目次
- ガクチカに留学経験は最適! 「どう成長したか」を具体的に伝えよう
- まずチェック! 留学経験がガクチカに最適な3つの理由
- ①行動力やチャレンジ精神など前向きなアピールにつなげやすい
- ②エピソード的に成果や困難をイメージしてもらいやすい
- ③実体験として深掘りしやすくオリジナリティのある内容にできる
- ガクチカで留学経験をアピールするなら押さえたい2つの前提
- 短期留学でも内容を差別化できれば十分ガクチカになる
- 留学経験そのものより「何をして」「何を得たか」が見られる
- 留学期間別に紹介! ガクチカでの押し出しポイント
- ①数週間~3カ月:留学中の気づきから帰国後にどう努力したか
- ②3カ月~半年:留学中に特に努力したことを1つに絞って伝える
- ③1年以上:困難をどう克服しどのように成長したのかを伝える
- 学んだことを言語化しよう! 留学経験を深掘りする3ステップ
- ステップ①留学中に苦労したことは何だったかを振り返る
- ステップ②克服するためにどう努力したのかを言語化する
- ステップ③留学で得た強みが今の自分にどう活きているかを考える
- アピール軸の参考にしよう! 留学で得られる4つの強み
- ①海外の人とも関係を築ける「コミュニケーション能力」
- ②初めての場所でも対応できる「適応能力」
- ③自分の成長のために貪欲に行動できる「向上心」
- ④海外で暮らすことで得られた「視野の広さ」
- 4ステップで完結! 留学をテーマにしたガクチカの伝え方
- ステップ①なぜ留学したのか目的を伝える
- ステップ②留学中に何を努力したのかきっかけや経緯を具体的にする
- ステップ③留学を経てどんな成長が得られたのかを伝える
- ステップ④留学で得た学びを社会人としてどう活かすのか明確にする
- 強み別! ガクチカでの留学のアピール例文
- ①コミュニケーション能力をアピールする例文
- ②適応能力をアピールする例文
- ③向上心をアピールする例文
- ④視野の広さをアピールする例文
- 要チェック! ガクチカで留学経験を伝える際の3つの注意点
- 留学だけをアピールポイントにしない
- 語学を習得したことに終始しない
- 留学経験者の誰にでも当てはまる内容にしない
- ガクチカでの留学アピールについてよくある質問に回答!
- 自分なりの留学の成果を分析してガクチカで効果的にアピールしよう!
ガクチカに留学経験は最適! 「どう成長したか」を具体的に伝えよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。留学経験のある学生から、
「留学経験をガクチカとしてアピールするときのコツを教えてください」
「短期留学でもガクチカのテーマにできますか?」
といった質問が寄せられています。留学経験はガクチカに使えるテーマですが、伝える際にはいくつかの注意点もありますよ。努力や学びが伝わるようなガクチカにするため、押さえたいポイントを一緒に確認していきましょう。
この記事では、留学経験がガクチカに最適な理由やアピールできる強み、伝え方のポイントを解説します。アピールする強み別のガクチカ例文も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
まずチェック! 留学経験がガクチカに最適な3つの理由
就活生
キャリアアドバイザー
もちろんですよ! 何か心配なのですか?
就活生
周りに留学している友だちも多いですし、埋もれてしまうのではないかなと……。
キャリアアドバイザー
同じ留学でも自分ならではの経験や学びを深掘りして考えることで、印象に残るガクチカになりますよ。
そもそも、留学経験がガクチカに使えるのか、疑問に感じている人もいますよね。
結論から言えば、留学経験はガクチカに最適です。留学を経験したからこそ得られる学びは多いため、立派なガクチカとして伝えられますよ。
自信を持ってアピールするためにも、ここからは留学経験がガクチカに最適な理由を詳しく見ていきましょう。
①行動力やチャレンジ精神など前向きなアピールにつなげやすい
留学は基本的に誰かに強制されるわけではなく、自分の意志でチャレンジするものですよね。「グローバルに活躍するために英語力を磨きたい」「見識を広げるために留学してみたい」などの思いをもって主体的にチャレンジする姿勢は、前向きなアピールにつながりますよ。
行動力やチャレンジ精神、主体性のような能力は、業種・職種にかかわらずあらゆる環境で役立ちます。
キャリアアドバイザー
チャレンジ精神や行動力は企業から求められやすいため、留学経験はガクチカにぴったりです。
行動力の効果的なアピール方法はこちらの記事で解説しています。
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②エピソード的に成果や困難をイメージしてもらいやすい
直面した困難や得られた成果を企業にイメージしてもらいやすいのも、留学経験がガクチカに最適な理由の一つです。
ガクチカでは、ただがんばったことを伝えるのではなく、どんな困難があってそこから何を得たのかを伝えるのが肝心です。
言葉も文化も異なる場所に1人で滞在し、語学を習得する過程には苦労が伴うだろうことは面接官にも容易に想像できるため、話に共感してもらいやすいというメリットがあります。
キャリアアドバイザー
日本とは異なる環境に身を置く留学では、大小さまざまな困難に直面するため、経験の過程を詳しく話しやすいですね。
そもそも企業はガクチカに何を求めているのか、ガクチカついての企業の本音はこちらの記事で解説しています。
