目次
- ガクチカで学業をアピールしても大丈夫! 企業からの好印象を目指そう
- まずはガクチカと自己PRの違いを知ろう!
- 企業がガクチカを通して確認したい5つのポイント
- ①学生時代の過ごし方や考え方
- ②モチベーションの源泉
- ③自社との適性
- ④仕事への姿勢
- ⑤学生のスキル
- ガクチカで学業のアピールがおすすめの3つの理由
- ①具体的な成果をアピールしやすいから
- ②共感しやすいテーマであるから
- ③自分の人柄をアピールしやすいから
- 学業をガクチカにしたときの印象7選
- ①真面目さ
- ②忍耐力
- ③無難
- ④勤勉さや努力家
- ⑤計画性がある
- ⑥継続力がある
- ⑦探究心
- 6ステップで作成! ガクチカで学業を伝える際のコツ
- ステップ①「何に取り組んだのか」結論から伝える
- ステップ②「なぜ学業に取りんだのか」理由を伝える
- ステップ③掲げた目標や課題を伝える
- ステップ④目標や課題への取り組み方で人柄をアピールする
- ステップ⑤第三者からの評価や数字を入れた結果を伝える
- ステップ⑥何を学びどう活かすのかを伝える
- 要確認! ガクチカで学業をアピールするときの5つの注意点
- ①専門的過ぎるエピソードや専門用語は避ける
- ②嘘や盛ったエピソードを伝えない
- ③志望先企業の職種や求める人材を意識する
- ④個人の努力や成果ばかりをアピールしない
- パターン別! 学業をアピールしたガクチカ例文9選
- 例文①大学の授業(全学部)
- 例文②大学の授業(法学部)
- 例文③大学の授業(経済学部)
- 例文④大学の授業(理系学部)
- 例文⑤大学の授業(文学部)
- 例文⑥ゼミの研究
- 例文⑦語学学習
- 例文⑧資格
- 例文⑨フィールドワーク
- 学業をアピールしたガクチカのNG例文も紹介!
- NG例文①努力した過程が見えない
- NG例文②工夫して取り組んだことが見えない
- NG例文③具体的な努力内容が見えない
- ガクチカで学業についてアピールする際に学生から良くある質問に回答
- ガクチカでは学業のアピールがおすすめ! 具体的な成果を提示して共感を得よう
ガクチカで学業をアピールしても大丈夫! 企業からの好印象を目指そう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「ガクチカで学業をアピールしても良いのでしょうか?」
「ガクチカで学業をアピールし、企業に好印象を持ってもらうにはどうしたら良いでしょうか。」
といった質問を受けます。エントリーシート(ES)は企業からの第一印象にあたる部分だからこそ、どのような対策をしていけば好印象なのか不安を抱いている人も多いでしょう。
この記事ではガクチカで学業をアピールし、企業に好印象なアピールをするためにはどうしたら良いかをお伝えしていきます。学生生活で打ち込んだ「学業」をうまくアピールできるガクチカを一緒に作っていきましょう。
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まずはガクチカと自己PRの違いを知ろう!
キャリア
アドバイザー
就活生
いえ、同じものだと思っていました。
キャリア
アドバイザー
そうですよね。しかし、企業側がガクチカと自己PRを分けて聞いてくるからにはそれぞれ異なる意図があります。大きな違いはガクチカは過程を問う質問で、自己PRは能力を問う質問だということです。
- ガクチカ:「学生時代に力を入れた経験を問う質問」
- 自己PR:「自分の強みや能力を問う質問」
ガクチカは、学生時代に力を入れたことを具体的なエピソードとともに伝える質問ですが、企業は学生時代の経験から、その人の考え方や行動力、課題解決能力などを判断しています。
一方、自己PRは自分の強みや長所をアピールする質問のため、企業は自己PRから、その人が企業で活躍できる人材であるかどうか、自社にマッチしている人材なのかを判断しています。
ガクチカと自己PRの違いについてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。魅力的なガクチカと自己PRを作成するコツについて解説していますので、あわせて参考にしてみましょう。
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ガクチカと自己PRの違いは、伝えるべき内容や、見られるポイントなどで明確にあります。それぞれの違いを理解することが、魅力的な内容に仕上げるためには欠かせません。この記事ではキャリアアドバイザーのアドバイスを交えて、それぞれの違いから、違いを活かした伝え方のポイントなどを、例文と合わせて解説します。ぜひチェックしてくださいね。
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ガクチカは自身の経験を端的に示すものである一方、自己PRは自分の価値観をアピールするための要点です。それぞれの役割やアピールすることの違いに注意しましょう。ガクチカと自己PRを混同してしまうと、自分の個性や強みが伝わりにくくなってしまいます。
ガクチカのみを押し出すと、これまでの経験がどのように自分の能力や魅力につながるのかが見えにくくなりますよ。また自己PRのみを押し出してしまうと、スキルや知識を身につけた背景、経験がわからず説得力やオリジナリティが出にくくなります。
ガクチカと自己PRは情報を補い合うものとして組み合わせることで、自分の魅力を効果的に伝えるという点を意識してみましょう。
企業がガクチカを通して確認したい5つのポイント
就活生
ガクチカが経験を主旨としていることはわかりましたが、具体的にどう書けば良いのでしょうか?
キャリア
アドバイザー
どう書けば良いのかわからないときは、視点を変えてみましょう。どうガクチカを伝えるのかではなく、ガクチカをどう捉えるかが重要です。ここからは企業がガクチカを通して何を確認しているのかをお伝えしていきますね!
