面接で心がけたい受け答え方についてご紹介していきます。

面接の受け答えで評価を上げるコツ6つ

面接の受け答えで評価を上げるコツ6つ

面接で受け答えする際に、何も考えずに「話したいことを話す」というスタンスでいるのは危険です。面接は面接官に自分の思いを伝える場ですが、一方的になり過ぎるのはよくありません。いくら内容がよくても、受け答えに問題があると評価されないこともあります。面接官に伝わって初めて評価されるので、受け答えを工夫することが大切です。

①受け答えをする時間の目安は30秒程度

面接で受け答えをする際「どのくらいの時間(長さ)で答えればいいんだろう」と悩む就活生は多いです。結論から言うと、30秒程度を目安にしましょう。質問の量や内容によっても調整する必要がありますが、30秒を超えてくると飽きられる可能性が高いです。簡潔にわかりやすく話すという観点から考えても30秒が適切だと思います。

話が長くなりがちな就活生に共通するのが「あれもこれも全部アピールしたい」という気持ちです。内定が欲しいという気持ちが強くなればなるほどこう思ってしまいがちですが、長すぎるアピールは逆効果になります。話が長くなると面接官の集中力が切れてきますし、会話の大半は覚えていないというケースも多いです。ひとつの質問に対してアピールする要素は1つと決めることで、長々と話すことを避けられます。

②結論→理由→結論の順番で話す

面接での質問は「結論→理由(エピソード)→結論」で答えるようにしましょう。例えば、面接官に「自己PRは何ですか」と聞かれたら「私の強みは〇〇です。その理由は〜」という流れで話しましょう。結論から話すことで話したい内容を整理でき、面接官側も理解しやすくなります。

就活生と話していると「私は学生時代アルバイトしていたんですけど、〇〇なことがあって〜」とエピソードから話し出すことがよくあります。これでは内容を理解しづらく、途中で話を聞くことに疲れてきてしまいます。面接官は1日に複数の就活生と話しているので、ダラダラと話されると集中力が続かずきません。面接官の印象に残るためにも、結論ファーストを意識して話しましょう。

③質問の意図を理解して的確に答える

面接で重要になるのが「面接官がなぜその質問をしたのか」を理解して、面接官が求める答えを話すことです。例えば「学生時代力を入れたことを教えてください」はよくある質問ですが、意図としては以下の3つがあげられます。

(例)ガクチカの質問意図
  • 入社後も成果を出す思考力があるか知りたい
  • どのような価値観で物事に取り組むのかを知りたい
  • わかりやすく具体的に話せるのか知りたい

このように、面接官は「学生時代力を入れたこと」で就活生の思考力や価値観を知りたいと考えています。ですから、「大会で優勝した」「資格を取得した」などの結果だけを伝えても意味がありません。「結果を出すまでの過程」「困難を乗り越えた考え方や方法」などをおさえる必要があります。瞬時に意図を理解するのは難しいので、事前に質問の意図は何かを考えておくことがおすすめです。

こちらの記事では、面接で聞かれがちな質問10個の答え方と例文を紹介しています。いずれの答え方も面接官の意図を汲む内容になっているので、おさえておけば的外れな回答を防ぐことができます。ぜひ参考にしてくださいね。

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④声のトーンとボリュームを上げてゆっくり話そう

面接での声のトーンとボリュームは、いつもより高めを意識しましょう。声のトーンが低くボリュームが小さいと、それだけで暗く自信がない印象を与えてしまいます。特に一次面接は第一印象が重要なので、暗い雰囲気は選考に落ちる理由にもなりやすいです。声のトーンとボリュームを上げることで、明るく自信のある印象を与えましょう。

また、話すスピードにも注意してください。いつも通り話しているつもりでも、緊張で早口になっている就活生は多いです。早口で何を言っているかわからないと面接官に話したいことが伝わりませんし、「大丈夫かな?」と思われてしまいます。声のトーンとボリュームを上げることにプラスして、ゆっくり話すことを心がけましょう。