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③実体験として深掘りしやすくオリジナリティのある内容にできる
「ありきたりな内容になってしまう」「ほかの学生とテーマが被らないか心配」などは、ガクチカによく見られる悩みですよね。自分ならではの強み・魅力を知ってもらうには、内容の差別化が欠かせません。
その点、留学経験は実体験として深掘りしやすく、オリジナリティのある内容にできます。同じ留学経験者でも、留学先の国やプログラムの内容が異なるため、差別化を図りやすいメリットがありますよ。
たとえば、日本では当たり前にできても、海外ではそうでないことを実感した経験をアピールすると、オリジナリティを出せます。経験をできるだけ具体的にすることで、自分ならではのエピソードとして伝えられますよ。
- 文化の違いに苦労した経験
- 言語の異なる相手とうまくコミュニケーションをとれなかった経験
- 文化の異なる相手と協力して何かを成し遂げた経験
ガクチカについて深掘り質問をされることもあります。こちらの記事でよく聞かれる内容について理解しておきましょう。
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キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
留学の目的や目標が明確で、それに向けて努力したことが表現されているガクチカは、企業側も評価がしやすくなります。なかには留学へ行ったことだけをアピールポイントとしたエピソードもありますが、これではアピール度が低く、企業側も「旅行感覚で行ったのかな」といったぐらいにしか感じることができないことが多いですよ。
目的や目標はなるべく具体的に表現するのがポイントで、単に「語学力を高めたい」などではなく「現地で実際にプロジェクトに参加し、ビジネス英語と異文化理解を身に付ける」というように、明確な目標が設定されていると、企業側も行動力や計画性を評価しやすくなります。
企業は目標に向かって努力し、結果を出せる人材を求めているので、その要素が感じられるガクチカはアピール度は高くなります。目的や目標を明確にしたうえで、何を頑張ったのか、何を成し遂げたのかなどを表現すると良いでしょう。
ガクチカで留学経験をアピールするなら押さえたい2つの前提
留学経験をガクチカのテーマにしようと考えている人のなかには、「短期留学だとガクチカにできない」「留学経験そのものが強力なアピールポイントになる」と思い込んでいる人が少なからず見られます。
こうした思い込みをしてしまうと、せっかくの留学経験を魅力的に伝えられない可能性があります。実際に選考でアピールする前に、次の2点について確認しておきましょう。
短期留学でも内容を差別化できれば十分ガクチカになる
短期留学は一般的に、1週間~3カ月ほどの留学を指します。長期留学と比べると経験や学びの機会が少なくなるのは事実ですが、内容をきちんと差別化できればガクチカとして伝えられますよ。
企業は留学の期間だけを見ているわけではなく、目的や直面した課題、得られた学びなどをふまえ、総合的にガクチカを評価しています。短い期間のなかでも、自分にしか語れないようなエピソードを見つけることができれば立派なガクチカになりますよ。
キャリアアドバイザー
オリジナリティのあるエピソードを通して、強みや成長が伝わるようなガクチカにできれば、企業にもポジティブな印象を与えられますよ。
留学経験そのものより「何をして」「何を得たか」が見られる
ガクチカで企業が評価しているのは、留学そのものではありません。発揮した強みや得られた学びが見られているため、経験の過程を重点的にアピールするよう心掛けましょう。
特に注意したいのは、体験談のように語ってしまうことです。どこの国に留学して、どんなプログラム内容だったのかを伝えるだけでは、自分の強みを企業に理解してもらうのは困難です。
キャリアアドバイザー
過程にこそ企業が知りたい部分が表れるため、経験のなかの工夫や学びを一緒に伝えるよう意識してくださいね。
留学を体験談にせず効果的にアピールする方法はこちらの記事でも解説しています。
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キャリアアドバイザーコメント成瀬 遼プロフィールをみる
留学経験のエピソードを作成するとき、語学力の向上を絡めるべきなのか、語学以外のことに絞ったほうが良いのか悩む人もいるのではないでしょうか。実際、どちらのパターンも見受けられ、自分が何を伝えたいかによってパターンは決まってくるかと思います。
留学は異なる言語の世界へ飛び込むわけですから、語学力向上は当然と言えば当然のことでしょう。しかし、努力した過程や取り組む姿勢など、忍耐力や向上心が感じられるエピソードを伝えることでアピール度が高くなる学生がいるのも事実です。
また、異文化理解や価値観の広がりなど、語学以外のことに絞ったことを伝えて内定を獲得した人もいます。自分のどのような側面を企業に理解してもらいたいのかをふまえ、語学力の向上を絡めるのか、それ以外のことを伝えるのかを決めるのがおすすめです。
留学期間別に紹介! ガクチカでの押し出しポイント
- 数週間~3カ月:留学中の気づきから帰国後にどう努力したか
- 3カ月~半年:留学中に特に努力したことを1つに絞って伝える
- 1年以上:困難をどう克服しどのように成長したのかを伝える
就活生
留学期間が短い場合、長期留学をガクチカにするときとアピールのしかたを変えるべきですか?