どの企業もガクチカで確認する基本的な部分は同じです。まずは企業側の視点を押さえて、自分の力を入れてきた経験をどう伝えたら良いのかを考えていきましょう。
①学生時代の過ごし方や考え方
学生時代をどのように過ごし、どのようなことに力を注ぎ、時間を費やしてきたかはその人の価値観や考え方を表します。
たとえば、なんとなくで学科を選択し学んできた人と、将来の目的を持って知識やスキルを習得するために学科を選択し学んできた人とでは同じ時間でも得られた経験の濃さは異なります。経験の濃さが異なれば、その分考え方の深さも異なります。
経験の濃さや考え方の深さは対象が異なるだけで、企業での働き方や考え方にもつながります。企業は会社でも限られた時間をどう過ごし、目的や自分の考え方を持って働くことができるのかをガクチカを通して確認しているのです。
②モチベーションの源泉
「学生時代の過ごし方や考え方」を説明するうえで欠かせないのが「モチベーションの源泉」です。
前項でも述べたとおり、学生時代どのようなことに力を注いできたかは企業での働き方につながってきます。同様に、学生時代のモチベーションも企業で働く中でのモチベーションにつながってくるのです。
モチベーションの源泉は大きく分けて3つあります。
- 人との関係性:(例)人を喜ばせること
- 目的の達成:(例)資格を取得するという目的を達成すること
- 正確な手順:(例)決められた手順で決められたとおりおこなうこと
どんなことに一貫したモチベーションを感じて物事に取り組むのかを探ることで、学生の価値観や考え方を知り、長く働くことのできる人材かを確認しているのです。
③自社との適性
企業はガクチカで学生時代の考え方やモチベーションの源泉を通して「自社との適性」を探ることも目的の一つとしています。
例として目的を達成すること、結果を出すことにモチベーションを感じる学生と、正確に手順を踏んで物事を進めることにモチベーションを感じる学生がいたとします。効率性を重視する企業では前者の学生の方が、一方で事務職のような正確性が求められる職種では後者の学生の方がより求めている人材に近いといえるでしょう。
企業のカラーや職種によって採用したい人材は異なるからこそ、ガクチカという共通の質問を通して一人ひとり異なる学生自身の価値観や個性を探っているのです。
④仕事への姿勢
ガクチカは入社後の働き方につながってくるため、企業はガクチカを通して「仕事への姿勢」もチェックしています。
学生時代に力を入れたことの中で、どのような困難に直面し、どのように乗り越えたかを通じて、仕事で困難に直面した際にどう乗り越えられるのかを確認しているのです。
また、仕事に対する姿勢が前向きだと仕事にやりがいや楽しさを見出し働くことができます。自社での仕事に対してやりがいや楽しさを見出してもらい、長く働いてもらいたいという考えのもと企業はガクチカから学生の仕事に対する姿勢を知りたいと思っているのです。
⑤学生のスキル
冒頭で自分の能力やスキルが問われるのは自己PRであると述べましたが、ガクチカからもスキルを探ることが可能です。
たとえば、学生時代に力を入れて取り組んでいた中で困難に直面した際に、視点を変えて取り組んだり、周りの人に声をかけて動かしたりすることで困難を乗り越えたとしましょう。
これは1つの経験であり、結果として自分の「視点を変える」スキルや「周りの人を動かす」スキルで困難を乗り越えたとも捉えられます。
このように企業は学生の強みをガクチカから探ることで、学生の強みをより多く知りたいと思っているのです。
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ガクチカは学生時代に取り組んだ「過去」の出来事に焦点が当てられているため、特に「学生時代の過ごし方や考え方」や「学生のスキル」に関する情報を深く掘り下げられることが多いです。
ガクチカからはその学生が力を発揮できるシーンや考え方がわかります。また学生のスキルという観点では、たとえば学業で身につけた専門知識やアルバイトでのコミュニケーションスキルなどから、職場でどの程度の活躍が期待できるかを想像することができますよ。
ガクチカは就活において聞かれないことないといわれるほど重要な質問です。企業はどのような点に着目しているのかを知り、対策を練っていきましょう。
ガクチカで学業のアピールがおすすめの3つの理由
学生の本分は学業です。学生時代に頑張ったこととして、学業は立派なガクチカとして伝えることができます。学生時代に学業以外のことにあまり取り組んでこなかったとしても、学業に力を入れて取り組んできたことを、ポイントを押さえながらアピールすることが重要です。
それではガクチカで学業をアピールすることがおすすめできる理由についてチェックしていきましょう。
①具体的な成果をアピールしやすいから
企業がガクチカで学生がどれほど頑張ったかをイメージするためには、具体的な成果があるとイメージしやすくなります。学業はテストや成績、資格試験など成果が具体的な数字などで表れます。
そのため、ガクチカにて学業に専念した背景や、困難を乗り越えた結果を伝える際にどのくらい頑張って結果を出せたのかを明確に伝えることができます。
その中でも定量的な実績を述べることで、ガクチカの内容のインパクトが増します。たとえば、ただ「成績が良くなりました」と表現するのではなく、しっかりと具体的な数字や経過を盛り込み「テストの成績の順位が◯位中◯くらいから◯くらいにあがった」「模擬試験では合格点に満たなかったが、実際の試験では合格した」などと表現することが重要です。
②共感しやすいテーマであるから
学生時代、採用担当者も学業にとりくんだはずです。学業というのは誰もが通る道である一方で、アルバイトやインターン、部活動などは実際に経験してみないとわからないことがほとんどです。
たとえば同じ定量的な表現でも「学業成績を30位中24位から3位にあげました」と「アルバイト先の売上を5%あげました」というのではどちらの方が共感しやすいでしょうか。前者の方が想像しやすいのではないでしょうか。後者のアルバイトは5%売上を伸ばすことの大変さが、経験した人にしか伝わりにくいのです。
このように誰もが共感しやすい学業をガクチカでアピールすることは、受け取り手である採用担当者が学生を理解しやすくします。
