「ガクチカに学業はダメ」といわれる3つの理由｜魅力的に伝えるコツ

ガクチカに「学業」はダメではないが伝え方のポイント理解は必須！ 

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

大学での研究など、学業をガクチカとしてアピールしたいと考えている学生から、こんな相談を受けることがありました。

「ガクチカとして学業を取り上げるのはダメですか？」
「部活やサークルと比べて弱いでしょうか」

大学生にとって当たり前に取り組むべき学業を「学生時代に頑張ったこと」として伝えても良いのかは悩みますよね。確かに伝え方によってはアピールになりにくいことがあるのも事実です。

ただ、これまでガクチカ作成も支援してきたアドバイザーの意見としては、学業は十分ガクチカには相応しいテーマだと考えています。

そこでこの記事では、「学業のガクチカはダメ」といわれがちな理由とその実態、そして、どうすれば学業のガクチカを魅力的に伝えられるのかを具体的に解説していきます。学業の経験をガクチカとして伝えるコツが満載なので、最後までチェックしてくださいね。

なお、ガクチカではなく自己PRで学業のエピソードを使いたい人はこちらの記事を参考にしてください。

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なぜ「学業のガクチカはダメ」といわれるのか？ 3つの理由と実態

学業をガクチカに取り上げることに対して、「それはダメだ」と否定的な意見を言う人がいるのは事実です。その意見にはその意見なりの理由があるため、まずは「どうしてそう言えるのか」について理由を知る必要があります。

そのうえで、では実際はどうなのかをアドバイザーの視点で解説します。ダメと言われる3つの理由とその実態、両軸で理解を深めて、自分のガクチカのテーマを決める際の参考にしていきましょう。

①学生が学業を頑張るのは当たり前だと思われやすいから

「ガクチカに学業はダメ」といわれる理由の一つとして、「学生が学業に力を入れるのは当たり前」と考えられやすい点があります。

学生の本分はあくまで勉学であるため、「講義を頑張った」「良い成績を取った」というアピールだけでは、「当たり前の範囲内」と見なされてしまいやすいのです。確かに、勉強を頑張りました、とだけ伝えるようではアピールとしては不十分でしょう。

しかし、アルバイトにサークルにと多忙ななか学業にも本気で打ち込める人は実際のところ多くはないはずです。面接官の考える「当たり前」を超える熱量で取り組んできたことを伝えられれば、ガクチカとしてきらりと光るエピソードになるのは間違いありません。

②受け身の姿勢に見えやすいから

学業のエピソードは受け身の姿勢に見えやすいことも、学業のガクチカがダメといわれがちな理由の一つです。

大学の講義では多くの場合、あらかじめ学ぶ内容が決められています。特別な努力をせずとも与えられた課題に真面目に取り組んでいれば、良い評価を得られる場合も多いでしょう。

そのため学業のガクチカは企業が求める「主体性」が見えにくく、評価されにくいというわけです。

しかし実際には、敷かれたレールをこなすだけの講義ばかりではないはずです。自主的に学会やセミナーに参加したり、自らテーマを立てたりして主体的に学びを深めてきた人もいるでしょう。

そのような主体性を発揮したエピソードを選んでアピールすれば、ほかのエピソードに勝るとも劣らない「強い」ガクチカになるはずです。

③個人で完結するエピソードになりやすいから

学業のガクチカがダメといわれやすい理由として、個人で完結するエピソードになりがちであることも挙げられます。

勉強や研究は一人で黙々とおこなうケースも多く、たとえばサークル活動などを取り上げるガクチカに比べて協調性など企業から求められやすい能力のアピールにつなげにくいためです。

ただ、学業は必ずしも個人で完結するものばかりではありません。同じ講義を取っている仲間とディスカッションを重ねたり、後輩の相談に乗ったりと、周囲と協力しながら進めていく場面もあるはずです。