キャリアアドバイザー
どう成長できたかを伝えるという基本は変わりませんが、留学期間によって意識すると良いポイントはありますよ。
短期留学のガクチカでは、留学にチャレンジした目的や、留学前後での変化を中心にアピールするのがおすすめです。期間が短いぶん、継続的な努力をアピールするのは難しいため、背景や学びを丁寧に伝えましょう。
一方、長期留学のガクチカでは、継続的に努力したことがアピールポイントになります。どんな困難があり、どう乗り越えたのかを語ると、説得力のあるガクチカにできますよ。
上記の点を踏まえ、何を重点的にアピールするのが効果的なのか、留学期間別に紹介していきますね。
①数週間~3カ月:留学中の気づきから帰国後にどう努力したか
数週間~3カ月程度の短期留学では、大きな困難に直面した経験を語るのが難しい人が多いと思います。その場合は、留学中に何を発見し、帰国後にどんな変化が生まれたのかを伝えましょう。
- 留学中の気づき:日本人の友人に囲まれた環境だと意見が大きく合わないことが少なかったため、自分の意見を言わずに人に合わせることが多かった
- 留学中に努力したこと:人に合わせていると自分の希望と異なる結果になることが多かったため、自分の意見を積極的に言葉にして伝える努力をした
- 帰国後の努力:日本においても自分の意見を言うことで、より良い結果につながることがあるとわかり、できるだけ自分の意見を伝えるようにしている
留学中の気づきが思い浮かばない場合は、留学する前と後での違いを考えてみましょう。行動や考え方の変化に着目してみると、留学の意義や得た学びが見えやすくなりますよ。
②3カ月~半年:留学中に特に努力したことを1つに絞って伝える
3カ月~半年程度の留学になると、語学学校などでの講義以外にもさまざまな体験をする機会があると思います。あれもこれも話そうとするとアピールポイントが見えづらくなってしまうため、特に努力したことを1つに絞って伝えるのがおすすめです。
- 何か1つ結果を出すために英文でのレポートを作成することに力を入れた
- ルームシェアをしていたスペイン人と円滑な関係を築くためにお互いについて語り合った
- 自分の強みである絵を活かして積極的にコミュニケーションをはかった
努力したエピソードは、どのように工夫したのか、それによって身に付いた能力を一緒に伝えるようにすることでオリジナリティを出せますよ。
キャリアアドバイザー
留学中にどんな気づきがあり、どう努力したのかを伝えるという基本の伝え方は3カ月までの短期留学と同じです。
③1年以上:困難をどう克服しどのように成長したのかを伝える
1年以上の長期留学の経験がある場合は、時間をかけて困難を乗り越えたプロセスを詳しく伝えましょう。じっくりと課題に向き合った経験を伝えることで、入社後の仕事にどんな姿勢で臨むのかを企業にイメージしてもらえます。
長期留学中に困難を乗り越え、成長できた例として、以下のようなものが考えられます。
- 困難:講義についていけない
- 対策:人より多く勉強時間をとる努力をし、わからないところは積極的に質問することで徐々についていけるようになった
- 結果:最終的には優れた成績がとれるようになった
現状を整理したり、目標を掲げたりしながら課題に取り組む力は、仕事でも求められる重要なスキルです。留学中にそのような経験をした人は、ぜひガクチカでアピールしてみましょう。
学んだことを言語化しよう! 留学経験を深掘りする3ステップ
留学経験があっても、気づきや学びを言葉にするのは難しいですよね。留学経験を深掘りする方法を3ステップで紹介するので、言語化できずに行き詰まっている人はぜひ参考にしてみてください。
キャリアアドバイザー
頭の中で考えるだけではうまく整理できない場合、経験を時系列で紙に書き出してみたり、帰国後のレポートを見直したりして振り返るのがおすすめですよ。
ステップ①留学中に苦労したことは何だったかを振り返る
まずは、留学中に苦労したことを振り返りましょう。学業に限らず、現地の人との交流や生活のなかで苦労したことも含めて考えてみてくださいね。
- 引っ込み思案でグループディスカッションでは自分の意見を言えずに苦労した
- 声が小さくて英語が聞き取りにくいとよく言われた
- ちょっとした身の回りのことを異文化である留学先で解決することに苦労した
短期留学で苦労したエピソードがない場合は、留学前後の出来事を盛り込むのもおすすめです。たとえば、留学に必要な条件を満たすために学業に力を入れた経験や、アルバイトで留学資金を貯めた経験もガクチカにできますよ。
アルバイト経験をガクチカでアピールするコツはこちらの記事を参考にしてください。
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ガクチカでアルバイトネタを話す際は経験ではなく学びを重視しよう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、 「ガクチカでアルバイト経験をアピールしたいのですがコツはありますか?」「アルバイト経験はガクチカ […]