キャリアアドバイザーコメント

熊野 公俊

コミュニケーション能力の高さはテクニックで変わってくる

大前提ですが、コミュニケーション力は誰にでも備わっているものです。しかし、その力が強いかどうかはテクニックでも変わってきます。それは声のトーンであったり、表情や話し方というテクニックの点です。

これは接客のアルバイトをしている学生や、コールセンターのアルバイトをしている学生は自然とできていることが多く見受けられます。もちろんそれ以外の学生でも「昔から年上の人と話すことが多い」や「大人数の団体をまとめている」人などは同じくテクニックの面が長けていることが多いです。

加えて、話す内容もとても大切です。人に伝えることが得意な人は一般的に言う「オチのある話が出来る人」が多いですね。逆に「何を言っているのかわからない」と思われがちな人は話が脱線してしまったり、話の道筋が立てられていない傾向にあることが多いです。

⑥面接官とテンポよく会話することを意識する

面接官は面接で就活生のコミュニケーション能力にも注目しています。ですから、一方的に話しすぎると面接官との会話がテンポよく進まなくなります。例えば、質問されていないことまで長々と話たり、面接官の質問をさえぎったり。積極性があるのはいいことですが、あまりに度が過ぎると「こちらの話を聞いていない」と面接官に判断されてしまいます

また、面接官と気持ちのいい会話をするには、正しい敬語をおさえておくことが大切です。たまに「〜っすね」「さっき〇〇さんが言っていたやつですけど」と話す就活生がいます。これらはそれぞれ「〜ですね」「先ほど〇〇さんがおっしゃていた件なのですが」が正しい敬語です。面接官を尊重する気持ちを示すためにも言葉遣いに気をつけましょう。

⑥面接官の目を見てにこやかに話す

面接官の目を見て話すことも大切です。面接官と目線を合わせないと、自信がない、誠実さがないといった印象を与えてしまいます。例えば、友人や恋人に真剣な話をする時、じっと目を見て話しませんか?面接でも「目を合わせなければいけない」ではなく、「話を聞いてほしい」「伝わって欲しい」と思えば自然に視線を合わせられるはずです。

また、緊張すると顔が強張りがちなので、出来るだけ柔らかい表情で話すことを意識しましょう。笑顔で話すのが理想ですが、面接は真剣な採用の場でもあるので、大きく口を開けて笑うのは逆効果になる可能性があります。無理に笑顔を作ろうとせず、口角を上げて微笑む程度にするのがおすすめです。

キャリアアドバイザーコメント

頷いたり笑顔でハキハキと答えたりしてコミュニケーションを取ろう

面接官と上手に会話するには、まず、皆さんが普段お友達と会話する時を思い出してみましょう。話を聞いているときは頷き、もっとよく知りたい内容には質問をしていませんか?表情はどうでしょうか。真顔ですか?面接もコミュニケーションなので同じです。

もちろん言葉遣いや礼儀は含まれますが、「会話」をする点については共通項がたくさんあります。難しく考え過ぎてしまうのはナンセンスです。面接官が話している時には頷くなどの傾聴力を意識する、回答は笑顔でハキハキと答える。これだけでも円滑にコミュニケーションは進みます。普段のご自身と比較して、固く身構え過ぎないように意識することから始めましょう。

受け答えする際に注意したいポイント

面接で受け答えする際に、就活生がついやってしまいがちなミスがあります。「質問にちゃんと答えなきゃ」「アピールをしっかりしよう」と内容にばかり気持ちが入ってしまい、些細な点でミスしやすいです。ちょっとしたミスが面接官に不快感を与えることもあるので、以下のような内容は特に注意しておきたいですね。

受け答えをする際の注意ポイント
  • 一人称は「わたし」または「わたくし」
  • 企業のことは「こちら」「ここ」ではなく「御社」
  • 「それはー」や「あのー」など語尾を伸ばさない
  • 「◯◯なので…」「◯◯だと…」と語尾を濁さずに言い切る
  • 答えられない質問に黙り込まない(少しお時間をいただけませんか?などの答えると◯)