③自分の人柄をアピールしやすいから
アルバイトや部活動が、自分がどう周りの人とかかわるかをアピールしやすい一方で、学業は自分自身の人柄をアピールしやすいエピソードです。
もちろん、学生の本分である学業に励んできたというだけで、規則正しい学生生活を送ってきた証明となりますが、「一人で取り組む」「個人戦である」という点で、困難を乗り越えた際の取り組み方や考え方がより強いものになります。
たとえば、成績をあげるうえで「毎日コツコツと積み重ねて努力した」であれば継続力や忍耐力がその人の人柄として伺えます。また、「何が成績につながらないのか分析して、やり方を日々変えながら取り組んだ」であれば探究心が伺えます。
このように、個人戦だからこその学業をガクチカでアピールすることで、自分の人柄が伝わりやすくなるのです。
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学業をガクチカにしたときの印象7選
ここからはガクチカで学業についてアピールする場合の印象7選をお伝えしていきます。企業の社風によっては学業を頑張ったことで伝えられる印象とマッチするところもあれば、そうでない企業もあります。
そのため、学業をガクチカにしたときに企業が抱く印象を知り、そのうえでどのようにアピールするかを考えましょう。場合によってはガクチカを複数用意して、企業の社風に合わせて変えてみるものおすすめです。
- 真面目さ
- 忍耐力
- 無難
- 勤勉さや努力家
- 計画性がある
- 継続力がある
- 探究心
①真面目さ
「学生の本分である学業に専念する」という点だけで伺える人柄の一つが「真面目さ」です。
学業に専念しないからといって真面目ではないというわけではありませんが、やらなくてはならないこと、やるべきことをきちんとやるということは決して簡単なことではありません。真面目だからこそできることです。
授業をしっかり聞き、復習や予習をする、といった真面目さは企業で働き始めてからもなお活きる人柄といえるでしょう。
真面目さをアピールする方法はこちらも参考にしてください。
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②忍耐力
どれだけ努力しても結果が出るまで自分と向き合って勉強し続けたり、ほかにやりたいことがあっても我慢したりすることは「忍耐力」につながるといえるでしょう。
忍耐力は仕事をするうえで非常に重要になってくる要素です。なぜなら、仕事は必ずしもすぐに成果が出るものではないからです。なかなか自分の思うようにいかないこともあります。その中でも、失敗を恐れずに挑戦したり、諦めずに継続したりすることは忍耐力を要します。
やるべきことをきちんとおこない、自分の思い通りにいかないときも耐えて努力を怠らない忍耐力を企業に就職した後もなお、活かすことができるということをアピールしましょう。
企業が忍耐力を評価する理由について知っておくことも重要なので、気になる人はこちらの記事もチェックしてみましょう。
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③無難
学生の本業は学業のため、ガクチカに学業をもってくると無難な印象を持たれやすくなります。「無難」と聞くとあまり良い印象ではないかもしれませんが、そんなことはありません。
学業であれば誰もが経験をしていることのため、共感を得やすいというメリットがあります。また、自分の努力が数字として結果に現れやすいため、頑張ったことを定量化しやすいともいえます。
そのため、ガクチカで学業のことを述べて無難という印象を持たれても、伝える内容次第できちんと評価されることにつながるといえます。
④勤勉さや努力家
最初に述べた真面目さと少し似ていますが、「勤勉さや努力家」という印象にもつながります。
そして、勤勉さや努力家というのは採用時に非常に重視されるポイントです。なぜなら、企業で働いているとわからないことやできないことと多々遭遇します。その際、知らないから、わからないからといって投げ出してしまうようでは仕事になりません。わからないことは調べ、勉強するという勤勉な姿勢が求められるのです。
努力家をアピールするコツはこちらを参考にしてみてください。
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⑤計画性がある
学業をガクチカでアピールする際に、計画的に勉強を進めたことを伝えるのであれば「計画性」のある人間であることをアピールすることができます。
計画性は物事をゴールまで持っていく際に必要となるスキルです。それは営業職においても、技術職においても、事務職においてもです。学業では複数の科目があり、それぞれ優先順位をつけながら、いついつのテストまでに間に合うように勉強します。
同様に仕事においても複数のタスクがあり、それぞれ納期に間に合うよう優先順位をつけながらおこなう必要があります。期日を守るというのは当たり前にできることではありません。自分自身でどのように工夫しながら計画的に学業に専念したのかを伝えて、計画性をアピールしましょう。
計画性のアピールの仕方はこちらの記事でも解説していますよ。ぜひチェックしてみてください。
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⑥継続力がある
継続は力なり。というように、「継続力」もガクチカで学業のエピソードを伝える際にアピールできるポイントです。
とはいえ、継続力というのはただ同じことを繰り返しておこなうことではないことに注意しましょう。企業が求める継続力というのは、一つのことを繰り返しおこなう中でPDCAのサイクルを回しながら続ける力です。
学業を向上させる中で、どういった取り組みをおこない、どういった過程の元、PDCAサイクルを回し、振り返り、継続するに至ったのか、その結果どういったことが得られたのかを明確に伝えることで継続力をアピールしましょう。
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⑦探究心
個人戦である学業はうまくいかなかったときに自分なりに分析して取り組むといった点や、わからないことをわかるまで突き詰めるといった点で「探究心」のある人柄であることをアピールできます。