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ステップ②克服するためにどう努力したのかを言語化する
人は物事がスムーズにいっているときには自分の良さを発揮できても、困難にぶつかると気持ちが弱くなってしまったり、人や環境のせいにして投げ出してしまったりすることがあります。そのため、課題への向き合い方には、自分の人柄や価値観が表れるのです。
社会人になってからも、多くの困難にぶつかります。その時、どんなことを考え、実行し、乗り越えられる人物なのかどうかは、企業がガクチカを通して特に知りたがっている部分なので、困難を乗り越えるためにどう努力したのかをしっかりと言語化しましょう。
たとえば、留学中のグループディスカッションで発言できない原因が、語学力によるものなのか、そもそも自分の知識や意見に自信を持てないからなのかを分析し、後者だと考えたために人一倍予習と復習に力を入れたなど、どのように考えてどう努力したのか具体的にしていきます。
- どんな困難があったのか
- 困難に対し何を考えたのか
- どんな行動をとったのか
- 困難を乗り越えるために自分のどのような強みを発揮したのか
上記の例に沿って、課題を克服するまでの流れを整理してみましょう。当時の自分の考えや行動をできるだけ細かく振り返ってみると、努力したことを人に伝えやすくなりますよ。
ステップ③留学で得た強みが今の自分にどう活きているかを考える
留学経験から得た強みをアピールできると、より自分の魅力が伝わりやすいガクチカになります。強みが今の自分にどう活きているか、どんな点に変化が生まれたのかを考えてみましょう。
その際、志望先の企業の社風や仕事内容もイメージしながら考えられるといいですね。留学で得た強みと企業の特徴を結びつけられると、方向性がマッチする人材だと評価してもらえます。
強みが自分ではよくわからない場合は、家族や友人などの周りの人に聞いてみるのがおすすめです。
キャリアアドバイザー
留学の前後で、人への接し方や行動に変化が生まれていないかを家族や友人に尋ねてみると、経験から得た強みを把握する参考になりますよ。
アピール軸の参考にしよう! 留学で得られる4つの強み
留学では、語学力以外にもさまざまな強みを得られます。得られる強みをいくつか紹介するので、ガクチカのアピール軸がまだ定まっていない人は参考にしてみてくださいね。
伝える強みは、志望する企業の特徴に沿ったものにすると効果的なアピールになります。企業が求める人物像や仕事内容を踏まえ、どんな強みを伝えると評価してもらいやすいか考えてみましょう。
①海外の人とも関係を築ける「コミュニケーション能力」
言語や文化の異なる人たちとのコミュニケーションは、日本人同士との関わりとは違った難しさがあります。苦労しながら関係の構築に努めた経験は、留学をしたからこそ得られた強みになりますよ。
- 異文化を持つ相手ともすぐに親しくなれる力
- 自分の意見を異文化を持つ相手にもわかりやすく伝える力
- 異文化を持つ相手の考えを正確に汲み取る力
海外の人と関係を築いた経験は、誰にでもできることではありません。特に、グローバルな企業で働きたい人や、海外の人とかかわる機会が多い仕事を目指している人は、ぜひアピールしてみてくださいね。
コミュニケーション能力をより具体的にアピールするための言い換え表現は、こちらの記事を参考にしてください。
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「長所はコミュニケーション能力」で差がつく10個の言い換えとは
「長所はコミュニケーション能力」だけでは差別化は難しい こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「就活で長所はコミュニケーション能力、とアピールしようと思っています」「コミュニケーション能力ってほかの学生と被りやす […]
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②初めての場所でも対応できる「適応能力」
留学中は、日本とはまったく異なる環境で過ごすことになります。現地の人との交流や生活の中で困難にぶつかりながら、環境に適応していった経験を強みとしてアピールできますよ。
企業としても、適応能力の高い学生は、すぐに自社の社風に馴染んでくれそうな期待感がもてます。特に、全国転勤が多い仕事や、定期的な配置転換をおこなう「ジョブローテーション制度」を採用している企業で特に役立つスキルです。
このような業界・企業を志望している人は、積極的にアピールしてみましょう。
キャリアアドバイザー
入社後の活躍をイメージしてもらうためにも、慣れない環境にどう対応したのか詳しく伝えることが大切ですよ。
適応能力の高さをアピールするコツはこちらの記事で解説しています。
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適応能力の高さをアピールする方法|OK・NG例文と注意点も紹介