そのような「人とのかかわり」のなかで学んできたエピソードであれば、学業であろうと面接官に響く内容にすることができます。

なお、学業以外のガクチカも考えたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。ガクチカの探し方を解説しています。

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例文付き！ 学業のガクチカを魅力的に伝える3つの鉄則！ 

学業というテーマをガクチカに取り上げる場合、アピールにつなげやすいサークルやインターン経験などと比べて、魅力的に仕上げるハードルが上がるのは確かです。

しかし、それをふまえて主体性のあるエピソードを取り入れたりと、学業のガクチカだからこその工夫ポイントをしっかり意識すれば、むしろ真面目に取り組んできた誠実性なども伝わるガクチカとして仕上げることができますよ。

なお、学業のガクチカの作り方についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。押さえておくべきポイントも解説していますよ。

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学業のガクチカを魅力的にするためには、学業に力を入れた理由を主体性が伝わるエピソードを交えて説明しましょう。

たとえば「社会課題を解決したかった」「かなえたい夢があった」などの明確な理由を説明できれば、あなたの積極的な姿勢や価値観を伝えられるため、企業が学業をテーマとしたガクチカに抱きがちな「受け身な学生なのでは」という懸念を払しょくできます。

なお、学業のガクチカにゼミのエピソードを使おうと考えている人は、こちらの記事も参考にしてみてください。わかりやすい伝え方を紹介しています。

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個人で完結してしまいがちな学業というテーマでは、学業に取り組む過程で「ほかの人を巻き込んで行動したエピソード」を入れることも、内容を魅力的にするためには重要です。

仕事は基本的にチームプレーが求められるため、企業は「あなたが組織のなかでどう行動するのか」を知りたいと考えます。

そのため、過去の経験から人となりが見えてくる「ガクチカ」という質問では、協調性やリーダーシップ、周囲を巻き込む力といった「チームで動くスキル」があるかが見られているのは確かです。

そのため、周囲の友人と力を合わせて行動したり、意見の対立を乗り越えたりといったエピソードがあれば必ずアピールするようにしてください。

なお、「周囲を巻き込んだ経験がまったくない」という人は、ほかのテーマを考慮に入れても良いかもしれません。

以下に、ガクチカとして取り上げられやすいテーマを解説した記事をまとめておきます。ぜひチェックしてみてください。
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11例文｜ガクチカでサークル活動を魅力的に伝える4ステップ
例文4選！ ガクチカで留学をアピールするには具体性と一貫性が重要

学業のガクチカを魅力的に伝えるための最後のポイントは、「学んだことをどのように活かすか」を具体的に伝えることです。

面接官がガクチカで知りたいのは、「学びやスキルに再現性があるか」もあります。採用には多くのコストと時間をかけているため、採用するメリットがあるかどうかは重要な指標。そこで、あなたの学びが企業にとってどうメリットがあるのかを明確にしたいと企業側は考えています。

そのため、単に学業を通して身に付いたスキル・知識を説明するのではなく、その先の「業務にどのように活かせるのか」を具体的に説明するようにしましょう。

なお、学業のガクチカの例文をもっとたくさん見たい人や学んだことの活かし方を知りたい人は以下の記事をチェックしてみてくださいね。
「学業で力を入れたこと」人事に響く例文12選｜シーン別に徹底解説
例文10選｜大学で学んだことは仕事への「再現性」を意識しよう！

ガクチカに学業はダメじゃない！ ポイントを押さえて評価されるガクチカを作ろう

学業をテーマとしたガクチカはダメといわれがちですが、必ずしもそうとは限りません。ただし、企業が求める内容を入れ込めない場合は「ありきたり」「印象に残らない」と思われてしまうケースもあるため、伝え方には工夫が必要です。

学業のガクチカを魅力的に伝える鉄則を押さえたうえで、主体性や協調性、身に付けたスキルの活かし方などをふんだんに盛り込み、あなたの魅力が伝わるガクチカを作って選考突破を目指しましょう。