探究心のある人間は自分の中でPDCAサイクルを回しながら動いています。今の自分から向上心を持ってさらに改善していこうとするのです。社会人になり、毎日同じ日々が繰り返される中でいかに探究心を持って日々アップデートできるかが重要です。
企業は日々成長し続ける人を求めています。入社後も学生時代に学業でおこなってきたように、探究心を持って仕事に取り組むことができることをアピールしましょう。
キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる
企業のなかには、学業でないガクチカをアピールした方が魅力が伝わりやすいところがあります。代表的なものが実務経験や人間性、対人スキルを重んじる業界の企業です。たとえば直接顧客とかかわるサービス業などは、学業のエピソードよりも人とコミュニケーションを取って取り組んだものについてのガクチカの方が魅力的なアピールになるでしょう。
一方学業のアピールが適している企業もあります。研究開発などの専門知識がもとめられる企業が挙げられますよ。自分の研究領域と志望業界が重なる場合には、学術的知識や研究成果をもとにしたアピールが好印象につながりやすいでしょう。
自身の学業の内容や得意分野を理解し、それが企業や業界のニーズとどのように合致するかを考慮してガクチカを考えることが大切です。
6ステップで作成! ガクチカで学業を伝える際のコツ
就活生
これまでの流れを踏まえるとガクチカで学業を伝えてもよさそうですね。
キャリア
アドバイザー
そうですね。でも、ポイントを押さえて伝えなければ伝わることも伝わりませんよ。
就活生
何をどうやって伝えれば企業にアピールできるでしょうか。
キャリア
アドバイザー
ここからはガクチカで学業を伝える際のポイントについてステップごとにお伝えしていきます。すでに作成済みの方も、足りない要素がないかなどを確認してみてください。
ステップ①からステップ⑥でお伝えするガクチカ作成のコツは学業にかかわらず、ほかのエピソードについて記載する際も要素として取り組みたいポイントになっています。ガクチカでどういったポイントを盛り込めば良いのか考えながら作成しましょう。
ステップ①「何に取り組んだのか」結論から伝える
相手にわかりやすく伝えるコツとして結論から述べるというのは、社会人にとっての常識です。ガクチカの場合、学生時代に力を入れたことなので、「何に取り組んだのか」を一番初めに伝えましょう。初めに伝えることで、その後の立ち向かった課題や乗り越え方についてをより理解できるようになります。
また、学生時代に何に力を入れたのかという結論を述べたら、一度文章を区切るようにしましょう。「私は学生時代、学業に力を入れていて、〜〜」というように、区切らずに続けてしまうと理解しにくくなってしまいます。「私が学生時代に力を入れたことは数学の成績をあげることです」と一度区切ってあげることで、その後に続くのは数学の成績をあげることに関する内容であることが明確になります。
- 私は大学で会計学を専攻し簿記1級の取得に注力しました。
- 私が学生時代に力を入れたことは英語の成績をあげることです。
- 私は学生時代、商学部に所属しており、そこで会計学を学び簿記の重要性を学びました。将来仕事でも簿記の知識を使いたいと考え簿記1級の資格取得に向けて猛勉強しました。
ステップ②「なぜ学業に取りんだのか」理由を伝える
学生の本分は学業だからというのも理由の1つかもしれませんが、より具体的に「なぜ部活動やアルバイトではなく学業だったのか」「力をいれなくても良いという選択肢がある中で、なぜ力を入れるという選択肢を選んだのか」を伝えると根拠を持って行動に移していることをアピールできます。
この深掘りは非常に難しいところになりますが、この背景があるのかないのかで説得力やインパクトにも差が出てきます。万が一文字数の制限でESには記載できなくても、そのESをもとに面接で深掘りされる可能性もあるため、答えられるよう念頭に置いて作成しましょう。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
学業に打ち込んだ理由を明確にするなら、まずは初めてその学問に興味を持った瞬間を思い起こすことから始めてみましょう。
「親がその学問を専攻していたから」「友達に誘われて」などの外的要因はあるかもしれませんが、それ以外にも当時の感情や状況を詳しく思い返すことで、自分の学びの原点や動機をより明確に捉えることができます。
また学業の中で直面した障壁や困難に直面し、それをどのように乗り越えたかを深堀りすることも大切です。そこから得た経験や学び、その過程で感じた達成感や自己成長の実感を伝えることで、学業に打ち込んできた自分の人柄や特徴を魅力的に伝えられますよ。
ステップ③掲げた目標や課題を伝える
学生時代という限られた時間の中で力を入れたからには、目標や課題感を持って取り組むことが重要です。そのため、どういったことを目標にし、あるいはどういった課題感を感じて学業に力を入れたのか明確にしましょう。
具体的には資格の取得や、テストの点数、成績の順位といった定量的なものが挙げられます。「〇〇がわかるようになる」という定性的な目標の場合、何を基準にして目標達成できたと判断するのかが明確ではありません。
キャリアアドバイザー
目標が定性的であいまいな場合、かえって目標を立てることや課題を持って取り組むことが苦手であるという印象を受けてしまうため、定量的な目標や課題を述べるように意識しましょう。
- 私は将来は経営者になりたいと考えており、経営者として必要な財務知識を身につけるために、簿記検定1級の取得を目指しました。
- 私の所属している学部はすべての授業が英語で実施されますが、私自身スピーキング力に課題があったため相手の言っていることは理解できてもディスカッションができませんでした。
ステップ④目標や課題への取り組み方で人柄をアピールする
企業はガクチカの目標や課題への取り組み方を通して、仕事への取り組み方などをイメージします。そのため、目標や課題に対してどう考え、どう取り組んだのか、人柄がわかるようにアピールしましょう。