適応能力はアピール次第で自己PRになる こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から「適応能力って自己PRになりますか?」と尋ねられることがあるのですが、工夫次第で自己PRになります。適応能力とは、環境に合わせ […]
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③自分の成長のために貪欲に行動できる「向上心」
留学は、気軽な気持ちで実行できるものではありません。勇気を出して留学にチャレンジした経験から、向上心のある学生だと企業に評価してもらえます。
ガクチカでは、「日本にはない文化や考え方に触れることで、柔軟な思考力を身に付けたいと思った」などと前向きな留学目的を伝えられるといいですね。誰かに勧められたからではなく、主体的に行動したとアピールすると向上心を評価してもらいやすくなります。
向上心は、常に学び続ける姿勢が求められる仕事で役立ちます。たとえば、トレンドの変化が激しい「IT業界」や、ノルマ・目標が定められている仕事で大きな強みになりますよ。
向上心をアピールするコツや注意点はこちらの記事で確認してください。
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【例文23選】向上心の自己PRは独自性が鍵! コツや注意点を解説
向上心の自己PRではほかの学生との差別化が重要です。この記事ではキャリアアドバイザーが、向上心が高い人の特徴などを説明したうえで向上心の自己PR作成のコツなどを解説します。自己PR例文も23選紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。
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④海外で暮らすことで得られた「視野の広さ」
留学では、日本では当たり前に思っていたことでも、海外ではそうではないと気づく場合があります。異なる環境に身を置くことで得られた視野の広さを、強みとしてガクチカでアピールできますよ。
視野の広さは、企画力や提案力が求められる仕事で大きなアピールポイントになります。
- 商品企画職
- マーケティング職
- 営業職
たとえば留学中に海外ならではの商品・サービスに出会った場合、「このサービスは日本でも人気がでそう」「留学中に使ったあの商品を応用できないだろうか」とさまざまな可能性を考えられますよね。
視野の広い人は、一つの物事を幅広い角度から検討する能力に長けているので、企業からも高く評価されやすいですよ。
キャリアアドバイザーコメント川﨑 瑛久プロフィールをみる
上述の留学で得られる4つの強みは、どれも魅力的で企業側から評価される要素となっていますが、なかでも①海外の人とも関係を築ける「コミュニケーション能力」は、どの企業からも高い評価を得られやすい傾向にあります。
現在、企業はグローバル化が進んでいて、外国人の雇用や海外の顧客が増加しています。そのため、異なる言語や価値観を持つ人たちと対等に話すことができ、良好な関係を築ける学生は、企業側から頼もしい存在として重宝されます。
また、海外出張や勤務の可能性がある企業からすると、「現地の人々と良好な関係を築けそうだな」とか「将来、ビジネス交渉やプロジェクト成功を導いてくれそう」など期待感がもてます。留学でコミュニケーション能力が向上した学生は、アピールすることをおすすめします。
4ステップで完結! 留学をテーマにしたガクチカの伝え方
就活生
留学で経験したことってたくさんあって、どうやって伝えたらいいのか迷ってしまいます。
キャリアアドバイザー
特に長期留学だと、長い間の経験をいかにわかりやすく伝えるかが重要ですね。
内容がわかりやすいガクチカにするには、話の構成にも気を配る必要があります。留学経験を効果的にアピールするために、以下に紹介する3ステップで伝えてみましょう。
なかでも重要なのは、留学中に努力したことです。努力のなかでどんな課題があり、どう対処してきたのかをエピソードに含めることで、自分の人柄と価値観が企業に伝わりやすいガクチカになりますよ。
- なぜ留学したのか目的を伝える
- 留学中に何を努力したのかきっかけや経緯を具体的にする
- 留学を経てどんな成長が得られたのかを伝える
- 留学で得た学びを社会人としてどう活かすのか明確にする
ステップ①なぜ留学したのか目的を伝える
まずは留学の目的を伝えましょう。明確な目的意識をもって留学にチャレンジしたことから、前向きで積極的な姿勢をアピールできます。
- 将来はグローバルに活躍したい気持ちがあり、学生のうちに多様な文化・価値観に触れたいと思ったから
- 語学を学ぶとともに、ヨーロッパの建築物を実際に自分の目で見てみたいと思ったから
- 世界にはどのような文化があり、それによって考え方がどのように違うのか体験してみたかったから
「海外生活に憧れがあった」「海外で友人を作りたかった」など、目的がやや曖昧な場合は、ガクチカとして話を掘り下げるためにももう少し具体性が必要です。なぜ海外で友人を作りたいと思ったのかなど、深掘りして考えてみましょう。