キャリアアドバイザーコメント

熊野 公俊

言葉遣いに自信がない学生は話す機会を増やそう

就職活動中は普段使い慣れない言葉を話す機会が増えます。面接は公的なアピールの場ですから、なかなかすぐには慣れないです。だからこそ、一定の練度が必要であり、限られた時間の中でいつでも意識して話せる状態にあることが理想です。

言葉遣いに関してはとにかく実践です。話す機会を増やしましょう。これは面接全般に言えることですが、自分の面接風景を動画で撮影して確認するのも効果的です。面接中の言葉遣いに誤りはないか、不用意な発言はないか、無意識に話していることも多いので癖を確認するようにしてみてください。

面接官に好印象を与える「聞き方」のテクニック

当たり前ですが、面接では面接官も話します。先ほど「会話を意識することが大切」と紹介しましたが、話し方だけでなく聞き方も工夫することで好印象を与えることができるのです。面接の話し方に気を付ける就活生は多いですが、聞き方まで対策している就活生はそんなに多くありません。周囲の就活生と差をつけるためにも、聞き方のテクニックをおさえておきましょう。

①面接官の話を聞く時に相づちを打つ

適度に相づちを打つことで、話をきちんと聞いているというアピールになります。例えば、次のように回答に対して深堀りされた場合に使えます。

キャリア
アドバイザー

学生時代に力を入れたことは何ですか?

就活生

学生時代は水泳部の部活動に力を入れました。部活動をする中で〇〇という課題があり、それを乗り越えるために▲▲の取り組みを始めました。その結果県で3位の成績を残すことができ、□□を学びました。

キャリア
アドバイザー

ありがとうございます。水泳部に所属されていたのですね。

就活生

はい、そうです(相づち)

キャリア
アドバイザー

弊社では■■に力を入れているのですが

就活生

はい(相づち)

キャリア
アドバイザー

そこで水泳部の経験を活かすとしたら、どのように取り組みますか?

就活生

はい(相づち)水泳部で▲▲に取り組んだ経験を活かして、◇◇のような取り組みを心がけていきたいです

このように面接官からの質問に対して都度相づちを打つことで、「真剣に話を聞いている」「質問を理解しようとしている」姿勢を伝えることができます。うなづきも入れるとなおいいです。ただし「はいはい」「はいはいはい」など何度も「はい」と言うと聞き流しているような印象を与えるので控えてください。

②面接官の話を少し身を乗り出して聞く

面接で好印象を与えるテクニックとして、身振り手振りもあげられます。例えば、面接官の言葉に反応して少し身を乗り出すことで、話を聞こうとする意思を体で表現することができるのです。自分が話しているときに身を乗り出して聞かれると嬉しくなりませんか?「興味がある」「ちゃんと聞きたい」と思われてると感じますよね。

面接官が自分の自慢話をしたり、仕事論について語るのはよくあることです。その時に身を乗り出し、さらに相づちを交えながら話を聞くと面接官に話を聞いていることをアピールできます。話を真剣に聞く姿勢を見せることで「いい学生だな」と好感を持たれる可能性が高くなります。

面接の受け答えで評価を上げるには話し方や態度を磨いて伝える力をアップさせよう

面接は面接官の質問に答える形で進んでいくので、受け答えをしっかりすることが大切です。受け答えをしっかりすると言うと「内容」だけに注目がちですが、面接官が見ているのは内容だけではありません。どちらかと言うと、「コミュニケーション力」や「思考力」に注目している面接官が多いです。

内容だけなら履歴書を確認するだけでいいですからね。企業が面接を実施するのは「就活生の人柄や価値観を見る」「自社との適性を判断する」という理由があり、これらを話し方や表情、態度から読み取っているのです。面接での受け答えでは何を話すのかも大切ですが、「どのように伝えるのか」を磨くことで好印象を与えられると言えるでしょう。

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