具体的には「目標と期日に対して計画をたて、計画通りにこなして目標を達成した」や「わからない問題は、基礎のどの部分が応用されているのか分析した」などが挙げられます。決してただ「頑張った」と伝えないようにしましょう。それでは、企業が知りたい肝心の考え方や取り組み方の部分がまったく見えてきません。
何をどう考え、どう頑張ったのか、企業が知りたいのは学生個人の考え方と取り組み方です。
ステップ⑤第三者からの評価や数字を入れた結果を伝える
定量的な表現は目標達成の判断基準として明確になるため必ず入れるようにしましょう。その際、力を入れる前と入れた後でどう変わったのかわかるように、取り組み前後の数字や評価を伝えると変化がわかりやすくなります。
また、継続して取り組んだ場合などは「どの程度の期間取り組んだのか」や「どの程度の量をおこなったのか」「頻度はどのくらいか」といった過程の情報も定量的に表現するとより具体的なエピソードになり、イメージしやすくなります。
力を入れて取り組んできたからこそ、努力は相手に伝わりやすく具体的な表現を心掛けましょう。
ステップ⑥何を学びどう活かすのかを伝える
最後のステップは「何を学びどう活かすのかを伝える」ことです。
このステップは多くの場合伝えられずにガクチカを終わらせてしまうのですが、伝えることで企業が自社で働いてくれたときにどう学生時代の経験を活かして業務に取り組んでくれるのかを非常にイメージしやすくしてくれます。
学生時代の経験や学びを学生時代で終わらせず、社会人になって企業に勤めてからも活かし業務に取り組んでいけることをアピールし、企業が「この学生と一緒に働きたい」と思うように伝えましょう。そうすることでガクチカがよりインパクトのあるものになります。
キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる
学業で得られるものは確かに知識が大きいものの、ガクチカでのアピールの際には単に何を学んだかよりも「どのように学んだか」や「それを入社後にどう活かすか」に重きを置いて考えることが大切です。
たとえば学業を進めるなかで複雑なテーマや課題に対しどのように計画的に取り組んだのか、その方法を論理的にアピールすることを意識してみましょう。計画性や忍耐力、問題解決能力を強調することができますよ。
また学業で培った経験をその企業での業務にどう活かしていくかで締めくくることで、企業側にも好印象を残すことができるでしょう。
ガクチカが思いつかない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ
学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。
そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで採用担当者に魅力が伝わるガクチカが完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
要確認! ガクチカで学業をアピールするときの5つの注意点
就活生
学業についてガクチカを書きたいけれど、定量的な目標設定はしなかったからなんとなくで設定しようかな。
キャリア
アドバイザー
ガクチカで嘘を伝えようとしていますか?
就活生
明確な目標設定をしなかったけれど、具体的な数字や評価が必要とのことだったので……。
キャリア
アドバイザー
気持ちはわかりますが、嘘や盛ったエピソードはやめましょう。ここからはガクチカで学業をアピールする際に注意すべきことについてお伝えしていきます。自分の作成したガクチカが当てはまっていないかチェックしてみてください。
ガクチカで学業をアピールする際に注意すべきことはガクチカ以外にも通じて言えることです。自己PRや志望動機でもこれからお伝えする5つのポイントを意識して作成しましょう。
①専門的過ぎるエピソードや専門用語は避ける
研究室で頑張ったことや学んだことを伝える際に自分の中ではよく使っていた言葉でも、実は専門用語だったということが多くあります。相手が知っているという思い込みのもと、専門用語や専門的なエピソードを用いてしまうと、相手に伝わりません。
一般的な言葉に言い換えるか、あえて言葉を抽象化するなどして「相手に伝える」ことを意識しましょう。ガクチカに限ったことではありませんが、ESや面接などすべての選考を通して企業は学生の説明力もみています。相手にわかりやすく物事を伝える説明力があることをアピールするためにも、自分が使っている言葉を今一度見直しましょう。
②嘘や盛ったエピソードを伝えない
「こういったガクチカが企業に好印象だから」という思い込みのもと、嘘や盛ったエピソードにするのは避けましょう。嘘をついて内定が出た場合、入社後のミスマッチが起こりやすくなってしまいます。万が一嘘をついているのであればガクチカを再度作り直してくださいね。
また、盛ったガクチカを話してしまうと、面接官は面接のプロなのでほとんどの場合は盛っていることに気づきます。気づかれた場合は話に説得力がなくなるだけでなく信用もなくすのでやめましょう。
企業はガクチカを通して学生の考え方が自社に適しているかを確認しています。嘘をついて内定を得られたとしても、入社後にミスマッチが起きれば早期退職につながりかねず、企業としても学生としても良い結果には至りません。
就活で嘘をつくリスクはこちらを確認しましょう。
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就活で嘘をつくことには、たくさんのリスクがあります。この記事では、嘘と嘘ではないの境界線や、嘘のエピソードを話さなくていい対策もキャリアアドバイザーが紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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③志望先企業の職種や求める人材を意識する
どうしてもこの企業に入社したいと強く考えているのであれば、志望先の企業の職種や求める人材を意識してアピールの方向性を変えてみましょう。
これは嘘をついたり、エピソードを盛ったりするのではなく、目標達成に向けた自分の努力を異なる観点で評価するという意味です。志望先の企業の職種や求める人材に合わせてアピールの方向性を変えることで、皆さんの経験や学びがより魅力あるものになります。