ステップ②留学中に何を努力したのかきっかけや経緯を具体的にする
留学中の取り組みは、ガクチカの根幹となる部分です。当時の状況を企業にイメージしてもらえるように、留学中に努力したことをきっかけや経緯も含めて詳しく語りましょう。
留学中で特に大変だったのは英文でのレポート作成です。毎週のように1000文字程度のレポートを提出しなければならず、期限を守るのに苦労しました。
よく使う表現を調べ直さなくてすむようにまとめておいたり、アイデアをノートに書き出したりして、なんとか乗り切った思い出が印象に残っています。
上記の例では英文のレポートを作成するために、どのように工夫したのかを具体的に伝えています。また、ガクチカでは失敗体験を伝えるのも一つの方法です。その場合は、失敗から何を学び、その後の行動にどう活かしたのかを説明しましょう。
ステップ③留学を経てどんな成長が得られたのかを伝える
留学を経て身に付いたスキルや変化した価値観を伝えると、経験を次に活かす能力をアピールできます。留学を経験したことで、どんな成長が得られたのかを伝えましょう。
- 主体的に行動できるようになった
- 物怖じせず自分の意見を言えるようになった
- トラブルに直面してもそれほど慌てなくなった
- 失敗を前向きに捉えられるようになった
「帰国後にTOEICで◯◯◯点とれた」のような数字のアピールも悪くはありませんが、留学しなければその点が取れなかったのかと言われると、少し疑問が残ります。
あくまで留学経験をテーマにしたガクチカなので、留学したからこそ得られた成長をアピールするのがおすすめです。
就活で英語力を効果的にアピールするコツはこちらの記事で解説しています。
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英語力の自己PRは一歩間違えると逆効果! 効果的に伝える秘訣を解説
英語力の自己PRはエピソードを交えてアピールしましょう。今回は英語力をアピールする前に知っておきたいことやアピールする際の注意点をキャリアアドバイザーが紹介します。また、英語力と併せてアピールできる強みや英語力の自己PRで盛り込むべき要素も紹介していきます。英語力をアピールしたいと思っている人は参考にしてみてください。
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ステップ④留学で得た学びを社会人としてどう活かすのか明確にする
成長や学びを社会人としての活かし方に結びつけられると、入社後の活躍を企業にイメージしてもらいやすくなります。志望先の企業のどんな業務や場面で役立ちそうなのか、考えてみましょう。
- 主体的に行動できるようになった
⇒与えられた仕事をこなすだけでなく、必要なことを自ら考えて行動できる - 物怖じせず自分の意見を言えるようになった
⇒商品開発の仕事でさまざまなアイデアを出せる - トラブルに直面してもそれほど慌てなくなった
⇒トラブルが多いシステム開発の現場で活かせる - 失敗を前向きに捉えられるようになった
⇒営業職のように、多くの失敗から学んでいく仕事で活かせる
留学で得た学びは、企業のニーズにマッチしていないとあまり評価してもらえない場合があります。活かし方を伝える際は、企業で求められるスキルをきちんと確認しておいてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
留学で得た学びを社会でどう活かすかを考えるとき、漠然としすぎてイメージしようと思っても難しく感じてしまうかもしれませんね。具体的なイメージを持つためには、インターンや会社説明会を活用することをおすすめします。
たとえば、「御社では、異なる文化背景を持つチームメンバーがいた場合、どのような工夫や配慮をされていますか。具体的なエピソードがあれば教えてもらえますか」といった質問をすることで、その企業の外国人メンバーとのコミュニケーションの取り方が把握できるかと思います。
企業のリアルな話を聞くことで、「あっ、私も留学でそのような経験があった」「近いかも」といった経験が浮かび上がり、入社後へのイメージへとつながっていく場合が多くあります。自分の留学経験を企業と、どうリンクさせられるかを考えながら情報収集すると良いでしょう。
ガクチカが思いつかない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ
学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。
そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで採用担当者に魅力が伝わるガクチカが完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
強み別! ガクチカでの留学のアピール例文
- コミュニケーション能力をアピールする例文
- 適応能力をアピールする例文
- 向上心をアピールする例文
- 視野の広さをアピールする例文
ここまでの内容を踏まえ、留学経験をアピールするガクチカの例文を用意しました。アピールする強み別に紹介するので、参考にしながら作成してみてくださいね。