反対に、志望先の求める人材とは相反するアピールをしてしまうことで、自社にはあまり適していないと判断する可能性もあります。ESを提出して志望するからには、志望先の企業について分析を怠らず、ESに分析した結果を反映させましょう。
④個人の努力や成果ばかりをアピールしない
個人で成果をあげたエピソードはアピール力は抜群ですが、周囲との協調性という点では弱くなってしまうため、エピソードには第三者とのかかわりも盛り込みましょう。
具体的には、「友達とわからないところをお互いに教え合うことで、学びを深めていた」「わからない問題は自分で考えたうえで、先生に納得いくまで教えてもらった」などです。第三者が入ってくることで、個人戦になりがちな学業のガクチカを通して第三者とどうかかわり合って自分の目的を達成したのかという姿勢が見えてきます。
仕事は個人でやらなくてはならない部分もありますが、多くの人とかかわり合い達成することがほとんどです。自分本位にならず、周りの人とも良好な関係を築きながら目標を達成したことをアピールしましょう。
パターン別! 学業をアピールしたガクチカ例文9選
就活生
コツと注意点がわかったので、書けそうかなと思ったのですが、まだイメージがつきません。
キャリア
アドバイザー
そうですよね。何度かこれまでも例は出してきましたが、具体的にどんな作文をすれば良いのか見たいですよね。
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はい! お願いします。
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ここからは学部別やジャンル別に学業をアピールしたガクチカの例文を紹介します。作文の構成や言い回し、アピールの仕方などを参考にしてみてください。
例文では全学部で共通して使える文をはじめとして、学部別以外の資格勉強や言語の勉強でアピールできる例文もお伝えします。まだ書く内容が決まっていない方は似たような経験をしていないか参考に振り返ってみると良いでしょう。
- 例文①大学の授業(全学部)
- 例文②大学の授業(法学部)
- 例文③大学の授業(経済学部)
- 例文④大学の授業(理系学部)
- 例文⑤大学の授業(文学部)
- 例文⑥ゼミの研究
- 例文⑦語学学習
- 例文⑧資格
- 例文⑨フィールドワーク
例文①大学の授業(全学部)
私は大学時代に英語の授業に力を入れました。英語の授業では、TOEICのスコアアップを目指して、毎日1時間は英語の勉強をしていました。
また、TOEICの対策講座にも参加し、スコアアップのために努力しました。その結果、TOEICのスコアは、入学当初の400点から3年生までに800点までアップすることができました。
この経験を通じて、目標に向かって努力することの大切さと、継続することの大切さを学びました。また、英語力向上のためには、努力と継続が必要であることを学びました。
この経験を活かして、貴社に入社した際には、英語力を活かして、海外の取引先とのコミュニケーションに貢献したいと考えています。
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具体的な成果として「400点から800点までアップできた」とアピールできている点が、企業にとって共感かつイメージしやすい例文です。
例文②大学の授業(法学部)
私が学生時代に力を入れたことは法学部での法律にかかわる学習です。
法律と一言で言ってもさまざまな幅広い分野があり、それらを得手不得手にかかわらず学習する必要があります。実際に私は民法の条文を覚えることが苦手で、民法の条文や判例を読んでも、なかなか理解することができず、成績も伸び悩んでいました。そこで、民法の基礎を身につけることを決意しました。民法の条文を何度も読み込み、判例を丁寧に分析しました。また、民法の基本原則を理解するために、民法の教科書や論文を読み漁りました。
その結果、民法の基礎を身につけることができ、民法の条文や判例を理解できるようになり、成績も徐々に伸びていきました。私はこの経験から自分にとって困難であると感じたり、不得意であると感じる分野でも学習の仕方を工夫すれば意識を変えられることを学びました。社会に出ても、この経験を活かして活躍していきたいと考えます。
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具体的にどのようにして不得意分野への苦手意識を減らし取り組んだかが表現できており、非常にわかりやすいガクチカですね。
例文③大学の授業(経済学部)
私が学生時代に力を入れたことは経済学部のゼミ活動です。
経済学部でのゼミ活動では、グループで自分達の興味のあることを追求し毎月1回研究発表をおこなっていました。はじめは、興味のあることが思い付かず、研究テーマをそのとき話題になっていたことにし、発表をおこなっていたのですが、受け身の姿勢の研究はグループ全体の効率を下げていました。
そこで私はグループで毎日その日の気になったニュースについてお互いに連絡し合う場を設けました。その結果メンバーごとに異なる着眼点や考え方を持っていることから、中でも特に議論が弾んだものを研究対象とすることで各自主体的に取り組むようになりました。
この経験から私は日々の些細な気づきが大きな発見につながることを学びました。社会に出ても、この経験を活かして活躍していきたいと考えます。
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第三者であるグループメンバーを巻き込んだガクチカになっており、組織内での動き方がイメージしやすく良いですね。
例文④大学の授業(理系学部)
私は大学時代にロボットコンテストに参加しロボット作りに力を入れました。ロボットコンテストはロボットを製作し、競技をおこなう大会ですが、私はチームリーダーとして、3人の仲間と協力をしてロボット製作に取り組みました。
1人では時間がかかることもチームで協力し、ロボットの設計・製作・プログラミングなどそれぞれの役割・納期を明確化することでロボットを完成させました。
この経験を通じて、私は、リーダーシップやチームワークの大切さを学びました。また、ものづくりの楽しさや、困難に立ち向かう力も学びました。この経験を活かして、貴社に入社した際には、チームで協力して、困難な課題に挑戦し、貴社の成長に貢献したいと考えています。
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理系学生は技術者として個の成果をアピールしがちですが、この例文のように仲間と協力してものづくりを成し遂げた経験はアピールとしては強いでしょう。
例文⑤大学の授業(文学部)
私は学生時代、文学部での研究に力を入れてきました。文学部の授業ではレポートや論文が多くありましたが、私の知識が浅かったり、考えが狭かったため、なかなか文章を作成できませんでした。
そこで、同じ部活の先輩に相談したところ一度に文章を書き上げようとするのではなく、レポートを作成する前に構成やテーマを考えてそれに合わせて情報収集をおこない、整理した後に書くことを勧められました。
先輩のアドバイスに従って構成の検討、情報収集、情報の整理をおこなってから書いたところ多様な視点を持って物事を見れるようになっただけでなく、論理的な考え方も身につきました。社会に出ても、この経験を活かして活躍していきたいと考えます。
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考えが行き詰まってしまった時の学びだけでなく、社会人にとって重要となる「報告連絡相談」の相談ができていて、アピールポイントが多いにもかかわらず具体的で簡潔な文がイメージをさらに膨らませる良い例文です。
例文⑥ゼミの研究
私が大学時代に力を入れたことは、「中小企業の経営戦略」に関するゼミでの研究活動です。私の所属していたゼミではグループ研究をおこなっていたのですが、ゼミに入ったばかりの頃は、グループ内で役割分担がうまくできず、研究が思うように進みませんでした。
この状況を解決するため、私はグループの先頭に立って各人の役割を明確化していきました。その結果、誰が・いつまでに・何をやるかが明確になり作業効率が上がり、順調に研究を進めることができました。
この経験からグループやチームで活動する際は誰かに任せるのではなく、自ら動きだすことが重要であることを学びました。社会に出ても、この経験を活かして活躍していきたいと考えます。
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グループ内で主体性を発揮している点についてアピールできている例文です。自ら先頭に立って引っ張ったことがわかりやすく表現されています。
例文⑦語学学習
私が大学時代に力を入れたことは、スペイン語の学習です。スペイン語は大学1年生の頃に初めて学び、以来3年以上継続して学習を続けていますが、筆記はできるものの、会話になると思うように話すことができませんでした。
この課題を解決すべく、スペイン語の先生に相談したところ簡単な言葉で良いのでなるべく日頃から〇〇語を使ってみたり、実際にスペイン語を使う海外の方とチャットでも良いので話してみると良いとアドバイスをもらいました。
アドバイスの通り、私は先生にお願いして週に3回の授業のあとにスペイン語を用いて会話する時間を作ってもらい、スペイン語を話す頻度を増やしました。その結果、学び始めた当初は会話のテストで10人中9位から3位まで成績を上げられるようになりました。
この経験からできないからと遠ざけるのではなく、自分のできる範囲で挑戦を繰り返すことの重要性を学びました。今後もこの学びを活かして社会で活躍していきたいと考えています。
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努力前と努力後での変化を具体的な順位で表していて、どれほど努力したかがわかりやすくイメージしやすい例文です。
例文⑧資格
私が学生時代に力を入れたことは公認会計士の資格習得です。私は小さい頃から公認会計士になりたいという将来の夢を持って、大学に入りました。公認会計士になるための難易度は非常に高いですが、21歳までに資格を取得し夢を叶えたいという目標のもと、計画を立てて毎日複数の資格試験の勉強を少しずつしたり、異なる試験の勉強を関連づけて学んだりしました。
その結果、無事に試験に合格し、資格を習得できました。この経験から、どんなに困難だと思われるスケジュールや壁の高い目標でも、期日に向けて計画を立てて継続して学ぶことで、達成できることを学びました。今後もこの学びを活かして社会で活躍していきたいと考えています。
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仕事では複数のタスクを同時におこなわなくてはならないことが少なくありません。その中で、どのように取り組むかがイメージしやすく良い例文です。
例文⑨フィールドワーク
私が学生時代に力を入れたことは研究室でのフィールドワーク活動です。もとより、研究室を選んだのは文献研究にとどまらないフィールドリサーチを重視する教授の指導方針に惹かれたためでした。
フィールドワーク活動は興味はあったものの、はじめはわからないことだらけで、自分の想像に及ばない出来事が多く起こるため自分一人ではなかなか対応できませんでした。そこで、同じ研究室の先輩に相談したところ、まずは客観的な事実とそこから見える課題を洗い出すようアドバイスをもらいました。アドバイスのもと、自分の目の前で起きていることを事細かに書き出してみた結果、事実に対する疑問が浮かぶようになりました。
最終的にはフィールドワーク活動で研究発表をおこない、研究室のメンバー25名の中から最優秀賞に選んでもらうことができました。この経験から、どう対応して良いかわからないときは客観的な事実を受け止めて、そこから自分の気づきや考えを広げていくことの重要性を学びました。今後もこの学びを活かして社会で活躍していきたいと考えています。
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仕事では自分一人でできないことが多くあります。一方で、自ら動き出さなくてはならないことがほとんどです。そういった場合にどのように取り組むかという姿勢がイメージしやすい例文です。
学業をアピールしたガクチカのNG例文も紹介!