ガクチカを考える際には、アピールしたい強みが自己PRと被ってしまうこともありますよね。その場合は、同じ留学経験をテーマにしつつも、別のエピソードを伝えるのがおすすめです。
キャリアアドバイザー
たとえばコミュニケーション能力が一番の強みなら、ガクチカと自己PRで強みは共通させつつ、エピソードを変えることで、回答に説得力を持たせられます。
①コミュニケーション能力をアピールする例文
私は半年間のオーストラリア留学で、現地学生と共同で進めるプレゼンテーションに力を入れました。留学にチャレンジしたのは、時間に余裕のある学生のうちに異文化に触れてみたいと思ったからです。
準備を進めるなかで、同じ出身国同士の学生が無意識に集まってしまう問題がありました。そこで私はさまざまな出身国の学生をバランスよく分けたグループで進めるやり方を提案し、より多くの人と交流できる環境作りに努めました。
結果、コミュニケーションが活性化し、互いの国の文化を深掘りしたプレゼンテーションを実施できました。言語や文化が異なる人が集まるなかで、状況をよく観察し、最適な方法を提案できたことは大きな自信になっています。
物怖じしないコミュニケーション能力は、社内外のさまざまな人と接する御社の営業職の仕事でも活かせると考えます。
キャリアアドバイザー
コミュニケーション能力に加えて、周囲を巻き込む力も読み取れる例文ですね。強みを発揮して周りに好影響を及ぼした経験は、協調性を重んじる企業で高く評価してもらえます。
②適応能力をアピールする例文
私は3カ月間の中国留学で、現地の文化に慣れようと努力しました。留学を決意したのは、海外の建築物や街並みを自分の目で見てみたいと思ったからです。
留学中には、日本ではまずありえないような体験を多くしました。たとえば、「バス停以外の場所で降ろされる」「大学への問い合わせメールの返事がいつまで経ってもこない」といった体験です。
こうした日本との違いに最初は戸惑ったのですが、何度も経験するにつれ、次に何が起きるのか少し楽しみになり始めました。留学を経験したおかげで、慣れない環境に適応する能力や、トラブルを前向きに捉える能力がかなり鍛えられたと思います。
貴社は幅広い地域に事業所を展開しているため、全国転勤が多いとうかがいました。職場が変わっても、新しい環境を楽しみながら前向きに働きたいと考えています。
キャリアアドバイザー
具体的な体験談から、適応能力の高さが読み取れる例文ですね。企業の特徴と関連させながら強みをアピールできている点も好印象です。
③向上心をアピールする例文
イギリスへの語学留学で、英語力の向上に努めました。留学にチャレンジしたのは、グローバルに活躍したい気持ちがあり、学生のうちに多様な文化・価値観に触れておきたいと思ったためです。
多民族国家のイギリスにはさまざまなタイプの英語を使う人がおり、アクセントの違いを聞き分けるのに苦労しました。単語を覚えるだけでは対応しきれなかったため、積極的にネイティブスピーカーと接し、聞き取れなかった部分はその場ですぐ質問するようにしました。
日本の大学ではスピーキング力が高い自信があったのですが、イギリスへの語学留学を通して、まだまだ改善の余地が大いにあると気づかされました。
商社の営業では幅広いタイプの英語に触れる機会があると思われるため、文法やアクセントの細かな違いにも着目しながら語学力を伸ばしていきたいです。
キャリアアドバイザー
語学の勉強を通して直面した困難や、得られた強みをうまく説明できていますね。留学経験のガクチカで語学力をアピールする場合は、コミュニケーション能力や向上心などとセットで伝えるのがおすすめです。
④視野の広さをアピールする例文
私はアメリカへの留学にチャレンジし、学生同士の交流を目的にしたミニ学園祭の運営に力を入れました。異なる文化の中で暮らしてみて、日本との違いを肌で感じたいと思ったのが留学を決意したきっかけです。
他国出身の学生と共同して準備を進めるなかで、特に驚いたのが食習慣の違いです。日本ではあまり見かけないベジタリアンやヴィーガンの人も多く、食べるもの一つとってもさまざまな考え方があることを知りました。
食べられないものを一人ひとり把握するのは大変でしたが、食に対するお互いの考え方を話し合うのはとても面白い体験でした。さまざまな価値観を持つ学生とのかかわりのなかで、自分の視野も大きく広がったと実感しています。
留学で得た視野の広さを活かして、入社後の仕事でもさまざまな角度から検討し、人々の心に届く魅力的な食品を企画したいです。
キャリアアドバイザー
さまざまな出身国の学生が集まる留学ならではの経験を、オリジナリティのあるエピソードで伝えられていますね。商品企画の仕事でも、幅広いニーズを踏まえながら魅力的な提案をしてくれそうです。
要チェック! ガクチカで留学経験を伝える際の3つの注意点
- 留学だけをアピールポイントにしない
- 語学を習得したことに終始しない
- 留学経験者の誰にでも当てはまる内容にしない
オリジナリティのあるガクチカにしやすい留学経験ですが、伝え方によっては企業にあまり響かない場合があります。せっかくの経験を魅力的に伝えるためにも、以下に紹介する3つの注意点を頭に入れておいてくださいね。
留学だけをアピールポイントにしない
ガクチカでは経験そのものよりも、その過程や課題への向き合い方が評価されています。
新型コロナウイルス感染症流行の影響が徐々に落ち着きを取り戻していることもあって、留学にチャレンジする日本人学生は再び増え始めています。
学生への奨学金制度の整備や留学支援をおこなう日本学生支援機構の日本人学生留学状況調査によると、2020年度の留学者数は1,487名まで落ち込んだ一方で、2022年度には5万8,162名まで回復しました。
このように留学経験がある人は一定数存在するため、留学だけをアピールポイントにすると差別化できない可能性があります。
キャリアアドバイザー
留学経験そのものよりも、留学中の課題への向き合い方やどう成長できたかにフォーカスしてオリジナリティを出すことが大切ですよ。
語学を習得したことに終始しない
留学で得た学びとして、まず思い浮かべるのが語学力だと思います。ガクチカで語学力をアピールするのもNGではありませんが、それだけではほかの学生と差別化しづらい点に注意してくださいね。
留学経験のガクチカで語学力を伝えたい場合は、コミュニケーション能力や向上心など、ほかのスキルと絡めながらアピールするのがおすすめです。
特に、商社や外資系企業、グローバル企業では、一定の語学力を備えた学生が多く集まることが予想されるため、留学で語学以外に学んだことを積極的に盛り込みましょう。
キャリアアドバイザー
語学力が求められる企業でそれをアピールしても、強みになりづらいため、自分にしか語れないような経験やスキルを伝えましょう。
就職で求められている英語力について、こちらの記事で理解しておきましょう。
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留学経験者の誰にでも当てはまる内容にしない
留学を経験した人なら、誰でも話せるようなガクチカにならないよう注意しましょう。留学経験を伝える際は、いかにオリジナリティを出して自分ならではの強みをアピールするかが重要です。
考えやすい例としては、「文化・価値観の異なる人と積極的にコミュニケーションをとった」というエピソードがありますよね。勇気を出してコミュニケーションをとるのはすばらしいことですが、これだけでは誰でも話せるような内容になってしまいます。
オリジナリティを出すには、文化・価値観の異なる人とのコミュニケーションのなかで「どんな困難があったのか」「どんな工夫をしたのか」を語る必要がありますよ。
キャリアアドバイザー
エピソードをできるだけ具体化することで自分だけの経験になりますよ。
ガクチカでの留学アピールについてよくある質問に回答!
留学経験をいざガクチカで伝えようとすると、何をどう話せばいいのか悩んでしまいますよね。そのような悩みを抱える学生の質問にキャリアアドバイザーが回答していくので、ぜひガクチカ作りの参考にしてくださいね。
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留学はガクチカでアピールできますか?
留学経験をテーマにしたガクチカは、行動力やチャレンジ精神などの前向きなアピールにつなげやすいのが特徴です。そのほか、成果や困難を企業にイメージしてもらいやすいメリットもあるので、留学経験がある人はぜひアピールしてみましょう。1年以上の長期留学はもちろん、1週間~3カ月程度の短期留学でもガクチカとしてアピール可能です。留学の目的や直面した困難、得られた学びを振り返りながら、自分ならではのエピソードを伝えられないか考えてみてくださいね。
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留学をガクチカでどうアピールすると高評価になりますか?
大切なのは、「留学だけをアピールポイントにしない」ことです。ガクチカでは「留学経験がある」という事実よりも、留学中の困難や努力したことが評価されています。経験そのものは差別化点になりづらいため、内容面にフォーカスしてアピールしましょう。
アピールの方法としては、「留学の目的⇒留学中に努力したこと⇒留学を経てどう成長したのか⇒留学で得た学びを社会人としてどう活かすのか」の4ステップで伝えるのがおすすめです。留学中の経験から最も成長につながったことを選び、わかりやすく整理して伝えるようにしましょう。
自分なりの留学の成果を分析してガクチカで効果的にアピールしよう!
留学経験をガクチカのテーマにする際は、留学中に直面した困難や得られた学びを伝えることが肝心です。留学経験そのものはアピールポイントになりづらいため、自分にしか語れないエピソードを盛り込んでオリジナリティを出していきましょう。
留学の学びで得たことをどう社会で活かせるのかまで言及できると、より活躍をイメージしてもらいやすいガクチカになります。志望先の企業でどんなスキルが求められるのかを、忘れずにチェックするようにしてくださいね。
留学経験をガクチカにしても良いですか?