就活生
例文を見たら書きたいガクチカの方向性が見えてきました!
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アドバイザー
それでは、続いてNGの例文を見てみましょう。NGの例文も合わせてみることで、再度自分の作成した文章に欠けていたりする部分がないかチェックしましょう。
学業をアピールしたガクチカのNG例文では、NGポイントも合わせてお伝えしています。どういった点がNGなのか、自己PRや志望動機でも同じように記載していないか参考にしてみてください。
NG例文①努力した過程が見えない
私が学生時代に力を入れたことは大学の経済学の授業です。経済学の授業は100人近く受講生がいましたが、授業の最終試験で1位の成績を獲得しました。1位を取ることは簡単ではなかったけれど、日々努力した結果獲得に至りました。今後もこの経験を活かして社会で活躍していきたいと考えています。
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この例文では、1位を取る大変さを語っているものの、どのように日々努力したのかが見えてきません。これでは何を今後社会で活かしていきたいのかが見えてこないため、どのような取り組みをおこないそこから何を得たのか具体的に伝えるようにしましょう。
NG例文②工夫して取り組んだことが見えない
私が学生時代に力を入れたことはゼミでの研究活動です。私のゼミではグループで研究活動をおこなっていたのですが、はじめはなかなかうまく役割分担できず、研究活動を進められませんでした。しかし、グループのリーダーがメンバー一人ひとりに得意分野と不得意分野を聞き役割分担してくれたため、効率的に研究ができるようになりました。今後もこの経験を活かして社会で活躍していきたいと考えています。
キャリア
アドバイザー
この例文では皆さん自身が何をおこなったのかが明確ではなく、グループのリーダーが困難を乗り越えたエピソードになっています。あなた自身が何を経験し、何を得たのかを顧みてガクチカを作成しましょう。
NG例文③具体的な努力内容が見えない
私が学生時代に力を入れたことは資格試験の勉強です。〇〇の資格を習得するために、対策本をよみ、試験勉強をしました。その結果、時間はかかったものの無事に試験に合格することができました。私はこの経験を活かし、今後も社会で活躍していきたいと考えています。
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アドバイザー
この例文では対策本を読み、勉強したことはわかりますが、具体的にどのように頑張ったことで試験の合格につながったのかが見えてきません。1冊の対策本を何度も繰り返して学習したのか、毎日継続して進めたのか、どのようにして頑張ったのかを明確に記載するようにしましょう。
ガクチカで学業についてアピールする際に学生から良くある質問に回答
ガクチカで学業についてアピールする際に学生が気になる質問について、この記事の内容を踏まえキャリアアドバイザーが回答します。復習も兼ねて振り返っていきましょう。
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ガクチカで学業についてアピールしても問題ないでしょうか
結論から述べると、ガクチカで学業についてアピールすることは以下の3つの理由から問題ありません。
・ガクチカで学業のアピールがおすすめの理由 具体的な成果をアピールしやすい
・共感しやすい
・自分の人柄をアピールしやすい
誰もが経験してきた学業という共感しやすいテーマで、自分の人柄やスキル、具体的な成果をアピールしましょう。
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企業はガクチカで学生のどんなことを把握しようとしているのでしょうか
企業はガクチカで学生の以下について把握しようとしています。
・企業がガクチカで確認していること 学生時代の過ごし方や考え方
・モチベーションの源泉
・自社との適性
・仕事への姿勢
・学生のスキル
これらの情報から自社との適性を図っているのです。そのため、ガクチカを作成する際もそこから得られる情報が自分で分析した志望先の企業の求めている人材と一致しているか照らし合わせましょう。
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ガクチカで学業について伝えるとマイナスになると聞いたけど本当ですか
ガクチカで学業に伝えてもマイナスにはなりません。ただし、以下の点に注意しなければ相手に伝わらないガクチカになってしまったり、インパクトの薄いガクチカになってしまいます。
・専門的過ぎるエピソードや専門用語は避ける
・嘘や盛ったエピソードを伝えない
・成果が小さな学業は避ける
・志望先企業の職種や求める人材を意識する
・第三者とのかかわりを盛り込む
ESで一番重要なことは企業に自分について伝えることです。伝わるような簡潔でわかりやすいガクチカの作成を心掛けましょう。
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ガクチカで学業についてアピールするときに意識すべきポイントは何ですか
ガクチカで学業についてアピールするときに意識すべきポイントは以下の通りです。
・「何に取り組んだのか」結論から伝える
・「なぜ学業に取りんだのか」理由を伝える
・掲げた目標や課題を伝える
・目標や課題への取り組み方で人柄をアピールする
・第三者からの評価や数字を入れた結果を伝える
・何を学びどう活かすのかを伝える
ガクチカでは学業のアピールがおすすめ! 具体的な成果を提示して共感を得よう
ガクチカは企業が自社との適性を判断するために重要視している項目です。ガクチカで学業をアピールするのは弱いのでは、と考えてしまいがちですが、あなた自身の人柄が伝わりやすい内容のためおすすめできるネタといえます。
学業をネタにしたガクチカでは具体的な成果を示し、聞き手の共感を得ることが何よりも大切です。そのため、この記事を読んでガクチカで学業をアピールするコツを押さえてアピールしましょう。
ESではガクチカのほかに自己PRを求められることがありますが、そもそもこの2つの違いを理解できていますか?